JP3785239B2 - 曝気機の運転方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、曝気機の運転方法に関し、特に、曝気槽の底部の特定位置に汚泥が沈積することを防止し、曝気槽内全域に亘って均一で効率的な曝気を行うことができるようにした曝気機の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、循環式水路を有する曝気槽を連続的に曝気する場合、曝気槽に必要とされる曝気容量に応じて、複数の曝気機を曝気槽の水路を横断する方向又は水路の流れ方向に設置して、全曝気機を同時に駆動又は停止することにより、汚水の曝気処理を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の曝気機の運転方法によれば、図3〜図4に示すように、曝気槽1の水路1Rの水面近くに曝気機2,2を設置して運転を行うようにしているので、水路1Rのコーナー部において、水路1Rの水面近くから底部に向かう水流Bが生じ、これが水路1Rの底部の順方向の水流Cとぶつかり、この位置X(以下、「遅速水流域」という。)に汚泥が沈積し、曝気槽内全域に亘って均一で効率的な曝気を行うことができなかった。そして、この傾向は、曝気槽の水深が大きくなる程、より具体的には、曝気槽の水深が3.5m以上になると、特に顕著に現れ、近年、その開発が要望されている、狭い面積で大量の汚水の曝気処理を行うことができる水深の大きな曝気槽を実用化する際の支障になっていた。
【0004】
本発明は、上記従来の曝気機の運転方法の有する問題に鑑み、曝気槽の底部の特定位置に汚泥が沈積することを防止し、特に、曝気槽の水深が深い場合においても、曝気槽内全域に亘って均一で効率的な曝気を行うことができるようにした曝気機の運転方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の曝気機の運転方法は、中央部分に仕切板を長手方向に配設し、循環式水路を形成するようにした曝気槽の複数箇所に設置した曝気機の運転方法であって、曝気機の1運転サイクルを1日未満に設定した運転サイクル中に、曝気機を10分以上継続して停止又は低速運転する区間を組み込むとともに、該区間を曝気機を設置した箇所毎に時間を変えて設定するようにして、曝気槽内全域に亘って均一な曝気を行うようにしたことを特徴とする。
【0006】
本発明の曝気機の運転方法は、中央部分に仕切板を長手方向に配設し、循環式水路を形成するようにした曝気槽の複数箇所に設置した曝気機の運転方法であって、曝気機の1運転サイクルを1日未満に設定した運転サイクル中に、曝気機を10分以上継続して停止又は低速運転する区間を組み込むとともに、該区間を曝気機を設置した箇所毎に時間を変えて設定することにより、遅速水流域の発生位置を定期的に移動させることができ、これにより、遅速水流域に沈積した汚泥を移動、分散させ、曝気槽内全域に亘って均一で効率的な曝気が行えるものとなる。
【0007】
この場合、複数箇所にそれぞれ2台以上設置した曝気機を該曝気機を設置した箇所毎に複数のグループに分け、曝気機を停止又は低速運転する区間を各グループ毎に時間を変えて設定することができる。
【0008】
また、本発明の曝気機の運転方法は、水深が3.5m以上の曝気槽に適用することにより、特に有効である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の曝気機の運転方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の曝気機の運転方法を実施するための循環式水路を有する曝気槽の一例を示す。
【0010】
この曝気槽1は、中央部分に仕切板11を曝気槽1の長手方向に形成し、循環式水路1Rを形成する。
そして、この曝気槽1の水路1Rには、複数台の曝気機21,22を設置する。
この複数台の曝気機21,22には、各種形態のものを使用することができ、また、設置台数、設置位置も任意に設定することができるが、本例においては、いわゆる、スクリュー式の曝気機21,22を、水路1Rの直線部に1台ずつ、計2台、設置するようにしている。
【0011】
この場合において、2台の曝気機21,22の運転は、図2に示すように、運転サイクル中に、曝気機を停止又は低速運転する区間を組み込むとともに、この曝気機を停止又は低速運転する区間を曝気機21,22毎に時間を変えて設定するようにする。
【0012】
より具体的には、曝気機21,22を同時に通常の回転速度で一定時間運転を続けていると、水路1Rのコーナー部において、水路1Rの水面近くから底部に向かう水流B,B’が生じ、これが水路1Rの底部の順方向の水流C,C’とぶつかり、遅速水流域X,X’が発生し、この位置に汚泥が沈積する。
【0013】
このとき、一方の曝気機21は通常の回転速度で運転を続けながら、他方の曝気機22を停止又は低速運転することにより、曝気機21の下流側の遅速水流域Xを解消し、この位置に沈積していた汚泥を、移動、分散させるようにする。
その後、他方の曝気機22の通常の回転速度での運転を開始し、この運転を続けながら、一方の曝気機22を停止又は低速運転することにより、曝気機22の下流側の遅速水流域X’を解消し、この位置に沈積していた汚泥を、移動、分散させるようにする。
【0014】
このようにして、曝気機を停止又は低速運転する区間を曝気機21,22毎に時間を変えて設定するようにするが、本例においては、図2に示すように、曝気機21,22の1運転サイクルT0を約6時間とし、この1運転サイクルTの間に、約5時間30分間の通常運転区間T1と、約30分間の停止又は低速運転区間T2を設けるとともに、曝気機21,22の運転サイクルを約3時間ずらせるようにしている。
なお、1運転サイクルT0、通常運転区間T1及び停止又は低速運転区間T2並びに曝気機21,22相互の運転サイクルのずらせ方は、曝気槽の形状、曝気処理する汚水の性状等に応じて任意に設定することができるが、1運転サイクルT0は、1週間未満、さらに好ましくは1日未満に、また、停止又は低速運転区間T2は、10分〜1時間程度に設定することが望ましい。
【0015】
これにより、水路1Rのコーナー部において生じる水路1Rの水面近くから底部に向かう水流Bが水路1Rの底部の順方向の水流Cとぶつかって発生する遅速水流域X,X’に沈積する汚泥を、順次定期的に移動、分散させることができ、曝気槽1内全域に亘って均一で効率的な曝気が行えるものとなる。
なお、遅速水流域が発生して汚泥が沈積する問題は、曝気槽の水深が大きくなる程、より具体的には、曝気槽の水深が3.5m以上になると、特に顕著に現れることから、これが、水深の大きな曝気槽を実用化する際の支障となっていたが、本発明は、この問題を解決する有効な手段の1つとなるものである。
【0016】
以上、本発明の曝気機の運転方法の一例について説明したが、本発明は上記の例に限定されるものではなく、例えば、3台以上の曝気機を設置する場合にも適用することができる。
この場合において、例えば、複数箇所にそれぞれ2台以上の曝気機を設置するときには、設置箇所毎に曝気機をグループ分けし、曝気機を停止又は低速運転する区間を各グループ毎に時間を変えて設定するようにすることが望ましい。
【0017】
【発明の効果】
本発明の曝気機の運転方法によれば、中央部分に仕切板を長手方向に配設し、循環式水路を形成するようにした曝気槽の複数箇所に設置した曝気機の運転方法であって、曝気機の1運転サイクルを1日未満に設定した運転サイクル中に、曝気機を10分以上継続して停止又は低速運転する区間を組み込むとともに、該区間を曝気機を設置した箇所毎に時間を変えて設定することにより、遅速水流域の発生位置を定期的に移動させることができ、これにより、遅速水流域に沈積した汚泥を移動、分散させ、曝気槽内全域に亘って均一で効率的な曝気を行うことができる。
これにより、水深が3.5m以上の曝気槽を用いて、汚水の曝気処理を支障なく行うことができる。
【0018】
また、複数箇所にそれぞれ2台以上設置した曝気機を該曝気機を設置した箇所毎に複数のグループに分け、曝気機を停止又は低速運転する区間を各グループ毎に時間を変えて設定することができ、これにより、曝気機の運転制御を簡易化することができるとともに、例えば、複数箇所にそれぞれ2台以上の曝気機を設置した場合の遅速水流域に沈積した汚泥の移動、分散を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の曝気機の運転方法を実施するための循環式水路を有する曝気槽の一例を示す平面図である。
【図2】 本発明の曝気機の運転方法の説明図である。
【図3】 従来の曝気槽を示す平面図である。
【図4】 同断面図である。
【符号の説明】
1 曝気槽
11 仕切板
1R 水路
21 曝気機
22 曝気機
T0 1運転サイクル
T1 通常運転区間
T2 停止又は低速運転区間
Claims (3)
- 中央部分に仕切板を長手方向に配設し、循環式水路を形成するようにした曝気槽の複数箇所に設置した曝気機の運転方法であって、曝気機の1運転サイクルを1日未満に設定した運転サイクル中に、曝気機を10分以上継続して停止又は低速運転する区間を組み込むとともに、該区間を曝気機を設置した箇所毎に時間を変えて設定するようにして、曝気槽内全域に亘って均一な曝気を行うようにしたことを特徴とする曝気機の運転方法。
- 複数箇所にそれぞれ2台以上設置した曝気機を該曝気機を設置した箇所毎に複数のグループに分け、曝気機を停止又は低速運転する区間を各グループ毎に時間を変えて設定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の曝気機の運転方法。
- 水深が3.5m以上の曝気槽を対象とすることを特徴とする請求項1又は2記載の曝気機の運転方法。
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