JP3782074B2 - 非常用発電機を活用した無停電システムと方法 - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビル等の建造物に設備されている非常用発電機を効果的に活用することができる非常用発電機を活用した無停電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ビル等の消化設備(例えばスプリンクラー等)は、停電により作動しなく恐れがある。このような事態を回避するために、通常は、ビルには非常用発電機を設置するように、消防法で義務付けられている。この非常用発電機は、停電を検すつする停電検出装置により始動さされ、消化設備に必要な電源を常時確保することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記の非常用発電機は、停電時に動作し消化設備に対して電力供給を行うのみである。しかし必ずしも、現実を見ると、停電時、即ち火災発生状態であるとは限らない。火災が発生していないときは、非常用発電機は空運転状態である。
【0004】
一方では停電時に、バックアップ電力を必要とする個所が多くある。例えば、病院では、手術室、透析装置などの電力が必要であり、ビルではエレベータ、立体駐車場でも電力を必要とする。
【0005】
また、特にコンピュータに対するバックアップ電力は重要である。コンピュータに対しては、通常はバックアップ電源が敷設されるが、非常に高価である。これは、コンピュータ用のバックアップ電源は予めビルに設置されてないので、特別に注文することが多いからである。
【0006】
そこでこの発明は、上記した非常用発電機に着目した。つまり、非常用発電機の容量計算は、消防法に定められた計算式により行われて、その出力が決まっているが、通常は、何割かは余裕を持つように設計されている。本発明は、この点を活用するもので、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、多方面に活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0007】
またこの発明は、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、コンピュータシステムのバックアップ用として活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0008】
さらにこの発明は、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、無停電コンセント出力として活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0009】
またこの発明は、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、エレベータ駆動、あるいは駐車場の駆動装置の電源として活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0010】
またこの発明は、雷対策として、商用電源ラインから重要設備(コンピュータなど)を切り離したときに、非常用発電機の出力を重要設備(コンピュータなど)の電源として活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、商用電源が停電状態にあるかどうかを検出する停電検出器と、火災を検出する火災検出器と、非常用発電装置と、消化設備と、電力必要設備と、前記火災検出器が火災を検出したときに、通常は、前記消化設備に対して前記商用電源の出力を電力として供給するが、このとき更に停電を検出したときには、前記非常用発電装置を起動するとともに、前記消化設備に対して、前記非常用発電装置からの出力を電力として供給する第1の設定手段と、前記停電検出器が停電を検出し、前記火災検知器が火災を検出していない状態では、前記非常用発電装置を起動する共に、前記電力必要設備に対して、前記非常用発電装置からの出力を電力として供給する第2の設定手段とを備えるものである。前記電力必要装置は、コンピュータ、及び又はエレベータである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1はこの発明に係るシステムの第1の実施の形態である。11は停電検出器であり、商用電源13が停電状態にあると停電検出出力を得る。また火災検知器14は、火災検知出力を得ることができる。火災検知器14は、ビル等の複数個所に配置されており、煙,熱などに感応する。停電検出器11からの停電検出出力及び、火災検知器14からの火災検知出力は、電力供給状態設定手段20を構成する論理判定回路21に入力される。
【0014】
非常用発電機16は、停電が生じたときに燃料タンク17の例えば液体燃料を使用して発電するもので、例えば24時間運転が可能となっている。この非常用発電機16への起動信号は、例えば、論理判定回路21から与えられる。起動信号は、停電検出器11から直接、非常用発電機16に与えられてもよい。
【0015】
商用電源13からの出力線と、非常用発電機16からの出力線は、切替え回路22に接続されている。切替え回路22は、論理判定回路21からの制御信号により制御される。切替え回路22は、商用電源13からの出力又は非常用発電機16からの出力を選択して、消化設備31、あるいは電力必要設備41(例えばコンピュータ、エレベータ、TV機器など)に供給することができる。
【0016】
上記のシステムは、火災検出器14が火災検知出力を出力したときに、消化設備31に対して商用電源13の出力を電力として供給するが、このとき停電検出器11が停電検出出力を出力したときは、非常用発電装置16を起動するとともに、消化設備31に対して、非常用発電装置16からの出力を電力として供給することができる。
【0017】
また、停電検出器11が停電検出出力を出力し、火災検知器14が火災検出出力を出力していない状態では、非常用発電装置16を起動する共に、電力必要設備41に対して、非常用発電装置16からの出力を電力として供給することができる。
【0018】
図2には、上記のシステムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【0019】
即ち、停電検出信号が無く(ステップS1)、火災検出信号があった場合(ステップS2),消化設備31へ商用電源13からの電力供給(ステップS3)が実現される。火災検知出力信号が無い場合には、商用電源13からの電力は、電力必要設備へ供給されている(ステップS4)。
【0020】
ここで、停電検出信号出力されると、非常用発電機が起動される(ステップS5)、そして、火災検出信号がある場合(ステップS6)、消化設備31へ非常用発電機16からの電力供給(ステップS7)が実現される。火災検知出力信号が無い場合には、非常用発電機16からの電力は、電力必要設備41へ供給されている(ステップS8)。ここで、火災検出信号が発生すると、優先的に消化設備31へ非常用発電機16からの電力供給(ステップS6、S7)が実現される。
【0021】
図3は、電力供給状態を設定する設定手段20の内部をハードウエアで具体的に示している。スイッチSW1は、通常は商用電源13を選択しているが、非常用発電機16が起動すると、この非常用発電機16が正常運転になったことを示す定格出力検知信号に基づいて、非常用発電機16側を選択した状態になる。スイッチSW1の出力は、相補的にオン、オフ状態を取るスイッチSW2,SW3に供給されている。スイッチSW2は、入力電力を消化設備31に供給することができ、スイッチSW3は、入力電力を電力必要設備41に供給することができる。スイッチSW2、SW3のオンオフは、火災検知器14からの出力により制御される。火災検出出力があると、スイッチSW2がオン、スイッチSW3がオフに制御され、火災検出出力がないときは、スイッチSW2がオフ、スイッチSW3がオンに制御される。
【0022】
この発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。非常用発電機16の起動を行うタイミングは、停電時に限るものではない。例えば雷予知装置51からの信号に基づいて、落雷が近い場合などは、停電時と同様な状態に切替えることにより、電力必要設備41の電力を確保することができる。雷予知は、例えば雷が30km圏内にくるとウェザーニュースなどで、Eメールが送られてくるので、その受信信号をトリガーとしてもよい。勿論、マニュアル操作であってもよい。
【0023】
このようにすると、落雷が商用電源系統を介して、施設の設備系統に通電することが防止される。これにより、施設の重要設備を雷から保護することができる。とくに施設の管理者が留守の場合、不在の場合は、有効である。
【0024】
電力必要設備41としては、例えばメインとなるコンピュータ411、高層ビルなどではエレベータ412、立体駐車場の車移動装置がある。また病院などでは、手術室、透析装置がある。
【0025】
このシステムでは、さらに、無停電コンセント42を接続するようにしてもよい。少なくともスイッチSW3の出力を無停電コンセント42に接続するのである。無停電コンセント42を各フロアーの非常階段にそれぞれ設けてもよい。停電時には、無停電コンセント42にTV又はラジオ、あるは照明などを接続することで、商用電源が停電となっても、電力を確保することが可能となる。無停電コンセント42は、スイッチSW2の出力部からの電力を確保するように構成されてもよい。
【0026】
図4には、エレベータ412とコンピュータ411との関係を示している。これは非常用発電機16の電力容量を有効に利用するための工夫である。電力供給ライン422は、ヒューズ423、スイッチSW11を介してエレベータ412の電源供給端子に接続されるとともに、ヒューズ424、スイッチ425、スコットトランス426、スイッチSW12を介してコンピュータ411に接続されている。停電時や雷(落雷)時に、非常用発電機16が起動し、エレベータ412が使用されているときは、その電源ラインに電流がながれるので、検知コイル427によりエレベータ412の動作状況を検知することができる。エレベータ412が使用されているときは、スイッチ425をオフし、コンピュータ411のメイン電源を切るようにしている。コンピュータ411は、比較的小容量の電力で動作することができ、バックアップ電源を備えるので、一時的(瞬間的な1秒程度)な停電は許容できる。
【0027】
エレベータ412や立体駐車場のモータが起動されるときは、スタート時に起動電力が必要である。起動電力は、通常は、定格の3倍程度であり、これが一時的(1秒程度)に必要である。起動した後は、定格運転される。エレベータや駐車場のモータが定格運定モードに移行した後は、先の起動時の電力と定格運定時の電力との差し引き分が余裕となっており、この余裕分の電力は、コンピュータの運転は充分可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、エレベータ駆動、あるいは駐車場の駆動装置の電源として活用できる。またこの発明は、雷対策として、商用電源ラインから重要設備(コンピュータなど)を切り離したときに、非常用発電機の出力を重要設備(コンピュータなど)の電源として活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な構成を示すブロック図。
【図2】この発明の基本動作を説明するために示したフローチャート。
【図3】この発明のシステムをさらに具体化して示す構成説明図。
【図4】複数の電力必要設備における相互関係を説明するために示した図。
【符号の説明】
11…停電検出器、13…商用電源、14…火災検知器、16…非常用発電機、20…電力供給状態設定手段、31…消化設備、41…電力必要設備。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビル等の建造物に設備されている非常用発電機を効果的に活用することができる非常用発電機を活用した無停電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ビル等の消化設備(例えばスプリンクラー等)は、停電により作動しなく恐れがある。このような事態を回避するために、通常は、ビルには非常用発電機を設置するように、消防法で義務付けられている。この非常用発電機は、停電を検すつする停電検出装置により始動さされ、消化設備に必要な電源を常時確保することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記の非常用発電機は、停電時に動作し消化設備に対して電力供給を行うのみである。しかし必ずしも、現実を見ると、停電時、即ち火災発生状態であるとは限らない。火災が発生していないときは、非常用発電機は空運転状態である。
【0004】
一方では停電時に、バックアップ電力を必要とする個所が多くある。例えば、病院では、手術室、透析装置などの電力が必要であり、ビルではエレベータ、立体駐車場でも電力を必要とする。
【0005】
また、特にコンピュータに対するバックアップ電力は重要である。コンピュータに対しては、通常はバックアップ電源が敷設されるが、非常に高価である。これは、コンピュータ用のバックアップ電源は予めビルに設置されてないので、特別に注文することが多いからである。
【0006】
そこでこの発明は、上記した非常用発電機に着目した。つまり、非常用発電機の容量計算は、消防法に定められた計算式により行われて、その出力が決まっているが、通常は、何割かは余裕を持つように設計されている。本発明は、この点を活用するもので、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、多方面に活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0007】
またこの発明は、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、コンピュータシステムのバックアップ用として活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0008】
さらにこの発明は、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、無停電コンセント出力として活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0009】
またこの発明は、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、エレベータ駆動、あるいは駐車場の駆動装置の電源として活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0010】
またこの発明は、雷対策として、商用電源ラインから重要設備(コンピュータなど)を切り離したときに、非常用発電機の出力を重要設備(コンピュータなど)の電源として活用できるようにした、非常用発電機を活用した無停電システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、商用電源が停電状態にあるかどうかを検出する停電検出器と、火災を検出する火災検出器と、非常用発電装置と、消化設備と、電力必要設備と、前記火災検出器が火災を検出したときに、通常は、前記消化設備に対して前記商用電源の出力を電力として供給するが、このとき更に停電を検出したときには、前記非常用発電装置を起動するとともに、前記消化設備に対して、前記非常用発電装置からの出力を電力として供給する第1の設定手段と、前記停電検出器が停電を検出し、前記火災検知器が火災を検出していない状態では、前記非常用発電装置を起動する共に、前記電力必要設備に対して、前記非常用発電装置からの出力を電力として供給する第2の設定手段とを備えるものである。前記電力必要装置は、コンピュータ、及び又はエレベータである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1はこの発明に係るシステムの第1の実施の形態である。11は停電検出器であり、商用電源13が停電状態にあると停電検出出力を得る。また火災検知器14は、火災検知出力を得ることができる。火災検知器14は、ビル等の複数個所に配置されており、煙,熱などに感応する。停電検出器11からの停電検出出力及び、火災検知器14からの火災検知出力は、電力供給状態設定手段20を構成する論理判定回路21に入力される。
【0014】
非常用発電機16は、停電が生じたときに燃料タンク17の例えば液体燃料を使用して発電するもので、例えば24時間運転が可能となっている。この非常用発電機16への起動信号は、例えば、論理判定回路21から与えられる。起動信号は、停電検出器11から直接、非常用発電機16に与えられてもよい。
【0015】
商用電源13からの出力線と、非常用発電機16からの出力線は、切替え回路22に接続されている。切替え回路22は、論理判定回路21からの制御信号により制御される。切替え回路22は、商用電源13からの出力又は非常用発電機16からの出力を選択して、消化設備31、あるいは電力必要設備41(例えばコンピュータ、エレベータ、TV機器など)に供給することができる。
【0016】
上記のシステムは、火災検出器14が火災検知出力を出力したときに、消化設備31に対して商用電源13の出力を電力として供給するが、このとき停電検出器11が停電検出出力を出力したときは、非常用発電装置16を起動するとともに、消化設備31に対して、非常用発電装置16からの出力を電力として供給することができる。
【0017】
また、停電検出器11が停電検出出力を出力し、火災検知器14が火災検出出力を出力していない状態では、非常用発電装置16を起動する共に、電力必要設備41に対して、非常用発電装置16からの出力を電力として供給することができる。
【0018】
図2には、上記のシステムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【0019】
即ち、停電検出信号が無く(ステップS1)、火災検出信号があった場合(ステップS2),消化設備31へ商用電源13からの電力供給(ステップS3)が実現される。火災検知出力信号が無い場合には、商用電源13からの電力は、電力必要設備へ供給されている(ステップS4)。
【0020】
ここで、停電検出信号出力されると、非常用発電機が起動される(ステップS5)、そして、火災検出信号がある場合(ステップS6)、消化設備31へ非常用発電機16からの電力供給(ステップS7)が実現される。火災検知出力信号が無い場合には、非常用発電機16からの電力は、電力必要設備41へ供給されている(ステップS8)。ここで、火災検出信号が発生すると、優先的に消化設備31へ非常用発電機16からの電力供給(ステップS6、S7)が実現される。
【0021】
図3は、電力供給状態を設定する設定手段20の内部をハードウエアで具体的に示している。スイッチSW1は、通常は商用電源13を選択しているが、非常用発電機16が起動すると、この非常用発電機16が正常運転になったことを示す定格出力検知信号に基づいて、非常用発電機16側を選択した状態になる。スイッチSW1の出力は、相補的にオン、オフ状態を取るスイッチSW2,SW3に供給されている。スイッチSW2は、入力電力を消化設備31に供給することができ、スイッチSW3は、入力電力を電力必要設備41に供給することができる。スイッチSW2、SW3のオンオフは、火災検知器14からの出力により制御される。火災検出出力があると、スイッチSW2がオン、スイッチSW3がオフに制御され、火災検出出力がないときは、スイッチSW2がオフ、スイッチSW3がオンに制御される。
【0022】
この発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。非常用発電機16の起動を行うタイミングは、停電時に限るものではない。例えば雷予知装置51からの信号に基づいて、落雷が近い場合などは、停電時と同様な状態に切替えることにより、電力必要設備41の電力を確保することができる。雷予知は、例えば雷が30km圏内にくるとウェザーニュースなどで、Eメールが送られてくるので、その受信信号をトリガーとしてもよい。勿論、マニュアル操作であってもよい。
【0023】
このようにすると、落雷が商用電源系統を介して、施設の設備系統に通電することが防止される。これにより、施設の重要設備を雷から保護することができる。とくに施設の管理者が留守の場合、不在の場合は、有効である。
【0024】
電力必要設備41としては、例えばメインとなるコンピュータ411、高層ビルなどではエレベータ412、立体駐車場の車移動装置がある。また病院などでは、手術室、透析装置がある。
【0025】
このシステムでは、さらに、無停電コンセント42を接続するようにしてもよい。少なくともスイッチSW3の出力を無停電コンセント42に接続するのである。無停電コンセント42を各フロアーの非常階段にそれぞれ設けてもよい。停電時には、無停電コンセント42にTV又はラジオ、あるは照明などを接続することで、商用電源が停電となっても、電力を確保することが可能となる。無停電コンセント42は、スイッチSW2の出力部からの電力を確保するように構成されてもよい。
【0026】
図4には、エレベータ412とコンピュータ411との関係を示している。これは非常用発電機16の電力容量を有効に利用するための工夫である。電力供給ライン422は、ヒューズ423、スイッチSW11を介してエレベータ412の電源供給端子に接続されるとともに、ヒューズ424、スイッチ425、スコットトランス426、スイッチSW12を介してコンピュータ411に接続されている。停電時や雷(落雷)時に、非常用発電機16が起動し、エレベータ412が使用されているときは、その電源ラインに電流がながれるので、検知コイル427によりエレベータ412の動作状況を検知することができる。エレベータ412が使用されているときは、スイッチ425をオフし、コンピュータ411のメイン電源を切るようにしている。コンピュータ411は、比較的小容量の電力で動作することができ、バックアップ電源を備えるので、一時的(瞬間的な1秒程度)な停電は許容できる。
【0027】
エレベータ412や立体駐車場のモータが起動されるときは、スタート時に起動電力が必要である。起動電力は、通常は、定格の3倍程度であり、これが一時的(1秒程度)に必要である。起動した後は、定格運転される。エレベータや駐車場のモータが定格運定モードに移行した後は、先の起動時の電力と定格運定時の電力との差し引き分が余裕となっており、この余裕分の電力は、コンピュータの運転は充分可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、停電時に火災が発生していないときは非常用発電機の出力を、エレベータ駆動、あるいは駐車場の駆動装置の電源として活用できる。またこの発明は、雷対策として、商用電源ラインから重要設備(コンピュータなど)を切り離したときに、非常用発電機の出力を重要設備(コンピュータなど)の電源として活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な構成を示すブロック図。
【図2】この発明の基本動作を説明するために示したフローチャート。
【図3】この発明のシステムをさらに具体化して示す構成説明図。
【図4】複数の電力必要設備における相互関係を説明するために示した図。
【符号の説明】
11…停電検出器、13…商用電源、14…火災検知器、16…非常用発電機、20…電力供給状態設定手段、31…消化設備、41…電力必要設備。
Claims (4)
- 商用電源が停電状態にあることを示す停電検出出力を得る停電検出器と、
火災検知出力を得ることができる火災検出器と、
非常用発電装置と、
消化設備と、
電力必要設備と、
前記火災検出器が前記火災検知出力を出力したときに、前記消化設備に対して前記商用電源の出力を電力として供給するが、このとき前記停電検出器が停電検出出力を出力したときは、前記非常用発電装置を起動するとともに、前記消化設備に対して、前記非常用発電装置からの出力を電力として供給する第1の設定手段と、
前記停電検出器が停電検出出力を出力したときは、前記非常用発電装置を起動する共に、かつ前記火災検知器が火災検出出力を出力していない状態では、前記電力必要設備に対して、前記非常用発電装置からの出力を電力として供給する第2の設定手段と
を備えた非常用発電機を活用した無停電システム。 - 前記電力必要装置は、コンピュータ及び又はエレベータである請求項1記載の非常用発電機を活用した無停電システム。
- さらに雷予知装置からの情報に基づいて、前記非常用発電装置を起動する共に、かつ前記火災検知器が火災検出出力を出力していない状態では、前記電力必要設備に対して、前記非常用発電装置からの出力を電力として供給する手段を有することを特徴とする請求項1記載の非常用発電機を活用した無停電システム。
- 火災検出器が火災検知出力を出力し、停電検出器が停電検出出力を出力したときは、非常用発電装置を起動し、消化設備に対して、前記非常用発電装置からの出力を電力として供給し、
前記停電検出器が停電検出出力を出力し、前記非常用発電装置を起動する共に、かつ前記火災検知器が火災検出出力を出力していないときは、電力必要設備に対して、前記非常用発電装置からの出力を電力として供給するようにした
非常用発電機を活用した無停電方法。
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JP2003181560A JP3782074B2 (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 非常用発電機を活用した無停電システムと方法 |
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JP2003181560A JP3782074B2 (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 非常用発電機を活用した無停電システムと方法 |
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KR101180391B1 (ko) | 2012-04-19 | 2012-09-10 | 주식회사 라온테크 | 비상전력 공급시스템 및 이를 이용한 비상전력 공급방법 |
JP5959952B2 (ja) * | 2012-06-22 | 2016-08-02 | 新電元工業株式会社 | 蓄電システム |
KR101343194B1 (ko) * | 2013-06-14 | 2013-12-19 | 이동희 | 안전 강화용 소방전원 보존형 발전기 및 그 제어장치 |
KR101358592B1 (ko) | 2013-07-09 | 2014-02-05 | 이동희 | 소방전원 보존형 전력제어 시스템 배전반과 보조 제어장치 및 그 운용방법 |
KR101637962B1 (ko) * | 2014-07-07 | 2016-07-08 | 주식회사 라온테크 | 비상 전력용 연료 공급 제어 시스템 |
CN106524070A (zh) * | 2016-12-01 | 2017-03-22 | 大连保税区兴业达科技有限公司 | 消防作业中实时应急发电的检测与通讯系统 |
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2003
- 2003-06-25 JP JP2003181560A patent/JP3782074B2/ja not_active Expired - Fee Related
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