JP3792567B2 - リンキング方法およびリンキング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はリンキング方法およびリンキング装置に関し、特にたとえば、迅速かつ正確に編地をリンキングすることができる、リンキング方法およびリンキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ニット製品の素材となる編地には、編み目をかがり縫いする際に製品が既定したサイズ,形状に正しくかがり縫いされるように、他の編み目より大きく編成された編み目(以下単にかがり目と称す)からなるルーズコースが編成されている。そして、リンキング装置に編地をセットする際には、作業者が編地を手で引っ張り広げた後、編地を透かし見ることにより、ルーズコースを構成するかがり目それぞれにリンキング装置のポイント針を刺し通していた。この作業は筒状に編成された丸編地の場合にも同様に行われ、まず、作業者が丸編地の開口部分に両手を入れて丸編地を引っ張り広げ、作業者から見て奥側の編地を透かし見ることにより、かがり目を確認しリンキング装置のポイント針をかがり目に刺し通した後、手前側の編地についても同様に作業を行い、かがり縫いされるかがり目同士を同じポイント針に刺し通してリンキング装置にセットしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かがり目にポイント針を刺し通すのは、かがり目が普通の編み目より若干大きく形成されただけであるため非常に困難であった。特に、丸編地については、奥側の編地にポイント針に刺し通した後に、手前側の編地を引っ張り広げることが困難となるため、この問題が顕著であった。この結果、かがり縫いを行うには、多くの時間がかかるうえ、かがり目を何カ所かはずしてかがり縫いするなどの不具合が発生し、製品の歩留りが悪くなる結果となっていた。
【0004】
上記の問題を鑑み、特開平11−207061号や特開平11−207062号に記載されている手法が発明されたが、これらに開示された手法では、かがり目が一定の間隔で配置されることが少ないため、かがり縫いするときにかがり目とポイント針の位置を逐次調整してポイント針を刺し通す必要があった。また、この手法では、編地の端付近に編成されたかがり目を検出することが困難なため、端のかがり目については、手作業によりポイント針を刺し通す必要があった。この結果、かがり縫いを完了するまでの時間が長く、迅速にかがり縫いすることが不可能であった。
【0005】
それゆえ、この発明の目的は、編地に編成されたかがり目へのポイント針の刺し通しを迅速且つ正確に行い、編地を強固にリンキングすることができるリンキング方法およびリンキング装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、かがり縫いするためのルーズコースが編成された編地をリンキングする方法であって、リンキングする編地同士を対向させるステップと、対向させた編地をコース方向に伸張させるステップと、対向させた編地をウェール方向に伸張させるステップと、対向させた編地の間において、編地の編み糸部分と編み糸が存在しない部分との境界が明瞭に視認できる視覚効果を有するように発光され、対向させた編地の間に挿入するときには、幅狭くなるように、対向させた編地の間に挿入した後には、編地をコース方向に伸張させるように、対向させた編地の間に複数枚の導光板を移動可能に横並びに配置するステップと、伸張された編地のルーズコースを構成するかがり目の像を含む多階調画像を撮像するステップと、多階調画像を画像処理することによりかがり目の位置を検出するステップと、編地のコース方向の端付近に位置するかがり目以外のかがり目にポイント針を刺し通すステップと、ポイント針が刺し通されていない編地のコース方向の端付近に位置するかがり目を縫製するステップと、ポイント針を利用して、ポイント針が刺し通されたかがり目に糸を通してかがり縫いを行うステップとを含む、リンキング方法である。
この場合には、編地の端付近に位置するかがり目を迅速にリンキングすることが可能であり、且つその他のかがり目については、正確に糸が刺し通されてリンキングが行われる。また、対向させた編地の間に配置された複数の導光板により、かがり目の位置を容易に検出することができ、さらに正確にリンキングすることができる。さらに、複数の導光板は、横並びに移動可能に配置されているため、編地に導光板を挿入するときには、導光板を挿入しやすいように幅狭くすることが可能となり、挿入した後には、編地をコース方向に伸張させることが可能となる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、編地の端付近のかがり目を縫製するステップは、1つのかがり目を複数回刺し綴る、請求項1に記載のリンキング方法である。
この場合には、編地の端付近のかがり目がさらに強固にリンキングされる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、対向させた編地をコース方向に伸張させるステップは、編地をコース方向に伸張させた状態で編地に複数の針を刺し通して固定する、請求項1または請求項2に記載のリンキング方法である。
この場合には、伸張させた状態の編地が安定状態となり、さらに正確にリンキングすることができる。
【0009】
請求項4に記載の発明は、対向させた編地をコース方向に伸張させるステップは、対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持するステップと、伸張された状態で挟持された編地に複数の針を刺し通して編地を固定するステップとを含む、請求項1または請求項2に記載のリンキング方法である。
この場合には、伸張させた状態の編地がさらに安定状態となり、さらに正確にリンキングすることができる。
【0010】
請求項5に記載の発明は、多階調画像を画像処理することによりかがり目の位置を検出するステップは、パターンマッチングによりかがり目の位置を検出する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のリンキング方法である。
この場合には、ルーズコースの直上または直下に編成される大きな編み目をかがり目と認識することがなく、さらに正確にリンキングすることができる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、編地は、丸編地であり、リンキングする編地同士を対向させるステップは、丸編地をリンキングする形状に編地を対向させる、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のリンキング方法である。
この場合には、リンキングする編地同士が対向するように扁平化もしくは扁平に近い状態の丸編地の端付近のかがり目を迅速にリンキングすることが可能であり、且つその他のかがり目については、正確に糸が刺し通されてリンキングが行われる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、編地は、編地の厚みが薄く編成されたコースを有し、対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持するステップは、編地の厚みが薄く編成されたコースにおいて編地を挟持する、請求項4に記載のリンキング方法である。
この場合には、ルーズコースに沿って容易かつ強固に編地を挟持することができ、ルーズコースをきれいに整列することが可能である。その結果、正確且つ迅速にリンキングすることができる。
【0015】
請求項8に記載の発明は、編地は、ルーズコースが編地の厚みが薄く編成されたコースの近傍に編成され、対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持するステップは、編地の厚みが薄く編成されたコースにおいて編地を挟持した状態でルーズコースが編成されていない方の編地を引張り、編地を挟持している部材の端縁に沿うようにルーズコースを整列する、請求項7に記載のリンキング方法である。
この場合には、さらにルーズコースをきれいに整列することが可能であり、さらに正確且つ迅速にリンキングすることができる。
【0016】
請求項9に記載の発明は、かがり縫いするためのルーズコースが編成された編地をリンキングするリンキング装置であって、リンキングする編地同士を対向させた状態で編地をコース方向に伸張するコース伸張手段と、対向させた編地をウェール方向に伸張するウェール伸張手段と、対向させた編地の間に挿入するときには、幅狭くなるように、対向させた編地の間に挿入した後には、編地をコース方向に伸張させるように、対向させた編地の間において移動可能に横並びに配置され、編地の編み糸部分と編み糸が存在しない部分との境界が明瞭に視認できる視覚効果を有するように発光される複数枚の導光板と、伸張された編地のルーズコースを構成するかがり目の像を含む多階調画像を撮像する撮像手段と、多階調画像を画像処理することによりかがり目の位置を検出するかがり目検出手段と、編地のコース方向の端付近に位置するかがり目以外のかがり目にポイント針を刺し通すポイント針刺し通し手段と、編地を縫製するためのミシン機構とを含み、ミシン機構は、ポイント針が刺し通されたかがり目をポイント針を利用してかがり縫いする機能と、ポイント針が刺し通されていない編地のコース方向の端付近に位置するかがり目を縫製する機能とを有する、リンキング装置である。
この場合には、編地の端付近に位置するかがり目を迅速にリンキングすることが可能であり、且つその他のかがり目については、正確に糸が刺し通されてリンキングが行われる。また、対向させた編地の間に配置された複数の導光板により、かがり目の位置を容易に検出することができ、さらに正確にリンキングすることができる。さらに、複数の導光板は、横並びに移動可能に配置されているため、編地に導光板を挿入するときには、導光板を挿入しやすいように幅狭くすることが可能となり、挿入した後には、編地をコース方向に伸張させることが可能となる。
【0017】
請求項10に記載の発明は、ミシン機構は、編地の端付近のかがり目を複数回刺し綴る、請求項9に記載のリンキング装置である。
この場合には、編地の端付近のかがり目がさらに強固にリンキングされる。
【0018】
請求項11に記載の発明は、リンキングする編地同士を対向させた状態で編地をコース方向に伸張するコース伸張手段は、編地をコース方向に伸張させた状態で編地に刺し通す複数の針である、請求項9または請求項10に記載のリンキング装置である。
この場合には、伸張させた状態の編地が安定状態となり、さらに正確にリンキングすることができる。
【0019】
請求項12に記載の発明は、リンキングする編地同士を対向させた状態で編地をコース方向に伸張するコース伸張手段は、対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持する挟持手段と、伸張された状態で挟持された編地に複数の針を刺し通して編地を固定する固定手段とを有する、請求項9または請求項10に記載のリンキング装置である。
この場合には、伸張させた状態の編地がさらに安定状態となり、さらに正確にリンキングすることができる。
【0020】
請求項13に記載の発明は、多階調画像を画像処理することによりかがり目の位置を検出するかがり目検出手段は、パターンマッチングによりかがり目の位置を検出する、請求項9ないし請求項12のいずれかに記載のリンキング装置である。
この場合には、ルーズコースの直上または直下に編成される大きな編み目をかがり目と認識することがなく、さらに正確にリンキングすることができる。
【0023】
請求項14に記載の発明は、編地は、丸編地であり、コース伸張手段とウェール伸張手段とは、丸編地をリンキングする形状に編地を対向させた状態で編地を伸張する、請求項9ないし請求項13のいずれかに記載のリンキング装置である。
この場合には、リンキングする編地同士が対向するように扁平化もしくは扁平に近い状態の丸編地の端付近のかがり目を迅速にリンキングすることが可能であり、且つその他のかがり目については、正確に糸が刺し通されてリンキングが行われる。
【0024】
請求項15に記載の発明は、編地は、編地の厚みが薄く編成されたコースを有し、対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持する挟持手段は、編地の厚みが薄く編成されたコースにおいて編地を挟持する、請求項12に記載のリンキング装置である。
この場合には、ルーズコースに沿って容易かつ強固に編地を挟持することができ、ルーズコースをきれいに整列することが可能である。その結果、正確且つ迅速にリンキングすることができる。
【0025】
請求項16に記載の発明は、編地は、ルーズコースが編地の厚みが薄く編成されたコースの近傍に編成され対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持する挟持手段は、ルーズコースが挟持手段の端縁に沿うように、編地の厚みが薄く編成されたコースにおいて編地を挟持した状態でルーズコースが編成されていない方の編地を引っ張る引張り手段を有する、請求項15に記載のリンキング装置である。
この場合には、さらにルーズコースをきれいに整列することが可能であり、さらに正確且つ迅速にリンキングすることができる。
【0026】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にかかるリンキング装置の一実施形態を示す図解図である。なお、この実施形態のリンキング装置10は、図2に示すように、爪先付近に編成されたルーズコースのかがり目をリンキングすることで靴下となる丸編地をリンキングするのに最適化されたリンキング装置である。また、この実施形態においてリンキングされる丸編地は、ルーズコース上2列のコースの編み糸が間引かれるか、または編み糸を細い糸に交換することで他の編地部分より厚さが薄く編成されたコースであるロッソコースを有する。
【0028】
リンキング装置10は、図1に示すように挟持移送部12を含む。挟持移送部12は、かがり目同士が略対向するように扁平化させた丸編地をロッソコースにおいて保持しつつ、コース方向およびウェール方向に伸張させた状態で移送する機能を有する。挟持移送部12は、挟持具14を含む。挟持具14は、扁平化された丸編地をロッソコースにおいて保持する。挟持具14は、2つの挟持部材14aから構成される。挟持部材14aは、図3および図4に示すように、略中央付近から先端に向けてその厚みおよび幅を減ずるように形成されている。挟持部材14a同士が対向する面は、図3に示すように、平面形状が直線状に形成されている。挟持部材14a同士が対向する面には、一端から他端に亘って突条14bが設けられている。突条14bは、その高さおよび幅が一定に形成されており、この実施形態においては、挟持部材14a同士が対向する面からの高さを1mmとし、その幅を1、2mmとして形成している。突条14bは、挟持部材14aの略中央付近から後端に向かうにつれてその高さ位置を変化させ、図4に示すように湾曲して形成されている。
【0029】
挟持部材14aは、連結部材16により連結されている。連結部材16は、固着部16aと連結部16bとからなる。固着部16aは、双方の挟持部材14a上面の後端および略中央に固着されている。固着部16aには、挟持部材14aが対向する方向に貫通穴16cが形成されている。連結部16bは、棒材からなる。連結部16bは、貫通穴16c内の挿通された後、係止具16dにより螺止され、挟持部材14aを連結する。連結部材16は、突条14b間のすき間が扁平化した丸編地の通常編み部分(ロッソコース以外の部分)の厚みより狭くなるように挟持部材14aを連結する。また、そのすき間は先端から後端に亘って一定である。なお、連結部材16は、固着部16aと連結部16bとの係止位置を変動させることにより、突条14b間のすき間を変更することが可能である。
【0030】
各挟持部材14aの上面には、略中央から後端に亘って移送具18が取付けられている。移送具18は、駆動ギヤ部18a、ギア18bおよび移送チェーン18cからなる。駆動ギヤ部18aは、後端の固着部16aの内側に、その回転軸20aが挟持部材14a上面に対して垂直方向へ回転自在に取付けられている。駆動ギヤ部18aは、その回動軸20aに駆動ギア20bとチェーンギア20cが固着されている。駆動ギア20bは、モータなどの駆動源から駆動力を伝達するギア(図示しない)と嵌合され回転される。駆動ギア20bは、互いに嵌合されており、一方の駆動ギア20bが駆動源から駆動力を伝達するギアにより回転されたとき、他方の駆動ギア20bが従動するように構成されている。駆動ギア20bの下方には、チェーンギア20cが固着されている。チェーンギア20cは、その歯に移送チェーン18cを嵌合させて、駆動ギア20bの回転に従動して移送チェーン18cを駆動する。
【0031】
ギア18bは、略中央の固着部16aの外側に、その回転軸が挟持部材14a上面に対して垂直方向へ回転自在に取付けられている。ギア18bは、駆動ギヤ部18aのチェーンギア20cと同じ高さに取付けされている。
【0032】
移送チェーン18cは、ギア18bとチェーンギア20cとの間に掛架された環状のチェーン22aを有する。チェーン22aは、挟持部材14a同士が対向する側を通るとき、挟持部材14aの端縁と平行となるように掛架されている。また、チェーン22aは、挟持部材14a同士が対向する側を通るとき、挟持部材14aの端縁より若干距離をおいて通るように掛架されている。チェーン22aの外周には、図5に示すように、外方に突出するように咬止歯22bが設けられている。咬止歯22bは、対向する咬止歯22bと共働して丸編地を咬止し丸編地を移送する。これにより、移送チェーン18cにより移送された丸編地は、コース方向に伸張された状態のまま挟持部材14aの後端から排出される。
【0033】
挟持部材14aの後端近傍の下面には、編地ガイド23が取付けられている。編地ガイド23は、挟持部材14aの下方に垂れ下がっている丸編地を移送させながら保持する機能を有する。編地ガイド23は、下方に垂れ下がっている丸編地が挟持部材14aの横方向に揺れ動かないようにするためのものであり、これにより後述するの針24bの刺し通しが確実に行われる。
【0034】
挟持移送部12の丸編地が排出される端部の後方には、図1に示すように、編地固定具24が配置されている。編地固定具24は、平面形状が矩形の板材24aを有する。板材24aは、水平移動モジュール26に取付けられている。板材24aは、水平移動モジュール26により図の右方向に移動される。板材24aの上端には、複数の針24bが固着されている。針24bは、図6に示すように、固着されている根元から開放端に向けて図の右方向に傾斜するように斜めに固着されている。編地固定具24は、板材24aを移動させて挟持移送部12から排出される直前の丸編地を逐次針24bに刺し通すことで、丸編地をコース方向に伸張させた状態で固定する。なお、この実施形態においては、針24bはルーズコースより3列下側のコースを刺し通すように構成されている。また、水平移動モジュール26は、丸編地がすべて針24bにより刺し通される位置におい一時停止されるように構成されている。
【0035】
編地固定具24の上方には、導光板28が配置されている。導光板28は、図7に示すように、金属板30を含む。金属板30は、容易に変形しない強度を有する平面矩形状の薄板から形成されている。金属板30の正面および背面には、図7に示すように、透明アクリル板34が積層されている。透明アクリル板34は、無色透明や有色透明のアクリルからなる平板より形成されている。透明アクリル板34は、側端および下端はテーパ処理により端に向かうにつれて厚みが減ずるように形成されており、導光板28の側端および下端の断面形状が略楔状に形成されている。
【0036】
導光板28の上端には、冷陰極管34が対向するように配置されている。冷陰極管34は、導光板28の上端面に光線を入射する。導光板28は、上端において入射された光線を乱反射または射出させることで下端を発光させる。
【0037】
導光板28は、上方の側面において昇降モジュール36に固着されている。昇降モジュール36は、昇降動作を行うことにより導光板28を昇降させる。昇降モジュール36は、導光板28の下端が、編地固定具24の針24bの近傍まで接近するように最下降位置が定められている。
【0038】
編地固定具24の正面および背面に近傍には、図示しない吸引具が設けられている。吸引具は、エア吸引により編地固定具24に固定された丸編地の開口部を編地固定具24の正面方向および背面方向に開口する。
【0039】
編地固定具24の両側方の近傍には、開口具38が設けられている。開口具38は、図示しない駆動モジュールにより任意の方向に駆動可能に設けられている。開口具38、丸編地の開口部に係止可能な形状をしており、吸引具により、開口された丸編地の開口部を丸編地が扁平化された方向にさらに伸張させる。
【0040】
導光板28は、昇降モジュール36により下降されることにより、編地固定具24に固定された編地の開口部に挿入される。これにより、導光板28は、後述するCCDカメラ40により撮像されるかがり目を照明する。
【0041】
導光板28の正面および背面には、ローラ39が移動可能に配置されている。ローラ39は、導光板28が挿入された編地をさらにウェール方向に伸張させるためのものである。ローラ39は、導光板28に編地を押圧しつつ回転し、編地を上方に移動させてウェール方向に編地を伸張させる。
【0042】
編地固定具24の正面および背面の近傍には、CCDカメラ40が配置されている。CCDカメラ40は、編地固定具24に固定された丸編地に編成されたルーズコースのかがり目の像を含む多階調画像を撮像するものである。CCDカメラ40により撮像多階調画像は、画像処理装置42に入力される。
【0043】
画像処理装置42は、CCDカメラ40により撮像された多階調画像を基にして丸編地のかがり目の位置を検出するものである。かがり目の位置を検出するには、パターンマッチング処理が用いられる。画像処理装置42には、導光板28が挿入された状態における丸編地のかがり目を撮像したかがり目の画像が、標準パターンとして記憶されている。画像処理装置42は、CCDカメラ40から入力された多階調画像に標準パターンを重ねながら移動し、2つの画像における画素データレベルでの相関性の有無を調べる。画像処理装置42は、標準パターンと相関性がある画素の部分をかがり目として検出する。画像処理装置42により算出されたかがり目の位置情報は、後述するポイント針挿しユニット44の動作制御の情報として中央処理装置に入力される。
【0044】
編地固定具24のすべての針24bに丸編地が刺し通され、編地固定具24が一時停止される位置において、編地固定具24の正面側および背面側には、ポイント針挿しユニット44が配置されている。ポイント針挿しユニット44は、ポイント針位置制御モジュール46を含む。ポイント針位置制御モジュール46は、ポイント針位置制御モジュール46に取付けられるポイント針ユニット48の位置を編地固定具24に対して上下左右方向に自在移動させるための移動モジュールである。なお、ポイント針位置制御モジュール46としては、ボールネジ機構、シリンダ機構、コンベア等の移動モジュールの可動部分にさらに移動モジュールを取付けたものを複数個組み合わせて、取付けた物体を上下左右方向に移動可能に構成したモジュールが適用される。
【0045】
ポイント針位置制御モジュール46には、上述したようにポイント針ユニット48が取付けられる。ポイント針ユニット48は、図8に示すように、かがり目に刺し通されるポイント針50を複数収納したものである。ポイント針ユニット48は、鞘部52を有する。鞘部52には、水平方向に複数の貫通穴52aが平行に形成されている。貫通穴52aには、ポイント針50が、前後押し引き自在に収納される。ポイント針50は、針金状の線材から形成されており、後端が上方に屈曲されバネ係止部50aが形成され、平面形状が「L」字状に形成されている。ポイント針50の針の上面には、後述するミシン機構のミシン針を導きいれる溝50bが形成されている。各貫通穴52aの上方に位置する鞘部52の上面には、バネ係止片52bがポイント針50の数に対応する数だけ取付けられている。バネ係止片52bは、針金上の線材から形成されており、その開放端を上方に向けて立設されている。バネ係止片52bには、ポイント針50のバネ係止部50aとの間に、バネ54が張架される。ポイント針50は、バネ54の張力により前方へ付勢されている。バネ54の直上には、針係止板56が横架されている。針係止板56は、ポイント針50のバネ係止部50aを係止するためのものである。針係止板56により、バネ54により前方に付勢されているポイント針50は、規定した長さ分だけ鞘部52から突出するように構成されている。
【0046】
鞘部52の上方には、水平方向移動モジュールを介して第1ポイント針制御板60が水平方向に移動可能に配置されている。第1ポイント針制御板60には、鞘部52の幅の長さを有する平面形状矩形状の金属板を立てて使用される。第1ポイント針制御板60は、ポイント針50をバネ係止部50aにおいて係止することでポイント針50の動きを制御するためのものである。第1ポイント針制御板60が行うポイント針50の制御としては、前方に突出している全てのポイント針50を後方に引き戻すために、全てのポイント針50のバネ係止部50aが第1ポイント針制御板60に係止させることができる位置に配置させた後、第1ポイント針制御板60を後方に移動させてポイント針50を後方に引き戻す動作と、図9に示すように、第1ポイント針制御板60を横方向に移動させることで、係止されているバネ係止部50aを第1ポイント針制御板60から外してポイント針50を前方に突出させる動作が制御される。なお、ポイント針50を突出させる動作については、1本のポイント針50のみを突出させる場合と、一度に複数のポイント針50を突出させる場合がある。
【0047】
第1ポイント針制御板60と針係止板56との間には、水平方向移動モジュールを介して第2ポイント針制御板64が水平方向に移動可能に配置されている。第2ポイント針制御板64には、第1ポイント針制御板60と同様に鞘部52の幅の長さを有する平面形状矩形状の金属板を立てて使用される。第2ポイント針制御板64は、第1ポイント針制御板60から外されたポイント針50をバネ係止部50aにおいて再度係止することでポイント針50の動きを制御するためのものである。第2ポイント針制御板64は、第1ポイント針制御板60から係止が解除され、すべてのポイント針50が奥側に突出されるまで、すべてのポイント針50がバネ係止部50aで係止される位置に配置されている。第2ポイント針制御板64は、第1ポイント針制御板60から係止が解除され、再度の第2ポイント針制御板64に係止された針50を、図10に示すように、横方向に移動することで係止されているバネ係止部50aを第2ポイント針制御板64から外してポイント針50をさらに突出させる。なお、ポイント針50を突出させる動作については、第1ポイント針制御板60のときと同様に、1本のポイント針50のみを突出させる場合と、一度に複数のポイント針50を突出させる場合がある。
【0048】
ポイント針ユニット48の近傍には、ミシン機構66が配置されている。ミシン機構66は、編地を縫製するためのものでミシン針の可動速度および編地の移動速度が可変なものが適用される。ミシン機構66は、編地のコース方向に移動するように取付けられている。ミシン機構66は、ポイント針50を利用して編地をかがり縫いを行う機能と、ポイント針50を利用しないで直接編地を縫製する機能を有する。
【0049】
リンキング装置10は、中央制御部68を有する。中央制御部68は、画像処理装置42,リンキング装置10に含まれる各モジュール,ローラ39およびミシン機構66の全てに電気的、電子的に接続され、各種の電気信号および電子信号が入力される。中央制御部68は、入力された電気信号および電子信号に基づいて各部の動作の制御を行う、なお、中央制御部68の制御については、本実施形態の動作説明により詳述する。
【0050】
続いて、本実施形態の動作について説明する。まず、作業者により丸編地の手前側と反対側のリンキングされるべきかがり目が略一致するように丸編地が扁平化される。扁平化された丸編地は、さらに作業者によりコース方向に伸張されてロッソコース部分が挟持部材14aの突条14b間に挿入される。作業者は、挿入した丸編地の後端が咬止歯22bにより咬止され丸編地が移送されるまで丸編地を奥まで挿入する。
【0051】
咬止歯22bにより咬止された丸編地は、移送チェーン18cにより挟持部材14aの突条14bに沿って横方向に移送される。このとき、丸編地は、咬止歯22bと突条14bにより編地の一部がウェール方向に伸張する。突条14bの直下に配置されているかがり目は、編地の一部がウェール方向に伸張されることにより、すなわち、丸編地の上部が上方に引張られることで、突条14bの下の端縁に接するように並べられ、挟持部材14aの後端の直線状態になった突条14b部分において一直線上に整然と揃えられる。
【0052】
移送チェーン18cによりさらに横方向に移送された丸編地は、挟持部材14aから排出される直前に、横方向に移動している編地固定具24の針24bに逐次挿し通され固定される。コース方向に亘って丸編地が固定されたときに、編地固定具24は停止する。
【0053】
吸引具により丸編地の開口部が、編地固定具24の正面および背面方向に開口される。
【0054】
開口された丸編地の開口部には、開口具38が挿入、係止されて、丸編地がコース方向にさらに伸張される。
【0055】
開口された丸編地の開口部に、編地固定具24の上方から、導光板28が挿入される。導光板28が挿入された後、開口具38は、丸編地の開口部との係止が解除され、導光板28に丸編地が密着されている状態となる。
【0056】
導光板28の正面および背面には、ローラ39が丸編地を押圧した状態に配置される。ローラ39は、導光板28に編地を押圧しつつ回転し、編地を上方に移動させてウェール方向に編地を伸張させる。このとき、丸編地のかがり目付近は、導光板28により丸編地の内部から照明されている。
【0057】
コース方向およびウェール方向に伸張された丸編地のかがり目をCCDカメラ40により撮像する。CCDカメラ40により撮像された正面および背面のかがり目を含む多階調画像は、画像処理装置42に入力され、かがり目の位置が算出される。
【0058】
画像処理装置42により位置が算出された正面側のかがり目には、ポイント針位置制御モジュール46によりポイント針ユニット48の位置が調整された後、第1ポイント針制御板60を横方向に移動させることによりポイント針50が刺し通される。このとき、複数のかがり目が同時にポイント針50により刺し通し可能な位置にある場合には、複数のポイント針50が突出されるように第1ポイント針制御板60が横方向に移動される。なお、ポイント針50は、丸編地のコース方向の端付近に位置するかがり目には刺し通されず、それ以外のかがり目に刺し通される。この実施形態においては、両端の最も端とその隣に位置するかがり目以外が全てポイント針50により刺し通される。
【0059】
最も端およびその隣に位置するかがり目以外の正面全てのかがり目がポイント針50により刺し通された後、ポイント針位置制御モジュール46によりポイント針ユニット48の位置が調整された後、第2ポイント針制御板64を制御することにより背面側のかがり目についてもポイント針50が刺し通される。
【0060】
丸編地から、導光板28が上方に引き抜かれる。
【0061】
丸編地の背面側には、ミシン機構66が配置され、丸編地の縫製が行われる。ミシン機構66は、ポイント針が刺し通されていないかがり目については、かがり目の位置に関係なく1つのかがり目を複数回刺し綴り縫製を行う。そして、ミシン機構66は、ポイント針50が刺し通されているかがり目については、ポイント針50の溝50bを利用してかがり目に糸を通してかがり縫いを行う。
【0062】
このように、この実施形態によれば、丸編地に編成されたかがり目へのポイント針の刺し通し作業を自動的に迅速且つ正確に行い、丸編地を強固にリンキングすることができる。
【0063】
なお、この実施形態においては、丸編地のリンキングについて説明したが、これに限られず、リンキングする2枚の平編地を対向させた状態で挟持移送部にセットしてリンキングすることが可能である。
【0064】
また、この実施形態においては、挟持移送部においては編地を伸張させ編地固定具に固定したが、手作業により編地固定具に編地が固定されてもよい。
【0065】
さらに、この実施形態においては、編地の編み糸部分と編み糸が存在しない部分との境界が明瞭に視認できるように導光板を用いたが、これに限らず、編み糸の色と明確に異なる色調を有する単なる板材が使用されてもよい。
【0066】
またさらに、この実施形態においては、編地の編み糸部分と編み糸が存在しない部分との境界が明瞭に視認できるように導光板を用いたが、これに限らず、ELパネルやプラズマディスプレイ等の均一に面発光する部材が使用されてもよい。
【0067】
この実施形態においては、丸編地が導光板の表面に密着するように構成したが、これに限らず、編地の間に編地の編み糸部分と編み糸が存在しない部分との境界が明瞭に視認できるように板状体が配置されるだけでもよい。
【0068】
また、この実施形態においては、導光板として1枚の導光板を使用したが、これに限らず、図11に示すような複数枚の導光板を移動可能に並べたものを使用してもよい。この場合には、図12に示すように、編地に挿入するときには、挿入しやすいように幅狭くなるように配置させ、挿入後、編地のコース方向に伸張させるように配置するのが好ましい。
【0069】
さらに、この実施形態においては、編地固定具に平面形状が矩形の板材を用いたがこれに限らず、編地固定具に、円筒部材の外周上縁に複数の針を固着してものが使用されてもよい。この場合には、導光板等の平板が編地に挿入されたときに、編地から針が抜けないように比較的緩やかな曲率の外周を有する円筒部材を使用するのが好ましい。
【0070】
またさらに、この実施形態においては、1つのポイント針ユニットにより正面および背面のかがり目を刺し通すように構成したが、これに限らず、正面および背面双方にポイント針ユニットを配置して、ポイント針がかがり目を刺し通した後に、リンキングすべきかがり目に刺し通されているポイント針50同士が先端を突き合わせるようにして、どちらか一方のポイント針に編地を移し変えるように構成されてもよい。
【0071】
この実施形態においいては、編地をウェール方向に伸張させる方法としてローラを用いたが、これに限られず、図13に示すような挟持部材を用いて編地をウェール方向に伸張させてもよい。この挟持部材を使用した場合には、編地に編地固定具の針が刺し通された後、針と突条とにより編地がウェール方向に伸張させることができる。また、この挟持部材の場合には、編地を挟持部材から排出しないままでも、挟持部材の後端においてポイント針を刺し通すことが可能である。
【0072】
【発明の効果】
このように、この発明によれば、編地に編成されたかがり目へのポイント針の刺通し作業を自動的に迅速且つ正確に行い、編地を強固にリンキングすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるリンキング装置の一実施形態を示す図解図である。
【図2】この実施形態でリンキングされる丸編地を示す図解図である。
【図3】挟持具を示す平面図解図である。
【図4】図3の線IV−IVにおける断面図解図である。
【図5】チェーンの一部を示す平面図解図である。
【図6】針を示す一部拡大図解図である。
【図7】導光板を示す拡大断面図解図である。
【図8】ポイント針ユニットを示す平面図解図である。
【図9】ポイント針ユニットの別の状態を示す平面図解図である。
【図10】ポイント針ユニットのさらに別の状態を示す平面図解図である。
【図11】導光板の別例を一状態を示す図解図である。
【図12】導光板の別例の他の状態を示す図解図である。
【図13】別の挟持部材を示す図解図である。
【符号の説明】
12 挟持移送部
14 挟持具
14a 挟持部材
14b 突条
18 移送具
18a 駆動ギヤ部
18b ギア
18c 移送チェーン
22b 咬止歯
24 編地固定具
24a 板材
24b 針
28 導光板
40 CCDカメラ
42 画像処理装置
48 ポイント針ユニット
50 ポイント針
66 ミシン機構
Claims (16)
- かがり縫いするためのルーズコースが編成された編地をリンキングする方法であって、
リンキングする編地同士を対向させるステップと、
前記対向させた編地をコース方向に伸張させるステップと、
前記対向させた編地をウェール方向に伸張させるステップと、
前記対向させた編地の間において、前記編地の編み糸部分と編み糸が存在しない部分との境界が明瞭に視認できる視覚効果を有するように発光され、前記対向させた編地の間に挿入するときには、幅狭くなるように、前記対向させた編地の間に挿入した後には、前記編地をコース方向に伸張させるように、前記対向させた編地の間に複数枚の導光板を移動可能に横並びに配置するステップと、
前記伸張された編地のルーズコースを構成するかがり目の像を含む多階調画像を撮像するステップと、
前記多階調画像を画像処理することにより前記かがり目の位置を検出するステップと、
前記編地のコース方向の端付近に位置するかがり目以外のかがり目にポイント針を刺し通すステップと、
前記ポイント針が刺し通されていない前記編地のコース方向の端付近に位置するかがり目を縫製するステップと、
前記ポイント針を利用して、前記ポイント針が刺し通されたかがり目に糸を通してかがり縫いを行うステップとを含む、リンキング方法。 - 前記編地の端付近のかがり目を縫製するステップは、
1つのかがり目を複数回刺し綴る、請求項1に記載のリンキング方法。 - 前記対向させた編地をコース方向に伸張させるステップは、
前記編地をコース方向に伸張させた状態で前記編地に複数の針を刺し通して固定する、請求項1または請求項2に記載のリンキング方法。 - 前記対向させた編地をコース方向に伸張させるステップは、
前記対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持するステップと、
前記伸張された状態で挟持された編地に複数の針を刺し通して前記編地を固定するステップとを含む、請求項1または請求項2に記載のリンキング方法。 - 前記多階調画像を画像処理することによりかがり目の位置を検出するステップは、パターンマッチングによりかがり目の位置を検出する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のリンキング方法。
- 前記編地は、丸編地であり、
前記リンキングする編地同士を対向させるステップは、前記丸編地をリンキングする形状に編地を対向させる、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のリンキング方法。 - 前記編地は、編地の厚みが薄く編成されたコースを有し、
前記対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持するステップは、
前記編地の厚みが薄く編成されたコースにおいて前記編地を挟持する、請求項4に記載のリンキング方法。 - 前記編地は、ルーズコースが前記編地の厚みが薄く編成されたコースの近傍に編成され、
前記対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持するステップは、
前記編地の厚みが薄く編成されたコースにおいて前記編地を挟持した状態で前記ルーズコースが編成されていない方の編地を引張り、前記編地を挟持している部材の端縁に沿うように前記ルーズコースを整列する、請求項7に記載のリンキング方法。 - かがり縫いするためのルーズコースが編成された編地をリンキングするリンキング装置であって、
リンキングする編地同士を対向させた状態で前記編地をコース方向に伸張するコース伸張手段と、
前記対向させた編地をウェール方向に伸張するウェール伸張手段と、
前記対向させた編地の間に挿入するときには、幅狭くなるように、前記対向させた編地の間に挿入した後には、前記編地をコース方向に伸張させるように、前記対向させた編地の間において移動可能に横並びに配置され、前記編地の編み糸部分と編み糸が存在しない部分との境界が明瞭に視認できる視覚効果を有するように発光される複数枚の導光板と、
前記伸張された編地のルーズコースを構成するかがり目の像を含む多階調画像を撮像する撮像手段と、
前記多階調画像を画像処理することにより前記かがり目の位置を検出するかがり目検出手段と、
前記編地のコース方向の端付近に位置するかがり目以外のかがり目にポイント針を刺し通すポイント針刺し通し手段と、
前記編地を縫製するためのミシン機構とを含み、
前記ミシン機構は、前記ポイント針が刺し通されたかがり目を前記ポイント針を利用してかがり縫いする機能と、前記ポイント針が刺し通されていない前記編地のコース方向の端付近に位置するかがり目を縫製する機能とを有する、リンキング装置。 - 前記ミシン機構は、編地の端付近のかがり目を複数回刺し綴る、請求項9に記載のリンキング装置。
- 前記リンキングする編地同士を対向させた状態で前記編地をコース方向に伸張するコース伸張手段は、
前記編地をコース方向に伸張させた状態で前記編地に刺し通す複数の針である、請求項9または請求項10に記載のリンキング装置。 - 前記リンキングする編地同士を対向させた状態で前記編地をコース方向に伸張するコース伸張手段は、
前記対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持する挟持手段と、
前記伸張された状態で挟持された編地に複数の針を刺し通して前記編地を固定する固定手段とを有する、請求項9または請求項10に記載のリンキング装置。 - 前記多階調画像を画像処理することによりかがり目の位置を検出するかがり目検出手段は、パターンマッチングによりかがり目の位置を検出する、請求項9ないし請求項12のいずれかに記載のリンキング装置。
- 前記編地は、丸編地であり、
前記コース伸張手段と前記ウェール伸張手段とは、前記丸編地をリンキングする形状に編地を対向させた状態で前記編地を伸張する、請求項9ないし請求項13のいずれかに記載のリンキング装置。 - 前記編地は、編地の厚みが薄く編成されたコースを有し、
前記対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持する挟持手段は、前記編地の厚みが薄く編成されたコースにおいて前記編地を挟持する、請求項12に記載のリンキング装置。 - 前記編地は、ルーズコースが前記編地の厚みが薄く編成されたコースの近傍に編成され、
前記対向させた編地をコース方向に伸張させた状態で挟持する挟持手段は、
前記ルーズコースが前記挟持手段の端縁に沿うように、前記編地の厚みが薄く編成されたコースにおいて前記編地を挟持した状態で前記ルーズコースが編成されていない方の編地を引っ張る引張り手段を有する、請求項15に記載のリンキング装置。
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