JP3783559B2 - 斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車の配線に用いるヒュージブルリンクに接続するための斜め締め防止端子のボルトの締め忘れ防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の配線にヒュージブルリンクを配したものがある。ここで、図16は、従来のヒュージブルリンク2に端子4を接続する構造の一例を示す図である。ヒュージブルリンク2を収容してハウジングを構成するフレーム101は、ボルトが上下双方の方向から締め付けられる構造である。ボルト3の斜め締めを防止するために先ずフレーム101に配置されたナット5にボルト3を予め仮止めした後、端子4をはめ込んでインパクト等で本締めをして接続することで、接続工程の作業効率を高めている。端子4には、先端部に仮締め状態のボルト3の頭部3aを通過させるブリッジ部4fが設けられ、ボルト3をナット5に仮締めした後でも挿入できるように形成されている。さらに、端子4を挿入すると、フレーム101に設けられた仮止めロック6が被掛止部4d,4eを係止し、端子4がフレーム101に固定されるため、作業中の端子4の抜け落ちが防止でき、さらに作業効率を高めることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような仮止めロック6を備えたフレーム101では、ボルト3が仮止めされ端子4が仮止め位置まで挿入されると仮止めロック6により端子4が仮止めされるため、ボルト3の本締めをしなくても端子4がフレーム101から抜け落ちない。また、目視では、ボルト3が本締めされているかどうか確認することは困難である。さらに、この端子4が仮止めされた状態では、ヒュージブルリンク2の脚部2aと、端子4の締め付け部4a、接続部4b,4cとが接触し通電するため電装部品なども正常に働き、通電テストや電装品の作動など機能的な面からボルト3が本締めされているかどうか確認することも困難である。このように本締めがされたかどうかの確認が困難であると、ボルトの本締めを忘て、振動などで配線の接触不良を起こすおそれがあるという問題があった。これらの問題はヒュージブルリンクに限らず、斜め締め防止端子を用いた接続に共通するものであった。
【0004】
この発明は、上記課題を解決するため、作業効率を高く維持しつつ、容易にボルトの本締めがなされているか否かの確認を容易にすることで、斜め締め防止端子の締め忘れの発生を防止することができる斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造では、フレームと、当該フレームに保持されたナットと、当該ナットの上に配置されボルト挿入孔が形成された電極板と、当該電極板に形成されたボルト挿入孔に挿入され前記ナットに締め付け可能なボルトと、当該ボルトと前記電極板の間に挿入され前記ボルトに締め付けられ固定される端子とを備え、前記ナットに対して前記ボルトが中途まで挿入された仮締め位置において、前記端子は、仮止め位置に前記ボルトと干渉しないで挿入可能に構成され、前記フレームには仮止めロックが配設され、かつ前記端子の挿入方向先端には当該仮止めロックと係止可能な被掛止部が設けられ、前記端子を仮止め位置に挿入した場合に前記被掛止部と前記仮止めロックが係止可能に構成され、前記フレームには、前記端子が仮止めロックに係止されたときに、前記端子を前記電極板と接触しないように分離させ、かつ前記ボルトを本締めしたときに弾性変形して前記端子を前記電極板と接触させるリブ状の分離手段を備えたことを特徴とする。
【0006】
このように構成された斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造では、ボルトを予め仮締めしておき、ここに端子を挿入するとボルトの本締めの前であっても仮止めロックにより仮固定されるため、端子が正確な位置・姿勢に固定されてボルトの斜め締めを防止するとともに、端子の抜け落ちを防止して作業効率を高く維持することができる。それに加え、仮止めされている間は分離手段により電極板から端子が分離して導通しないため、通電テストにより容易にボルトの本締めがなされているか否かの確認ができ、斜め締め防止端子の締め忘れの発生を防止することができるという作用がある。
【0007】
また、請求項2に係る発明の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造では、請求項1の記載に加え、前記端子が前記仮止めロックに係止されたときに、前記端子の挿入方向先端の高さを規制する高さ規制手段を前記フレームに備えたことを特徴とする。
【0008】
このように構成された斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造では、仮止め状態において分離手段により電極から分離されている端子を、高さ規制手段により端子の挿入方向先端の高さを規制することで、仮止めロックの機能と相俟って、端子の支持を安定させ、端子が傾いて電極と接触することを防止して、閉め忘れたボルトを通電テストなどにより発見するときに誤認を防止することができるという作用がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造を、一の実施の形態により図面を参照して説明する。本実施の形態においては、本発明の電極板の1例であるヒュージブルリンク2の脚部2aに、斜め締め防止端子の1例である端子4をボルト止めするためのフレーム1の構造を説明する。図1は、フレーム1と、ここに保持されたヒュージブルリンク2と、このヒュージブルリンク2の脚部2aに接続される端子4を示す。なお、フレーム1、ヒュージブルリンク2、ボルト3、ナット5は、基本的に上下対称に形成されているため、上側の面のみを説明する。また、従来技術と同じ構成のものについては、同じ符号を付している。図1において、前方をFRで示す。
【0010】
図1に示すように、フレーム1は例えばPP(ポリプロピレン)等の絶縁性の樹脂からなる箱状の収容部1aと、ここから突設された仕切り部1cとから構成される。収容部1aは、全体が概ね直方体の形状で、ヒュージブルリンク2を挿入できるように背面側に開口部1dが設けられている。また、開口部1dの周縁の上下左右のそれぞれの中央部には、挿入されたヒュージブルリンク2を取り出すための切り欠き1e、1f等が形成されている。
【0011】
仕切り部1cは、収容部1aの前面側に設けられ、その断面がH形に形成されている。仕切り部1cのそれぞれの側壁部には、水平に対向した平行な突起部であるレール部1g,1hと、1i,1jが設けられる。ナット5は、底部に上方視正方形の回転止め5aを備えその上に円筒形の螺入部5bを備える。ナット5は、正面側から仕切り部1cのレール部1g,1hの下面に沿って回転止め5aが嵌入される。このようにフレーム1に保持されたナット5は、回転が規制される。
【0012】
次に、リブ1bについて説明する。フレーム1の収容部1aの上面は、前方方向にボルト3の頭部3aの3分の1を覆う程度まで延設され、かつその端部はボルト3の締め付け時に干渉しないように、端部が円弧状に切り欠かれたリブ1bが形成される。このリブ1bは、端子4が後述する仮止めロック6によってロックされるまで挿入された位置(本願においてこの端子の位置を仮止め位置という。)において、端子4のブリッジ部4fが当接され、その高さを規制する機能を有するものである。
【0013】
次に仮止めロック6の構成について説明する。ここで、図2は、フレーム1の一部及び挿入途中の端子4の平面図であり、図3は、フレーム1の一部及び仮止め位置の端子4の平面図である。図4は、フレーム1の一部及び挿入途中の端子4の右側面図であり、図5は、フレーム1の一部及び仮止め位置の端子4の右側面図である。また、図6は、係止前の係止部6dと被係止部4dの一部を示す図であり、図7は、係止後の係止部6dと被係止部4dの一部を示す図である。
【0014】
仮止めロック6は、図4に示すように、収容部1aの前端部に設けられる。収容部1aの前端部には、垂直に立設された壁状の支持部6aが設けられ、この支持部6aから図2に示すように弾性部6c、6bが中央部からそれぞれ仕切り部1cの斜め前方左右の側壁側にむかって水平に設けられる(図4参照)。また、それぞれの弾性部6b,6cの前端部から係止部6d,6eが斜め後方に向かって水平に延設される。係止部6d,6eの先端は、側壁近傍に配置される。つまり、弾性部6b,6c、係止部6d,6eが仕切り部1cの側壁の間で、全体に平面視で概ねW形に形成される。
【0015】
ここで図2に示すように端子4を前方から挿入すると、端子4の被掛止部4d,4eがロック部6の係止部6d,6eの前側に当接し、仮止めロック6の弾性部6b,6c、係止部6d,6e全体が撓む。図6に示すように、端子4の先端部の左側に設けられた被係止部4dには、内側に向けて突設された係止凸部4jが設けられている。端子4の進入により、係止部6dが係止凸部4jにより挿入方向に押圧され、その結果係止部6dは内側方向に撓む。そして、さらに端子4を挿入することで、図7に示すように、係止部6dが係止凸部4jを乗り越えて、弾性復帰により広がる方向に変位して、被掛止部4dに当接し、仮止め状態になる。仮止め状態では、係止凸部4jの反挿入方向に係止部6dの先端が当接する状態になり、かつ、係止部6dは左右方向には揺動可能であるが挿入方向にはほとんど変位しないため、端子4は、この係止部4dにより係止される。そして、図3に示す仮止め位置が維持される。
【0016】
次に仮止めリブ7a、7bの構成を説明する。図2に示すように、フレーム1に挿入されたヒュージブルリンク2の脚部2aの上方で、ボルト3の中心のやや前方から背面に向かって、仕切り部1cの左の側壁に仮止めリブ7aが、右の側壁に仮止めリブ7bが設けられる。ここで、図8は、図3におけるB−B部分の断面図を示す。図8に示すように仮止めリブ7a,7bは、レール部1g,1h(図1参照)の上方の壁面部から斜め下内側方向に向けて、左右対称に突設される。仮止めリブ7a,7bは、フレーム1と一体に形成され、仮止めリブ7a,7bは、弾性変形可能になっている。
【0017】
図1に示すヒュージブルリンク2は、内部に過大電流が流れると溶断する安全部品で、箱状の樹脂により形成されたケース内部のヒューズに接続された脚部2a,2bが前方に向けて突設される。脚部2a,2bは、電極板として、導電性の金属、例えばステンレススチールの板から形成される。そして、先端部には、ボルト3を貫通させる円形のボルト挿入孔2c,2dが設けられる。このように構成されたヒュージブルリンク2は、脚部2a,2b側からフレーム1の収容部1aに挿入されて収容される。収容部1aに収容された2点鎖線で示すヒュージブルリンク2は、脚部2aが仕切り部1c側に露出され、レール部1g,1hの上面に配置される。ヒュージブルリンク2が完全に挿入され、かつナット5が完全に挿入されたとき、ナット5の螺入部5bの開口部と、ヒュージブルリンク2の脚部2aのボルト挿入孔2cとが重なるように位置する。このボルト挿入孔2cを貫通して、ボルト3がナット5に螺入される。なお、本願において、このボルト3を図1の2点鎖線で示すように、端子4が挿入できる間隙をもって締めることを「仮締め」、またこのボルト3の位置を「仮締め位置」という。また、端子4を挿入した後、インパクト等で所定のトルクで最終的に締め付けることを「本締め」、このボルト3の位置を「本締め位置」という。
【0018】
次に端子4について説明する。図1に示すように、端子4は鉄系合金の薄板を打ち抜いて屈曲させて製作したもので、まず中央部に、概ねU字形の切り込みを備え、ボルト3により締め付けられる締め付け部4aと、切り込みに沿った接続部4b,4cを備える。接続部4b,4cの先端の左右両端部から、垂直上方に向けて、係止凸部4j,4kが設けられた被掛止部4d、4eが設けられる。そして被掛止部4d、4eの上端は、水平な細長い板状のブリッジ部4fにより連結するように形成される。また、締め付け部4aの前側には2本のハーネス4iの被覆部分が固定部4hにカシメられて固定され、ハーネス4iの心線が圧着部4gにおいて圧着されている。
【0019】
次に、このように構成された本実施の形態の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造の作用について説明する。図1に示すように、フレーム1には、背面からヒュージブルリンク2が挿入され、ボルト3がヒュージブルリンク2の脚部2a,2bのボルト挿入孔2cに挿入され、ナット5に螺入されて固定される。このときボルト3は、完全に締め付けずに、図4に示すようにボルト3の頭部3aと脚部2aとの間に所定の間隙C0を開けておく。次に、図2、図4に示すように端子4を前方から挿入する。このとき端子4の先端は、ボルト3の頭部3aの最大幅より大きな間隔で被係止部4d、4eが設けられ、かつブリッジ部4fも仮締めしたボルト3の上端より上部になるように配置され、端子4を挿入した場合にボルト3の頭部3aと干渉しないようになっている。また、接続部4b、4cの間隔も、ボルト3の軸部3bの径より大きく形成されており、挿入時にボルト3と接続部4b、4cが干渉することがない。従って、仮締めされたボルト3に干渉することなく、端子4を仮止め位置まで挿入することができる。
【0020】
仮止め位置まで挿入された端子4は、図3に示すように、ブリッジ部4fが収容部1aの前端の支持部6aに当接して進入が停止される。このときは被掛止部4d、4eが仮止めロック6の係止部6d,6eに係止されて仮止めされているため(図7参照)、端子4が後退することはない。また、このとき図5に示すように、締め付け部4aとボルト3の軸部3bの間にはクリアランスC1が生じて、締め付け部4aが脚部3aと接触して導通することはない。
【0021】
図8に示すように、挿入された端子4の接続部4b,4cは、左右に設けられた仮止めリブ7a、7bに当接し、脚部2aから分離された位置に支持される。また、図5に示すように端子4のブリッジ部4fがフレーム1のリブ1bに当接するため、端子4は一定の高さで水平な姿勢が維持され、図8に示すように、ボルト3の軸部3bと、接続部4b,4cとの間にクリアランスC4,C5を生じる。そのため、ボルト3の軸部3bと、接続部4b,4cとの間は通電しない。また、図5に示すように、ボルト3の頭部3aと締め付け部4aの間にクリアランスC2が生じるとともに、端子4と脚部2aとの間にクリアランスC3が生じている。このため、仮止めリブ7a、7bに支持された端子4は、樹脂の部分にしか触れておらず、電極板である脚部2aには全く触れない。そのため、端子4と脚部2a間は通電しない。
【0022】
ここで比較のため、図14〜図16により、従来の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造を説明すると、従来のフレーム101には、仮止めリブ7a,7bが無いため、図14及び図15に示すように、端子4を挿入すると、端子4の締め付け部4a、接続部4b,4cが、ヒュージブルリンク2の電極板である脚部2aと接触するため導通してしまい、通電テストをしても本締めされたものか仮締めのものかが分からない。
【0023】
ここで、図9は、図8に示す仮締め状態から、ボルト3を本締めした状態を示す図である。ボルト3を締め込むと、ボルト3の頭部3aは下方に変位するが、このとき接続部4b,4cを下方に付勢する。そうするとPP樹脂等の弾性材料から形成されている仮止めリブ7b,7aは、押し開かれて接続部4b,4cが下方に変位する。そして、ボルト3が所定のトルクで締め込まれると接続部4b,4cが脚部2aに当接する。そのため、接続部4b,4cと脚部2aの間で導通する。従って、通電テストをすれば本締めが終了しているということが容易に判る。
【0024】
なお、仮止めリブ7a,7bは、図8及び図9に示したようなもののほか、例えば図10に示すような仮止めリブ7a,7bより短い仮止めリブ107a,107bを備え、ボルト3を本締めをした後は、図11のように仮止めリブ107a,107bの下端が接続部4b,4cから外れるようなものであってもよい。
【0025】
さらに、図12に示す仮止めリブ207a,207bのように、リブの中段近傍に段差をつけて接続部4b,4cを段差により下方から支持することにより、支持位置をより正確にかつ安定させるようなものでもよい。
【0026】
さらに、図13に示す仮止めリブ307a,307bのように、リブの中段近傍に段差をつけて接続部4b,4cを段差により下方から支持するのに加え、接続部4b,4cの上方にも凸部を備えて、上方にずれないように支持することにより、支持位置をより正確にかつ安定させるようなものでもよい。
【0027】
以上のように構成された本実施の形態の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造では、端子4が仮止めロック6により仮止めされている間は分離手段である仮止めリブ7a、7bにより電極板であるヒュージブルリンク2の脚部2aから端子4が分離され導通しないため、簡単な通電テストにより容易にボルト3の本締めがなされているか否かの確認ができ、斜め締め防止端子の締め忘れの発生を防止することができるという効果がある。
【0028】
さらに仮止め状態において分離手段である仮止めリブ7a,7bにより脚部2aから分離されている端子4を、高さ規制手段であるリブ1bにより端子4の挿入方向先端のブリッジ部4fの高さを規制することで、仮止めロック6の機能と相俟って、端子4の支持を安定させ、端子4が傾いて脚部2と接触することを防止して、閉め忘れたボルト3を簡単な通電テストなどにより発見する場合の誤認を防止することができるという作用がある。
【0029】
以上本発明を一の発明の実施の形態により説明したが、本発明は、本実施の形態に限定されることがないことは言うまでもない。例えば、ヒュージブルリンクの接続に限らず、ヒューズボックスやその他のターミナルにおいても実施できるものである。その他、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲で、形状、大きさ、材質、数量等種々変更して実施できるものである。
【0030】
【発明の効果】
上記説明より明らかなように、本発明の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造は、作業効率を高く維持しつつ、通電テストによりボルトの本締めがなされているか否かの確認を容易にすることができ、斜め締め防止端子の締め忘れの発生を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フレーム1と、ここに保持されたヒュージブルリンク2と、このヒュージブルリンク2の脚部2aに接続される端子4を示す図である。
【図2】 フレーム1の一部及び挿入途中の端子4の平面図である。
【図3】 フレーム1の一部及び仮止め位置の端子4の平面図である。
【図4】 フレーム1の一部及び挿入途中の端子4の右側面図である。
【図5】 フレーム1の一部及び仮止め位置の端子4の右側面図である。
【図6】 係止前の係止部6dと被係止部4dの一部を示す図である。
【図7】 係止後の係止部6dと被係止部4dの一部を示す図である。
【図8】 図3におけるB−B部分の断面図を示す。
【図9】 図8に示す仮止め締め状態から、ボルト3を本締めした状態を示す図である。
【図10】 仮止めリブ7a,7bより短い仮止めリブ107a,107bを備えた変形例を示す図である。
【図11】 仮止めリブ107a,107bの下端が接続部4b,4cから外れた状態を示す図である。
【図12】 リブの中段近傍に段差をつけた仮止めリブ207a,207b備えた変形例を示す図である。
【図13】 接続部4b,4cの上方にも凸部を備えた仮止めリブ307a,307bをを備えた変形例を示す図である。
【図14】 従来の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造を示す側面図である。
【図15】 従来の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造を示す図である。
【図16】 従来のヒュージブルリンク2に端子4を接続する構造の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…フレーム、1b…リブ、1c…仕切り部、2…ヒュージブルリンク、2a…脚部、2b…脚部、3…ボルト、4…端子、5…ナット、7a…仮止めリブ、7b…仮止めリブ

Claims (2)

  1. フレームと、
    当該フレームに保持されたナットと、
    当該ナットの上に配置されボルト挿入孔が形成された電極板と、
    当該電極板に形成されたボルト挿入孔に挿入され、前記ナットに締め付け可能なボルトと、
    当該ボルトと前記電極板の間に挿入され、前記ボルトに締め付けてられ固定される端子とを備え、
    前記ナットに対して前記ボルトが中途まで挿入された仮締め状態において、前記端子は、仮止め位置に前記ボルトと干渉しないで挿入可能に構成され、
    前記フレームには仮止めロックが配設され、かつ前記端子の挿入方向先端には当該仮止めロックと係止可能な被掛止部が設けられ、前記端子を仮止め位置に挿入した場合に前記被掛止部と前記仮止めロックが係止可能に構成され、
    前記フレームには、前記端子が仮止めロックに係止されたときに、前記端子を前記電極板と接触しないように分離させ、かつ前記ボルトを本締めしたときに弾性変形して前記端子を前記電極板と接触させるリブ状の分離手段を備えたこと
    を特徴とする斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造。
  2. 前記端子が前記仮止めロックに係止されたときに、前記端子の挿入方向先端の高さを規制する高さ規制手段を前記フレームに備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の斜め締め防止端子の締め忘れ防止構造。
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