JP3090813B2 - デルタホイールの組付方法 - Google Patents

デルタホイールの組付方法

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JP3090813B2
JP3090813B2 JP05065489A JP6548993A JP3090813B2 JP 3090813 B2 JP3090813 B2 JP 3090813B2 JP 05065489 A JP05065489 A JP 05065489A JP 6548993 A JP6548993 A JP 6548993A JP 3090813 B2 JP3090813 B2 JP 3090813B2
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disk
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三郎 丸山
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Topy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ホイールの組
付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭37−6651号公報は、材料の
歩留り効率を向上させるために、ホイールのディスク素
材をほぼデルタ形(ほぼ三角形)の平板とし、該デルタ
形平板を絞り成形してディスクを作り、これをリムと組
合せデルタホイールとするホイールの製造方法を開示し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、デルタホイー
ルは、材料歩留りの向上、軽量化上利点があるものの、
ディスクとリムとの接合部がディスクのデルタ形状の頂
部に相当する部分に限られるため、リムとディスクとの
接合部の強度、剛性が通常のホイールよりも小さくな
る。そのため、繰り返し荷重がかかっているうちに接合
部近傍から亀裂が生じてそれが進展し、耐久性上問題を
生じる。そのため、デルタホイールは現状では使用され
ていない。
【0004】本発明の目的は、デルタホイールにおいて
ディスクとリムとの接合部の剛性を増大させ、ホイール
の耐久性を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、つぎの本発
明に係るデルタホイールの組付方法によって達成され
る。すなわち、平板からデルタ形ディスク素材を打抜
き、前記ディスク素材を成形してデルタ形ディスクを形
成し、前記ディスクをリムに嵌入し、前記ディスクの素
材時のデルタ形の頂部に相当する部分をリム嵌入時に該
部分が接触するリム部分と共に部分的に内側から半径方
向外側に押し拡げ、前記ディスクとリムの押し拡げられ
た部分と押し拡げられない部分との境界に屈曲部を形成
し、その後押し拡げ部にて前記ディスクと前記リムとを
周方向に部分的に接合する、デルタホイールの組付方
法。
【0006】
【作用】上記本発明方法では、リムとホイールとを周方
向に部分的に、デルタ形状頂部に相当する部分にて半径
方向外方に押し拡げるので、押し拡げられた部分と押し
し拡げられない部分との境界にホイール軸方向に延びる
屈曲部ができ、この屈曲によってリムとディスクの接合
部のホイール軸方向剛性が著しく高まり、接合部の亀裂
発生も抑制される。また、リムとディスクの接合部は周
方向にわたって半径方向に凹凸するので、リムとディス
クの周方向位置ずれ防止の強度も高まる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明に係る望ましい実施例を図面
を参照して説明する。まず、スチールまたはアルミから
なる、長手方向に延びる金属板(コイルを展開した板)
1から、図1に示すような板取りに従って、多数のデル
タ形平板2をプレス打抜きしてディスク素材を得る。次
いで、図2に示すように、各デルタ形平板2のディスク
素材を絞り成形してディスク3を形成する。
【0008】次いで、図3に示すように、ホイール組付
ラインにおいて、ディスク3をリム4に位置決めして嵌
入する。リム4は、ディスクのリムへの嵌入工程より前
段において、予めリム形状に成形されている。リムの成
形は従来公知の成形法でよく、たとえば、平板を巻いて
円筒状とし、周方向突合せ端部を溶接して円筒となし、
これを両端をフレアリング(拡開)した後、複数段のリ
ム成形工程で所定のリム形に成形される。
【0009】次いで、図4および図5に示すように、デ
ィスク平板時のデルタ形状の頂部に相当する部分3aを
該部分3aが接触しているリム部分4aと共に、内側か
ら半径方向外側に向って、周方向に局部的に、押し拡げ
る。図4は、押し拡げる部分が、ホイール軸方向には、
リム4のドロップ部(両端のフランジ部およびリムビー
ドシートを除いた部分)の底の軸方向中央部のみとされ
ており、該底の軸方向両端部は押し拡げない場合を示し
ている。
【0010】こうすることによって、ディスク3とリム
4の接合部に、軸方向に延びる屈曲部(図参照)
と、周方向に延びる屈曲部9(図5参照)が形成され
る。このような屈曲部はディスク3とリム4との
接続部の軸方向、周方向剛性を、平板の場合よりも著し
く向上させる。
【0011】デルタ形ディスク3とリム4との接合部
は、図6および図7に示すように、リムドロップ部の底
面の軸方向全長にわたって、周方向に部分的に、半径方
向外方に押し拡げられてもよい。こうすることによっ
て、ディスク3とリム4の接合部に、軸方向に延びる屈
曲部(図参照)が形成される。この屈曲部は、デ
ィスク3とリム4との接続部の軸方向剛性を、平板の場
合よりも著しく向上させる。
【0012】図4および図5、または図6および図7に
示すような屈曲部を形成した後、ディスクとリム
のアッセンブリを、ホイール製造ラインの接合工程に移
送して、そこでディスク3をリム4と一体的に接合す
る。この接合は図8、図9に示すように、押し拡げ部を
ディスク3の先端にてリム内面にスミ肉溶接5(周方向
には約8cm)するか、図10に示すように、ディスク
3とリム4とをリムドロップ部でスポット溶接6する
か、または図11に示すように、ディスク3とリム4と
をリムドロップ部でリベット結合7するか、の何れによ
ってもよい。
【0013】次いで、ディスク3とリム4とが一体とさ
れたホイールは、図示略の整形工程に送られ、そこでリ
ムビードシート部等の真円度を、割型のエキスパンダや
シュリンカを用いて、出す。材料がスチールの場合はさ
らに塗装工程に送られて塗装される。また、材料がアル
ミの場合はショットブラストがかけられる。かくして、
自動車ホイールの製造が完了する。
【0014】つぎに、作用を説明する。ディスクとリム
との接合部に要求される強度、剛性のうち、接合部面積
が小さいデルタホイールでとくに問題となるのは、軸方
向曲げモーメントに対する剛性と耐疲労性、周方向剪断
力、軸方向剪断力である。
【0015】しかし、本発明では、ディスク3のリム4
への嵌入後、ディスク3とリム4との溶接などによる一
体接合前に、ディスク3とリム4との接合部を局部的に
押し拡げて、押し拡げ部と非押し拡げ部との境界部に屈
曲部(段付部)を作成したので、接合部の剛性が屈曲部
が延びる方向に著しく増大される。これによって、従来
容易に生じていたディスク3のリムとの接合部の両側の
亀裂発生、進展が抑制され、ホイールの耐久性が高ま
る。このような耐久性の改善は屈曲部をもたない従来の
デルタホイールの肉厚を増大することなく行われるの
で、ホイールの軽量化は従来のデルタホイールと同様に
保たれたままである。
【0016】また、ディスク3とリム4との接合部は周
方向に局部的に半径方向外方に押し拡げられているた
め、押し拡げ部と非押し拡げ部は周方向に凹凸している
こととなり、これによって押し拡げ部は非押し拡げ部に
周方向に係合する。したがって、周方向剪断力は、従来
の溶接のみまたはリベットのみの場合に比べて凹凸係合
分増加し、ディスク3とリム4間のトルク伝達性は十分
となる。
【0017】また、図4、図のように、リムドロップ
部の軸方向両端部近傍にも屈曲部が形成された場合に
は、ディスク3とリム4とは軸方向にも係合することと
なり、軸方向剪断力も向上する。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、デルタ形ディスクの頂
部におけるディスクとリムとの接合部を局部的に押し拡
げて接合部に屈曲部を作るようにしたので、デルタホイ
ールの剛性、強度、耐疲労性を、肉厚を厚くすることな
く、改善でき、軽量化上メリットのあるデルタホイール
を実用化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るデルタホイールの組付
方法におけるディスク素材の材料取りを示す平面図であ
る。
【図2】図1の材料取りで得られたディスク素材を成形
してディスクを形成した状態の斜視図である。
【図3】ディスクをリムに嵌入した状態の部分断面図で
ある。
【図4】ディスクとリムの接合部を外側に周方向および
軸方向に部分的に押し拡げた状態の部分断面図である。
【図5】図4のディスクとリムの接合部を図4と直交方
向に見た状態の部分断面図である。
【図6】ディスクとリムの接合部を外側に周方向のみに
部分的に押し拡げた状態の部分断面図である。
【図7】図6のディスクとリムの接合部を図6と直交方
向に見た状態の部分断面図である。
【図8】図4の状態にあるディスクとリムの接合部をデ
ィスク端部で溶接接合した状態の部分断面図である。
【図9】図8のディスクとリムの接合部を図8と直交方
向に見た状態の部分断面図である。
【図10】ディスクとリムの接合部をスポット溶接接合
した状態の部分断面図である。
【図11】ディスクとリムの接合部をリベット結合した
状態の部分断面図である。
【符号の説明】
1 平板 2 ディスク素材 3 デルタ形ディスク 4 リム 5 溶接部 6 スポット溶接部 7 リベット8、9 屈曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−102703(JP,A) 特公 昭37−6651(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 23/00 B60B 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板からデルタ形ディスク素材を打抜
    き、 前記ディスク素材を成形してデルタ形ディスクを形成
    し、 前記ディスクをリムに嵌入し、 前記ディスクの素材時のデルタ形の頂部に相当する部分
    をリム嵌入時に該部分が接触するリム部分と共に部分的
    に内側から半径方向外側に押し拡げ、前記ディスクとリ
    ムの押し拡げられた部分と押し拡げられない部分との境
    界に屈曲部を形成し、 その後押し拡げ部にて前記ディスクと前記リムとを周方
    向に部分的に接合する、 ことを特徴とするデルタホイールの組付方法。
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