JP3795571B2 - 赤外線治療器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温熱効果で筋肉のこりをほぐすことのできる赤外線治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、温熱効果で筋肉のこりをほぐすことのできる赤外線治療器を家庭内で簡易に使用できるようにしたものがあり、その一般的な構造としては、一端開口に形成したヘッドケーシング内に赤外線、特に遠赤外線を放射するヒータを収容配設し、前記ヘッドケーシングを支柱に連設したものが知られている。なお、ヒータとしては、ステンレスやアルミニウム板にセラミックスを塗布焼成した赤外線プレートにヒータ基板を装着したものが一般的に用いられている。
【0003】
また、実開平4−839号公報に示されているように、ヘッドケーシング内に配設した上記ヒータの後方にファンを配設したものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した赤外線治療器は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
【0005】
すなわち、上記ヒータは熱容量が大きいので、通電しても遠赤外線を放射する温度には即座に昇温せず、一般には数分程度の時間を要する。
【0006】
すなわち、ヒータスイッチをオンしても、実際に遠赤外線が患部に作用するのは数分経過した後であり、それまでは放射熱量も少ないために患部はさほど温まらず、しかも、遠赤外線が放射開始される温度にまで昇温した後でも、放射熱だけでは患部が十分温まらないように感じられるものである。したがって、使用感の物足りなさを指摘する声が多かった。
【0007】
他方、実開平4−839号公報に示されているようにファンを設けたものは、患部に温風が当たるので治療中の使用感はある程度向上するが、使用開始直後はファンからの送風温度が低いために使用感はかえって悪くなり、しかも、送風によりヒータ自体を冷却することになって、ヒータが遠赤外線を放射するまでの温度に到達する時間をさらに長くしてしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、上記した課題を解決することができる赤外線治療器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る赤外線治療器は、前後端開口の筒状のヘッドケーシング内に、前側に赤外線を放射する第一のヒータを、後側にはファンを配設し、さらに、前記第一のヒータとファンとの間に第二のヒータを配設し、前記第一のヒータを板状に形成する一方、前記第二のヒータを、前記第一のヒータよりも小径とした筒状の遮熱ケーシングで囲繞し、前記ヘッドケーシングの前端開口部に、前記第一のヒータを囲繞するように截頭椀状の反射板を取付けるとともに、同反射板の表面に沿って前記第二のヒータからの温風路を形成し、前記ファンから前記第二のヒータを介して送られた熱風が前記第一のヒータの裏面に当たり、その後、前記温風路を通って間接的に患部に向かうように構成した。
【0010】
また、以下の構成にも特徴がある。
【0011】
イ)上記第一のヒータを、赤外線放射方向に向けて凹状に湾曲形成した。
【0012】
ロ)上記第一のヒータと第二のヒータとの間に、温度過昇防止手段を配設した。
【0013】
ハ)上記ヘッドケーシングに、把持部を取付けた。
【0014】
ニ)上記ヘッドケーシングを載置するスタンドを具備することとした。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る赤外線治療器は、前後端開口の筒状のヘッドケーシング内に、前側に赤外線を放射する第一のヒータを、後側にはファンを配設し、さらに、前記第一のヒータとファンとの間に第二のヒータを配設し、前記第一のヒータを板状に形成する一方、前記第二のヒータを、前記第一のヒータよりも小径とした筒状の遮熱ケーシングで囲繞し、前記ヘッドケーシングの前端開口部に、前記第一のヒータを囲繞するように截頭椀状の反射板を取付けるとともに、同反射板の表面に沿って前記第二のヒータからの温風路を形成し、前記ファンから前記第二のヒータを介して送られた熱風が前記第一のヒータの裏面に当たり、その後、前記温風路を通って間接的に患部に向かうように構成したものである。
【0019】
第一のヒータとしては、ヒータ基板を一対のマイカ板間に挟持したものを、ステンレスやアルミニウム等の金属板にセラミックスを塗布焼成した赤外線プレートの裏面に密着状態に取付けた面状ヒータを好適に用いることができる。
【0020】
また、第二のヒータとしては、所定温度に達するまでの時間が短いものが好ましく、鉄クロム線、ニクロム線等のヒータ線を剥き出しに配したものを好適に用いることができる。
【0021】
かかる第二のヒータを患部に伝熱するための補助用ヒータとすれば、ファンの回転により赤外線治療器の立上直後から温風を患部に送ることができるので患部を即座に温めることができ、しかも、治療中の間、絶えず温風が患部に当たるので使用感を著しく向上させることができる。
【0022】
特に、第一のヒータが十分加熱されるまでの間患部が温まらないと、使用者は物足りなさを覚えるものであるが、本赤外線治療器ではこれを解消している。
【0023】
また、その送風も、直接患部に当たるのではなく、第一のヒータを板状に形成し、ファンからの送風を、先ず、第一のヒータの背面に当て、それから患部に向かうようにしているので、人体に優しい風を送ることができる。したがって、使用感がさらに向上するものである。
【0024】
また、第二のヒータ、すなわち剥き出しのヒータ線は、第一のヒータ、すなわち面状ヒータよりも小径とした筒状の遮熱ケーシングで囲繞することが好ましく、同遮熱ケーシングによりヒータ線からの熱を前方に案内可能としながら、遮熱効果によってヘッドケーシングが加熱することを防止することができる。しかも、ファンからの送風が面状ヒータの背面に確実に当たるので、前記したように、風が直接患部に当たることをより確実に防止することができる。
【0025】
さらに、このときに第二のヒータの熱により、通電直後の第一のヒータを加熱することができるので、遠赤外線を放射可能な温度まで上昇する時間が早まり、遠赤外線放射開始を早める効果を奏する。
【0026】
また、面状とした第一のヒータは、赤外線放射方向に向けて凹状に湾曲形成することが好ましく、かかる構成より、遠赤外線を患部に集中させて治療効果をより良好にすることができる。
【0027】
また、第一のヒータと第二のヒータとの間に、温度過昇防止手段を配設しておくとよい。なお、温度過昇防止手段としては、サーモスタット、温度ヒューズ、バイメタル等から構成することができ、その内の少なくとも一つを両ヒータ間に配設すればよい。
【0028】
このように、両ヒータ間に温度過昇防止手段を配設すれば、赤外線治療器を如何なる方向に向けて使用した場合でも、温度過昇を確実に防止することができ、使用者が火傷したり火災を発生したりする不慮の事故を未然に防止することができる。
【0029】
また、ヘッドケーシングの前端開口部に截頭椀状の反射板を取付け、同反射板に沿って第二のヒータからの温風路が形成されるようにしている。かかる構成により、温風と遠赤外線とが患部に良好に当たるようにしている。
【0030】
また、本赤外線治療器は、ヘッドケーシングに把持部を取付けてハンディタイプとすることができる。
【0031】
このようにコンパクトなハンディタイプとすることにより、これを旅先などにも携行することができ、自宅以外であっても赤外線治療を行うことができるので使い勝手が向上する。なお、把持部は折畳自在に取付けることが好ましい。
【0032】
さらに、上記ヘッドケーシングを載置するスタンドを具備すれば、患部によっては治療器を載置した状態で使用できるので、横臥したり椅子に腰掛けたり、使用者にとって最も楽な姿勢での治療を行うことができる。
【0033】
【実施例】
以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発明を具体的に説明する。
【0034】
図1は本発明に係る赤外線治療器の側面図、図2は同断面図、図3は同分解斜視図である。
【0035】
先ず、本発明に係る赤外線治療器Aの全体構成について説明する。
【0036】
図1に示すように、赤外線治療器Aは、ヘッドケーシング1に把持部2を取付けたハンディタイプとしており、スタンド3に突設した支持用筒部30に把持部2を挿通した状態で載置可能としている。
【0037】
把持部2は、図1〜図3に示すように、ヘッドケーシング1に形成した取付用枢支部1aに枢支されて折畳自在となっており、同把持部2の下端からは電源コードCが伸延している。なお、スタンド3の支持用筒部30には、前記電源コードCを逃がすためのスリット31を形成している(図9参照)。図1中、10はヘッドケーシング1に設けた入切兼用タイマースイッチ、11はLED 表示式のタイマー表示部である。
【0038】
ヘッドケーシング1は一対の半割りケーシングを接合したもので、中央部から前端部にかけて漸次拡径した前後端開口の筒状に形成されており、前端開口部12及び後端開口部13にはそれぞれメッシュ状の前側・後側カバー体14,15 を装着している。16は前側カバー体14を具備し、ヘッドケーシング1の前端開口部12に着脱自在に取付けたキャップである。
【0039】
また、ヘッドケーシング1の内部には、図2及び図3に示すように、前側から順に、赤外線を放射するための第一のヒータ4、同ヒータ4を囲繞する截頭椀状の反射板5、ヘッドケーシング1内の温度の過昇を防止するための温度過昇防止手段6、通電後直ちに発熱可能とした第二のヒータ7、前端開口部12から患部に向けて温風を送るためのファン8をそれぞれ配設している。
【0040】
なお、17は第一のヒータ4を取付けるための環状固定板であり、環状部周縁をヘッドケーシング1の内周面に設けた保持部1bに挟着し、通風部をなす環内の中心を通って通風部を二分するサーモスタット取付帯17a を設けるとともに、環状部周縁から中心に向けて複数のビス固定片17b を突設している。80は筒状に形成したファンケース、81はファン駆動軸、82は同ファン駆動軸81に連動連結したファンモータである。
【0041】
次に、上記構成において、第一のヒータ4、第二のヒータ7、温度過昇防止手段6、反射板5についてさらに説明を加える。
【0042】
第一のヒータ4は、図4に示すように、環状固定板17に取付けるためのねじ体41a を突設した円形のバックプレート41に、ステンレスやアルミニウム等の金属板にセラミックスを塗布焼成した円形の赤外線プレート40を取付けたもので、同赤外線プレート40とバックプレート41との間にマイカ板42,42 により挟持されたヒータ基板43を介設している。43a はニクロムヒータ線である。
【0043】
また、第一のヒータ4としては、上記構成中、ヒータ基板43及びニクロムヒータ線43a のみで構成し、これに赤外線放射体としての粉抹、例えば、珪酸塩を主材として焼結し、粉砕して得られたものをバインダーを介しての吹付けやディッピング等の方法で被覆したものでもよい。
【0044】
また、赤外線プレート40は、図2に示すように、赤外線放射方向に向けて前面を凹状に湾曲形成して、遠赤外線を患部に集中させて治療効果をより良好にしている。
【0045】
第二のヒータ7は、通電直後から発熱する剥き出しのヒータ線を用いており、図2及び図3に示すように、二枚の基板を断面視十字状に組み合わせてなるコイル基板71にコイル状のヒータ線を巻回して構成し、前記第一のヒータ4よりも小径とした筒状の遮熱ケーシング70内に収納している。
【0046】
温度過昇防止手段6は、本実施例では、前記第二のヒータ7の後部に取付けたバイメタル61(図3)の他、サーモスタット62と温度ヒュース63とから構成しており、図2に示すように、サーモスタット62と温度ヒューズ63とを、第一のヒータ4と第二のヒータ7との間に配設している。
【0047】
すなわち、サーモスタット62は、前記した第二のヒータ7を取付けるための環状固定板17に設けたサーモスタット取付帯17a の裏部(第二のヒータ7側)中央に形成した凹部に取付けられており、温度ヒューズ63は、サーモスタット取付帯17a の表側(第一のヒータ4側)にステンレス等の金属製のヒューズ取付具63a を介して第一のヒータ4に密着状態に取付けられている。なお、63b は取付ビスである。
【0048】
したがって、髪の毛の巻き付き等でファンモータ82がロック状態となり異常温度になっても、温度ヒューズ63をただちに作動させることができ、極めて安全である。
【0049】
また、反射板5は、ステンレスやアルミニウム等の金属板を截頭椀状に形成したものであり、先端周縁を上記したキャップ16と前端開口部12との間に挟着し、前記第一のヒータ4を囲繞するように配設している。
【0050】
そして、第二のヒータ7を囲繞する遮熱ケーシング70の先端を反射板5の截頭部分に臨ませることにより、図2に示すように、反射板5の表面に沿って温風路Rが形成され、同温風路Rに案内されて、第二のヒータ7からファン8により送られる温風は前端開口部12から患部に向けて送風されることになる。
【0051】
図5に、本実施例に係る赤外線治療器Aのブロック図を示しており、実際に本赤外線治療器Aを使用する際に入切兼用タイマースイッチ10をONすると、20分作動のタイマーが作動し、本実施例では、図6(a) に示すように、LED 表示式のタイマー表示部11が全て点灯して20分の表示をするようにしている。なお、この20分という時間は、患部一個所当たりに最適と考えられる治療時間として設定したものである。
【0052】
そして、時間の経過とともに、図6(b),(c) に示すようにLED の点灯数が減ずるようにして使用時間を容易に認識することができるようにし、タイムアップ、すなわち20分が経過すると、図6(d) に示すようにタイマー表示部11全てが消灯し、かつ、電源がOFFとなるようにしている。
【0053】
また、使用中途で作動を止めたい場合は、前記入切兼用タイマースイッチ10を再度操作すればOFFとなり、このときタイマー表示部11は全て消灯する。
【0054】
なお、本実施例のように、時間経過にともないタイマー表示部11を一灯ずつ消灯させるのとは逆に、時間経過にともない一灯ずつ点灯するようにしてもよい。
【0055】
ところで、これらの動作は、タイマー表示部11に接続したカウンターD1により計時してタイマー表示部11に点灯・消灯の指示信号を出力するようにしている。
【0056】
このカウンターD1は、AC入切制御部Dへも信号を出力し、同制御部Dは信号を受けて、リレー、トライアック等からなるAC入切スイッチ部18を開閉する。なお、図5中、19は全線整流器、20は抵抗、21は制御部用補助電源である。
【0057】
本発明に係る赤外線治療器Aは、上述してきた構成となっており、これを模式的に示した図7を参照しながら、実際の作動状態について詳述すると以下の通りである。
【0058】
すなわち、赤外線を放射する第一のヒータ4とファン8との間に、患部を温めるための第二のヒータ7を配設しているので、本赤外線治療器Aを作動させるとファン8の回転により第二のヒータ7からの約100 ℃の熱が送風され、第一のヒータ4の温度上昇を促進するとともに、赤外線治療器Aの立上直後から温風を患部に送ることができる。なお、ヘッドケーシング1の前端開口部12から患部までの適切な距離は約20cmであり、この間において約100 ℃の熱風は、人体に心地良さを与える40℃前後の温風となって患部に作用することになる。このように、第一のヒータ4が十分に加熱されるまでに時間がかかっても患部を即座に温めることができる。
【0059】
したがって、使用者は使用開始直後から患部を適温で温めることができて安心感があり、しかも、治療中、絶えず温風が患部に当たるので使用感を著しく向上させることができる。
【0060】
このときに、ヘッドケーシング1内において、第一、第二のヒータ4,7 、及びファン8は直列状態となるようにしており、さらに、第二のヒータ7は第一のヒータ4よりも小径である遮熱ケーシング70により囲繞されているので、ファン8から第二のヒータ7を介して送られた熱風は、先ず第一のヒータ4のバックプレート41の裏面に確実に当たり、その後、前記した温風路Rに沿って間接的に患部に送風される。したがって、直接患部に送風されるのに比べて優しい風となり使用感が著しく向上する。
【0061】
また、遮熱ケーシング70を配設し、さらに、反射板5により形成される温風路Rによって、熱風は図7中の矢印f2で示すような逆流を生じることがない。すなわち、熱風が遮熱ケーシング70とヘッドケーシング1との間に流れ込むことがなく、ヘッドケーシング1が過熱することを防止できる。
【0062】
赤外線治療器Aの立上げ後、第一のヒータ7の温度は漸次上昇するが、面状とした第一のヒータ4は、前記したように、赤外線放射方向に向けて凹状に湾曲形成されているので、立上げ時に第一のヒータ4に当たって温度上昇を補助する熱風は、図7に示す矢印f1のようにヒータ4の前側表面には直接影響することなく温風として前方へ流れることになる。すなわち、ヒータ4の前側表面には温風淀み部4aが形成され、温風により熱を奪われることがないので、ヒータ4の前表面は赤外線を放射するに十分な250 ℃前後の温度まで短時間で上昇し、効率的に遠赤外線を放射することができる。
【0063】
また、第一のヒータ4の前表面の曲率と、第一のヒータ4と患部との距離を、本実施例において20cmとしたように適切にマッチングさせることで、遠赤外線を患部に集中させて治療効果をより良好にすることができる。
【0064】
一方、第一のヒータ4が遠赤外線放射温度に達した後は、同ヒータ4の裏面付近はファン8からの送風により200 ℃程度に保たれるので、ヘッドケーシング1内の過熱は可及的に防止されることになる。
【0065】
しかも、本赤外線治療器Aは、温度過昇防止手段6を配設しているので、万一の温度過昇が生じても確実に反応して温度調節が行える。
【0066】
すなわち、本実施例においては、サーモスタット62を180 ℃で、バイメタル61を80℃で、温度ヒューズ63を250 ℃で作動するようにし、前記バイメタル61を第二のヒータ7の後部に、サーモスタット62と温度ヒューズ63は第一のヒータ4と第二のヒータ7との間に介設し、しかも、温度ヒューズ63は第一のヒータ4に密着状に取付けている。
【0067】
したがって、第一、第二のヒータ4,7 による温度過昇についてはサーモスタット62とバイメタル61により各ヒータ4,7 のON・OFFを制御することができるとともに、これらはファン8からの風を受ける位置にあることからヒータ4,7 をOFFした後、通常運転に戻るのも早い。しかも、これらに何らかのトラブルがあったとしても、最終的には温度ヒューズ63によって電流を完全に遮断するので安全を確保することができる。
【0068】
そして、かかる温度過昇防止手段6の構成及び配置により、ヘッドケーシング1が上向き、あるいは下向きの如何なる姿勢で使用されようとも確実な温度過昇防止機能を発揮させることができる。
【0069】
また、使用に際しては、図8に示すように、把持部2を持って適宜自由に扱うことができるとともに、ヘッドケーシング1を載置するスタンド3を具備しているので、図9に示すように、使用者は例えば横臥した姿勢をとるなど最も楽な姿勢で赤外線治療を行うことができる。
【0070】
次に、他の実施例として図10に示した赤外線治療器Bについて説明する。
【0071】
先の実施例と大きく異なる点は、反射板5を椀状に形成し、同反射板5の前側に第一のヒータ4を断熱材44を介して取付けるとともに、温風路Rを反射板5の裏面に沿って形成し、反射板5の周縁外から温風を患部に向けて送風するように構成したこと、また、スタンド3内にリール機構9を設け、把持部2から導出する電源コードCを巻取解舒自在としたこと、さらに、第二のヒータ7を薄型にして、ヘッドケーシング1をよりコンパクトに形成したことである。また、把持部2は、本実施例においてはヘッドケーシング1の後端部に連設している。
【0072】
本実施例においても、先の実施例と同様に、赤外線治療器Aの立上直後から温風を患部に送ることができるので患部を即座に温めることができ、かつ、治療中の間、絶えず温風を患部に当てて使用感を向上させることができるという効果を奏する。
【0073】
ところで、上記した各実施例においては、いずれも、ヘッドケーシング1とスタンド3とを別体としたもので説明したが、両者を一体的に連設したものであってもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明では以下の効果を奏する。
【0075】
(1)ファンの回転により赤外線治療器の立上直後から温風を患部に送ることができ、患部を即座に温めることにより使用感を向上させることができるとともに、温風と遠赤外線とを患部に良好に当てることができ治療効果を向上させることができる。
【0076】
さらに、第二のヒータの熱により、通電直後の第一のヒータを加熱することができるので、遠赤外線を放射可能な温度まで上昇する時間が早まり、遠赤外線放射開始を早める効果を奏する。
【0077】
また、第一のヒータを板状に形成し、ファンからの送風を、先ず、第一のヒータの背面に当て、それから患部に間接的に向かうようにしたので、人体に優しい風を送ることができ、使用感が向上する。
【0078】
また、第二のヒータを、第一のヒータよりも小径とした筒状の遮熱ケーシングで囲繞したことにより、ヘッドケーシングが加熱することを防止し、さらに、ファンからの送風が第一のヒータの背面に確実に当たるので、上記したように、風が直接患部に当たることを確実に防止できる。
【0079】
(2)第一のヒータを、赤外線放射方向に向けて凹状に湾曲形成したことにより、本赤外線治療器立上げ時に第一のヒータに当たって温度上昇を補助する熱風は同ヒータの前側表面には直接影響することなく温風として前方へ流れることになり、ヒータ前側表面は温風により熱を奪われることがないので、ヒータの前表面は赤外線を放射するに十分な温度まで短時間で上昇し、効率的に遠赤外線を放射することができる。また、凹状となっていることから遠赤外線を患部に集中させることができ、治療効果を良好にすることができる。
【0080】
(3)第一のヒータと第二のヒータとの間に、温度過昇防止手段を配設したことにより、赤外線治療器を如何なる方向に向けて使用した場合でも、温度過昇を防止することができ、使用者が火傷したり火災等の事故を未然に防止できる。
【0082】
(4)ヘッドケーシングに把持部を取付けたことにより、コンパクトなハンディタイプとなって旅先等にも携行しやすく、また局部治療を行えるので使い勝手が向上する。
【0083】
(5)ヘッドケーシングを載置するスタンドを具備する構成としたので、使用者は横臥した姿勢をとるなど、使用者にとって最も楽な姿勢で治療することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤外線治療器の側面図である。
【図2】同断面図である。
【図3】同分解斜視図である。
【図4】第一のヒータの分解斜視図である。
【図5】赤外線治療器の回路図である。
【図6】タイマー表示部の説明図である。
【図7】赤外線治療器の制御を示すブロック図である。
【図8】赤外線治療器の使用形態を示す説明図である。
【図9】赤外線治療器の使用形態を示す説明図である。
【図10】他の実施例に係る赤外線治療器の説明図である。
【符号の説明】
A 赤外線治療器
R 温風路
1 ヘッドケーシング
2 把持部
3 スタンド
4 第一のヒータ
5 反射板
6 温度過昇防止手段
7 第二のヒータ
8 ファン
12 前端開口部
70 遮熱ケーシング

Claims (5)

  1. 前後端開口の筒状のヘッドケーシング(1)内に、前側に赤外線を放射する第一のヒータ(4)を、後側にはファン(8)を配設し、さらに、前記第一のヒータ(4)とファン(8)との間に第二のヒータ(7)を配設し
    前記第一のヒータ (4) を板状に形成する一方、前記第二のヒータ (7) を、前記第一のヒータ (4) よりも小径とした筒状の遮熱ケーシング (70) で囲繞し、前記ヘッドケーシング (1) の前端開口部 (12) に、前記第一のヒータ (4) を囲繞するように截頭椀状の反射板 (5) を取付けるとともに、同反射板 (5) の表面に沿って前記第二のヒータ (7) からの温風路 (R) を形成し、前記ファン (8) から前記第二のヒータ (7) を介して送られた熱風が前記第一のヒータ (4) の裏面に当たり、その後、前記温風路 (R) を通って間接的に患部に向かうように構成したことを特徴とする赤外線治療器。
  2. 上記第一のヒータ (4) を、赤外線放射方向に向けて凹状に湾曲形成したことを特徴とする請求項1記載の赤外線治療器。
  3. 上記第一のヒータ(4)と第二のヒータ (7) との間に、温度過昇防止手段 (6) を配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の赤外線治療器。
  4. 上記ヘッドケーシング (1) に、把持部 (2) を取付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の赤外線治療器。
  5. 上記ヘッドケーシング(1)を載置するスタンド (3) を具備することを特徴とする請求項4記載の赤外線治療器。
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