JP3783888B2 - コンデンサレンズおよびこれを用いた顕微鏡照明光学系 - Google Patents

コンデンサレンズおよびこれを用いた顕微鏡照明光学系 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は顕微鏡による標本等の観察に際して、観察標本等を照明するための照明光学系に関し、さらに詳しくは、この照明光学系に用いられるコンデンサレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
顕微鏡の観察対象、観察態様は多岐にわたっており、これに応じて対物レンズの種類も低倍から高倍まで幅広く使用されている。顕微鏡による標本等の観察に際しては、通常、標本等を照明する照明光学系が用いられるのであるが、このように幅広い倍率の全てに同一の照明光学系で対応するのは難しく、一般的に一種類の光学レンズ系(コンデンサレンズ系)で対応できる範囲は、対物レンズの倍率幅で略10倍程度でしかない。これは、開口数(N.A.)と照野とに対する要求は倍率変化に応じて相反する要求であり、広い範囲の倍率に対してこれら両者を同時に満足するには限度があるためである。すなわち、高倍になるほど大きな開口数が必要となるのに対して、低倍になるほど大きな照野が必要となるという背景があるためである。
【0003】
したがって対物レンズの倍率幅が10倍程度を越える場合には、何らかの切換手段によって照明光学系の開口数および照野を切り換える必要がある。このような切換は、一般的にコンデンサレンズの焦点距離を切り換えて行われている。
【0004】
従来から行われている切換方法としては、図4に示すように、コンデンサレンズを二個のレンズL81,L82から構成するとともに一方のレンズL82をハネノケ可能としたものがある。このコンデンサレンズの場合には、対物レンズを高倍で使用するときには両レンズを光軸上の位置(使用位置)に位置させ、低倍で使用するときにはレンズL82をハネノケ位置に位置させる。
【0005】
さらに、図5に示すように、光軸上に固定されたレンズL83と、ハネノケ可能な高倍用レンズL84と、ハネノケ可能な二個の低倍用レンズL85,L86とからコンデンサレンズを構成するものもある。このコンデンサレンズでは、高倍の対物レンズを使用するときには低倍用レンズL85,L86をハネノケるとともに高倍用レンズL84を光軸上の使用位置に位置させ、一方低倍用の対物レンズを使用するときには高倍用レンズL84をハネノケ、低倍用レンズL85,86をともに光軸上の使用位置に位置させる。この例としては、例えば、特開昭52−155552号公報、特表平7−501635号公報に開示のコンデンサレンズがある。
【0006】
また、図6に示すように、光軸上に固定されたレンズL87と、それぞれ独立してハネノケ可能な高倍用レンズL88および低倍用レンズL89とからコンデンサレンズを構成するものもある。このコンデンサレンズでは、高倍対物レンズを用いるときには高倍用レンズL88を使用位置に位置させるとともに低倍用レンズL89をハネノケ、低倍用対物レンズを用いるときには両レンズL88,L89をハネノケ、極低倍用対物レンズを用いるときには低倍用レンズL89を使用位置に位置させる。この例としては、例えば、特開昭63−183414号公報に開示のものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
まず、図4に示す方法は従来から一般的に使用されており簡単な構成ではあるが、適用可能な対物レンズの倍率範囲が狭い範囲に限られるという問題がある。図5に示す方法の場合は、低倍対物レンズへの対応が難しく上記公報に開示のように2倍程度までの対物レンズまでしか対応ができないという問題がある。また、図6に示す方法の場合は、三段階のレンズ切換が必要であり、使用上で不便という問題に加えて、構造が複雑化しやすく寸法も大きくなりやすいという問題がある。なお、図6の方法を用いた上記公報(特開昭63−183414号)のコンデンサレンズの場合には、1.25倍までの低倍対物レンズにしか対応できず、例えば、1.0倍程度の対物レンズには対応できないという問題もある。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みたもので、簡単な構成で且つ容易な操作で、1倍から100倍程度の範囲の対物レンズの超広視野(視野数25以上)の照明条件に対応可能なコンデンサレンズを提供し、さらに、このコンデンサレンズを用いた顕微鏡照明光学系を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】
このような目的達成のため、本発明に係るコンデンサレンズは、光源から照明対象面に至る光軸上において、最も光源側に負屈折力の第1レンズ群を配設し、最も照明対象面側に正屈折力の第3レンズ群を配設し、第1レンズ群および第3レンズ群の間に正屈折力の第2レンズ群を配置して構成され、第1レンズ群および第3レンズ群はそれぞれ、光軸上に位置する使用位置と光軸外に位置するハネノケ位置とに移動可能である。第1の使用状態では、第1レンズ群をハネノケ位置に位置させるとともに第3レンズ群を使用位置に位置せしめてコンデンサレンズ全体として正の屈折力を有するようになっており、第2の使用状態では、第1レンズ群を使用位置に位置させるとともに第3レンズ群をハネノケ位置に位置させてコンデンサレンズ全体を実質的にアフォーカル系となり、また、第2レンズ群の有効径が26mm以上である。これにより1倍の対物レンズに要求される25mmという広視野を照明可能となる。
【0010】
このような構成のコンデンサレンズの場合には、第1の使用状態および第2の使用状態という2段階の切換のみにより、1倍から100倍程度という広範囲にわたる対物レンズの照明条件に対応可能となる。
【0011】
さらに、第2の使用状態におけるコンデンサレンズの倍率βが、
1.1 < β < 1.5
なる条件を満足することが望ましく、これにより視野が不足することなく、且つ開口数も不足することがないコンデンサレンズを得ることができる。
【0012】
また、本発明の顕微鏡照明光学系は、上記のコンデンサレンズと、このコンデンサレンズおよび光源の間の光路中に配設されて光源の像を形成するリレー光学系とにより構成することができる。こ照明光学系においては、第1の使用状態は顕微鏡の高倍使用状態であり、第2の使用状態は前記顕微鏡の低倍使用状態であり、第1の使用状態では、光源から照明対象面に至る光学系がケーラー照明を構成し、第2の使用状態では、光源から照明対象面に至る光学系がクリティカル照明を構成する。
【0013】
なお、第1の使用状態での照明対象面と共役な位置に視野絞りを配置し、リレー光学系による光源の像が形成される位置は開口絞りを配置し、第1の使用状態でのコンデンサレンズの光源側の焦点位置と開口絞りの位置とが一致するように構成するのが好ましい。この場合に、使用位置に位置した第1レンズ群と第2レンズ群との間に開口絞りを位置させるのが望ましい。
また、第2の使用状態における視野絞りは、照明対象面における開口数を決定するように位置決めされる。
【0014】
以上の構成の顕微鏡照明光学系では、顕微鏡の対物レンズを高倍(例えば、10〜100倍)で使用するときにはコンデンサレンズを第1の使用状態にし、低倍(例えば、1〜4倍)で使用するときには第2の使用状態にするだけで高倍から低倍まで全範囲の照明が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明に係るコンデンサレンズを用いた顕微鏡照明光学系を模式的に図1に示している。この光学系では、光源1から照明対象面2に至る光軸上に、正の屈折力を有するコレクタレンズ3、同じく正の屈折力を有するフィールドレンズ4およびコンデンサレンズ10がこの順で配設されている。なお、コレクタレンズ3およびフィールドレンズ4によりリレー光学系が構成される。
【0016】
コレクタレンズ3の前側焦点位置に光源1が配設されており、図1において実線で示すように、光源1を出た光はコレクタレンズ3を通った後、平行光束となってフィールドレンズ4に入射する。コレクタレンズ3の後側焦点位置に視野絞り5が配設されており、この平行光束の大きさを視野絞り5により可変調節可能である。なお、視野絞り5がフィールドレンズ4の前側焦点位置となるようにフィールドレンズ4が配設されている。
【0017】
フィールドレンズ4に入射した平行光束はフィールドレンズにより収れんされてその後側焦点位置に集まった後、発散光となってコンデンサレンズ10に入射する。フィールドレンズ4の後側焦点位置に開口絞り6が配設されており、このことから分かるように、光源1と開口絞り6とはリレー光学系(コレクタレンズ3およびフィールドレンズ4)に対して共役な位置にある。
【0018】
一方、図において破線で示すように、光源1からコレクタレンズ3に入射する平行光束はコレクタレンズ3により収れんされてコレクタレンズ3の後側焦点位置に集まる。この位置には視野絞り5が配設されているが、このように一点に集まるために、破線で示す光は視野絞り5の影響を受けることがない。このように収れんした光は再び発散光となるが、コレクタレンズ3の後側焦点位置にフィールドレンズ4の前側焦点位置が重なって位置するため、この発散光はフィールドレンズ4を通過して平行光束となる。この平行光束の大きさは開口絞り6により可変調節可能である。なお、開口絞り6の位置において実線で示す光が一点に収れんしているため、この実線で示す光は開口絞り6の影響を受けることがない。
【0019】
以上の構成の照明光学系を構成するコンデンサレンズ10の具体的な構成を図2に示している。コンデンサレンズ10は、光軸上に固定配置された固定凸レンズ11(第2レンズ群)と、光軸上からハネノケ可能な高倍用凸レンズ12(第3レンズ群)と、同じく光軸上からハネノケ可能な低倍用凹レンズ13(第1レンズ群)とから構成される。高倍用対物レンズを用いるときには、図2(a)に示すように、高倍用凸レンズ12を光軸上の位置(使用位置)に位置させ、低倍用凹レンズ13は光軸上からハネノケる。一方、低倍用対物レンズを用いるときには、図2(b)に示すように、低倍用凹レンズ13を光軸上の使用位置に位置させ、高倍用凸レンズ12は光軸上からハネノケるようになっている。
【0020】
【実施例】
このようにして高倍用対物レンズと低倍用対物レンズとでコンデンサレンズを切換使用する場合の照明光学系の構成を図3に示している。まず、高倍用対物レンズを用いる場合について、図3(a)を参照して説明する。
【0021】
前述のように、実線で示す光源1からの発散光はコレクタレンズ3を通過して平行光束となってフィールドレンズ4に入射し、フィールドレンズ4を通過して収れん光となって開口絞り6の配設位置Bに集まった後、発散光となってコンデンサレンズ10(固定凸レンズ11)に入射する。ここで、位置Bはこの状態のコンデンサレンズ10(固定凸レンズ11と高倍用凸レンズ12とからなるレンズ群)の前側焦点位置に位置しており、コンデンサレンズ10を通過して光は平行光束となって照明対象面2を照明する。この構成から分かるように、この光学系はケーラー照明系を構成する。このときコンデンサレンズ10を通過した平行光束が当たる照明対象面2の大きさ、すなわち照野hは視野絞り5により調節可能である。
【0022】
このようにケーラー照明系を構成する図3(a)の照明光学系では、図において破線で示す光源1からの平行光束は、コレクタレンズ3により視野絞りの配設位置Aに収れんされた後、発散光となってフィールドレンズ4を通過して平行光束となる。この平行光束の大きさは開口絞り6により調節可能であり、開口絞り6により調節された平行光束は、コンデンサレンズ10に入射する。
【0023】
このコンデンサレンズ10(固定凸レンズ11と高倍用凸レンズ12とからなるレンズ群)の後側焦点位置に照明対象面2が位置しており、コンデンサレンズ10に入射した平行光束は照明対象面2上の一点に収れんされる。このときの収れん光10のなす角θにより開口数N.A.=sinθが決まる。このことから分かるように、開口絞り6により開口数N.A.を可変調整可能である。また、この照明系では視野絞り5と照明対象面2とが共役な位置関係となる。
【0024】
このようにケーラー照明を構成する図3(a)の照明系は、10倍〜100倍の対物レンズの照明用に用いられ、本実施例では具体的には次のように設定されている。まず、コンデンサレンズ10の焦点距離fcon =12、フィールドレンズの焦点距離ffl=100、視野絞り最大径D1=36φ、開口絞り最大径D2=21.6φと設定されている。この結果、最大照野h(max) =36×(12/100)=4.3φが得られる。また、最大開口数N.A.=0.9(=10.8/12)が得られる。ここで、視野絞りのフィールドレンズ4に張る角度(α)が開口絞り6の最大径を与える。この角度の最大値αmax =10.8/100=0.108である。
【0025】
次に、低倍用対物レンズを用いる場合について、図3(b)を参照して説明する。この図において、実線で示す光源1からの平行光束はコレクタレンズ3を通過して視野絞りの配設位置Aに収れんした後、発散しながらフィールドレンズ4を通過して平行光束となる。この平行光束はコンデンサレンズ10を構成する低倍用凹レンズ13を通過して若干発散される光となって拡大されて固定凸レンズ11に入射する。低倍用凹レンズ13と固定凸レンズ11とは略アフォーカル系を構成しており、固定凸レンズ11に入射した光は再び平行光束となって照明対象面2を照射する。
【0026】
一方、図において破線で示す発散光はコレクタレンズ3を通過して平行光束となり、その大きさが視野絞りで可変調整された後、フィールドレンズ4に入射する。そして、フィールドレンズ4により収れんされてコンデンサレンズ10に入射し、このコンデンサレンズ10を通過して照明対象面2の一点に集まる。このことから分かるように、光源1の像が照明対象面2に結像するようになっており、この照明系全体としてクリティカル照明となる。
【0027】
このようにクリティカル照明を構成する本実施例は、1倍〜4倍程度の対物レンズの照明用に用いられ、本実施例では上述のように略アフォーカル系を構成する低倍用凹レンズ13と固定凸レンズ11とは横倍率β=1.2に設定された。この結果、フィールドレンズ4とコンデンサレンズ10との合成焦点距離ffc=ffl×1.2=120となる。従って、この照明系の最大照野h(max) =120×αmax ×2=26となり、1倍の対物レンズに必要な照野h=25を満足する。なお、このとき、開口絞り6は照野hの大きさを調整する役割、すなわち、照野絞りとしての役割を果たす。
【0028】
一方、このように略クリティカル照明であるため、視野絞り5が開口絞りの役割を果たす。従って、開口数N.A.=(視野絞り半径)/(合成焦点距離)=18/120=0.15となり、一般的な4倍対物レンズの開口数の照明条件を十分満足することができる。
【0029】
ここで、1倍の対物レンズに必要な照野h=25を満足するには、固定凸レンズ11は少なくとも25φの有効径が必要で若干の余裕をみて26φの有効径を有することが必要である。また、この26φの有効径を上記実施例では低倍用凹レンズ13と固定凸レンズ11とは横倍率β=1.2を有するアフォーカル系に設定されているが、この横倍率βは、1.1<β<1.5の範囲で設定するのが好ましい。横倍率が下限値を下回ると照野が不足し、上限値を上回ると開口数が不足するためである。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかるコンデンサレンズは、光源と照明対象面との間に、ハネノケ可能な負屈折力の第1レンズ群と、固定配設される正屈折力の第2レンズと、ハネノケ可能な正屈折力の第3レンズ群とを配設して構成され、第1の使用状態では、第1レンズ群をハネノケ位置に位置させるとともに第3レンズ群を使用位置に位置せしめてコンデンサレンズ全体として正の屈折力を有するようになっており、第2の使用状態では、第1レンズ群を使用位置に位置させるとともに第3レンズ群をハネノケ位置に位置させてコンデンサレンズ全体を実質的にアフォーカル系とするようになっていので、このような構成のコンデンサレンズの場合には、第1の使用状態および第2の使用状態という2段階の切換のみにより、1倍から100倍程度という広範囲にわたる対物レンズの照明条件に対応可能である。
【0031】
さらに、第2レンズ群の有効径は26mm以上であるので、1倍の対物レンズに要求される25mmという広視野を照明可能である。
【0032】
さらに、第2の使用状態におけるコンデンサレンズの倍率βが、 1.1 <β < 1.5 なる条件を満足することが望ましく、これにより視野が不足することなく、且つ開口数も不足することがないコンデンサレンズを得ることができる。
【0033】
また、本発明の顕微鏡照明光学系は、上記のコンデンサレンズと、このコンデンサレンズおよび光源の間の光路中に配設されて光源の像を形成するリレー光学系とにより構成され、顕微鏡の高倍対物レンズ使用時には第1の使用状態のコンデンサレンズが用いられ、低倍対物レンズ使用時には第2の使用状態のコンデンサレンズが使用される。その上で、第1の使用状態では、光源から照明対象面に至る光学系がケーラー照明を構成し、第2の使用状態では、光源から照明対象面に至る光学系がクリティカル照明を構成するので、顕微鏡の対物レンズを高倍(例えば、10〜100倍)で使用するときにはコンデンサレンズを第1の使用状態にし、低倍(例えば、1〜4倍)で使用するときには第2の使用状態にするだけで高倍(100倍)から低倍(1倍)まで全範囲の照明が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る顕微鏡照明光学系の構成を示す概略図である。
【図2】上記光学系に用いられる本発明に係るコンデンサレンズ構成を示す図である。
【図3】高倍対物レンズを使用する場合の本発明に係る顕微鏡照明光学系と、低倍対物レンズを使用する場合の本発明に係る顕微鏡照明光学系とをそれぞれ示す構成図である。
【図4】従来のコンデンサレンズの構成図である。
【図5】従来のコンデンサレンズの構成図である。
【図6】従来のコンデンサレンズの構成図である。
【符号の説明】
1 光源
2 照明対象面
3 コレクタレンズ
4 フィールドレンズ
5 視野絞り
6 開口絞り
10 コンデンサレンズ

Claims (6)

  1. 光源から照明対象面に至る光軸上に配置される照明光学系用のコンデンサレンズであって、
    最も光源側に配置される負屈折力の第1レンズ群と、
    最も前記照明対象面側に配置される正屈折力の第3レンズ群と、
    前記第1レンズ群および前記第3レンズ群の間に配置される正屈折力の第2レンズ群とを備え、
    前記第1レンズ群および第3レンズ群はそれぞれ、前記光軸上に位置する使用位置と、前記光軸外に位置するハネノケ位置とに移動可能であり、
    第1の使用状態では、前記第1レンズ群をハネノケ位置に位置させるとともに前記第3レンズ群を使用位置に位置せしめ、前記コンデンサレンズ全体として正の屈折力を有し、
    第2の使用状態では、前記第1レンズ群を使用位置に位置させるとともに前記第3レンズ群をハネノケ位置に位置させ、前記コンデンサレンズ全体が実質的にアフォーカル系となり、
    前記第2レンズ群の有効径が26mm以上であることを特徴とするコンデンサレンズ。
  2. 前記第2の使用状態における前記コンデンサレンズの倍率βが、
    1.1 < β < 1.5
    なる条件を満足することを特徴とする請求項に記載のコンデンサレンズ。
  3. 請求項1もしくは2に記載のコンデンサレンズと、このコンデンサレンズおよび前記光源との間の光路中に配設されて前記光源の像を形成するリレー光学系とを備えた顕微鏡照明光学系であって、
    前記第1の使用状態は前記顕微鏡の高倍使用状態であり、前記第2の使用状態は前記顕微鏡の低倍使用状態であり、
    前記第1の使用状態では、前記光源から前記照明対象面に至る光学系がケーラー照明を構成し、
    前記第2の使用状態では、前記光源から前記照明対象面に至る光学系がクリティカル照明を構成することを特徴とする顕微鏡照明光学系。
  4. 前記第1の使用状態での前記照明対象面と共役な位置には視野絞りが配置され、
    前記リレー光学系による前記光源の像が形成される位置には開口絞りが配置され、
    前記第1の使用状態での前記コンデンサレンズの前記光源側の焦点位置と、前記開口絞りの位置とが一致するように構成されることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡照明光学系。
  5. 使用位置に位置した前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に前記開口絞りが位置することを特徴とする請求項に記載の顕微鏡照明光学系。
  6. 前記第2の使用状態における前記視野絞りは、前記照明対象面における開口数を決定するように位置決めされることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡照明光学系。
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