JPH10230907A - ダブルストロー製造方法及びその製造装置 - Google Patents

ダブルストロー製造方法及びその製造装置

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JPH10230907A
JPH10230907A JP4690497A JP4690497A JPH10230907A JP H10230907 A JPH10230907 A JP H10230907A JP 4690497 A JP4690497 A JP 4690497A JP 4690497 A JP4690497 A JP 4690497A JP H10230907 A JPH10230907 A JP H10230907A
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JP
Japan
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outer tube
straw
forming
double
double straw
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Application number
JP4690497A
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English (en)
Inventor
Hideo Kobayashi
英雄 小林
Toyoko Kobayashi
豊子 小林
Hodaka Suzuki
穂高 鈴木
Masami Abe
正美 阿部
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TOYO CAP KK
Original Assignee
TOYO CAP KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、外管と内管を成形し、外管に内管
を挿入してダブルストローへの組立て、包装するダブル
ストロー製造方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 このダブルストロー製造装置は、外管1
に長手方向溝を成形する溝成形装置100、外管1の端
部に係止部を成形する係止部成形装置70、外管1と内
管2との端部を成形する成形装置9、外管1に内管2を
挿入して外管1の他端部を縮径カールしてダブルストロ
ー5を組み立てる組立装置14、組立装置14から繰り
出されるダブルストロー5を一時的にストックさせる待
機ステーション10、ダブルストロー5を包装フィルム
6,7によって順次密封してダブルストロー包装帯8を
形成する包装装置11、及びダブルストロー包装帯8を
巻取りボビン63に巻き取る巻取装置12から構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱可塑性材料か
ら成る外管と内管とを成形して両者を組み立ててダブル
ストローを作製すると共に、前記ダブルストローを包装
フィルムで包装するダブルストロー製造方法及びその製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダブルストロー製造装置は、外管
に内管を摺動自在に差し込んだ二重構造を持つ伸縮スト
ロー即ちダブルストローを作製するものであり、外管の
端部を縮径に成形し、内管の端部を拡径に成形したもの
が知られている。ダブルストローを飲用に使用する場合
には、外管から内管を引き出し、外管の縮径端部に外管
の拡径端部を係止してストロー自体の長さを長くしてい
る。また、外管から内管を引き出した状態では、内管に
外管への押し込み力が作用すると、内管が外管内に入り
込むので、それを防止するため、外管には内管の端部が
当接して係止する係止部が形成されている。更に、ダブ
ルストローは、内管を外管に差し込んだ収縮状態では、
内管の端部が係止して外管から内管が脱落するのを防止
するため、外管の端部には縮径したカール部が成形され
ている。
【0003】また、ダブルストロー製造方法及びその製
造装置として、ストロー部材の外管に長手方向溝を形成
し、飲料液体を収納したパックの上面に形成された吸い
出し口に設けた封膜に内管の端部を刺し込み、外管を通
じてパックの内部の飲料を吸飲しているが、外管が封膜
に密封状態に差し込まれると、吸飲によってパック内が
負圧になってスムースな吸飲ができなくなるので、パッ
クの内外圧を等しくするため、外管に長手方向の溝を形
成し、内外の空気の流通を良好に構造したものが知られ
ている(例えば、登録意匠第957695号公報参
照)。
【0004】通常、ダブルストローは、ポリエチレン等
から成る包装フイルムで個々に包装され、ダブルストロ
ーを包装フィルムで包装したストローパックが飲料用容
器等に貼付けられて市販等に供されている。従って、ダ
ブルストロー製造装置で作製されたダブルストローは、
長い帯状の包装フイルム上に所定間隔で順次封入して包
装され、ダブルストロー包装帯に作製されている。ダブ
ルストローを飲料用容器等に個々に添付する場合には、
ダブルストロー包装帯からストローパック毎に個々に切
断し、それらのストローパックが飲料用容器等に接着剤
等で固着されている。
【0005】従来、特公平1−51244号公報には、
二重ストロー製造装置が開示されている。該二重ストロ
ー製造装置は、螺旋溝に形成された螺旋棒体を複数並設
したストロー搬送装置、適宜間隔をおいて螺旋棒体に内
外それぞれのストローを供給するストロー供給装置、及
びストロー供給装置の下流に位置し、内側ストローの結
合部側端部を拡径し、外側ストローの結合部側端部を縮
径するストロー端部成形装置からなり、螺旋棒体を回転
させて螺旋棒体に載置した内外のストローを斜め前方に
搬送し、内外のストローを回転させながら挿入したもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のダブルストロー
製造装置としては、伸縮自在なダブルストローを構成す
る内管と外管との端部をそれぞれ成形し、各端部の成形
後に、外管に内管を差し込んで組み立てるものが種々に
知られている。しかしながら、外管への係止部や長手方
向溝の成形、外管の端部への縮径成形、或いは内管の端
部への拡径成形をシステムとして如何に構成し、また、
外管と内管とでダブルストローを組み立てた後に、ダブ
ルストローを組み立て工程に連続して個々に包装すると
いうことを如何にスムースに達成するかの課題があっ
た。また、ダブルストロー製造装置における外管に内管
を差し込んで作製したダブルストローを、その包装装置
に如何に連係すれば、スムースに且つ自動的にダブルス
トロー包装帯を作製できるかの課題があった。
【0007】更に、伸縮用ストローは、内管と外管とで
は元来サイズが異なるものであり、内管には拡径成形
し、外管には縮径成形し、外管に対して内管を伸長させ
た場合に、伸長した状態に内管を外管に係止するため外
管に係止部を形成している。また、ダブルストローで
は、パック内の飲料を吸飲する場合に、パック内が負圧
になるのを防止するため、パック内の飲料を吸飲し易く
するため、外管に長手方向溝を形成する溝成形装置を組
み込むことが望まれているが、これらの成形工程を如何
に効率的にスムースに達成するかの課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の問題を解決することであり、熱可塑性材料から成る内
管と外管との端部を成形し、前記外管に前記内管を挿入
して前記外管の他端部を縮径カールしてダブルストロー
を組み立て、特に、外管単独或いはダブルストローにお
ける外管に対して、パック内に空気を流入させて内外圧
を均等にさせてパック内の飲料を吸飲し易くするため、
間欠的に作動される溝成形装置によって外管に長手方向
溝を成形することを可能にし、次いで、ダブルストロー
を包装するため、ダブルストローの送りの連係がスムー
スになるように前記ダブルストローを待機ステーション
に一時的に待機させ、ダブルストローを待機ステーショ
ンから順次繰り出して包装フィルムによって予め決めら
れた間隔で順次封入してダブルストロー包装帯を形成す
るものであり、ダブルストローの一連の成形、組み立て
及び包装をスムースに且つ自動的に行うことを可能に
し、しかも作業環境を良好にし、衛生管理を容易に行う
ことができるダブルストロー製造方法及びその製造装置
を提供することである。
【0009】この発明は、外管の一端部を縮径成形する
と共に内管の一端部を拡径成形し、前記外管に前記内管
を挿入した状態で前記外管の他端部をカールしてダブル
ストローを作製すると共に、前記外管に対して長手方向
溝を成形する成形工程と、次工程との連係を調整するた
め前記成形工程を経た前記ダブルストローを一時的にス
トックさせる待機工程と、前記ダブルストローを包装フ
ィルムによって予め決められた間隔で順次密封してダブ
ルストロー包装帯を作製して巻き取る包装工程と、から
成るダブルストロー製造方法に関する。
【0010】また、このダブルストロー製造方法は、前
記外管の端部から予め決められた位置で且つ前記外管の
全周又は部分的に係止部を成形する工程を含んでいる。
また、前記外管への前記長手方向溝の成形は、前記係止
部の成形前、又は前記係止部の成形後で且つ前記外管へ
の前記内管の挿入前に行うものである。或いは、前記外
管に前記内管を挿入した状態のダブルストローにおける
前記外管に、前記長手方向溝を成形するものである。
【0011】また、この発明は、熱可塑性材料から成る
外管に長手方向溝を成形する溝成形装置、前記外管と熱
可塑性材料から成る内管との端部をそれぞれ成形する成
形装置、前記外管に前記内管を挿入した状態で前記外管
の他端部を縮径カールしてダブルストローを組み立てる
組立装置、前記組立装置から繰り出される前記ダブルス
トローを一時的にストックさせる待機装置、及び前記ダ
ブルストローを包装フィルムによって予め決められた間
隔で順次密封してダブルストロー包装帯を形成する包装
装置、から成るダブルストロー製造装置に関する。
【0012】また、前記外管に端部から予め決められた
位置で且つ前記外管の全周又は部分的に係止部を成形す
る係止部成形装置を有する。
【0013】また、前記溝成形装置は、前記係止部成形
装置の上流側、或いは下流側で且つ前記組立装置の上流
側に設けられている。或いは、前記溝成形装置は、前記
組立装置下流側に設けられ、前記外管に前記内管を挿入
した状態のダブルストローの前記外管に前記長手方向溝
を成形するものである。
【0014】また、前記溝成形装置は、前記外管を受け
入れるため周方向に所定の間隔で形成された溝を備えた
バキュームドラム、前記バキュームドラムを間欠的に回
転させる回転駆動装置、前記バキュームドラムの前記溝
内に前記外管を静止保持すると共に前記バキュームドラ
ムの回転に連れ回りする押圧保持ベルト、前記バキュー
ムドラムの軸心に対して間欠的に往復動し且つ前記押圧
保持ベルトによって前記バキュームドラムの前記溝に保
持されている前記外管に前記長手方向溝を成形する溝成
形型を備えた溝成形装置、及び前記長手方向溝が成形さ
れた前記外管をバキュームに抗して前記バキュームドラ
ムの前記溝から取り出すストロー送り出し手段から構成
されている。
【0015】また、前記回転駆動装置は、クランク機構
と一方向クラッチによって前記バキュームドラムを間欠
回転駆動することから成る。
【0016】また、前記溝成形装置における前記溝成形
型は、加熱ヒータによって加熱され、前記バキュームド
ラムの停止状態の時に前記溝成形型が前記ストロー部材
を押圧して前記ストロー部材を加熱塑性変形させる。ま
た、前記溝成形装置における前記溝成形型は、カム機構
によって前記ストロー部材へ押圧され、スプリングのば
ね力で元の位置へ復帰することから成る。
【0017】この発明によるダブルストロー製造方法及
びその製造装置は、上記のように構成されているので、
ホッパから送り出される外管の端部を縮径状に成形する
と共に、外管に長手方向溝を成形し、外管端部に係止部
を備えていない外管をホッパから供給する場合には外管
端部に内管の拡径端部に係止する係止部を成形し、ホッ
パから送り出される内管の端部を拡径成形し、成形され
た外管に内管を差し込んでダブルストローに作製し、引
き続いてダブルストローを包装フィルムによって包装し
てダブルストロー包装帯を作製することができる。
【0018】従って、このダブルストロー製造装置は、
ストレート状のストロー部材から素材に対して外管と内
管とに対するそれぞれの成形を施すと共に、成形された
外管と内管とを組み立ててダブルストローに作製し、組
み立てられたダブルストローを包装するという一連の製
造工程を連続して自動的に達成することができ、例え
ば、ダブルストロー製造装置における部分的な故障、内
管や外管の素材切れ、包装フィルム切れ等の現象が生じ
てもセンサーの信号によって確認でき、直ちに修復でき
ると共に、素材のカートリッジや包装フィルムのボビン
を新しいものと交換し、引続き製造を続行できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
によるダブルストロー製造方法及びその製造装置の実施
例を説明する。図1はこの発明によるダブルストロー製
造方法を達成できるダブルストロー製造装置の一実施例
を示す正面図、図2は図1のダブルストロー製造装置の
平面図、図3はこの発明によるストロー製造装置におけ
る溝付きストロー成形装置の一実施例を示す正面図、図
4は図3の溝付きストロー成形装置を示す側面図、図5
は図3の溝付きストロー成形装置のバキュームドラムの
駆動機構を示す側面図、図6はバキュームドラムの駆動
機構における一方向クラッチの作動機構を示す説明図、
及び図7は溝付きストロー成形装置によって外管に長手
方向溝を形成したダブルストローを示す平面図である。
【0020】この発明によるダブルストロー製造方法
は、主として、ポリプロピレン等の熱可塑性材料から成
る外管1と内管2との端部を成形すると共に、外管1に
長手方向溝101及び係止部を成形する成形工程A、内
管2を外管1に挿入した後に外管1の他端部をカールし
てダブルストロー5を作製する組立成形工程B、包装工
程Dとの連係を調整するため組立成形工程Bを経たダブ
ルストロー5を一時的にストックさせる待機工程C、ダ
ブルストロー5を包装フィルム6,7によって予め決め
られた間隔で順次密封してダブルストロー包装帯8を作
製する包装工程D、及びダブルストロー包装帯8をボビ
ンに巻き取る巻取り工程Eから構成されている。
【0021】成形工程Aは、外管1と内管2とを各供給
源から繰り出し、外管1に長手方向溝101を成形し、
外管1の端部に縮径部と係止部とを成形し、内管2の端
部に拡径部を成形する工程である。組立成形工程Bは、
内管2を外管1に挿入してダブルストロー5に組み立
て、内管2の外管1への挿入が完了した後に、外管1か
ら内管2が脱落するのを防止するため、外管1の他端部
を縮径カールする工程である。待機工程Cは、ダブルス
トロー5を一時的に待機させる工程である。更に、包装
工程Dでは、待機しているダブルストロー5を包装フィ
ルム6上に予め決められた間隔で順次繰り出し、ダブル
ストロー5を包装フィルム6で形成された袋部16に装
填し、次いで、包装フィルム6の袋部16に装填された
ダブルストロー5を封入するように、包装フィルム7を
包装フィルム6に重ね合わせ、その後、各ダブルストロ
ー5を袋部16内で密封するため、各ダブルストロー5
の周囲領域の包装フィルム6と7を互いに加熱接合して
ダブルストロー包装帯8を形成する工程である。更に、
巻取り工程Eは、ダブルストロー包装帯8をボビンに巻
き取る工程である。
【0022】このダブルストロー製造方法は、後述のダ
ブルストロー製造装置によって達成されるものである。
また、外管1と内管2は、例えば、本出願人が先に特願
平8−275352号として出願した飲料用ストローの
製造方法によって作製されたものを使用できるので、こ
れらの作製については、ここでは説明を省略する。この
実施例では、外管1は、その端部に成形装置9によって
縮径成形が施されるが、縮径される端部には外管1から
内管2を引き出した状態で内管2の拡径端部が係止して
内管2が外管1内へ引き込まないようにする係止部8
7,90が既に形成されているものを使用する。
【0023】このダブルストロー製造装置は、主とし
て、外管1に長手方向溝101を形成する溝成形装置1
00、外管1に係止部87(図8)又は係止部90(図
9)を外管1に形成する係止部成形装置70、外管1の
端部を縮径成形すると共に内管2との端部を拡径成形す
る成形装置9、外管1に内管2を挿入して外管1の他端
部を縮径カールしてダブルストローを組み立てる組立装
置14、組立装置14から繰り出されるダブルストロー
5を一時的にストックさせる待機装置10、及びダブル
ストロー5を包装フィルム6,7によって予め決められ
た間隔で順次密封してダブルストロー包装帯8を形成す
る包装装置11から構成されている。
【0024】このダブルストロー製造装置は、外管1を
収納したカートリッジ3がセットされるホッパ43、ホ
ッパ43から繰り出された外管1に長手方向溝101を
形成する溝成形装置100、外管1の端部に係止部87
又は90を形成する係止部成形装置70、内管2を収納
したカートリッジ4がセットされるホッパ44、及び外
管1と内管2の端部を成形する成形装置9を備えてい
る。成形装置9は、外管1と内管2を対向状態に配置し
て搬送する搬送ドラム19,20,21、搬送ドラム2
1に対向して配置され且つ外管1の一端部を縮径する縮
径成形型24を備えた成形ドラム22、及び搬送ドラム
21に対向して配置され且つ内管2の一端部を拡径する
拡径成形型25を備えた成形ドラム23から構成されて
いる。搬送ドラム19,20,21は、幅方向に二分さ
れ、一方に外管1が搬送され、他方に内管2が搬送され
るように構成され、外管1と内管2とがそれぞれ装填さ
れるR面を持つU形溝47が形成されている。U形溝4
7には、バキューム孔がそれぞれ形成され、外管1と内
管2とが負圧によって正確にキャッチされ、順次に転送
されている。
【0025】ホッパ43,44から搬送ドラム19へ外
管1と内管2とをスムースに送り込むため、バキューム
ドラム106及び搬送ドラム19に対してブリッジ防止
用ロール45,103と食い込み防止用ロール46,1
05が設けられている。ブリッジ防止用ロール45,1
03は、受入部のU形溝47を備えたバキュームドラム
106と搬送ドラム19の上流側又は上方に位置してバ
キュームドラム106と搬送ドラム19に外管1又は内
管2を押し込む方向に回転し、ホッパ43,44、10
2内の外管1又は内管2をブリッジ現象が発生しないよ
うにロール面のU形溝47に順次に装填する。食い込み
防止用ロール46,105は、搬送ドラム19の上流側
又は下流側でそのロール面がバキュームドラム106と
搬送ドラム19のバキュームロール面との間に適正な間
隙を有して配置され、バキュームドラム106と搬送ド
ラム19の回転方向とは逆方向に高速回転している。ま
た、カートリッジ3,4又はホッパ43,44,102
には、外管1と内管2とが収納されている存在状態を検
出するため、警報ランプや警報ブザー等から成る各セン
サー(図示せず)が設けられている。各センサーからの
信号によって、空に近づいたカートリッジ3,4を外管
1と内管2とが十分に収納されているカートリッジ3,
4に交換すればよい。
【0026】このダブルストロー製造装置において、溝
付きストロー成形装置は、熱可塑性材料から成る外管1
に長手方向溝101を成形するものであり、図7に示す
ようにダブルストロー8の外管1に長手方向溝101を
形成することができる。外管1に長手方向溝101を設
けることによって、外管1をパック等のストロー差し込
み口に突き刺してパック内の飲料を吸飲する場合に、長
手方向溝101を通じてパック内へ空気が流入し、パッ
ク内外の圧を均等にしてスムースな吸飲ができるように
する。
【0027】次に、図3〜図6を参照して、このストロ
ー製造装置における溝付きストロー成形装置を説明す
る。溝付きストロー成形装置は、図3に示すように、外
管1を保持して搬送するバキュームドラム106、バキ
ュームドラム106を間欠的に回転駆動させる間欠回転
駆動装置130、バキュームドラム106に保持された
外管1に長手方向溝101を形成する溝成形型113を
備えた溝成形装置100から構成されている。外管1は
ホッパ支持台104に支持されたホッパ102に収容さ
れている。バキュームドラム106は、ホッパ102の
繰り出し口を構成する下面に隣接して設置されている。
バキュームドラム106には外周に所定の間隔でU形溝
47が形成され、U形溝47には外管1を吸着保持する
ための吸引口のバキューム穴108が形成されている。
ホッパ102内には、外管1が内部でブリッジ状態にな
ることを防止してバキュームドラム106のU形溝47
に装填されるように、ブリッジ防止用ロール103が設
けられている。また、ホッパ102とバキュームドラム
106との境界には、外管1がU形溝47に順次送り込
まれるように、矢印方向に回転するストロー食い込み防
止ロール105が設けられている。
【0028】バキュームドラム106は、間欠回転駆動
装置130によって間欠回転駆動され、回転停止状態の
時に、溝成形装置100が作動して溝成形型113によ
って外管1に縦溝即ち長手方向溝101が成形されるよ
うに構成されている。また、溝成形時に、バキュームド
ラム106のU形溝47に保持された外管1を確実に静
止状態に保持するため、隔置して周方向に延びる一対の
押圧保持ベルト110がバキュームドラム106の外周
面に接して連れ回りするように設けられている。押圧保
持ベルト110はベルト軸112に回転自在に支持され
たベルトプーリ111間を間欠回転するようにかけられ
ている。
【0029】溝成形型113を備えた溝成形装置100
は、押圧保持ベルト110によってバキュームドラム1
06のU形溝47に保持されている外管1に対して長手
方向溝101を形成するため、溝成形型113をバキュ
ームドラム106の軸心に対して間欠的に往復動させる
ように、カム機構によって往復駆動される。カム機構
は、駆動ベルト134によって駆動される駆動プーリ1
33が取り付けられたカム駆動軸121、カム駆動軸1
21に取り付けられたカム120、支持台117に支持
されたスライドユニット116、スライドユニット11
6に設けられたカム120のプロファイルに従ってロー
ラ119を介して往復移動するスライダ118、スライ
ダ118をばね力で元の位置へ復帰させるスプリング1
15から構成されている。スライダ118には、その端
部に溝成形型113が取り付けられると共に、溝成形型
113を加熱するための加熱装置114が取り付けられ
ている。加熱装置114はリード線149を通じて供給
される電流で加熱されるヒータである。溝成形装置10
0は、上記の構成を有し、外管1はバキュームドラム1
06の停止状態の時に溝成形型113によって押圧さ
れ、それによって、外管1は、加熱装置114によって
加熱された溝成形型113によって加熱塑性変形し、外
管1に長手方向溝101が成形される。
【0030】長手方向溝101が成形された外管1は、
ストロー送り出し手段によってバキュームに抗してバキ
ュームドラム106のU形溝47から取り出される。バ
キュームドラム106には、二条の差し込み溝124が
形成されている。ストロー送り出し手段は、二条の差し
込み溝124に差し込まれ、バキュームドラム106の
U形溝47内の外管1をコンベヤベルト126へとガイ
ドするストロー取り出し金具122から成り、ストロー
取り出し金具122は二条の差し込み溝124に差し込
まれるように支持台123に支持されている。コンベヤ
ベルト126は、矢印方向に移動するようにコンベヤプ
ーリ125によって駆動されている。
【0031】間欠回転駆動装置130は、バキュームド
ラム106を間欠的に回転させるため、クランク機構と
一方向クラッチ127から構成されている。一方向クラ
ッチ127は、サイドフレーム135に軸受136を介
して回転可能に支持され且つバキュームドラム106を
取り付けた駆動軸109に取り付けられている。一方向
クラッチ127は、往復動するクランク128によって
一方向に間欠的に駆動され、バキュームドラム106を
間欠的に回転駆動する。クランク128は、一端が偏心
軸129に取り付けられ、他端が一方向クラッチ127
の外輪141に中間リング145を介して取り付けられ
ている。クランク128は、偏心軸129を介して駆動
ベルト132で回転駆動するプーリ131の駆動軸14
0に取り付けられている。駆動軸140は、サイドフレ
ーム146に軸受139を介して回転可能に支持されて
いる。また、中間リング145には、クランク128に
よる送り量を調整するため長孔138が形成されてい
る。従って、中間リング145は、クランク128を取
り付けるための固定ボルト137が長孔138の適正な
位置に固定するようにナット148で緊締されるように
構成されている。
【0032】一方向クラッチ127としては、例えば、
次のようなタイプを使用できる。一方向クラッチ127
は、図4に示すように、駆動軸109に固定された内輪
142、及び内輪142にスプリング144で支持され
たカム143を介して取り付けられた外輪141から構
成され、クラッチ解放した空転とクラッチ連結したかみ
合いとの作用を果たす。即ち、外輪141が内輪142
に対してA方向に回転すると、カム143は外輪141
と内輪142とにかみ合って外輪141の回転が内輪1
42へ伝達される。また、外輪141が内輪142に対
してB方向に回転すると、カム143は外輪141と内
輪142とから解放され、外輪141の回転は内輪14
2へ伝達されず、内輪142は静止状態になる。この実
施例では、一方向クラッチ127の外輪141に一体的
に構成された中間リング145は、駆動軸109に軸受
147を介して回転自在に取り付けられている。従っ
て、クランク128による中間リング145の回転運動
は、一方向クラッチ127の外輪141の回転運動とな
る。
【0033】次に、図1及び図2、特に、図8及び図9
を参照して、係止部成形装置70を説明する。係止部成
形装置70は、外管1の端部から予め決められた位置
に、周方向に部分的に形成するか又は周囲方向に全周に
わたって係止部を成形することができる。図8に示すよ
うに、外管1の周方向に部分的に係止部87を成形する
係止部成形装置70は、例えば、本出願人に係る特願平
8−142305号に開示された飲料用ストローの成形
装置を適用することができる。また、図9に示すよう
に、外管1の周方向に全周に係止部90を成形する係止
部成形装置70は、例えば、本出願人に係る特願平8−
142306号に開示された飲料用ストローの成形装置
を適用することができる。
【0034】係止部成形装置70は、主として、図2に
示すように、回転軸に支持されたストロー搬送装置を構
成する搬送ドラム19及び搬送ドラム19に対向して配
置された成形ピン移送ドラム67から構成されている。
成形ピン移送ドラム67には、成形ピン69を保持した
成形ピン保持体72がカム71の作用で軸方向に往復動
可能に保持されている。係止部成形型68は、支持フレ
ーム(図示せず)に非回転状態に取り付けられ、外管1
の外径より小さい等間隔の隙間84を有するように隔置
された内周型82と外周型83とから構成されている。
内周型82と外周型83とは、加熱装置88によって加
熱される。図8に示すように、外管1が円弧状走行路の
隙間84を入口85から出口86へ非回転状態で通過す
ることによって、外管1の周方向に凹状係止部87が加
熱変形して部分的に形成される。或いは、図9に示すよ
うに、外管1が円弧状走行路の隙間84を入口85から
出口86へ回転状態で通過することによって、外管1の
周方向に凹状係止部90が加熱変形して全周に形成され
る。
【0035】このダブルストロー製造装置において、搬
送ドラム21に対して配置されている成形ドラム22
は、外管1の端部に縮径を施す成形装置9を構成してい
る。成形装置9は、例えば、特願平7−213077号
に開示されたストロー端部の成形装置を利用できるの
で、ここでは詳細な説明は省略する。また、内管2の端
部に拡径を施す成形装置9については、成形型が相違す
る以外は同様の構造に構成することができる。搬送ドラ
ム21には、外管1と内管2の成形時に外管1と内管2
が逃げるのを防止してU形溝47に保持するため、搬送
ドラム21と周速が同一となる保持ベルト49が設けら
れている。縮径成形型24は、成形ドラム22の回転に
従ってカム50に案内されて外管1の端部に対して挿入
され、次いで引き出され、外管1の端部を縮径成形す
る。拡径成形型25は、成形ドラム23の回転に従って
カム50に案内されて内管2の端部に対して挿入され、
次いで引き出され、内管2の端部を拡径成形する。ま
た、搬送ドラム21に対向した位置には、内管2を外管
1へ約3/4程度押し込むための押し込みロール48が
設けられている。次いで、搬送ドラム21から繰り出さ
れた内管2が外管1に一部挿入された状態のダブルスト
ロー5は、搬送ドラム26に送り込まれる。
【0036】組立装置14は、搬送ドラム26上で内管
2を外管1内に完全に押し込んでダブルストロー5を形
成する差し込み装置27、及び内管2を外管1内に差し
込んだ状態で外管1の他端部を縮径状態にカールするカ
ール装置13から構成されている。差し込み装置27
は、外管1へ内管2を差し込むためのロール41とロー
ル41を駆動するモータ42から構成されている。カー
ル装置13は、ダブルストロー5を搬送する搬送ドラム
51、搬送ドラム51に対向して配置されたカール成形
型53を備えた成形ドラム52及び保持ベルト49から
構成されている。カール装置13は、外管1の飲み口側
に成る端部を丸みを持たせてダブルストロー5の使用時
に口当たりを良好にするため、外管端部を内側へR状に
カール成形すると共に、外管1から内管2が脱落するの
を防止するためのカール部を成形するものである。
【0037】カール装置13から繰り出されるダブルス
トロー5は、プーリ40によって駆動される搬送コンベ
ヤ36に送り込まれる。搬送コンベヤ36は、ダブルス
トロー搬送面に台形の突起部が設けられており、ダブル
ストロー5は台形の底部に配置されて姿勢整列して搬送
される。搬送コンベヤ36の速度は、カール装置13を
構成するカール成形ロールから落下するダブルストロー
5が台形の底部に受け入れられる速度に調整されてい
る。また、ダブルストロー5に発生している静電気を除
去する静電除去装置35は、搬送コンベヤ36上でその
上流側と下流側との二箇所に設けられている。静電除去
装置35は、ダブルストロー5に発生している静電気を
交流高圧電圧の放電により除去する静電除去電極から構
成されている。
【0038】搬送コンベヤ36へ繰り出されたダブルス
トロー5は、ダブルストロー5自体が良品又は不良品で
あるかを検出するセンサー34が設けられている。セン
サー34は、例えば、4本の光センサーから構成され、
ダブルストロー5の成形状態、外管1と内管2との組立
状態、不良箇所の存在、組み立てられていない外管1又
は内管2のみか否か等の良品又は不良品の何れかを検出
し、センサーコントローラ37の制御によって不良品は
電磁弁38の作動によってエアノズル39(図2)から
のエア圧により搬送コンベヤ36のラインから排出され
る。
【0039】待機装置10は、組立成形工程Bと包装工
程Dとを良好に連係させるため、カール装置13から繰
り出されたダブルストロー5を一時的に待機させるステ
ーションである。待機装置10には、カール装置13か
ら送り込まれるダブルストロー5を一時的にストックす
るための待機ホッパ17が設けられている。待機ホッパ
17は、側面を構成するホッパ本体75、下面を構成す
るホッパ本体76及びダブルストロー5を上方から軽く
押さえ且つダブルストロー5の存在を検知できる押さえ
部77から成る。待機ホッパ17に収容されているダブ
ルストロー5は、バキュームロールから成る搬送ロール
18によって順次繰り出されて包装装置11の包装ドラ
ムへ送り込まれる。
【0040】包装装置11は、待機装置10から繰り出
されるダブルストロー5をソースボビン28から繰り出
される包装フィルム6上の予め決められた間隔で順次形
成されている袋部16に配置する包装ドラム30、袋部
16にダブルストロー5を配置した包装フィルム6に対
してソースボビン29から繰り出される包装フィルム7
を重ね合わせる重ね合わせ装置15、ダブルストロー5
を袋部16内に密封するためダブルストロー5の周囲領
域の包装フィルム6と7とを互いに加熱接合してダブル
ストロー包装帯8を形成するシール装置31、及びダブ
ルストロー包装帯8を巻き取る巻取り装置12から構成
されている。
【0041】包装ドラム30は、ドラム周面にダブルス
トロー5の包装ピッチ間隔でダブルストロー5を収納で
きるR面のU形溝47が形成され、U形溝47にはバキ
ューム孔が形成されている。包装ドラム30に対向して
そのU形溝47と同ピッチに設けた突起54を備えたフ
ィルム差し込みロール55が配置されている。フィルム
差し込みロール55の突起54が包装ドラム30のU形
溝47に包装フィルム6を差し込むことによって、包装
ドラム30のU形溝47に形成した孔を通じて吸引され
るバキュームによってU形溝47に包装フィルム6の袋
部16が形成される。また、バキュームロールの搬送ロ
ール18から繰り出されるダブルストロー5は、押し込
みベルト56によって包装ドラム30上に形成されてい
る包装フィルム6の袋部16へ押し込まれる。
【0042】包装ドラム30の下流部には、ソースボビ
ン29から繰り出される上側に位置する包装フィルム7
を重ね合わせるためのロール58等から成る重ね合わせ
装置15、及び包装フィルム6上に重ねた包装フィルム
7とのダブルストロー5間の領域を加熱接合するための
フィルムヒートシールロール57が設けられている。フ
ィルムヒートシールロール57は、ダブルストロー包装
帯8にラダー状に装填されたダブルストロー5毎に区画
するため、包装フィルム6と7を加熱接合するものであ
り、ロール表面は包装ドラム30のU形溝47間に整合
する歯部を有し、歯部のロール表面はシリコン加工さ
れ、ロール内部にはヒータが内蔵され、所定の適正な温
度に制御されている。
【0043】また、包装フィルム6と7との送り状態を
検出して、フィルム切れを検出するセンサー59が設け
られ、センサー59からの検出信号に応答して警報を発
すると共に、包装装置11の運転を停止するように制御
されている。次いで、包装ドラム30から送り出された
袋部16に装填されたダブルストロー5毎に区画された
ラダー状のダブルストロー包装帯8は、長手方向両側面
を加熱接合してシールするため、シール装置31に送り
込まれる。
【0044】シール装置31から送り出されるダブルス
トロー包装帯8は、その両側面を回転カッタ60によっ
て予め定められた幅方向サイズに切断される。所定の寸
法に形成されたダブルストロー包装帯8は、マイクロス
イッチ等から成るセンサー61によって包装状態が検出
され、例えば、袋部16にダブルストロー5が装填され
ていない空袋等の不良箇所が検出されると共に、最終段
階に設置されたセンサー66で最終的な二重状態が良好
か不良の検査が行われ、センサー61,66に応答して
警報を発すると共に、巻取装置12を停止させる。ダブ
ルストロー包装帯8の不良箇所は切り取って排除され、
切断されたダブルストロー包装帯8の端部同志は、加熱
接合装置65によって加熱接合される。
【0045】巻取装置12は、回転駆動される巻取り軸
64上にそれより大径の巻取りボビン63が取り付けら
れると共に、巻取り軸64に巻取り円板62が取り付け
られている。ダブルストロー包装帯8に不良箇所が検出
されない状態の時には、ダブルストロー包装帯8は、巻
取装置12によって巻取りボビン63上に巻取り円板6
2に沿って巻き上げられる。巻取装置12は、巻取り軸
64の回転駆動によってダブルストロー包装帯8を巻き
上げるが、巻取り回転数を計数すると共に、巻取り径に
応じて巻取装置12の巻取り軸64のトルクは自動的に
制御され、巻取り開始時から巻取り終了まで、ダブルス
トロー包装帯8のテンションを均一に制御されている。
ダブルストロー包装帯8が所定の径にまで巻き上げられ
た時に、巻取装置12を停止させる。巻き上げられたダ
ブルストロー包装帯8は、巻取装置12の巻取り軸64
から巻取りボビン63と共に引き抜き、次いで、ダブル
ストロー包装帯8から巻取りボビン63を取り外すこと
により、ダブルストロー包装帯8の芯部における押圧力
が解放され、ダブルストロー包装帯8の芯部に位置する
袋部16の押し潰れが防止される。
【0046】次に、図10及び図11を参照して、この
発明によるダブルストロー製造方法及びその製造装置の
別の実施例を説明する。図10はこの発明によるダブル
ストロー製造方法を達成できるダブルストロー製造装置
の別の実施例を示す正面図、及び図11は図10のダブ
ルストロー製造装置の平面図である。
【0047】この実施例は、上記実施例と比較して、外
管1に長手方向溝101を成形する溝成形装置100が
外管1に内管2を挿入してダブルストロー5が完成した
後に外管1に長手方向溝101を成形するように、カー
ル装置13の後流に配置されている以外は、同一の構成
及び機能を有するので、同一部品には同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。このストロー製造装置で
は、組立装置14は連続駆動され、溝成形装置100は
間欠駆動であるので、組立装置14と溝成形装置100
とをスムースに連係するため、溝成形装置100の上流
側に待機ステーションを形成するホッパ102が配置さ
れている。従って、組立装置14から順次送り込まれる
外管1に内管2が挿入されたダブルストロー5は、一
旦、ホッパ102に滞留され、ホッパ102から溝成形
装置100へ順次送り込まれ、ダブルストロー5をバキ
ュームドラム106のU形溝47に押圧保持ベルト11
0で保持した状態でダブルストロー5の外管1に長手方
向溝101が成形される。
【0048】この時、外管1は内管2に比較して外管1
の端部を縮径した分だけ、径が大きく形成されているの
で、長手方向溝101の深さを径に等しい程度に設定し
ておけば、内管2に対しては長手方向溝成形の影響がな
く、外管1のみに長手方向溝101が成形されることに
なる。また、外管1が内管2に溶着しないように温度調
節しておくことが必要であることは勿論である。場合に
よっては、内管2に対しても外管1への長手方向溝10
1の成形の影響で若干の深さの長手方向溝が形成される
ように成形することもでき、その場合には、外管に対す
る内管2の挿入状態を安定させることができ、ダブルス
トロー5の使用時に、外管1の長手方向溝101が内管
2の長手方向溝に嵌合に抗して引き出せば、良好に使用
することができる。
【0049】
【発明の効果】この発明によるダブルストロー製造方法
及びその製造装置は、上記のように構成されているの
で、外管に溝成形装置で長手方向溝を成形すると共に、
係止部成形装置で係止部を成形し、成形装置で外管の端
部に縮径成形し、成形装置で内管の端部に拡径成形し、
端部を成形された外管に内管を差し込んでダブルストロ
ーに組み立てることができ、しかも、ダブルストローの
組立工程に引き続いて、ダブルストローを包装フィルム
によって封入してダブルストロー包装帯に作製でき、一
連の工程が、自動的に連続して順次実行される。即ち、
本発明によれば、ストロー部材から外管と内管との成
形、内管の外管への組み込み、及びダブルストローの包
装の一連のシステムを自動化でき、しかも一連のライン
ではスムースに製造品は流れ、不良品の発生を低減でき
ると共に、製造品の成形状態、組み込み状態及び包装状
態は最適位置に設置されているセンサーで検査でき、不
良品が発生すると、その都度ラインから除去され、最終
製品のダブルストロー包装帯は極めて良好な信頼性に富
んだものとなる。
【0050】従って、本発明は、飲料用ストローを連続
的に且つ大量に製造でき、人員の削減や製造コストの低
減を達成でき、作業安全上、食品衛生上極めて好ましい
システムを提供することができ、更にユーザーや消費者
から要求されるサイズを備えたダブルストローを容易に
且つ適正に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるダブルストロー製造方法を達成
できるダブルストロー製造装置の一実施例を示す正面図
である。
【図2】図1のダブルストロー製造装置の平面図であ
る。
【図3】この発明によるストロー製造装置における溝付
きストロー成形装置の一実施例を示す正面図である。
【図4】図3の溝付きストロー成形装置を示す側面図で
ある。
【図5】図3の溝付きストロー成形装置のバキュームド
ラムの駆動機構を示す側面図である。
【図6】バキュームドラムの駆動機構における一方向ク
ラッチの作動機構を示す説明図である。
【図7】溝付きストロー成形装置によって長手方向の溝
を形成したダブルストローの一実施例を示す平面図であ
る。
【図8】このダブルストロー製造装置において外管に係
止部を成形する係止部成形装置の一例を示す説明図であ
る。
【図9】このダブルストロー製造装置において外管に係
止部を成形する係止部成形装置の別の例を示す説明図で
ある。
【図10】この発明によるダブルストロー製造方法を達
成できるダブルストロー製造装置の別の実施例を示す正
面図である。
【図11】図10のダブルストロー製造装置の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 外管 2 内管 5 ダブルストロー 6,7 包装フィルム 8 ダブルストロー包装帯 9 成形装置 10 待機装置 11 包装装置 13 カール装置 14 組立装置 17 待機ホッパ 47 U形溝 70 係止部成形装置 87,90 係止部 100 溝成形装置 101 長手方向溝 106 バキュームドラム 110 押圧保持ベルト 113 溝成形型 114 加熱装置 120 カム 127 一方向クラッチ 128 クランク 130 回転駆動装置 144 スプリング A 成形工程 B 組立成形工程 C 待機工程 D 包装工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 正美 東京都足立区宮城1丁目3番15号 東洋キ ャップ製造株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外管の一端部を縮径成形すると共に内管
    の一端部を拡径成形し、前記外管に前記内管を挿入した
    状態で前記外管の他端部をカールしてダブルストローを
    作製すると共に、前記外管に対して長手方向溝を成形す
    る成形工程と、次工程との連係を調整するため前記成形
    工程を経た前記ダブルストローを一時的にストックさせ
    る待機工程と、前記ダブルストローを包装フィルムによ
    って予め決められた間隔で順次密封してダブルストロー
    包装帯を作製して巻き取る包装工程と、から成るダブル
    ストロー製造方法。
  2. 【請求項2】 前記外管の端部から予め決められた位置
    で且つ前記外管の全周又は部分的に係止部を成形する工
    程を含んでいる請求項1に記載のダブルストロー製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記外管への前記長手方向溝の成形は、
    前記係止部の成形前、又は前記係止部の成形後で且つ前
    記外管への前記内管の挿入前に行うことから成る請求項
    1又は2に記載のダブルストロー製造方法。
  4. 【請求項4】 前記外管に前記内管を挿入した状態のダ
    ブルストローにおける前記外管に、前記長手方向溝を成
    形することから成る請求項1又は2に記載のダブルスト
    ロー製造方法。
  5. 【請求項5】 熱可塑性材料から成る外管に長手方向溝
    を成形する溝成形装置、前記外管と熱可塑性材料から成
    る内管との端部をそれぞれ成形する成形装置、前記外管
    に前記内管を挿入した状態で前記外管の他端部を縮径カ
    ールしてダブルストローを組み立てる組立装置、前記組
    立装置から繰り出される前記ダブルストローを一時的に
    ストックさせる待機装置、及び前記ダブルストローを包
    装フィルムによって予め決められた間隔で順次密封して
    ダブルストロー包装帯を形成する包装装置、から成るダ
    ブルストロー製造装置。
  6. 【請求項6】 前記外管に端部から予め決められた位置
    で且つ前記外管の全周又は部分的に係止部を成形する係
    止部成形装置を有する請求項5に記載のダブルストロー
    製造装置。
  7. 【請求項7】 前記溝成形装置は、前記係止部成形装置
    の上流側、或いは下流側で且つ前記組立装置の上流側に
    設けられている請求項6に記載のダブルストロー製造装
    置。
  8. 【請求項8】 前記溝成形装置は、前記組立装置下流側
    に設けられ、前記外管に前記内管を挿入した状態のダブ
    ルストローの前記外管に前記長手方向溝を成形すること
    から成る請求項6に記載のダブルストロー製造装置。
  9. 【請求項9】 前記溝成形装置は、前記外管を受け入れ
    るため周方向に所定の間隔で形成された溝を備えたバキ
    ュームドラム、前記バキュームドラムを間欠的に回転さ
    せる回転駆動装置、前記バキュームドラムの前記溝内に
    前記外管を静止保持すると共に前記バキュームドラムの
    回転に連れ回りする押圧保持ベルト、前記バキュームド
    ラムの軸心に対して間欠的に往復動し且つ前記押圧保持
    ベルトによって前記バキュームドラムの前記溝に保持さ
    れている前記外管に前記長手方向溝を成形する溝成形
    型、及び前記長手方向溝が成形された前記外管をバキュ
    ームに抗して前記バキュームドラムの前記溝から取り出
    すストロー送り出し手段から構成されている請求項5〜
    8のいずれか1項に記載のダブルストロー製造装置。
  10. 【請求項10】 前記回転駆動装置はクランク機構と一
    方向クラッチによって前記バキュームドラムを間欠回転
    駆動することから成る請求項9に記載のダブルストロー
    製造装置。
  11. 【請求項11】 前記溝成形装置における前記溝成形型
    は加熱ヒータによって加熱され、前記バキュームドラム
    の停止状態の時に前記溝成形型が前記ストロー部材を押
    圧して前記ストロー部材を加熱塑性変形させることから
    成る請求項9又は10に記載のダブルストロー製造装
    置。
  12. 【請求項12】 前記溝成形装置における前記溝成形型
    は、カム機構によって前記ストロー部材へ押圧され、ス
    プリングのばね力で元の位置へ復帰することから成る請
    求項8〜11のいずれか1項に記載のダブルストロー製
    造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100407423B1 (ko) * 2001-10-23 2003-11-28 장성윤 빨대포장기
US7726098B2 (en) 2007-05-01 2010-06-01 Kraft Foods Global Brands Llc Method for manufacturing an ingredient package
CN103086022A (zh) * 2013-02-22 2013-05-08 吴忠市嘉信塑料制品制造有限公司 带有料带监控装置的吸管包装机

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