JP3789533B2 - 筆記具の軸筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記具(例えば、ボールペン、サインペン、マーキングペン、筆ペン、万年筆、小管ペン等)の軸筒に関する。さらに詳細には、合成樹脂の押出成形からなる筒体の先端部に、加熱絞り加工によって先細状の絞り部を設けた筆記具の軸筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、筆記具の軸筒において、塩化ビニルまたはポリプロピレンなどの樹脂材を押出成形した中空素材の先端部を、先細状に加熱絞り加工させた軸筒が、広く知られている。
【0003】
しかしながら、図7に示すように、前記従来の軸筒9は、キャップ94との気密装着部92が、先端部に加熱絞り加工を施し形成した絞り部後方の軸筒9外面、即ち、加熱絞り加工を施さない軸筒9外面に設けられている。一般に、押出成形体の外周面は、微細な傷や凹凸を有したり、寸法精度が低く不安定な形状であるため、加熱絞り加工を施さない軸筒9外面に気密装着部92が設けられる前記従来の軸筒9では、キャップ94との十分なシール性能を満足していない。その上、前記従来の軸筒9は、空気孔93(横穴)を絞り部91にドリル等によって穿設させるため、製造に手間を要する。
【0004】
また、実開平6−86974号公報には、押出成形よりなる軸筒の先端部に嵌合突起を形成するために、押出成形後の軸筒の先端近傍部を、円錐穴を有する加熱した治具に挿入してテーパ状の先端部を形成し軸筒を冷却した後、該先端部に溝部を切削または研磨によって形成すると共に、その溝部に外周に突部を有するリングを圧入した構成の、筆記具における軸筒が開示されている。
【0005】
ところが、前記公報に開示の軸筒は、リングによって部品点数が増加するばかりか、溝を形成する工程やリングを取り付ける工程等を要するため、製造工程が複雑となり、安価に提供することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、押出成形体よりなる軸筒において、キャップとの十分なシール性能を満足できるとともに、構造が簡単で製造が容易な筆記具の軸筒を安価に提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
1.概要
本発明は、合成樹脂の押出成形からなる筒体2の先端部に、加熱絞り加工によって先細状の絞り部3を設けた筆記具の軸筒1であって、前記絞り部3内面に、空気溝6が軸方向に貫設されたペン先保持部5を一体に成形し、前記ペン先保持部5前方の絞り部3外面または前記ペン先保持部5後方の絞り部3外面に、キャップとの気密装着部4を一体に成形してなることを要件とする。
【0008】
▲2▼ 気密装着部
気密装着部4は、環状平滑面、即ち、環状ストレート面(円柱状外面)または環状テーパ面(先細円錐状外面)であることが好ましい。また、加熱絞り加工の際、絞り部3内面に、軸方向に貫設された空気溝6を備えたペン先保持部5を一体に成形する場合、前記ペン先保持部5前方の絞り部3外面または前記ペン先保持部5後方の絞り部3外面に気密装着部4を一体に成形してなることが好ましい。
【0009】
▲3▼ ペン先保持部
ペン先保持部5は、加熱絞り加工時に絞り部3内面に一体に成形されることが好ましい。さらに、前記ペン先保持部5は、気密装着部4の前方又は後方の絞り部3外面に設けることが好ましい。また、前記ペン先保持部5は、具体的には、複数本の空気溝6が軸方向に貫設された内方突起、言い換えれば、内周面に適宜間隔をおいて配設され、その間に空気溝6を有する、軸方向に延びる複数本のリブが好ましい。また、この他にも、ペン先保持部5は、前記空気溝6が、環状の内方突起(または環状の縮径部)に一本設けられた横断面円弧状のリブでもよい。
【0010】
▲4▼ 加熱絞り加工
加熱絞り加工は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ABS樹脂等)の押出成形から得られる筒体2の先端部を、加熱した絞り金型8の先細状の凹部81に挿入した後、筒体2先端部を該凹部81から抜き去ることによって、筒体2先端部に先細状の絞り部3を成形する工程をいう。前記加熱絞り加工の工程と同時に、絞り部3外面に、気密装着部4を一体に成形すると共に、絞り部3内面に、適宜形状を有する加熱した絞り金型8のコアピン82を押し当てることによって、空気溝6を備えたペン先保持部5を一体に成形することができる(図4参照)。尚、加熱絞り加工を施す前において、筒体2は、絞り部3に十分なシール性能を有する気密装着部4が容易に形成できる点で、横断面円形状の円筒体が好ましいが、この他にも、横断面が三角形、四角形、六角形、八角形等の多角形状、あるいは楕円形状等、何れであってもよい。また、加熱絞り加工によって得られる絞り部3は、気密が確実な点で横断面円形状であることが好ましい。
【0011】
【作用】
加熱絞り加工によって形成した絞り部3は、外周面に微細な凹凸や傷、あるいは歪みも少なく、寸法や形状がばらつきなく安定している。そのため、絞り部3外面に一体に成形した気密装着部4は、キャップ7との十分な気密が維持できる。その上、合成樹脂の押出成形体を加熱絞り加工することによって、構造が簡単で製造が容易な軸筒1を安価に提供できる。
【0012】
気密装着部4が環状平滑面であり、環状突起等によるアンダーカット部を有していないことによって、筒体2を絞り金型8から引き抜くとき、容易に抜き去ることができるとともに、気密装着部4を、その形状をくずすことなく気密保持に最適な形状に維持できる。
【0013】
絞り部3内面に、空気溝6が軸方向に貫設されたペン先保持部5を一体に成形してなることによって、従来の押出成形体よりなる軸筒1のように空気孔を穿設する手間を要さず、製造工程を短縮化できる。その上、ペン先保持部5前方の絞り部3外面またはペン先保持部5後方の絞り部3外面に気密装着部4を一体に成形してなることによって、絞り部3が空気溝を有する異形断面(即ち肉厚変動部)を備えることから、加熱絞り加工の際、絞り部3外面にヒケが発生したとしても、気密装着部4は、前記ヒケの影響を受けず、適正な環形状を維持できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の具体的な実施態様を説明する。
【0015】
実施例1(図1、図2参照)
軸筒1は、ポリプロピレンまたは塩化ビニル等の合成樹脂の円筒状の押出成形体からなる。前記軸筒1の先端には、先細状の絞り部3が加熱絞り加工により成形される。前記加熱絞り加工の際、前記絞り部3内面には、二個の横断面円弧状のリブよりなるペン先保持部5が一体に成形され、前記リブの間に2本の空気溝6が配設される。それと同時に、前記ペン先保持部5前方の絞り部3外面には、環状ストレート面よりなる気密装着部4が一体に成形される。即ち、前記加熱絞り加工によって、押出成形体の外周面の微細な凹凸や歪みを矯正でき、その上、前記気密装着部4の位置する絞り部3が、環状の均一肉厚を有し、絞り成形時にヒケが発生するおそれがないため、気密装着部4は十分なシール性能を有する適正な形状となる。
【0016】
適用例(図3)
図1の軸筒1の先端開口部にはペン先11(例えば、プラスチックポーラス体よりなる筆ペン用ペン先)が装着され、該ペン先11が、空気溝6を有するペン先保持部5によって保持される。そして、軸筒1内には、繊維束よりなるインキ吸蔵体12が収容され、前記インキ吸蔵体12先端に、前記ペン先11後端が没入接続される。前記ペン先保持部5によってペン先11外周に空気溝6が配設され、該空気溝6によって軸筒1内は外気と連通される。
【0017】
前記ペン先11は、この他にも、例えば、棒状の繊維束樹脂加工体、内部にインキ誘導芯を配設させたボールペンチップ、先端にスリットを有し内側にインキ誘導芯を配設させた万年筆ペン先、あるいは外面または内面に軸方向のインキ導出路を備えた合成樹脂の押出成形体からなるペン先等が挙げられる。
【0018】
キャップ7は、合成樹脂の射出成形によって内筒71と外筒72とが一体に成形されてなる。前記内筒71は、軸筒1の気密装着部4と密接可能な環状シール部73(環状突起)を内面に備え、前記外筒72内面と一体に連結されている。また、前記外筒72の内面には、軸筒1の外面と嵌合可能な複数の点状突起74が設けられている。
【0019】
加熱絞り加工(図4)
次に加熱絞り加工について説明する。絞り金型8は、先細状の凹部81と、該凹部81の底部から突設させたコアピン82とからなる。前記凹部81底部近傍の内面には、環状ストレート面の気密装着部4を成形するための環状の平滑面83が設けられる。一方、前記コアピン82外面には、図1の軸筒1のペン先保持部5のリブ及び空気溝6を成形するための横断面円弧状切り欠き部及び突条84が形成されている。加熱させた前記絞り金型8の凹部81に、押出成形より得られた円筒状の筒体2の先端部を圧入させた後、先端部を凹部81から抜き去る。これにより、軸筒1先端部に、先細状の絞り部3が成形され、これと同時に、絞り部3内面にペン先保持部5のリブ及び空気溝6が一体に成形され、絞り部3外面に気密装着部4が一体に成形される。
【0020】
実施例2(図5、図6)
軸筒1の先端部は、加熱絞り加工によって、環状テーパ面を有する前部と環状ストレート面を有する後部とからなる絞り部3が成形される。前記加熱絞り加工の際、絞り部3外面後部には気密装着部4が、一方、絞り部3内面には、4本のリブとその間の4本の空気溝6とからなるペン先保持部5が、一体に成形される。尚、前記気密装着部4は、前記ペン先保持部5の後方に位置している。
【0021】
ペン先11(例えば、繊維の樹脂加工体)は、軸筒1先端開口部より圧入され、ペン先保持部5(4本のリブ)によって保持される。そして、前記ペン先11は、その後端を、軸筒1内に収容のインキ吸蔵体12先端に没入接続させている。
【0022】
キャップ7内面には、気密保持用の環状シール部73(環状突起)が設けられる。キャップ7を先端部に装着させると、前記環状シール部73と前記気密装着部4とが密接され、ペン先11側が密封され、ペン先11からのインキのドライアップが防止される。前記環状シール部73は、図面では環状突起であるが、この他にも、テーパ状又はストレート状の環状平滑面であってもよい。
【0023】
尚、前記実施例1、2では、ペン先11を、ペン先保持部5にその外面を直接保持させた構成であるが、この他にも、ホルダー部材等の別部材を介在させてペン先保持部5に圧入保持させてもよい。即ち、本発明のペン先11とは、ホルダー部材を有するものも含む。
【0024】
【発明の効果】
本発明の筆記具の軸筒は、請求項1の構成(即ち、合成樹脂の押出成形からなる筒体の先端部に、加熱絞り加工によって先細状の絞り部を設け、前記絞り部の外面に、キャップとの気密装着部を一体に成形してなること)によって、キャップとの十分な気密が維持できるとともに、構造が簡単で製造が容易な、安価な軸筒として最適である。
また、絞り部内面に、空気溝が軸方向に貫設されたペン先保持部を一体に成形し、前記ペン先保持部前方または前記ペン先保持部後方の絞り部外面に気密装着部を一体に成形した構成によって、従来の押出成形体よりなる軸筒のように空気孔を穿設する必要がなく、製造工程を短縮化できる。その上、加熱絞り加工の際、空気溝を備えたペン先保持部による肉厚変動によって絞り部外面にヒケが発生したとしても、気密装着部は、前記ヒケの影響を受けず、適正な形状を維持できる。
【0025】
請求項2の構成(即ち、気密装着部が環状平滑面であること)によって、筒体を絞り金型から引き抜くとき、容易に抜き去ることができるとともに、気密装着部を、その形状がくずれることなく気密保持に最適な形状に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の要部縦断面図である。
【図2】図1の線A−Aに沿う断面図である。
【図3】図1の適用例を示す要部縦断面図である。
【図4】図1の軸筒の加熱絞り加工を説明する縦断面図である。
【図5】本発明第2実施例の適用例を示す要部縦断面図である。
【図6】図5の線B−Bに沿う断面図である。
【図7】従来例を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒
11 ペン先
12 インキ吸蔵体
2 筒体
3 絞り部
4 気密装着部
5 ペン先保持部
6 空気溝
7 キャップ
71 内筒
72 外筒
73 環状シール部
74 点状突起
8 絞り金型
81 凹部
82 コアピン
83 環状の平滑面
84 突条

Claims (2)

  1. 合成樹脂の押出成形からなる筒体(2)の先端部に、加熱絞り加工によって先細状の絞り部(3)を設けた筆記具の軸筒(1)であって、前記絞り部(3)内面に、空気溝(6)が軸方向に貫設されたペン先保持部(5)を一体に成形し、前記ペン先保持部(5)前方の絞り部(3)外面または前記ペン先保持部(5)後方の絞り部(3)外面に、キャップとの気密装着部(4)を一体に成形してなることを特徴とする筆記具の軸筒。
  2. 気密装着部(4)が環状平滑面である請求項1の筆記具の軸筒。
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