JPH08182875A - 自動はさみ付けリンキング装置 - Google Patents

自動はさみ付けリンキング装置

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JPH08182875A
JPH08182875A JP6338629A JP33862994A JPH08182875A JP H08182875 A JPH08182875 A JP H08182875A JP 6338629 A JP6338629 A JP 6338629A JP 33862994 A JP33862994 A JP 33862994A JP H08182875 A JPH08182875 A JP H08182875A
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JP
Japan
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needle
knitted fabric
point
point needle
fabric
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JP6338629A
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Saichiro Moriguchi
佐一郎 守口
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B7/00Linking machines, e.g. for joining knitted fabrics
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B55/00Needle holders; Needle bars

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 はさみ付けリンキングを自動的に行う装置を
提供し、はさみ付けリンキング工程を省力化することで
ある。 【構成】 3つのポイント針41、42、43の針列を
用い、次の動作すなわち付属編などの第1の編地11の
2箇所をそれぞれ2つの針刺し位置に案内して、第1お
よび第2のポイント針41、42列に刺し通すととも
に、身編地などの第2の編地12を別に設けられた針刺
し位置に案内して、第3のポイント針43列に刺し通
し、上記第2の編地12を第3のポイント針43から第
1のポイント針41に目移しし、次に第1のポイント針
41と第2のポイント針42との間で一方のポイント針
の編地を他方のポイント針へ目移しし、ポイント針に刺
し通された第1および第2の編地11、12をミシン9
によって縫製することにより、はさみ付けリンキング作
業を自動化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、はさみ付けリンキング
を自動的に行うための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平3−49478号の公報は、自動
シングルリンキング装置を開示している。その装置にお
いて、リンキング動作は、2組のポイント針に2枚の編
地をそれぞれセットし、画像処理技術によって、針刺し
位置の近傍で、それらの編地の縫い合わせ部分の編目位
置を修正しながら位置決めし、それぞれのポイント針を
編目に刺し通し、ポイント針とともに編地を移動して、
一方のポイント針の編地を他方のポイント針へ目移しし
た後、これらを縫製することによって行われている。
【0003】ところが、上記装置は、シングルリンキン
グ専用のものであり、はさみ付けリンキングは、上記装
置によって行うことはできなかった。このため、従来、
はさみ付けリンキングは、1つのポイント針列に縫い合
わせる部分の編目を手作業で順次刺し通し、1つのポイ
ント針に3枚の編地を重ね合わせ、その後、重ね合わせ
状態の編地をミシンにより縫製することによって行って
いた。このため、作業能率が悪く、はさみ付けリンキン
グの自動化が望まれている。
【0004】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、はさみ付
けリンキングを自動的に行う装置を提供し、はさみ付け
リンキング工程を省力化することである。
【0005】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、3つの
ポイント針の針列を用い、次の動作すなわち付属編など
の第1の編地の2箇所をそれぞれ2つの針刺し位置に案
内して、第1および第2のポイント針列に刺し通すとと
もに、身編地などの第2の編地を別に設けられた針刺し
位置に案内して、第3のポイント針列に刺し通し、上記
第2の編地を第3のポイント針から第1のポイント針に
目移しし、次に第1のポイント針と第2のポイント針と
の間で一方のポイント針の編地を他方のポイント針へ目
移しし、第1のポイント針に刺し通された第1および第
2の編地をミシンによって縫製することにより、はさみ
付けリンキング作業を自動化している。
【0006】したがって、本発明の自動はさみ付けリン
キング装置は、第1、第2および第3のポイント針を上
記のように動作させるために、第1の編地の2箇所を第
1の針刺し位置および第2の針刺し位置へ各々案内する
第1の編地案内手段と、第1のポイント針を複数並設
し、第1の針刺し位置で第1の編地を針刺しし、第1の
ポイント針とともに第1の編地を移動させる第1の針移
動手段と、第2のポイント針を複数並設し、第2の針刺
し位置で第1の編地を刺し通し、第2のポイント針とと
もに第1の編地を第1のポイント針と同じ方向へ移動さ
せる第2の針移動手段と、第2の編地を第3の針刺し位
置へ案内する第2の編地案内手段と、第3のポイント針
を複数並設し、第3の針刺し位置で第2の編地を針刺し
し、第3のポイント針とともに第2の編地を移動させる
第3の針移動手段と、第3のポイント針によって保持さ
れている第2の編地を第1のポイント針へ移す第1の目
移し手段と、第1のポイント針と第2のポイント針との
うち、一方のポイント針によって保持されている第1の
編地を他方のポイント針へ目移しする第2の目移し手段
と、1つのポイント針に刺された第1の編地と第2の編
地とをはさみ付け状態で縫製するミシンとを備えてい
る。
【0007】ここで、編地案内手段は、(1)リンキン
グすべき編目を検出して、編地端部を針刺し位置へ案内
する機能、すなわち目拾い機能を有する手段であり、例
えばカメラ、画像処理装置、編地位置調整部材によって
構成するか、あるいはこれらのものに編地の端部案内機
能として、編地端部の位置を規制しながら、編地を針刺
し位置の方向へ送る手段を付加したものによって構成す
るか、または(2)目拾い機能のないものすなわち編地
端部の案内機能を有する手段であり、例えば編地端セン
サ、編地位置調整部材によって、もしくは編地端の規制
面、編地送り部材によって構成するものとする。なお、
第1および第2の針刺し位置のうち、編地の表側となる
編目にポイント針が刺し通される針刺し位置について
は、仕上がりの体裁上、目拾い機能を有する編地案内手
段を適用することが望ましい。
【0008】また、針移動手段は、針刺し位置で、編地
をポイント針に刺し通すためのものであり、編地へ向け
てポイント針を進出させて編地を針に刺し通した状態と
するか、またはポイント針へ向けて編地を移動させるこ
とによって編地を針に刺し通した状態とするものとす
る。また、各針移動手段のポイント針並設形態は、第1
および第2の針移動手段について直線状とし、第3のも
のについて円形状とするか、あるいは第1、第2および
第3のものについて共に円形状のものとして構成する
か、または全て同一方向へ移動するように直線状のもの
として構成する。
【0009】さらに、目移し手段は、下記の3通りの構
造により構成する。まず、(1)編地を一方のポイント
針から他方のポイント針へ誘導する板状の部材であっ
て、2つのポイント針がほぼ同一直線上で対向すると
き、ポイント針の延在方向に傾斜する1つの傾斜面を有
するものとして、また2つのポイント針が所定の角度を
形成しながら対向する場合に、各ポイント針の延在方向
に傾斜する2つの傾斜面を有するものとして構成する。
また、(2)圧力空気によって編地を誘導する空気噴射
ノズルによって構成するものとし、2つのポイント針が
ほぼ同一直線上で対向する場合に、ポイント針の延在方
向に噴射する単一の空気噴射ノズルにより、また2つの
ポイント針が角度をなして対向する場合、各ポイント針
の延在方向に噴射する1または2の空気噴射ノズルによ
って構成するものとする。さらに、(3)編地の誘導方
向へ進退自在に設けられたブラシによって構成すると
き、2つのポイント針がほぼ同一直線上で対向する場
合、ポイント針の延在方向に進退する単一のブラシによ
り、また2つのポイント針が角度をなして対向する場
合、各ポイント針の延在方向に進退する1または2つの
ブラシにより構成するものとする。
【0010】
【実施例1】この実施例は、図1ないし10に示されて
おり、付属編などの第1の編地を直線状に配列された複
数の第1のポイント針および第2のポイント針に刺して
行くとともに、身頃編地などの第2の編地を円形状に配
列された第3のポイント針に刺して行き、これらの第1
および第2の編地を目拾い機能・編地端部の案内機能を
有する第1、第2の編地案内手段によって案内してか
ら、第1、第2の目移し手段としての案内板によって、
第1および第2の編地をはさみ付け状態で対向させ、そ
れらのはさみ付け部分をミシンによってかがり縫いする
例である。
【0011】図1、2において、自動はさみ付けリンキ
ング装置1は、第1の編地案内手段2、第2の編地案内
手段3、第1の針移動手段4、第2の針移動手段5、第
3の針移動手段6、第1の目移し手段7、第2の目移し
手段8およびミシン9によって構成されている。
【0012】第1の編地案内手段2は、第1の編地11
の縫い合わされる2つの端部分を例えばL字状のテーブ
ル10の規制用の面に沿って第1および第2の針刺し位
置へそれぞれ案内するために、一対の編地端センサ1
3、14、ローラ15、16、一対のハンド17、1
8、一対のサブハンド19、20およびカメラ21、2
2を備えている。また、第2の編地案内手段3は、第2
の編地12の縫い合わされる端部分を第3の針刺し位置
へ案内するために、固定のテーブル23の面に対応した
状態で、一対の編地端センサ24、ローラ25、一対の
ハンド26、一対のサブハンド27、カメラ28、編地
送り用のプレスローラ29およびガイドローラ30を備
えている。なお、固定のテーブル23およびL字状のテ
ーブル10には、編地端がカールしていても一対の編地
端センサ13、14、24がそれぞれ正確な編地端の位
置を検出できるように、カールしている編地端を矯正す
るためのガイド板86がそれぞれ設けられている。この
ガイド板86は、断面がL字状をしており、テーブル2
3との間で編地端を挟むようにして、第2の編地12の
送り方向に関して各編地端センサ13、14、24の両
側に設けられている。
【0013】前記カメラ21、22、28は、例えばC
CDカメラであり、目拾い・編地案内のために、画像処
理装置31に接続されている。画像処理装置31は、編
地端センサ13、14、24からの信号や、カメラ2
1、22、28からの画像データをもとにして、ローラ
15、16、25を軸方向に動かしたり、一対のハンド
17、18、26、サブハンド19、20、27を位置
合わせ方向に動かすことによって、編地端案内・目拾い
機能を実行する。
【0014】次に、第1の針移動手段4は、第1の針刺
し位置で、第1の編地11に第1のポイント針41を刺
して、縫い合わせ位置へ案内するために、スライダー3
3、モータ34、針押し上げ部材35および板カム36
によって構成されている。スライダー33は、固定のベ
ース37に直線案内用のベアリング38を介して案内方
向に移動可能な状態となっており、その後端部分のラッ
ク39、これにかみ合うピニオン40によって、ベース
37の上のモータ34によって移動方向に駆動されるよ
うになっている。なお、上記したL字状のテーブル10
は、図示しないステーを介して固定のベース37に固定
されている。
【0015】そして、スライダー33およびこれと一体
の突出部材32は、第1のポイント針41を並設する方
向に所定のピッチで複数の溝44を平行な状態で形成し
ており、この溝44の内部で複数のレバー45をピン4
6によって回動自在に支持している。第1のポイント針
41は、それぞれのレバー45の先端に取り付けられて
おり、テーブル10の水平な面に対して直交し、テーブ
ルにポイント針の並設方向に沿って形成されたスリット
から上面に突出できるようになっている。なお針押し上
げ部材35は、第1の針刺し位置で、板カム36と補助
カム48との間にあって、例えばソレノイド47のプラ
ンジャに取り付けられ、レバー45の後端部分に当たっ
て、第1のポイント針41を押し上げることによって、
補助カム48の上面から板カム36の上面に押し上げ
る。
【0016】また、突出部材32は、上面で、第2のポ
イント針42を第1のポイント針41と同じピッチで、
支持するために、針配列方向に沿って平行な複数の案内
溝49を形成しており、この案内溝49の内部で第2の
ポイント針42を進退自在に支持し、テーブル10に同
様に形成された別のスリットから突出させて、第1のポ
イント針41に対し交差する方向に突出できるように保
持している。第2のポイント針42の後端突起(バッ
ト)部分は、図3に示すような、固定の溝カム50のカ
ム溝51の内部にはまり込んでいる。したがって、第2
のポイント針42は、スライダー33の往復運動によっ
て、カム溝51に案内されて、進退運動を行う。なお、
溝カム50は、図示しないが、ベース37に対してステ
ーによって取り付けられている。
【0017】カム溝51は、第2のポイント針42の移
動途中で2段階の前進運動を与えるために、三角形の溝
を形成しており、この直角方向の溝の部分つまり第2の
針刺し位置、第2の目移し位置ごとに、ソレノイド5
4、55による2つの針押し上げ部材52、53を有し
ている。第2のポイント針42は、ソレノイド54、5
5によって、一方の溝から直角方向に押し上げられ、次
のステップの溝の方向に移動する。なお、第2のポイン
ト針42が復帰するとき、それらは、三角形の斜面の溝
部分を通って移動する。
【0018】次に第3の針移動手段6は、図1、2、
4、5に示すように、第3の針刺し位置で、第3のポイ
ント針43によって、第2の編地12を針刺ししなが
ら、縫い合わせ位置へ移動させるために、固定のテーブ
ル23、一対のサブハンド27、円弧状の案内体62お
よび第1の目移し手段7によって囲まれた位置に取り付
けられており、回転ドラム57、モータ58、59、針
押し上げ部材60、固定ガイド61などによって構成さ
れている。
【0019】回転ドラム57は、中空軸63によって固
定のフレーム64に対して回転自在に支持されており、
ギヤ65、66およびモータ58によって所定の速度で
駆動されるようになっている。回転ドラム57には、半
径方向に延在する溝67が円周方向に沿って等ピッチで
複数形成されており、前記第3のポイント針43は、こ
の内部で半径方向に摺動自在に設けられ、回転ドラム5
7の回転にともない、固定ガイド61によって進退方向
に駆動されるようになっている。
【0020】すなわち、固定ガイド61は、第3の針刺
し位置から目移し位置までの半回転区間で、同一半径と
なっており、突出状態の第3のポイント針43を突出し
たままの状態を維持し、目移し位置から針刺し位置の前
までの半回転区間で、第3のポイント針43を後退させ
る。また、針押し上げ部材60は、第3の針刺し位置
で、第3のポイント針43を進出させるために、リンク
機構として、駆動軸68に固定されたクランクピン6
9、定位置の支点ピン71によって揺動自在に支持され
た針押し上げ部材60とクランクピン69とを連結する
クランクロッド70によって構成されている。
【0021】そして、駆動軸68は、ギヤ72、73、
モータ59によって駆動されるようになっている。回転
ドラム57が回転して、後退位置の第3のポイント針4
3が第3の針刺し位置にきたとき、針押し上げ部材60
は、その位置に来た第3のポイント針43を突き上げる
ことによって、第2の編地12に針刺しする。なお、こ
の針押し上げ部材60の駆動手段は、上記実施例のよう
にモータ59の回転をギヤ72、73および駆動軸68
を介してクランクロッド70に伝達する構成とする代わ
りに、直接クランクロッド70を上下動させるソレノイ
ドなどのアクチュエータにより構成することもできる。
【0022】このようにして、第1、第2および第3の
ポイント針41、42、43は、互いに3方から交差し
あう位置にあって、第1および第2の編地11、12の
送り方向に沿って並列配置されていて、針の長手方向に
進退自在であり、第1および第2の編地11、12を針
刺し状態としながら、針列方向に移動可能な状態となっ
ている。
【0023】そして、第1の目移し手段7は、第3のポ
イント針43によって保持されている第2の編地12を
第1のポイント針41に目移しするために、図1、9に
示すように、かがり合わせ位置のやや上流側で、回転ド
ラム57と板カム36との間に設けられている。第1の
目移し手段7は、第3のポイント針43を挟むように設
けられた一対の板状の部材であって、目移し位置を跨い
で第3のポイント針43から第1のポイント針41まで
延在している。また、第2の目移し手段8は、図1、
6、10に示すように、第2のポイント針42によって
保持されている第1の編地11の一端側をはさみ付けの
ために他端側へ折り込んで、第1のポイント針41に目
移しするために、第1の目移し手段7の下流側で、ミシ
ン9の直前に第1および第2のポイント針41、42を
はさみ込む状態で、例えばL字状の一対の板状の部材に
よって構成されている。第2の目移し手段8を構成する
板状の部材は、第1のポイント針41と第2のポイント
針42の各長手方向に対してそれぞれ所定の角度を有し
て延在する2つの傾斜面を有している。この2つの傾斜
面を展開すると図6のように示される。なお、ミシン9
は、かがり合わせ位置にあって、第2の目移し手段8の
近くで、ミシン針74とルーパ75とは、第1および第
2の編地11、12を挟んで対向している。
【0024】次にはさみ付けリンキングの動作を説明す
る。本実施例では、長方形をなす衿編地(第1の編地1
1)を、衿ぐりカットされた身頃編地(第2の編地1
2)に衿付けする場合を想定している。まず、作業者
は、第1の編地11の縫い合わされる部分の先頭をそれ
ぞれ第1および第2のポイント針41、42の針列の数
本に手作業によって刺すとともに、同様に第2の編地1
2を第3のポイント針43の針列の数本のものに刺す。
なお、図1、7に見られるように、針刺し位置の上流側
で、第1、第2および第3のポイント針41、42、4
3は、テーブル面に突出しない状態となっている。ここ
で、第1の編地案内手段2は、第1の編地11の縫い合
わされる2つの部分の編目をリンキングラインに沿って
それぞれ第1の針刺し位置と第2の針刺し位置へ案内す
る。同様に第2の編地案内手段3は、第2の編地12の
縫い合わされる部分の編目を第3の針刺し位置へ案内す
る。これらの第1および第2の編地案内手段2、3は、
編地端部の案内過程で、目拾いの動作を行う。なお、第
1の針刺し位置および第2の針刺し位置は、図1におい
て一対のハンド17およびハンド18の間に設定され、
第3の針刺し位置は、一対のサブハンド27のハンド2
6側の先端部の間に設定されている。
【0025】ここでは、第1の編地案内手段2の水平面
での案内・目拾い動作について詳しく説明する。カメラ
21は、針刺し位置手前で、第1の編地11の編目画像
を二次元情報として検出し、画像処理装置31に送り込
む。画像処理装置31は、二次元情報をもとに針刺しす
べき編目の位置を割り出し、針刺しすべき位置に編目を
案内するために、一対のハンド17を駆動して、テーブ
ル10の水平面上で第1の編地11を移動させ、目拾い
のための位置合わせ方向に案内する。まず、一対のハン
ド17は、互いに離間方向および接近方向に移動可能
で、図示しないアクチュエータによって、XYZ方向に
移動可能となっており、編地案内の初期にZ方向に移動
して、カメラ21によって検出される編地部分の両側を
押圧し、互いに離間して、編目を拡張し、刺すべき編目
の位置情報にもとづき押圧しながらY方向に移動し、次
にX方向に移動して、刺すべき編目を針刺し位置へ案内
し、位置決めする。
【0026】このとき、一対のサブハンド19は、Z方
向に移動して第1の編地11から離間し、さらに図1に
示す位置からX方向に移動して一対のハンド17と干渉
しない位置に待機している。互いに離間状態にある一対
のハンド17が刺すべき編目を針刺し位置へ案内したと
き、一対のサブハンド19は、X方向に移動して図1に
示すように針刺し位置を挟んだ状態となり、さらに、Z
方向に移動して、位置決めのための第1の編地11を押
圧して、その位置で保持する。なお、このとき一対のサ
ブハンド19は、一対のハンド17の間に入るようにそ
の間隔が設定されているので、一対のハンド17と干渉
することはない。その後、一対のハンド17は、上昇す
ることによって、第1の編地11を開放する。この状態
で、第1のポイント針41が針押し上げ部材35により
突出して、位置決め状態の第1の編地11を針刺しでき
る状態となる。なお、この後、一対のハンド17がX方
向に後退し、互いに接近してから降下する。また、一対
のサブハンド19は、上昇し、X方向に移動して再び待
機する。
【0027】2つの編地端センサ13のうち一方が第1
の編地11を検出し、他方が編地11を非検出状態とな
るように、すなわち、編地の端が2つの編地端センサ1
3の間に位置するように、ローラ15が軸方向、上下方
向へ往復移動して編地を案内する。なお、ローラ15
は、図示しないアクチュエータによりYZ方向に移動可
能であり、また回転することによって第1の編地11を
送り方向に移動させる。また、ローラ15は、ハンド1
7のX方向の移動に同期した状態で回転して、第1の編
地11をX方向へ送り込む。このようにして、第1の編
地11の一方の針刺しすべき位置は、一対の編地端セン
サ13、ローラ15、一対のハンド17、一対のサブハ
ンド19、カメラ21および画像処理装置31によって
目拾い状態となって、針刺し位置へ案内される。
【0028】第1の編地案内手段2の垂直面での案内・
目拾い動作も同様に行われる。なお一対のサブハンド2
7は、平行リンクによって支持されており、X方向およ
びZ方向の移動を同時に行う。したがって、第1の編地
11は、テーブル10の水平面および垂直面に沿って、
目拾いされ、編目に対して、針刺し可能な状態となって
いる。
【0029】第1の編地11の縫い合わされる部分の編
目が目拾いされて、第1の針刺し位置に案内されてきた
とき、第1のポイント針41は、針押し上げ部材35に
駆動されて、図8に示すように第1の編地11の編目に
針刺し状態とする。また、第2のポイント針42は、第
2の針刺し位置で、針押し上げ部材52によって突出
し、第1の編地11の他方の針刺し部分に針刺し状態と
なる。このようにして、第1および第2のポイント針4
1、42は、第1の編地11の両端縁部に針刺しされ
る。モータ34が針刺し位置におけるポイント針の突出
に連動してスライダー33をポイント針列における針の
1ピッチ分だけ縫い合わせ位置へ向けて移動させる。こ
の動作を、第1の編地案内手段2の案内・目拾い動作と
同期して繰り返し行うことにより、第1の編地11の両
端部に第1のポイント針41および第2のポイント針4
2を順次針刺ししていく。
【0030】一方、第2の編地12は、プレスローラ2
9とガイドローラ30との間に挟まれ、それらの回転に
よってテーブル23の上に案内される。ここで、第2の
編地案内手段3は、第1の編地案内手段2と同じ動作を
行い、第2の編地12を目拾いし、第3の針刺し位置に
案内する。第3の針刺し位置で、針押し上げ部材60が
第3のポイント針43を突出させ、第2の編地12の編
目に針刺しする。第3のポイント針43も第1および2
のポイント針41、42と同様に、第2の編地12の縫
い合わされる部分に順次針刺ししていく。第2の編地1
2は、第3のポイント針43によって針刺し状態のまま
回転ドラム57の回転とともに第1の目移し手段7の方
向へ移動する。複数の第3のポイント針43は、移動す
る過程において目移し位置で第1のポイント針41の先
端と対向接近する。第2の編地12は、図9に示すよう
に、第3のポイント針43の移動とともに目移し手段7
に沿ってポイント針43の長手方向に移動することによ
り、第3のポイント針43から第1のポイント針41に
目移しされる。これによって、第1の編地11の一方の
縫い合わせ側端部は、第2の編地12の縫い合わせ端部
の一方の面と対向する。
【0031】このようにして、第2の編地12は、第1
のポイント針41に保持されながらミシン掛けの位置に
移動するとともに、第1の編地11もその両端部分を第
1のポイント針41および第2のポイント針42にそれ
ぞれ針刺し状態で保持されながら、ミシン掛けの位置へ
移動するが、その移動過程で、第2の目移し手段8は図
10に示すように、第2のポイント針42によって保持
されている第1の編地11の他端部分を第2のポイント
針42から第1のポイント針41へと目移しする。すな
わち、第2のポイント針42が、目移し位置の直前で針
押し上げ部材53によってさらに突出して第1のポイン
ト針41の先端に近接する。一方、第1の編地11の他
端部分が、第2のポイント針42の移動に伴って第2の
目移し手段8の一方の傾斜面に沿って移動することによ
り、第2のポイント針42から外れ、その後、他方の傾
斜面に沿って移動することにより第1のポイント針41
に針刺しされる。これによって、第1の編地11は、第
2の編地12の端部をはさみ付けた状態となる。この状
態で、ミシン9は、第1および第2の編地11、12の
編目に対してミシン糸を掛け、両者をはさみ付けてかが
り合わせることにより、いわゆるはさみ付けリンキング
の状態とする。
【0032】
【実施例1の変形例】第1ないし第3の針刺し位置への
第1および第2の編地11、12の案内のいずれかを画
像処理による目拾いを行うことなく、編地端センサ1
3、14、24とローラ15、16、25のみを用いて
案内するようにしてもよい。このような構成の編地案内
手段によれば、編地は編地端から一定の距離を隔てたラ
インに沿って針刺しされることになる。特に、画像処理
によって目拾いを行う必要があるのは、人の目に触れる
側の編目すなわち第1の針刺し位置で刺される編目につ
いてである。よって、それ以外の第2、第3の針刺し位
置への第1および第2の編地11、12の案内について
は、上記のような案内を行ってもよい。
【0033】また、第1および第2の目移し手段7、8
は、空気噴射ノズルまたは針列の延在方向に往復移動す
るブラシにより構成してもよい。特に、第2の目移し手
段8は図11、12に示すように、2つの空気噴射用の
ノズル76、77で構成し、一方のノズル76が噴射し
たあとに、他方のノズル77が噴射するように構成す
る。また、第2の目移し手段8は、図示しないが、各ポ
イント針41、42の延在方向に往復移動する2つのブ
ラシで構成することもでき、このときも、第2のポイン
ト針42側のブラシが針先端へ移動した後、第1のポイ
ント針41側のブラシが針後端へ移動するように制御さ
れる。
【0034】さらに、編地端センサ13、14、24
は、それぞれ一対でなく、1つの光電式センサとし、当
該光電式センサの検出領域内における第1および第2の
編地11、12の占有率に比較した信号を出力し、ロー
ラ15、16、25を第1および第2の編地11、12
の占有率が一定となるように駆動してもよい。
【0035】
【実施例2】この実施例は、図13、14に示されてお
り、第2の編地12と同様に、第1の編地11を円周に
沿って配列された第1および第2のポイント針41、4
2に沿って移動させる例である。このため、第1のポイ
ント針41および第2のポイント針42は、ともに回転
ドラム81の外周部分で、突出部材82の正面側と背面
側とに設けられており、第1のポイント針41は、突出
部材82の正面側に設けられた半径方向に延びる複数の
案内溝内にそれぞれ摺動可能に設けられ、さらに、円板
状の溝カム83によって突出および後退が行われるよう
になっており、また第2のポイント針42は、レバー4
5、固定の溝カム84によって突出および後退が行われ
るようになっている。この実施例においても、第2のポ
イント針42は、その突出量が2段階に設定されてい
る。すなわち、第2の編地12が第3のポイント針43
から第1のポイント針41へ目移しされた後、第2のポ
イント針42が最も突出してその先端が第1のポイント
針41の先端に接近する。もちろん、そのような突出動
作は、溝カム84によって制御される。なお、第1のポ
イント針41は、落下止め85によって保持されてい
る。
【0036】そして、第1および第2の編地案内手段
2、3および第1および第2の目移し手段7、8は、前
記実施例1と同様の構成となっている。ちなみに、第1
の編地11が円周に沿って案内されることと対応して、
一対のサブハンド19は、一対のサブハンド27と同じ
構成となっている。なお、ミシン9は、第1の編地11
と第2の編地12との接触位置に設けられており、そこ
で両者をかがり合わせ状態とする。
【0037】この実施例でも、前記実施例1の変形と同
様な態様で実施することもできる。
【0038】
【実施例3】この実施例は、図15ないし20に示され
ており、実施例2と同様に、第1および第2の編地1
1、12を円形配列された3つの針列の第1、第2およ
び第3のポイント針41、42、43に刺して行き、第
3のポイント針43から第1のポイント針41に第2の
編地12を移した後、第1のポイント針41から、第2
のポイント針42へ第1および第2の編地11、12を
目移しする例である。ここで、第2の編地案内手段2
は、一対の編地端センサ24と1つのローラ25とで構
成する。その他の部分は、前記実施例2とほぼ同様な構
成となっている。
【0039】
【発明の効果】本発明では、3つのポイント針列を用
い、これらによって第1および第2の編地を針刺し状態
とし、目移し動作によって、これらの編地をはさみ付け
状態に設定できるため、はさみ付けリンキングが自動的
に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の自動はさみ付けリンキング装置の概
略的な側面図である。
【図2】実施例1の自動はさみ付けリンキング装置の要
部の断面図である。
【図3】第2のポイント針と溝カムとの対応関係の平面
図である。
【図4】第3のポイント針の駆動部分の断面図である。
【図5】第3のポイント針を移動させるためのカム部分
の正面図である。
【図6】第1および第2のポイント針と第2の目移し手
段との相対的な位置関係の説明図である。
【図7】3つのポイント針の対向的な位置関係の説明図
である。
【図8】第1および第2のポイント針に第1の編地を針
刺しし、また第3のポイント針に第2の編地を針刺しし
た状態の説明図である。
【図9】第2の編地を第3のポイント針から第1のポイ
ント針の方向へ目移しした状態の説明図である。
【図10】第1の編地の一方の端部を第2の目移し手段
によって第2のポイント針から第1のポイント針へ目移
しした状態の説明図である。
【図11】ノズルによる第2の目移し手段の斜面図であ
る。
【図12】ノズルによる第2の目移し手段の側面図であ
る。
【図13】実施例2の自動はさみ付けリンキング装置の
概略的な側面図である。
【図14】実施例2の自動はさみ付けリンキング装置の
要部の断面図である。
【図15】実施例3の自動はさみ付けリンキング装置の
概略的な側面図である。
【図16】第1および第2のポイント針の位置関係の説
明図である。
【図17】第1および第2のポイント針に第1の編地を
針刺しした状態の説明図である。
【図18】第2の編地を第3のポイント針から第1のポ
イント針の方向へ目移しした状態の説明図である。
【図19】第1の編地の一方の端部および第2の編地を
第2の目移し手段によって第1のポイント針から第2の
ポイント針へ目移しした状態の説明図である。
【図20】第1の編地案内手段の側面図である。
【符号の説明】
1 自動はさみ付けリンキング装置 2 第1の編地案内手段 3 第2の編地案内手段 4 第1の針移動手段 5 第2の針移動手段 6 第3の針移動手段 7 第1の目移し手段 8 第2の目移し手段 9 ミシン 10 テーブル 11 第1の編地 12 第2の編地 41 第1のポイント針 42 第2のポイント針 43 第3のポイント針

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の編地(11)の2箇所を第1の針
    刺し位置および第2の針刺し位置へ各々案内する第1の
    編地案内手段(2)と、 第1のポイント針(41)を複数並設し、第1の針刺し
    位置で第1の編地(11)を針刺しし、第1のポイント
    針(41)とともに第1の編地(11)を移動させる第
    1の針移動手段(4)と、 第2のポイント針(42)を複数並設し、第2の針刺し
    位置で第1の編地(11)を刺し通し、第2のポイント
    針(42)とともに第1の編地(11)を第1のポイン
    ト針(41)と同じ方向へ移動させる第2の針移動手段
    (5)と、 第2の編地(12)を第3の針刺し位置へ案内する第2
    の編地案内手段(3)と、 第3のポイント針(43)を複数並設し、第3の針刺し
    位置で第2の編地(12)を針刺しし、第3のポイント
    針(43)とともに第2の編地(12)を移動させる第
    3の針移動手段(6)と、 第3のポイント針(43)によって保持されている第2
    の編地(12)を第1のポイント針(41)へ移す第1
    の目移し手段(7)と、 第1のポイント針(41)と第2のポイント針(42)
    とのうち、一方のポイント針(41、42)によって保
    持されている第1の編地(11)を他方のポイント針
    (41、42)へ目移しする第2の目移し手段(8)
    と、 1つのポイント針(41、42)に刺された第1の編地
    (11)と第2の編地(12)とをはさみ付け状態で縫
    製するミシン(9)と、 から構成されることを特徴とする自動はさみ付けリンキ
    ング装置(1)。
JP6338629A 1994-12-29 1994-12-29 自動はさみ付けリンキング装置 Pending JPH08182875A (ja)

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DE69503747T DE69503747T2 (de) 1994-12-29 1995-12-06 Automatisches Verfahren und Maschine zum Ketteln von Strickwaren mit umgelegtem Rand

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