JP3783149B2 - 電解装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺菌力を有する電解水の製造や、廃水、養殖水槽水、風呂、プール水、冷却用水、合併処理水槽水等の浄化、浄水に使用される電解装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、殺菌力を有する電解水の製造や、廃水、養殖水槽水、風呂、プール水、冷却用水、合併処理水槽水等の浄化、浄水に使用される電解装置としては、機能水(アルカリイオン水や強酸性水)の生成においては、処理電流が小さなことから、陽極として導電性接着剤により電極端子が形成されたフェライト電極が使用され、電極間に隔膜を配置して電気分解を行う隔膜電解が実施されるようになっている。
【0003】
また、弱酸性又は中性の殺菌、洗浄用水の生成や廃水や各種用水の浄化、殺菌においては、処理電流が大きく、前記フェライト電極を用いると、前記導電性接着剤による接合部分の抵抗が大きく、発熱、冷却が繰り返されることになり、導電性接着剤と電極端子およびフェライト電極との接合が、その熱膨張係数の違いにより外れて、その間隙に用水が侵入することにより接続抵抗が増大するとともに、前記導電性接着剤自身が耐薬品性に劣っているため、電解した用水に溶出してしまい、すぐに使用不能となる。
【0004】
そのため、電極端子を溶接又はねじ加工等により形成しやすく、電気分解における溶出のある程度少ないチタン表面に白金メッキを施した白金メッキチタン電極が使用され、前記隔膜を使用しない電気分解が実施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これら陽極における耐溶出性の高い金属の順位は、白金>フェライト>鉛>チタンの順であり、高価な白金が最も強いことから、これをチタン表面にメッキして前記したように陽極として使用されているが、これら白金メッキチタン電極を、処理電流を大きくし、電極に印加される電圧を大きくして使用すると、前記白金メッキが剥離し、チタンが溶出して陽極電極が腐食してしまうという問題がある。
【0006】
これを防止するためには、電解装置によって処理される用水に、食塩等の電解質を適宜添加し、用水の電気伝導度を向上させなければならないという問題があった。
【0007】
本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、電極端子と電極板との接続抵抗が低く、かつ電気伝導度の低い用水や、用水に添加される電解質を少なくした低電気伝導度の条件下においても、大きな処理電流を長期に渡って流して電解処理できる電解装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の電解装置は、所定の間隔にて配置された電極板間に電圧を印加して、前記電極板間に存在する用水の電気分解を行う電解装置において、少なくとも陽極の前記電極板がフェライト電極であって、このフェライト電極には少なくとも1つの孔部が形成され、この孔部に格納される電極端子の先端部に、電極端子の挿入により変形して孔部内面に当接する導電性の金属単体のバネ部材が形成されるとともに、少なくともこの孔部の開口部に孔部内部を、前記用水と隔絶するように密閉する高分子材料の蓋材が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、前記孔部内部において導電性の金属単体のバネ部材が、孔部内面と当接することにより接続抵抗を従来の導電性接着剤のものに比較して低いものとすることができるとともに、孔部内部が蓋材により密閉されていることにより、バネ部材と孔部内面との当接部に用水が侵入して接続抵抗が上昇することを防止することができ、フェライト電極に長期に渡って大きな電流を流すことができるようになり、結果的に電解質等を用水に添加することなく、或いは可能な限り少ない量にて電気分解処理を実施できるようになる。
また、前記バネ部材と孔部内面とが当接して導通していることから、これら電極端子を容易に取付け、取り外しができるようになる。
【0015】
本発明の電解装置は、少なくとも前記バネ部材と孔部内面とが当接する部分に、導電性塗料が塗布されていることが好ましい。
このようにすれば、硬いフェライトの孔部内面とバネ部材との間の微細な空隙を薄肉の導電性塗料の塗膜が埋めるようになり、孔部内面とバネ部材との導通面積が増大して、低い抵抗にて安定した導通を得ることができるようになるとともに、塗膜は常時バネ部材により孔部内面に押しつけられることから、導電性接着剤のように接続部の抵抗が上昇することもない。
【0016】
本発明の電解装置は、少なくとも前記バネ部材と孔部内面とが当接する部分に、鉛、錫、銅、亜鉛、ビスマス、カドミニュウム、ガリウム、インジュム、銀、パラジウム、白金、金等の単体もしくはこれらの合金である軟質の金属層が設けられていることが好ましい。
このようにすれば、硬いフェライトの孔部内面とバネ部材との間の微細な空隙を、これら軟質の金属層が変形して埋めるようになり、孔部内面とバネ部材との導通面積が増大して低い抵抗にて安定した導通を得ることができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は、本実施例1の電解装置の構造を示す一部破断分解斜視図であり、図2は、本実施例1の電解装置に用いた陽極板と電極端子との接合状況を示す断面図である。
【0019】
本実施例1の電解装置1の構造は、図1に示されるように、殺菌用電解水の生成や、用水の浄化処理等に使用される通常の電解装置と同様の構造とされており、電気分解を行うための電解通路3が、陽極板5と陰極板4との間に形成されたものとなっている。
【0020】
これら陽極板5としてはフェライト電極が使用され、陰極板4としては、チタン電極が使用されており、これら陽極板5と陰極板4とは、所定の間隙となるような形状とされた塩化ビニル製の筐体2内に嵌入されて配置されている。
【0021】
これら陽極板5と陰極板4との間隔としては、1〜10mmの範囲内、特には3〜6mmの範囲とすることが好ましく、実施例1では6mmとしている。
【0022】
この筐体2端部の開口部は、パッキン6を介して塩化ビニル製の蓋材7が皿ねじ8により固定されることにより塞がれ、前記陽極板5と陰極板4には、この蓋材7を貫通して筐体2の外部に露出する電極端子9(陰極板4の電極端子は図示せず)が設けられており、この電極端子9は前記蓋材7にOリング10、丸ワッシャー11、ステンレスナット12により固定され、この電極端子9には、整流電源より直流電流が供給され、電解装置1の両端には電解通路3への出入口ジョイント13が設けられており、用水が下方より電解通路3に供給されて上方へ抜けるようにされている。
【0023】
本実施例1において用いた前記陽極板5は、図2に示すような構成とされて前記電極端子9が形成されており、以下にこの電極端子9の形成方法について説明すると、本実施例1の電極端子9は、チタン製とされており、その表面にはネジ山による凹凸が形成されている。
【0024】
また、前記陽極板5は、前記したようにフェライト製とされており、このフェライトとしては、比抵抗、耐食性、耐衝撃強度等に優れていることから、2価金属化合物である酸化ニッケル等と酸化第二鉄とを所定の比率にて混合したものを、適当な雰囲気条件下で焼成して得られたニッケルフェライトを使用しており、このニッケルフェライト製の陽極板5の所定の位置には、電極端子9の先端部を挿入するための孔部15が設けられている。
【0025】
本実施例1では、この孔部15内部に、金属結合部材として鉛製の結合プラグ16が図2(a)に示すように配置され、この結合プラグ16は、その内部の空間の径が、その上端開口部では挿入される電極端子9の外形よりも少し大きく、その内部底面においては、電極端子9の外形よりも少し小さくなるように、上方の開口部に向けてテーパがつけられた上端部が開口された円筒状とされており、その円筒側部には割溝16’が3本、均等の間隔にて設けられている。
【0026】
また、前記電極端子9には、前記孔部15の開口部を塞ぐためのゴムブーツ14がネジ山と係合して移動可能に設けられており、これらゴムブーツ14としては、酸化力の強い電解水にゴムブーツ14が触れることから、耐薬品性、耐食性、遮湿性に優れたゴム部材とすることが好ましく、これらゴム部材としてはフッ素ゴム等が例示される。
【0027】
この電極端子9の先端部を、図2(a)に示すように、前記結合プラグ16が配置された孔部15にねじこんで挿入すると、前記結合プラグ16が鉛製であり、モース硬度が1.5であって、前記陽極板5のフェライトおよび電極端子9のモース硬度4以上よりも低いことから、この結合プラグ16が変形し、電極端子の溝部に侵入するとともに、電極端子9と孔部15との間隙を埋めて、電極端子9と陽極板5とが導通、一体化される。
【0028】
次いで、前記ゴムブーツ14を回転させて孔部15の開口部にねじ込み、孔部15内部を密閉する。
【0029】
このようにして電極端子9が形成された陽極板5を、前記したように電解装置1に取付けて、後述する電解テストに供した。
【0030】
(実施例2)
本実施例2では、実施例1で用いた鉛製の結合プラグ16を、融点約200℃の低融点ハンダ製としており、前記実施例1と同様に、電極端子9を孔部15に挿入し、電極端子9と陽極板5とを導通、一体化させた後に、前記電極端子9に超音波を印加して、結合プラグ16と電極端子9および陽極板5の接続界面を加熱するとともに、炭酸ガスレーザーを用いて低融点ハンダを加熱、溶融させた後、冷却して固化する処理を実施し、このようにして電極端子9が形成された陽極板5を、実施例1と同様に、電解装置1に取付けて、後述する電解テストに供した。
【0031】
本実施例2では、炭酸ガスレーザーでの加熱を実施する前に、超音波による加熱を実施しているが、このようにすることにより、電極端子9のチタン表面や陽極板5のフェライト表面に存在する酸化被膜を破壊して、導通抵抗をより少なく、安定させることができることから好ましい。
【0032】
また、本実施例2では低融点ハンダの加熱を炭酸ガスレーザーで実施しているが、その他の方法、例えば熱風等により加熱を実施しても良いが、低融点ハンダ周囲に熱伝導性の高いものが当接していることから、効率の良い加熱が実施できることから炭酸ガスレーザーを用いることが好ましい。
【0033】
(実施例3)
図3は、本実施例3において用いた電極端子9と電極板5との接合状況を示す外観斜視図である。
【0034】
本実施例3の陽極板5の構成は、図3に示されるようになっており、陽極板5としては、前記実施例1と同様にニッケルフェライトを用いており、その所定位置には、四角柱状の孔部24が形成されている。
【0035】
また、本実施例3では、前記孔部24内部に格納される電極端子9の先端部に、図3(a)に示されるようなバネ部材18が、電極端子9に接続されて設けられており、このバネ部材18の上部位置には、前記孔部24内部を、パッキン22と係合して密閉する塩化ビニル製の蓋材17が設けられている。
【0036】
前記バネ部材18は、L字状の側板a19と、側板a19と反対側の側板b20と、これら側板a19と側板b20との間を連結する波状に設けられた連結板21とで形成されており、これら各部はチタン製の板材を加工して形成されている。
【0037】
また、側板a19と側板b20の外面には、導電性銀・パラジウム塗料が塗布、乾燥されて導電性銀・パラジウム塗膜が厚さ約50ミクロンにて形成されている。
【0038】
このように前記電極端子9の先端部に設けられたバネ部材18は、前記孔部24内部に挿入されることにより、図3(b)に示されるように、その下端部が孔部24の底部に当接し、側板方向に広がるように変形して、側板a19と側板b20の外面が、前記孔部24の内面に圧接するようになり、電極端子9と陽極板5とが導通、一体化されるようになっており、このバネ部材18の上部に設けられた前記蓋材17が、前記パッキン22を介して孔部24の内面壁部と係合することにより、孔部24の内部が密閉され、前記バネ部材18の復元が抑えられるようになっている。
【0039】
このようにして得られた陽極板5を、前記実施例1と同様に、電解装置1に取付けて、後述する電解テストに供した。
【0040】
(実施例4)
図4は、本実施例4において用いた電極端子9と電極板5との接合状況を示す外観斜視図である。
【0041】
本実施例4の陽極板5の構成は、図4に示されるようになっており、陽極板5としては、前記実施例1と同様にニッケルフェライトを用いており、その所定位置には、円柱状の孔部29が形成されている。
【0042】
本実施例4においては、前記孔部29に格納される電極端子9の先端部分には、図4(a)に示されるように、電極端子9の外周をとりまくように、ら旋状とされたチタン材のバネ部材27が、所定の長さに形成されており、そのバネ部材27が形成された上部位置には、実施例3と同様に塩化ビニル製の蓋材25が設けられ、蓋材25の直下には、Oリング状のゴムパッキン26が配置されている。
【0043】
また、前記チタン材のバネ部材27の外周面には、軟質金属層として半田メッキによって約20ミクロンの半田層が形成されている。
【0044】
このようにされたバネ部材27を、前記孔部29に挿入すると、前記バネ部材27が、孔部29の底面に当接して、その外周方向に径が拡大するように変形し、バネ部材27の外周面が、孔部27の内面側壁に圧接するようになり、電極端子9と陽極板5とが、導通、一体化されるようになっており、このバネ部材27の上部に設けられた前記蓋材25の直下に設けられたゴムパッキン26が、孔部29の開口部28近傍の孔部側壁と、電極端子9とに挟まれて孔部29の内部が密閉されるとともに、前記バネ部材27の復元が抑えられるように係合されるようになっている。
【0045】
このようにして得られた陽極板5を、前記実施例1と同様に、電解装置1に取付けて、後述する電解テストに供した。
【0046】
(比較例)
比較例として、実施例1の鉛製の結合プラグ16に代えて、導電性フィラーとしてニッケル系フィラーを含む、アクリル樹脂系の導電性接着剤;スリー・ボンド3381(体積固有抵抗0.01Ω・cm)を、孔部15内部に充填し、前記電極端子9(ゴムブーツ14は除去)を挿入し、導電性接着剤を乾燥、固化させた陽極板を、従来品として作製し、実施例1と同様に、電解装置1に取付けて、後述する電解テストに供した。
【0047】
前記、各実施例および比較例により電極端子9が取付けられた陽極板5において、電極端子9とフェライト電極とにテスターを当接させて、その抵抗、およびばらつきを、サンプル数を無作為に20個選定して測定を実施するとともに、これら各陽極板5が取付けられた電解装置1を、図5のシステム・フロー図に示される評価システムに組み込み、電解テストを実施し、電極寿命の評価を行った。
【0048】
図5において、Vはバルブ、Pはポンプ、FMはフローメーターを示す。
【0049】
前記、評価システムについて説明すると、電解水タンク31内部に貯溜された上水が、ポンプP1により電解装置1の下部より供給され、この電解装置1への供給経路中において、電解質水溶液タンク30より、電解質水溶液タンク30内の臭化ナトリウム水溶液が、ポンプP2により適宜添加され、前記電解装置1において電気分解されることにより生成される電解水が、前記電解水タンク31に貯溜され、これら処理が循環して繰り返されて、高濃度の残留塩素濃度を有する電解水が生成されるようになっており、所定量以上の電解水がオーバーフロー(OF)によって溢流するようになっている。
【0050】
また、前記電解装置1には、整流電源が接続されており、整流電源より供給される電流および電圧が測定可能なように、電流計と電圧計とが設けられている。
【0051】
前記評価システムの運転条件としては、浴槽水やプール水などでは、電気伝導度が400〜800μs/cmと低いことから、前記臭化ナトリウム水溶液による上水の電気伝導度も、前記の範囲に制御し、電流密度を5Amp/dm2となるように、電圧を制御し、整流電源に15秒通電ON、5秒通電OFFとなるように、タイマーを組み込み、このサイクルを1カウントとしてカウンターにて計数した。
【0052】
上記した15秒通電ON、5秒通電OFFのサイクルは、通常病院等において、手指等の洗浄を実施する際の平均的な時間であることから、このサイクルを評価サイクルとして用いている。
これら前記の抵抗測定、および電極寿命の評価試験の結果を以下に示す。
【表1】
Figure 0003783149
前記の表1から、前記各実施例の陽極を用いた電解装置においては、電極端子とフェライト電極との接続抵抗が、従来の比較例と比較して低く、しかもばらつきが少ないとともに、10万カウントを経過しても、電圧の著しい上昇は見られず、尚も使用可能であったのに対し、比較例の電解装置は、ほぼ2万カウントにおいて、いずれも電圧が上昇してしまい、所定の5Amp/dm2の電流を流すことができなくなり、試験を中止した。
【0053】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0060】
(a)請求項1に係る発明によれば、前記孔部内部において導電性の金属単体のバネ部材が、孔部内面と当接することにより接続抵抗を従来の導電性接着剤のものに比較して低いものとすることができるとともに、孔部内部が蓋材により密閉されていることにより、バネ部材と孔部内面との当接部に用水が侵入して接続抵抗が上昇することを防止することができ、フェライト電極に長期に渡って大きな電流を流すことができるようになり、結果的に電解質等を用水に添加することなく、或いは可能な限り少ない量にて電気分解処理を実施できるようになる。また、前記バネ部材と孔部内面とが当接して導通していることから、これら電極端子を容易に取付け、取り外しができるようになる。
【0061】
(b)請求項2に係る発明によれば、硬いフェライトの孔部内面とバネ部材との間の微細な空隙を薄肉の導電性塗料の塗膜が埋めるようになり、孔部内面とバネ部材との導通面積が増大して、低い抵抗にて安定した導通を得ることができるようになるとともに、塗膜は常時バネ部材により孔部内面に押しつけられることから、導電性接着剤のように接続部の抵抗が上昇することもない。
【0062】
(c)請求項3に係る発明によれば、硬いフェライトの孔部内面とバネ部材との間の微細な空隙を、これら軟質の金属層が変形して埋めるようになり、孔部内面とバネ部材との導通面積が増大して低い抵抗にて安定した導通を得ることができるようになる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電解装置の構造を示す一部破断分解斜視図である。
【図2】(a)、(b)は、本発明の実施例1における電解装置に用いた陽極板と電極端子との接合状況を示す断面図である。
【図3】(a)、(b)は、本発明の実施例3における電解装置に用いた陽極板と電極端子との接合状況を示す外観斜視図である。
【図4】(a)、(b)は、本発明の実施例4における電解装置に用いた陽極板と電極端子との接合状況を示す外観斜視図である。
【図5】評価システムを示すシステム・フロー図である。
【符号の説明】
1 電解装置
2 筐体
3 電解通路
4 陰極板
5 陽極板
6 パッキン
7 蓋材
8 皿ねじ
9 電極端子
10 Oリング
11 丸ワッシャー
12 ステンレスナット
13 出入口ジョイント
14 ゴムブーツ
15 孔部
16 結合プラグ
16’ 割溝
17 蓋材
18 バネ部材
19 側板a
20 側板b
21 連結板
22 パッキン
23 開口部
24 孔部
25 蓋材
26 ゴムパッキン
27 バネ部材
28 開口部
29 孔部
30 電解質水溶液タンク
31 電解水タンク

Claims (3)

  1. 所定の間隔にて配置された電極板間に電圧を印加して、前記電極板間に存在する用水の電気分解を行う電解装置において、少なくとも陽極の前記電極板がフェライト電極であって、このフェライト電極には少なくとも1つの孔部が形成され、この孔部に格納される電極端子の先端部に、電極端子の挿入により変形して孔部内面に当接する導電性の金属単体のバネ部材が形成されるとともに、少なくともこの孔部の開口部に孔部内部を、前記用水と隔絶するように密閉する高分子材料の蓋材が設けられていることを特徴とする電解装置。
  2. 少なくとも前記バネ部材と孔部内面とが当接する部分に、導電性塗料が塗布されている請求項に記載の電解装置。
  3. 少なくとも前記バネ部材と孔部内面とが当接する部分に、鉛、錫、銅、亜鉛、ビスマス、カドミニュウム、ガリウム、インジュム、銀、パラジウム、白金、金等の単体もしくはこれらの合金である軟質の金属層が設けられている請求項に記載の電解装置。
JP36948797A 1997-12-26 1997-12-26 電解装置 Expired - Fee Related JP3783149B2 (ja)

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