JP3782626B2 - Ｌｃｄの照光装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明はＬＣＤの照光装置に係わり、特に、低コストで種類の異なるＬＥＤに対応することができるＬＣＤの照光装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
通信機器等に用いられる従来のＬＣＤ（液晶表示装置）の照光装置の例を図６に示す。図６（ａ）は側面発光ＬＥＤ７が用いられる場合を示している。この場合は側面発光ＬＥＤ７が基板８に紙面垂直方向に延びる方向に１列に取付けられる。
【０００３】
側面発光ＬＥＤ７から発光された光は光ガイド１０に導かれ、光ガイド１０の前面に配置されたＬＣＤ１１を照明する。ＬＣＤ１１は基板８とフラットケーブル４で接続されており、基板８からの信号により任意の文字または図形を表示する。これらの基板８、光ガイド１０およびＬＣＤ１１は取付金具１２に取付けられている。
【０００４】
図６（ｂ）は天面側面発光ＬＥＤ６が用いられる場合を示している。この場合は天面発光ＬＥＤ６が子基板６に１列に取付けられる。子基板６は図示していないリード線により基板９に接続されている。
【０００５】
天面発光ＬＥＤ６から発光された光は光ガイド１０に導かれ、光ガイド１０の前面に配置されたＬＣＤ１１を照明する。ＬＣＤ１１は基板９とフラットケーブル４で接続されており、基板９からの信号により任意の文字または図形を表示する。これらの基板９、光ガイド１０およびＬＣＤ１１は取付金具１２に取付けられている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のＬＣＤの照光装置によると、側面発光ＬＥＤ７を用いる基板８は側面発光ＬＥＤ７に接続するためのランドを備えており、天面発光ＬＥＤ６を用いる基板９は小基板３に接続するためのランドを備えており、側面発光ＬＥＤ７を用いるときと、天面発光ＬＥＤ６を用いるときに異なる基板を使用しなければならなかった。このため準備する部品の種類が多くなり製造コストが高くなるという問題があった。
【０００７】
さらに、小基板３は基板９に半田付けで取付けられるため、光ガイド１０に対する位置が安定しないという問題があった。
【０００８】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造コストが安く、光ガイドに対して天面発光ＬＥＤを正確に位置決めできるＬＣＤの照光装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
この発明のＬＣＤの照光装置は、ＬＣＤにＬＥＤからの光を導く光ガイドの後に配置される基板に側面発光ＬＥＤ用ランドと天面発光ＬＥＤの取付けられる子基板に接続するためのランドを設け、前記光ガイドに前記子基板を位置決め固定するスリットと爪を設けたものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例であるＬＣＤの照光装置を図面に基づいて説明する。図１はこの発明の実施例であるＬＣＤの照光装置に用いられる光ガイドを示す平面図である。また、図２は図１におけるＡ−Ａ断面図である。
【００１１】
図に示すように、光ガイド１には図３および図４に示す小基板３を位置決め固定するためのスリット１ａ、１ａおよび爪１ｂ、１ｂが設けられ、さらに、ＬＥＤから光を導くための凹み１ｃ、１ｃ…が設けられている。
【００１２】
また、図３に示すように基板２には小基板３と接続するためのランド２ａ、２ａと側面発光ＬＥＤを半田付けするためのランド２ｂ、２ｂ…が設けられている。小基板３は天面発光ＬＥＤ３、３…を使用するときに用いられるもので、天面発光ＬＥＤ３、３を半田付けするためのランドおよび小基板３を基板２に接続するためのランド３ａ、３ａが設けられており、小基板３はランド３ａ、３ａとランド２ａ、２ａをリード線５により接続することにより基板２に接続される。
【００１３】
図４（ａ）および図５は上記の光ガイド１、小基板３、基板２および天面発光ＬＥＤ６を用いてＬＥＤ１１を照明する場合を示している。この場合図３に示す小基板３は光ガイド１のスリット１ａ、１ａと爪１ｂ、１ｂにより固定され、小基板３に取付けられた天面発光ＬＥＤ６は光ガイド１に対して正確に位置決めされる。
【００１４】
また、光ガイドの厚みの厚いものには小基板３の高さを高くすることにより天面発光ＬＥＤ６を光ガイド１に対して適正位置とすることができる。なお、ＬＣＤ１１はフラットケーブル４により基板２に接続される。
【００１５】
図４（ｂ）は上記の光ガイド１および基板２と側面発光ＬＥＤ７を用いてＬＥＤ１１を照明する場合を示している。この場合図３に示す小基板３は用いられず、側面発光ＬＥＤは図３に示すランド２ｂ、２ｂ…により基板２に半田付けされる。なお、ＬＣＤ１１はフラットケーブル４により基板２に接続される。
【００１６】
このように側面発光ＬＥＤ７を用いる場合にも天面発光ＬＥＤ６を用いるときの光ガイド１および基板２を使用できるので部品点数が削減され製造コストが安くなる。
【００１７】
【発明の効果】
この発明のＬＣＤの照光装置によれば、共通の基板および光ガイドを異なる種類のＬＥＤに使用できるので、部品点数が削減され製造コストが安くなる。
また、光ガイドが厚い場合には背の高い小基板を用いることによりＬＥＤの位置を光ガイドに対して適正位置として光を効率よくＬＣＤに導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例であるＬＣＤの照光装置に用いられる光ガイドを示す平面図である。
【図２】図１におけるＡ−Ａ断面図である。
【図３】同照光装置の部分を示す斜視図である。
【図４】同照光装置の部分を示す断面図である。
【図５】同照光装置の部分を示す平面図である。
【図６】従来のＬＣＤの照光装置の例を示す断面図である。
【符号の説明】
１ 光ガイド、１ａ スリット、１ｂ 爪、１ｃ 凹み
２ 基板、２ａ、２ｂ ランド
３ 子基板、３ａ ランド
４ フラットケーブル
５ リード線
６ 天面発光ＬＥＤ
７ 側面発光ＬＥＤ
８、９ 基板
１０ 光ガイド
１１ ＬＣＤ
１２ 取付金具

Claims (1)

1. ＬＣＤにＬＥＤからの光を導く光ガイドの後に配置される基板に側面発光ＬＥＤ用ランドと天面発光ＬＥＤの取付けられる子基板に接続するためのランドを設け、前記光ガイドに前記子基板を位置決め固定するスリットと爪を設けたことを特徴とするＬＣＤの照光装置。

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