JP3784856B2 - 画像診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、造影された血管画像を診断するための画像診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
循環器系疾患の診断においては、被検体の血管にカテーテルを挿入し造影剤を直接注入することにより血管造影を行う血管造影法(アンギオグラフィ)が行われている。さらに、被検体に造影剤を注入する前後の血管画像(マスク像とライブ像)を減算処理することにより、血管部分をより見やすく抽出するディジタルサブトラクションアンギオグラフィも行われ、得られた画像が診断に用いられている。以下、本明細書ではこのようにして得られた画像をDSA画像と称する。
【0003】
減算処理を行うための血管画像(マスク像とライブ像)は、ディジタル化された画像(ディジタルアンギオ画像)であって、ディジタルアンギオ画像は、例えば、X線を曝射することにより得たX線像をI.I.(イメージインテンシファイア)とTVカメラを用いて撮影し、この時出力される映像信号をA/D変換によりディジタル化することにより得ることができる。
【0004】
このようなディジタルサブトラクションアンギオグラフィを行うための画像診断装置の従来例では、マスク像及びライブ像を個別に収集している。また、例えば被検体の下肢血管等に対する造影を行う場合は、対象の血管が広範囲に及ぶため、造影剤の流れに応じて撮影系を順次移動させながら撮影を行っている。このような撮影系の移動を伴う血管造影では、造影剤を注入する前のマスク像と、造影剤を注入した後のライブ像を取得するために、同じ位置の画像を2回撮影するように撮影系の移動が制御されている。
【0005】
撮影系を移動するには、撮影支持器を固定したまま患者を載置したカテーテル寝台を移動させる方法と、カテーテル寝台を固定したまま撮影支持器を移動させる方法とがあるが、本明細書では後者の方法に依ることとして説明する。
【0006】
ここで、撮影系の移動を伴うマスク像及びライブ像の撮影を行いDSA像を作成するまでの過程を詳しく説明する。図10は、マスク像及びライブ像の撮影順序を説明するための図である。
【0007】
先ず血管造影剤を被検体に注入する前のマスク像(M1,M2,M3)を順次撮影する。撮影系の移動量は1回の撮影領域に相当する量であり、移動のタイミングは撮影を行った直後とする。最後のマスク像(この場合はマスク像M3)を撮影した時点では、撮影系は被写体(患者)30の先端部に位置している。そこで撮影系は最初にマスク像M1を撮影した位置まで移動する。
【0008】
次に血管造影剤を注入した後の画像、すなわちライブ像(L1,L2,L3)の撮影を行う。ライブ像を撮影するタイミングは、造影剤が撮影領域の下部に到達した時とする。この様にして得られたライブ像(L1,L2,L3)から順次マスク像(M1,M2,M3)を減算処理することによりDSA像が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような、撮影系を移動してマスク像及びライブ像を個別に収集する従来の画像診断装置には、以下のような問題点がある。
(1)マスク像とライブ像とを撮影する時間の間隔が長いため、被写体の動き等によってDSA像にアーティファクト(偽像)が発生し、十分な画質のDSA像が得られない。
(2)マスク像の撮影の後に行われるライブ像の撮影に失敗する場合や、造影剤の流れが途中で滞ることにより、造影剤の停滞箇所以降のライブ像の撮影が行えないといった場合には、再度マスク像の撮影からやり直す必要がある。このため、既に撮影したマスク像が不要となり、結果として患者あるいは操作者に無駄な被爆を与えることになる。
(3)撮影系を2回移動してマスク像及びライブ像を収集することは、検査時間を長引かせ、患者あるいは操作者の負担を増大させることになる。
【0010】
本発明は上述した事情に対処すべくなされたもので、その目的は撮影系の1回の移動によって収集した画像からマスク像及びライブ像を得る画像診断装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像診断装置は、被検体の体軸に沿って撮影部位を移動させ、被検体の複数部位のX線像を収集する収集手段と、収集手段により収集したそれぞれのX線像を、被検体の体軸に交差する方向で複数の分割画像に分割する分割手段と、分割手段により得られたそれぞれの分割画像を、造影された血管像が存在する分割画像と造影された血管像が存在しない分割画像とに分類する分類手段と、造影された血管像が存在しない分割画像として分類され、かつ、異なる時点で収集された被検体の同一部位の複数の分割画像のうち、最後に収集された分割画像を、当該部位のマスク画像として決定するマスク像決定手段と、造影された血管像が存在する分割画像とマスク像決定手段により決定されたマスク像に基づいて、サブトラクション画像を作成するサブトラクション像作成手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明による画像診断装置によれば、1回の移動撮影によって収集した画像から、マスク像及びライブ像を得ることができる。
【0013】
【実施例】
図1は本発明の第1実施例に係る画像診断装置のハードウェア構成を示すブロック図である。第1実施例に係る画像診断装置は、カテーテル寝台2上に載置される被検体(図示しない)にX線を曝射するX線管1と、X線管1に対しカテーテル寝台2を介して対向配置され、被検体を透過したX線を検出して光学像に変換するI.I.(イメージインテンシファイア)3と、I.I.3から出力された光学像を撮像して映像信号に変換するTVカメラ4と、TVカメラ4から出力された映像信号をディジタル映像信号に変換するA/D変換器5と、A/D変換器5から出力された映像信号を入力し、これを画像(ディジタルアンギオ画像)として記憶するフレームメモリ6とを有している。
【0014】
また、フレームメモリ6が記憶する画像を入力しCPU(中央処理装置)12が画像処理を施すことにより得られた画像を保管するための画像処理メモリ7及びマスク像保管メモリ7aと、画像メモリ7及びマスク像保管メモリ7aから画像処理済みの画像を入力して減算処理を行いDSA像を作成する減算処理装置8と、減算処理装置8から出力されたDSA像を入力し、これをアナログの映像信号に変換するD/A変換器9と、D/A変換器9からから出力されたアナログ映像信号のDSA像を表示するモニタ10とを有している。
【0015】
また、CPU12には操作者からの指示を入力するための入力装置13が接続され、撮影支持器11aを駆動する撮影支持器駆動装置11bが接続されている。撮影支持器11は一般にその形状からCアームと称され、X線管1とI.I.3とを支持するものであり撮影支持器駆動装置11bにより駆動されて移動する。
【0016】
このように構成された本実施例の装置は、X線管1を被検体に比較的強いX線を短い時間曝射する“撮影”を主に行うものであるが、比較的弱いX線を長い時間曝射する“透視”も行えるようになっている。また、“透視”により得られた画像は、モニタ10に供給して表示することができる。また、透視画像をA/D変換器5にてデジタル化し、画像処理メモリ7に供給して画像処理を施すこともできる。
【0017】
図2は、第1実施例に係る画像診断装置の動作の概略を説明するためのフローチャート図である。
先ずステップS1において、画像の収集が行われる。ここでは、撮影支持器駆動装置11bにより駆動される撮影支持器11aと、該撮影支持器11aによって支持されるX線管1、I.I.3及びTVカメラ4とから成る撮影系が、被検体の血管に注入した造影剤の流れに応じて該被検体の体軸方向に沿って移動しながら複数の画像を収集する。画像収集中は、CPU12により制御された撮影支持器駆動装置11bによって撮影毎に撮影位置が所定量だけ移動する。
【0018】
前述したように、従来の装置では被検体の体軸方向に沿って撮影系を移動しながら撮影−移動を順次繰返しマスク像を収集した後に、撮影系をマスク像の撮影開始位置に戻し、造影剤を注入した後、再度被検体の体軸に沿って移動しながら2回目の移動撮影にてライブ像を収集するものであるが、本実施例は、撮影系の1回の移動撮影によって収集した画像からマスク像及びライブ像を得んとするものである。このような本実施例では、先ず造影剤注入前に撮影系の撮影開始位置にて1枚目の撮影を行い、続いて撮影−移動を順次繰返し、1回の移動撮影にて収集を終了する。
【0019】
ところで、画像を収集する際に、造影剤の流れをリアルタイムに検知しながら撮影(移動)のタイミング制御を行うようにすれば収集精度が向上する。すなわち、画像の収集と並行して透視を行い、造影されることにより透視画像に現れた血管造影像に基づいて撮影(移動)のタイミングを計りながら収集するようにしても良い。撮影のタイミングについては、造影剤の浸透により血管造影像が現撮影領域からはみ出すまでの間であれば、どの位置にて撮影するようにしてもよい。これは、透視画像上にて後述する血管造影像の自動追跡の手法により先端部位を常に認識し、所定の位置にて撮影のトリガを得るようにしても良いし、モニタ10に表示された透視画像を操作者が視認し、入力装置13を用いて撮影のトリガを与えるようにしても良い。
【0020】
収集した複数枚の画像は、A/D変換器5を介してフレームメモリ6に格納される。
次にステップS2において、画像の分割が行われる。先ずステップS1にて収集され、フレームメモリ6に格納された画像が画像処理メモリ7に順次送られる。以下、マスク像の決定までは、この画像処理メモリ7にて処理が行われる。
【0021】
そして、画像処理メモリ7に送られてきた画像を撮影系の移動方向に交差する方向(被検体の体軸方向に交差する方向)に分割することにより、図3に示すような複数の分割画像を得る。
【0022】
なお、本実施例では、撮影位置の移動量に等しい大きさで画像を等分割することとする。等分割とせず任意の大きさで分割する場合は、後述する時間差分処理や減算処理等において、1組の画像が同じ部位の撮影像となるように対応させる処理を追加すれば良い。
【0023】
次にステップS3において、分割画像の分類が行われる。ここでは、ステップS2において分割されたそれぞれの分割画像を、血管造影像が存在する分割画像の集まりと、血管造影像が存在しない分割画像の集まりとに分類する。ここで、分割画像の分類方法の一例を説明する。第1の分類方法は、図4に示すように、画像上の血管の先端、すなわち造影剤によって造影された血管造影像20の先端部分を追跡(サーチ)し、追跡結果に基づいて分類する。血管造影像の先端部分の追跡は既に知られている血管追跡方法を用いて行えば良い。公知の血管追跡方法、例えばシカゴ大のダブルスクエアボックス・リ−ジョンオブサ−チ法、参考文献(Automated tracking of the vascular tree in DSA images using a double-square-box region-of-search algorithm:kenneth R.Hoffmann,Kunio Doi,Heang-Pin Chan,Laura Fencil,Hiroshi Fujita,Alan Muraki;The Kur t Rossmann Laboratories for Radiologic Image Research Department of Radiology,The University of Chicago)に記載の方法では、ダブルスクエアボックスを用い、追跡点により血管造影像を追跡する。
【0024】
そして、血管追跡過程において、その上を追跡点が通過したものを血管造影像が存在する分割画像と決定する。例えば、図4の画像Tiにおいて、位置a、位置bの分割画像は血管の追跡点が通過または存在するので血管造影像ありと決定し、位置c〜位置eの分割画像は追跡点が一度も通過又は存在しないので血管造影像なしと決定する。
【0025】
次に、分割画像の分類の他の例を説明する。第2の分類方法は、図5に示すように、同じ部位を撮影した分割画像Ti,Ti+1 に関して、時間差分画像Siを得る。この時間差分画像Siについて、撮影系の移動方向と垂直な方向のプロファイルカーブを1ライン目から順次求め、このプロファイルカーブ上に、所定のしきい値以上の極大点が存在するか否かを調べる。この極大点は血管造影像を表すもので、これが存在する場合は血管造影像ありの分割画像、存在しない場合は血管造影像なしの分割画像と決定できる。なお、血管造影像が存在すると決定された分割画像が存在する位置における他の分割画像については、全て血管造影像ありとみなし、分類のための上記の処理は行わない。
【0026】
次にステップS4において、分割画像の中からマスク像を決定する。さらに詳しくは、ステップS3において造影された血管造影像が存在しない分割画像として分類され、かつ、異なる時点で収集された被写体の同一部位を撮影した複数の分割画像のうち、最後に収集された分割画像を当該部位のライブ像に対するマスク画像として決定する。すなわち、ある時刻t において得られた画像Ttのある位置の分割画像Dtについて、この分割画像と同じ部位を撮影した分割画像Di(i<=t)のうち、血管造影像が存在しない最後の分割画像を分割画像Dtのマスク像として決定する。
【0027】
このようなマスク像の決定を種々の例を挙げて説明する。
前掲した図4には、同図上方向から下方向に向かう造影剤の流れに応じて、撮影系(撮影指示器11a)が被検体の体軸に沿って移動することにより撮影領域が順次移動して得られた複数の画像が示されている。
【0028】
例えば図中の位置e に着目すると、画像Ti+2にて初めて血管造影像が存在する。そこで、位置e の分割画像のマスク像は、画像Ti+2以前では1つ前の画像の位置e の分割画像とし、画像Ti+2以後では画像Ti+1の位置e の分割画像とする。
【0029】
例えば、画像Ti+1の位置e のマスク像はそれ自身であり、画像Ti+2の位置c の分割画像のマスク像は画像Tiの位置c の分割画像であり、画像Ti+3の位置f の分割画像のマスク像は画像Ti+1の位置f の分割画像である。
【0030】
マスク像として決定された分割画像は、画像処理メモリ7からマスク像保管メモリ7aに送られ、後の減算処理のため保管される。以上ステップS1〜ステップS4により、撮影系の1回の移動撮影によって収集した画像からマスク像及びライブ像を分割画像単位で得ることができる。
【0031】
次にステップS5において、減算装置8において減算処理(サブトラクション)が行われる。ここでは、血管造影像が存在する分割画像(ライブ像)とステップS4にて決定したマスク像の1組の分割画像に対して減算処理を施す。この結果、分割画像の大きさを持ったDSA像が得られる。
【0032】
そして、ステップS6において、DSA像の表示が行われる。ステップS5において得られたDSA像は、D/A変換器9を介してモニタ10に供給されて表示される。
【0033】
ところで、ステップS5において作成されるDSA像は分割画像単位で作成されるものであり、本実施例はそれぞれのDSA像を結合することにより撮影領域の大きさに相当するDSA像を得ることができる。
【0034】
さらに、分割画像単位でDSA像を得ているため分割画像を最小単位としてこれを任意倍した大きさのDSA像を作成することも可能である。したがって、例えば下肢血管のように広範囲に亘る被検体の部位を1枚の診断画像(DSA像)で診断したい、といった診断のニーズに応じた大きさの画像を出力することができる。また、ライブ像の撮影を途中で失敗したら、失敗した箇所を分割画像単位で取り直せば良い。
【0035】
以上説明したように、本発明の第1実施例に係る画像診断装置によれば、撮影系の1回の移動によって収集した画像からマスク像及びライブ像を得ることができる。このため、被写体の動き等によるアーチファクトが低減され、十分な画質のDSA像が得られる。また、患者あるいは操作者への無駄な被爆を与えることがない。また、検査時間を短縮し、患者あるいは操作者の負担を軽減することができる。
【0036】
次に本発明の第2実施例に係る画像診断装置を説明する。第2実施例の説明において第1実施例と同一部分は同一参照符号を付してその詳細な説明は省略する。第2実施例は、分割画像の大きさを1回の撮影で得られる画像の半分の大きさにする点と、画像の収集と平行して行われる透視により得られた透視画像上の血管造影像の先端部分を、例えば前述した追跡方法により常に追跡し、この先端部分が造影剤の浸透により透視画像の中央に到達した時点において画像を撮影するとともに、図6に示すように分割画像の大きさに等しい移動量で撮影系を移動させる点において第1実施例とは異なっている。
【0037】
図7は、このようにして収集した画像からどのようにしてDSA像を求めるかを説明するための図である。本実施例のようにして収集した画像では、常に画像の上半分に血管造影像が存在し、下半分には血管造影像が存在しない。したがって、収集した画像を半分の大きさに分割して2つの分割画像を求め、上半分の分割画像をライブ像とし、直前に撮影された画像の下半分の分割画像をマスク像として容易に決定することができる。このため処理が簡略化、高速化されるという利点がある。しかしながら、例えば血管造影像が透視画像の中央以外の位置にある時に誤って撮影が行われたような場合は、分割画像単位でマスク像及びライブ像の組を得ることができなくなり、収集した画像が無駄になるという反面がある。
【0038】
ここで、I.I.による画像の歪みや幾何学的歪みに対する補正について説明する。I.I.による画像の歪みや幾何学的歪みに対する補正を画像の分割の前の処理として、収集した画像に予め施しておく。図8は、幾何学的歪みによる問題点を説明するための図である。幾何学的歪みは、X線管とI.I.とが平行移動する場合に、被写体とX線焦点、受像面の位置がそれぞれ変化し、被写体の投影像の拡大率、投影方向等が逐次変わってしまうために発生する。同図では、撮影系の位置に応じた出力画像において、同一被検体部位(a,b)の態様がそれぞれ異なるものとなっている。このため、形状、大きさ等の態様がそれぞれ異なるものとなり、適切な診断画像が得られないという問題点がある。
【0039】
そこで、図9に示すように、I.I.のみを平行移動させ、X線の照射領域がI.I.入射面となるなるようにX線管をその位置を固定としたままで回転させる。このようにして画像を収集するようにすれば、同図に示すように、同一被検体部位(a,b)の態様が同一となり、異なる受像面にてそれぞれ得られた分割画像間における減算処理を適切に行うことができる。
【0040】
なお、本発明は上述した実施例に限定されず、種々変形して実施可能である。例えば、第1、第2実施例では、診断対象として被検体の下肢血管を例に挙げて説明したが、診断対象はこれに限定されるものではない。
【0041】
また、血管造影像の先端部位の追跡については、例えば透視像表示モニタを操作者が観察することにより人手に依ることとしても良い。
また、上述したI.I.による幾何学的歪みに対する補正については、第1実施例においても行うようにしてもよい。
また、図1に外部記憶装置(例えばディスク)を付加し、収集した画像を記憶するようにすれば、画像収集とDSAを時間的に不連続に行うことができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下のような効果を奏する画像診断装置を提供できる。
(1)撮影系の1回の移動によって収集した画像からマスク像及びライブ像を得る画像診断装置。
(2)被写体の動き等によるアーチファクトが低減され、十分な画質の画像が得られる画像診断装置。
(3)患者あるいは操作者への無駄な被爆を与えることがない画像診断装置。
(4)検査時間を短縮し、患者あるいは操作者の負担を軽減する画像診断装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る画像診断装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例に係る画像診断装置の動作の概略を説明するためのフローチャート図。
【図3】第1実施例の動作を概略的に示す図。
【図4】画像の分割を説明するための図。
【図5】分割画像の分類の他の例を説明するための図。
【図6】第2実施例の撮影系の撮影順序を説明するための図。
【図7】第2実施例のマスク像及びライブ像の決定を説明するための図。
【図8】幾何学的歪みによる問題点を説明するための図。
【図9】幾何学的歪みの補正方法を説明するための図。
【図10】従来のマスク像及びライブ像の撮影順序を説明するための図。
【符号の説明】
1…X線管、2…カテーテル寝台、3…I.I.(イメージインテンシファイア)、4…TVカメラ、5…A/D変換器、6…フレームメモリ、7…画像処理メモリ、7a…マスク像保管メモリ、8…減算処理装置、9…D/A変換器、10…モニタ、11a…撮影支持器、11b…撮影支持器駆動装置、12…CPU、13…入力装置。

Claims (5)

  1. 被検体の体軸に沿って撮影部位を移動させ、前記被検体の複数部位のX線像を収集する収集手段と、
    前記収集手段により収集したそれぞれのX線像を、前記被検体の体軸に交差する方向で複数の分割画像に分割する分割手段と、
    前記分割手段により得られたそれぞれの分割画像を、造影された血管像が存在する分割画像と造影された血管像が存在しない分割画像とに分類する分類手段と、
    造影された血管像が存在しない分割画像として分類され、かつ、異なる時点で収集された前記被検体の同一部位の複数の分割画像のうち、最後に収集された分割画像を、当該部位のマスク画像として決定するマスク像決定手段と、
    前記造影された血管像が存在する分割画像と前記マスク像決定手段により決定されたマスク像に基づいて、サブトラクション画像を作成するサブトラクション像作成手段とを具備することを特徴とする画像診断装置。
  2. 前記分割手段により得られたそれぞれの分割画像上において、造影された血管像の先端部分を追跡する追跡手段をさらに具備し、
    前記分類手段は、前記追跡手段による追跡結果に基づいて、前記造影された血管像が存在する分割画像と造影された血管像が存在しない分割画像とに分類することを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  3. 前記分割手段により得られたそれぞれの分割画像について、前記収集手段によって異なる時間に収集された前記被検体の同一部位の分割画像同士の差分を取ることにより差分画像を求める時間差分手段と、
    前記時間差分手段により求めた差分画像から前記収集手段の移動方向に対して垂直な方向のプロファイル曲線を算出するプロファイル曲線算出手段とをさらに具備し、
    前記分類手段は、前記プロファイル曲線算出手段により算出したプロファイル曲線を所定のしきい値と比較することにより、前記造影された血管像が存在する分割画像と造影された血管像が存在しない分割画像とに分類することを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  4. 被検体の体軸に沿って撮影部位を移動させ、前記被検体の複数部位のX線像を収集する収集手段と、
    造影された血管像の先端部分が画像の中央に位置するように前記収集手段による画像収集を制御する収集制御手段と、
    前記収集手段により収集したそれぞれのX線像を、前記被検体の体軸に交差する方向で半分の大きさの複数の分割画像に分割する分割手段と、
    前記分割手段により得られたそれぞれの分割画像を、造影された血管像が存在する分割画像と造影された血管像が存在しない分割画像とに分類する分類手段と、
    前記分割手段により分割された上半分の分割画像に対応するマスク像を、直前に収集された画像の下半分の分割画像とするマスク像決定手段と、
    前記造影された血管像が存在する分割画像と前記マスク像決定手段により決定されたマスク像に基づいて、サブトラクション画像を作成するサブトラクション像作成手段とを具備することを特徴とする画像診断装置。
  5. 前記サブトラクション像作成手段により作成された前記被検体の一連のサブトラクション像をつなぎ合わせ、前記サブトラクション像1枚の大きさを最小単位とし、この最小単位の任意倍の大きさを持つサブトラクション像を出力する出力手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の画像診断装置。
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