JP4968876B2 - 被処理水の処理方法及び処理設備 - Google Patents

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Description

本発明は、汚水等の被処理水を、活性汚泥等によって生物学的に処理する方法及び設備に関するものである。
現在、汚水の生物学的な処理方法としては、オキシデーションディッチ法がある。この処理方法は、トラック型の無終端循環水路に、汚水を供給し、活性汚泥を利用して、生物学的に硝化・脱窒処理する方法であり、好気条件下で硝化処理し、無酸素条件下で脱窒処理する。
そして、好気条件及び無酸素条件を実現する方法としては、従来から、水路内を好気領域と無酸素領域とに分け、これによって、水路内を循環する汚水が、順に好気条件、無酸素条件となるように仕組む方法がある。しかしながら、この方法には、好気領域と無酸素領域との境界をコントロールするのが難しいといった問題や、広い設備スペースが必要になるといった問題などがある。そこで、水路内全体を好気条件とする好気時間帯と水路内全体を無酸素条件とする無酸素時間帯とを順に繰り返す方法が注目されている。
この好気時間帯と無酸素時間帯とを順に繰り返す方法としては、従来、例えば、水路内にエアレータを備え、このエアレータを、好気時間帯においては通常運転し、無酸素時間帯においては低速運転する方法があった(以下、単に第1の従来方法ともいう。)。また、例えば、水路内にエアレータとともに水中プロペラを備え、好気時間帯においてはエアレータを運転・水中プロペラを停止し、無酸素時間帯においてはエアレータを停止・水中プロペラを運転する方法もあった(例えば、特許文献1参照。以下、単に第2の従来方法ともいう。)。第2の従来方法は、第1の従来方法について、エアレータは低速運転しても汚水中にある程度酸素を取り込んでしまうため、脱窒の効率が低下すると指摘し、そこで、無酸素時間帯においてはエアレータを完全に停止し、替わりに水中プロペラを運転することを提案するものである。
しかしながら、この第2の従来方法によっても、汚水の硝化・脱窒処理効率が十分に向上しないのが現状である。
特開2003−320391号公報
そこで、本発明が解決しようとする主たる課題は、汚水等の被処理水の処理効率に優れた処理方法及び処理設備を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
被処理水が供給された無終端循環水路と、この水路内に備わる第1の回転羽根を有し、この第1の回転羽根の回転速度に応じた前記被処理水中への空気の取り込み及び前記被処理水の循環を行う第1の循環手段と、前記水路内に備わる第2の回転羽根を有し、前記被処理水中への空気の取り込みを行うことなく、前記第2の回転羽根の回転速度に応じた前記被処理水の循環を行う第2の循環手段と、を用いて、
前記水路内全体を好気条件とする好気時間帯と前記水路内全体を無酸素条件とする無酸素時間帯とを順に繰り返す、被処理水の処理方法であって、
前記好気時間帯においては、前記第1の回転羽根を回転させ、かつ前記第2の回転羽根を停止させ、
前記無酸素時間帯においては、前記第1の回転羽根を停止せずに低速回転させ、かつ前記第2の回転羽根を回転させ、
前記低速回転の回転速度は、前記被処理水のDO値が0.3mg/L以下となるようにする、
ことを特徴とする被処理水の処理方法。
〔請求項2記載の発明〕
前記無終端循環水路が、並列する2本の直線部と、これら直線部の一方の端部同士及び他方の端部同士を、それぞれ繋ぐ2本の曲線部と、を有し、
この曲線部の一方に、前記第1の回転羽根が備えられ、
この第1の回転羽根に向かって被処理水が流れる下流直線部の中央部付近に、前記第2の回転羽根が備えられている場合において、
前記DO値は、前記下流直線部の終端部付近を基準にする、請求項1記載の被処理水の処理方法。
〔請求項3記載の発明〕
被処理水が供給された無終端循環水路と、この水路内に備わる第1の回転羽根を有し、この第1の回転羽根の回転速度に応じた前記被処理水中への空気の取り込み及び前記被処理水の循環を行う第1の循環手段と、前記水路内に備わる第2の回転羽根を有し、前記被処理水中への空気の取り込みを行うことなく、前記第2の回転羽根の回転速度に応じた前記被処理水の循環を行う第2の循環手段と、を有し、
前記水路内全体を好気条件とする好気時間帯と前記水路内全体を無酸素条件とする無酸素時間帯とを順に繰り返す、被処理水の処理設備であって、
前記好気時間帯においては、前記第1の回転羽根を回転させ、かつ前記第2の回転羽根を停止させ、
前記無酸素時間帯においては、前記第1の回転羽根を停止せずに低速回転させ、かつ前記第2の回転羽根を回転させ
前記低速回転の回転速度は、前記被処理水のDO値が0.3mg/L以下となるようにする回転羽根の制御手段が備えられている、
ことを特徴とする被処理水の処理設備。
(本発明の原理・作用効果)
前述した第2の従来方法は、エアレータを、図1の(1)に示すように、好気時間帯においては運転し、無酸素時間帯においては完全に停止し、他方、水中プロペラを、図1の(2)に示すように、好気時間帯においては停止し、無酸素時間帯においては運転する、方法であった。これに対して、本発明の方法は、エアレータ等の第1の循環手段を、図2の(1)に示すように、好気時間帯においては運転し、無酸素時間帯においては低速ではあるが運転し、他方、水中プロペラを、図2の(2)に示すように、好気時間帯においては停止し、無酸素時間帯においては運転する、方法である。つまり、本発明の方法においては、無酸素時間帯においてエアレータ等の第1の循環手段を完全に停止しない点で、第2の従来方法と大きく異なる。
第2の従来方法によると、図1の(4)及び(5)に示すように、好気時間帯から無酸素時間帯に変わったあと、あるいは無酸素時間帯から好気時間帯に変わったあと、汚水の流速が一時的に低下した。この流速の低下は、もともと汚水が循環しづらい水路の曲線部において顕著であり、図中からも明らかなように、汚水の流速が半分以下にまで低下していた。汚水の流速が低下すると、活性汚泥が底部に堆積し、汚水との混合が不十分になるため、処理効率が低下する。これに対して、本発明の方法によると、図2の(5)に示すように、水路の直線部においては、汚水の流速が全く低下せず、また、図2の(4)に示すように、水路の曲線部においても、汚水の流速はわずかに低下するだけである。したがって、本発明の方法によると、活性汚泥が底部に堆積することなく、汚水との混合が十分になり、処理効率が向上する。なお、曲線部の流速は、内側底部(底面から10cm位の場所)を、直線部の流速は中央底部(底面から10cm位の場所)を基準にしている。
この点、第2の従来方法は、第1の従来方法について、エアレータは低速運転しても汚水中にある程度酸素を取り込んでしまうため、脱窒の効率が低下すると指摘している。しかしながら、たとえエアレータを完全に停止したとしても、溶存酸素(DO:Dissolved oxygen)濃度がゼロになるには、かなりの時間を要する。図1の(3)〔第2の従来方法〕に示すように、少なくとも通常の無酸素時間長(例えば、1〜5時間。)のもとにおいては、図2の(3)〔本発明の方法〕との対比から明らかなように、溶存酸素濃度は、それほど変わるものではないようである。したがって、第1の従来方法において、処理効率が低下するのは、水中プロペラを利用しない方法であったため、無酸素時間帯において、流速が大きく低下し、活性汚泥が底部に堆積してしまったためでないかと、考える。
本発明によると、汚水等の被処理水の処理効率に優れた処理方法及び処理設備となる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
〔処理装置〕
図3に、本実施の形態の処理装置1を示した。
本処理装置1は、被処理水Pや活性汚泥、返送汚泥などが供給された無終端循環水路2と、この水路2内に備わる第1の循環手段3及び第2の循環手段4と、から主になる。
本装置1が処理対象とする、被処理水Pの種類は、特に限定されない。例えば、産業廃水、生活排水、有機性排水並びに下水、し尿等の各種汚水、農村集落排水等を、処理対象とすることができる。また、本装置1に対する被処理水Pの供給のされ方も特に限定されない。例えば、回分処理方式、半回分処理方式、連続処理方式等に適宜対応した供給方法に対応することができる。この点、例えば、被処理水Pが汚水である場合は、通常、汚水貯留槽などから本水路2内に連続供給されることになるが、時間帯によって供給量が変化し、あるいは供給量がゼロになることもある。しかしながら、本装置1は、このような特殊な供給にも、対応することができる。
本装置1の無終端循環水路2は、いわゆるオキシデーションディッチ槽等によって、形成されるものであり、並列する2本の直線部11,12と、これら直線部11,12の一方の端部同士及び他方の端部同士を、それぞれ繋ぐ2本の曲線部13,14とで、トラック型に形成されている。
本装置1の第1の循環手段3は、図示しない第1の回転羽根を有し、この第1の回転羽根の回転速度に応じた被処理水P中への空気の取り込み及び被処理水Pの循環を行うものであり、例えば、縦軸型エアレータ等を例示することができる。
ここで第1の回転羽根の回転速度に「応じた」とは、第1の回転羽根の回転速度が速くなると、被処理水Pに空気を取り込む量が増え、また、被処理水Pの循環を行う力が大きくなり、逆に、回転速度が遅くなると、被処理水Pに空気を取り込む量が減り、また、被処理水Pの循環を行う力が小さくなることを意味する。
第1の循環手段3の設置数は、特に限定されない。例えば、本実施の形態のように1機とすることや、2機、3機、4機又はそれ以上の複数機とすることができる。また、第1の循環手段3の設置場所も、特に限定されない。例えば、本実施の形態のように、一方の曲線部13に設置することや、他方の曲線部14に設置すること、双方の曲線部13,14に設置すること、直線部11,12の一方又は双方に設置すること、これらを組み合わせて設置すること、などができる。ただし、例えば、第1の回転羽根が上下方向を回転軸とする場合は、直線部11,12に設置すると、被処理水Pの循環を行うことが、ほとんどできなくなってしまうので、この場合は、曲線部13,14に設置する方が好ましい。
一方、本装置1の第2の循環手段4は、水路2内に備わる図示しない第2の回転羽根を有し、被処理水P中への空気の取り込みを行うことなく、前記第2の回転羽根の回転速度に応じた被処理水Pの循環を行うものであり、例えば、プロペラ式の水中ミキサー等を例示することができる。
ここで第2の回転羽根の回転速度に「応じた」とは、第2の回転羽根の回転速度が速くなると、被処理水Pの循環を行う力が大きくなり、逆に、回転速度が遅くなると、被処理水Pの循環を行う力が小さくなることを意味する。なお、第2の循環手段4は、第2の回転羽根の回転速度が速くても遅くても、被処理水P中への空気の取り込みを行わない。
第2の循環手段4の設置数は、特に限定されない。例えば、本実施の形態のように1機とすることや、2機、3機、4機又はそれ以上の複数機とすることができる。また、第2の循環手段4の設置場所も、特に限定されない。例えば、本実施の形態のように、一方の直線部12に設置することや、他方の直線部11に設置すること、双方の直線部11,12に設置すること、曲線部13,14の一方又は双方に設置すること、これらを組み合わせて設置すること、などができる。ただし、第2の循環手段4を、曲線部13,14に設置すると、循環を行う力が働く方向と実際に被処理水Pが流れる方向とがずれることになるため、直線部11,12に設置する方が好ましい。また、本実施の形態のように、第1の循環手段3を一方の曲線部13に設置した場合は、第1の循環手段3側から反対側に向かって被処理水Pが流れる直線部(単に、上流直線部ともいう。)11よりも、第1の循環手段3側に向かって被処理水Pが流れる直線部(単に、下流直線部ともいう。)12の方が、被処理水Pの循環が悪くなるため、下流直線部12の、特に中央部に、第2の循環手段4を設置するのが好ましい。
本形態のように、水路2の曲線部の一方である曲線部13に前記第1の回転羽根が備えられ、この第1の回転羽根に向かって被処理水が流れる下流直線部12の中央部付近に、前記第2の回転羽根が備えられている場合においては、前記DO値は、下流直線部12の終端部付近を基準にする、つまり下流直線部12の終端部付近に、DO値の測定装置5を設けるのが好ましい。かかる位置において、被処理水PのDO値が、もっとも安定しているためである。
また、水路2の曲線部の一方である曲線部13に第1の回転羽根が備えられる場合においては、本実施の形態にように、水路2の曲線部の他方である曲線部14に、例えば、曲線部14の曲線形状に沿う曲線部仕切板22を設けるのが好ましい。曲線部14においては、活性汚泥が遠心力によって外側に移動してしまい、堆積し易くなる。そこで、この移動・堆積を、曲線部仕切板22によって阻止する趣旨である。この観点においては、図示例のように、曲線部仕切板22の上流側端部が曲線部14の外側の壁に偏るように配置するのが好ましく、曲線部14の外側の壁から曲線部仕切板22の外側面までの距離X:曲線部14の内側の壁から曲線部仕切板22の内側面までの距離Yが、0.8〜1.2:1.8〜2.2となるように配置するのがより好ましく、X:Yが1:2となるように配置するのが特に好ましい。
本形態において、被処理水Pや余剰汚泥の排出方法は、特に限定されない。本装置1においては、上流直線部11の起端部付近に溢液部23を設けられており、この溢液部23から水路2内の被処理水Pがオーバーフロー排出されるようになっている。
また、本形態においては、無終端循環水路2や循環手段3,4等からなる処理構成を、紙面上下に2つ並列する構成としたが、これに限定する趣旨ではない。1構成のみとすることや、3構成、4構成、5構成又はそれ以上の複数構成とすることもできる。
〔処理方法〕
本形態において、以上の処理装置1を用い、被処理水Pを処理する方式は、水路2内全体を好気条件とする好気時間帯と水路2内全体を無酸素条件とする無酸素時間帯とを、順に繰り返す方式である。
本装置1において、好気処理を行うにあたっては、図示しない制御手段によって、図2の(1)に示すように、前記第1の回転羽根を回転させ、つまり第1の循環手段3を運転させ、かつ、図2の(2)に示すように、前記第2の回転羽根を停止させて、つまり第2の循環手段4を停止させて、行う。
本形態では、第1の循環手段3の運転によって、水路2内の被処理水Pは、曲線部13において、空気(酸素)が取り込まれて曝気され、また、曲線部13から、直線部11、曲線部14、直線部12を順に流れ、曲線部13に戻る循環を行う。この好気条件下における被処理水Pの循環過程において、被処理水P中のアンモニア性窒素(NH4−N)が、活性汚泥中に含まれるアンモニア性窒素硝化菌によって、亜硝酸性窒素(NO3−N)に硝化(酸化)され、また、亜硝酸性窒素(NO3−N)が、活性汚泥中に含まれる亜硝酸性窒素硝化菌によって、硝酸性窒素(NO2−N)に硝化(酸化)される。
次いで、本装置1において、無酸素処理を行うにあたっては、図示しない制御手段によって、図2の(1)に示すように、前記第1の回転羽根を低速回転させ、つまり第1の循環手段3を低速運転させ、かつ、図2の(2)に示すように、前記第2の回転羽根を回転させて、つまり第2の循環手段4を運転させて、行う。
本形態では、第2の循環手段4の運転によって、水路2内の被処理水Pは、直線部12から、曲線部13、直線部11、曲線部14を順に流れ、直線部12に戻る循環を行う。もっとも、第2の循環手段4を運転しても、直ぐに第2の回転羽根の現実の回転速度が、図2の(2)に示すような設定値に達するものではなく、タイムラグがある。そこで、本形態においては、無酸素時間帯においても、第1の循環手段3を低速運転させて、このタイムラグの際に、被処理水Pの流速が低下するのを、防止する。
ここで、前記第1の回転羽根の低速回転とは、水路2が無酸素条件となる範囲内(この範囲内とは、例えば、回転速度100rpmまでが無酸素条件になると仮定した場合においては、100rpmという最大回転速度の範囲内(以下)であるということを意味する。)、具体的には、被処理水PのDO値が0.3mg/L以下の所定値に維持される範囲内では最も高速回転である回転速度を、好ましくは被処理水PのDO値が0.1〜0.2mg/Lの所定値に維持される範囲内では最も高速回転である回転速度を、意味する。このように、無酸素時間帯において第1の循環手段を完全に停止せず、低速運転とすると、図2の(5)に示すように、水路2の直線部11,12においては、被処理水Pの流速が全く低下せず、また、図2の(4)に示すように、水路2の曲線部13,14においても、被処理水Pの流速はわずかに低下するだけである。したがって、本形態の方法によると、活性汚泥が底部に堆積することなく、被処理水Pとの混合が十分になり、処理効率が向上する。また、本低速運転方式は、堆積した活性汚泥の腐敗や、この腐敗を原因とするスカムの発生などがなくなる、泡状になって浮上したスカムを消すために消泡水等を散布する必要がなくなる、などの利点も有する。
DO値をいかなる値(所定値)に設定するかは、水路2内が無酸素条件となる範囲内、具体的には、0.3mg/L以下、好ましくは0.1〜0.2mg/Lとなる範囲内で、かつ、無酸素処理(脱窒処理)効率や求められる被処理水Pの循環速度などをファクターとして、適宜設定することができる。被処理水Pの循環速度は、例えば、第1の回転羽根の枚数、大きさ、形状等や、水路2の大きさ、形状、被処理水Pの性質、循環量などをファクターとして決まることになる。通常、これらのファクターを考慮したうえで、直線部11,12の底部(底面から10cm位の場所)における流速が1.0m/sとなるように、所定値を設定することになる。
本発明者らが試験したところによると、直線部(11,12)の長さ52m、曲線部(13,14)の曲率半径4.2mのオキシデーションディッチ槽(2)に、第1の循環手段(3)として縦軸型エアレータ(神鋼環境ソリューション社製、型番80‐16S、回転羽根の枚数16枚、回転外径2.36m、回転羽根の形状おわん型)を備え、第2の循環手段(4)としてプロペラ式の水中ミキサー(月島機械社製、型番TSML22、回転羽根の枚数2枚、回転羽根の大きさ1.8m、回転羽根の形状:プロペラ型)を備えた処理装置を用い、DO値(下流直線部(12)の終端部で測定)が0.1〜0.3mg/L、第1の回転羽根の回転速度が5rpm、第2の回転羽根の回転速度が32rpmとなるように設定した場合には、曲線部流速が0.068〜0.07m/s、直線部流速が0.1〜0.15m/sとなる無酸素処理が可能であった。
本無酸素条件下における被処理水Pの循環過程において、被処理水P中の亜硝酸性窒素(NO3−N)や硝酸性窒素(NO2−N)は、活性汚泥中に含まれる脱窒菌によって、分子状窒素に還元されて脱窒される。
以上本形態において、図示しない制御手段によって、いかなる条件で好気処理から無酸素処理に、あるいは無酸素処理から好気処理に切り替えるかは、特に限定されない。例えば、あらかじめ設定された時間毎に切り替える方式、被処理水PのDO値を基準に切り替える方式、被処理水Pの供給量(流入量)を基準に切り替える方式、これらの組み合わせによる方式、などを例示することができる。
〔その他〕
本実施の形態において、第1及び第2の回転羽根の通常の(低速でない)回転速度は、特に限定されない。硝化・脱窒の処理効率や求められる被処理水Pの循環速度などをファクターとして、適宜設定することができる。もちろん、常に一定である必要もなく、例えば、被処理水Pの循環速度の変化に応じて、回転速度を変化させることなどもできる。
本発明は、汚水等の被処理水を、活性汚泥等によって生物学的に処理する方法及び設備として、適用可能である。
従来の処理方法を説明するための図である。 本発明の処理方法を説明するための図である。 本実施の形態の処理設備の概念図である。
1…処理設備、2…無終端循環水路、3…第1の循環手段、4…第2の循環手段、5…DO測定装置、11,12…直線部、13,14…曲線部、22…曲線部仕切板、23…溢液部、P…被処理水。

Claims (3)

  1. 被処理水が供給された無終端循環水路と、この水路内に備わる第1の回転羽根を有し、この第1の回転羽根の回転速度に応じた前記被処理水中への空気の取り込み及び前記被処理水の循環を行う第1の循環手段と、前記水路内に備わる第2の回転羽根を有し、前記被処理水中への空気の取り込みを行うことなく、前記第2の回転羽根の回転速度に応じた前記被処理水の循環を行う第2の循環手段と、を用いて、
    前記水路内全体を好気条件とする好気時間帯と前記水路内全体を無酸素条件とする無酸素時間帯とを順に繰り返す、被処理水の処理方法であって、
    前記好気時間帯においては、前記第1の回転羽根を回転させ、かつ前記第2の回転羽根を停止させ、
    前記無酸素時間帯においては、前記第1の回転羽根を停止せずに低速回転させ、かつ前記第2の回転羽根を回転させ、
    前記低速回転の回転速度は、前記被処理水のDO値が0.3mg/L以下となるようにする、
    ことを特徴とする被処理水の処理方法。
  2. 前記無終端循環水路が、並列する2本の直線部と、これら直線部の一方の端部同士及び他方の端部同士を、それぞれ繋ぐ2本の曲線部と、を有し、
    この曲線部の一方に、前記第1の回転羽根が備えられ、
    この第1の回転羽根に向かって被処理水が流れる下流直線部の中央部付近に、前記第2の回転羽根が備えられている場合において、
    前記DO値は、前記下流直線部の終端部付近を基準にする、請求項1記載の被処理水の処理方法。
  3. 被処理水が供給された無終端循環水路と、この水路内に備わる第1の回転羽根を有し、この第1の回転羽根の回転速度に応じた前記被処理水中への空気の取り込み及び前記被処理水の循環を行う第1の循環手段と、前記水路内に備わる第2の回転羽根を有し、前記被処理水中への空気の取り込みを行うことなく、前記第2の回転羽根の回転速度に応じた前記被処理水の循環を行う第2の循環手段と、を有し、
    前記水路内全体を好気条件とする好気時間帯と前記水路内全体を無酸素条件とする無酸素時間帯とを順に繰り返す、被処理水の処理設備であって、
    前記好気時間帯においては、前記第1の回転羽根を回転させ、かつ前記第2の回転羽根を停止させ、
    前記無酸素時間帯においては、前記第1の回転羽根を停止せずに低速回転させ、かつ前記第2の回転羽根を回転させ
    前記低速回転の回転速度は、前記被処理水のDO値が0.3mg/L以下となるようにする回転羽根の制御手段が備えられている、
    ことを特徴とする被処理水の処理設備。
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