JP3783542B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用または業務用で使用される複数の加熱部を有する加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、エレクトロニクスの発展に伴い、安全性、利便性を追求するために、高度な電子技術が加熱調理器という製品分野にまで応用されるに至っている。このような高機能の加熱調理器が普及して台数が増加いくに連れ、特に複数の加熱源を有した複合加熱調理器では、その構成の複雑さ故に様々な故障や不良が発生することが予想される。このため、製造者は故障や不良が発生しないように品質管理を行うことはもとより、発生した故障や不良に対してより迅速且つ的確な対応が求められることは言うまでもないことである。
【0003】
こうした背景を鑑み、機器に異常が生じた場合には、通常、機器の動作状態を使用者に認知させるLEDやLCD等の表示素子を有した表示部を利用して、例えば、設定した火力を表示するための複数のLEDを異常の種類に応じて、通常とは異なる点灯或いは点滅をさせたり、タイマー設定時間などの数字・文字を表示可能な表示素子を有する場合には、その異常に応じた数字または文字等を表示させたりしてその異常状態を表示させ、あるいは音声等で報知させたりして、使用者に機器の異常を報知する手段を講じた加熱調理器が出現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来の加熱調理器では、火力設定用のLEDの点灯・点滅の組み合わせで異常表示する場合には、発生することが予想される数の分だけその組み合わせが存在するため、使用者がこの異常に気づいても、即座に何が異常なのかを認知することは難しいし、電話などで製造者に問い合わせるにしても言葉での説明が困難であったり、意志疎通がうまく図れないために製造者に情報伝達が確実に行うことができず、結局何の異常かが分からないままサービスマンが使用者を訪れなくてはならないため迅速な処理ができないという課題を有していた。
【0005】
また、数字表示素子を用いて文字や数字で異常表示を行う場合、特に機能面、構造面、コスト面等の制約で数字表示素子を1つしか有していない複数の加熱源を持った加熱調理器においては、それぞれの加熱源でほぼ同時に異なる種類の異常が発生した時に、それぞれの異常を表示することができないために、使用者からの情報が不十分となり、製造者が的確な処置を十分に行うことができないという課題を有していた。例え、上記問題を解決するために、1つの加熱源に対して発生し得る異常に対応した表示文字・数字の組み合わせに加えて、複数の加熱源でそれぞれの異常が同時に発生した場合の組み合わせを考慮してこれら異常の組み合わせに対応した表示文字・数字を割り当てることをすると、機器が高機能になる程、例えば加熱源の数が増えれば増える程、異常表示の種類が膨大となってしまうという課題を有していた。
【0006】
更に、音声合成を用いて言語などで異常を報知する場合でも、複数の加熱源を持った加熱調理器においては、それぞれの加熱源でほぼ同時に異なる種類の異常が発生した時に、それぞれの異常を報知することができないために、使用者からの情報が不十分となり、製造者が的確な処置を十分に行うことができないという課題を有していた。例え、上記問題を解決するために、1つの加熱源に対して発生し得る異常に対応した報知音声の組み合わせに加えて、複数の加熱源でそれぞれの異常が同時に発生した場合の組み合わせを考慮してこれら異常の組み合わせに対応した報知音声を割り当てることをすると、機器が高機能になる程、例えば加熱源の数が増えれば増える程、報知音声の種類が膨大となってしまうという課題を有していた。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するもので、複数の加熱部で同時に異なる異常が発生しても、使用者に各加熱部の異常を的確に表示して認知させることで、当該機器に発生している異常を正確に製造者等に伝達できるようにすると共に、数字・文字表示素子の数あるいは音声発生素子が1つで表示文字数あるいは音声の種類に限りがある場合や、あるいは加熱部数が多い場合でも、異常表示の数の増加を抑えた、安価で、使い勝手の良い、サービス性に優れた加熱調理器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、複数の加熱部と、複数の加熱部の動作を設定する操作部と、複数の加熱部の異常を検知する異常検知手段と、操作部で設定された複数の加熱部の設定状態に対応した表示をそれぞれ独立して行う第1の表示部と、異常検知手段で検知した異常状態に対応した表示を行う第2の表示部とを有し、複数の加熱部の中で2つ以上の加熱部が異常の時は、前記第2の表示部は、異常である加熱部毎の異常状態に対応した表示を同じ領域内で適宜切り替えて行うことができるようにするとともに、前記異常検知手段が前記所定の加熱部での異常の発生を検知していても前記所定の加熱部が非使用時にはその異常状態に対応した表示をしないで、前記操作部で前記所定の加熱部の動作を開始させる操作を行った際に前記所定の加熱部で前記異常が発生していればその異常状態に対応した表示を行うようにしたものであり、複数の加熱部は操作部の設定によって各加熱部で単独に動作可能で、各々独立した設定状態、例えば、手動調理の強・中・弱といった火力設定で別々の被加熱対象となる調理物あるいは調理物の入った容器等を同時に加熱できると共に、第1の表示部にそれぞれの設定状態を表示できる。
【0009】
また、異常検知手段が加熱部の異常を検知すると、その異常に対応した表示を第2の表示部で行うことができると共に、異常の発生が複数の加熱部に及んだ時には、それら複数の異常状態に応じた表示を、異常の発生している加熱部毎に同じ領域内で切り替えて行うことができるとともに、所定の加熱部非使用時に異常表示しないので、所定の加熱部以外の加熱部を使用している場合には異常表示は現れず、所定の加熱部の異常表示に惑わされることなく所定の加熱部以外の加熱部を使用することができるという作用を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の目的は、各請求項に記載した構成を実施の形態とすることにより達成することができるので、以下には各請求項の特徴とする構成に作用を併記して実施の形態の意義を理解しやすく説明することとする。
【0011】
請求項1に記載の発明は、複数の加熱部と、前記複数の加熱部の動作を設定する操作部と、前記複数の加熱部の異常を検知する異常検知手段と、前記操作部で設定された前記複数の加熱部の設定状態に対応した表示をそれぞれ独立して行う第1の表示部と、前記異常検知手段で検知した異常状態に対応した表示を行う第2の表示部とを有し、前記第2の表示部は、前記複数の加熱部の中で2つ以上の加熱部が異常の時は、異常である加熱部毎の異常状態に対応した表示を同じ領域内で適宜切り替えて行うことができる構成としたものであり、この構成は複数の加熱部を有しているので、調理物あるいは調理物の入った容器等の被加熱対象を個々に加熱して調理を行うことができる。
【0012】
また、操作部を有しているので、使用者が各加熱部を加熱開始・停止あるいは加熱火力等の設定状態にすることができる。そして、その第1の表示部を有しているので、各々の加熱部に対する第1の設定状態に対応した表示を独立して表示して使用者に認知させることができる。異常検知手段で異常を検知した加熱部に対しては、第2の表示部がその異常状態に対応した表示を行うことができるので、使用者に機器の異常を認知させることができる。また2つ以上の加熱部で、異常が発生した時には、異常が発生している加熱部毎にそれら異常状態に対応した表示を同じ領域内で切り替えて行うことができるので、各加熱部毎の異常状態を使用者に認知させることができると共に、第2の表示部を1つの数字表示素子等を利用して実現可能で、第2の表示部の構成を簡素化し、異常状態表示情報を一カ所に集約して第2の表示部の、操作部及び表示部全体に対する占有面積を小さくし、操作部及び表示部全体の大きさを小さくできるという作用を有する。
【0013】
また異常検知手段が所定の加熱部での異常の発生を検知していても所定の加熱部が非使用時にはその異常状態に対応した表示をしないで、操作部で所定の加熱部の動作を開始させる操作を行った際に前記所定の加熱部で異常が発生していれば第2の表示部でその異常状態に対応した表示を行う構成としたものであり、使用者が所定の加熱部を使用しようとして操作部を操作することによって、所定の加熱部に異常が発生していれば、この所定の加熱部の異常状態に対応した表示を行うことで、どの加熱部が異常であるのかを使用者に直ちに認識させることができると共に、所定の加熱部非使用時に異常表示しないので、所定の加熱部以外の加熱部を使用している場合には異常表示は現れず、所定の加熱部の異常表示に惑わされることなく所定の加熱部以外の加熱部を使用することができるという作用を有する。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の構成とすると共に、複数の加熱部から所定の加熱部を選択する選択手段を有し、第2の表示部は前記選択手段で選択した前記所定の加熱部に対して発生している異常状態に対応した表示を行う構成としたものであり、選択手段で選択した所定の加熱部の異常状態に対応した表示を行うことで、使用者の意図に応じて所望の加熱部の異常状態を認知することができると共に、第2の表示部を1つの数字表示素子等を利用して実現可能で、第2の表示部の構成を簡素化し、異常状態表示を一カ所に集約して第2の表示部の、操作部及び表示部全体に対する占有面積を小さくし、操作部及び表示部全体の大きさを小さくできるという作用を有する。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の構成とすると共に、2つ以上の加熱部が異常状態である際に、その複数の異常状態に対応する表示を時系列に交互に表示する構成としたものであり、使用者は操作部を何ら操作することなく、異常が発生している加熱部全ての異常状態に対応した表示を時系列に交互に認知できるという作用を有する。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか1つに記載の構成とすると共に、第2の表示部は文字表示手段と選択状態表示手段を有し、異常の発生している加熱部毎に前記文字表示手段が異常状態に応じて表示を切り替えるのと同期して、前記選択状態表示手段が、その表示する色または場所を切り替える構成としたものであり、選択状態表示手段が異常の発生している加熱部毎に異なる表示色あるいは表示場所を割り当てて、文字表示手段が表示している異常状態はどの加熱部で発生しているかを、使用者に認知させ易くすると共に、異常状態に対応した表示内容の数を削減できる、例えば、各加熱部で生じ得る異常が同じ場合は、表示内容は同一として、選択状態表示手段の表示する色または場所の違いでどの加熱部でその異常が発生しているかを区別できる、という作用を有する。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか1つに記載の構成とすると共に、第2の表示部は光の透過率の差で文字を表示する文字表示手段と前記文字表示手段の表示面の略背面に配置された選択状態表示手段を有し、前記選択状態表示手段は、異常の発生している加熱部毎に前記文字表示手段が異常状態に応じて表示を切り替えるのと同期して、前記加熱部毎に割り当てた異なる色の光を照射する構成としたものであり、選択状態表示手段を液晶表示素子等の文字表示手段とこの文字表示手段の表示面の略背面に配置された発光ダイオード等の発光素子で実現でき、選択状態表示手段の配置場所を文字表示手段の背面にして第2の表示部の表示部全体に対する占有表示面積を低減できる。また、選択状態表示手段が異常の発生している加熱部毎に異なる発光色を割り当てて、文字表示手段が表示している異常状態はどの加熱部で発生しているかを、使用者に認知させ易くすると共に、異常状態に対応した表示内容の数を削減できる、例えば、各加熱部で生じうる異常が同じ場合は、表示内容は同一として、選択状態表示手段の照射する色の違いでどの加熱部でその異常が発生しているかを区別できる、という作用を有する。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか1つに記載の構成とすると共に、操作部での所定の設定に対して、通常使用とは異なるモードに移行し、第2の表示部が所定の異常状態に対応する表示を行う構成としたものであり、電源投入時等の特定の条件下で、操作部を構成するスイッチ等の押している数の組み合わせに応じて通常使用とは異なるモードに移行させることが可能となる。この時、使用者では対処不可能な、あるいは通常使用時に表示すると不具合となるような特殊な異常状態、例えば雷サージによる過電圧状態や瞬時停電等の瞬時的な電源異常、に対応した表示を第2の表示部に行うことで、当該機器の使用現場でサービスマン等が、オシロスコープ等の計測器を用いることなく異常状態の把握をして、適切な処置を施すための助けとすることができるという作用を有する。
【0019】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施例の構成を示すブロック図である。
【0020】
図1において、1は第1の加熱部、2は第2の加熱部、3は第1の加熱部1及び第2の加熱部2の設定状態を設定すると共に選択手段3aを備えていて、スイッチ等で構成した操作部、4は操作部3で設定した第1の加熱部1及び第2の加熱部2の設定状態に対応した表示をそれぞれ独立して表示するLEDやLCDで構成した第1の表示部、5は第1の加熱部1及び第2の加熱部2で発生した異常を検知する異常検知手段、6は異常検知手段5で検知した異常状態に対応した文字や数字を表示するLEDやLCDで構成した第2の表示部である。
【0021】
上記構成において、その動作を説明する。使用者が操作部3のスイッチ等を操作することにより操作部3は第1の加熱部1または第2の加熱部2に動作開始あるいは設定火力の信号を出力する。これを受けた第1の加熱部1または第2の加熱部2は加熱動作を開始したり、あるいは加熱動作中のものに対しては火力の設定を変える等の設定状態に移行する。これと同時に第1の表示部4は操作部3で設定した各加熱部の設定状態を表示している。この時、第1の表示部4はLEDで構成された動作表示要素を各加熱部に対応して独立して有しているので、使用者はどの加熱部がどのような設定状態で動作しているのかを容易に視認することができる。
【0022】
例えば、第1の加熱部1の第1の設定状態を設定する場合には、図1に示す第1の操作領域7の「切/入」キー7a、「火力アップ」キー7b、「火力ダウン」キー7cで、第1の加熱部1の加熱開始と停止は「切/入」キー7aを押す毎に設定でき、加熱中に「火力アップ」キー7bまたは「火力ダウン」キー7cを押せば、第1の加熱部1の加熱火力を設定することができる。これと同時に第1の表示部4の第1の表示領域9内の加熱状態を示すLED9a、火力設定状態を示すLED9bに、設定されている状態を点灯・消灯によって表示する。加熱中であれば加熱状態を示すLED9aを点灯させ、加熱停止中であれば消灯させる。また、火力設定状態は火力設定状態を示すLED9bの中の、設定されている火力、本実施例では「強」・「中」・「弱」といった火力、に対応したLEDを点灯させる。同様に第2の加熱部2の設定状態を設定する場合には、図1に示す第2の操作領域8の「切/入」キー8a、「火力アップ」キー8b、「火力ダウン」キー8cで、第2の加熱部2の加熱開始と停止は「切/入」キー8aを押す毎に設定でき、加熱中に「火力アップ」キー8bまたは「火力ダウン」キー8cを押せば、第2の加熱部2の加熱火力を設定することができる。これと同時に第1の表示部4の第2の表示領域10内の加熱状態を示すLED10a、火力設定状態を示すLED10bに設定されている状態を点灯・消灯によって表示する。加熱中であれば加熱状態を示すLED10aを点灯させ、加熱停止中であれば消灯させる。また、火力設定状態は火力設定状態を示すLED10bの中の、設定されている火力、本実施例では「強」・「中」・「弱」といった火力、に対応したLEDを点灯させる。
【0023】
次に、第1の加熱部1または第2の加熱部2で異常が発生した場合は、その異常を異常検知手段5が検知し、第2の表示部6でその異常に対応した表示を行う。例えば、第1の加熱部1において、備えている温度検知素子が破壊して温度検知を正常に行えない状態になった場合では、異常検知手段5がこの異常を検知して、この異常内容に対応した異常表示、本実施例では第2の表示部6の第3の表示領域11内に配置された2桁の数字表示可能なLCD6cを用いて「H1」を表示させ、第2の表示部6の第3の表示領域11内に配置された該当する加熱部を表す「第1」LED6aを点灯させる。この時、第1の加熱部1は異常状態であるので、使用者が動作設定できないように第1の操作領域7のキー操作は受け付けない。また、第1の加熱部1を使用中に本異常が発生した場合には、第1の加熱部1の加熱動作は停止すると共に、第1の操作領域7のキー操作は受け付けない。
【0024】
同様に、第2の加熱部2において、備えている温度検知素子が破壊して温度検知を正常に行えない状態になった場合では、異常検知手段5がこの異常を検知して、この異常内容に対応した異常表示、本実施例ではLCD6cを用いて「H1」を表示させ、第2の表示部6の第3の表示領域11内に配置された該当する加熱部を表す「第2」LED6bを点灯させる。この時、第2の加熱部2は異常状態であるので、使用者が動作設定できないように第2の操作領域8のキー操作は受け付けない。また、第2の加熱部2を使用中に本異常が発生した場合には、第2の加熱部2の加熱動作は停止すると共に、第2の操作領域8のキー操作は受け付けない。
【0025】
また、上記した異常が第1の加熱部1及び第2の加熱部2にほぼ同時に発生した場合は、LCD6cを用いて「H1」を表示させ、「第1」LED6aを所定時間、本実施例では約1秒間点灯させる。この時「第2」LED6bは消灯している。この直後、LCD6cでの表示は「H1」のままで、「第1」LED6aを消灯し、「第2」LED6bを約1秒間点灯させる。この動作を繰り返すことで、使用者には第1の加熱部1及び第2の加熱部2が同様の異常であることを認知させることができる。視認性の向上のため第1の加熱部1の異常状態表示と第2の加熱部2の異常状態表示との間に何も表示、点灯させないブランク期間を設けても良い。これにより、使用者は機器の異常状態を的確に認知でき、製造者に電話などで口頭で機器の異常状態を的確に伝達することができる。
【0026】
更に、第1の加熱部1と第2の加熱部2で発生した異常が異なる内容の場合、例えば第1の加熱部1では温度検知素子の故障、第2の加熱部2では異常高温になっている状態であれば、LCD6cで「H1」表示と「第1」LED6a点灯、次にLCD6cで異常高温を示す「H2」表示と「第2」LED6b点灯と交互に表示を切り替える。これにより、各加熱部で同時に同様の異常が発生した場合にはLCD6cでの表示内容を同じにすることで、各異常状態に割り当てる異常記号の数の増加を抑制している。
【0027】
また、「第1」LED6a、「第2」LED6bの代わりに、1つの2色発光LEDを用いて、例えば赤と緑の2色発光LEDで、第1の加熱部1の異常状態を表示中は赤を、第2の加熱部2の異常状態を表示中は緑を発光するようにしても同様の効果を得ることができると共に、LED1つ分の部品点数削減ができ、第3の表示領域11の面積を小さくできるし、LCD6cにどの加熱部が異常かを示すセグメントを設けておけば、LED等を用いないので、更にLED1つ分の部品点数削減ができ、第3の表示領域11の面積を小さくできる。
【0028】
また、LCD6cを透過型として、この表示面の背面に上記した2色発光LEDや表示色の異なる単色発光LEDをバックライトとして配置し、LCD6cの表示内容に同期して発光色を変化させても同様の効果が得られると共に、LEDが全てLCD6cの背面に配置しているので、第3の表示領域11はLCD6cの表示面のみで済み、第3の表示領域11の面積を小さくできる。
【0029】
以上は各加熱部の複数の異常状態を時系列的に切り替えて表示する例であるが、時系列的に表示せずとも、スイッチで構成した選択手段3aを押す毎に、各加熱部の異常状態の表示を切り替えたり、あるいは、異常状態であっても第1の操作領域7と第2の操作領域8の特定のキー、例えば「切/入」キー7aと8aを受け付け可能とし、このキーを押している時に該当する加熱部の異常状態の表示を行うことで、同様の効果を得ることができ、加えて、所望の加熱部の異常状態を使用者が選択して表示させることができる。
【0030】
また、上記したように、異常が発生した時点で異常表示を行っているが、異常の発生している加熱部が非使用時は異常表示をしないで、且つ操作部3のキー入力の受け付けは有効にしておき、使用者がこの加熱部を使用しようと所望のキー操作を行った時点で異常表示を行えば、どの加熱部が異常であるかを使用者は極めてたやすく認知できる。
【0031】
そして、本実施例では操作部での所定の設定、例えば、第1の操作領域7の「切/入」キー7aと「火力アップ」キー7bを同時に押しながら機器への電源投入を行うと、通常動作モードとは異なる特殊異常表示モードに移行し、商用電源異常、例えば雷サージによる過電圧状態や瞬時停電等の瞬時的な電源異常等の様な機器の故障ではないが外的な要因で機器が動作できない様な、通常動作モードでは表示させない異常状態を第2の表示部6に表示させるようにしてある。本実施例では商用電源の過電圧状態をLCD6cで「C1」と表示させる。これは、当該機器の使用現場でサービスマン等が、オシロスコープ等の計測器を用いることなく異常状態の把握をして、適切な処置を施すための助けとしたり、専門知識のない一般使用者でも異常を的確に認知して、製造者に正確に機器の異常状態を伝達することができる。
【0032】
以上のように本実施例によれば、第2の表示部6の第3の表示領域11内に配設された、1つの数字表示素子と2つのLEDで、複数の加熱部の個々の異常状態を、「選択」キーの操作等で、使用者の意図に合致させて所望の加熱部の異常状態を表示したり、あるいはキー操作なしで、時系列的に交互に複数の加熱部で発生している、複数の異常状態を加熱部毎に切り替えて表示させることができるので、全表示領域面積の増加を抑制できると共に、使用者は機器の異常状態を的確に認知でき、製造者に電話など口頭でも機器の異常状態を的確に伝達することができる。
【0033】
尚、本実施例では加熱部が2つ存在する場合について述べているが、3つ以上存在する場合でも同様の効果を得られる。また、第2の表示部6での異常状態に対応した表示は、英数字の組み合わせに限らず、使用者やサービスマンが容易に認識できる記号や文字であっても同様の効果をもたらす。更に、本実施例では、LCDやLED等の視覚に訴える場合を述べているが、聴覚的な手段、例えば、音声合成を用いた1つのスピーカや、吹鳴周波数と吹鳴リズム変化させる1つのブザーといった音声を用いても同様の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、複数の加熱部で発生している各加熱部毎の異常状態を切り替えてほぼ同じ表示領域内で表示させることができるので、全表示領域面積を増加させることなく、使用者に的確に機器の異常状態を認知させることができると共に、使用者が製造者に口頭で発生している異常状態を的確に伝達できる。
【0035】
また、どの加熱部で異常が発生しているかを使用者が容易に判断できる。
【0036】
請求項記載の発明によれば、使用者の意図と合致した加熱部の異常状態を表示できる。
【0037】
請求項記載の発明によれば、キー操作を行うことなく、異常が発生している全ての加熱部の異常状態に対応した表示を行うことができる。
【0038】
請求項記載の発明によれば、異常状態に応じた異常表示種類数の増加を抑制できる。
【0039】
請求項記載の発明によれば、第2の表示部の表示領域を小さくすると共に、異常状態に応じた異常表示種類数の増加を抑制できる。
【0040】
請求項記載の発明によれば、通常動作モードでは表示させない異常状態等、所望の異常状態を表示できるので、これらの異常状態を計測機器等を用いずに簡単に認知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の加熱調理器の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 第1の加熱部
2 第2の加熱部
3 操作部
3a 選択手段
4 第1の表示部
5 異常検知手段
6 第2の表示部
6a、6b 選択状態表示手段
6c 文字表示手段
7 第1の操作領域
8 第2の操作領域
9 第1の表示領域
10 第2の表示領域
11 第3の表示領域

Claims (6)

  1. 複数の加熱部と、前記複数の加熱部の動作を設定する操作部と、前記複数の加熱部の異常を検知する異常検知手段と、前記操作部で設定された前記複数の加熱部の設定状態に対応した表示をそれぞれ独立して行う第1の表示部と、前記異常検知手段で検知した異常状態に対応した表示を行う第2の表示部とを有し、前記複数の加熱部の中で2つ以上の加熱部が異常の時は、前記第2の表示部は、異常である加熱部毎の異常状態に対応した表示を同じ領域内で適宜切り替えて行うことができるようにするとともに、前記異常検知手段が前記所定の加熱部での異常の発生を検知していても前記所定の加熱部が非使用時にはその異常状態に対応した表示をしないで、前記操作部で前記所定の加熱部の動作を開始させる操作を行った際に前記所定の加熱部で前記異常が発生していればその異常状態に対応した表示を行うようにした加熱調理器。
  2. 複数の加熱部から所定の加熱部を選択する選択手段を有し、第2の表示部は前記選択手段で選択した前記所定の加熱部に対して発生している異常状態に対応した表示を行うようにした請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 2つ以上の加熱部が異常状態である際に、その複数の異常状態に対応する表示を時系列に交互に表示するようにした請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 第2の表示部は文字表示手段と選択状態表示手段を有し、異常の発生している加熱部毎に前記文字表示手段が異常状態に応じて表示を切り替えるのと同期して、前記選択状態表示手段が、その表示する色または場所を切り替えるようにした請求項1〜の何れか1つに記載の加熱調理器。
  5. 第2の表示部は光の透過率の差で文字を表示する文字表示手段と前記文字表示手段の表示面の略背面に配置された選択状態表示手段を有し、前記選択状態表示手段は、異常の発生している加熱部毎に前記文字表示手段が異常状態に応じて表示を切り替えるのと同期して、前記加熱部毎に割り当てた異なる色の光を照射するようにした請求項1〜の何れか1つに記載の加熱調理器。
  6. 操作部での所定の設定に対して、通常使用とは異なるモードに移行し、第2の表示部が所定の異常状態に対応する表示を行ってなる請求項1〜の何れか1つに記載の加熱調理器。
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