JPH10225996A - 溝付きストロー成形装置、該成形装置を組み込んだストロー製造装置及びその製造方法 - Google Patents

溝付きストロー成形装置、該成形装置を組み込んだストロー製造装置及びその製造方法

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JPH10225996A
JPH10225996A JP4690397A JP4690397A JPH10225996A JP H10225996 A JPH10225996 A JP H10225996A JP 4690397 A JP4690397 A JP 4690397A JP 4690397 A JP4690397 A JP 4690397A JP H10225996 A JPH10225996 A JP H10225996A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ストロー部材に長手方向溝を形成
するストロー成形装置、原料からストロー部材までの一
連の工程を自動的に連続して製造する溝付きストロー成
形装置を組み込んだストロー製造装置及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 この溝付きストロー成形装置は、間欠的
に回転する溝107を備えたバキュームドラム106、
バキュームドラム106にストロー部材50を静止保持
すると共に連れ回りする押さえベルト110、ストロー
部材50に対して長手方向の溝101を形成する溝成形
型113を備え且つ溝成形型113を間欠的に往復動さ
せる溝成形装置100、及び溝101が成形された溝付
きストロー部材50をバキュームに抗してバキュームド
ラム106から取り出すストロー取り出し金具122か
ら構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱可塑性材料の
原料から作製されたストロー部材に長手方向の溝を成形
して溝付きストロー部材を作製する成形装置、熱可塑性
材料の原料から一連の工程で連続して溝付きストローを
作製するストロー製造方法及び前記ストロー製造方法を
達成できるストロー製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストローの製造方法及び装置は、
ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を原料
として押出成形機によって長尺の中空状成形部材を成形
し、中空状成形部材を所定長さのストロー部材に切断
し、切断されたストロー部材を格納部に格納するものが
知られている(例えば、特公平5−79222号公報参
照)。従来のストローの製造方法及び装置では、中空状
成形部材は、外管内に内管を摺動自在の挿入した二重ス
トローの構造を持ち、ストロー自体の長さを長くして飲
用等に使用される伸縮ストロー用に製造される場合があ
る。この場合には、伸長時に外管の縮径端部に内管の拡
径端部を係止するため、外管に係止部を形成するように
外管のストロー部材に凹凸や溝等の成形が施されてい
た。
【0003】また、ストローの製造方法及び装置とし
て、ストローに長手方向の溝を形成し、飲料液体を収納
したパックの上面に形成された吸い出し口に設けた封膜
にストローの端部を刺し込み、ストローを通じてパック
の内部の飲料を吸飲しているが、ストローが封膜に密封
状態に差し込まれると、吸飲によってパック内が負圧に
なってスムースな吸飲ができなくなるので、パックの内
外圧を等しくするため、ストローに長手方向溝を形成し
たものが知られている。例えば、特公平2−3602号
公報に開示されたストロー製造装置は、フレームに支持
された複数の送給ローラ間に、フレームに設けられたス
トローガイドと加熱装置を有する成形ローラが設けら
れ、ストローガイドに一対の押圧力印加装置が設けら
れ、成形ローラがが押圧力印加装置間に直交する位置に
てストローに対向配置され、押圧力印加装置間に挟持さ
れたストローに成形ローラによって溝が形成されるよう
に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、ストローは、日
常大量に消費されるものであるから、ストローを連続的
に大量に生産して低コスト化を図ることが必要となって
いる。かかる連続的に大量生産という観点からすると、
飲料用ストローの製造方法及びその装置においては、原
料であるポリエチレン等の樹脂を加熱溶融した混練物か
ら押出機によって長尺の中空状成形部材を成形し、中空
状成形部材を所定の断面形状に成形した後に切断するこ
とによって所定の寸法を有するストロー部材を作製し、
伸縮ストローの場合にはストローの内外管の組み立て、
或いはストローの包装に移行するためにケースに収納す
ることができるように、混練物の製造からケースへの収
納という一連の工程としてのシステムをどのように構築
するかという点で課題を有している。
【0005】また、ストローのサイズ、即ち、ストロー
の径、厚さ及び長さ等に関しては樹脂成形上の条件やス
トローのユーザー側からの要求によって、多様なサイズ
が求められている。即ち、使用する熱可塑性樹脂等の原
材料の種類によって加熱温度や成形速度が異なり、その
結果、ストローの厚さや内外径等の成形可能なサイズに
制約がある。また、ストローが飲料容器に添着される場
合にはその容器のサイズに合致するサイズが求められ
る。
【0006】更に、伸縮用ストローは、内管と外管とで
は元来サイズが異なるものであり、内管には拡径成形
し、外管には縮径成形し、外管に対して内管を伸長させ
た場合に、伸長した状態に内管を外管に係止するため外
管に係止部を形成している。また、シングルストローや
ダブルストローでは、パック内の飲料を吸飲する場合
に、パック内が負圧になるのを防止するため、ストロー
に長手方向溝を形成してパックの内外圧を均等にし、飲
料を飲み易くしたものが知られている。即ち、消費者や
飲料メーカーには、飲料に合わせて種々のサイズ或いは
種類のストローを求めるニーズが存在している。このよ
うに、製造すべきストローのサイズや種類が異なって
も、ストローの製造装置において、そのサイズや種類の
変更が迅速に容易に行われなければならない。
【0007】また、ストロー製造装置自体は、連続的な
生産形態を採ることができる装置であることが望まれ、
また、各工程を実行する装置を関連付けて省スペースを
果たすものであることが望まれる。具体的には、混練物
から中空状成形部材を製作する工程、冷却と所定の形状
に成形するためのサイジングの工程、及びサイジングが
行われた中空状成形部材を切断してストロー部材を作製
する工程を順序付けて、各工程を実施する装置を関連付
け且つ前記各工程を実施する装置の運転について同期を
取ることにより、効率良い飲料用ストロー製造装置が求
められている。更に、ストローをパック内の飲料を吸飲
し易くするため、ストローに長手方向即ち縦方向に溝を
形成する溝成形装置を組み込む必要があり、或いは、ス
トローが、内管と外管とが入れ子状に重ねられ、使用時
に内管を外管から引き出してストローの長さを長くする
伸縮ストロー即ちダブルストローである場合に、引出さ
れた内管が外管内にわずかな力で戻らないようにするた
めに、内管を外管に対して係止してストローの収縮を防
止する係止部をストローの所定箇所に形成する必要があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の問題を解決することであり、ストロー部材に長手方向
溝を形成し、該長手方向溝を通じて外気がパック内に流
入させて内外圧を均等にさせてパック内の飲料を吸飲し
易くするため、ストロー部材に長手方向の溝を形成する
溝成形型を備えた溝成形装置を提供することである。
【0009】この発明の別の目的は、熱可塑性樹脂を加
熱溶融した混練物から押出機等によって長尺の中空状成
形部材を成形し、中空状成形部材にサイジング等を施
し、その後に中空状成形部材を切断して所定の寸法のス
トロー部材を作製し、特に、ストロー部材に長手方向溝
を形成する溝成形装置を組み込み、例えば、作製したス
トローに次段の処理を施すためストロー部材をケース等
に送り出すというストロー部材を一連の工程を自動的に
連続的して達成することを可能にし、作業員を低減で
き、安全上、衛生上極めて好ましい製造システムを提供
でき、更に、ストロー部材を伸縮ストローの外管として
作製する場合には、内管に対して係止させるための長手
方向に交差する係止部を搬送途上にあるストロー部材に
対して形成することができるストロー製造方法及びその
装置を提供することである。
【0010】この発明は、順次に送り込まれた熱可塑性
材料から成るストロー部材を受け入れるため回転軸方向
に延びる周方向に所定の間隔で形成された溝を備えたバ
キュームドラム、前記バキュームドラムを間欠的に回転
させる回転駆動装置、前記バキュームドラムの前記溝内
に前記ストロー部材を静止保持すると共に前記バキュー
ムドラムの回転に連れ回りする押圧保持ベルト、前記バ
キュームドラムの軸心に対して間欠的に往復動し且つ前
記バキュームドラムの前記溝に保持されている前記スト
ロー部材に長手方向溝を成形する溝成形型を備えた溝成
形装置、及び前記長手方向溝が成形された前記ストロー
部材をバキュームに抗して前記バキュームドラムの前記
溝から取り出すストロー送り出し手段、から成る溝付き
ストロー成形装置に関する。
【0011】また、前記回転駆動装置はクランク機構と
一方向クラッチによって前記バキュームドラムを間欠回
転駆動することから成るものである。
【0012】また、前記溝成形装置の前記溝成形型は加
熱ヒータによって加熱され、前記バキュームドラムの停
止状態の時に前記溝成形型が前記ストロー部材を押圧し
て前記ストロー部材を加熱塑性変形して前記長手方向溝
を成形することから成る。
【0013】また、前記溝成形装置の前記溝成形型は、
カム機構によって前記ストロー部材へ押圧され、スプリ
ングのばね力で元の位置へ復帰することから成る。
【0014】又は、この発明は、熱可塑性材料の原料に
添加物を添加して加熱溶解して混練物を作る工程、送り
出された前記混練物に圧縮空気を吹き込んで中空状成形
部材を作製する工程、送り出された前記中空状成形部材
を引き取って冷却すると共にサイジングを施して所定の
形状に成形してストロー用筒部材を作製する工程、前記
ストロー用筒部材を所定の長さに切断してストロー部材
を作製する工程、繰り出される前記ストロー部材を搬送
して姿勢整列する工程、及び姿勢整列して繰り出された
前記ストロー部材に対して長手方向溝を成形する工程、
から成るストロー製造方法に関する。
【0015】また、このストロー製造方法は、姿勢整列
されて搬送中の前記ストロー部材に長手方向に交差する
係止部を全周又は部分的に成形する工程を含むものであ
る。更に、前記ストロー部材に前記長手方向溝を成形す
る工程は、前記係止部を成形する工程の前又は後に組み
込まれている。
【0016】或いは、この発明は、原料ストッカの熱可
塑性材料の原料が投入される原料ホッパ内の前記原料に
対して添加物を添加してそれらを加熱溶解して混練物を
作る混練物製造装置、前記混練物を送り出すためスクリ
ューコンベヤを設けたシリンダ、前記シリンダ内の前記
混練物内に配置された圧縮空気を吹き出して前記混練物
を中空状成形部材に形成するエアノズル、前記シリンダ
から送り出された前記中空状成形部材を冷却すると共に
サイジングを施して所定の形状のストロー用筒部材に成
形するサイジング装置、前記ストロー用筒部材を所定の
長さのストロー部材に切断する回転カッタ、順次に繰り
出される前記ストロー部材をエアにより吸着搬送して姿
勢整列して送り出す搬送手段、前記搬送手段によって送
り出された前記ストロー部材を保持するバキュームドラ
ム、及び前記バキュームドラムの軸心に対して間欠的に
往復動し且つ前記バキュームドラムに保持された前記ス
トロー部材に長手方向溝を成形する溝成形型を備えた溝
成形装置、から成るストロー製造装置に関する。
【0017】また、この発明は、前記搬送手段で姿勢整
列されて搬送中の前記ストロー部材に長手方向に交差す
る係止部を全周又は部分的に成形する係止部成形装置が
設けられているものである。
【0018】また、前記溝成形装置は、前記係止部成形
装置の上流側又は下流側に設けられている。ここで、前
記各装置の組み合わせについては、前記溝成形装置を前
記係止部成形装置の下流側に配置する場合には、両者間
にホッパ等による待機ステーションを設けることによっ
てスムースに適合させることができる。また、前記溝成
形装置を前記係止部成形装置の上流側に配置する場合に
は、両者間にホッパ等による待機ステーションを設けて
もよく、或いは待機ステーションを設けることなくスト
ローの製造を続けてもスムースに適合させることができ
る。
【0019】この発明は、上記のように構成されてお
り、システム中に、例えば、原料、添加物等の各ホッパ
内の原料や添加物の存在、ストロー用筒部材やストロー
部材の状態や送り状態、水や圧縮空気の送り状態、長手
方向の溝の形成状態や係止部の形成状態等の適正な最適
箇所を選択し、それらの状態を検出するセンサー、警報
手段等を設けておけば、原料からストロー部材までの一
連の工程を、作業員がいちいち立ち会うことなく、自動
的に連続してストロー部材の製造ができると共に、人員
の低減、作業の安全の点、食品衛生の点、清掃等に対す
る作業環境の点、好ましい製造システムを提供でき、要
求されたサイズの飲料用ストローを連続的に且つ大量に
製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
によるストロー製造装置の実施例を説明する。まず、図
1〜図6を参照して、この発明によるストロー製造装置
における溝付きストロー成形装置を説明する。図1はこ
の発明によるストロー製造装置における溝付きストロー
成形装置の一実施例を示す正面図、図2は図1の溝付き
ストロー成形装置を示す側面図、図3は図1の溝付きス
トロー成形装置のバキュームドラムの駆動機構を示す側
面図、図4はバキュームドラムの駆動機構における一方
向クラッチの作動機構を示す説明図、図5は溝付きスト
ロー成形装置によって長手方向の溝を形成したストロー
部材の一実施例を示す平面図、及び図6は溝付きストロ
ー成形装置によって長手方向の溝を形成したストロー部
材の別の実施例を示す平面図である。
【0021】この溝付きストロー成形装置は、熱可塑性
材料から成るストロー部材50に長手方向溝101を成
形するものであり、図5に示すようにダブルストロー8
の外管13を構成するストロー部材50に長手方向溝1
01を形成したり、或いは図6に示すようなシングルス
トロー11を構成するストロー部材50に長手方向溝1
01を形成することができる。ストロー部材50に長手
方向溝101を設けることによって、ストロー部材50
をパック等のストロー差し込み口に突き刺してパック内
の飲料を吸飲する場合に、長手方向溝101を通じてパ
ック内へ空気が流入し、パック内外の圧を均等にしてス
ムースな吸飲ができるようにするものである。この溝付
きストロー成形装置は、主として、ストロー部材50を
保持して搬送するバキュームドラム106、バキューム
ドラム106を間欠的に回転駆動させる間欠回転駆動装
置130、バキュームドラム106に保持されたストロ
ー部材50に長手方向溝101を形成する溝成形型11
3を備えた溝成形装置100から構成されている。
【0022】この溝付きストロー成形装置において、ス
トロー部材50はホッパ支持台104に支持されたホッ
パ102に収容されている。バキュームドラム106
は、ホッパ102の繰り出し口を構成する下面に隣接し
て設置されている。バキュームドラム106には外周に
所定の間隔でU形溝107が形成され、U形溝107に
はストロー部材50を吸着保持するための吸引口のバキ
ューム穴108が形成されている。ホッパ102内に
は、ストロー部材50が内部でブリッジ状態になること
を防止してバキュームドラム106のU形溝107に装
填されるように、ブリッジ防止用偏心ロール103が設
けられている。また、ホッパ102とバキュームドラム
106との境界には、ストロー部材50がU形溝107
に順次送り込まれるように、矢印方向に回転するストロ
ー食い込み防止ロール105が設けられている。
【0023】バキュームドラム106は、間欠回転駆動
装置130によって間欠回転駆動され、回転停止状態の
時に、溝成形装置100が作動して溝成形型113によ
ってストロー部材50に縦溝即ち長手方向溝101が成
形されるように構成されている。また、溝成形時に、バ
キュームドラム106のU形溝107に保持されたスト
ロー部材50を確実に静止状態に保持するため、隔置し
て周方向に延びる一対の押圧保持ベルト110がバキュ
ームドラム106の外周面に接して連れ回りするように
設けられている。押圧保持ベルト110は、ベルト軸1
12に回転自在に支持されたベルトプーリ111間を間
欠回転するようにかけられている。
【0024】溝成形型113を備えた溝成形装置100
は、押圧保持ベルト110によってバキュームドラム1
06のU形溝107に保持されているストロー部材50
に対して長手方向溝101を形成するため、溝成形型1
13をバキュームドラム106の軸心に対して間欠的に
往復動させるように、カム機構によって往復駆動され
る。カム機構は、駆動ベルト134によって駆動される
駆動プーリ133が取り付けられたカム駆動軸121、
カム駆動軸121に取り付けられたカム120、支持台
117に支持されたスライドユニット116、スライド
ユニット116に設けられたカム120のプロファイル
に従ってローラ119を介して往復移動するスライダ1
18、スライダ118をばね力で元の位置へ復帰させる
スプリング115から構成されている。スライダ118
には、その端部に溝成形型113が取り付けられると共
に、溝成形型113を加熱するための加熱装置114が
取り付けられている。加熱装置114はリード線149
を通じて供給される電流で加熱されるヒータである。溝
成形装置100は、上記の構成を有し、ストロー部材5
0はバキュームドラム106の停止状態の時に溝成形型
113によって押圧され、それによって、ストロー部材
50は、加熱装置114によって加熱された溝成形型1
13によって加熱塑性変形し、ストロー部材50に長手
方向溝101が成形される。
【0025】長手方向溝101が成形されたストロー部
材50は、ストロー送り出し手段によってバキュームに
抗してバキュームドラム106のU形溝107から取り
出される。バキュームドラム106には、二条の差し込
み溝124が形成されている。ストロー送り出し手段
は、二条の差し込み溝124に差し込まれ、バキューム
ドラム106のU形溝107内のストロー部材50をコ
ンベヤベルト126へとガイドするストロー取り出し金
具122から成り、ストロー取り出し金具122は二条
の差し込み溝124に差し込まれるように支持台123
に支持されている。コンベヤベルト126は、矢印方向
に移動するようにコンベヤプーリ125によって駆動さ
れている。
【0026】間欠回転駆動装置130は、バキュームド
ラム106を間欠的に回転させるため、クランク機構と
一方向クラッチ127から構成されている。一方向クラ
ッチ127は、サイドフレーム135に軸受136を介
して回転可能に支持され且つバキュームドラム106を
取り付けた駆動軸109に取り付けられている。一方向
クラッチ127は、往復動するクランク128によって
一方向に間欠的に駆動され、バキュームドラム106を
間欠的に回転駆動する。クランク128は、一端が偏心
軸129に取り付けられ、他端が一方向クラッチ127
の外輪141に中間リング145を介して取り付けられ
ている。クランク128は、偏心軸129を介して駆動
ベルト132で回転駆動するプーリ131の駆動軸14
0に取り付けられている。駆動軸140は、サイドフレ
ーム146に軸受139を介して回転可能に支持されて
いる。また、中間リング145には、クランク128に
よる送り量を調整するため長孔138が形成されてい
る。従って、中間リング145は、クランク128を取
り付けるための固定ボルト137が長孔138の適正な
位置に固定するようにナット148で緊締されるように
構成されている。
【0027】一方向クラッチ127としては、例えば、
次のようなタイプを使用できる。一方向クラッチ127
は、図4に示すように、駆動軸109に固定された内輪
142、及び内輪142にスプリング144で支持され
たカム143を介して取り付けられた外輪141から構
成され、クラッチ解放した空転とクラッチ連結したかみ
合いとの作用を果たす。即ち、外輪141が内輪142
に対してA方向に回転すると、カム143は外輪141
と内輪142とにかみ合って外輪141の回転が内輪1
42へ伝達される。また、外輪141が内輪142に対
してB方向に回転すると、カム143は外輪141と内
輪142とから解放され、外輪141の回転は内輪14
2へ伝達されず、内輪142は静止状態になる。この実
施例では、一方向クラッチ127の外輪141に一体的
に構成された中間リング145は、駆動軸109に軸受
147を介して回転自在に取り付けられている。従っ
て、クランク128による中間リング145の回転運動
は、一方向クラッチ127の外輪141の回転運動とな
る。
【0028】次に、図7及び図8を参照して、この発明
による溝付きストロー成形装置を組み込んだストロー製
造装置及びその製造方法の一実施例を説明する。図7は
この発明によるストロー製造装置の一実施例を示す正面
図、及び図8は図7のストロー製造装置を示す側面図で
ある。この発明によるストロー製造方法及びその製造装
置即ちシステムは、上記溝付きストロー成形装置を組み
込んだ点以外については、例えば、本出願人に係わる特
願平8−275352号に開示されているものと同様で
あるので、ここでは概略的に説明する。
【0029】この発明によるストロー製造方法及びその
製造装置は、ストローの原料に添加物を添加して加熱溶
解し、混練物を作る混練物製造工程部1、混練物の内部
に圧縮空気を吹き込んで混練物から中空状成形部材を作
成する押出し加工工程部2、中空状成形部材を冷却する
と共にサイジングを施して所定の形状に成形してストロ
ー用筒部材を作製するサイジング及び冷却工程部3、ス
トロー用筒部材を引取り且つ所定の長さに切断してスト
ロー部材を作製する切断工程部4、作製されたストロー
部材を姿勢整列させる姿勢整列工程部5、姿勢整列され
たストロー部材に係止部を形成する係止部成形工程部5
A、ストロー部材に長手方向溝を形成する溝成形工程部
6A、及び姿勢整列されたストロー部材をケースに収納
する収納工程部6から構成されている。
【0030】ストロー部材の原料としては、熱可塑性材
料が使用されるが、その代表的な例として、ポリプロピ
レン等の原料が原料ストッカ7に貯蔵されている。原料
ストッカ7内のPPペレットは、原料パイプ12を介し
て真空ポンプ10の作動によって吸い出されるようにし
て押出機14の原料ホッパ9に自動的に投入される。原
料ホッパ9の下部に設置されているシリンダ15内には
スクリューコンベヤ16が配置されている。機台17上
に設置された押出機14のおけるスクリューコンベヤ1
6は、モータ18によって駆動される。原料ホッパ9か
らスクリューコンベヤ16上に落下したPPペレット
は、スクリューコンベヤ16の駆動に伴い、シリンダ1
5とスクリューコンベヤ16とによって送り出される。
【0031】ストローの原料に対しては、例えば、ユー
ザーのニーズによりストローを着色するため、チタン系
材料がポリプロピレンに対して添加される。原料ホッパ
9の近傍には、着色用ペレット等の添加物を収容した添
加物用ケースが設けられている。添加物用ケースから、
着色用ペレットが、例えば、小型のスクリューコンベヤ
上に落下してPPペレットと混合される。混合された両
ペレットは、混練物製造装置としての押出機14におい
て、スクリューコンベヤ16による供給の途上、更に混
合が均一化されつつヒータによって加熱溶解される。溶
解され且つ混練された混練物は、スクリューコンベヤ1
6によって更に加圧を受けて前方のギヤポンプ20に押
し出される。
【0032】押出し加工工程部2において、成形ヘッド
22は、例えば、ネットブレーカ、その後流のダイス及
びその内部に配置されたニップルを備えている。圧縮機
や圧力タンク等からなる圧縮空気供給源23から圧力調
整器24によって大気圧より僅かに高い圧力に調節され
た圧縮空気が、ニップルの中心に設けられたエアノズル
から吐出される。ダイスとニップルとの間の筒状通路を
供給される混練物は、成形ヘッド22の環状開口から押
し出されて、中空状成形部材25となる。エアノズルか
ら吐出された圧縮空気の圧力は中空状成形部材25の内
面に作用し、中空状成形部材25は、内側から膨らんだ
状態で中空体を保持したままサイジング及び冷却工程部
3へ送られる。
【0033】成形ヘッド22で成形された中空状成形部
材25は、サイジング及び冷却工程部3において引取ロ
ーラ26で引き取られ、ガイドローラ27で走行を案内
される。サイジング及び冷却工程部3は、内部に冷却
液、好ましくは冷却水が汲み置かれた冷却槽としての水
槽28を含んでおり、中空状成形部材25は、冷却水の
中を通過させられて冷却される。水槽28は、全体がロ
ーラ29によって機台30に対して移動可能であり、押
出機14との位置関係が調節可能である。給水バルブ3
1を適度に開いておくことにより、給水系32から常に
新しい冷却水が水槽28に供給されており、所定の水位
以上の水は回収されて処理された後、給水系32へと循
環される。水槽28内の冷却水は適正な水温に制御され
る。
【0034】サイジング装置35は、内部に中空状成形
部材25の外形よりも大きな内径を有する通路を有して
いる。機台30の下部に設置された水封式の真空ポンプ
36から延びる吸引管37から各分岐管38がサイジン
グ装置35の内部通路に接続されている。各分岐管38
に設けられた負圧調節弁39は、コントローラ41によ
って内部通路に作用する負圧を調節している。サイジン
グ装置35の内部通路を進行する中空状成形部材25の
外面には負圧が作用するので、中空状成形部材25は、
外形寸法が通路の内径寸法にまで拡大するサイジングを
受けて、ストロー用筒部材40が作製されることにな
る。サイジング装置35の内部通路と中空状成形部材2
5の外表面との間には薄い水膜が形成され、中空状成形
部材25の走行を滑らかにしている。
【0035】サイジング処理が終了したストロー用筒部
材40は、水槽28内を更に走行して、所定の硬度にま
で冷却される。水槽28の出口には、ストロー用筒部材
40の外表面に付着した水を取り除く水切り装置42が
設けられている。水切り装置42は、圧縮機や圧力タン
ク等の圧縮空気供給源43から供給され且つバルブ44
によって所定の圧力と流量に調整された空気を送気管4
5を経てストロー用筒部材40の外表面に吹き付けるも
のである。水切り装置42には、ストロー用筒部材40
が余裕を持って通過できるように、ストロー用筒部材4
0の外径よりも十分大きな内径を有する内部通路が形成
されている。ストロー用筒部材40の外表面に付着した
水は、ストロー用筒部材40の進行方向前方から後方に
傾斜し且つ通路に交差する吹付け通路に送られた空気に
よって吹き飛ばされる。
【0036】次に、ストロー用筒部材40は、切断工程
部4に送られ、切断工程部4では、ストロー用筒部材4
0は、3組の引取りローラ46によって均一に引き取ら
れる。引取りローラ46に関連して走行ガイドが適宜配
置されており、ストロー用筒部材40の引取りローラ4
6に対する案内を滑らかにしている。ストロー用筒部材
40の真円度を向上するため、ストロー用筒部材40の
走行路に沿って真円調整部48が配置されている。次い
で、ストロー用筒部材40は、回転カッタ49により所
定長さに切断されて、ストロー部材50が作製される。
回転カッタ49は、ストロー用筒部材40の走行方向と
平行な回転軸の周りに回転しており、外周に所定の個数
の回転刃51を備えている。回転カッタ49の直前に
は、回転刃51との間にストロー用筒部材40を挟んで
切断する固定刃が設けられている。回転カッタ49がス
トロー用筒部材40を切断する瞬間、ストロー用筒部材
40は回転刃51と固定刃で拘束される。この瞬間もス
トロー用筒部材40は引取りローラ46によって送り続
けられているが、ストロー用筒部材40がその外径より
も余裕を持って構成されている走行ガイド47の間隙内
で若干屈曲することにより、ストロー用筒部材40の送
りの不整合が吸収される。
【0037】引取りローラ46は機台52の下部に設け
られたモータ53から適宜の伝動機構を介して回転駆動
され、また、回転カッタ49は同じくモータ53から適
宜の伝動機構及び変速比が可変な変速機54を介して回
転駆動される。ストロー用筒部材40の走行速度と、回
転カッタ49の回転速度とを適宜組み合わせることによ
り、ストロー部材50の製造速度と、その製造速度にお
けるストロー部材50の長さを設定することができる。
作製されたストロー部材50は、キャッチローラ55に
よって把持され、姿勢整列工程部5へ送られる。
【0038】キャッチローラ55は、切断によって作製
されたストロー部材50に接触して、搬送コンベヤ58
に送り出すローラであり、図示の例のように上下に複数
対のローラが互いに密に配置されている。キャッチロー
ラ55の周速をストロー用筒部材40の引取り速度より
も速くして後続のストロー部材50との干渉を防止して
いる。キャッチローラ55から送られたストロー部材5
0は、ガイド板57によって案内されて搬送コンベヤ5
8に渡される。搬送コンベヤ58は、突起付きの搬送ベ
ルト59と、搬送面上に多数の吸引孔を有し且つ負圧源
に接続されている真空テーブル60とから構成されてい
る。搬送コンベヤ58に渡されたストロー部材50は、
真空テーブル60の吸引孔に吸い寄せられるので、スト
ロー部材50の長さ方向が搬送コンベヤ58の走行方向
と直交するように、突起間の底部に平行に姿勢整列して
着座して搬送される。搬送コンベヤ58は、機台61に
設けられたモータ62によって駆動される。
【0039】ストロー部材50は、搬送コンベヤ58か
ら搬入側ドラム67に転送されるが、搬送コンベヤ58
と搬入側ドラム67との間には、搬送コンベヤ58から
繰り出されるストロー部材50を一時待機させる待機ス
テーション63が設けられている。待機ステーション6
3は、一端が回動自在に支持された押さえ板64、斜面
65、小コンベヤ66で構成されている。待機ステーシ
ョン63では、搬送コンベヤ58から繰り出されてきた
相当の本数のストロー部材50が蓄えられており、搬送
コンベヤ58と搬入側ドラム67との間で搬送速度差が
生じた場合でも、その速度差を吸収してストロー部材6
0の搬送欠けや搬送詰まりが生じるのを防止している。
【0040】次に、この発明によるストロー製造方法及
びその製造装置において、ストロー部材50をダブルス
トロー8の外管13として構成する場合、即ち、ストロ
ー部材50を伸縮タイプのストローの外管として用いる
場合、図9又は図10に示すように、ストローの伸長時
に内管が係止する係止部87,90を外管の所定位置に
形成する必要がある。そこで、この発明によるストロー
製造方法及びその製造装置において、係止部成形装置7
4の下流側に溝成形装置100を組み込む場合につい
て、図8を参照して説明する。
【0041】まず、この発明によるストロー製造方法及
びその製造装置において、ストロー部材50に図9に示
す係止部87又は図10に示す係止部90を形成する係
止部成形装置74を組み込む場合には、該係止部成形装
置74を図1〜図6を参照して説明した溝付きストロー
成形装置の上流側に組み込んだ実施例について説明す
る。
【0042】係止部成形装置74を溝付きストロー成形
装置の溝成形装置100の上流側に組み込む場合には、
待機ステーション63の下方に搬入側ドラム67を設置
し、待機ステーション63に蓄えられていたストロー部
材50を、搬入側ドラム67のU形溝68にストロー部
材50を順次に搬送し、次いで、搬入側ドラム67から
中間ドラム69のU形溝70にストロー部材50を転送
する。中間ドラム69には、図9又は図10に示す係止
部成形装置74を設け、係止部成形装置74によってス
トロー部材50に対して係止部87又は90を成形す
る。即ち、ストロー部材50が中間ドラム69によって
搬送されている間に、中間ドラム69に関連して設けら
れた係止部成形装置74により、ストロー部材50の所
定箇所に部分的な係止部87(図9)又は全周的な係止
部90(図10)が加熱塑性変形で成形される。
【0043】ストロー部材50に対する係止部成形装置
74については、例えば、本出願人が既に提案したもの
が適用できる。本発明には、例えば、特願平8−142
305号に開示されたストロー部材50の周囲に図9に
示すように部分的に凹状係止部87を成形する装置、又
は、特願平8−142306号に開示されたストロー部
材50の周囲全周に凹状係止部90を成形する装置が利
用できる。係止部成形装置74は、図9又は図10に示
すように、加熱装置88を備えた内周型82と加熱装置
88を備えた外周型83との間に間隙84が形成され、
ピン81,91に支持されたストロー部材50が間隙8
4の入口85から出口86へ移動する。図9では、非回
転状態のピン81に支持されたストロー部材50は回転
しないで移動し、ストロー部材50に部分的に係止部8
7が形成される。また、図10では、回転状態のピン9
1に支持されたストロー部材50は回転しつつ移動し、
ストロー部材50に全周的に係止部90が形成される。
【0044】このストロー製造装置では、上記のよう
に、ストロー部材50に長手方向溝101及び係止部8
7,90を成形することができる。ストロー部材50に
係止部87,90を成形した後に、ストロー部材50は
中間ドラム69の下流側に設置された待機ホッパ150
に順次送り込まれる。即ち、中間ドラム69は連続回転
運動を行うのに対して、長手方向溝101を成形するた
めのバキュームドラム106は間欠回転運動であるの
で、それらの間の工程をスムースにするため、待機ホッ
パ150が設けられている。待機ホッパ150に順次送
り込まれて蓄積されたストロー部材50は、バキューム
ドラム106に順次送り込まれ、上記のように、ストロ
ー部材50に長手方向溝101が成形される。
【0045】次に、長手方向溝101が成形されたスト
ロー部材50は、バキュームドラム106の下流側に設
置された搬出側ドラム71に転送する。図8では、バキ
ュームドラム106の下流には待機ホッパ160が設置
されている。溝成形装置10によって長手方向溝101
が成形されたストロー部材50は、待機ホッパ160に
順次蓄積される。次いで、待機ホッパ160に順次蓄積
されたストロー部材50は、搬出側ドラム71に順次送
り込まれる。また、このストロー製造装置は、図示して
いないが、待機ホッパ160を設けることなく、バキュ
ームドラム106の下流側に直接的に搬出側ドラム71
を設けることもできる。
【0046】搬出側ドラム71のストロー保持部のU形
溝72に捉えられているストロー部材50は、ケース7
5に接続したホッパ76の筒状入口78に到達すると、
固定のガイド79板により案内されて進むときにU形溝
72から取り出され、強制的にホッパ76内へ送り込ま
れる。ホッパ76やケース75内に既にストロー部材5
0が堆積しているので、ストロー部材50を送り込むに
は、堆積しているストロー部材50の重量に抗して押し
込む必要がある。従って、ストロー部材50は、例え
ば、上方から投入する場合に見られるような空気抵抗等
で姿勢を乱されるということがなく、ホッパ76内に、
次いでケース75内へと送り込まれる。ストロー部材5
0が互いに擦れ合うことによって静電気が発生し、スト
ロー部材50がブリッジを形成することがある。ホッパ
76内には偏心ローラ77が設けてあり、偏心ローラ7
7が回転することによりストロー部材50をかき回して
いる。偏心ローラ77のかき回し作用によって、ストロ
ー部材50のブリッジは、たとえ形成されたとしても直
ちに破壊される。そこで、ストロー部材50はケース7
5内へスムーズに移動する。ケース75はカートリッジ
式になっており、ストロー部材50で満たされたケース
75をホッパ76から取り外して、例えば、次段の伸縮
ストローの組立工程等に送ることができる。
【0047】又は、係止部成形装置74を備えていない
タイプのストロー製造装置に溝成形装置100を組み込
む場合には、図示していないが、例えば、待機ステーシ
ョン63を溝付きストロー成形装置におけるホッパ10
2として構成することによって達成できる。待機ステー
ション63としてのホッパ102の下方にバキュームド
ラム106を設置すればよい。
【0048】或いは、溝成形装置100をダブルストロ
ーの外管に係止部を成形する係止部成形装置74の上流
側に組み込む場合には、図示していないが、バキューム
ドラム106の下流側に中間ドラム69を設置し、バキ
ュームドラム106から繰り出されるストロー部材50
を、中間ドラム69のU形溝70にストロー部材50を
順次に搬送し、次いで、中間ドラム69においてストロ
ー部材50に図9に示す係止部87又は図10に示す係
止部90を成形することができる。
【0049】
【発明の効果】この発明による溝付きストロー成形装
置、該成形装置を組み込んだストロー製造装置及びその
製造方法は、以上のように構成されているので、熱可塑
性樹脂を加熱溶融した混練物から押出機によって長尺の
中空状成形部材を成形し、中空状成形部材に冷却とサイ
ジングとを施し、その後にストロー用筒部材を切断する
ことによって所定の寸法を有するストロー部材を作製
し、次いで、ストロー部材に長手方向溝や係止部を成形
することができ、作製したストロー部材に次段の処理を
施すべくストローをケースに収納するという一連の工程
が、自動的に連続して順次実行される。従って、本発明
は、飲料用ストローを連続的に且つ大量に製造でき、人
員の削減や製造コストの低減を達成でき、作業安全上、
食品衛生上極めて好ましいシステムを提供することがで
き、更にユーザーや消費者から要求されるサイズを備え
たストローを容易に且つ適正に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるストロー製造装置における溝付
きストロー成形装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の溝付きストロー成形装置を示す側面図で
ある。
【図3】図1の溝付きストロー成形装置のバキュームド
ラムの駆動機構を示す側面図である。
【図4】バキュームドラムの駆動機構における一方向ク
ラッチの作動機構を示す説明図である。
【図5】溝付きストロー成形装置によって長手方向の溝
を形成したストロー部材の一実施例を示す平面図であ
る。
【図6】溝付きストロー成形装置によって長手方向の溝
を形成したストロー部材の別の実施例を示す平面図であ
る。
【図7】この発明によるストロー製造装置の一実施例を
示す正面図である。
【図8】図7のストロー製造装置の側面図である。
【図9】この発明によるストロー製造装置に組み込まれ
る係止部成形装置の一実施例を示す正面図である。
【図10】この発明によるストロー製造装置に組み込ま
れる係止部成形装置の別の実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 混練物製造工程部 2 押し出し加工工程部 3 冷却及びサイジング工程部 4 切断工程部 5 姿勢整列工程部 5A 溝成形工程部 6 収納工程部 7 原料ストッカ 8 ダブルストロー 9 原料ホッパ 11 シングルストロー 13 外管 15 シリンダ 16 スクリューコンベヤ 25 中空状成形部材 35 サイジング装置 49 回転カッタ 50 ストロー部材 74 係止部成形装置 87,90 係止部 100 溝成形装置 101 長手方向溝 106 バキュームドラム 110 押圧保持ベルト 113 溝成形型 114 加熱装置 115 スプリング 120 カム 122 ストロー取り出し金具 127 一方向クラッチ 128 クランク 130 回転駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 正美 東京都足立区宮城1丁目3番15号 東洋キ ャップ製造株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次に送り込まれた熱可塑性材料から成
    るストロー部材を受け入れるため回転軸方向に延びる周
    方向に所定の間隔で形成された溝を備えたバキュームド
    ラム、前記バキュームドラムを間欠的に回転させる回転
    駆動装置、前記バキュームドラムの前記溝内に前記スト
    ロー部材を静止保持すると共に前記バキュームドラムの
    回転に連れ回りする押圧保持ベルト、前記バキュームド
    ラムの軸心に対して間欠的に往復動し且つ前記バキュー
    ムドラムの前記溝に保持されている前記ストロー部材に
    長手方向溝を成形する溝成形型を備えた溝成形装置、及
    び前記長手方向溝が成形された前記ストロー部材をバキ
    ュームに抗して前記バキュームドラムの前記溝から取り
    出すストロー送り出し手段、から成る溝付きストロー成
    形装置。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動装置はクランク機構と一方
    向クラッチによって前記バキュームドラムを間欠回転駆
    動することから成る請求項1に記載の溝付きストロー成
    形装置。
  3. 【請求項3】 前記溝成形装置の前記溝成形型は加熱ヒ
    ータによって加熱され、前記バキュームドラムの停止状
    態の時に前記溝成形型が前記ストロー部材を押圧して前
    記ストロー部材を加熱塑性変形して前記長手方向溝を成
    形することから成る請求項1又は2に記載の溝付きスト
    ロー成形装置。
  4. 【請求項4】 前記溝成形装置の前記溝成形型は、カム
    機構によって前記ストロー部材へ押圧され、スプリング
    のばね力で元の位置へ復帰することから成る請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の溝付きストロー成形装置。
  5. 【請求項5】 熱可塑性材料の原料に添加物を添加して
    加熱溶解して混練物を作る工程、送り出された前記混練
    物に圧縮空気を吹き込んで中空状成形部材を作製する工
    程、送り出された前記中空状成形部材を引き取って冷却
    すると共にサイジングを施して所定の形状に成形してス
    トロー用筒部材を作製する工程、前記ストロー用筒部材
    を所定の長さに切断してストロー部材を作製する工程、
    繰り出される前記ストロー部材を搬送して姿勢整列する
    工程、及び姿勢整列して繰り出された前記ストロー部材
    に対して長手方向溝を成形する工程、から成るストロー
    製造方法。
  6. 【請求項6】 姿勢整列されて搬送中の前記ストロー部
    材に長手方向に交差する係止部を前記ストロー部材の全
    周又は部分的に成形する工程を含む請求項5に記載のス
    トロー製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ストロー部材に前記長手方向溝を成
    形する工程は、前記係止部を成形する工程の前又は後に
    組み込まれている請求項6に記載のストロー製造方法。
  8. 【請求項8】 原料ストッカの熱可塑性材料の原料が投
    入される原料ホッパ内の前記原料に対して添加物を添加
    してそれらを加熱溶解して混練物を作る混練物製造装
    置、前記混練物を送り出すためスクリューコンベヤを設
    けたシリンダ、前記シリンダ内の前記混練物内に配置さ
    れた圧縮空気を吹き出して前記混練物を中空状成形部材
    に形成するエアノズル、前記シリンダから送り出された
    前記中空状成形部材を冷却すると共にサイジングを施し
    て所定の形状のストロー用筒部材に成形するサイジング
    装置、前記ストロー用筒部材を所定の長さのストロー部
    材に切断する回転カッタ、順次に繰り出される前記スト
    ロー部材をエアにより吸着搬送して姿勢整列して送り出
    す搬送手段、前記搬送手段によって送り出された前記ス
    トロー部材を保持し且つ間欠回転駆動されるバキューム
    ドラム、及び前記バキュームドラムの軸心に対して間欠
    的に往復動し且つ前記バキュームドラムに保持された前
    記ストロー部材に長手方向溝を成形する溝成形型を備え
    た溝成形装置、から成るストロー製造装置。
  9. 【請求項9】 前記搬送手段で姿勢整列されて搬送中の
    前記ストロー部材に長手方向に交差する係止部を前記ス
    トロー部材の全周又は部分的に成形する係止部成形装置
    が設けられている請求項8に記載のストロー製造装置。
  10. 【請求項10】 前記溝成形装置は、前記係止部成形装
    置の上流側又は下流側に設けられている請求項9に記載
    のストロー製造装置。
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