JP3782782B2 - 引戸構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の部屋に使用される引戸構造に関し、詳しくは引戸が上下のレールにガイドされて、出入口方向と直交する方向に往復移動自在とされ、開位置では出入口が設けられる壁部と略平行に対面する位置で保持されると共に、閉まり際に引戸全体が出入口側に引き寄せられて出入口を閉鎖するように構成された引戸構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般の引戸は同一直線上に移動させることで出入口の開閉を行なっているため、戸先に隙間が生じやすく、遮音性、密閉性に劣るという問題がある。
【0003】
そこで、従来、引戸が上下のレールに誘導されて、出入口方向と直交する方向に往復移動自在とされ、開位置では出入口が設けられる壁部と略平行に対面する位置で保持されると共に、閉まる直前には上下のレールの閉位置直前に設けられた引寄溝に沿って引戸全体が出入口側に引き寄せられて出入口を閉鎖すると共に、引寄溝を次第に深くすることによって確実に密閉できるようにした構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−93308号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の引戸にあっては、完全に閉じられたかどうかは手の感触ではわかり難く、特に勢い良く閉じられた場合には、はねかえりが生じ易くて完全に閉じられない場合が多々あり、また、完全に閉じた場合であっても、風等で引戸が出入口方向から強く押されたときには容易に開いてしまうなど、引戸を閉位置で安定させることができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、引戸が完全に閉まったことを感触で把握でき、閉じ操作が良好になると共に、引戸を閉位置で安定して保持できるようにした引戸構造を提供することにあり、他の目的とするところは、突起部によって閉まり際に良好な感触が得られるものでありながら、突起部からの抵抗を弱めることができる引戸構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、引戸1が上下のレール2,3に誘導されて、出入口方向Aと直交する方向Bに往復移動自在とされ、開位置では出入口4が設けられる壁部5と略平行に対面する位置で保持され、閉まり際にレール2,3に設けられた湾曲部6に沿って引戸1全体が出入口4側に引き寄せられて出入口4を閉鎖するように構成された引戸構造において、前記上レール2は引戸1の上端部を上下動可能にガイドするガイドレール7からなり、前記下レール3は、引戸1の戸先側Cの下ランナー8を走行自在に支持する戸先レール3Aと、引戸1の戸尻側Dの下ランナー9を走行自在に支持する戸尻レール3Bとからなり、戸先レール3A及び戸尻レール3Bに閉まり際に引戸1全体を出入口4側に引き寄せるための湾曲部6を各々設け、各湾曲部6,6を引戸1の閉じ側に向かって下り傾斜させると共に各湾曲部6,6の途中に下ランナー8又は9が乗り越え可能な突起部13を突設したことを特徴としており、このように構成することで、閉まり際に湾曲部6の下り傾斜によって引戸1全体が下り走行するので、各下ランナー8,9の移動性が各々良好となり、また下り傾斜した湾曲部6の途中に設けた突起部13を下ランナー8又は9が乗り越える際の感触によって引戸1が完全に閉まったかどうかを感触によって容易に把握できるようになり、そのうえ閉状態では、湾曲部6の下り傾斜と突起部13とによって引戸1の密閉度が一層高められ、風等で引戸1が出入口方向Aから押された場合でも引戸1を閉位置で安定して保持できるようになる。
【0008】
また前記戸尻側Dの下ランナー9が戸先側Cの下ランナー8よりも早い段階で突起部13を乗り越えることができるように、各突起部13,13の位置をレール3A,3Bの長手方向に沿ってずらせるので、突起部13によって閉まり際の感触が良好に得られるものでありながら、突起部13からの抵抗を極力小さくできると共に、戸先側Cの下ランナー8が突起部13を乗り越えたときには戸尻側Dの下ランナー9は既に突起部13を乗り越えた後であるため、戸先側Cへの引っ張り力だけで戸尻側Dの下ランナー9が十分に移動できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0010】
図1は下レール3で支えられて走行する引戸1の斜視図、図2は平面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図である。
【0011】
本実施形態の引戸1は、図1に示すように、出入口方向Aと直交する方向Bに往復移動自在とされ、開位置では出入口4が設けられる壁部5と略平行に対面する収納凹所19(図1)で保持され、また閉まり際には下レール3に設けられた湾曲部6Aに沿って引戸1全体が出入口4側に引き寄せられて戸枠14に当たる位置(図2の破線位置)まで移動するものである。
【0012】
戸枠14は、図1に示すように、上枠15と戸先側Cの縦枠16と戸尻側Dの縦枠17と中央の中方立18とで構成されており、戸先側Cの縦枠16と中方立18との間が出入口4となっており、中方立18と戸尻側Dの縦枠17との間が収納凹所19となっている。なお、戸尻側Dの縦枠17は省略可能である。
【0013】
上レール2は、図4に示すように、引戸1の上端部に設けたガイド軸20(図2)を上下動可能にガイドするガイドレール7からなる。このガイドレール7には、図5に示すように、引戸1の上端部の戸先側Cのガイド軸20をガイドする戸先ガイド溝7Aと、引戸1の上端部の戸尻側Dのガイド軸20をガイドする戸尻ガイド溝7Bとが形成されている。各ガイド溝7A,7Bは、出入口方向Aと直交する方向Bに延びた直進部21Aと、出入口4に向かって平面視で円弧状に湾曲した湾曲部6Aとからなり、湾曲部6Aに沿ってガイド軸20が出入口4側に引き寄せられる構造となっている。各ガイド軸20はガイドレール7に対してそれぞれ上下移動自在とされ、これにより後述のように引戸1全体が閉まり際に下降可能となっている。なお図5中の22は化粧額縁である。
【0014】
図6は引戸1の荷重を支える下レール3を床30に設けたレール溝31に設置した場合を示している。下レール3は、引戸1の下端部の戸先側Cに設けた下ランナー8を走行自在に支持する戸先レール3Aと、引戸1の下端部の戸尻側Dに設けた下ランナー8を走行自在に支持する戸尻レール3Bとで構成されている。戸先レール3A及び戸尻レール3Bは、それぞれ、出入口方向Aと直交する方向Bに延びた直進部21と、出入口4に向かって平面視で円弧状に湾曲した湾曲部6とで構成されている。これら直進部21及び湾曲部6は前記上レール2の直進部21A及び湾曲部6Aとそれぞれ追随した形状をしている。ここでは、直進部21と湾曲部6との突き合わせ端部に互いに嵌合する凸部90と凹部91とが設けられ、凸部90と凹部91とを嵌合させた状態でビスをレールに設けた固定用孔36を介して床に固定することで、直進部21Aと湾曲部6Aとが一体に連続した構造となっている。
【0015】
ここで、下レール3を構成する戸先レール3A(戸尻レール3Bも同様)は、レール溝31内に嵌め込まれる凹条部32と、凹条部32の幅方向中央から上方に向かって立設する凸条部33と、凹条部32の幅方向両端から上方に向かって突出する左右一対の側壁部34,34とが一体形成されており、凸条部33に沿って引戸1の下ランナー8が走行自在に支持されている。なお図6の例では側壁部34及び凸条部33の各上端とが床30より一段高くなっているが、床30と面一状にして段差をなくすようにしてもよい。なお、本例では下ランナー8として、図6、図11(a)に示すようなキャスター(回転戸車)が用いられている。このキャスターは図11(b)の縦軸Mを中心に回転自在となっている。
【0016】
図7、図9(a)、図10(a)は戸先レール3Aの湾曲部6をそれぞれ示し、図8、図9(b)、図10(b)は戸尻レール3Bの湾曲部6をそれぞれ示している。各湾曲部6,6は、それぞれ図10(a)(b)のMで示すように、引戸1の閉じ側Eに向かって下り傾斜している。このように各湾曲部6,6を下り傾斜させることで、各レール3A,3Bは各下ランナー8,9を出入口4側に引き寄せる機能と各下ランナー8,9を引戸1の閉じ側Eに向かって下り走行させる機能とを持つようになる。
【0017】
さらに湾曲部6の湾曲開始部6aから下り傾斜が開始され、湾曲終端部6bに至るまで下り傾斜が続いている。ここでは図10(a)(b)に示すように、閉まり際に戸尻側Dの下ランナー9が戸先側Cの下ランナー8よりも早い段階で突起部13を乗り越えることができるように各突起部13の位置をレール3A,3Bの長手方向に沿ってずらせている。その一例として、戸先レール3Aにおいては、図7に示す湾曲開始部6aを基点として角度θ1(例えば44°)をあけて湾曲終端部6bが位置し、湾曲開始部6aから角度θ2(例えば39°)をあけて突起部13の終端部13bが位置し、湾曲開始部6aから角度θ3(例えば35°)をあけて突起部13の開始端13aが位置している。一方、戸尻レール3Bにおいては、図8に示す湾曲開始部6aを基点として角度θ1’(例えば43°<θ1)をあけて湾曲終端部6bが位置し、湾曲開始部6aから角度θ2’(例えば38°<θ2)をあけて突起部13の終端部13bが位置し、湾曲開始部6aから角度θ3’(例えば34°<θ3)をあけて突起部13の開始端13aが位置している。これにより、図10(b)に示す戸尻側Dの突起部13は、戸先側Cの突起部13よりも手前(引戸1の開き側)に図10(a)に示すS1、S2、S3だけそれぞれずれて位置しており、戸尻側Dの下ランナー9の方が戸先側Cの下ランナー8よりも早い段階で突起部13を乗り越えることができるようにしている。これら突起部13は引戸1が完全に閉まった際の感触を良好にする働きがあり、例えば山形状に形成され、閉まる方向或いは開く方向のいずれにおいても、下ランナー8又は9がスムーズに乗り越え可能としてある。なお、前記θ1〜θ3、θ1’〜θ3’は前記した各数値に限定されるものではなく適宜設計変更自在である。また本例では湾曲開始部6aと下り傾斜の開始位置とを一致させているが、必ずしもこれに限られる必要はない。
【0018】
しかして、閉まり際には湾曲部6により引戸1全体が出入口4側に引き寄せられると同時に、戸先レール3A及び戸尻レール3Bの各湾曲部6,6に設けられた下り傾斜によって引戸1全体が下り走行するので、戸先側Cの下ランナー8及び戸尻側Dの下ランナー9の移動性が共に良好となり、しかも、各湾曲部6,6の途中に設けた突起部13を下ランナー8又は9が乗り越えることで、閉まり際の感触が得られるようになり、完全に閉まったことが感触でわかるようになる。これにより、引戸1の把手40を勢いよく引っ張らなくても引戸1は自然に戸枠14に密着した状態となる。つまり閉位置の直前まで勢い良く閉めなくても、戸先側Cから軽く引っ張るだけで、湾曲部6の下り傾斜によって出入口4側に向かって引き寄せられる力が働き、戸尻側Dの下ランナー9を十分に移動させることができるので、騒音の発生がなく、しかも引戸1の慣性力によるはねかえりもなく、風等で引戸1が出入口方向Aから押された場合でも引戸1を閉位置で安定して保持できるようになり、この結果、高い密閉性、防音性、断熱性が容易に得られるようになる。
【0019】
ところで、閉位置で下ランナー8,9を安定して保持するためには、突起部13は湾曲部6の湾曲終端部6bにできるだけ近い位置に設けられるのが望ましいが、この場合において、仮りに各下ランナー8,9が同時に各突起部13,13を乗り越える構造にすると、突起部13からの抵抗が大となり、戸尻側Dの下ランナー9が十分に移動できなくなる恐れがある。そこで本例では、戸尻側Dの下ランナー9が戸先側Cの下ランナー8よりも早い段階で突起部13を乗り越えることができるようにしてあるので、突起部13から下ランナー8,9にかかる抵抗力を極力小さくできると共に、戸先側Cの下ランナー8が突起部13を乗り越えたときには戸尻側Dの下ランナー9は既に突起部13を乗り越えた後であるため、戸先側Cへの引っ張り力だけで戸尻側Dの下ランナー9は湾曲部6の湾曲終端部6bまで十分に引き寄せられて完全に閉じられるようになる。この結果、突起部13によって閉まり際の感触が良好に得られるものでありながら、突起部13からの抵抗を弱めることができ、完全な閉じ状態が容易に得られるようになる。なお、上記とは逆に、戸先側Cの下ランナー8が戸尻側Dの下ランナー9よりも早い段階で突起部13を乗り越える場合は、戸先側Cの下ランナー8が突起部13を乗り越えたときには、未だ戸尻側Dの下ランナー9は突起部13を乗り越えていないため、戸先側Cへの引っ張り力だけでは戸尻側Dの下ランナー9が突起部13を乗り越えることができず、十分に移動ができなくなる恐れがある。この結果、本例のように戸尻側Dの下ランナー9が戸先側Cの下ランナー8よりも早い段階で突起部13を乗り越える構造とすることが最も望ましいものである。
【0020】
さらに本例では、湾曲部6の下り傾斜は緩やかな勾配となっているため、開く際には無理なく引戸1を開くことができる。しかも下レール3を構成する戸先レール3A及び戸尻レール3Bに各々設けた湾曲部6は、上レール2側の湾曲部6Aと追随する形状をしているため、引戸1の開閉時に引戸1全体の横ブレを確実に防止でき、開閉操作がスムーズに行なえるという効果もある。さらに、下ランナー8を構成するキャスター(回転戸車)は縦軸Mを中心に回転できるので、湾曲部6に対する追随性が良く、キャスターと下レール3(戸先レール3A、戸尻レール3B)との間でのがたつきを防止でき、結果として引戸1の開閉操作性が一層向上するものである。また下ランナー8としてキャスター(回転戸車)に限定されるものではなく、例えば回転しないバネ付き摺動部材などであってもよいものである。
【0021】
本発明に係る引戸構造は、手動引戸のみならず電動引戸の分野にも広く適用可能である。
【0022】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、引戸が上下のレールに誘導されて、出入口方向と直交する方向に往復移動自在とされ、開位置では出入口が設けられる壁部と略平行に対面する位置で保持され、閉まり際にレールに設けられた湾曲部に沿って引戸全体が出入口側に引き寄せられて出入口を閉鎖するように構成された引戸構造において、前記上レールは引戸の上端部を上下動可能にガイドするガイドレールからなり、前記下レールは、引戸の戸先側の下ランナーを走行自在に支持する戸先レールと、引戸の戸尻側の下ランナーを走行自在に支持する戸尻レールとからなり、戸先レール及び戸尻レールに閉まり際に引戸全体を出入口側に引き寄せるための湾曲部を各々設け、各湾曲部を引戸の閉じ側に向かって下り傾斜させると共に各湾曲部の途中に下ランナーが乗り越え可能な突起部を突設したので、閉まり際に湾曲部の下り傾斜によって引戸全体が下り走行するので、戸先側の下ランナー及び戸尻側の下ランナーの移動性が共に良好となり、しかも下り傾斜した湾曲部の途中に設けた突起部を下ランナーが乗り越える際の感触によって引戸が完全に閉まったかどうかを感触で容易に把握できるようになり、閉じ操作がきわめて良好となる。そのうえ閉状態では、湾曲部の下り傾斜と突起部とによって引戸の密閉度が一層高められ、風等で引戸が出入口方向から押された場合でも引戸を閉位置で安定して保持できるようになる。この結果、高い密閉性、防音性、断熱性が容易に得られるものである。
【0023】
また前記戸尻側の下ランナーが戸先側の下ランナーよりも早い段階で突起部を乗り越えることができるように、各突起部の位置をレールの長手方向に沿ってずらせたので、突起部によって閉まり際の感触が良好に得られるものでありながら、突起部からの抵抗を極力小さくできると共に、戸先側の下ランナーが突起部を乗り越えたときには戸尻側の下ランナーは既に突起部を乗り越えた後であるため、戸先側への引っ張り力だけで戸尻側の下ランナーは閉位置まで十分に移動可能となり、密閉性等を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】同上の上レール付近の破断斜視図である。
【図5】同上の上レール付近の平面断面図である。
【図6】下レールの設置部分の断面図である。
【図7】(a)は戸先レールの湾曲部の平面図、(b)は側面図である。
【図8】(a)は戸尻レールの湾曲部の平面図、(b)は側面図である。
【図9】(a)は戸先レールの湾曲部と直進部の分解斜視図、(b)は戸尻レールの湾曲部と直進部の分解斜視図である。
【図10】(a)は戸先レールの湾曲部の側面断面図、(b)は戸尻レールの湾曲部の側面断面図である。
【図11】(a)は同上の下ランナーを構成するキャスターの側面図、(b)はキャスターの回転方向の説明図である。
【符号の説明】
1 引戸
2 上レール
3 下レール
3A 戸先レール
3B 戸尻レール
4 出入口
5 壁部
6 湾曲部
7 ガイドレール
8 戸先側の下ランナー
9 戸尻側の下ランナー
13 突起部
A 出入口方向
B 出入口方向と直交する方向
C 戸先側
D 戸尻側
E 引戸の閉じ側

Claims (1)

  1. 引戸が上下のレールに誘導されて、出入口方向と直交する方向に往復移動自在とされ、開位置では出入口が設けられる壁部と略平行に対面する位置で保持され、閉まり際にレールに設けられた湾曲部に沿って引戸全体が出入口側に引き寄せられて出入口を閉鎖するように構成された引戸構造において、前記上レールは引戸の上端部を上下動可能にガイドするガイドレールからなり、前記下レールは、引戸の戸先側の下ランナーを走行自在に支持する戸先レールと、引戸の戸尻側の下ランナーを走行自在に支持する戸尻レールとからなり、戸先レール及び戸尻レールに閉まり際に引戸全体を出入口側に引き寄せるための湾曲部を各々設け、各湾曲部を引戸の閉じ側に向かって下り傾斜させると共に各湾曲部の途中に下ランナーが乗り越え可能な突起部を突設し、前記戸尻側の下ランナーが戸先側の下ランナーよりも早い段階で突起部を乗り越えることができるように、各突起部の位置をレールの長手方向に沿ってずらせたことを特徴とする引戸構造。
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