JP3779821B2 - 硬貨処理機 - Google Patents

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和彦 高橋
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体内の金種別硬貨収納部に収納された硬貨を投出処理する硬貨処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、銀行等の金融機関において、機体内の金種別硬貨収納部に収納された硬貨を投出処理する硬貨出金機や硬貨入出金機等の硬貨処理機が利用されている。
【0003】
このような硬貨処理機では、例えば、特開平6−68335号公報に記載された循環式硬貨入出金機のように、出金時において、機体内に設けた金種別硬貨収納部から投出される硬貨を出金搬送系を通じて払い出し、また、入金時において、機体内に投入される硬貨を入金搬送系を通じて金種識別して一時保留し、入金承認後に出金に使用可能とする硬貨を金種別に分類して金種別硬貨収納部へ収納するようにしている。
【0004】
また、出金によって減少した金種別硬貨収納部に対して硬貨を補充するために、補充硬貨を収納した金種別の補充硬貨収納部を有する補充カセットを機体に着脱自在に設け、この補充カセットの装着状態において、補充の必要な金種の補充硬貨収納部に収納された補充硬貨を一括して入金搬送系に放出し、この補充硬貨を入金搬送系を通じて金種別硬貨収納部に補充するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の硬貨処理装置では、補充カセットから放出された補充硬貨が、出金搬送系(搬送ベルト、放出搬送ベルト、硬貨受部、受入硬貨搬送ベルトおよび識別部等)を通じて金種別硬貨収納部に補充されるため、補充動作にかかる時間が長くかかる。
【0006】
特に、複数の金種について補充を行なう場合には、補充硬貨収納部に硬貨が金種別に収納されているにもかかわらず、補充硬貨収納部から複数の金種の硬貨が同時に放出されて混合状態とされ、入金搬送系を通じて再び金種別に分類されて金種別硬貨収納部に収納されるため、補充動作にかかる時間が長くかかる上に補充動作に無駄がある。
【0007】
また、補充硬貨収納部に収納された複数枚の補充硬貨が一括して放出されるため、補充動作が一旦開始されると、入金搬送系の全ての補充硬貨が金種別硬貨収納部に収納されるまでは、他の処理(入金、出金)を優先させたくても中断できない。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、補充動作にかかる時間を短くできる硬貨処理機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の硬貨処理機は、機体内に、受入口を通じて硬貨を受け入れて収納するとともに収納された硬貨を投出処理する金種別硬貨収納部を設けた硬貨処理機において、補充硬貨を収納するとともに収納された補充硬貨を払い出す払出口が設けられた金種別の補充硬貨収納部を有し、前記機体に対して着脱可能に設けられるとともに装着状態において前記金種別硬貨収納部の受入口に隣接する位置に補充硬貨収納部の払出口が配置される補充カセットと、この補充カセットの装着状態において、前記補充硬貨収納部内の補充硬貨を金種別硬貨収納部の受入口に繰り出す繰出手段とを具備しているものである。
【0010】
補充硬貨収納部に所定金種の補充硬貨が収納された補充カセットが機体に対して着脱可能に装着される。硬貨補充が指示されると、繰出手段により補充硬貨収納部内の補充硬貨が繰り出され、この繰り出された補充硬貨が速やかに金種別硬貨収納部に収納される。
【0011】
請求項2記載の硬貨処理機は、請求項1記載の硬貨処理機において、補充カセットに、各補充硬貨収納部内の補充硬貨を払出口に対して昇降させる昇降機構が設けられ、機体側に、前記昇降機構を駆動する駆動源が設けられ、前記補充カセットが前記機体に装着されたときに前記昇降機構と前記駆動源とを連結する連結機構を備えているものである。
【0012】
補充カセットを機体に装着すると、補充硬貨収納部の昇降機構と機体側の駆動源とが連結機構によって連結され、補充硬貨収納部内の補充硬貨の払出口に対する昇降が可能となる。機体から補充カセットを取り外すと、連結が解除される。
【0013】
請求項3記載の硬貨処理機は、請求項2記載の硬貨処理機において、補充カセットの各補充硬貨収納部の昇降機構が個別に駆動されるものである。
【0014】
補充が必要な金種の補充硬貨収納部の昇降機構が駆動され、その昇降機構によって払出口に対して移動された補充硬貨が繰り出されて金種別硬貨収納部に補充される。1金種でも複数金種でも補充できる。
【0015】
請求項4記載の硬貨処理機は、請求項1ないし3いずれか記載の硬貨処理機において、繰出手段は、補充硬貨収納部内の補充硬貨を1枚ずつ繰り出すものである。
【0016】
補充動作の途中でも他の処理が優先して行なわれる場合、繰出手段による繰り出しが停止されて補充動作が中断され、希望の処理が行なえる。
【0017】
請求項5記載の硬貨処理機は、請求項1ないし4いずれか記載の硬貨処理機において、補充カセットの補充硬貨収納部が、その補充硬貨収納部の内部を開放可能に分割形成されているものである。
【0018】
機体から取り外された補充カセットの補充硬貨収納部が開放されて補充硬貨が装填された後、補充硬貨収納部が閉じられて、補充カセットが機体に装着される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】
この実施の形態では硬貨処理機として硬貨入出金機を示し、この硬貨入出金機は、ATM(現金預入支払機)等の機械11(図6参照)に搭載され、利用者が投入する硬貨(図中には符号Cで示す)を受け入れるとともに、予め装填される硬貨を利用者の要求に応じて払い出すものである。
【0021】
まず、図6および図7において、硬貨入出金機の全体の概略構成を説明する。機体12の前方上部位置には、開閉可能なシャッタ部材13を備え、利用者によって投入される硬貨を受け入れるとともに機体12内から払い出される硬貨を利用者に払い出す入出金部14が配設されている。この入出金部14には、正面から視て左寄り位置(図7上側)に出金口15が形成され、右寄り位置(図7下側)に入金繰出ベルト16および逆転ローラ17が配設されているとともに、これら入金繰出ベルト16および逆転ローラ17の作用で入出金部14の後方へ硬貨が1枚ずつ繰り出される入金口18が形成されている。
【0022】
入出金部14の下方には、入出金部14に払い出されたものの利用者に取り出されなかった場合に、入出金部14から下方へ放出される取り忘れ硬貨等を回収シュート19を通じて回収する取り忘れ回収部20が配設されている。
【0023】
入出金部14の入金口18の後方には、入金口18を通じて1枚ずつ繰り出された硬貨を入金繰出ベルト16上から受け入れて後方へ搬送する入金搬送通路21が配設されている。この入金搬送通路21の途中位置には、硬貨の真偽や金種を識別する硬貨識別部22が配設されている。
【0024】
入金搬送通路21の後方には、指定された硬貨を通路外へ分岐排出する2個の硬貨リジェクト機構23,24を有する硬貨リジェクト通路25が接続されている。一方の硬貨リジェクト機構23の下方には後述するバケット搬送機構35に硬貨を導くシュート26が配設され、他方の硬貨リジェクト機構24の下方には後述する出金搬送ベルト34に硬貨を導くシュート27が配設されている。
【0025】
硬貨リジェクト通路25の後方には、径差に基づいて硬貨を金種別(1円、10円、100円の3金種)に選別する3つの硬貨選別孔28を有する硬貨選別通路29が接続されている。
【0026】
硬貨選別通路29の下方には、選別された硬貨を金種別(1円、10円、100円の3金種)に重積状態で一時保留する一時保留部30が配設されている。この一時保留部30は、硬貨選別孔28の下方の保留位置と、後述する出金搬送ベルト34上の返却位置との間を移動可能とし、保留位置で硬貨選別孔28から落下する硬貨を受け入れて一時保留し、一時保留硬貨の返却時に返却位置に移動して一時保留硬貨を出金搬送ベルト34に放出可能とする。
【0027】
一時保留部30の下方には、硬貨を金種別(1円、10円、100円の3金種)に収納する金種別硬貨収納部31が配設されているとともに、この金種別硬貨収納部31への補充用の硬貨を金種別(1円、10円、100円の3金種)に収納する補充カセット32が着脱可能に配設されている。一時保留部30と金種別硬貨収納部31および補充カセット32との間には、金種別硬貨収納部31内の硬貨を1枚ずつ左側方に繰り出しおよび補充カセット32内の補充硬貨を1枚ずつ金種別硬貨収納部31内に繰り出し可能とする繰出手段としての繰出機構33が配設されている。
【0028】
金種別硬貨収納部31の左側方には、一時保留部30から放出される硬貨および金種別硬貨収納部31から繰り出された硬貨を前方へ搬送する出金搬送ベルト34が前後方向に沿って張設されている。
【0029】
出金搬送ベルト34の前端近傍から斜め上方の入出金部14へ向けてバケット搬送機構35が配設されている。このバケット搬送機構35は、筒状ガイド部材36の内部をバケット37が上下動するように構成されている。筒状ガイド部材36の上端は出金口15として構成され、筒状ガイド部材36の下端には硬貨を前後2つの通路38,39に振り分ける振分部材40が配設されている。筒状ガイド部材36の下方には回収カセット41が着脱可能に配設され、筒状ガイド部材36の一方の通路38が回収カセット41の運用リジェクトボックス42に通じ、他方の通路39が回収カセット41の一括回収部43に通じている。シュート26と出金搬送ベルト34との間には、筒状ガイド部材36に対していずれか一方を連通させるフラッパ44が配設されている。
【0030】
なお、硬貨入出金機の操作は、硬貨入出金機が搭載されるATM等の操作部を使って行なわれる。
【0031】
次に、図7において、入金搬送通路21、硬貨リジェクト通路25、および硬貨選別通路29の構成を説明する。
【0032】
入金搬送通路21および硬貨リジェクト通路25は、底面を形成する通路底板51、両側面を形成して処理する最大径硬貨の直径より若干大きな間隔をあけて配置される第1の通路側板52および第2の通路側板53を有し、上方には搬送手段としての第1の搬送ベルト54が張設されている。
【0033】
第1の通路側板52の前端には通路内方に向けて傾斜する導入部52a が形成され、入金搬送通路21に1枚ずつ送り込まれる硬貨が必ず導入部52a に接触して第1の通路側板52に沿って搬送される。
【0034】
第1の搬送ベルト54は、入金搬送通路21の始端から硬貨リジェクト通路25の終端にわたって張設されているとともに、下流側が第1の通路側板52に対して接近するように若干の角度で傾斜して張設されている。この第1の搬送ベルト54によって、硬貨が通路底板51に押し付けられるとともに第1の通路側板52に寄せて押し付けながら搬送される。
【0035】
また、硬貨リジェクト通路25に配設された2個(第1および第2)の硬貨リジェクト機構23,24は、リジェクトされた硬貨の排出先が異なるものの基本的に同じ構造に形成されている。
【0036】
通路底板51に、第1の通路側板52から残余底板部51a を残して第2の通路側板53の下方位置にわたって硬貨排出孔55が開口形成されている。硬貨排出孔55に、第2の通路側板53側の半分程度を塞ぐ位置(通常位置)と、第2の通路側板53の下方に退避する位置(開放位置)との間で、図示しない駆動手段によって進退移動される可動底板56が配置されている。
【0037】
第1の硬貨リジェクト機構23の硬貨排出孔55の下方に配設されるシュート26はバケット搬送機構35の筒状ガイド部材36に連通され、第2の硬貨リジェクト機構24の硬貨排出孔55の下方に配設されるシュート27は出金搬送ベルト34上に連通されている。
【0038】
通路底板51には、硬貨識別部22、各硬貨リジェクト機構23,24の上流位置には、硬貨の通過を検知するセンサ57,58が配設されている。
【0039】
また、硬貨選別通路29は、底面を形成する通路底板61、両側面を形成する第1および第2の通路側板62,63を有し、通路底板71の上方に第2の搬送ベルト64が張設されている。
【0040】
第2の搬送ベルト64は、硬貨選別通路29の始端から終端にわたって張設されているとともに、下流側が第1の通路側板62に対して接近するように若干の角度で傾斜して張設されている。この第2の搬送ベルト64によって、硬貨が通路底板61に押し付けられるとともに第1の通路側板62に寄せて押し付けながら搬送される。
【0041】
通路底板61には、径差に基づいて硬貨を金種別(1円、10円、100円の3金種)に選別する3つの硬貨選別孔28が形成されているとともに、各硬貨選別孔28の上流位置に硬貨の通過を検知するセンサ65が配設されている。
【0042】
次に、図1において、一時保留部30の構成を説明する。
【0043】
一時保留部30は、各硬貨選別孔28に対応して上下方向に貫通形成された保留筒部71を有する保留枠72、および後述する繰出部材141 の上面にて構成されている。保留枠72は、保留位置または返却位置に図示しない移動機構によって移動され、保留位置では硬貨選別孔28から硬貨を受け入れて金種別に一時保留可能とし、返却位置では一時保留硬貨を出金搬送ベルト34に放出可能とする。
【0044】
次に、図1において、金種別硬貨収納部31の構成を説明する。
【0045】
各金種別硬貨収納部31は、1円硬貨用、100円硬貨用および10円硬貨用で、対応金種の各硬貨選別孔28の下方位置で機体12の前後方向に並んで固定的に配設されており、硬貨を重積状態で収納可能とする筒状に形成されている。各金種別硬貨収納部31の側面には長手方向に沿って溝部81が形成され、上部には受入口としての出入口82が形成され、この出入口82には硬貨の上端位置を検知する光学式センサ83が配置されている。
【0046】
各金種別硬貨収納部31は、各金種別硬貨収納部31内の硬貨を昇降させる昇降機構84を備えている。この昇降機構84は、各金種別硬貨収納部31に平行状態で回転可能に立設されたねじ軸85を有し、このねじ軸85の周面には螺旋溝86が形成され、この螺旋溝86にベアリング87を介して昇降部材88が係合されている。昇降部材88には側方に突出する接続部材89が取り付けられ、この接続部材89の先端が溝部81を通じて金種別硬貨収納部31内に進入され、接続部材89の先端には金種別硬貨収納部31内の硬貨を支える支承部材90が取り付けられている。支承部材90は、支軸91によって接続部材89に上下動可能に支持されるとともに、スプリング92によって上方に付勢されている。
【0047】
ねじ軸85の下端は、正逆回転可能な駆動モータ(出金硬貨収納部用駆動モータ)93に連結されている。この駆動モータ93が回転駆動されると、ねじ軸85が回転して昇降部材88が上下方向に移動され、この昇降部材88の移動に伴って支承部材90が金種別硬貨収納部31内を上下方向に移動される。なお、駆動モータ93の正転で支承部材90が上昇し、逆転で支承部材90が下降する。
【0048】
次に、図2ないし図4において、補充カセット32の構成を説明する。
【0049】
補充カセット32は、カセット本体101 を有し、このカセット本体101 の内部に、補充硬貨を重積状態で収納する1円硬貨用、100円硬貨用および10円硬貨用の補充硬貨収納部102 が並設されている。各補充硬貨収納部102 は、筒状で径方向(軸方向に沿って)に2分割形成され、その半分の半筒部102aがカセット本体101 側に形成されるとともに、残りの半分の半筒部102bがカセット本体101 に対して開閉可能な開閉扉103 側に形成されている。開閉扉103 の開放時に各補充硬貨収納部102 の内部が開放され、閉鎖時に各補充硬貨収納部102 が筒状に形成される。
【0050】
各補充硬貨収納部102 の半筒部102aには長手方向に沿って溝部104 が形成され、カセット本体101 の上部には各補充硬貨収納部102 に連通する払出口105 を有する上側部材106 が配設されている。
【0051】
カセット本体101 内には、各補充硬貨収納部102 内の補充硬貨を昇降させる昇降機構107 を備えている。この昇降機構107 は、各補充硬貨収納部102 に平行状態で回転可能に立設されたねじ軸108 を有し、このねじ軸108 の周面には螺旋溝109 が形成され、この螺旋溝109 にベアリング110 を介して昇降部材111 が係合されている。昇降部材111 には側方に突出する接続部材112 が取り付けられ、この接続部材112 の先端が溝部104 を通じて補充硬貨収納部102 内に進入され、接続部材112 の先端には補充硬貨収納部102 内の硬貨を支える支承部材113 が取り付けられている。支承部材113 は、支軸114 によって接続部材112 に上下動可能に支持されるとともに、スプリング115 によって上方に付勢されている。
【0052】
ねじ軸108 の下端には、複数の駆動取込孔116 を有する駆動取込円板117 が取り付けられている。この駆動取込円板117 が回転駆動されると、ねじ軸108 が回転して昇降部材111 が上下方向に移動され、この昇降部材111 の移動に伴って支承部材113 が補充硬貨収納部102 内を上下方向に移動される。
【0053】
カセット本体101 の開閉扉103 とは反対側の側面には、支持脚118 が折り畳み可能に取り付けられている。
【0054】
次に、図1および図8において、補充カセット32が機体12に装填される補充カセット装填部121 の構成を説明する。
【0055】
補充カセット装填部121 は、補充カセット32を搭載するスライド枠体122 を有し、このスライド枠体122 は2本のスライドレール123 を介して機体12に取り付けられ、機体12の後面の開口部12a を通じて機体12内から後方にスライド可能とされている。開口部12a は図示しない後面扉で開閉される。
【0056】
スライド枠体122 には、スライド枠体122 を機体12から後方に引き出した状態で、上方からの補充カセット32の挿入をガイドするとともに挿入状態で位置決め保持する挿入ガイド板123aが立設されている。
【0057】
スライド枠体122 の内部には、駆動源としての駆動モータ(補充カセット用モータ)124 、この駆動モータ124 で駆動される駆動伝達ギヤ125 およびこの駆動伝達ギヤ125 に噛合する駆動伝達ギヤ126 を有する駆動機構(補充カセット用駆動機構)127 が、補充カセット32の各補充硬貨収納部102 に対応して3個並設されている。
【0058】
図2に示すように、駆動伝達ギヤ126 には駆動伝達ピン128 が立設され、補充カセット32をスライド枠体122 に装填した際に、駆動伝達ギヤ126 の駆動伝達ピン128 が補充カセット32側の駆動取込円板117 の駆動取込孔116 に係合し、各駆動機構122 から各昇降機構107 への駆動力の伝達が可能となる。これら駆動取込円板117 および駆動伝達ピン128 によって連結機構129 が構成されている。
【0059】
補充カセット32を搭載したスライド枠体122 を機体12内の定位置に押し込むと、補充カセット32の各補充硬貨収納部102 が、機体12の対応する各金種別硬貨収納部31に隣接する定位置に配置される。
【0060】
補充カセット32が機体12内の定位置に配置されると、各補充硬貨収納部102 の払出口105 が機体12内に取り付けられている連結部材130 の円筒状の連結部131 の下端に係合される。この各連結部131 に対する各補充硬貨収納部102 の払出口105 の係合は、例えば後面扉の開閉に連動して補充カセット32が上下動されることによって行なわれる。そして、各連結部131 に各補充硬貨収納部102 の払出口105 が係合した状態では、連結部131 の内側の開口部132 が補充硬貨収納部102 の払出口105 の一部として構成される。なお、この払出口105 には硬貨の上端位置を検知する図示しない光学式センサが配設されている。
【0061】
次に、図1および図5において、繰出機構33の構成を説明する。
【0062】
繰出機構33は、繰出部材141 を有し、この繰出部材141 には、基部142 から3つの金種に対応して繰出板143 が一体に突出形成されている。各繰出板143 の先端には対応する各金種別硬貨収納部31の上部から硬貨を繰り出す出金用繰出部144 が形成され、各繰出板143 の下面で各出金用繰出部144 から所定距離だけ離反した位置には補充硬貨収納部102 の上部から硬貨を金種別硬貨収納部31に繰り出す補充用繰出部145 が形成されている。
【0063】
繰出部材141 の基部142 には、繰出部材用駆動機構146 のレバー147 が連結されている。そして、繰出部材用駆動機構146 により、繰出部材141 の出金用繰出部144 および補充用繰出部145 が出入口82および払出口105 の上方から退避した退避位置(図1に示す位置)と、出金用繰出部144 および補充用繰出部145 が出入口82および払出口105 の上方に進入した繰出位置(図5に示す位置)とに移動される。繰出部材141 の退避位置から繰出位置への移動時に、金種別硬貨収納部31からの硬貨の繰り出しと、補充硬貨収納部102 から金種別硬貨収納部31への硬貨の繰り出しとが可能になっている。
【0064】
なお、繰出機構33は、繰出部材141 および繰出部材用駆動手段146 とともに、金種別硬貨収納部31内の硬貨を昇降させる昇降機構84、補充硬貨収納部102 内の硬貨を昇降させる昇降機構107 および駆動機構127 によって構成されている。
【0065】
また、金種別硬貨収納部31から繰り出される硬貨を検知して計数する図示しない投出検知手段、補充硬貨収納部102 から金種別硬貨収納部31へ繰り出される硬貨を検知して計数する図示しない補充検知手段を備えている。
【0066】
また、回収カセット41は、図8に示すように、機体12の側面の開口部12b から機体12内に着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0067】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0068】
なお、この硬貨入出金機は、6金種(1円、5円、10円、50円、100円、500円)の硬貨を入金可能とするとともに、3金種(1円、10円および100円)の硬貨を出金可能とするものである。また、1円、10および100円硬貨はリサイクル使用(入金硬貨を出金硬貨に使用)するが、5円、50円および500円硬貨はリサイクル使用されない。
【0069】
まず、待機状態においては、各金種別硬貨収納部31には出金用の硬貨が収納されている。補充カセット32にも補充用硬貨が収納されて機体12内に装填されている。入出金部14のシャッタ部材13は閉鎖されている。第1および第2の硬貨リジェクト機構23,24の各可動底板56は通常位置にある。バケット搬送機構35のバケット37は下方待機位置にあり、振分部材40は回収カセット41の一括回収部43への振分位置にある。
【0070】
次に、入金処理について説明する。
【0071】
入金処理が指示されると、入出金部14のシャッタ部材13が開放され、硬貨の投入が可能となる。利用者により入出金部14に投入された硬貨は、入金繰出ベルト16上に載置される。
【0072】
投入動作が完了すると、シャッタ部材13が閉鎖された後、入金繰出ベルト16が駆動される。入金繰出ベルト16に接触する硬貨から順に入金口18に送り込まれ、逆転ローラ17によって一層に規制されながら入金搬送通路21内に1枚ずつ取り込まれる。取り込まれた硬貨は、第1の搬送ベルト54によって搬送され、硬貨識別部22において真偽および金種が識別される。
【0073】
識別の結果、入金リジェクト硬貨(偽貨、識別不可能な硬貨)であると判断されると、第1の硬貨リジェクト機構23の可動底板56が開放位置に移動し、可動底板56による支えがない入金リジェクト硬貨は、硬貨排出孔55に落下するとともにシュート26に案内されてバケット搬送機構35の筒状ガイド部材36内に送り込まれる。このとき、バケット37は下方待機位置にあり、入金リジェクト硬貨はバケット37上に保留される。
【0074】
識別の結果、5円、50円および500円硬貨であると判断された場合、第2の硬貨リジェクト機構24の可動底板56が開放位置に移動し、可動底板56による支えがない5円、50円および500円硬貨は、硬貨排出孔55に落下するとともにシュート27に案内されて出金搬送ベルト34上に保留される。このとき、出金搬送ベルト34は停止され、出金搬送ベルト34の出口側がフラッパ44で閉止されているので、硬貨が筒状ガイド部材36内へ落下することはない。
【0075】
識別の結果、1円、10円および100円硬貨であると判断された場合、硬貨リジェクト通路25を通過して硬貨選別通路29に送り込まれ、対応する硬貨選別孔28に落下し、一時保留部30に一時保留される。すなわち、図9に示すように、入金処理の指示により、一時保留部30の保留枠72が保留位置に、繰出部材141 が繰出位置に移動されており、硬貨選別孔28に落下する硬貨は、保留枠72の保留筒部71内で繰出部材141 の上面に載って一時保留される。但し、一時保留部30の保留枚数を超える場合や、金種別硬貨収納部31が満杯の場合は、第2の硬貨リジェクト機構24から排出されて、出金搬送ベルト34上に保留される。
【0076】
そして、全ての硬貨の選別が完了すると、バケット搬送機構35のバケット37が上方へ移動される。入金リジェクト硬貨がある場合は、バケット37上の入金リジェクト硬貨が出金口15から入出金部14に払い出される。
【0077】
さらに、利用者により入金承認操作が行なわれると、出金搬送ベルト34が駆動され、載置されている硬貨(5円、50円および500円硬貨、一時保留容量を超える1円、10円および100円硬貨等)が筒状ガイド部材36内に送り込まれる。硬貨は筒状ガイド部材36内を下方へ流下され、回収カセット41の一括回収部43に回収される。
【0078】
また、一時保留部30に保留されている硬貨も下方の金種別硬貨収納部31に収納される。すなわち、図9に示すように、昇降機構84により金種別硬貨収納部31内の支承部材90上の最上部硬貨の上面が繰出部材141 の下面に接近する硬貨受取高さまで上昇された後、繰出部材141 が退避位置(図9左方向)に移動されることで、保留硬貨が落下して金種別硬貨収納部31内の収納硬貨上に重積され、昇降機構84により支承部材90上の重積された硬貨が下降されて金種別硬貨収納部31に収納される。なお、金種別硬貨収納部31に収納スペースがない場合は、一時保留部30に保留されている硬貨が出金搬送ベルト34上へ放出され、回収カセット41の一括回収部43へ回収される。
【0079】
また、利用者により入金非承認繰作が行なわれると、保留枠72が返却位置(図9右方向)に移動されて一時保留部30の保留硬貨が出金搬送ベルト34上に放出される。次にバケット37が下方待機位置に移動されるとともに、出金搬送ベルト34が駆動され、保留硬貨(前もって出金搬送ベルト34上に保留されていた硬貨を含む)が筒状ガイド部材36内に送り込まれる。硬貨は、バケット37と筒状ガイド部材36の内壁面に囲まれる空間に保持される。全ての保留硬貨が筒状ガイド部材36内に送り込まれると、バケット37が上方に移動され、硬貨が出金口15から入出金部14に払い出される。バケット37が下方待機位置に移動した後、入出金部14のシャッタ部材13が開放されると、返却された硬貨を利用者が取り出して取引が完了する。
【0080】
次に、出金処理について説明する。
【0081】
出金処理が指示され、出金金額が入力されると、対応する金種別硬貨収納部31から硬貨が出金搬送ベルト34上へ繰り出される。なお、出金は1円、10円、100円の3種類の硬貨の組み合わせによって行なわれる。
【0082】
図10に示すように、出金処理の指示により、一時保留部30の保留枠72が返却位置に移動され、繰出部材141 が退避位置に移動され、昇降機構84により金種別硬貨収納部31内の支承部材90上の最上位の硬貨が出入口82から保留枠72の下面に当接する高さまで上昇される。この硬貨の上昇は、出金金種についてのみ行なわれ、出金金種でない場合には上昇されない。また、補充硬貨収納部102 内の硬貨は払出口105 より下方に収納配置されている。
【0083】
繰出部材用駆動機構146 により繰出部材141 が退避位置と繰出位置との間で往復移動され、繰出部材141 の出金用繰出部144 で保留枠72の下面に当接した最上位の硬貨1枚が繰り出されて出金搬送ベルト34上へ放出される。
【0084】
出金枚数に達していない金種については、昇降機構84により硬貨1枚分だけさらに上昇されて、金種別硬貨収納部31内からの硬貨の繰り出しが継続される。出金枚数に達した金種については、昇降機構84により硬貨が下降され、以後の硬貨の繰り出しが停止される。
【0085】
このような硬貨繰出動作により指示された硬貨分の繰り出しが完了すると、出金搬送ベルト34が駆動され、出金硬貨は筒状ガイド部材36内に送り込まれる。バケット37は下方待機位置にあり、出金硬貨は、バケット37と筒状ガイド部材36の内壁面に囲まれる空間に貯留される。続いてバケット37が上昇され、出金硬貨が出金口15から入出金部14に払い出される。バケット37が下方待機位置に戻った後、入出金部14のシャッタ部材13が開放され、出金された硬貨を利用者が取り出して取引が完了する。
【0086】
硬貨が放出されてから所定時間が経過すると、入出金部14のシャッタ部材13が閉鎖される。入出金部14に硬貨が残留していた場合(取り忘れ等)、硬貨は回収シュート19を通じて取り忘れ回収部20に回収される。この硬貨は、メンテナンス時等に係員によって取り出される。
【0087】
また、硬貨詰まり等により、指示されたとおりの硬貨が投出されなかった場合、バケット搬送機構35のバケット37が上方へ移動された後、振分部材40が回収カセット41の運用リジェクトボックス42側への振分位置に回動され、出金搬送ベルト34が駆動されて出金硬貨が筒状ガイド部材36内に送り込まれ、下方の回収カセット41の運用リジェクトボックス42に回収される。
【0088】
出金搬送ベルト34上の硬貨を全て回収した後、バケット37は下方待機位置へ、振分部材40は一括回収部43側への振分位置に戻され、可能な場合は再び出金動作を行う。出金が不可能な場合は、メカダウンとなる。
【0089】
次に、補充処理について説明する。
【0090】
始業時や、金種別硬貨収納部31内の硬貨が設定枚数以下になったときに、補充処理が行なわれる。
【0091】
図11に示すように、一時保留部30の保留枠72が保留位置に移動され、繰出部材141 が退避位置に移動される。昇降機構107 により補充硬貨収納部102 内の支承部材113 上の最上位の硬貨が払出口105 から上方の繰出部材141 の繰出板143 の下面に当接する高さまで上昇され、昇降機構84により金種別硬貨収納部31内の支承部材90上の最上位の硬貨が出入口82内に硬貨立ちが発生しない程度のスペースを残した高さまで上昇される。これらの硬貨の上昇は、補充金種のみについて行なわれ、補充金種でない場合は上昇されない。
【0092】
繰出部材用駆動機構146 により繰出部材141 が退避位置と繰出位置との間で往復移動され、繰出部材141 の補充用繰出部145 で補充硬貨収納部102 の最上位の硬貨1枚が金種別硬貨収納部31へ向けて繰り出され、金種別硬貨収納部31の出入口82内に送り込まれる。金種別硬貨収納部31の出入口82内に送り込まれた硬貨は、出入口82内の硬貨立ちが発生しない程度のスペースに受け入れられて、金種別硬貨収納部31内の収納硬貨上に重積される。
【0093】
1枚の硬貨の繰り出しおよび受け入れが完了すると、補充硬貨収納部102 内の支承部材113 が硬貨1枚分上昇するとともに、金種別硬貨収納部31内の支承部材90が硬貨1枚分降下し、次の硬貨の繰り出しおよび受け入れが行なわれる。
【0094】
このとき、各支承部材113 ,90は独立して駆動されるので、補充が必要な金種のみ繰り出すことができるとともに、複数金種を同時に繰り出すこともできる。
【0095】
補充が完了した金種については、補充硬貨収納部102 内の硬貨の上昇が停止され、以後の硬貨の繰り出しが停止される。
【0096】
また、補充処理中に、出金あるいは入金処理の要求があった場合は、補充処理を中断して出金(可能な範囲で)あるいは入金処理を行なうことができ、利用者を待たせないようにすることができる。出金あるいは入金処理が終了した後、補充処理が再開される。
【0097】
次に、補充カセット32への硬貨の装填について説明する。
【0098】
図8に示すように、機体12の後面扉を開いてスライド枠体122 を後方へ引き出し、補充カセット32を上方へ抜き取る。
【0099】
図3に示すように、補充カセット32の開閉扉103 を開いて補充硬貨収納部102 を開放し、図4に示すように、支持脚118 を引き起こしてテーブル上等に載置する。操作者が同一金種の硬貨を複数枚まとめて持ち、対応する補充硬貨収納部102 に装填する。支持脚118 によって補充硬貨収納部102 が傾斜して保持されるので、硬貨も倒れることなく装填できる。硬貨を1枚ずつ装填する手間がない上、装填済みの硬貨を直接見て確認できるので装填不良や金種間違いを直ぐに修正することができる。
【0100】
装填後、開閉扉103 を閉じて支持脚118 を折りたたんだ後、補充カセット32をスライド枠体122 にセットする。スライド枠体122 を機体12内に押し込んで後面扉を閉じる。
【0101】
補充カセット32の着脱は随時可能であり、出金あるいは入金処理中であってもかまわない。
【0102】
次に、回収処理について説明する。
【0103】
回収処理が指示されると、バケット搬送機構35のバケット37が上方待機位置に移動される。次に、繰出機構33が駆動されて各出金硬貨収納部31内の硬貨が出金搬送ベルト34上に繰り出される。同時に出金搬送ベルト34が駆動され、硬貨は、筒状ガイド部材36内に送り込まれ、振分部材40を通じて回収カセット41の一括回収部43に回収される。
【0104】
補充カセット32の補充硬貨収納部102 内の硬貨を回収するには、補充処理と同様に補充硬貨を金種別硬貨収納部31に収納し、引き続いて上述の方法で回収カセット41の一括回収部43に回収する。
【0105】
回収カセット41を機体12の側方へ抜き取れば回収動作が完了する。
【0106】
以上、実施の形態に示したように、補充カセット32の装着状態において、金種別硬貨収納部31の出入口82に隣接する位置に補充カセット32の補充硬貨収納部102 の払出口105 を配置し、繰出機構33により補充硬貨収納部102 内の補充硬貨を払出口105 から繰り出して金種別硬貨収納部31の出入口82に速やかに補充できるので、補充動作にかかる時間を短くできる。
【0107】
また、補充カセット32の補充硬貨収納部102 内の昇降機構107 を駆動する駆動モータ124 を機体12側に設け、補充カセット32を機体12に装着したときに補充硬貨収納部102 内の昇降機構107 と機体12側の駆動モータ124 とを連結機構129 で連結するので、補充カセット32に駆動モータ124 を設けずにすみ、補充カセット32を軽量化および小形化できる。
【0108】
また、補充カセット32の各補充硬貨収納部102 の昇降機構107 を個別に駆動するので、任意の金種を補充でき、かつ、複数金種の補充硬貨を補充する場合に該当する複数の補充硬貨収納部102 から補充硬貨を同時に繰り出して金種別硬貨収納部31に補充でき、全体として補充動作にかかる時間を短くできる。
【0109】
また、繰出機構33で補充硬貨収納部102 内の補充硬貨を1枚ずつ繰り出すので、補充動作の途中でも他の処理を優先して行ないたい場合、繰り出しを停止さえすれば、いつでも補充動作を中断して希望の処理を行なうことができる。
【0110】
さらに、補充カセット32の補充硬貨収納部102 をその補充硬貨収納部102 の内部を開放可能に分割形成しているので、補充カセット32に補充硬貨を装填する際に、補充硬貨収納部102 を開放して補充硬貨を装填でき、硬貨立ち等を起こすことなく、簡単かつ確実に補充硬貨を装填できる。
【0111】
【発明の効果】
請求項1記載の硬貨処理機によれば、補充カセットの装着状態において、金種別硬貨収納部の受入口に隣接する位置に補充カセットの補充硬貨収納部の払出口を配置し、繰出手段により補充硬貨収納部内の補充硬貨を払出口から繰り出して金種別硬貨収納部の受入口に速やかに補充できるので、補充動作にかかる時間を短くできる。
【0112】
請求項2記載の硬貨処理機によれば、請求項1記載の硬貨処理機の効果に加えて、補充カセットの補充硬貨収納部内の昇降機構を駆動する駆動源を機体側に設け、補充カセットを機体に装着したときに補充硬貨収納部内の昇降機構と機体側の駆動源とを連結機構で連結するので、補充カセットに駆動源を設けずにすみ、補充カセットを軽量化および小形化できる。
【0113】
請求項3記載の硬貨処理機によれば、請求項2記載の硬貨処理機の効果に加えて、補充カセットの各補充硬貨収納部の昇降機構を個別に駆動するので、任意の金種を補充でき、かつ、複数金種の補充硬貨を補充する場合に該当する複数の補充硬貨収納部から補充硬貨を同時に繰り出して金種別硬貨収納部に補充でき、全体として補充動作にかかる時間を短くできる。
【0114】
請求項4記載の硬貨処理機によれば、請求項1ないし3いずれか記載の硬貨処理機の効果に加えて、繰出手段で補充硬貨収納部内の補充硬貨を1枚ずつ繰り出すので、補充動作の途中でも他の処理を優先して行ないたい場合、繰り出しを停止さえすれば、いつでも補充動作を中断して希望の処理を行なうことができる。
【0115】
請求項5記載の硬貨処理機によれば、請求項1ないし4いずれか記載の硬貨処理機の効果に加えて、補充カセットの補充硬貨収納部をその補充硬貨収納部の内部を開放可能に分割形成しているので、補充硬貨カセットに補充硬貨を装填する際に、補充硬貨収納部を開放して補充硬貨を装填でき、硬貨立ち等を起こすことなく、簡単かつ確実に補充硬貨を装填できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨処理機の一実施の形態を示す硬貨入出金機の補充カセットおよび金種別硬貨収納部の部分の断面図である。
【図2】同上(a) は補充カセットの一部の平面図、(b) は図2(a) のA−A断面図である。
【図3】同上補充カセットの開放状態の斜視図である。
【図4】同上補充カセットへの硬貨の装填を説明する説明図である。
【図5】同上繰出機構の平面図である。
【図6】同上硬貨入出金機の概略を示し、(a) は側面図、(b) は平面図、(c) は正面図、(d) は背面図である。
【図7】同上硬貨入出金機の上部構造を示す平面図である。
【図8】同上硬貨入出金機の補充カセットおよび回収カセットの着脱方向を示す斜視図である。
【図9】同上入金処理時の繰出機構の部分の断面図である。
【図10】同上出金処理時の繰出機構の部分の断面図である。
【図11】同上補充処理時の繰出機構の部分の断面図である。
【符号の説明】
12 機体
31 金種別硬貨収納部
32 補充カセット
33 繰出手段としての繰出機構
82 受入口としての出入口
102 補充硬貨収納部
105 払出口
107 昇降機構
124 駆動源としての駆動モータ
129 連結機構

Claims (5)

  1. 機体内に、受入口を通じて硬貨を受け入れて収納するとともに収納された硬貨を投出処理する金種別硬貨収納部を設けた硬貨処理機において、
    補充硬貨を収納するとともに収納された補充硬貨を払い出す払出口が設けられた金種別の補充硬貨収納部を有し、前記機体に対して着脱可能に設けられるとともに装着状態において前記金種別硬貨収納部の受入口に隣接する位置に補充硬貨収納部の払出口が配置される補充カセットと、
    この補充カセットの装着状態において、前記補充硬貨収納部内の補充硬貨を金種別硬貨収納部の受入口に繰り出す繰出手段と
    を具備していることを特徴とする硬貨処理機。
  2. 補充カセットに、各補充硬貨収納部内の補充硬貨を払出口に対して昇降させる昇降機構が設けられ、
    機体側に、前記昇降機構を駆動する駆動源が設けられ、
    前記補充カセットが前記機体に装着されたときに前記昇降機構と前記駆動源とを連結する連結機構を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機。
  3. 補充カセットの各補充硬貨収納部の昇降機構が個別に駆動される
    ことを特徴とする請求項2記載の硬貨処理機。
  4. 繰出手段は、補充硬貨収納部内の補充硬貨を1枚ずつ繰り出す
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の硬貨処理機。
  5. 補充カセットの補充硬貨収納部が、その補充硬貨収納部の内部を開放可能に分割形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の硬貨処理機。
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