JPH11223065A - 開閉体案内装置 - Google Patents

開閉体案内装置

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JPH11223065A
JPH11223065A JP2715198A JP2715198A JPH11223065A JP H11223065 A JPH11223065 A JP H11223065A JP 2715198 A JP2715198 A JP 2715198A JP 2715198 A JP2715198 A JP 2715198A JP H11223065 A JPH11223065 A JP H11223065A
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JP
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guide
guide rail
rail body
opening
roller
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JP2715198A
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Yoshiyuki Mazaki
善行 真崎
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Murakoshi Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置面2上にガイドレール体1を設置しても
開閉体25の下端部のガイドローラ32がガイドレール体1
から外れることを防止でき、歩行障害を防止でき、車椅
子等の車輪の乗り越えを可能にした開閉体案内装置を提
供する。 【解決手段】 ガイドレール体1と、ガイドレール体1
に係合したガイドローラ32を有する案内体33とを具備
し、ガイドレール体1は、設置板部3と、設置板部3の
両側縁に突設した突縁部4と、両突縁部4に突設しガイ
ドローラ32を挿入した挿入口5を開口したガイド突条部
6とを有して偏平状に形成し、案内体33は、開閉体25に
埋設したソケット35と、ソケット35に上下動自在で常時
下方に付勢したシャフト38と、ガイドローラ32とを有す
る。ガイドローラ32は、両突縁部4の上端面に係合した
大径係合部46と、両ガイド突条部6間に係合した小径係
合部47と、開閉体25の引き上げ時にガイド突条部6に係
合する環状凹部48とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開閉体案内装置に係
り、たとえば、折り戸、間仕切り用仕切り戸及び引き戸
等の開閉体を案内するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の開閉体案内装置として
は、たとえば、実公平4−38054号公報に記載され
ているように、設置部に形成された埋設凹部内に埋設さ
れるガイドレール体と、開閉体の下端部に埋設され前記
ガイドレール体に案内されるガイドローラを有する案内
体と、を具備し、前記ガイドレール体は、前記埋設凹部
の底部に設置する底板部と、この底板部の両側縁から上
方に向かって一体に直角に形成され前記埋設凹部の両側
壁に当接する側板部と、この両側の側板部の対向した内
側部に一体に突設されたガイド突条部と、を有して断面
ほぼコ字状に形成し、前記案内体のガイドローラは、前
記ガイドレール体の両側のガイド突条部の上端面に係合
して支持される大径係合部を有して形成した構成が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
構成では、設置部に断面ほぼコ字状の高さを有するガイ
ドレール体を埋設する比較的深い埋設凹部を形成する手
数を要し、施工上問題がある。また、設置部に埋設凹部
を形成することなく設置面上に直接断面ほぼコ字状の高
さを有するガイドレール体を固定すると、設置面上にガ
イドレール体が上方に向かって大きく突出することにな
り、このガイドレール体が歩行の障害になったり、たと
えば、車椅子等の車輪がガイドレール体に当接して出入
りすることが困難になる等の問題がある。
【0004】そこで、設置部にガイドレール体を埋設す
る埋設凹部を形成する手数を省き、ガイドレール体が歩
行の障害になることを防止するとともに、車椅子等がガ
イドレール体を乗り越えて出入りすることを可能にする
ため、ガイドレール体の高さを低くして偏平状に形成す
ることが考えられるが、この場合には、ガイドレール体
に対する開閉体の下端部のガイドローラの係合が浅くな
るので、開閉体の開閉時にこの開閉体の下端部のガイド
ローラがガイドレール体から簡単に外れ易くなり、特に
開閉体が折り戸の場合は開閉時にこの折り戸が前後方向
(通過方向)に引っ張られる力が大きいことにより傾い
た際にはガイドローラがガイドレール体から簡単に外れ
ることが考えられる。
【0005】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、設置面上にガイドレール体を設置しても開閉体
の開閉時にこの開閉体の下端部のガイドローラがガイド
レール体から簡単に外れることを防止でき、ガイドレー
ル体が歩行の障害になることを防止できるとともに、車
椅子等の車輪がガイドレール体を簡単に乗り越えること
ができ車椅子等が容易に出入りすることを可能にした開
閉体案内装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の開閉体案内装
置は、設置面上に固定されるガイドレール体と、開閉体
の下端部に設けられ前記ガイドレール体に案内されるガ
イドローラを有する案内体と、を具備し、前記ガイドレ
ール体は、前記設置面上に設置される設置板部と、この
設置板部の相対する両側縁に上方に向かって一体に突設
された突縁部と、この両側の突縁部の上端部に互いに離
間対向して一体に突設され前記ガイドローラを挿入する
挿入口を形成したガイド突条部と、を有して偏平状に形
成し、前記案内体は、前記開閉体の下端部に埋設された
上下方向のソケットと、このソケットに上下動自在に設
けられ常時下方に向かって付勢されたシャフトと、前記
ソケットの下端面から突出された前記シャフトの下端部
に回転自在に設けられた前記ガイドローラと、を有し、
前記ガイドローラは、前記ガイドレール体の両側の突縁
部の上端面に係合する大径係合部と、この大径係合部の
下部に形成され前記ガイドレール体の両側のガイド突条
部間に係合する前記大径係合部より小径の小径係合部
と、この小径係合部の下部に形成され前記開閉体の引き
上げ時に前記ガイドレール体のガイド突条部に係合する
環状凹部と、を有する、ものである。
【0007】そして、設置面上にガイドレール体の設置
板部を設置して固定し、このガイドレール体の挿入口に
開閉体の下端部に設けられた案内体のガイドローラを上
方から挿入することにより、このガイドローラの大径係
合部がガイドレール体の両側の突縁部の上端面に係合さ
れるとともに、ガイドローラの小径係合部がガイドレー
ル体の両側のガイド突条部に係合され、かつ、このガイ
ドローラの下端部が設置板部の上面に対向する状態でこ
のガイドローラがガイドレール体に組み付けられる。
【0008】この際、ガイドローラは常時下方に向かっ
て付勢されているシャフトに設けられていることによ
り、このシャフトにてガイドローラがガイドレール体に
組み付けられた状態に保持される。
【0009】また、開閉体を開閉移動することにより、
この開閉体の下端部のガイドローラがガイドレール体に
組み付けられた状態のままでガイドレール体の両側のガ
イド突条部に沿って回転しながら移動して開閉体が開閉
移動される。この際、すなわち、開閉体の開閉移動時に
開閉体が前後方向に引っ張られる力により引上げられて
傾動したときに、この開閉体の下端部のガイドローラの
小径係合部がガイドレール体のガイド突条部から外れて
も、この小径係合部に変わってガイドローラの環状凹部
がガイドレール体のガイド突条部に係合し、ガイドロー
ラがガイドレール体から外れることを防止される。
【0010】また、ガイドレール体は偏平状に形成さ
れ、このガイドレール体の高さが低いことにより、この
ガイドレール体が歩行の障害になることを防止される。
また、車椅子等の車輪がガイドレール体を簡単に乗り越
えることができ車椅子等が容易に出入りされる。
【0011】請求項2の開閉体案内装置は、請求項1の
開閉体案内装置において、ガイドレール体は、両側の突
縁部の上端部に互いに反対方向に向かって一体に突出さ
れ、かつ、突出端部を設置面に向かって傾斜して設置さ
せる案内板部を有する、ものである。
【0012】そして、ガイドレール体は偏平状に形成さ
れ、このガイドレール体の高さが低く、しかも、互いに
反対方向に向かって突出した突出端部を設置面に向かっ
て傾斜して設置させる案内板部を両側に有することによ
り、このガイドレール体が歩行の障害になることを防止
される。また、車椅子等の車輪がガイドレール体の一方
の案内板部から他方の案内板部を更に簡単にスムーズに
乗り越えることができ車椅子等が容易に出入りされる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。
【0014】1は床面等の設置面2上に固定される所定
の長さを有して形成された下部のガイドレール体で、こ
のガイドレール体1は、前記設置面2上に設置される所
定の幅の設置板部3と、この設置板部3の相対する両側
縁に上方に向かって垂直状に一体に突設された突縁部4
と、この両側の突縁部4の上端部に互いに離間対向して
水平状に一体に突設され後述するガイドローラを挿入す
る挿入口5を形成した下面に係合面6aを有するガイド突
条部6と、を有して偏平状に形成されている。
【0015】また、前記ガイドレール体1は、前記両側
の突縁部4の上端部に互いに反対方向に向かって一体に
突出され、かつ、両突出端部7,8を前記設置面2に向
かって傾斜して設置させる案内板部9,10を有して形成
されている。
【0016】また、前記一方側の突出端部8を有する一
方側の案内板部10は前記一方側の突縁部4の上端部に水
平状の連続板部11を介して一体に形成され、この連続板
部11は上面部に所定の間隔をおいて複数条の滑り止め用
の凹溝12がそれぞれ形成されているとともに、その下面
部に前記設置面2上に設置させる複数の補強リブ13がそ
れぞれ一体に形成されている。
【0017】そして、前記ガイドレール体1は、全体の
厚みが、たとえば略3mm程度に薄く偏平状に形成され、
前記設置板部3及びガイド突条部6を有する両側の突縁
部4にて上面に開口した挿入口5を有するローラ案内溝
14が形成されている。
【0018】そうして、前記下部のガイドレール体1は
前記床面等の設置面2上に設置されて図示しない固定手
段にて固定され、この下部のガイドレール体1の一端部
にピボット嵌合部15を有するピボット受体16が固定ねじ
17にて固定されている。
【0019】18は前記下部のガイドレール体1に対向し
てこの下部のガイドレール体1の上方の固定部19に埋設
されて水平状に固定された上部のガイドレール体で、こ
の上部のガイドレール体18は、下面に開口した挿入口20
を形成したローラ案内溝21を有して形成されている。ま
た、前記上部のガイドレール体18の一端部にピボット嵌
合部22を有するピボット受体23が固定ねじ24にて固定さ
れ、このピボット受体23のピボット嵌合部22は、前記下
部のガイドレール体1の一端部に固定された前記ピボッ
ト受体16のピボット嵌合部15と同軸線上に形成されてい
る。
【0020】25は前記上下のガイドレール体1,18間に
折り畳み開閉自在に配置される開閉体としての折り戸体
で、この折り戸体25は開口部の大きさに応じて複数枚の
折り戸26のそれぞれを上下方向に所定の間隔をおいて配
置したヒンジ27にて折り畳み自在に連結して構成されて
いるが、本実施の形態では2枚の折り戸26を図示してい
る。そして、2枚の折り戸26の中の一方を固定側の折り
戸26a とし、他方を回動側26b として構成されている。
【0021】また、前記固定側の折り戸26a の一端側の
下端部に下部ピボット体28が埋設され、この下部ピボッ
ト体28に設けられたピボット軸29の下端部が前記下部の
ガイドレール体1の一端部に固定されたピボット受体16
のピボット嵌合部15に回動自在に嵌合されている。ま
た、前記固定側の折り戸26a の一端側の上端部に上部ピ
ボット体30が埋設され、この上部ピボット体30に設けら
れたピボット軸31の上端部が前記上部のガイドレール体
18の一端部に固定されたピボット受体23のピボット嵌合
部22に回動自在に嵌合されている。
【0022】そして、前記固定側の折り戸26a は一端側
の上下のピボット軸29,31にて前記上下のガイドレール
体1,18間に配置されて支持され、かつ、この上下のピ
ボット軸29,31を中心として開閉回動自在に設けられて
いる。
【0023】つぎに、前記回動側の折り戸26b の他端側
の下端部に前記下部のガイドレール体1に係合して案内
されるガイドローラ32を有する下部の案内体33が設けら
れている。
【0024】前記案内体33は、前記回動側の折り戸26b
の他端側の下端部に下面を開口して形成された埋設凹部
34に埋設された上下方向の中空のソケット35と、このソ
ケット35に上下動自在に設けられ上端部にばね受頭部36
を有するとともに下端部にこのソケット35の下端面から
下方に向かって突出するローラ取付軸部37を有するシャ
フト38と、前記ソケット35の上端部に嵌合されたソケッ
トキャップ39と、このソケットキャップ39と前記シャフ
ト38の上端部のばね受頭部36との間に介在されこのシャ
フト38を常時下方に向かって付勢するコイルスプリング
40と、前記シャフト38の下端部のローラ取付軸部37に回
転自在に設けられた前記ガイドローラ32と、を有して構
成されている。
【0025】また、前記ローラ取付軸部37は、前記シャ
フト38の下端部に形成されたシャフト38の径より小径の
小径軸部41と、この小径軸部41の上下方向の略中間部に
形成された小径軸部41の径より小径の環状係合部42と、
を有して形成されている。また、前記ソケット35は、下
端部に前記シャフト38を上下動自在に挿通した挿通孔35
a を有し、この挿通孔35a の開口縁部に前記シャフト38
のばね受頭部36を抜止めするストッパー35b が形成され
ている。
【0026】また、前記ガイドローラ32は、中心部に前
記ローラ取付軸部37に回転自在に嵌合して取り付けた上
下方向の嵌合孔43を有し、この嵌合孔43の内壁部の上下
方向の略中間部にこのガイドローラ32の中心下方に向か
って傾斜した環状の案内斜面44及びこの案内斜面44の下
端部に水平状に形成され前記環状係合部42に係合する環
状の係合段部45が形成されている。
【0027】また、前記ガイドローラ32は、外周部に形
成され前記下部のガイドレール体1の両側の突縁部4の
上端面に係合して回転する円盤状の大径係合部46と、こ
の大径係合部46の下部に一体に形成され前記下部のガイ
ドレール体1の両側のガイド突条部6間に係合して回転
する大径係合部46より小径の円盤状の小径係合部47と、
この小径係合部47の下部に形成され前記開閉体すなわち
折り戸体25の引上げ傾動時に前記ガイドレール体1の両
側のガイド突条部6に係合する環状凹部48と、を有して
形成されている。
【0028】また、前記環状凹部48は、前記折り戸体25
の引上げ傾動時に前記ガイド突条部6の係合面6aに係合
する係合段部48a と、前記ガイドローラ32の下降時に前
記ガイド突条部6の上端面に案内される上方に向かって
拡開傾斜した傾斜案内面48bとを有して形成されてい
る。しかして、前記ガイドローラ32は合成樹脂にて形成
されている。
【0029】そして、前記ガイドローラ32の嵌合孔43に
前記ローラ取付軸部37を圧入することにより、ローラ取
付軸部37の下端部に形成された下方に向かって縮径され
たテーパー状の挿入部49が案内斜面44に案内されて挿入
されるとともに、この挿入部49に連続した小径軸部41の
下端部が案内斜面44の下端部に対して圧入され、この小
径軸部41の下端部が案内斜面44の下端部を通過してこの
小径軸部41の下端部に連続した環状係合部42に案内斜面
44の下端部が突出して係合し、かつ、この環状係合部42
の環状段部50がガイドローラ32の係合段部45に係合して
抜止めされた状態で、ローラ取付軸部37にガイドローラ
32が回転自在に取り付けられている。
【0030】つぎに、前記回動側の折り戸26b の他端側
の上端部に前記上部のガイドレール体18に係合して案内
されるガイドローラ51を有する上部の案内体52が設けら
れている。この上部の案内体52は、前記下部の案内体33
と同軸上に位置して前記回動側の折り戸26b の他端側の
上端部に埋設されている。
【0031】しかして、前記上部の案内体52は、前記下
部の案内体33と同一の構成に形成され、この下部の案内
体33を上下方向を逆にした状態でそのソケット35が前記
回動側の折り戸26b の他端側の上端部に埋設されてい
る。また、前記ガイドローラ51は前記シャフト38の上端
部に回転自在に取り付けられ、前記上部のガイドレール
体18の挿入口20に回転自在に係合した小径部53及びこの
小径部53の下端部に一体に形成され前記挿入口20の開口
縁部に下方から当接する小径部53より大径の大径当接部
54を有して形成されている。
【0032】そして、前記回動側の折り戸26b は上下の
ガイドローラ32,51にて前記上下のガイドレール体1,
18間に配置されて支持され、かつ、この上下のガイドロ
ーラ32,51はそれぞれのコイルスプリング40にて上下の
ガイドレール体1,18に向かってそれぞれ付勢されてい
る。
【0033】また、この折り戸26b は上下のガイドロー
ラ32,51を有する上下の案内体33,52のシャフト38を中
心として開閉回動自在に、かつ、この上下のシャフト38
のガイドローラ32,51により上下のガイドレール体1,
18に案内されて開閉移動自在に設けられている。
【0034】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0035】固定側の折り戸26a の下端部に埋設された
下部ピボット体28のピボット軸29の下端部を下部のガイ
ドレール体1の一端部のピボット受体16のピボット嵌合
部15に回動自在に嵌合し、固定側の折り戸26a の上端部
に埋設された上部ピボット体30のピボット軸31の上端部
を上部のガイドレール体18の一端部のピボット受体23の
ピボット嵌合部22に回動自在に嵌合することにより、こ
の固定側の折り戸26aは一端側の上下のピボット軸29,3
1にて上下のガイドレール体1,18間に配置されて支持
され、かつ、この上下のピボット軸29,31を中心として
開閉回動自在に取り付けられる。
【0036】また、回動側の折り戸26b の他端側の下端
部の下部の案内体33のガイドローラ32を下部のガイドレ
ール体1に係合し、回動側の折り戸26b の他端側の上端
部の上部の案内体52のガイドローラ51を上部のガイドレ
ール体18に係合することにより、この回動側の折り戸26
b は上下の案内体33,52のガイドローラ32,51にて上下
のガイドレール体1,18間に配置されて支持され、この
上下の案内体33,52のシャフト38を中心として開閉回動
自在に、かつ、この上下のシャフト38のガイドローラ3
2,51により上下のガイドレール体1,18に案内されて
開閉移動自在に設けられる。
【0037】すなわち、下部のガイドレール体1に回動
側の折り戸26b の他端側の下端部の案内体33のガイドロ
ーラ32を係合する場合において、下部のガイドレール体
1の挿入口5に折り戸26b の下端部の案内体33のガイド
ローラ32を上方から挿入することにより、このガイドロ
ーラ32の大径係合部46の下面部がガイドレール体1の両
側の突縁部4の上端面に係合されるとともに、このガイ
ドローラ32の小径係合部47がガイドレール体1の両側の
ガイド突条部6に係合され、かつ、このガイドローラ32
の下端部が設置板部3上のローラ案内溝14に対向して突
出する状態でこのガイドローラ32が下部のガイドレール
体1に組み付けられて支持される。
【0038】そして、上下の案内体33,52のガイドロー
ラ32,51は常時それぞれが係合した上下のガイドレール
体1,18に向かってコイルスプリング40にて付勢されて
いるシャフト38に設けられていることにより、この上下
のシャフト38にて上下のガイドローラ32,51が上下のガ
イドレール体1,18に組み付けられた状態に保持され
る。
【0039】つぎに、折り戸体25を開閉移動することに
より、この折り戸体25の固定側の折り戸26a が一端側の
上下のピボット軸29,31を中心として開閉回動されると
ともに、この固定側の折り戸26a に対して上下方向のヒ
ンジ27を介して回動側の折り戸26b が開閉移動され、す
なわち、この回動側の折り戸26b の下端部のガイドロー
ラ32がガイドレール体1に組み付けられた状態のままで
ガイドレール体1の両側のガイド突条部6に沿って回転
しながら移動して回動側の折り戸26b が開閉移動され
る。
【0040】この際、すなわち、折り戸体25の開閉移動
時に固定側の折り戸26a と回動側の折り戸26b が上下方
向のヒンジ27にて開閉回動されることにより両折り戸26
a ,26b が前後方向に引っ張られる力により回動側の折
り戸26b が引上げられて傾動したときに、この回動側の
折り戸26b の下端部のガイドローラ32の小径係合部47が
ガイドレール体1のガイド突条部6から外れても、この
小径係合部47に変わってガイドローラ32の環状凹部48の
係合段部48a がガイドレール体1のガイド突条部6の係
合面6aに係合し、ガイドローラ32がガイドレール体1か
ら外れることを防止される。
【0041】また、引き上げられて傾動した回動側の折
り戸26b が垂直状に移行する際には、コイルスプリング
40の付勢力と相俟ってガイドローラ32は環状凹部48の傾
斜案内面48b がガイド突条部6の上端面に案内されて下
降される。そして、このガイドローラ32の大径係合部46
の下面部がガイドレール体1の両側の突縁部4の上端面
に係合されるとともに、このガイドローラ32の小径係合
部43がガイドレール体1の両側のガイド突状部6に係合
される。
【0042】したがって、設置面2上に下部のガイドレ
ール体1を設置し、このガイドレール体1の高さを低く
して偏平状に形成することにより、ガイドレール体1に
対する回動側の折り戸26b の下端部のガイドローラ32の
係合が浅くなっても、折り戸体25の開閉移動時にこの折
り戸体25の回動側の折り戸26b の下端部のガイドローラ
32がガイドレール体1から簡単に外れることがなく、折
り戸体25がスムーズに開閉移動される。
【0043】また、下部のガイドレール体1は全体とし
て偏平状に形成され、このガイドレール体1の高さが低
いことにより、このガイドレール体1が歩行の障害にな
ることを防止される。また、車椅子等の車輪がガイドレ
ール体1を簡単に乗り越えることができ車椅子等が容易
に出入りされる。
【0044】つぎに、下部のガイドレール体1は、全体
として高さを低くして偏平状に形成され、その両側の突
縁部4の上端部に互いに反対方向に向かって一体に突出
され、かつ、突出端部7,8を設置面2に向かって傾斜
して設置させる案内板部9,10を有するとともに、その
一方側の案内板部10は一方側の突縁部4に水平状の連続
板部11を介して設けられていることにより、設置面2と
下部のガイドレール体1の上端面との間の段差が極めて
小さくなり、ガイドレール体1が歩行の障害になること
を更に防止される。
【0045】また、設置面2と下部のガイドレール体1
の上端面との間の段差が極めて小さくなることにより、
車椅子等の通過時は、車椅子等の車輪がガイドレール体
1の一方側の案内板部9から他方側の案内板部10を、ま
たは他方側の案内板部10から一方側の案内板部9を更に
簡単にスムーズに乗り越えることができ車椅子等が容易
に出入りされる。
【0046】つぎに、前記実施の形態では、一方側の案
内板部10は一方側の突縁部4に水平状の連続板部11を介
して設ける場合について説明したが、これに限らず、一
方側の案内板部10は連続板部11を介在することなく他方
側の案内板部9と同様に一方側の突縁部4に直接一体に
突出するようにしてもよい。
【0047】また、前記実施の形態では、上部の案内体
52は下部の案内体33を上下方向の向きを逆にして用い、
そのガイドローラ51は下部の案内体33のガイドローラ32
とは異なるものを用いる場合について説明したが、これ
に限らず、上部の案内体52はガイドローラ32を含め下部
の案内体33の全体を上下方向の向きを逆して用いるよう
にしてもよい。
【0048】さらに、前記実施の形態では、開閉体とし
て複数の折り戸26をヒンジ27にて開閉回動自在に連結し
た折り戸体25について説明したが、これに限らず、たと
えば、複数の間仕切戸をヒンジにて開閉回動自在に連結
した間仕切体、引き戸体等の開閉体であってもよい。こ
れらの場合も、前記実施の形態の下部のガイドレール体
1は設置面2上に直付けし、この下部のガイドレール体
1に下部の案内体33のガイドローラ32を前記実施の形態
の場合と同様に係合する。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、設置面上に固
定したガイドレール体の挿入口に開閉体の下端部に設け
られた案内体のガイドローラを上方から挿入することに
より、このガイドローラの大径係合部がガイドレール体
の両側の突縁部の上端面に係合されるとともに、ガイド
ローラの小径係合部がガイドレール体の両側のガイド突
条部間に係合された状態でガイドローラをガイドレール
体に組み付けることができるとともに、このガイドロー
ラは常時下方に向かって付勢されているシャフトに設け
られていることにより、このシャフトにてガイドローラ
をガイドレール体に組み付けた状態に保持できる。
【0050】また、開閉体を開閉移動することにより、
この開閉体の下端部のガイドローラがガイドレール体に
組み付けられた状態のままでガイドレール体の両側のガ
イド突条部に沿って回転しながら移動して開閉体が開閉
移動されるが、この際、すなわち、開閉体の開閉移動時
に開閉体が前後方向に引っ張られる力により引上げられ
たときに、この開閉体の下端部のガイドローラの小径係
合部がガイドレール体のガイド突条部から外れても、こ
の小径係合部に変わってガイドローラの環状凹部がガイ
ドレール体のガイド突条部に係合し、ガイドローラがガ
イドレール体から外れることを確実に防止できる。
【0051】また、ガイドレール体は偏平状に形成さ
れ、このガイドレール体の高さが低いことにより、この
ガイドレール体が歩行の障害になることを防止でき、ま
た、車椅子等の車輪がガイドレール体を簡単に乗り越え
ることができ車椅子等が容易に出入りできる。
【0052】したがって、設置面上にガイドレール体を
設置しても開閉体の開閉時にこの開閉体の下端部のガイ
ドローラがガイドレール体から簡単に外れることを防止
でき、ガイドレール体が歩行の障害になることを防止で
きるとともに、車椅子等の車輪がガイドレール体を簡単
に乗り越えることができ車椅子等が容易に出入りするこ
とを可能にした開閉体案内装置を提供できる。
【0053】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、ガイドレール体は、両側の突縁部の上端
部に互いに反対方向に向かって一体に突出され、かつ、
突出端部を設置面に向かって傾斜して設置させる案内板
部を有するので、この案内板部にて設置面とガイドレー
ル体との間の段差を極めて小さくすることができ、この
ガイドレール体が歩行の障害になることを防止でき、ま
た、車椅子等の車輪がガイドレール体の一方の案内板部
から他方の案内板部を更に簡単にスムーズに乗り越える
ことができ車椅子等が容易に出入りできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す開閉体案内装置の断
面図である。
【図2】同上ガイドレール体にガイドローラを係合した
状態の拡大断面図である。
【図3】同上開閉体の一部を切欠した設置状態の正面図
である。
【図4】同上断面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール体 2 設置面 3 設置板部 4 突縁部 5 挿入口 6 ガイド突条部 7,8 突出端部 9,10 案内板部 25 開閉体 32 ガイドローラ 33 案内体 35 ソケット 38 シャフト 46 大径係合部 47 小径係合部 48 環状凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置面上に固定されるガイドレール体
    と、開閉体の下端部に設けられ前記ガイドレール体に案
    内されるガイドローラを有する案内体と、を具備し、 前記ガイドレール体は、前記設置面上に設置される設置
    板部と、この設置板部の相対する両側縁に上方に向かっ
    て一体に突設された突縁部と、この両側の突縁部の上端
    部に互いに離間対向して一体に突設され前記ガイドロー
    ラを挿入する挿入口を形成したガイド突条部と、を有し
    て偏平状に形成し、 前記案内体は、前記開閉体の下端部に埋設された上下方
    向のソケットと、このソケットに上下動自在に設けられ
    常時下方に向かって付勢されたシャフトと、前記ソケッ
    トの下端面から突出された前記シャフトの下端部に回転
    自在に設けられた前記ガイドローラと、を有し、 前記ガイドローラは、前記ガイドレール体の両側の突縁
    部の上端面に係合する大径係合部と、この大径係合部の
    下部に形成され前記ガイドレール体の両側のガイド突条
    部間に係合する前記大径係合部より小径の小径係合部
    と、この小径係合部の下部に形成され前記開閉体の引き
    上げ時に前記ガイドレール体のガイド突条部に係合する
    環状凹部と、を有する、 ことを特徴とする開閉体案内装置。
  2. 【請求項2】 ガイドレール体は、両側の突縁部の上端
    部に互いに反対方向に向かって一体に突出され、かつ、
    突出端部を設置面に向かって傾斜して設置させる案内板
    部を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の開閉体案内装置。
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