JP3791977B2 - 自動車ホイール用リムの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車ホイール用リムの製造方法に関し、とくに疲労強度を低下させることなく軽量化をはかることができる自動車ホイール用リムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、乗用車に用いられる、ドロップセンター型の自動車ホイール用リムは、図7(ヘ)に示すように、完成された状態で、フランジ部10a、左右のビードシート部10b、同じく左右のサードウオール部10c、ドロップ部10dから構成される形状となる。このリム形状を製作するためには、図7に示すように順に、(イ)板状素材1をコイラーロール2で円筒状に丸めリム素材3を形成するコイリング工程と、(ロ)前記リム素材3の丸め方向両端部5を溶接接合して筒状素管4を形成する溶接工程と、(ハ)前記筒状素管の軸方向両端部を拡径して両端拡径筒状管6を形成するフレアリング工程と、(ニ)前記両端拡径筒状管6を上ロール7a、下ロール7b間でロール成形によりドロップ部の基本形状を成形する第1ロール成形工程と、(ホ)前記第1ロール成形工程で形成されたリム中間素材を上ロール8a、下ロール8b間でロール成形によりリムの全体形状を形成する第2ロール成形工程と、(ヘ)前記第2ロール成形工程で形成されたリム中間素材を上ロール9a、下ロール9b間でロール成形によりリム最終形状10を形成する第3ロール成形工程によって製作される。
従来は、これらの各工程において、リムの強度を確保する上で、最初の板状素材1の元板厚をいかに維持して成形するかが技術開発の中心に置かれていた。そのためt1、t2、t3、t4はほぼ、同じ板厚に成形されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近、燃費を向上させる意味で、自動車用ホイールにも軽量化の要求が強まっている。しか、従来成形方法では、最も強度上厳しい部位、たとえばビードシート部に対応する部分の板厚t2に厚さを合わさざるをえず、軽量化を実現させることはできなかった。
本発明の目的は、必要強度を確保して、しかも、重量軽減を達成できる自動車ホイール用リムの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の自動車ホイール用リムの製造方法はつぎの通りである。
(1)板状素材を円筒状に丸めリム素材を形成するコイリング工程と、
前記コイリング工程により形成されたリム素材の丸め方向両端部を溶接接合し筒状素管を形成する溶接工程と、
前記筒状素管の軸方向両端部を拡径し両端拡径筒状管を形成するフレアリング工程と、
前記両端拡径筒状管をロール成形によりリムのドロップ部の基本形状を成形する第1ロール成形工程と、
前記第1ロール成形工程で成形されたリム中間素材をロール成形により成形してリムのほぼ全体形状を形成する第2ロール成形工程と、
前記第2ロール成形工程で成形されたリム中間素材をロール成形によりリムの最終形状に成形する第3ロール成形工程と、
からなる自動車ホイール用リムの製造方法において、、
前記第1ロール成形工程で、ドロップ部に対応する部分を他の部分よりも強圧ロール成形することにより減肉させるとともに加工硬化させることを特徴とする自動車ホイール用リムの製造方法。
(2) 前記強圧ロール成形による減肉において、前記ドロップ部に対応する部分の板厚を素材板厚の75%〜95%にする(1)記載の自動車ホイール用リムの製造方法。
【0005】
上記(1)の方法では、従来のドロップ部に生じる応力が他の部分よりも小さく減肉してもよいことが判明したため、ドロップ部の基本形状を成形する第1ロー成形工程でドロップ部に対応する部分を他の部分よりも減肉(板厚減少塑性加工)させるので、リムを重量軽減させることができ、必要な減肉と同時に加工硬化が生じるので耐久強度を確保することが可能である。
上記(2)の方法では、(1)の強圧ロール成形による減肉率を元の素材板厚に対して加工後の板厚が75%〜95%となるように設定したので、安定した軽量化と耐久強度向上が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の望ましい実施例に係る自動車ホイールリムの製造方法を図1〜図6を参照して説明する。本発明の実施例方法は図7に示した従来例と(イ)〜(ハ)の工程までは同一なので、(イ)〜(ハ)の工程は図7を参照して説明する。また、従来方法と実質的に同一な部分には同一の符号を付している。
まず、図7(イ)において、素材板厚3.5mm、所定長の帯状板状素材1をコイラー2により円筒状に丸めリム素材3を形成する。つぎに、(ロ)においてリム素材3の両端部を溶接接合して筒状素管4を形成する。つぎに(ハ)のフレアリング工程において、筒状素管4の軸方向両端部を拡径して、両端拡径筒状素管6を形成する。つぎに、図1、図2(ニ)に示す第1ロール成形工程において、両端拡径筒状素管6に回転する上ロール7a、下ロール7bによって圧力をかけドロップ部10dの基本形状を成形する。この場合、重要なのは最終形状に成形されたときに、ドロップ部10dに対応する部分であるXの部分の上ロール7a、下ロール7bの間のクリアランスt4を素材板厚の75%から95%に設定し(他の部分のクリアランスt1、t2、3は素材板厚の100%)、X部分を他の部分よりも強圧し、減肉(板厚減少)させ、併せてこの部分を加工硬化させることである。つぎに、図2(ホ)に示すように第2ロール成形工程においてリムのほぼ全体形状を形成する。本工程においてはドロップ部の形状はほぼ最終形状に形成されるが、ドロップ部に対応する上ロール8a、下ロール8bのクリアランスt4は前工程と同じ寸法に設定する。
【0007】
つぎに、図2(ヘ)に示すように、第3成形ロール工程において、リムの最終形状を成形する。上ロール9a、下ロール9bのドロップ部10dのクリアランスt4は前工程と同じ寸法に設定する。以上の工程をへてリムの成形を完了する。
【0008】
つぎに、作用を説明する。
図3に第1ロール成形工程におけるドロップ部10dの減肉率(ドロップ部板厚/素材板厚×100%)を素材板厚3.5mmの75%に設定して成形した場合のリム各部の板厚分布と硬度分布を示した。図4は最終形状成形後の各断面の板厚分布を示した。この結果、ドロップ部10dの平均板厚を素材板厚3.5mmから2.6mmに減肉でき、従来よりもリム重量を6%軽減することができた。また、素材硬度HRB50〜54をHRB68〜72.5にアップすることができた。
このリムとディスクを組み付けしたホイールの耐久疲労強度を確認するために、図5に示すようなJISに定められたドラムテストを行った結果、規格値を満足するとともに、減肉にかかわらず従来品と同等の強度を確認することができた。
リム剛性試験においても、図6に示すように、減肉したにもかかわらず、加工硬化により現行品と同じ剛性を確保でき、使用上何等問題がないことが判明した。
上記のようにして製造されたリムは、完成後、ドロップ部が減肉されているので、重量軽減がはかられ、車両の燃費向上に寄与できる。また、減肉部はもともと応力レベルが小さい部分であること、加工硬化されることのため、リム剛性に問題がなく、耐久性上問題が生じることがない。
【0009】
【発明の効果】
請求項1の自動車ホイール用リムの製造方法によれば、ドロップ部の基本形状を形成する第1ロール成形工程において、ドロップ部に対応する部分を他の部分よりも強圧成形して、減肉させるとともに、加工硬化させるので、必要強度を確保しながら、従来のリムよりも軽量化したリムを提供できる。
請求項2の自動車ホイール用リムの製造方法によれば、ドロップ部の減肉率を75%〜90%の範囲としたので、軽量化が確実に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動車ホイール用リムの製造工程のうち第1ロール成形工程を示した断面図である。
【図2】本発明の自動車ホイール用リムの第1〜第3ロール成形工程と各工程でのリムの断面形状を示す図である。
【図3】本発明の自動車ホイール用リムの製造方法の第1ロール成形工程後のリム中間品の板厚と断面硬度分布を示す分布図である。
【図4】本発明の自動車ホイール用リムの製造方法のロール成形完成品の板厚分布図である。
【図5】耐久試験方法と耐久試験結果を示した図である。
【図6】本発明の方法で製造したリムを用いて行った自動車用ホイールのリム剛性試験の結果を示すグラフである。
【図7】従来の自動車ホイール用リムの製造工程図である。
【符号の説明】
1 板状素材
3 リム素材
4 筒状素管
6 両端拡径筒状管
10d ドロップ部
Claims (2)
- 板状素材を円筒状に丸めリム素材を形成するコイリング工程と、
前記コイリング工程により形成されたリム素材の丸め方向両端部を溶接接合し筒状素管を形成する溶接工程と、
前記筒状素管の軸方向両端部を拡径し両端拡径筒状管を形成するフレアリング工程と、
前記両端拡径筒状管をロール成形によりリムのドロップ部の基本形状を成形する第1ロール成形工程と、
前記第1ロール成形工程で成形されたリム中間素材をロール成形により成形してリムのほぼ全体形状を形成する第2ロール成形工程と、
前記第2ロール成形工程で成形されたリム中間素材をロール成形によりリムの最終形状に成形する第3ロール成形工程と、
からなる自動車ホイール用リムの製造方法において、、
前記第1ロール成形工程で、ドロップ部に対応する部分を他の部分よりも強圧ロール成形することにより減肉させるとともに加工硬化させることを特徴とする自動車ホイール用リムの製造方法。 - 前記強圧ロール成形による減肉において、前記ドロップ部に対応する部分の板厚を素材板厚の75%〜95%にする請求項1記載の自動車ホイール用リムの製造方法。
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JP24167696A JP3791977B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 自動車ホイール用リムの製造方法 |
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JP24167696A Expired - Lifetime JP3791977B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 自動車ホイール用リムの製造方法 |
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