JP3787677B2 - 吊り下げ陳列用ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品を店頭にて陳列販売する場合に使用される吊り下げ陳列用ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型電気製品、時計、化粧品、文具等の小型商品の吊り下げ陳列用ケースとしては、前面に商品が見える窓を有した商品を収納する紙箱や透明または半透明の合成樹脂シートで形成された商品収納部と、その頭部から延びた延設部分に吊り下げ用孔を設けたハンガーを備えた吊り下げ陳列用ケースが知られている。
【0003】
この吊り下げ陳列用ケースは、ケースを吊り下げるハンガー部分が合成樹脂シートや紙の薄いシートであり、その腰が弱くまた吊り下げ用孔の強度にも欠けるため、吊り下げ用孔にフックを通して吊り下げた時にハンガーが変形したり、孔が破れて破損することがある。このため、吊り下げ陳列中にケースが前後や左右に傾いて真っ直ぐ正面を向かず、商品が見えにくいという欠点があった。
【0004】
上記欠点を解決するために、図5に示すような、商品収納部12の頭部両縁部14a、14bに接続部を設けて付設された帯状ハンガー13を設け、このハンガー13にフック7を通して吊り下げる、吊り下げ陳列用ケース10が用いられている。
【0005】
この吊り下げ陳列用ケース10では、フック7を通す吊り下げ部が幅の広い帯状ハンガー13であるので、商品の重量によるハンガーの変形や破損を防止することができ、吊り下げ安定性も向上するものである。
【0006】
しかし、図6に示すように、フック7がハンガー13の中央部から左右にずれたり、フック7がハンガー13の中心線に対して斜めに通ったりすると、ケース12が真っ直ぐ正面に向かず左右に傾いて中身が見苦しくなり、またケースが前後左右に振れたり、踊りやすく、商品の陳列効果を充分発揮することができず満足できないという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するもので、吊り下げ陳列用ケースの吊り下げ陳列時の安定性を向上してケースが真っ直ぐ正面を向き、中の商品がよく見えて陳列効果を発揮し、しかも安全に吊り下げ陳列ができる吊り下げ陳列用ケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、透明または半透明の合成樹脂シートで形成された商品収納部と、前記収納部の頭部両縁部に接続部を設けて付設された熱可塑性樹脂シート製の帯状ハンガーとで構成された吊り下げ陳列用ケースにおいて、前記帯状ハンガーに、当該帯状ハンガーの中央部に左右対称に並列し、前記中央部に通したフックを挟む形で吊り下げる複数の内方向き突起部を設けたことを特徴とする吊り下げ陳列用ケースである。
【0009】
この発明の吊り下げ陳列用ケースによれば、帯状ハンガーに内方向きに設けられた複数の突起部の間に陳列パネルの吊り下げ用フックが通され吊り下げられるので、吊り下げ陳列用ケースの傾き、振れや踊りが防止され吊り下げ陳列時の安定性をいっそう向上し、ケースが真っ直ぐ正面を向いて吊り下げられ、中の商品がよく見えるようになる。しかも、安定性がよいので、ケースの落下などが防止され安全に吊り下げ陳列することができる。
【0010】
請求項2の発明は、前記帯状ハンガーの突起部がエンボス加工により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の吊り下げ陳列用ケースである。
【0011】
この発明によれば、突起部の形成が容易となる。
【0012】
請求項3の発明は、前記商品収納部と前記帯状ハンガーが熱可塑性合成樹脂シートで形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吊り下げ陳列用ケースである。
【0013】
この発明によれば、商品収納部の形成、帯状ハンガーの接続および突起部の形成が熱溶着などの熱加工手段により実施でき、吊り下げ陳列用ケースの製造が容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態を示す吊り下げ陳列用ケース1の概略斜視図である。
【0016】
図1において、商品収納部2は中の商品(A)がよく見える透明又は半透明の合成樹脂シートで形成され、収納部2の頭部4の両縁部4a,4bに接続部を設けてケース吊り下げ用の帯状ハンガー3が付設されている。
【0017】
前記帯状ハンガー3の中央部には、図2のケース1の正面図に示すように、左右対称に並列する2個の内方向き突起部5a,5bが設けられている。
【0018】
前記吊り下げ陳列用ケース1は、商品陳列パネルなどに配設されたフック7が前記帯状ハンガー3内方側の商品収納部2の頭部4との空間に通され、ケース1を吊り下げて商品を陳列するようになっている。
【0019】
この帯状ハンガー3は、従来の吊り下げ用孔を有するハンガーに比べ、フックを通すハンガーに幅があり腰が強く、強度も高いので、吊り下げ陳列中にハンガーが変形したり破損することがなく、吊り下げ陳列時の安定性を向上するのは図5に示す従来品と同様である。
【0020】
また、帯状ハンガー3の素材は、上記の吊り下げ時安定性と商品収納部2との接着性を備えれば特に制限されず、各種樹脂シート、厚手の紙製、樹脂フィルムのラミネート紙、布製などが使用できるが、接着性の観点からは収納部2と同一素材からなる合成樹脂シートを使用するのが好ましい形態である。
【0021】
図2は本発明の吊り下げ陳列用ケース1の吊り下げ陳列時の正面図を示したものである。
【0022】
図2に示すように、1本の棒状フック7は帯状ハンガー3の内方向きに設けられた突起部5,5の間に通され、フック7が突起部5,5に挟まれる形で吊り下げ陳列用ケース1が吊り下げられる。
【0023】
従って、フック7は帯状ハンガー3と収納部2の頭部4の間の空間を左右にずれることがなく、フック7は吊り下げ陳列用ケースの中央部に常に位置するように維持することができる。
【0024】
これにより、陳列用ケース1は真っ直ぐ正面を向いて吊り下げられ、陳列用ケース1が左右や前後に傾いたり振れること、また踊ることもなくなり、収納部2の商品(A)がよく見え、陳列効果を向上することができる。
【0025】
図3はフックの形態に対応した突起部の実施形態を示した例である。図3(a)は前記フックが2本のフック8a,8bの場合を示したものであり、2本のフック8a,8bが、帯状ハンガー3aの2つの突起部5a,5bの両側に位置して通されたもので、図3(b)は2本のフック8c,8dが、2つの突起部5c,5dの内側に位置して通され吊り下げられたものである。また、図3(c)に示すような板状のフック8eの場合にも、もちろん使用することができ、いずれの場合も安定した吊り下げ状態を得ることができる。
【0026】
上記のように、突起部の形成はフックの形態に合わせて、棒状の1本あるいは複数のフックや板状フックなどの形態に対応して、帯状ハンガーの内方側に突起部を設ければよい。
【0027】
この突起部5の突起形状、大きさは特に制限されず、突起部がフックを互いに挟持し、フックのずれを防止できるものであればよく、例えば、半球形、立方体形、半円柱形などが挙げられ、またハンガーの左右対称の並列部の前後方向に複数の突起5fを設けてもよく(図4(a))、さらにハンガーの全幅にわたる突起5gを設ける(図4(b))こともできる。
【0028】
前記帯状ハンガー3に設けられる突起部5は、型押しによるエンボス加工によれば容易に形成することができる。従って、特に金型を用いた熱圧着によるエンボス加工が容易な熱可塑性又は熱硬化性合成樹脂を用いるのが、突起の形成加工の上で便利である。
【0029】
また、前記商品収納部2と前記帯状ハンガー3は合成樹脂シートで形成するのが好ましく、さらには熱可塑性合成樹脂シートで形成されると、収納部の形成やハンガー部の接続などのケースの製造が熱溶着により可能となり好ましい。
【0030】
前記熱可塑性樹脂シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、PETなどの各種ポリエステル、ナイロン6などの各種ポリアミドなどの樹脂を挙げることができ、これらの単体シート及び複数の前記樹脂フィルムを積層した複合シートを使用することができる。ただし、燃焼によりダイオキシンや塩化水素ガスを発生し、またリサイクルのための分別が困難な塩化ビニルなどの塩素系樹脂は、昨今の環境問題の観点から使用を避けるのが好ましい。
【0031】
また、収納する商品やケースに強度などの特性を必要とする場合は、熱硬化性樹脂シートを用いることもできる。
【0032】
また、上記樹脂シートは軟質シートあるいは硬化剤などの添加剤を調整した硬質樹脂シートを、ケースの形状、収納商品の内容や陳列形態により選択することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の吊り下げ陳列用ケースは、透明または半透明の合成樹脂シートで形成された商品収納部と前記収納部の頭部両縁部に接続部を設けて付設された熱可塑性樹脂シート製の帯状ハンガーで構成された吊り下げ陳列用ケースにおいて、前記帯状ハンガーに、当該帯状ハンガーの中央部に左右対称に並列し、前記中央部に通したフックを挟む形で吊り下げる複数の内方向き突起部を設けたもので、フックのケース中央部からのずれを確実に防止することができ、吊り下げ陳列用ケースが傾いたり、振れたり、踊ったりすることがなくなり、ケースを真っ直ぐ正面に向け陳列することができ、商品がよく見え陳列効果を高めることができる、優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態の吊り下げ陳列用ケースの斜視図である。
【図2】 図1の正面図である(部分図)。
【図3】 本発明の他の実施形態の吊り下げ陳列用ケースの斜視図である。
【図4】 本発明の実施形態の突起部形状例を説明する斜視図である。
【図5】 従来例の吊り下げ陳列用ケースの斜視図である。
【図6】 図5の正面図である(部分図)。
【符号の説明】
1……吊り下げ陳列用ケース
2……商品収納部
3,3a〜3c……帯状ハンガー
4……商品収納部の頭部
4a,4b……商品収納部の頭部の縁部
5,5a〜5g……突起部
6……収納部カバー
7,8a〜8e……フック
A……商品
Claims (3)
- 透明または半透明の合成樹脂シートで形成された商品収納部と、前記収納部の頭部両縁部に接続部を設けて付設された熱可塑性樹脂シート製の帯状ハンガーとで構成された吊り下げ陳列用ケースにおいて、前記帯状ハンガーに、当該帯状ハンガーの中央部に左右対称に並列し、前記中央部に通したフックを挟む形で吊り下げる複数の内方向き突起部を設けたことを特徴とする吊り下げ陳列用ケース。
- 前記帯状ハンガーの突起部がエンボス加工により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の吊り下げ陳列用ケース。
- 前記商品収納部と前記帯状ハンガーが熱可塑性合成樹脂シートで形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吊り下げ陳列用ケース。
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