JP3782256B2 - 白色粉体およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、白色粉体およびその製造方法に関し、詳細には従来のものよりも明度(白色度)が高く、カラーインキ、プラスチック・紙用カラーフィラー、カラートナー、インクジェットプリンター用カラーインク等多種の目的に用いられる白色粉体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉体を種々の用途に使用するために、その粉体を別の物質で被覆して新たな機能を付加する技術が知られている。
例えば、従来の1成分系カラー磁性トナーやカラー磁性インクは、鉄粉等の磁性を有する基体粒子上に、着色層を設けて作成するものである。
この1成分系カラー磁性トナーやカラー磁性インクにより鮮明なカラー画像を得るには、磁性トナー、インク自身を鮮やかな色に着色する必要があるが、その基体となる磁性体粒子は一般に黒色であるため、その表面に直接着色層を設けても全体として暗色となってしまう。
【0003】
これに対して、本発明者らは、先に基体粒子上に金属銀被覆膜を形成し、その膜の反射作用により、粉体を白色化する方法(特開平3−274278号公報)を提案している。
上記に挙げた金属銀被覆膜を設けた粉体は、入射光を全て反射して白色の粉体とすることができ、この様にして得られた白色粉体を白色磁性トナーやインクとしたり、更にこの白色粉体の表面に着色層を設け、鮮やかな色に着色されたカラー磁性トナーやインクを製造することができる可能性を示唆している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平3−271376号公報に記載の金属銀被覆膜を設ける技術では、膜数や膜厚を多くすると反射率を金属銀固有の値まで上げることができこれによって白色化(L*値を増加)することができたが、ある程度の膜数や膜厚に達すると、それ以上の白色化が期待できず、また得られた白色化も、黄色味(b*値)が増加したりするため不十分であった。また、膜数や膜厚を多くするほど反射率が上がることにより白色度が高くなり膜の特性は顕著になるが、反面、基体粒子の特性は減少する。例えば、基体粒子として、磁性粉を用いた場合は、膜数や膜厚が多くなるほど、磁性が劣ってくる。
【0005】
従って、本発明の目的は、上記従来の技術の欠点を克服し、基体粒子の特性を維持しながらも、白色度の高いもの、さらには、基体粒子の特性を生かすための、比較的少ない膜数、膜厚であっても、高い白色度が得られる膜を有する白色粉体およびその製造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意研究を進めた結果、以下の構成を採るにより上記従来の技術の欠点を克服することができた。即ち本発明は以下の通りである。
(1)基体粒子の上層に金属銀被覆膜を有する白色粉体において、該基体粒子がシリカからなる表面を有し、該金属銀被覆膜が超音波を印加しながら製膜され、該膜は表面が金属銀微粒子結晶が針状に成長することを抑制されて粒径の小さい超微粒子となっているため比較的滑らかであることを特徴とする白色粉体。
(2)前記金属銀被覆膜の製膜が液中で行われたものであることを特徴とする前記(1)の白色粉体。
【0007】
(3)前記金属銀被覆膜の液中での製膜が、基体粒子を分散した銀液に還元液を添加することによって行われたものであることを特徴とする前記(2)の白色粉体。
(4)前記銀液が、硝酸銀水溶液中の銀イオンをアンモニアで錯イオン化したものであることを特徴とする前記(3)の白色粉体。
(5)前記還元液が水にブドウ糖と酒石酸とアルコールを溶解させたものであることを特徴とする前記(3)の白色粉体。
(6)前記基体粒子が磁性体であることを特徴とする前記(1)の白色粉体。
【0008】
(7)基体粒子の上層に金属銀被覆膜を製膜する白色粉体の製造方法において、該基体粒子をシリカからなる表面を有するものとし、該金属銀被覆膜の製膜反応中に超音波を印加して金属銀微粒子結晶が針状に成長することを抑制し、粒径が小さい金属銀超微粒子が取り込まれた、表面が比較的滑らかな被覆膜を形成することを特徴とする白色粉体の製造方法。
(8)前記金属銀被覆膜の製膜を液中で行うことを特徴とする前記(7)の白色粉体の製造方法。
(9)前記金属銀被覆膜の液中での製膜が、基体粒子を分散した銀液に還元液を添加することによって行うものであることを特徴とする前記(8)の白色粉体の製造方法。
【0009】
(10)前記銀液が、硝酸銀水溶液中の銀イオンをアンモニアで錯イオン化したものであることを特徴とする前記(9)の白色粉体の製造方法。
(11)前記還元液が水にブドウ糖と酒石酸とアルコールを溶解させたものであることを特徴とする前記(9)の白色粉体の製造方法。
(12)前記基体粒子が磁性体であることを特徴とする前記(7)の白色粉体の製造方法。
【0010】
従来の特開平3−271376号公報に記載の技術では、銀液に還元液を添加することによって金属銀の微粒子を析出させ、該微粒子を基体粒子表面に堆積させることによって被覆膜を形成していた。ところが、銀液に還元液を添加することによって金属銀微粒子を析出させた場合、金属銀の微粒子結晶が針状に成長し、この針状の微粒子が被覆膜に取り込まれることになる。そして、この針状の微粒子が取り込まれた被覆膜は、その表面に針状微粒子に由来する突起が複数形成されることになり、該表面が粗くなる。該被覆膜表面が粗くなると、所望しない光の反射、吸収または干渉が生じ、その結果、粉体の白色度(L*値)が下がって暗色化したり、黄色味(b*値)が増加したりする問題が生じた。
【0011】
これに対して、本発明では金属銀微粒子を析出させる際に超音波を印加することによって、上記の微粒子結晶が針状に成長することが抑制され、該金属銀微粒子よりも粒径が極端に小さい超微粒子となる。この超微粒子が取り込まれた被覆膜は、表面が比較的滑らかであり、特開平3−271376号公報に記載の粉体のような所望しない光の反射、吸収または干渉が生じることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明において、基体粒子表面に金属銀被覆膜を製膜する際の超音波印加条件としては、種々の超音波発振装置が使用でき、例えば、超音波洗浄機の水槽を利用することができ、特に限定されない。しかし本発明の超音波印加の条件としては、発振装置の大きさ、反応容器の形状および大きさ、反応溶液の量、体積、基体粒子の量、所望する粉体の白色度等によって変化してくるので、それぞれの場合において、適切な条件を選択すればよい。
【0013】
本発明の白色粉体の製造において、基体粒子の表面に被覆膜金属銀を製膜するためには、金属銀を析出できる溶液反応であれば特に限定されないが、基体粒子を分散した銀液に還元液を添加することによって行うものが好ましい。この銀液としては特に限定されないが、硝酸銀水溶液中の銀イオンをアンモニアで錯イオン化したものであることが好ましい。また、還元液としては特に限定されないが、水にブドウ糖と酒石酸とアルコールを溶解させたものであることが好ましい。
【0014】
次に本発明の白色粉体の製造方法の一例を第1図フローチャートを用いて説明する。
水1000mlにブドウ糖20〜150gと酒石酸1.5〜14gを80〜100℃のウォーターバス中で湯浴させながら順次溶解し10分以上保持する。これを室温まで冷却したあとアルコール50〜2000mlを添加する。この際のアルコール添加量が50mlより少ないと還元反応が起こらないことがあり、2000mlより多すぎると銀を還元するのに必要なブドウ糖および酒石酸イオンの濃度を低くして反応が起こらないことがある。得られた混合物を還元液とする。アルコールはメタノールでもエタノールでも両者の混合物でも使用可能である。
【0015】
次に、硝酸銀100gにアンモニア水溶液(28%)を硝酸銀が完全に溶解するまで加え、その後水1〜4リットルを添加する。この際加える水の量が少ないとpHが下がって銀が再び錯体として沈殿することがあり、多すぎると銀の濃度が下がるため還元液と混ぜたときに充分な厚さの被膜を得られないことがある。このとき硝酸銀を先に水に溶解し、その後でアンモニア水を添加してもよい。次に0.5〜2規定の水酸化ナトリウム水溶液1〜4リットルを添加すると黒あるいは黒褐色の錯体が沈殿する。この黒色の沈殿が無くなるまで十分に撹拌しながらアンモニア水溶液(28%)を添加して銀液とする。
【0016】
上記により得られた銀液に後述の基体粒子を加える。その添加量は形成する金属銀被覆膜の厚みおよび基体粒子の色や粒径に依存するので、硝酸銀100gに対し5〜500gが適当である。基体粒子の量が少なすぎると金属銀被覆膜が厚くなりすぎて基体粒子の特性を小さくしてしまう。逆に多すぎると金属銀被覆膜が薄くなりすぎて暗灰色の粉体となってしまう。
【0017】
基体粒子を添加後十分に撹拌するが、できだけ高速で行い、あるいは超音波洗浄機などを用いて十分に分散させるほうが望ましい。十分、分散させた後、撹拌および超音波印加を続けながら銀液と同容量の程度の還元液を添加し還元反応が終るまで1〜30分、好ましくは3〜15分撹拌し、基体粒子の表面に金属銀被覆膜を形成させる。この際の反応時間が1分より短いと十分な被覆膜が得られないことがあり、30分ぐらい経過すると金属銀の析出が完了してしまう。
固形分を濾過し、洗浄を繰返して十分にアンモニアイオンを除去する。この際十分にアンモニアイオンを取除かなければアンモニアと銀が反応し金属銀被覆膜の色の悪化をまねくことがある。
次にこの濾過ケーキを真空乾燥し白色粉体を得る。
【0018】
本発明の白色粉体に用いられる基体粒子は、特に限定されず、金属を含む無機物でも、有機物でもよく磁性体、誘電体、導電体および絶縁体等でもよい。
基体が金属の場合、鉄、ニッケル、クロム、チタン、アルミニウム等、どのような金属でもよいが、その磁性を利用するものにおいては、鉄等磁性を帯びるものが好ましい。これらの金属は合金でも良く、前記の磁性を有するものであるときには、強磁性合金を使用することが好ましい。
また、その粉体の基体が金属化合物の場合には、その代表的なものとして前記した金属の酸化物が挙げられるが、例えば、鉄、ニッケル、クロム、チタン、アルミニウム、ケイ素等の外、カルシウム、マグネシウム、バリウム等の酸化物、あるいはこれらの複合酸化物でも良い。さらに、金属酸化物以外の金属化合物としては、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化物、金属フッ化物、金属炭酸塩、金属燐酸塩などを挙げることができる。
【0019】
さらに、基体粒子として、金属以外では、半金属、非金属の化合物、特に酸化物、炭化物、窒化物であり、シリカ、ガラスビーズ等を使用することができる。その他の無機物としてはシラスバルーン(中空ケイ酸粒子)などの無機中空粒子、微小炭素中空球(クレカスフェアー)、電融アルミナバブル、アエロジル、ホワイトカーボン、シリカ微小中空球、炭酸カルシウム微小中空球、炭酸カルシウム、パーライト、タルク、ベントナイト、合成雲母、白雲母、など雲母類、カオリン等を用いることができる。
【0020】
有機物としては、樹脂粒子が好ましい。樹脂粒子の具体例としては、セルロースパウダー、酢酸セルロースパウダー、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリエステル、メラミン樹脂、ポリウレタン、酢酸ビニル樹脂、ケイ素樹脂、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、スチレン、エチレン、プロピレン及びこれらの誘導体の重合または共重合により得られる球状または破砕の粒子などが挙げられる。特に好ましい樹脂粒子はアクリル酸またはメタアクリル酸エステルの重合により得られる球状のアクリル樹脂粒子である。
但し、樹脂粒子を基体とする場合、乾燥における加熱温度は樹脂の融点以下でなければならない。
【0021】
基体の形状としては、球体、亜球状態、正多面体等の等方体、直方体、回転楕円体、菱面体、板状体、針状体(円柱、角柱)などの多面体、さらに粉砕物のような全く不定形な粉体も使用可能である。
これらの基体は、粒径については特に限定するものでないが、0.01μm〜数mmの範囲のものが好ましい。
【0022】
また、基体粒子の比重としては、0.1〜10.5の範囲のものが用いられるが、得られた粉体を液体等に分散させて使用する場合には、流動性、浮遊性の面から0.1〜5.5が好ましく、より好ましくは0.1〜2.8、更に、好ましくは0.5〜1.8の範囲である。得られた粉体を液体等に分散させて使用する場合、基体の比重が0.1未満では液体中の浮力が大きすぎ、膜を多層あるいは非常に厚くする必要があり、不経済である。一方、10.5を超えると、浮遊させるための膜が厚くなり、同様に不経済である。
【0023】
【実施例】
以下に本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、勿論本発明の範囲は、これらによって限定されるものではない。
水1000mlにブドウ糖45gと酒石酸4.5g、エタノール100mlを溶解し、これを1週間室温で保存し還元液とした。
硝酸銀7.0gを水120mlに溶解し、28%アンモニア水溶液(以下アンモニア水溶液)を6.0g加え褐色の沈殿を完全に溶解させる。さらに1規定水酸化ナトリウム水溶液を125ml添加し、その際生じた黒色の沈殿が無くなるようにアンモニア水溶液を6.0g添加し銀液とした。
【0024】
〔実施例1〕
上記銀液全量(264g)に平均粒径1.9μmのシリカコートカルボニル鉄粉7.0gを加え、1000rpmの撹拌および超音波分散を開始した。分散開始3分後に撹拌および超音波分散を続けたまま上記還元液240gをすばやく添加し15分間反応させた。反応終了後200mlのイオン交換水で2回洗浄を行い、アンモニアイオン、還元液残分を除去し、最後に乾燥させ白色磁性粉Aを得た。得られた白色磁性粉Aの白度、色、磁化、磁性粉1g当たりのAgNO3使用量を下記表1に示す。
【0025】
〔実施例2〕
上記銀液全量(264g)に平均粒径1.9μmのシリカコートカルボニル鉄粉9.0gを加え、1000rpmの撹拌および超音波分散を開始した。分散開始3分後に撹拌および超音波分散を続けたまま上記還元液240gをすばやく添加し15分間反応させた。反応終了後200mlのイオン交換水で2回洗浄を行い、アンモニアイオン、還元液残分を除去し、最後に乾燥させ白色磁性粉Bを得た。得られた白色磁性粉Bの白度、色、磁化、磁性粉1g当たりのAgNO3使用量を下記表1に示す。
【0026】
〔比較例1〕
上記銀液全量(264g)に平均粒径1.9μmのシリカコートカルボニル鉄粉7.0gを加え、1000rpmの撹拌および超音波分散を開始した。分散開始3分後に超音波分散をやめ、撹拌のみ続けたまま上記還元液240gをすばやく添加し15分間反応させた。反応終了後200mlのイオン交換水で2回洗浄を行い、アンモニアイオン、還元液残分を除去し、最後に乾燥させ白色磁性粉Cを得た。得られた白色磁性粉Cの白度、色、磁化、磁性粉1g当たりのAgNO3使用量を下記表1に示す。
【0027】
〔比較例2〕
上記銀液全量(264g)に平均粒径1.9μmのシリカコートカルボニル鉄粉5.0gを加え、1000rpmの撹拌および超音波分散を開始した。分散開始3分後に超音波分散をやめ、撹拌のみ続けたまま上記還元液240gをすばやく添加し15分間反応させた。反応終了後200mlのイオン交換水で2回洗浄を行い、アンモニアイオン、還元液残分を除去し、最後に乾燥させ白色磁性粉Dを得た。得られた白色磁性粉DCの白度、色、磁化、磁性粉1g当たりのAgNO3使用量を下記表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
上記表1から分るように、金属銀被覆膜の製膜反応中に超音波を印加した実施例1の白色磁性粉Aは、超音波を印加しなかった比較例1の白色磁性粉Cはと比較して、L*値が高いがb*値が低いため、黄色味のない白色であった。
また、金属銀被覆膜の製膜反応中に超音波を印加した実施例2の白色磁性粉Bは、超音波を印加しなかった比較例4の白色磁性粉Dと比較して、少ない銀使用量であるにもかかわらず、同程度のL*値を有するものであった。これは、白色磁性粉Bが十分なL*値を得るための金属銀被覆膜が、白色磁性粉Dが必要とするものよりも薄いためと考えられる。これは得られた粉体の磁化の違いを比較しても容易に推測できる。また白色磁性粉Bは白色磁性粉Dよりもb*値が低いため、黄色味のない白色を呈していた。
【0030】
【発明の効果】
本発明の白色粉体は、基体粒子表面に金属銀被覆膜を製膜する際に、超音波を印加したことによって、製膜反応溶液中で金属銀微粒子結晶が針状に成長することが抑制されて粒径が極端に小さい超微粒子となるため、被覆膜中に取り込まれても該被覆膜は表面が比較的滑らかであり、所望しない光の反射、吸収または干渉が生じることがなく、高い白色度を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の白色粉体の製造方法の1例のフローチャートである。
Claims (12)
- 基体粒子の上層に金属銀被覆膜を有する白色粉体において、該基体粒子がシリカからなる表面を有し、該金属銀被覆膜が超音波を印加しながら製膜され、該膜は表面が金属銀微粒子結晶が針状に成長することを抑制されて粒径の小さい超微粒子となっているため比較的滑らかであることを特徴とする白色粉体。
- 前記金属銀被覆膜の製膜が液中で行われたものであることを特徴とする請求項1記載の白色粉体。
- 前記金属銀被覆膜の液中での製膜が、基体粒子を分散した銀液に還元液を添加することによって行われたものであることを特徴とする請求項2記載の白色粉体。
- 前記銀液が、硝酸銀水溶液中の銀イオンをアンモニアで錯イオン化したものであることを特徴とする請求項3記載の白色粉体。
- 前記還元液が水にブドウ糖と酒石酸とアルコールを溶解させたものであることを特徴とする請求項3記載の白色粉体。
- 前記基体粒子が磁性体であることを特徴とする請求項1記載の白色粉体。
- 基体粒子の上層に金属銀被覆膜を製膜する白色粉体の製造方法において、該基体粒子をシリカからなる表面を有するものとし、該金属銀被覆膜の製膜反応中に超音波を印加して金属銀微粒子結晶が針状に成長することを抑制し、粒径が小さい金属銀超微粒子が取り込まれた、表面が比較的滑らかな被覆膜を形成することを特徴とする白色粉体の製造方法。
- 前記金属銀被覆膜の製膜を液中で行うことを特徴とする請求項7記載の白色粉体の製造方法。
- 前記金属銀被覆膜の液中での製膜が、基体粒子を分散した銀液に還元液を添加することによって行うものであることを特徴とする請求項8記載の白色粉体の製造方法。
- 前記銀液が、硝酸銀水溶液中の銀イオンをアンモニアで錯イオン化したものであることを特徴とする請求項9記載の白色粉体の製造方法。
- 前記還元液が水にブドウ糖と酒石酸とアルコールを溶解させたものであることを特徴とする請求項9記載の白色粉体の製造方法。
- 前記基体粒子が磁性体であることを特徴とする請求項7記載の白色粉体の製造方法。
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