JP3779768B2 - 線材の巻取方法及び装置 - Google Patents

線材の巻取方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銅の如きメタル線をダイスにより細線に線引きした線材やその線材に絶縁被覆を施した被覆線材、または光ファイバ母材を加熱紡糸して光ファイバとし、その光ファイバに樹脂を被覆した被覆ファイバからなる被覆線材等の線材を巻き取る線材の巻取方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銅の如きメタル線をダイスにより細線に線引きした線材やその線材にポリエチレン等の絶縁被覆を施した被覆線材を巻き取る巻取方法としては、ダイスや押出機から出た線材をダンサーに導き、該ダンサーより最終ガイドプーリとしてのトラバース用ガイドプーリを通り、プーリトラバース方式で巻取ボビンに巻き取っている。
【0003】
この巻取方法では、巻取ボビンはライン速度とダンサー位置信号により回転速度が制御され、該巻取ボビンの巻き太りやライン線速の変動に追従するようになっている。また、トラバース用ガイドプーリにより線材のパスラインを変えて、巻取ボビンの両端末まで整列して巻き取れるようにトラバース用ガイドプーリの反転位置や該トラバース用ガイドプーリとその前段の固定形ガイドプーリとのなす最大角度等を調整していた。
【0004】
光ファイバの線引きの場合は、図8に示すように光ファイバ母材1を線引炉2にて溶融紡糸して光ファイバ3aを得、該光ファイバ3aを外径測定器4,冷却装置5を経て初段の被覆装置6aに導き紫外線硬化樹脂を被覆して被覆ファイバからなる被覆線材3bを得、次に該被覆線材3bを紫外線ランプ等の初段の硬化装置7aにて硬化させた後、2段目の被覆装置6aに導き2度目の紫外線硬化樹脂を被覆した後、2段目の硬化装置7bと3段目の硬化装置7cに導き紫外線硬化樹脂の硬化を行い、次に引取り機8で該被覆線材3bを引取り、次に固定形ガイドプーリ9とダンサー10と最終ガイドプーリとしての固定形ガイドプーリ11を経て巻取ボビン12に巻き取っている。ダンサー10では被覆線材3bを数ターンさせた後、最終ガイドプーリとしての固定形ガイドプーリ11に被覆線材3bを供給するようになっている。なお、12aは巻取ボビン12の鍔である。
【0005】
この場合の巻取方法は、前述したメタル線とは異なり、巻取ボビン12をトラバースするボビントラバース方式が広く用いられている。このボビントラバース方式では、最終ガイドプーリとしての固定形ガイドプーリ11はトラバースせず、巻取ボビン12がトラバースするため、被覆線材3bのパスラインはほとんど変化せずに巻き取られることになり、該被覆線材3bに余分な力が作用しなくて済む利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したプーリトラバース方式,ボビントラバース方式は、共に巻取ボビン12が全て同一にできている場合は問題ないが、巻取ボビン12の寸法が異なったり、長期使用中に鍔12aが変形した場合、該巻取ボビン12の鍔12a際で巻き姿が悪くなる問題点がある。これは巻き取る線材が太い場合(φ1〜2mm以上)では問題とならないが、巻き取る線材が細い場合には巻き姿が悪くなり、該巻き姿が悪くなった部分で該線材がもつれ、該線材を巻き取った巻取ボビン12を次工程で使う場合は、該巻取ボビン12からの線材の引き出しがスムーズにゆかず、次工程のライン速度の向上ができなかったり断線につながることがある。
【0007】
このような巻取ボビン12の鍔12a際で巻き姿が悪くなる現象を、前述したボビントラバース方式の場合で示すと、図9(A)(B)のようになる。
【0008】
図9(A)は巻取ボビン12の鍔12a際が巻き太ったときの被覆線材3bのパスラインを示す。この図9(A)では、巻取ボビン12の反転位置がトラバース方向に行き過ぎたため、鍔12a際で巻き太り部3dが発生している。この巻き太り部3dが大きくなると、崩れてもつれの原因になる。この状態での被覆線材3bのパスラインは、図示のように巻取ボビン12の巻胴の軸線に対し直交した一点鎖線で示す正規のパスラインに対して傾斜した状態になっている。
【0009】
図9(B)は巻取ボビン12の鍔12a際に落ち込みがある場合の被覆線材3bのパスラインを示す。この図9(B)では、図9(A)とは逆で、巻取ボビン12の反転位置がトラバース方向に足らないため、鍔12a際に落ち込み部3eが生じている。このように落ち込み部3eが生ずると、被覆線材3bは該落ち込み部3eの近くに来た時に図示のように該落ち込み部3e内に落ち込んで、もつれの原因になる。この状態での被覆線材3bのパスラインも、図示のように巻取ボビン12の巻胴の軸線に対し直交した一点鎖線で示す正規のパスラインに対して傾斜した状態になっている。
【0010】
また、ボビントラバースを定ピッチで行う場合、線速が目標線に到達するまでに巻取ボビン12の反転位置が変わってしまうことがある。これは巻取ボビン12のトラバース方向を反転させる際に、定ピッチトラバースでは線速に伴いトラバース速度が変わるために、トラバース方向を反転する際にボビン重量により慣性モーメントが異なり、同じ位置で反転指令を出して反転させても反転するまでに要する時間が変化するために反転位置がずれてしまうからである。それに対しては、作業者が定期的に巻取ボビン12の巻き姿を見回って調整しなければならない問題点があった。
【0011】
本発明の目的は、巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビンに巻かれた線材の巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる線材の巻取方法及び装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、トラバース時に線材が移動するプーリトラバース方式でも、巻取ボビンの鍔端にくる前の鍔端近傍の線材の位置を検出して、巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビンに巻かれた線材の巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる線材の巻取方法及び装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、線材を最終ガイドプーリを経て巻取ボビンに巻き取る線材の巻取方法を改良するものである。
【0014】
また、本発明は、線材を最終ガイドプーリを経て巻取ボビンに巻き取る線材の巻取装置を改良するものである。
【0015】
請求項1に記載の線材の巻取方法においては、線材が巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端の近傍でのトラバース方向における該線材の位置の正規のパスライン位置に対する差を巻取ボビンと最終ガイドプーリとの間で検出し、検出した線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて、線材が巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように巻取ボビンと最終ガイドプーリとの相対位置を制御することを特徴とする。
【0016】
このような制御を行うと、巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビンに線材を巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0017】
請求項2に記載の線材の巻取装置においては、線材が巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端の近傍でのトラバース方向における該線材の位置の正規のパスライン位置に対する差を 巻取ボビンと最終ガイドプーリとの間で検出する線材位置検出手段と、該線材位置検出手段で検出した線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて該線材が巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように巻取ボビンと最終ガイドプーリとの相対位置を制御する制御装置とを備えていることを特徴とする。
【0018】
このような線材の巻取装置によれば、巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、該線材位置検出手段とその検出出力で制御を行う該制御装置との存在により、巻取ボビンに線材を巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0019】
請求項3に記載の線材の巻取方法においては、線材が巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端の近傍でのトラバース方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と該線材のトラバース方向に直交する方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と前記巻取ボビンと前記最終ガイドプーリとの間で検出し、検出した線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて該線材が巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように巻取ボビンと最終ガイドプーリとの相対位置を制御することを特徴とする。
【0020】
このようにすると、トラバース方向の位置変化と該トラバース方向に直交する方向の変化を検出できるので、即ち鍔端で巻き太っているのか、巻き細っているのか検出できるので、巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビンに線材を巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0021】
請求項4に記載の線材の巻取装置においては、線材が巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端の近傍でのトラバース方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と該線材のトラバース方向に直交する方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と巻取ボビンと最終ガイドプーリとの間で検出する線材位置検出手段と、該線材位置検出手段で検出した線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて該線材が巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように巻取ボビンと最終ガイドプーリとの相対位置を制御する制御装置とを備えていることを特徴とする。
【0022】
このような線材の巻取装置は、巻取ボビンの鍔端にくる前の鍔端近傍の線材の正規のパスラインの位置に対する線材のトラバース方向の位置変化と該トラバース方向に直交する方向の変化を線材位置検出手段で検出し、即ち鍔端で巻き太っているのか、巻き細っているのか検出し、その検出結果に基づいて制御装置で制御を行うので、鍔端近傍の線材のトラバース方向の巻き姿の制御と、トラバース方向に直交する方向の巻き姿の制御とを共に行うことができる。従って、巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビンに線材を巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0023】
請求項5に記載の線材の巻取装置においては、トラバース方式がボビントラバース方式であって、線材位置検出手段は線材の正規のパスラインを横切って固定されていることを特徴とする。
【0024】
このような構造にすると、線材は正規のパスラインからほとんど動かないので、正規のパスラインを横切って線材位置検出手段を固定すると、鍔端近傍の線材の正規のパスラインの位置に対する線材の位置の変化を容易に検出することができる。
【0025】
請求項6に記載の線材の巻取装置においては、トラバース方式がプーリトラバース方式であって、線材位置検出手段はトラバース用ガイドプーリと連動して一緒にトラバースするように結合されていることを特徴とする。
【0026】
このような構造にすると、最終ガイドプーリとしてのトラバース用ガイドプーリと一緒に線材位置検出手段がトラバースするので、線材がトラバースされていても、鍔端近傍の線材の正規のパスラインの位置に対する該線材の位置の変化を該線材位置検出手段で容易に検出することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る線材の巻取装置における実施の形態の第1例を示したものである。本例は、ボビントラバース方式の線材の巻取装置に本発明を適用した例を示したものである。
【0028】
本例の線材の巻取装置において、巻取ボビン12の回転軸12Xはブラケット13で回転自在に支持されている。該回転軸12Xを介して巻取ボビン12を回転するボビン回転用モータ14は、ブラケット13側に支持されている。該ブラケット13は、ベース盤15のガイド溝16に嵌め込まれて巻取ボビン12のトラバース方向に摺動自在に支持されている。該ブラケット13には、巻取ボビン12のトラバース方向を向いたボールネジよりなるトラバースネジ17がネジ結合で貫通されている。該トラバースネジ17は、ベース盤15のブラケット18に回転自在に支持されている。トラバースネジ17は、該トラバースネジ17の外周に固定された歯車19と、該歯車19に噛み合う歯車20と、該歯車20を回転させるトラバース用モータ21によりトラバース用の回転が与えられるようになっている。このようなブラケット13,ベース盤15,ガイド溝16,トラバースネジ17,ブラケット18,歯車19,歯車20,トラバース用モータ21によりボビントラバース機構22が構成されている。
【0029】
トラバース用モータ21には、巻取ボビン12をトラバース反転させるトラバース反転信号がベース盤15の左右に設けられた近接スイッチよりなる鍔端検出手段より与えられるようになっている。また、実際に巻取ボビン12が反転した位置を検出するために、該トラバース用モータ21にはトラバース反転位置検出器としてロータリーエンコーダ23が連結されている。
【0030】
巻取ボビン12には、前述したように被覆ファイバからなる被覆線材3bがダンサー10と最終ガイドプーリとしての固定形ガイドプーリ11を経て供給されるようになっている。
【0031】
巻取ボビン12と最終ガイドプーリとしての固定形ガイドプーリ11との間には、巻取ボビン12の鍔端にくる前の鍔端近傍でのトラバース方向における被覆線材3bの位置の正規のパスライン位置に対する差を連続的に検出する線材位置検出手段25が配置されている。このような線材位置検出手段25としては、例えば外径測定器4で用いていると同様のレーザ光をスキャンさせて測定を行うタイプのもの、或いはスリット状の光源(レーザ光をシリンドリカルレンズで広げて、さらに平行光としたものや白色光をスリットを用いてスリット光としたもの)よりスリット光を出し、被覆線材3bの影を検出する透過光方式のもの等を用いることができる。本例では、該線材位置検出手段25は、30mmの区間で被覆線材3bの検出を行うようにしている。
【0032】
また本例の線材の巻取装置は、線材位置検出手段25で検出した被覆線材3bの位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて該被覆線材3bが巻取ボビン12の巻胴12bの軸線に対し直交する向きでトラバース反転が行われるように巻取ボビン12と最終ガイドプーリとしての固定形ガイドプーリ11との相対位置を制御する制御装置26が設けられている。また、この制御装置26は、ダンサー10からのライン速度信号と、ロータリーエンコーダ23からのトラバース反転位置信号によりトラバース用モータ21の回転を制御し、トラバース位置の制御を行うようになっている。
【0033】
また、巻取ボビン12の他方の鍔12aでも、同様に線材位置検出手段25で被覆線材3bの位置と正規のパスライン位置との差を検出して制御装置26に入力するようになっている。
【0034】
次に、このような線材の巻取装置を用いた線材の巻取方法について説明する。本例では、巻取ボビン12と最終ガイドプーリとしての固定形ガイドプーリ11との間で巻取ボビン12の鍔端にくる前の鍔端近傍の被覆線材3bの正規のパスラインに対するトラバース方向の位置の差を線材位置検出手段25で連続的に検出し、該線材位置検出手段25で検出した被覆線材3bの位置の差に応じて該被覆線材3bが巻取ボビン12の巻胴12bの軸線に対し直交する向きでトラバース反転が行われるように巻取ボビン12と最終ガイドプーリとしての固定形ガイドプーリ11との相対位置を制御装置26で制御する。
【0035】
このような制御を行うと、巻取ボビン12の寸法の多少の違いや鍔12aの変形による巻取ボビン12毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビン12に被覆線材3bを巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0036】
巻取ボビン12の両端の鍔12a際で、一方の鍔12a際には巻き太り部3dが生じ、他方の鍔12a際には落ち込み部3eが生じて巻き姿が悪くなったときの、本例による巻き姿の具体的な修正方法について、図2(A)(B)と図3とを参照して説明する。
【0037】
図2(A)は巻取ボビン12の鍔12a際が巻き太ったときの被覆線材3bのパスラインとそのパスラインを検出する線材位置検出手段25を示し、図2(B)は巻取ボビン12の鍔12a際に落ち込みがある場合の被覆線材3bのパスラインとそのパスラインを検出する線材位置検出手段25を示す。
【0038】
図3は、図2(A)(B)に示す鍔12a際の状態と、その時の正転,逆転のトラバース速度と、その時の線材位置検出手段25で検出したトラバース方向(左右方向)の線材位置(イ)及び該トラバース方向に直交する方向(上下方向)の線材位置(ロ)について示している。
【0039】
また、図3において、上段に示す(A)(B)の繰り返しは、トラバース反転毎に図2(A)(B)に対応している部分であることを示す。
【0040】
中段に示すトラバース速度の欄における、「正」は右から左にトラバースし、「逆」は左から右にトラバースすることを示す。
【0041】
下段に示すトラバース方向(左右方向))の線材位置(イ)は、図3での被覆線材3bの左右の動きを示す。この線材位置(イ)で、上向き線は被覆線材3bが左に動いたことを示し、下向きの線は被覆線材3bが右に動いたことを示す。
【0042】
また、下段に示すトラバース方向に直交する方向(上下方向)の線材位置(ロ)は、図3での被覆線材3bの上下の動きを示す。この線材位置(ロ)で、上向き線は被覆線材3bが上に動いたことを示し、下向きの線は被覆線材3bが下に動いたことを示す。
【0043】
この図3の線材位置(イ),(ロ)により、図2(A)の巻き太り部3dに相当するトラバース反転箇所(I)では、線材位置(イ)が示す被覆線材3bの左右の位置は被覆線材3bが正規のパスラインより左に動いたことを示し、線材位置(ロ)が示す被覆線材3bの上下の位置は被覆線材3bが正規のパスラインより上に動いたことを示す。
【0044】
このような線材位置検出手段25からの検出信号を、制御装置26に入力して正規の位置信号(規準信号)と比較し、その偏差に基づきトラバースの反転位置を変えると、図3のトラバース反転箇所(III )に示すように偏差は小さくなる。このような1回の補正では、巻き姿の補正は完全とはならないが、次々と補正を繰り返すことにより偏差を小さくすることができる。
【0045】
トラバース反転位置の制御は、巻取ボビン12の回転速度が遅く慣性が小さい時には直ちに行えるが、巻取ボビン12の回転速度が速く慣性が大きい時には間に合わないので次に同じ箇所に巻取りを行う際に行う。
【0046】
図3の線材位置(イ),(ロ)により、図2(B)の落ち込み部3eに相当するトラバース反転箇所(II)では、線材位置(イ)が示す被覆線材3bの左右の位置は被覆線材3bが正規のパスラインより右に動いたことを示し、線材位置(ロ)が示す被覆線材3bの上下の位置は被覆線材3bが正規のパスラインより下に動いたことを示す。
【0047】
このような線材位置検出手段25からの検出信号を、制御装置26に入力して正規の位置信号(規準信号)と比較し、その偏差に基づきトラバースの反転位置を変えると、最終的には図3のトラバース反転箇所(IV)に示すように偏差を基準信号と同じレベルにすることができる。
【0048】
この補正は、ボビン寸法が多少変化した場合でも、また線速の変化に伴うトラバース速度の変動によるトラバース反転位置のずれにも対応できた。
【0049】
50m/分から800 m/分まで線速を立ち上げる場合、従来方法では巻取ボビン12の鍔12a際に巻き太りあるいは落ち込みのある巻取ボビン12が多少出たが、本発明の場合には、50個の巻取ボビン12への巻取りを行ったが、鍔12a際に巻き太りあるいは落ち込みのある巻取ボビン12の数は0であった。
【0050】
図4及び図5は、本発明に係る線材の巻取装置における実施の形態の第2例を示したものである。本例は、プーリトラバース方式の線材の巻取装置に本発明を適用した例を示したものである。なお、図4は巻取ボビン12の巻き太り部3d側で巻取りを行っている状態を示し、図5は巻取ボビン12の落ち込み部3e側で巻取りを行っている状態を示している。
【0051】
本例の線材の巻取装置において、巻取ボビン12は所定位置でボビン回転用モータ14により回転駆動されるようになっている。
【0052】
巻取ボビン12には、被覆ファイバからなる被覆線材3bがダンサー10と固定形ガイドプーリ27と最終ガイドプーリとしてのトラバース用ガイドプーリ28とを経て供給されるようになっている。
【0053】
巻取ボビン12と最終ガイドプーリとしてのトラバース用ガイドプーリ28との間には、巻取ボビン12の鍔端にくる前の鍔端近傍の被覆線材3bの正規のパスラインに対するトラバース方向の位置変化を連続的に検出する線材位置検出手段25が配置されている。
【0054】
トラバース用ガイドプーリ28と線材位置検出手段25はトラバース体29に支持されていて、一緒にトラバース走行を行うようになっている。
【0055】
トラバース体29のトラバース走行を行わせるために、該トラバース体29の一部をネジ結合で貫通するトラバースネジ17と、該トラバースネジ17を回転するトラバース用モータ21とを有するプーリトラバース機構30が設けられている。
【0056】
トラバース用モータ21には、巻取ボビン12をトラバース反転させるトラバース反転信号がトラバース体29のトラバース方向の左右の固定系に設けられた近接スイッチよりなる鍔端検出手段より与えられるようになっている。また、実際に巻取ボビン12が反転した位置を検出するために、該トラバース用モータ21にはトラバース反転位置検出器としてロータリーエンコーダ23が連結されている。
【0057】
また本例の線材の巻取装置は、線材位置検出手段25で検出した被覆線材3bの位置に応じて巻取ボビン12と、最終ガイドプーリとしてのトラバース用ガイドプーリ28との相対位置を制御してトラバース方向を反転させる制御を行う制御装置26が設けられている。この制御装置26は、ダンサー10からのライン速度信号と、ロータリーエンコーダ23からのトラバース反転位置信号によりトラバース用モータ21の回転を制御し、トラバース速度の制御を行うようになっている。
【0058】
次に、このようなプーリトラバース方式の線材の巻取装置を用いた線材の巻取方法について説明する。本例では、巻取ボビン12と最終ガイドプーリとしてのトラバース用ガイドプーリ28との間で該巻取ボビン12の鍔端にくる前の鍔端近傍の被覆線材3bの正規のパスラインの位置に対するトラバース方向の位置の差を線材位置検出手段25で連続的に検出し、この検出した位置変化に応じて被覆線材3bが巻取ボビン12の巻胴12bの軸線に対し直交する向きでトラバース反転が行われるように巻取ボビン12と最終ガイドプーリとしてのトラバース用ガイドプーリ28との相対位置を制御する。
【0059】
このような制御を行うと、巻取ボビン12の寸法の多少の違いや鍔12aの変形による巻取ボビン12毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビン12に被覆線材3bを巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0060】
このようなプーリトラバース方式では、最終ガイドプーリとしてのトラバース用ガイドプーリ28と一緒に線材位置検出手段25がトラバースするので、鍔端近傍の被覆線材3bの正規のパスラインの位置に対する該被覆線材3bの位置の変化を該線材位置検出手段25で容易に検出することができる。
【0061】
該線材位置検出手段25としては、30mmの区間で検出を行う第1例と同様のものを用いている。
【0062】
図6及び図7は、本発明に係る線材の巻取装置における実施の形態の第3例を示したものである。本例も、第1例と同様に、ボビントラバース方式の線材の巻取装置に本発明を適用した例を示したものである。
【0063】
本例の線材の巻取装置において、図1に示す第1例とは線材位置検出手段25の構成が相違している。即ち、図1に示す第1例の線材位置検出手段25はトラバース方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差を連続的に検出しているのに対し、この第3例の線材位置検出手段25では線材の特定位置の通過のみを検出する構造になっている。
【0064】
本例の線材位置検出手段25は、被覆線材3bの正規のパスラインの位置に被覆線材3bが存在するのを検出するセンター投光器31aと受光器からなるセンター検出器31bの組と、その左側に所定間隔で配置されている左サイド投光器32aと受光器からなる左サイド受光器32bの組と、その右側に所定間隔で配置されている右サイド投光器33aと受光器からなる右サイド受光器33bの組とを備え、各投光器31a,32a,33aは共通のフレーム34aに支持され、各検出器31b,32b,33bは共通のフレーム34bに支持され、これらフレーム34a,34bは蝶番35により上側となるフレーム34aが下側となるフレーム34bに対して開閉自在となっている。
【0065】
このような線材位置検出手段25の各検出器31b,32b,33bからの検出信号は、制御装置26に個々に入力されるようになっている。
【0066】
その他の構成は、図1に示す第1例と同様になっており、対応部分に同一符号を付けて示している。また、巻取ボビン12の他方の鍔12a側でも、同様に線材位置検出手段25で被覆線材3bの位置を検出して制御装置26に入力するようになっている。
【0067】
次に、このような線材の巻取装置を用いた線材の巻取方法について説明する。本例では、検出器31b,32b,33bのいずれかが被覆線材3bを検出すると、検出した検出器から検出信号を制御装置26に入力する。また、そのときのトラバース反転位置をトラバース用モータ21に設けたトラバース反転位置検出器としてのロータリーエンコーダ23で検出して該制御装置26に入力する。制御装置26では、実際にトラバースが反転した位置と線材位置検出手段25より検出信号が入ったときの巻取ボビン12の鍔12aの位置よりトラバースのオーバーした量あるいはトラバースの足りない量を求め、その量によりトラバースの反転位置を制御し、線材位置検出手段25が反応しない位置に、例えば検出器31bと32bとの間,検出器31bと33bとの間等にパスラインをもっていくようにした。
【0068】
巻取ボビン12の寸法により鍔際のトラバース反転位置がずれるので、巻き始めに3つの検出器31b,32b,33bのうちセンター検出器31bで被覆線材3bをとらえ、一旦巻き太る方向にトラバースの反転位置をずらし、右側にトラバースしている時には左側の検出器32b、左側にトラバースしている時には右側の検出器33bが反応するまでトラバースさせる。このような検出と制御を巻取ボビン12の両方の鍔際について行い、必ず鍔際まで巻かれていることを確認する。初めから鍔際でトラバースの反転位置がずれる場合は、逆にトラバースの反転位置を早めて巻き量を減らす方向にずらす。
【0069】
線通しのときには、線材位置検出手段25が邪魔にならないように、上側のフレーム34aを図7に示すように蝶番35を中心として反対側に倒して下側のフレーム34の上部を開けるようにする。
【0070】
この第3例では、第1,第2例よりは鍔際の巻き姿はきれいにはできないが、線速800 m/分程度までは実際上問題なく使うことができた。
【0071】
なお、第3例の線材位置検出手段25では、センター投光器とセンター検出器の両側に各1組のサイド投光器とサイド受光器とを設けたが、各側に複数組のサイド投光器とサイド受光器とを設けることもできる。このようにすると、線材の検出範囲が広がり制御をより容易に行うことができる。また、検出器31b,32b,33bも検出に幅を有しているので、その幅内でさらに制御を行い、きめ細かく反転位置を制御することもできる。
【0072】
【発明の効果】
請求項1に記載の線材の巻取方法においては、線材が巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端近傍でのトラバース方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差を巻取ボビンと最終ガイドプーリとの間で検出し、検出した線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて、線材が巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように巻取ボビンと最終ガイドプーリとの相対位置を制御するので、巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビンに線材を巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0073】
請求項2に記載の線材の巻取装置においては、線材が巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端近傍でのトラバース方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差を巻取ボビンと最終ガイドプーリとの間で検出する線材位置検出手段と、該線材位置検出手段で検出した線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて該線材が巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように巻取ボビンと最終ガイドプーリとの相対位置を制御する制御装置とを備えているので、巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、該線材位置検出手段とその検出出力で制御を行う該制御装置との存在により、巻取ボビンに線材を巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0074】
請求項3に記載の線材の巻取方法においては、線材が巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端近傍でのトラバース方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と該線材のトラバース方向に直交する方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と巻取ボビンと最終ガイドプーリとの間で検出し、検出した線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて該線材が巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように巻取ボビンと最終ガイドプーリとの相対位置を制御するので、トラバース方向の位置変化と該トラバース方向に直交する方向の変化を検出でき、即ち鍔端で巻き太っているのか、巻き細っているのか検出でき、このため巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビンに線材を巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0075】
請求項4に記載の線材の巻取装置においては、線材が巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端近傍でのトラバース方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と該線材のトラバース方向に直交する方向における線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と巻取ボビンと最終ガイドプーリとの間で検出する線材位置検出手段と、該線材位置検出手段で検出した線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて該線材が巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように巻取ボビンと最終ガイドプーリとの相対位置を制御する制御装置とを備えているので、巻取ボビンの鍔端にくる前の鍔端近傍の線材の正規のパスラインの位置に対する線材のトラバース方向の位置変化と該トラバース方向に直交する方向の変化を線材位置検出手段で検出でき、即ち鍔端で巻き太っているのか、巻き細っているのか検出でき、その検出結果に基づいて制御装置で制御を行うことができる。このため、巻取ボビンの寸法の多少の違いや鍔の変形による巻取ボビン毎のボビン鍔端位置の変化、或いはライン速度やボビン重量によるトラバース反転位置の変化があっても、巻取ボビンに線材を巻き姿がよく、しかも安定して巻取ることができる。
【0076】
請求項5に記載の線材の巻取装置においては、トラバース方式がボビントラバース方式であって、線材は正規のパスラインからほとんど動かないため、正規のパスラインを横切 って固定された線材位置検出手段により、鍔端近傍での線材の位置の正規のパスライン位置に対する差を容易に検出することができる。
【0077】
請求項6に記載の線材の巻取装置においては、トラバース方式がプーリトラバース方式であって、線材位置検出手段はトラバース用ガイドプーリと連動して一緒にトラバースするように結合されているので、線材がトラバースされていても、鍔端近傍の線材の正規のパスラインの位置に対する該線材の位置の変化を該線材位置検出手段で容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る線材の巻取装置における実施の形態の第1例を示した概略構成図である。
【図2】 (A)は第1例で巻取ボビンの鍔際が巻き太ったときの被覆線材のパスラインとそのパスラインを検出する線材位置検出手段の関係を示す説明図、(B)は第1例で巻取ボビンの鍔際に落ち込みがある場合の被覆線材のパスラインとそのパスラインを検出する線材位置検出手段の関係を示す説明図である。
【図3】 図2(A)(B)に示す巻取ボビンの鍔際の状態と、その時の正転,逆転のトラバース速度と、その時の線材位置検出手段で検出したトラバース方向の線材位置(イ)及び該トラバース方向に直交する方向の線材位置の波形図である。
【図4】 本発明に係る線材の巻取装置における実施の形態の第2例を示した概略構成図である。
【図5】 図4とは異なる側でのトラバース反転状態を示す説明図である。
【図6】 本発明に係る線材の巻取装置における実施の形態の第3例を示した概略構成図である。
【図7】 第3例で用いている線材位置検出手段の構造を示す正面図である。
【図8】 従来の光ファイバの線引き装置の概略構成図である。
【図9】 (A)は従来例で巻取ボビンの鍔際が巻き太ったときの被覆線材のパスラインを示す説明図、(B)は従来例で巻取ボビンの鍔際に落ち込みがある場合の被覆線材のパスラインを示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ母材
2 線引炉
3a 光ファイバ
3b 被覆線材
4 外径測定器
5 冷却装置
6a 初段の被覆装置
6b 2段目の被覆装置
7a 初段の硬化装置
7b 2段目の硬化装置
7c 3段目の硬化装置
8 引取り機
9 固定形ガイドプーリ
10 ダンサー
11 最終ガイドプーリとしての固定形ガイドプーリ
12 巻取ボビン
12a 鍔
12X 回転軸
13 ブラケット
14 ボビン回転用モータ
15 ベース盤
16 ガイド溝
17 トラバースネジ
18 ブラケット
19,20 歯車
21 トラバース用モータ
22 ボビントラバース機構
23 トラバース反転位置検出器としてのロータリーエンコーダ
25 線材位置検出手段
26 制御装置
27 固定形ガイドプーリ
28 最終ガイドプーリとしてのトラバース用ガイドプーリ
29 トラバース体
30 プーリトラバース機構
31 センター投光器
31b センター検出器
32a 左サイド投光器
32b 左サイド受光器
33a 右サイド投光器
33b 右サイド受光器
34a,34b フレーム
35 蝶番

Claims (6)

  1. 線材を最終ガイドプーリを経て巻取ボビンに巻き取る線材の巻取方法において、
    前記線材が前記巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端の近傍でのトラバース方向における前記線材の位置の正規のパスライン位置に対する差を前記巻取ボビンと前記最終ガイドプーリとの間で検出し、
    検出した前記線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて、前記線材が前記巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように前記巻取ボビンと前記最終ガイドプーリとの相対位置を制御することを特徴とする線材の巻取方法。
  2. 線材を最終ガイドプーリを経て巻取ボビンに巻き取る線材の巻取装置において、
    前記線材が前記巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端の近傍でのトラバース方向における前記線材の位置の正規のパスライン位置に対する差を前記巻取ボビンと前記最終ガイドプーリとの間で検出する線材位置検出手段と、該線材位置検出手段で検出した前記線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて前記線材が前記巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように前記巻取ボビンと前記最終ガイドプーリとの相対位置を制御する制御装置とを備えていることを特徴とする線材の巻取装置。
  3. 線材を最終ガイドプーリを経て巻取ボビンに巻き取る線材の巻取方法において、
    前記線材が前記巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端の近傍でのトラバース方向における前記線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と該線材のトラバース方向に直交する方向における前記線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と前記巻取ボビンと前記最終ガイドプーリとの間で検出し、検出した線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて前記線材が前記巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように前記巻取ボビンと前記最終ガイドプーリとの相対位置を制御することを特徴とする線材の巻取方法。
  4. 線材を最終ガイドプーリを経て巻取ボビンに巻き取る線材の巻取装置において、
    前記線材が前記巻取ボビンの鍔端にくる前の該鍔端の近傍でのトラバース方向における前記線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と該線材のトラバース方向に直交する方向における前記線材の位置の正規のパスライン位置に対する差と前記巻取ボビンと前記最終ガイドプーリとの間で検出する線材位置検出手段と、該線材位置検出手段で検出した前記線材の位置の正規のパスライン位置に対する差に応じて前記線材が前記巻取ボビンの巻胴の軸線に対し直交する状態でトラバース反転が行われるように前記巻取ボビンと前記最終ガイドプーリとの相対位置を制御する制御装置とを備えていることを特徴とする線材の巻取装置。
  5. トラバース方式がボビントラバース方式であって、前記線材位置検出手段は前記線材の正規のパスラインを横切って固定されていることを特徴とする請求項2または4に記載の線材の巻取装置。
  6. トラバース方式がプーリトラバース方式であって、前記線材位置検出手段はトラバース用ガイドプーリと連動して一緒にトラバースするように結合されていることを特徴とする請求項2または4に記載の線材の巻取装置。
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