JP3794342B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、ジャム処理用の開閉カバーを、カバーの選択指示入力に基づいて、自動開放可能とする装置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、装置本体に設けるカバーを自動で開放可能に構成された画像形成装置が存在する。
例えば、特開平6−85999号に示される技術では、装置本体に設けた給紙用および排紙用のカバーが、自動で開放可能に構成されている。そして、ジャム処理時や用紙補給時のカバー開閉作業を手動で行う必要をなくして、これらの作業を容易化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の特開平6−85999号に示される技術では、「ジャム検出」に基づいて、自動的に「カバーオープン」がなされてしまう。このため、自動的なカバーの開閉が望ましくない場合にも、カバーの開放が行われてしまう。例えば、画像形成装置の配設位置のため、カバーが自動的に開放されると周辺物(壁等)に衝突する場合である。
本発明は、カバー開放の自動化を実現してカバーオープンの手間を無くしながら、自動開放が望ましくない場合に手動でカバーを開放可能とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、表示部と、ジャム発生検出手段と、ジャム対処用の開閉カバーと、開閉カバーを選択指示する入力手段と、開閉カバーを開放させるための開放信号を出力する制御手段と、開放信号の入力に基づいて開閉カバーを開放する開放手段とを備え、制御手段は、ジャム発生の検出信号に基づいて、ジャム発生部位のジャム処理が可能な開閉カバーのすべてを特定し、表示部に、開閉カバーの開放指示を受け付ける開放指示受付画面を表示させ、該開放指示受付画面中に、ジャム発生部位を表示させると共に、前記特定された開放カバーのすべてを視覚的に認識可能な状態で表示させ、該開放指示受付画面を表示した状態において、開放指示操作された開閉カバーに対して開放信号を出力するものである。
【0005】
請求項2においては、制御手段は、表示部に、前記開放指示受付画面として、画像形成装置形状を簡略化したグラフィック表示を行い、グラフィック表示は、開放すべき開閉カバーが視覚的に認識可能な形態で行なわれるものである。
【0006】
請求項3においては、表示部は、タッチパネルに構成されて開閉カバーを選択指示する入力手段を兼用し、表示部上の開閉カバーの表示部位を押すことにより、開閉カバーの選択指示が入力されるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置が適用される一実施例であるデジタル複合機(以下複合機)1について、図1を用いて説明する。図1は複合機20を示す全体斜視図である。
【0008】
複合機20には、図1に示すように、下部の複合機本体21と、該複合機本体21に対して開閉可能であるトップカバー22が設けられている。
複合機本体21は画像記録装置5を備え、該画像記録装置5の下方に中間搬送装置23と給紙装置24・24とを積層して構成される。本実施例では、給紙装置24が二段備えられている。本体カセット25は記録紙を収納するカセットであり、本体カセット25以外に記録紙の収納カセットを要する場合に、記録紙の収納部として、給紙装置24が追加される。また、中間搬送装置23は、給紙装置24から画像記録装置5へ記録紙を受け渡す搬送装置である。なお、画像形成装置5の前部上面には、記録紙の排出トレイ29が形成されている。
トップカバー22は、下部の画像読取り装置4と、該画像読取り装置4に対して開閉可能であるプラテンカバー14とを備えている。画像形成装置4の一端側(前側)には、複合機20の操作部6が設けられている。また、プラテンカバー14の一端側(左側)には、ADF15(自動原稿搬送装置)が設けられている。
【0009】
複合機20に設けられる開閉可能なカバーについて説明する。
トップカバー22が、複合機本体21(画像形成装置5)に対して開閉可能である。
【0010】
トップカバー22側では、プラテンカバー14が、画像読取り装置4に対して開閉可能である。画像読取り装置4の上面には、原稿載置部となるプラテンガラスが設けられており、プラテンカバー14によりプラテンガラスが被覆可能である。
また、ADF15内部の原稿搬送路を被覆するADFカバー16が、プラテンカバー14に対して開閉可能である。
【0011】
複合機本体21側では、画像形成装置5に設ける手差しトレイ26および本体カセット25が、画像形成装置5に対して開閉可能である。手差しトレイ26は記録紙の搬送路を開閉するカバーであり、不定形の記録媒体等で画像データの印刷を行う際に開放して、該記録媒体を前記搬送路に挿入可能とする。
また、中間搬送装置23には、該中間搬送装置23内に備える用紙搬送路を開放可能とするカバーとして、フロントアクセストレイ27がスライド(引き出し)可能に設けられている。フロントアクセストレイ27は、前側(操作部6側)にスライド(引き出し)可能であり、画像記録装置5の後面にジャム処理用の開放カバーを設ける必要を無くしている。
給紙装置24には、記録紙を収納する給紙カセット28がスライド(引き出し)可能に設けられている。給紙カセット28には、記録紙の収納部37と、記録紙を繰り出すピックアップローラ等を備えた搬送部38とが設けられている。そして、該給紙カセット28を引き出すことで、操作者が前側(操作部6側)でジャム処理可能としている。
【0012】
次に、前記各開閉カバーを自動開放可能とする開放手段について説明する。該開放手段は、制御手段であるMPU1より出力された開放信号の入力により、作動する。
【0013】
前記各開閉カバーのうち、回動式により内部を開放可能とするカバーは、ADF15に設けるADFカバー16と、複合機本体21に設けるトップカバー22と、画像形成装置5に設ける手差しトレイ26である。
また、前記各開閉カバーのうち、スライド式(引き出し式)により内部を開放可能とするカバーは、画像形成装置5に設ける本体カセット25、中間搬送装置23に設けるフロントアクセストレイ27、給紙装置24に設ける給紙カセット28である。
【0014】
前記回動式のカバーにおける開放手段の一例として、ADF15に設けるADFカバー16の開放手段について、図2、図3を用いて説明する。
図2はADFカバー16を回動させた状態におけるADF15を示す斜視図であり、図3はADF15に設けるADFカバー16の開放手段を示す正面図である。特に、図3(a)は、ADFカバー16の閉鎖状態を示し、図3(b)はADFカバー16の開放状態を示す。
【0015】
ADFカバー16は、前述したように、プラテンカバー14に回動可能に設けられており、ADF15の内部を開閉可能である。ADF15は、ADF本体17と、ADF15の内部を開閉可能とするADFカバー16とから構成される。ADF15の内部には、図2に示すように、原稿の搬送機構を備えた搬送路18が形成されている。該搬送機構は、画像読取り装置4に設けるスライドガラスへ原稿を搬送する。なお、スライドガラスは、ADF15により搬送される原稿の読み取り面である。
【0016】
ADFカバー16の内面には、永久磁石31Aおよび開放スプリング32Aが設けられている。前記内面とは、ADFカバー16がADF15を閉鎖した状態におけるADFカバー16の下面を意味する。
一方、ADF本体17内には、ADFカバー16がADF15を閉鎖した状態において、前記永久磁石31Aと対向する位置に、ADFカバー開放用電磁石33Aが設けられている。また、同じく前記閉鎖状態において、開放スプリング32Aと対向する位置に支持台35が設けられており、該支持台35には、開放スプリング32Aの一端部が当接するための当接面34が形成されている。前記ADFカバー開放用電磁石33Aも、支持台35に設けられている。
【0017】
ADFカバー開放用電磁石33Aは、複合機20に備える制御手段1(後述)により、電磁石ドライバ30(後述)を介して、通電極性を可逆に構成されている。
ADFカバー16の閉鎖時においては、永久磁石31AとADFカバー開放用電磁石33Aとが引き寄せ合うように、制御手段1はADFカバー開放用電磁石33Aの通電極性を制御する。また、ADFカバー16の開放時には、永久磁石31AとADFカバー開放用電磁石33Aとが引き離し合うように、制御手段1はADFカバー開放用電磁石33Aの通電極性を制御して、閉鎖時の通電極性から逆転させる。
【0018】
開放スプリング32Aによる付勢力は、ADFカバー16をADF本体17に対して離間させる向きに作用する。
一方、永久磁石31AとADFカバー開放用電磁石33Aとに作用する電磁力は、開放スプリング32Aによる付勢力よりも大きいものにされている。
したがって、ADFカバー開放用電磁石33Aの通電極性を、永久磁石31AとADFカバー開放用電磁石33Aとが引き寄せ合うようにすると、前記電磁力が開放スプリング32Aによる付勢力に打ち勝って、図3(a)に示すように、ADFカバー16が閉鎖状態に維持される。
また、ADFカバー開放用電磁石33Aの通電極性を閉鎖時の状態から逆転させると、前記電磁力および開放スプリング32Aによる付勢力によって、図3(b)に示すように、ADFカバー16がADF15内部を開放する。
【0019】
永久磁石31A、ADFカバー開放用電磁石33A、開放スプリング32Aにより、ADFカバー16のADF本体17に対する開放手段が構成されている。該開放手段はロック手段を兼用する構成である。
また、永久磁石31A、ADFカバー開放用電磁石33A、開放スプリング32Aは、ADF15に、前後方向(図3は正面図)で、それぞれ一対設けられている。そして、開放手段およびロック手段を構成するこれらの部材が、ADFカバー16の回動方向の左右に位置するようにして、ADFカバー16が安定的にロックおよび開放可能とされている。
【0020】
また、ADFカバー16には、開閉検出センサ39が設けられており、ADFカバー16の開閉状態が検出可能である。開閉検出センサ39は、ADF本体17のフレーム側に突出するスイッチ体を設けている。そして、該スイッチ体がADFカバー16の閉鎖時にはADF本体17のフレームに押し付けられて退入することにより、閉鎖状態の検出が行われる。なお、開閉検出センサ39をADF本体17に設けてもよい。
【0021】
以上において、前記回動式のカバーの開放手段の一例として、ADF15に設けるADFカバー16の開放手段について説明したが、他の回動式のカバーの開手段も同様の構成として良い。
【0022】
次に、スライド式のカバーの開放手段の一例として、給紙装置24に設ける給紙カセット28について、図4、図5を用いて説明する。
図4は給紙カセット28を開放させた状態における給紙装置24を示す斜視図であり、図5は給紙装置24に設ける給紙カセット28の開放手段を示す側面一部断面図である。特に、図5(a)は給紙カセット28の閉鎖状態を示し、図5(b)は給紙カセット28の開放状態を示す。
【0023】
給紙装置24は、給紙カセット28と、給紙カセットケース36とから構成される。給紙カセット28は、給紙カセットケース36に対してスライド可能とされており、給紙カセット28の内部(給紙装置24の内部)を開放可能である。給紙カセット28には、図4に示すように、記録紙の収納部37と、記録紙を搬送する搬送機構を備えた搬送路38とが設けられている。
【0024】
給紙カセット28の後面には、永久磁石31Gおよび開放スプリング32Gが設けられている。図5は側面図であり、図5中の右側が、給紙カセット28の後側である。
一方、給紙カセットケース36には、給紙カセット28が給紙装置24を閉鎖した状態において、前記永久磁石31Gと対向する位置に、給紙カセット開放用電磁石33Gが設けられている。給紙カセット開放用電磁石33Gは、給紙カセットケース36の後端側内壁面に設けた支持台45に設けられている。また、前記内壁面には、開放スプリング32Aの一端部が当接するための当接面44が形成されている。
【0025】
給紙カセット開放用電磁石33Gは、複合機20に備える制御手段1(後述)により、電磁石ドライバ30(後述)を介して、通電極性を可逆に構成されている。
給紙カセット28の閉鎖時においては、永久磁石31Gと給紙カセット開放用電磁石33Gとが引き寄せ合うように、制御手段1は給紙カセット開放用電磁石33Gの通電極性を制御する。また、給紙カセット28の開放時には、永久磁石31Gと給紙カセット開放用電磁石33Gとが引き離し合うように、制御手段1は給紙カセット開放用電磁石33Gの通電極性を制御して、閉鎖時の通電極性から逆転させる。
【0026】
開放スプリング32Gによる付勢力は、給紙カセット28を給紙カセットケース36に対して離間させる向きに作用する。
一方、永久磁石31Gと給紙カセット開放用電磁石33Gとに作用する電磁力は、開放スプリング32Gによる付勢力よりも大きいものにされている。
したがって、給紙カセット開放用電磁石33Gの通電極性を、永久磁石31Gと給紙カセット開放用電磁石33Gとが引き寄せ合うようにすると、前記電磁力が開放スプリング32Gによる付勢力に打ち勝って、図5(a)に示すように、給紙カセット28が閉鎖状態に維持される。
また、給紙カセット開放用電磁石33Gの通電極性を閉鎖時の状態から逆転させると、前記電磁力および開放スプリング32Gによる付勢力によって、図5(b)に示すように、給紙カセット28が給紙装置24を開放する。
【0027】
永久磁石31G、給紙カセット開放用電磁石33G、開放スプリング32Gにより、給紙カセット28の給紙装置24に対する開放手段が構成されている。該開放手段はロック手段を兼用する構成である。
また、永久磁石31G、給紙カセット開放用電磁石33G、開放スプリング32Gは、給紙装置24に、前後方向(図3は正面図)で、それぞれ一対設けられている。そして、開放手段およびロック手段を構成するこれらの部材が、給紙カセット28の回動方向の左右に位置するようにして、給紙カセット28が安定的にロックおよび開放可能とされている。
【0028】
また、給紙カセット28にも、開閉検出センサ49が設けられており、給紙カセット28の開閉状態が検出可能である。開閉検出センサ39は、給紙カセットケース36の後端側に突出するスイッチ体を設けている。そして、該スイッチ体が給紙カセット28の閉鎖時には、給紙カセットケース36の後端側内壁面に押し付けられて退入し、閉鎖状態の検出が行われる。なお、開閉検出センサ49を給紙カセットケース36に設けてもよい。
【0029】
以上において、前記スライド式のカバーの開放手段の一例として、給紙装置24に設ける給紙カセット28の開放手段について説明したが、他のスライド式のカバーの開放手段も同様の構成として良い。
【0030】
なお、前記回動式およびスライド式の開放手段において、複合機20の電源OFF時においては、待機電力により、前記電磁石33A・33Gが通電状態に保たれる。そして、該電磁石33A・33Gにより、開閉カバーであるADFカバー16および給紙カセット28のロックが行われて、開放が防止される。他の開閉カバーにおいても同様の構成である。
【0031】
複合機20に備える各部について、図6を用いて説明する。図6は複合機20の概略構成を示すブロック図である。
複合機20は、ファクシミリ機能とコピー機能とを備えている。
複合機20には、図2に示すように、制御手段であるMPU1、ROM2、RAM3、画像読取り装置4、画像記録装置5、操作部6、表示部7、画像メモリ(DRAM)8、コーデック(符号化・復号器)9、モデム10、NCU(ネットワーク制御回路)11が備えられ、前記の各部がバス12を介して、通信可能に接続されている。
【0032】
MPU1は、操作部6への入力操作とROM2内の制御プログラムとの双方もしくは何れか一方に基づいて、複合機20の各部を制御する制御手段である。
ROM2には、複合機20の各部を制御する制御プログラム等が記憶されている。また、RAM3には、複合機20の制御状態等の各種情報が一時的に記憶される。
【0033】
画像読取り装置4は、前記プラテンガラス上に載置された写真、文書、図面等の原稿を光学的に読取って、イメージデータである原稿画像を出力する装置である。
画像読取り装置4には、ミラーおよび光源等(光学系)を備えた読取り手段およびCCD等の撮像素子が設けられている。
読取り手段で、プラテンガラス上の写真、文書、図面等の原稿を光学的に走査(スキャン)して、その反射光や透過光をCCDに入力する。CCDは入力された光学データを電子データに変換して、イメージデータである原稿画像を出力する。
【0034】
画像記録装置5は、電子写真方式のプリンタで構成される。画像記録装置5には、感光ドラム、トナー、定着器等を備えた記録部25が設けられており、前記画像読取り装置4で出力された原稿画像や、モデム10を介して受信した受信画像を、記録紙上に記録(印刷)可能である。
【0035】
操作部6には、複合機20を操作するための入力手段として、各種操作キーが設けられている。
各種操作キーとしては、FAXモードに設定するためのFAXキーおよびコピーモードに設定するためのコピーキーや、FAX送信やコピー動作を開始させるためのスタートキー、FAX番号やコピー部数を設定するテンキー等がある。
【0036】
表示部7は、LCD(液晶ディスプレイ)で構成されており、複合機20の動作状態等の各種情報の表示が可能である。表示部7は、操作部6に設けられている。
【0037】
画像メモリ8には、前記原稿画像や受信画像等のイメージデータが一時的に記憶される。
【0038】
コーデック(符号化・復号器)9は符号化器として機能し、画像読取り装置4で読取られた原稿画像を、記録又はFAX送信するために、MH、MR、MMR方式等により符号化(エンコード)する。また、コーデック9は復号器としても機能し、前記符号化したイメージデータを、復号(デコード)する。
【0039】
モデム10は、ITU(国際電気通信連合)勧告に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、送信データの変調および受信データの復調を行う。
【0040】
NCU(ネットワーク制御回路)11は、電話回線Lとの接続を制御すると共に、相手先の電話番号(FAX番号を含む)に対応したダイアル信号の送出および着信を検出するための機能を備えている。
【0041】
複合機20には、各開閉カバー毎に、該開閉カバーを自動で開放する開放手段が設けられている。該開放手段の一構成要素である各開閉カバー開放用電磁石は、電磁石ドライバ30を介して、MPU1に制御される。
各開閉カバー開放用電磁石として、図6に示すように、ADFカバー開放用電磁石33A、トップカバー開放用電磁石33B、手差しトレイ開放用電磁石33D、本体カセット開放用電磁石33E、フロントアクセストレイ開放用電磁石33F、給紙カセット開放用電磁石33G、給紙カセット開放用電磁石33H、が設けられている。
【0042】
これより、ジャム発生の検出信号に基づいて、前記各開閉カバーを開放可能とする制御機構について、図6、図7、図8を用いて説明する。
図7は表示部7にグラフィック表示される複合機20の簡略表示画像を示す図であり、図8は図7においてジャム発生部位の開閉カバーを視覚的に認識可能な表示とした様子を示す図である。
【0043】
複合機20に備える各搬送路には、ジャム発生を検出するための検出手段が設けられている。各搬送路としては、例えば前述した、ADF15に備える搬送路18や、給紙装置24に備える搬送路38等がある。
ジャム発生検出手段は、本実施例では、揺動体と透過式の光電センサとを備えて構成される。揺動体は、原稿または記録紙等の用紙が搬送路に無い状態では、搬送路側に突出し、用紙が通過もしくは停滞すると回動して、搬送路より退けられる。透過式の光電センサは、揺動体の回動角度に応じて、光通路が遮断されるように配置されている。そして、揺動体と透過式の光電センサとを備えたジャム発生検出手段により、ジャム検出(用紙の停滞状態の検出)が可能である。
【0044】
ジャム発生検出手段は、複合機20内の各部毎に設けられている。
ADF15内の搬送路でのジャム検出のために、ADF部ジャム発生検出手段40Aが設けられている。また、トップカバー22を開放して露出される画像記録装置5内の搬送路でのジャム検出のために、排出トレイ部ジャム発生検出手段40Bおよび定着器部ジャム発生検出手段40Cが設けられている。同様に、各ジャム検出のために、手差しトレイ部ジャム発生検出手段40D、本体カセット部ジャム発生検出手段40E、中間搬送装置部ジャム発生検出手段40F、給紙装置部ジャム発生検出手段40F・40H、が設けられている。
また、複合機20内の各部に設けられる搬送路のレイアウトは、図7、図8中の簡略図に示されるようなものである。図7、図8中には、後述するように、各ジャム発生検出手段に対応する位置に、ジャム発生検出手段の表示(三角形)が示されている。
【0045】
前記各搬送路のいずれかでジャム(紙詰まり)が発生すると、ジャム発生部位の搬送路に設けたジャム検出手段が、ジャム発生を検出する。ジャム検出手段による検出信号は、複合機20の制御手段であるMPU1に送信される。
MPU1は、ジャム発生の検出信号に基づいて、ジャム処理のために開放すべき開閉カバーを特定する。
【0046】
表示部7は、本実施例では、図7に示すように、複合機20(画像形成装置の一実施例)の形状を簡略化したグラフィック表示が可能に構成されている。
図7、図8において、複合機20の各部の表示を次の符号で示す。
複合機の表示を複合機表示120、ADFカバー16の表示をADFカバー表示116、トップカバー22の表示をトップカバー表示122、手差しトレイ26の表示を手差しトレイ表示126、本体カセット25の表示を本体カセット表示125、フロントアクセストレイ27の表示をフロントアクセストレイ表示127、給紙カセット28の表示を給紙カセット表示128、である。
【0047】
また、複合機20に備える各搬送路の表示が二点鎖線で示されている。該搬送路に沿って示される三角形の表示は、前記各ジャム発生検出手段に対応したものである。
ADF部ジャム発生検出手段40Aに対応して表示140Aが設けられ、排出トレイ部ジャム発生検出手段40Bに対応して表示140Bが設けられ、定着器部ジャム発生検出手段40Cに対応して表示140Cが設けられる。同様に、手差しトレイ部ジャム発生検出手段40Dに対応して表示140Dが設けられ、本体カセット部ジャム発生検出手段40Eに対応して表示140Eが設けられ、中間搬送装置部ジャム発生検出手段40Fに対応して表示140Fが設けられ、給紙装置部ジャム発生検出手段40F・40Hに対応して表示140G・140Hが設けられる。
【0048】
MPU1は、ジャム発生の検出信号に基づいて、表示部7に、複合機20形状を簡略化したグラフィック表示を行わせると共に、前記特定された開閉カバーが視覚的に認識可能な形態で表示させる。
具体的には、本実施例では、図8に示すように、表示部7にグラフィック表示される複合機20形状のうち、前記特定された開閉カバーの部位が、点滅する状態(図中では斜線表示)で表示される。
【0049】
ジャム処理のために開放すべき開閉カバーの特定において、ジャム発生部位のジャム処理が可能な開閉カバーが複数ある場合、MPU1は、それらすべての開閉カバーを、開放すべきカバーとして表示部7に視覚的に認識可能な形態で表示(点滅表示)させる。
図8には、ジャム発生部位として、ジャム発生検出手段表示140Gが点滅(図中では斜線表示)している様子が示されている。そして、上段の給紙装置24内でジャムが発生していることが示されている。また、フロントアクセストレイ表示127と、上下の給紙カセット表示128・128とが点滅している様子も示されている。そして、開放すべき開閉カバーとして、フロントアクセストレイ27と上下の給紙カセット28・28とが、視覚的に認識可能な形態で表示されている。
なお、画像形成装置内に備える搬送路の構成や、搬送路に沿って設けられる用紙の搬送装置の構成等によって、ジャム発生部位に応じて適切とされる開閉カバーの特定箇所は、異なるものとなる。図8に示す例は、本実施例の構成の画像形成装置(複合機20)の場合における例である。
【0050】
なお、画像記録装置5においては、選択指示に基づいて、自動開放可能とされているのは、トップカバー22のみである。
トップカバー22を開放した状態で、排出トレイ部近傍の搬送路でのジャム処理が可能である。定着器部近傍の搬送路でのジャム処理は、トップカバー22の開放後に、手動でドラム・トナー等を引き出すことで可能である。排出トレイ部ジャム発生検出手段40Bおよび定着器部ジャム発生検出手段40Cで、ジャム発生が検出されると、いずれの場合も、トップカバー22が開放すべき開閉カバーの一つとして特定される。
【0051】
以上において、表示部7上で視覚的に認識可能な形態で表示される(点滅表示される)開閉カバーは、該開閉カバーを開放すると、ジャム処理が可能と推定されるカバーの全体である。
操作者は、視覚的に認識可能な形態で表示された開閉カバーのいずれかを開放することで、ジャム処理を行うことが可能である。特に、操作者の経験・知識等を生かして、複数表示された開放カバーのうち、ジャム処理に最も効率のよい開閉カバーを、操作者自身が選択することができる。
【0052】
本制御機構(ジャム発生の検出信号に基づいて、各開閉カバーを開放可能とする制御機構)においては、ジャム発生の検出信号に基づいて、(完全)自動で、特定された開閉カバーが開放されるのではなく、操作者による開放すべき開閉カバーの選択の後、開放が行われるように構成されている。
具体的には、開閉カバーを選択指示する入力手段が、複合機20には備えられており、MPU1は、開閉カバーの選択指示入力手段の入力に基づいて、選択指示された開閉カバーを開放させる。
MPU1は、開閉カバーの選択指示に基づき、前記電磁石ドライバ30に向けて、選択された開放カバーの開放信号を出力する。開放信号が入力された電磁石ドライバは、指示された開閉カバーに備える前記電磁石の通電極性を逆転させて、該開閉カバーを開放させる。
【0053】
表示部7は、本実施例では、タッチパネルに構成されており、開閉カバーを選択指示する入力手段を兼用している。
そして、表示部7に表示される複合機表示120のうち、各開閉カバーに対応する各開閉カバーの表示部位(ADFカバー表示116等)を指で押すと、開閉カバーの選択指示が入力可能である。
【0054】
操作者は、タッチパネルである表示部7に示される開閉カバー表示のうち、操作者が適切と考える開閉カバー表示を指で押すことで、開放すべき開閉カバーの選択指示を行うことができる。
MPU1は、開閉カバーの選択指示入力手段である表示部7への入力に基づき、選択指示された開閉カバーの開放信号を、電磁石ドライバ30へ送信する。電磁石ドライバ30は、選択指示された開閉カバーに備える前記電磁石の通電極性を逆転させて、該開閉カバーの開放を行う。
【0055】
また、操作者が、開放すべき開閉カバーの選択を行うまで、MPU1は開放信号を出力することはなく、待機状態となる。したがって、操作者は、特定された開閉カバーを、表示部7において視覚的に認識可能な形態での表示により確認して、自動で開放カバーの開放を行うか、それとも手動で開放カバーの開放を行うかを選択することが可能である。
【0056】
ジャム発生の検出信号に基づいて、各開閉カバーを自動開放可能とする制御手順について、図9を用いて説明する。図9は各開閉カバーを自動開放可能とする制御手順を示すフロー図である。
複合機20の電源が投入されると、本制御機構(ジャム発生の検出信号に基づいて、各開閉カバーを開放可能とする制御機構)が起動する(ステップ100)。
【0057】
前記制御機構が起動(ステップ100)すると、MPU1は、前記ジャム発生検出手段からのジャム発生の検出信号入力の待機状態となる。
ジャムが発生して(ステップ101)、ジャム発生の検出信号がMPU1に入力されると、ステップ102に進む。ジャム発生の検出信号が入力されないと、MPU1は、ジャム発生の検出信号入力の待機状態に留まる。
【0058】
ステップ102では、MPU1は、ジャム発生部位に応じて、ジャム処理のために、開放するのが適切とされる開閉カバーの特定を行う。
該特定の方法は、前述したように、画像形成装置内に備える搬送路の構成や、搬送路に沿って設けられる用紙の搬送装置の構成等によって、異なるものである。
【0059】
開放すべき開閉カバーが特定されると、表示部7に、図7に示すように、画像形成装置形状を簡略化したグラフィック表示を行う(開放指示受付画面の表示)。同時に、図8に示すように、開放すべき開閉カバーのグラフィック表示が視覚的に認識可能な形態で表示させる(ステップ103)。
開放指示受付画面とは、詳しくは後述するが、ジャム発生に基づいて、ジャム処理のため、開閉カバーの選択指示を操作者に警告する画面である。
また、本実施例では、点滅表示により、開放すべき開閉カバーが視覚的に認識可能な形態で表示させるようにしている(図8中では点滅表示を斜線で示している)。なお、画像形成装置形状の簡略表示(開放指示受付画面の表示)は、ジャム発生の検出と同時(ステップ101の時点)で行うようにしてもよい。
【0060】
開放すべき開閉カバーのグラフィック表示(ステップ103)が行われると、ステップ104に進む。ステップ104では、開閉カバーの選択指示入力があるか否かの判定が、MPU1で行われる。
本実施例では、開閉カバーの選択指示入力手段はタッチパネルで構成される表示部7であり、操作者が表示部7上の開閉カバーの表示部位を押すことで、選択指示の入力が行われる。
開閉カバーの選択指示が入力されると、ステップ105に進む。入力されない場合は、ステップ106に進む。
【0061】
ステップ105に進むと、MPU1は、各開閉カバー毎に設けた前記開放手段のうち、選択指示された開閉カバーの開放手段に、ロック解除を指令する。
該開放手段は、前述したように、ロック手段を兼用する構成である。具体的には、電磁石ドライバ30を介して、選択指示された開放カバーに設けた開放用電磁石の通電極性を逆転させ、本体側(反開閉カバー側)に設けた永久磁石との反発力を利用して、開閉カバーを開放させる。
【0062】
ステップ106では、選択指示された開閉カバーが開放されたか否かの判定が、MPU1で行われる。
開閉カバーの開閉状態の検出は、各開閉カバーに設けた開閉検出センサにより行われる。前述では、ADF15のADFカバー16に設けた開閉検出センサ39と、給紙装置24の給紙カセット28に設けた開閉検出センサ49とのみを示しているが、複合機20には、各開閉カバー毎に、該開閉カバーの開閉状態を検出する開閉検出センサが設けられている。
選択指示された開閉カバーの開放状態が、対応する開閉検出センサで検出されて検出信号がMPU1に入力されると、MPU1の処理はステップ107に進む。また、開放状態が検出されないと、MPU1の処理はステップ103へ戻る。
【0063】
ステップ104からステップ106を経てステップ107へと処理が進む場合は、操作者により、手動で開閉カバーが開放された場合である。
また、ステップ104からステップ106を経てステップ103へと処理が進む場合は、前記グラフィック表示後の待機状態であり、MPU1が開閉カバーの選択指示の入力待ち、もしくは手動での開放待ち、の状態である。
【0064】
ステップ105もしくはステップ106よりステップ107へ進むと、表示部7での表示内容を、開閉カバーの開放後に必要な対処作業内容に切替える。
具体的には、「用紙を取り除いてください」等の表示が行われる。そして、ジャムした用紙が取り除かれると、「カバーを閉めてください」等の表示が行われて、再び、通常のコピー動作等が可能な状態に復帰する。
【0065】
ステップ107での表示が行われると、前記制御手順の一ループが終了して、MPU1は、再びステップ101でのジャム発生検出の待機状態となる。
【0066】
以上において、本発明の一実施例である複合機20には、表示部と、ジャム発生検出手段と、ジャム対処用の開閉カバーと、開閉カバーを選択指示する入力手段と、開閉カバーを開放させるための開放信号を出力する制御手段とを備えている。
表示部7は、本実施例では、(ジャム発生部位に関する)情報の表示手段としてだけでなく、タッチパネルに構成されて、開閉カバーを選択指示する入力手段を兼用する構成である。
また、複合機20の制御手段であるMPU1を、開閉カバーを開放させるための開放信号を出力する制御手段として機能させている。
【0067】
制御手段であるMPU1は、ジャム発生の検出信号に基づいて、表示部7に、開閉カバーの選択指示を受け付ける開放指示受付画面を表示させると共に、該開放指示受付画面を表示した状態において、選択指示された開閉カバーに対して開放信号を出力する。
開放指示受付画面とは、開閉カバーの選択指示を操作者に警告する画面であり、該画面の表示に基づいて、操作者は、開閉カバーの選択指示促されるものである。開放指示受付画面が表示部7に表示された状態では、複合機20(画像形成装置)は、開閉カバー開放の待機状態に移行している。
本実施例では、ジャム発生の検出信号に基づいて、表示部7に表示される開放指示受付画面として、複合機20(画像形成装置)形状を簡略化したグラフィック表示としている。該グラフィック表示により、操作者は、複合機20(画像形成装置)が、開閉カバーの開放の受付状態であることを確認する。
【0068】
このため、ジャム発生時には、複合機20(画像形成装置)が、開閉カバー開放の待機状態に移行するので、他の入力操作等を行うことなく、カバーオープンの指示操作を行うだけで、開閉カバーを開放することができる。ジャム発生時に、開閉カバーの開放のために、複数の入力を行うなどの繁雑な操作をする必要が無いので、誤操作をすることがない。
また、自動で開閉カバーを開放すると、該開閉カバーが周辺物に衝突する恐れがある場合(ジャム処理用の開放カバーが画像形成装置の後面や側面に形成されている場合)には、カバーオープン指示を行うことなく、手動でカバーをオープンさせるか、あるいは、手で周辺物を衝突しない位置にまで退避させた後、カバーオープン指示を行うことができる。さらに、ADF15上に原稿が載置されていて、ADFを設けるトップカバー22(画像読取り装置のケーシング)の開放によって原稿が飛散してしまう場合には、予め原稿をよけておくことも可能である。
カバーオープンの指示操作を行うだけで、開閉カバーを開放することができる。
【0069】
本実施例では、MPU1は、ジャム発生の検出信号に基づいて、ジャム処理のため開放すべき開閉カバーを特定すると共に、表示部7に、開放指示受付画面として、画像形成装置形状を簡略化したグラフィック表示を行う。加えて、特定された(開放すべき)開閉カバーが視覚的に認識可能な形態で表示される。該表示は、具体的には点滅表示である。
なお、ジャム発生箇所と開放すべき開放カバーとの関係は、予めRAM3等の記憶手段に記憶されており、MPU1は、その記憶手段を参照することにより、ジャム発生の検出信号に基づいて、開放すべき開放カバーを特定することができる。
【0070】
このため、操作者は、カバーオープンの指示操作を行うだけで、特定された開閉カバーを開放することができる。特に、カバーオープンには、開閉カバーの選択指示入力を必要とするので、自動的なカバーの開放が望ましくない場合には、MPU1によるカバー開放制御を待機状態にしておくことができる。
そして、ジャム処理のため選択対象となる開閉カバーが複数ある場合には、操作者がオープン対象となる開閉カバーを、操作者の経験・知識を生かして選択し、効率的なジャム対処が可能である。
【0071】
以上の効果は、開閉カバーを選択指示する入力手段をタッチパネルとした表示部7に兼用させる構成に限定されるものではない。
表示部7に表示される各開閉カバーに、符号を付すと共に、開閉カバーを選択指示する入力手段を操作部6に備えるテンキーとして、開閉カバーの選択指示を可能とする構成でも良い。
【0072】
本実施例では、表示部7は、タッチパネルに構成されて開閉カバーを選択指示する入力手段を構成し、表示部7上の開閉カバーの表示部位を押すことにより、開放カバーの選択指示が入力される。
【0073】
このため、タッチパネルの所定位置を押すだけで、簡単にカバーオープン指示操作を行うことができる。
【0074】
【発明の効果】
請求項1記載の如く構成するので、ジャム発生時には、画像形成装置が、開閉カバー開放の待機状態に移行するので、他の入力操作等を行うことなく、カバーオープンの指示操作を行うだけで、開閉カバーを開放することができる。ジャム発生時に、開閉カバーの開放のために、複数の入力を行うなどの繁雑な操作をする必要が無いので、誤操作をすることがない。また、自動で開閉カバーを開放すると、該開閉カバーが周辺物に衝突する恐れがある場合(ジャム処理用の開放カバーが画像形成装置の後面や側面に形成されている場合)には、カバーオープン指示を行うことなく、手動でカバーをオープンさせるか、あるいは、手で周辺物を衝突しない位置にまで退避させた後、カバーオープン指示を行うことができる。さらに、自動原稿搬送装置上に原稿が載置されていて、自動原稿搬送装置を設けるトップカバー(画像読取り装置のケーシング)の開放によって原稿が飛散してしまう場合には、予め原稿をよけておくことも可能である。カバーオープンの指示操作を行うだけで、開閉カバーを開放することができる。
特に、カバーオープンには、開閉カバーの選択指示入力を必要とするので、自動的なカバーの開放が望ましくない場合には、制御手段によるカバー開放制御を待機状態にしておくことができる。
そして、ジャム処理のため選択対象となる開閉カバーが複数ある場合には、操作者がオープン対象となる開閉カバーを、操作者の経験・知識を生かして選択し、効率的なジャム対処が可能である。
【0075】
請求項2記載の如く構成するので、操作者は、開放すべき開閉カバーをグラフィック表示により認識できる。
【0076】
請求項3記載の如く、表示部は、タッチパネルに構成されて開閉カバーを選択指示する入力手段を兼用し、表示部上の開閉カバーの表示部位を押すことにより、開閉カバーの選択指示が入力されるので、
タッチパネルの所定位置を押すだけで、簡単にカバーオープン指示操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合機20を示す全体斜視図である。
【図2】ADFカバー16を回動させた状態におけるADF15を示す斜視図である。
【図3】ADF15に設けるADFカバー16の開放手段を示す正面図である。
【図4】給紙カセット28を開放させた状態における給紙装置24を示す斜視図である。
【図5】給紙装置24に設ける給紙カセット28の開放手段を示す側面一部断面図である。
【図6】複合機20の概略構成を示すブロック図である。
【図7】表示部7にグラフィック表示される複合機20の簡略表示画像を示す図である。
【図8】図7においてジャム発生部位の開閉カバーを視覚的に認識可能な表示とした様子を示す図である。
【図9】各開閉カバーを自動開放可能とする制御手順を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 MPU1(制御手段)
7 表示部(開閉カバーの選択指示入力手段)
16 ADFカバー
20 複合機
22 トップカバー
23 中間搬送装置
24 給紙装置
25 本体カセット
26 手差しトレイ
27 フロントアクセストレイ
28 給紙カセット
33A・33B・・・ 開放用電磁石(開放手段の一構成要素)
40A・40B・・・ ジャム発生検出手段
Claims (3)
- 表示部と、ジャム発生検出手段と、ジャム対処用の開閉カバーと、開閉カバーを選択指示する入力手段と、開閉カバーを開放させるための開放信号を出力する制御手段と、開放信号の入力に基づいて開閉カバーを開放する開放手段とを備え、
制御手段は、ジャム発生の検出信号に基づいて、ジャム発生部位のジャム処理が可能な開閉カバーのすべてを特定し、表示部に、開閉カバーの開放指示を受け付ける開放指示受付画面を表示させ、該開放指示受付画面中に、ジャム発生部位を表示させると共に、前記特定された開放カバーのすべてを視覚的に認識可能な状態で表示させ、
該開放指示受付画面を表示した状態において、開放指示操作された開閉カバーに対して開放信号を出力する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 制御手段は、表示部に、前記開放指示受付画面として、画像形成装置形状を簡略化したグラフィック表示を行い、
グラフィック表示は、開放すべき開閉カバーが視覚的に認識可能な形態で行なわれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 表示部は、タッチパネルに構成されて開閉カバーを選択指示する入力手段を兼用し、表示部上の開閉カバーの表示部位を押すことにより、開閉カバーの選択指示が入力される、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
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