JP3788182B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字媒体を収容した形状の異なるカセットが交換可能に装着され、そのカセットに収容された印字媒体に印字を行う印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テープ状の印字媒体に印字を行うテープ印字装置では、用途に応じて幅サイズの異なる種々の印字テープが用いられる。これらのテープは夫々ロール状に巻回されてケースに収容され、テープカセットとしてテープ印字装置のカセット装着部に交換可能に装着される。
【0003】
従来のテープカセットは、収容するテープの幅に応じてそのケース側面の厚さは異なるものの、未使用の状態でのテープ長は同一であるため、ケースの上・下面の平面形状及びそのサイズは同一とされている。一方、テープ印字装置のカセット装着部は、側面の厚さの異なる種々のテープカセットを受け入れ可能な内容積を有する器状に形成されている。
【0004】
また、カセット装着部内には、印字情報に基づいてテープに印字を行うサーマルヘッドおよびテープ送りを行うプラテンローラなどの印字機構が配設されており、カセット装着部に装着されるテープカセットを該装着部内に固定保持してテープを印字機構に対して位置決めするべく、テープカセットの周縁部やテープカセット内でテープを巻回するスプール孔に係合する係合部が複数個所に設けられている。これにより、大小幅サイズのテープが印字機構に対して所定の位置関係をもって供給されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
テープ印字装置は、一般家庭の個人用から企業での業務用まで幅広い分野で各種の用途で使用されているが、従来のテープカセットのテープ容量は個人が家庭で使用するには十分であっても、業務などの用途で大量のラベルを作成する場合には、テープ容量が不足して度々カセットの交換が必要になる。また、個人の用途であっても、複数の幅の中から特定の幅サイズのテープを多く消費するような場合には、容量不足を感じることがある。
【0006】
このようなことから、従来のテープカセットに加えて、従来より長尺のテープを収容したテープカセットの供給が望まれる。
【0007】
そのような長尺テープを収容するテープカセットを供給するとすると、テープの長尺化に応じてロール径が大きくなり、カセットケースの外形形状、すなわち平面形状も大型となる。また、一方では、大型のテープカセットが加わることで、テープ印字装置のカセット装着部も大型のテープカセットに対応したものとする必要があり、かつ、それらの平面形状(平面積)が大小の異なる両方のテープカセットを使用できることが好ましい。
【0008】
しかし、従来のテープカセットを係合するための係合部をカセット装着部の底面から突出して設ける必要があるため、カセット装着部を単に前記大型のテープカセットが収容できる内容積に形成したとしても、その係合部の位置が前記大型のテープカセットの下面に対応して大型のテープカセットを装着する際に障害となってしまう。もっとも、前記係合部の位置を避けて前記大型のテープカセットの装着を可能にするべくカセット装着部の形状を設定することもできるが、そのようにすると、カセット装着部の内容積が大きくなり、その結果、テープ印字装置が必要以上に大きくなってしまう。
【0009】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、印字媒体を収容した形状の異なる2個のカセットを交換可能に装着でき、しかも、それらのカセットが装着されるカセット装着部を可能な限り小形状化して装置形状を小型化できる印字装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る印字装置は、印字媒体に印字を行う印字手段と、前記印字に使用する印字媒体をリールに巻回した状態で収容するとともに、そのリールの中心軸位置に貫通孔を有する第1のカセット又は前記印字に使用する印字媒体を収容し前記第1のカセットとは形状が異なる第2のカセットが交換可能に装着されるカセット装着部とを備えた印字装置であって、前記カセット装着部には、前記第1のカセット又は前記第2のカセットと係合して前記第1のカセット又は前記第2のカセットを前記印字手段に対して位置決めする係合手段が設けられ、前記係合手段は、前記カセット装着部に装着される前記第2のカセットに対して干渉する位置で、且つ前記カセット装着部に装着される前記第1のカセットの前記貫通孔に対応する位置に突出して配設され、前記第1のカセットが装着されるときには前記第1のカセットの前記貫通孔に挿嵌されて前記第1のカセットに係合する作動位置に位置し、前記第2のカセットが装着されるときには前記第2のカセットに押動されて前記第2のカセットの装着を干渉しない退避位置に移動する前記第1のカセットの専用係合手段を含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の印字装置によれば、カセット装着部に設けられる係合手段のうちで、第1のカセットには係合するが第2のカセットには干渉してその装着を阻害する特定の係合手段を、第2のカセットの装着時にそれに押動されてその装着を干渉しない位置に退避させるように構成したことで、カセット装着部に形状の異なる第1のカセットと第2のカセットを交換可能に装着することができる。
【0012】
また、前記特定の係合手段を第1のカセットに係合する作動位置とカセットの係合には関わらない退避位置とに移動可能に構成することにより、この第1のカセットの専用係合手段の位置を避けて第2のカセットを装着可能にするべくカセット装着部を形成する必要がなく、言い換えると、カセット装着部内での第1のカセットと第2のカセットの装着位置を前記専用係合手段の存在を理由に分離する必要がなく、この専用係合手段の位置を含めてカセット装着部内での第1のカセットと第2のカセット装着位置を可能な限り重複させてスペースの有効利用ができることになって、カセット装着部の小形状化さらに装置の小型化が可能になる。
【0013】
なお、本発明の印字装置において、その第1のカセットの専用係合手段は、カセット装着部に回動可能に軸支される係合突起と、この係合突起を第1のカセットの対応係合位置に位置させるべく付勢する付勢部材とで構成することができる。また、カセット装着部には、第1のカセットの専用係合手段がその退避位置に移動したときに格納される凹部を設けてもよい。
【0014】
これにより、第2のカセットがカセット装着部から取り除かれると、係合突起は付勢部材の付勢を受けて退避位置から第1のカセットに係合する作動位置に復帰する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1ないし図3は、夫々本発明に係る印字装置の斜視図、平面図及びカセット装着部の斜視図の各図である。
【0017】
図1に示すように、テープ印字装置1の装置本体2の上面には、キーボード3、液晶表示部4が設けられ、開閉自在の蓋5でカバーされるカセット装着部6が設けられる。
【0018】
キーボード3には、装置の電源を操作するための電源キー、文字や記号を入力するための文字・記号入力キー、入力した文字や記号などを削除するための削除キー、表示画面上でのカーソルの上下左右への移動操作やデータ選択操作を行うためのカーソル移動キー、作成された文書の印刷を指示するための印刷キー、メニュー画面などでの選択の実行や各種処理の実行を指示するための実行キー、あるいは処理の実行を取り消す取消しキーなど、テープ印字制御処理に必要なキーが設けられる。
【0019】
また、カセット装着部6には、印字テープにインクリボンを収容したテープカセットが装着され、そのテープカセットに収容された印字媒体によって熱転写印字を行う印字機構が設けられる。
【0020】
なお、カセット装着部6には大小2種類のテープカセット30、40が選択的に装着可能である。大型のテープカセット40には、未使用状態で小型のテープカセット30のものより長尺の印字テープが収容されており、インクリボンの長さも印字テープに対応して異なる。また、印字テープの長さが異なることで、カセットケースのサイズが相対的に大小異なっている。これらについては、更に後に説明する。
【0021】
前記カセット装着部6の前記印字機構は、印字データに基づいて発熱駆動されるサーマルヘッド10、このサーマルヘッド10の駆動時に回転駆動されてテープ(以下、印字テープともいう。)及びインクリボンを搬送するプラテンローラ8及び熱転写により使用されたインクリボンを巻き取るリボン巻取軸9を備える。
【0022】
サーマルヘッド10は、プラテンローラ8の側に開口を有するヘッド保護ケース7内に配置され、プラテンローラ8に対して接離可能に設けられている。
【0023】
プラテンローラ8は図示しない駆動部により回転されてサーマルヘッド10のテープ幅方向への1ラインの印字毎に一定角度だけ回転駆動されてテープ及びインクリボンをその長さ方向に所定の距離だけ搬送し、プラテンローラ8の回転駆動とともにリボン巻取軸9も図示しない駆動部により回転駆動されて使用済のインクリボンを巻き取る。
【0024】
また、装置本体2には、印字が終了したテープを外部に排出するテープ排出口11が設けられ、テープ排出口11と印字機構の間のテープ排出路には固定刃12aと可動刃12bを備えたテープカッタが設けられる。
【0025】
図2及び図3に図示するように、前記カセット装着部6内には、その周縁部及び底面の適所の複数個所に平面形状の異なる2種類の第1のテープカセット30(以下、小カセットという。)及び第2のテープカセット40(以下、大カセットという。)と係合して、それらを前記サーマルヘッド10及びプラテンローラ8の印字機構に対して位置決めして支持するための係合突起や受台(係合手段)13、15〜20が設けられる。
【0026】
図中符号13は小カセット30の係合に専用に機能する係合突起であり、符号15,16,17はカセット装着部6に交換可能に装着される第1のカセット30及び第2のカセット40の係合に共用する受台であり、符号18,20は第2のカセット40の専用の受台であり、また19は後述する予備用の第1のカセット30xの専用の受台である。
【0027】
図6は一部を切欠して示すカセット装着部の斜視図である。前記係合突起13はこの図6にも図示するように、その基台部13aに回動ピン13bが固設され、その回動ピン13bの両端がカセット装着部6の底面6aに開口形成された突起格納凹部14内の側壁に設けた軸孔14aに軸着されることにより、カセット装着部6の底面6a上に起立する位置と突起格納凹部14内に格納される位置の範囲で回動可能に取り付けられている。さらに一端が回動ピン13bに係止され他端が底面6aの下面に係止されたバネ13cによって、係合突起13は常にカセット装着部6の底面6a上に起立するべく付勢されている。
【0028】
また、図1ないし図3において、受台15の上部には、テープカセット識別スイッチ15a,15b,15cが設けられる。この識別スイッチは大小カセットの識別情報と共に、それらカセットに収容されるテープの幅の識別情報を出力するする。
【0029】
次に、大小のカセット30、40について説明する。
【0030】
図7は前記テープ印字装置のカセット装着部6に装着される小カセット30を示し、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図、同図(C)はそのA−A線断面図である。
【0031】
この小カセット30のカセットケースは、下ケース30aと上ケース30bとで構成され、カセットケースの一側部にはコ字状に切欠き形成されたヘッド挿入部31が形成され、カセットケース内には印字テープ32を巻回したテープ供給リール34とインクリボン33を巻回したリボン供給リール35及びインクリボン33を巻き取るリボン巻取リール36が収容される。テープ供給リール34は下ケース30a内に立設された中空軸30cに回転可能に装着され、またリボン供給リール35及びリボン巻取リール36はリールの両端が下ケース30aと上ケース30bに回転可能に取り付けられている。
【0032】
この小カセット30をカセット装着部6に装着すると、そのヘッド挿入部31にサーマルヘッド10が挿入されて、カセットケース内から引き出された印字テープ32及びインクリボン33が重ねられてヘッド挿入部31でサーマルヘッド10とプラテンローラ8の間に供給される。また、リボン巻取リール36のリール孔36aにはリボン巻取軸9が挿嵌される。
【0033】
また、この小カセット30の外側部の角部には、テープ印字装置のカセット装着部6に配設される係合手段(受台)と係合する位置合わせ部37〜39が形成されている。これらの位置合わせ部37〜39はカセットケース(下ケース30a)の角部の上下を切り欠くようにしてカセットケースの外側部の中央に突設したもので、カセット装着部6に設けられる係合手段(受台)と係合して小カセット30を所定の位置に固定するものであり、これにより、印字テープ32の幅方向の中心とサーマルヘッド10の発熱素子列の中心の位置合わせを行っている。
【0034】
前記位置合わせ部37はカセット装着部6に設けられる受台16と係合し、位置合わせ部38は受台17と係合し、位置合わせ部39は受台15と係合する。更に、小カセット30内で回転するテープ供給リール34を支持する中空軸30cの貫通孔34aにカセット装着部6に設けられる係合突起13が挿入されて係合される。
【0035】
カセット装着部6の受台16、17は大カセット40との係合にも使用する係合手段であり、係合突起13は小カセット30に専用の係合手段である。
【0036】
一方、図8は大カセット40を示し、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図、同図(C)はそのB−B線断面図である。
【0037】
この大カセット40も前述の小カセット30と同様な構成を有しており、下ケース40aと上ケース40bとで構成され、カセットケースの一側部にはコ字状に切欠き形成されたヘッド挿入部41が形成され、カセットケース内には印字テープ42を巻回したテープ供給リール44とインクリボン43を巻回したリボン供給リール45及びインクリボン43を巻き取るリボン巻取リール46が収容される。テープ供給リール44は下ケース40a内に立設された突軸部40a1とこれに対向して上ケース40bに突設された突軸部40b1に回転可能に装着され、またリボン供給リール45及びリボン巻取リール46はリールの両端が下ケース40aと上ケース40bに回転可能に取り付けられている。
【0038】
この大カセット40をカセット装着部6に装着すると、そのヘッド挿入部41にサーマルヘッド10が挿入されて、カセットケース内から引き出された印字テープ42及びインクリボン43が重ねられてヘッド挿入部41でサーマルヘッド10とプラテンローラ8の間に供給される。また、リボン巻取リール46のリール孔46aにはリボン巻取軸9が挿嵌される。
【0039】
また、この大カセット40の外側部の角部及び周縁には、テープ印字装置1のカセット装着部6に配設される係合手段(受台)と係合する位置合わせ部47〜50が形成されている。これらの位置合わせ部47〜50はカセットケースの角部や周縁部でその上下を切り欠くようにしてカセットケースの外側部の中央に突設したもので、カセット装着部6に設けられる係合手段(受台)と係合して大カセット40を所定の位置に固定するものであり、これにより、印字テープ42の幅方向の中心とサーマルヘッド10の発熱素子列の中心の位置合わせを行っている。
【0040】
前記位置合わせ部47はカセット装着部6に設けられる受台16と係合し、位置合わせ部48は受台17と係合し、位置合わせ部49は受台18と係合し、位置合わせ部50は受台20と係合する。カセット装着部6の受台16、17は小カセット30との係合にも使用する共用の受台であり、受台16、17は大カセット40に専用の受台である。
【0041】
前記大カセット40に収容される印字テープ42と前記小カセット30に収容される印字テープ32は同等材であり、テープ幅も対応するものが準備されている。相違する点は、大カセット40に収容される印字テープ42が小カセット30に収容される印字テープ32の約3倍の長さを有することであり、インクリボンの長さが印字テープに対応して異なることである。長尺のテープを巻回することで、図示のように、大カセット40のテープ供給リール44は小カセット30のそれに比べて大径となり、大カセット40のカセットケースの平面形状・寸法(下ケース40a及び上ケース40bの平面形状・寸法であり、カセット装着部6に対する装着面の形状・寸法でもある。)が小カセット30に比べて数段大型化している。
【0042】
なお、図7及び図8では印字テープ32、42は1種類の同一の幅のものを示したが、これらとは異なる幅のものも用意される。その場合には、カセットケースの側面の厚さが異なるが平面形状は同一となる。
【0043】
図4はテープ印字装置1のカセット装着部6に小カセット30を装着した状態を示し、図5はその小カセット30と交換して大カセット40を装着した状態を示している。小カセット30の位置合わせ部37〜39が受台15〜17と係合し、貫通孔34aに係合突起13が係合されることで小カセット30がカセット装着部6内に位置決め固定される。また、大カセット40の位置合わせ部47〜50が受台16〜18、20に係合されることで大カセット40がカセット装着部6内に位置決め固定される。
【0044】
なお、小カセット30と大カセット40との識別、及び該カセットに収容されているテープ幅の種類の識別は、前記受台15の上部に設けられたテープカセット識別スイッチ15a,15b,15bのオン,オフ組み合わせに応じて行われるもので、小カセット30の場合には、前記受台15に係合する位置合わせ部39にテープ種類に応じて異なる形状のテープ識別用の切欠きを形成することで、テープカセット識別スイッチ15a,15b,15bのオン,オフ組み合わせを異ならせそのテープ種類を識別させる。また、大カセット40の場合にも、前記受台15に対応するカセットケースにテープ種類に応じて異なる形状のテープ識別用の孔などを形成することで、テープカセット識別スイッチ15a,15b,15bのオン,オフ組み合わせを異ならせそのテープ種類を識別させる。
【0045】
次に、小カセット30の専用係合機能を有する前記係合突起13の動作について更に説明する。前述のように、この係合突起13はカセット装着部6の底面部6aに起伏可能に設けられており、カセット装着部6が空状態ではカセット装着部6の底面6a上に起立している。
【0046】
図9は前記テープ印字装置1のカセット装着部6に対する小カセット30の装着に伴う係合突起13の作動状態を示す側断面図である。
【0047】
この図9(A)〜(C)に示すように、カセット装着部6に対する小カセット30の装着に際しては、カセット装着部6の底面6aに起立した状態にある係合突起13と小カセット30の貫通孔34aの位置が対応関係にあるため、カセット装着部6への小カセット30の装填に応じて、係合突起13が小カセット30の貫通孔34a内に挿嵌され、他の係合手段とも協働して小カセット30がカセット装着部6内で位置決めされる。
【0048】
図10は前記テープ印字装置1のカセット装着部6に対する大カセット40の装着に伴う係合突起13の退避状態を示す側断面図である。
【0049】
この図10(A)〜(C)に示すように、カセット装着部6に対する大カセット40の装着に際しては、カセット装着部6の底面6aで起立姿勢にある係合突起13は、その大カセット40のカセットケースの下面に押されて倒され突起格納凹部14に移動して退避されることで、大カセット40の装着が係合突起13によって干渉されることはない。
【0050】
なお、係合突起13の先端部には傾斜部13dを形成しておくことで、大カセット40のカセットケースの下面に当接しながら倒れ込むときにカセットケースとの接触性がよく、回動がスムーズな動きになる。
【0051】
また、このテープ印字装置1のカセット装着部6には、小カセット30を印字に供する所定の位置に位置決め装着した状態で、もう1本の小カセット30を予備として装着することができる。
【0052】
図11は前記テープ印字装置1のカセット装着部3に小カセット30を装填すると共に予備の小カセットを装着した状態を示す平面図である。
【0053】
すなわち、予備の小カセット30xは、そのケース角部に形成された各位置合わせ部37,38,39をそれぞれカセット装着部6の前述の受台20,18及び予備専用の受台19に係合させて位置決めし装着する。
【0054】
上述の例では、図11にも示すように、カセット装着部6は予備の小カセットを収納するべく、その内容積を比較的大きく形成しているが、予備の小カセット収納のための余分なスペースを省くこともできる。むしろ、装置の小型化のためにはその方が好ましい。例えば、図5に示されるように、カセット装着部6には、大カセット40が装着された状態において、その大カセット40の左側に空きスペースが見られる。この空きスペースの分をなくしてその分だけカセット装着部6を小さくするものである。このようにすることで、予備の小カセットの収納はできなくなるが、カセット装着部6が小形状化し装置の小型化ができる。
【0055】
したがって、前記構成のテープ印字装置によれば、カセット装着部6に対する小カセット30の装着に際しては、当該小カセット30の複数個所に形成した位置合わせ部37,38,39がそれぞれカセット装着部6に設けた共用の受台16,17,15に係合されると共に、リボン巻取軸9がリボン巻取リール36のリール孔36aに挿入嵌合され、さらに当該カセット装着部6の底面6aに直立付勢された小カセット専用の係合突起13が該小カセット30の貫通孔34aに係合挿入されて位置決めが成され、また、大カセット40の装着に際しては、前記カセット装着部6の底面6aに直立付勢された小カセット専用の係合突起13は、当該大カセット40の裏面に押されて倒され突起格納凹部14に移動して退避されると共に、該大カセット40の複数個所に形成した位置合わせ部47,48,49,50及び突軸部40a1がそれぞれカセット装着部6に設けた共用の受台16,17、大カセット専用の受台18,20、及び共用の受台15に係合され、さらにリボン巻取軸9がリボン巻取リール46のリール孔46aに挿入嵌合されて位置決めが成されるので、小カセット30の装着位置決めのために設けた小カセット専用の係合突起13が邪魔になることなく、そのテープ収容量の少ない小カセット30とテープ収容量の多い大カセット40とを簡単に交換して共用することができる。
【0056】
また、大カセットの装着時に係合突起によって干渉されないので、大カセットと小カセットの装着位置を共有化することができ、その分だけカセット装着部の小型化及びそれに伴う装置の小型化が可能になる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る印字装置によれば、カセット装着部に設けられる係合手段のうちで、第1のカセットには係合するが第2のカセットには干渉してその装着を阻害する特定の係合手段を、第2のカセットの装着時にそれに押動されてその装着を干渉しない位置に退避させるように構成したことで、カセット装着部に形状の異なる第1のカセットと第2のカセットを交換可能に装着することができる。
【0058】
また、第1のカセットの専用係合手段を作動位置と退避位置とに移動可能に構成することにより、カセット装着部内での第1のカセットと第2のカセット装着位置を可能な限り重複させてスペースの有効利用ができることになって、カセット装着部の小形状化さらに装置の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印字装置の外観構成を示す斜視図。
【図2】前記テープ印字装置の外観構成を示す平面図。
【図3】前記テープ印字装置のカセット装着部の外観構成を示す斜視図。
【図4】前記テープ印字装置のカセット装着部に小カセットを装填した状態を示す平面図。
【図5】前記テープ印字装置のカセット装着部に大カセットを装填した状態を示す平面図。
【図6】前記テープ印字装置のカセット装着部に設けられた小カセット専用の係合突起の取り付け構造を示す部分断面図。
【図7】前記テープ印字装置のカセット装着部に装着される小カセットの構造を示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図、同図(C)はそのA−A線断面図。
【図8】前記テープ印字装置のカセット装着部に装着される大カセットの構造を示す図であり、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図、同図(C)はそのB−B線断面図。
【図9】前記テープ印字装置のカセット装着部に対する小カセットの装着に伴う小カセット専用の係合突起の作動状態を示す側断面図。
【図10】前記テープ印字装置のカセット装着部に対する大カセットの装着に伴う小カセット専用の係合突起の退避状態を示す側断面図。
【図11】前記テープ印字装置のカセット装着部に小カセットを装填すると共に予備の小カセットを装着した状態を示す平面図。
【符号の説明】
1 …テープ印字装置
2 …装置本体
3 …キーボード
4 …液晶表示部
5 …蓋
6 …カセット装着部
6a…装着部底面
7 …ヘッド保護ケース
8 …プラテンローラ
9 …リボン巻取軸
10 …サーマルヘッド
11 …テープ排出口
12a…固定刃
12b…可動刃
13 …小カセット専用の係合突起
13a…係合突起の基台
13b…回動ピン
13c…バネ
14 …突起格納凹部
14a…突起格納凹部の側壁孔
15,16,17…共用の受台
15a〜15c…テープカセット識別スイッチ
18,20…大カセット専用の受台
19 …予備カセット専用の受台
30 …小カセット
30x…予備の小カセット
40 …大カセット
30a,40a…下ケース
40a1…突軸部
30b,40b…上ケース
40b1…突軸部
30c…中空軸
31,41…ヘッド挿入部
32,42…印字テープ
33,43…インクリボン
34,44…テープ供給リール
34a…貫通孔
35,45…リボン供給リール
36,46…リボン巻取リール
36a,46a…リール孔
37〜39…位置合わせ部
47〜50…位置合わせ部

Claims (3)

  1. 印字媒体に印字を行う印字手段と、
    前記印字に使用する印字媒体をリールに巻回した状態で収容するとともに、そのリールの中心軸位置に貫通孔を有する第1のカセット又は前記印字に使用する印字媒体を収容し前記第1のカセットとは形状が異なる第2のカセットが交換可能に装着されるカセット装着部とを備えた印字装置であって、
    前記カセット装着部には、前記第1のカセット又は前記第2のカセットと係合して前記第1のカセット又は前記第2のカセットを前記印字手段に対して位置決めする係合手段が設けられ、
    前記係合手段は、前記カセット装着部に装着される前記第2のカセットに対して干渉する位置で、且つ前記カセット装着部に装着される前記第1のカセットの前記貫通孔に対応する位置に突出して配設され、前記第1のカセットが装着されるときには前記第1のカセットの前記貫通孔に挿嵌されて前記第1のカセットに係合する作動位置に位置し、前記第2のカセットが装着されるときには前記第2のカセットに押動されて前記第2のカセットの装着を干渉しない退避位置に移動する前記第1のカセットの専用係合手段を含むことを特徴とする印字装置。
  2. 前記専用係合手段は、前記カセット装着部に回動可能に軸支される係合突起と、この係合突起を前記作動位置に位置させるべく付勢する付勢部材とを備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 前記カセット装着部には、前記専用係合手段が前記退避位置に移動したときに格納される凹部が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印字装置。
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