JP3787184B2 - 半導体レーザ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザチップの周囲が気密に封止されたキャンシール型の半導体レーザに関する。さらに詳しくは、CD(コンパクトディスク)、LD(レーザディスク)、CD−ROMなどのピックアップ用光源に用いるのにとくに適した、パッケージが小形化され、安価な半導体レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCD−ROMの光源などに用いられる半導体レーザは、図2に示されるような構造になっている。すなわち、信頼性確保のため、レーザチップ23を外気から保護する必要から、レーザチップ23の周囲がキャップ24で覆われて気密に封止されている。
【0003】
図2において、(a)は平面図、(b)は一部断面の側面図、(c)はキャップ24をステム21に溶接するときの断面説明図である。21はステムで金属の冷間鍛造加工などによりヒートシンク21aと一体に形成され、図2(c)に示されるように、貫通孔21bが2か所設けられ、リード26、27が低融点ガラス29などにより絶縁されてハーメチックシール(気密封止)されている。ヒートシンク21aにはシリコン基板などからなるサブマウント22を介してレーザチップ23がボンディングされ、リード26、27の先端とワイヤボンディングされている。さらに、ステムの底面側には共通リード28が溶接などにより接着されている。このステム21の上部はレーザチップ23の周囲を気密封止するため、キャップ24が溶接などにより均一にステム21に取りつけられている。キャップ24のレーザ光の通過部分には貫通孔が設けられ、窓ガラス25が低融点ガラスなどにより接着されている。なお、この例はレーザダイオードとレーザダイオードの出力をモニターするためのフォトダイオードの両方が設けられているため、それぞれの一方の電極に接続されるリード26、27とそれぞれ他方の電極が共通とされて接続された共通リード28との3本のリードがパッケージの外部に導出されている。
【0004】
前述のキャップ24とステム21との溶接は、図2(c)に示されるように、キャップ24の底部における鍔部24aの底面側に設けられた突起24bにより電流が集中するようにして上下から電極31、32により挟みつけて溶接をしている。そのため、キャップ24の底部に鍔部24aが必要となり、またステム21の端部にもキャップ24の位置ずれのマージンやレーザチップの組立てなどに基準面とするための幅Aのスペースを必要とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種の半導体レーザは、前述のようにステムにキャップを溶接する構造になっているため、ステムの端部の幅Aは0.5mm以上は必要であり、またキャップ24の鍔部24aも0.4mm以上は必要となり、さらにリード26、27を設けるため、ステム21に別々に貫通孔21bを設けなければならないため、たとえばパッケージの外径の最大寸法は5.6mm程度が限界で、外形が大きくなり小形化することができないという問題がある。
【0006】
さらに、ステム21は厚い板状体からヒートシンク21aとともに一体で冷間鍛造加工などにより作られるため、加工設備が大掛かりとなり、コストアップとなって安価に製造することができないという問題がある。
【0007】
一方で、最近の音響機器やOA機器などの携帯タイプの発展に伴い、CDプレーヤやLDプレーヤさらにはノートパソコン用CD−ROMなどに用いられる半導体レーザの薄型化が要求され、パッケージの最大寸法が3mm以下にされることが望まれている。
【0008】
本発明はこのような問題を解決し、小形化するCDプレーヤやノートパソコン用CD−ROMなどの光源に適した小形で安価な半導体レーザを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による半導体レーザは、金属材料からなり先端部にレーザチップがマウントされるヒートシンク部が一体に形成された円筒状のリングおよび該リング内に絶縁体を介して気密に封止されたリードからなるステムと、前記ヒートシンク部にマウントされたレーザチップと、該レーザチップの周囲を覆うキャップとからなり、前記円筒状のリングの底部に該リングと一体にコモンリードが延出されている。この構造にすることにより、コモンリードを後から溶接する必要がなく工数削減の点から好ましい。
【0011】
前記円筒状のリングの底部に鍔部を有し、該鍔部の表面を基準として該鍔部の表面から前記レーザチップまでの高さが一定に形成され、かつ、該鍔部に円周方向の位置決めをする切欠部が設けられていることが、微妙なレーザビームの方向や位置を容易に一定にすることができるため好ましい。
【0012】
前記キャップの底面には鍔部が設けられないで、該キャップの内周面と前記円筒状リングの側壁外周面とで気密に封止されていることが、キャップに鍔部を必要とせず、小形化を達成することができるため好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
つぎに、図面を参照しながら本発明の半導体レーザについて説明をする。
【0014】
図1は本発明の半導体レーザの一実施形態の断面説明図および底面図である。図1において、1は厚さが0.2〜0.4mm程度の鉄系や銅系の金属材料の板材から絞り加工と打抜き加工により形成された円筒状のリングで、その先端部には上方に延びるように折り曲げられたヒートシンク部1aを有し、レーザチップ7をマウントしたサブマウント6が接着されるようになっている。円筒状のリング1の底部には、鍔部1bが0.3mm程度の幅で設けられ、さらにその鍔部1bの一部からは共通リード1cが下方に延びている。このヒートシンク1aや共通リード1cはリードフレームを打ち抜いたのち折り曲げるだけで簡単に形成される。また鍔部1bには、図1(c)に示されるように、切欠部1dが設けられ、回転方向の位置決めがされるようになっている。このリング1内に、たとえば低融点ガラスなどの絶縁体2により絶縁保持されたリード3、4が気密(ハーメチック)に封入され、円筒状のリング1、絶縁体2およびリード3、4によりステム5が形成されている。なお、切欠部1dは図1(c)に示されるような凹状でなくても、円弧部をストレートに切り落とした形状など、他の形状の切欠きでもよい。
【0015】
ヒートシンク1aにはレーザチップ7がボンディングされたサブマウント6が吸着コレットにより搬送され、位置合せされてマウントされる。このサブマウント6の位置合せは、リング1の鍔部1bの表面Bを基準面として行われる。そうすることにより、CDプレーヤなどのセットに取りつける場合に、この鍔部1bの表面を基準とすることにより正確な位置決めをすることができる。その点からリング1の底部に鍔部1bを設けることが好ましいが、基準面とするだけで、キャップ8の横ずれのマージンを必要としないため、その幅は0.3mm程度あれば充分である。
【0016】
サブマウント6は、たとえばシリコン基板などにより形成され、200μm×150μm程度の小さなレーザチップ7を組み立てやすくするために設けられている。この例では、シリコン基板からなるサブマウント6にレーザチップ7の発光量をモニターする受光用の図示しないフォトダイオードが形成されている。このレーザチップ7および図示しないフォトダイオードの各電極が金線11によりリード4、3とそれぞれワイヤボンディングされ電気的に接続されている。レーザチップ7およびフォトダイオードのそれぞれ他方の電極はサブマウント6の裏面を介して共通リード1cに接続され、3本のリード1c、3、4がステム5の裏面側に延びている。
【0017】
レーザチップ7の周囲は外気から遮断されるように、キャップ8が気密封止(ハーメチックシール)されている。キャップ8はコバールなどからなっており、レーザ光が通過する部分は貫通孔が設けられており、レーザ光を透過するガラスなどからなる透過窓9が低融点ガラス10などにより気密に接着されている。
【0018】
本発明では、キャップ8の底面に鍔部が設けられないで、ステム5との気密封止は円筒状のリング1の側壁の外周面とキャップ8の内周側面の部分とで行われている。この側壁における気密封止は、圧入、軟金属の厚メッキ、エポキシ系樹脂などによる接着などの種々の方法で行われる。
【0019】
本発明によれば、リードフレームから形成され得る円筒状のリング1を用いてステム5を形成しているため、リード3、4は直接絶縁体2によりリング1内に固着でき、従来キャップ8の外径がたとえば3.6mm程度あったものを2.5mm程度に小形化できるとともに、鍛造加工などの複雑な加工をする必要がなく、安価に製造することができる。なお、リング1内へのリード3、4の固着は、たとえばリード3、4用の孔が形成された低融点ガラスなどのタブレット(絶縁体2)をリード3、4とともに挿入して加熱溶融することにより、簡単にステム5を形成することができる。
【0020】
さらに、ステム1とキャップ8との気密封止をそれぞれの側面で行うことにとり、キャップ8とステム1との半径方向の位置合せをセルフアライメントで行うことができ、ステム(鍔部1b)に半径方向のマージンを設ける必要がない。さらに、キャップ8に鍔部を設ける必要もない。その結果、従来キャップの鍔部および半径方向の位置ずれマージンとしてステムの鍔部1bがたとえば1mm以上必要であったのが0.3mm程度ですみ、直径で1.4mm程度小さくすることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ステムをリードフレームから形成され得る円筒状のリングを用いて形成しているため、半導体レーザを外径が3mm以下の非常に小形に形成することができるとともに、安価にすることができる。
【0022】
その結果、携帯用のCDプレーヤーやノートパソコンなどを一層小形化することができ、小形電子機器のさらなる普及に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザの構造を示す説明図である。
【図2】従来の半導体レーザの構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 円筒状のリング
1a ヒートシンク部
1b 鍔部
1c 共通リード
2 絶縁体
3、4 リード
5 ステム
7 レーザチップ
8 キャップ
Claims (3)
- 金属材料からなり先端部にレーザチップがマウントされるヒートシンク部が一体に形成された円筒状のリングおよび該リング内に絶縁体を介して気密に封止されたリードからなるステムと、前記ヒートシンク部にマウントされたレーザチップと、該レーザチップの周囲を覆うキャップとからなり、前記円筒状のリングの底部に該リングと一体にコモンリードが延出されてなる半導体レーザ。
- 前記円筒状のリングの底部に鍔部を有し、該鍔部の表面を基準として該鍔部の表面から前記レーザチップまでの高さが一定に形成され、かつ、該鍔部に円周方向の位置決めをする切欠部が設けられてなる請求項1記載の半導体レーザ。
- 前記キャップの底面には鍔部が設けられないで、該キャップの内周面と前記円筒状リングの側壁外周面とで気密に封止されてなる請求項1または2記載の半導体レーザ。
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