JP3779562B2 - ブースタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば家庭または共同受信システムにおいて使用されるブースタに関し、特に入力される信号に、デジタル変調信号が含まれるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
ブースタにおいて過入力が生じると、ブースタが備える増幅器によって歪みが発生し、受信障害が生じる。そこで、従来、アナログ変調波をブースタで増幅する場合、スペクトラムアナライザ等で、そのピークレベルを計測しつつ、増幅器が備える入力側減衰器を手動で調整し、増幅器に対する適正入力に調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、地上波デジタル放送等のデジタル変調波をブースタで増幅する場合、デジタル変調波の波形が雑音と同じになり、そのレベルを簡単に計測することができない。例えばOFDMの場合、ブースタに入力される全ての搬送波の変調方式と電力とが等しいと仮定すると、搬送波数1024のとき、理論的なピーク値は平均値より約30dB大きくなり、そのピークをスペクトラムアナライザで見ることができない。
【0004】
また、スペクトラムアナライザの設定にもよるが、分解能帯域幅100kHzでデジタル放送波を計測した場合、直読したレベルは、CSデジタルで約25dB、BSデジタルで約26dB、ケーブルテレビ64QAMで約23dB、ピークレベルよりも低い値となる。
【0005】
もし、このような事実に習熟していない作業者が、ブースタの設置、調整を行ったならば、過入力障害が生じる。
【0006】
また、現行のアナログ放送に加えて、デジタル放送が開始されると、変調方式が異なる複数の放送波が増幅器に新たに入力される。このとき、入力波数の増加により過入力障害が生じる。
【0007】
本発明は、このようなデジタル変調信号を増幅するブースタにおいて過入力が生じることを防止したブースタを提供することを目的とする。さらに、本発明は過入力状態が解消されていないことを報知できるブースタを提供することも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様のブースタは、デジタルテレビジョン放送信号を少なくとも1つ含む複数の高周波信号が供給される入力端子を有している。この高周波信号は、全てデジタルテレビジョン放送信号であることもあるし、或いは一部がデジタルテレビジョン放送信号であって、残りがアナログ信号であることもある。高周波信号が増幅手段によって増幅される。増幅手段は、1段の増幅手段とすることもできるし、縦続接続された複数段の増幅手段とすることもできる。可変減衰手段が、前記増幅手段へ入力前の前記高周波信号の減衰量を制御信号に基づいて増加させて、前記増幅手段へ供給する。可変減衰手段としては、高周波信号を減衰させることが可能なものであれば任意のものを使用することができ、例えばPINダイオードを使用することができる。前記可変減衰手段の出力側から前記増幅手段の出力側までの間に過入力検出手段が設けられている。即ち、増幅手段が複数段縦続接続されている場合、縦続接続の前段または中間に設けることができる。この過入力検出手段は、入力された前記高周波信号のレベルが、前記デジタルテレビジョン放送信号のビット誤り率を予め定めた値以下にするために必要な基準レベルよりも大きいかぎり、制御信号を継続して生成する。更に、このブースタでは、前記高周波信号は、アナログテレビジョン放送信号またはこのアナログテレビジョン放送信号と互いに異なる変調方式のうち選択された方式のデジタルテレビジョン放送信号を含み、前記基準レベルが、前記アナログテレビジョン放送信号に対応するものと、前記各デジタルテレビジョン放送信号に対応するものからなり、前記アナログテレビジョン放送信号のみが高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして前記アナログテレビジョン放送信号のものを使用し、前記アナログテレビジョン放送信号と選択された前記デジタルテレビジョン放送信号とが前記高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして、選択された前記デジタルテレビジョン放送信号に対応するものが使用されている。或いは、前記高周波信号は、アナログテレビジョン放送信号またはこのアナログテレビジョン放送信号と互いに異なる変調方式のうち選択された方式のデジタルテレビジョン放送信号を含み、前記基準レベルが、前記アナログテレビジョン放送信号に対応するものと、前記各デジタルテレビジョン放送信号に対応するものからなり、前記アナログテレビジョン放送信号のみが高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして前記アナログテレビジョン放送信号のものを使用し、前記アナログテレビジョン放送信号と選択された前記デジタルテレビジョン放送信号とが前記高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして、選択された前記デジタルテレビジョン放送信号に対応するものが使用されている。
【0009】
この態様のブースタでは、デジタルテレビジョン放送信号が過入力であると、過入力検出手段が、制御信号が発生したことにより、可変減衰手段の減衰量を増加させる。この減衰量の増加は、過入力状態が停止されるまで継続される。従って、この態様のブースタでは、デジタルテレビジョン放送信号を増幅する場合でも、増幅手段の歪み領域でデジタルテレビジョン放送信号が増幅されることが無く、所定のビット誤り率を維持することができる。更に、このように構成した場合、ブースタに入力されるデジタルテレビジョン放送信号が予め定められていなくても、入力されたデジタルテレビジョン放送信号に対応した基準レベルを使用することができ、正確に過入力障害を防止できる。或いは、当初にはアナログテレビジョン放送信号を増幅していた状態から、これに加えてデジタルテレビジョン放送信号も増幅する必要が生じた場合でも、過入力となることを防止でき、画質の劣化を防止できる。
【0010】
さらに、前記制御信号に基づいて作動する報知手段を設けることもできる。この場合、過入力状態が解消されると、報知手段は停止する。但し、可変減衰手段における最大減衰量まで減衰量を増加させても、過入力状態を解消できない場合には、報知手段の作動が継続する。その結果、過入力状態が継続していることが判り、例えば入力側に新たに減衰器を追加するか、専門業者に修理を依頼することができる。
【0011】
本発明の第2の態様のブースタは、第1の態様のブースタと同様に、入力端子と、増幅手段と、可変減衰手段と、過入力検出手段とを、有している。さらに減衰量を調整する調整信号を手動操作によって調整手段が発生する。この調整信号と、過大入力検出手段の出力信号とのうち、選択手段によって選択された一方が、制御信号として可変減衰手段に供給される。また、過入力検出手段の出力信号によって、報知手段が作動する。報知手段は、視覚的に報知するものも聴覚的に報知するもの、或いは両者によって報知するものを使用できる。更に、このブースタでは、前記高周波信号は、アナログテレビジョン放送信号またはこのアナログテレビジョン放送信号と互いに異なる変調方式のうち選択された方式のデジタルテレビジョン放送信号を含み、前記基準レベルが、前記アナログテレビジョン放送信号に対応するものと、前記各デジタルテレビジョン放送信号に対応するものからなり、前記アナログテレビジョン放送信号のみが高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして前記アナログテレビジョン放送信号のものを使用し、前記アナログテレビジョン放送信号と選択された前記デジタルテレビジョン放送信号とが前記高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして、選択された前記デジタルテレビジョン放送信号に対応するものが使用されている。或いは、前記高周波信号は、アナログテレビジョン放送信号またはこのアナログテレビジョン放送信号と互いに異なる変調方式のうち選択された方式のデジタルテレビジョン放送信号を含み、前記基準レベルが、前記アナログテレビジョン放送信号に対応するものと、前記各デジタルテレビジョン放送信号に対応するものからなり、前記アナログテレビジョン放送信号のみが高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして前記アナログテレビジョン放送信号のものを使用し、前記アナログテレビジョン放送信号と選択された前記デジタルテレビジョン放送信号とが前記高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして、選択された前記デジタルテレビジョン放送信号に対応するものが使用されている。
【0012】
第2の態様によれば、過入力が生じると、報知手段が作動し、過入力であることが報知される。このとき、選択手段によって過入力検出手段の出力信号が選択されていると、上述した第1の態様と同様に可変減衰手段の制御が行われる。選択手段によって調整手段の調整信号が選択されていると、報知手段が作動しなくなるまで、作業員が調整手段を調整することによって、過入力を防止できる。可変減衰手段の減衰量を最大減衰量まで増加させても、過入力状態を解消できない場合、報知手段の作動が継続する。更に、このように構成した場合、ブースタに入力されるデジタルテレビジョン放送信号が予め定められていなくても、入力されたデジタルテレビジョン放送信号に対応した基準レベルを使用することができ、正確に過入力障害を防止できる。或いは、当初にはアナログテレビジョン放送信号を増幅していた状態から、これに加えてデジタルテレビジョン放送信号も増幅する必要が生じた場合でも、過入力となることを防止でき、画質の劣化を防止できる。
【0013】
本発明の第3の態様は、デジタルテレビジョン放送信号を少なくとも1つ含む複数の高周波信号の入力端子と、前記高周波信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段へ入力前の前記高周波信号の減衰量を制御信号が供給されているとき増加させて、前記増幅手段へ供給する可変減衰手段と、入力された前記高周波信号のレベルが、前記デジタル変調信号のビット誤り率を予め定めた値以下にするために必要な基準レベルよりも大きいかぎり、前記制御信号を継続して生成する過入力検出手段とを、具備し、前記増幅手段は前後段の増幅段を有し、後段の増幅段の入力側に利得調整手段が設けられ、前記過入力検出手段は、前記前段の増幅段の出力側と前記利得調整手段の入力側との間に設けられている。
【0014】
本発明の第4の態様は、デジタルテレビジョン放送信号を少なくとも1つ含む複数の高周波信号の入力端子と、前記高周波信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段へ入力前の前記高周波信号の減衰量を制御信号が供給されているとき増加させて、前記増幅手段へ供給する可変減衰手段と、入力された前記高周波信号のレベルが、前記デジタル変調信号のビット誤り率を予め定めた値以下にするために必要な基準レベルよりも大きいかぎり、出力信号を継続して発生する過入力検出手段と、前記出力信号に応動して作動する報知手段と、前記可変減衰手段の減衰量を調整するための調整信号を手動操作によって発生する調整手段と、前記過大入力検出手段の出力信号と前記調整手段の調整信号とのうち一方を選択して、前記制御信号として前記可変減衰手段に供給する選択手段とを、具備し、前記増幅手段は前後段の増幅段を有し、後段の増幅段の入力側に利得調整手段が設けられ、前記過入力検出手段は、前記前段の増幅段の出力側と前記利得調整手段の入力側との間に設けられている。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施の形態のブースタは、例えば共同受信システムにおいて所定の伝送帯域内のテレビジョン放送信号を増幅するために使用するもので、図1(a)に示すように、入力端子2を有している。この入力端子2には、複数の高周波信号が供給される。これら高周波信号は、例えば複数のデジタル変調信号を含んでいる。デジタル変調信号としては、例えばデジタルテレビジョン放送信号が考えられ、それの変調方式としては、例えば64QAMのような高次変調方式、OFDMのようなマルチキャリア方式のもの、またはPSK方式のもののいずれかが、採用されている。また、デジタル変調信号に加えて、アナログ変調の高周波信号、例えばアナログテレビジョン放送信号も、含まれることがある。
【0019】
入力端子2には、バンドパスフィルタ4が接続されている。このバンドパスフィルタ4は、前記の各所定の伝送帯域内の高周波信号を抽出し、他の不要な信号を除去するように通過帯域が選択されている。このバンドパスフィルタ4の出力側には、可変減衰器6が接続されている。この可変減衰器6は、例えばPINダイオード等を使用したもので、これに供給される制御信号、例えば減衰制御信号に基づいて減衰量が変化させられる。
【0020】
この可変減衰器6の出力側に増幅手段、例えば高周波増幅器8が接続されている。即ち可変減衰器6は、高周波増幅器8の入力側に接続されている。高周波増幅器8は、例えば縦続接続された複数段、例えば4段の高周波増幅段8a乃至8dを備えている。
【0021】
前2段の高周波増幅段8a、8bと後2段の高周波増幅段8c、8dとの間に、利得調整器10が設けられている。この利得調整器10は、手動利得調整器であってもよいし、自動利得調整器であってもよい。この利得調整器10の前段に過入力検出器12が設けられている。この過入力検出器12は、増幅段8bから出力された高周波信号のレベル、即ち利得調整前の高周波信号のレベルが予め定めたレベルよりも大きいとき、過入力と判定するもので、その詳細は後述する。
【0022】
最終増幅段8dの出力信号は、バンドパスフィルタ14に供給されている。このバンドパスフィルタ14も、前記高周波信号以外の不要な信号を除去するように通過帯域が選択されている。このバンドパスフィルタ14を通過した信号は、出力端子16に供給される。
【0023】
過入力検出器12は、図1(b)に示すように1分岐器20を有している。この1分岐器20によって分岐された複数の高周波信号は、補正回路22を介して検波器24に供給される。補正回路22によって補正された複数の高周波信号のレベルが、検波器24において検出される。補正回路22は、検波器24の検波出力の伝送帯域内の周波数特性を均等にするために設けられている。
【0024】
この検波器24の出力信号は、比較回路26に供給される。この比較回路26は、例えば差動増幅器によって構成されている。比較回路26には、選択手段、例えば切換スイッチ28によって選択された基準レベル1乃至3のいずれかも供給されている。基準レベル1は基準レベル1発生器29aが、基準レベル2は基準レベル2発生器29bが、基準レベル3は基準レベル3発生器29cが、発生している。比較回路26は、検波器24の出力レベルが、選択された基準レベル1乃至3のいずれかよりも大きいとき、出力信号を発生する。
【0025】
この出力信号は、報知手段、例えば警告器30に供給される。警告器30は、例えば発光ダイオード等の視覚的に警告するものでもよいし、可聴音発生器のような聴覚的に警告するものでもよい。
【0026】
さらに、比較回路26の出力信号は、図1(a)に示す自動/手動切換器32に供給される。この自動/手動切換器32は、図1(b)に示すように、選択手段、例えば切換スイッチ32aを含んでいる。この切換スイッチ32aは、可変減衰器6に供給される減衰制御信号として、比較回路26の出力信号を供給するか、自動/手動切換器32に含まれている調整手段、例えばレベル設定器32bからのレベル設定信号を供給するか、選択するものである。
【0027】
ところで、基準レベル1、基準レベル2及び基準レベル3は、増幅器8の非線形によって発生する歪み成分が受信障害発生レベルとなる誤り訂正前のビット誤り率(BER)、例えば2X10−4となる適正入力レベルを、各デジタル変調方式ごとに設定したものである(図2参照)。そして、高周波信号として入力されているデジタル変調信号が属する変調方式に対応するものが、切換スイッチ28の切換によって選択される。
【0028】
増幅器8が過入力の場合、増幅器8に供給された信号は、増幅器8の歪み領域で増幅され、混変調妨害や、相互変調妨害の影響を受けることがある。デジタル変調信号が増幅器8に供給された場合、歪み領域で増幅されたことによって発生した歪み成分は雑音となる。伝送時に必要とされる誤り訂正前ビット誤り率をクリアする搬送波電力対雑音比(C/N比)は、デジタル変調信号の変調方式によって大きく異なっている。例えば64QAMのような高次変調方式やOFDMのようなマルチキャリア方式のものでは、比較的相互変調に弱く、特性劣化を生じやすい。衛星放送信号で使用されているようなPSK方式は振幅歪みに強い。このような高次変調方式やマルチキャリア方式のものとPSK方式のものでは、必要とするC/N比が異なる。多値変調になればなるほど、増幅器8の線形特性の要求も厳しいものとなる。従って、図2に示すように、入力されるデジタル変調信号の変調方式により、過入力と判断するための基準レベルが、基準レベル1乃至3のように異なったものが必要になる。同図では,A変調方式、B変調方式、C変調方式と記載してあり、A変調方式の方がC変調方式よりも過入力と判断される基準レベルが低い。
【0029】
このように構成されたブースタは、次のように動作する。例えば自動/手動切換器32の切換スイッチ32aが比較回路26側に切り換えられて、自動モードにあるとする。そして、入力端子2に供給される高周波信号に含まれているデジタル変調信号の変調方式に対応した基準レベル1乃至3のいずれかが、切換スイッチ28によって選択されているとする。
【0030】
この状態において、過入力検出器12の検波器24が検出した高周波信号のレベルが、選択された基準レベルよりも小さいと、即ち、過入力でないと、過入力検出器12の比較回路26は出力信号を発生しない。従って、警告器30は作動せず、また、可変減衰器6の減衰量も変化しない。
【0031】
また、過入力検出器12の検波器24が検出した高周波信号のレベルが、選択された基準レベル以上であると、即ち過入力であると、比較回路26が出力信号を発生し、警告器30が作動する。同時に、比較回路26の出力信号が自動/手動切換器32を介して可変減衰器6に減衰制御信号として供給され、減衰量を予め定めた量だけ増加させる。その結果、検波器24の検出レベルが、選択された基準レベルよりも小さくならないと、比較回路26の出力信号は継続して発生し、可変減衰器6の減衰量は更に予め定めた量だけ増加する。このとき、警告器30も作動している。以下、同様にして、減衰量が増加し、検波器24が検出した高周波信号のレベルが、選択された基準レベルよりも小さくなり、比較回路26の出力信号が消失し、警告器30は作動を停止し、可変減衰器6の減衰量は、そのときの値を維持する。これによって、過入力状態が解消される。もし、可変減衰器6の最大減衰量まで減衰量が増加しても、検波器24が検出した高周波信号のレベルが、選択された基準レベル以上であると、それ以上減衰量は増加せず、警告器30が作動状態を継続する。これによって、過入力状態が解消されていないことが報知され、例えば、可変減衰器6の入力側または出力側に新たに減衰器を挿入するか、専門業者に過入力の解消を依頼する。
【0032】
自動/手動切換器32の切換スイッチ32aがレベル設定器32b側に切り換えられているとき、即ち手動モードである場合において、過入力が発生すると、比較回路26が出力信号を発生し、警告器30が作動する。この警告器30の作動は、過入力が解消されるまで継続する。そこで、警告器30の作動に基づいて、作業員がレベル設定器32bを操作し、警告器30が作動しなくなるまで、可変減衰器6の減衰量を増加させ、過入力状態を解消する。この場合も、最大減衰量まで可変減衰器6の減衰量を増加させても、過入力状態が解消されない場合、警告器30が停止しないので、可変減衰器6の入力側または出力側に新たに減衰器を挿入するか、専門業者に過入力状態の解消を依頼する。
【0033】
例えば、実際のブースタの使用において、設置時の電波状況によりブースタの出力は定格表示よりも高いレベルで運用されることが多い。例えばブースタの設置時には、4波のアナログテレビジョン放送信号を増幅すればよかったものが、これらに4波のデジタル変調信号が追加されると、従来、アナログ4波だけのため、定格以上でも問題なく運用していたものが、デジタル変調信号の追加により増幅器が過入力となり、ノイズレベルが増加し、C/N比劣化が生じ、画質に影響が現れることがある。このような場合、ブースタに入力アッテネータを追加したり、共同受信システムの運用レベルを再調整したりすることが必要になる。しかも、このようなC/N比劣化が短時間のうちに集中的に発生することがある。
【0034】
このような事態に対処するため、上記の実施の形態のブースタにおいて、基準レベルとしては、異なる変調方式のデジタル変調信号用のものに加えて、アナログ波の基準レベルも準備することも可能である。共同受信システムにアナログ波のみが伝送されている場合には、アナログ波用の基準レベルを使用する。これによって、アナログ波に対する過入力状態を解消でき、定格よりも高いレベルで伝送しがちな施行上の問題を解決できる。アナログ波にデジタル変調信号が追加された場合、そのデジタル変調信号に対応する基準レベルを使用する。これによって、画質の劣化を防止することができる。
【0035】
上記の実施の形態では、デジタル変調信号として、デジタルテレビジョン放送信号を使用したが、これに限ったものではなく、例えばインターネットからのデジタル信号を使用することもできる。また、上記の実施の形態では、1つのデジタル変調方式に対して1つの基準レベルを設定したが、同じ変調方式であっても、デジタル変調信号のチャンネル配置の相違による相互変調の影響の大小等により、基準レベルを分けることもできる。上記の実施の形態では、過入力検出器12は、利得調整器10と増幅段8bとの間に設けられたが、例えば増幅段8aと8bとの間、または増幅段8aと可変減衰器6との間に設けることもできる。また、増幅器8は、4段の増幅段8a乃至8dによって構成したが、少なくとも1段の増幅手段を備える増幅器を使用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、デジタルテレビジョン放送信号を増幅する場合、過入力となることを自動的にまたは手動で防止することができる。特に、過入力検出手段を利得調整手段の前段に設けた場合には、利得調整される前の高周波信号を元に過入力か否かを判定することができ、高精度な判定を行える。また、判定に使用する基準レベルを複数のデジタル変調方式に対応して、複数設けてあるので、入力されたデジタルテレビジョン放送信号に対応した基準レベルを使用することができ、高精度の判定を行える。さらに、基準レベルとしてアナログテレビジョン放送信号に対応するものも設けておけば、当初にはアナログテレビジョン放送信号のみを増幅する状態においても適正な入力とすることができる上に、アナログテレビジョン放送信号に加えてデジタルテレビジョン放送信号も増幅する必要が生じた場合には、そのデジタルテレビジョン放送信号に対応した基準レベルを使用することによって適正に過入力であるか否かを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態のブースタのブロック図及びその要部の詳細なブロック図である。
【図2】図1のブースタにおいて使用される複数の基準レベルとビットエラー率との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 入力端子
6 可変減衰器
8 増幅器
10 利得調整器
12 過入力検出器
30 警告器
Claims (6)
- デジタルテレビジョン放送信号を少なくとも1つ含む複数の高周波信号の入力端子と、
前記高周波信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段へ入力前の前記高周波信号の減衰量を制御信号が供給されているとき増加させて、前記増幅手段へ供給する可変減衰手段と、
前記可変減衰手段の出力側から前記増幅手段の出力側までの間に設けられ、入力された前記高周波信号のレベルが、前記デジタル変調信号のビット誤り率を予め定めた値以下にするために必要な基準レベルよりも大きいかぎり、前記制御信号を継続して生成する過入力検出手段とを、
具備し、前記デジタルテレビジョン放送信号として、互いに異なる変調方式のうち選択された方式のものが使用され、前記基準レベルが、前記各変調方式に対応して複数設けられ、前記選択された方式のデジタルテレビジョン放送信号に対応する前記基準レベルが使用されるブースタ。 - デジタルテレビジョン放送信号を少なくとも1つ含む複数の高周波信号の入力端子と、
前記高周波信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段へ入力前の前記高周波信号の減衰量を制御信号が供給されているとき増加させて、前記増幅手段へ供給する可変減衰手段と、
前記可変減衰手段の出力側から前記増幅手段の出力側までの間に設けられ、入力された前記高周波信号のレベルが、前記デジタル変調信号のビット誤り率を予め定めた値以下にするために必要な基準レベルよりも大きいかぎり、前記制御信号を継続して生成する過入力検出手段とを、
具備し、前記高周波信号は、アナログテレビジョン放送信号またはこのアナログテレビジョン放送信号と互いに異なる変調方式のうち選択された方式のデジタルテレビジョン放送信号を含み、前記基準レベルが、前記アナログテレビジョン放送信号に対応するものと、前記各デジタルテレビジョン放送信号に対応するものからなり、前記アナログテレビジョン放送信号のみが高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして前記アナログテレビジョン放送信号のものを使用し、前記アナログテレビジョン放送信号と選択された前記デジタルテレビジョン放送信号とが前記高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして、選択された前記デジタルテレビジョン放送信号に対応するものが使用されるブースタ。 - デジタルテレビジョン放送信号を少なくとも1つ含む複数の高周波信号の入力端子と、
前記高周波信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段へ入力前の前記高周波信号の減衰量を制御信号が供給されているとき増加させて、前記増幅手段へ供給する可変減衰手段と、
前記可変減衰手段の出力側から前記増幅手段の出力側までの間に設けられ、入力された前記高周波信号のレベルが、前記デジタル変調信号のビット誤り率を予め定めた値以下にするために必要な基準レベルよりも大きいかぎり、出力信号を継続して発生する過入力検出手段と、
前記出力信号に応動して作動する報知手段と、
前記可変減衰手段の減衰量を調整するための調整信号を手動操作によって発生する調整手段と、
前記過大入力検出手段の出力信号と前記調整手段の調整信号とのうち一方を選択して、前記制御信号として前記可変減衰手段に供給する選択手段とを、
具備し、前記デジタルテレビジョン放送信号として、互いに異なる変調方式のうち選択された方式のものが使用され、前記基準レベルが、前記各変調方式に対応して複数設けられ、前記選択された方式のデジタルテレビジョン放送信号に対応する前記基準レベルが使用されるブースタ。 - デジタルテレビジョン放送信号を少なくとも1つ含む複数の高周波信号の入力端子と、
前記高周波信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段へ入力前の前記高周波信号の減衰量を制御信号が供給されているとき増加させて、前記増幅手段へ供給する可変減衰手段と、
前記可変減衰手段の出力側から前記増幅手段の出力側までの間に設けられ、入力された前記高周波信号のレベルが、前記デジタル変調信号のビット誤り率を予め定めた値以下にするために必要な基準レベルよりも大きいかぎり、出力信号を継続して発生する過入力検出手段と、
前記出力信号に応動して作動する報知手段と、
前記可変減衰手段の減衰量を調整するための調整信号を手動操作によって発生する調整手段と、
前記過大入力検出手段の出力信号と前記調整手段の調整信号とのうち一方を選択して、前記制御信号として前記可変減衰手段に供給する選択手段とを、
具備し、前記高周波信号は、アナログテレビジョン放送信号またはこのアナログテレビジョン放送信号と互いに異なる変調方式のうち選択された方式のデジタルテレビジョン放送信号を含み、前記基準レベルが、前記アナログテレビジョン放送信号に対応するものと、前記各デジタルテレビジョン放送信号に対応するものからなり、前記アナログテレビジョン放送信号のみが高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして前記アナログテレビジョン放送信号のものを使用し、前記アナログテレビジョン放送信号と選択された前記デジタルテレビジョン放送信号とが前記高周波信号として供給されるとき、前記基準レベルとして、選択された前記デジタルテレビジョン放送信号に対応するものが使用されるブースタ。 - デジタルテレビジョン放送信号を少なくとも1つ含む複数の高周波信号の入力端子と、
前記高周波信号を増幅する複数段の増幅手段と、
この増幅手段内に設けられ、前記増幅手段へ入力前の前記高周波信号の減衰量を制御信号が供給されているとき増加させて、前記増幅手段へ供給する可変減衰手段と、
入力された前記高周波信号のレベルが、前記デジタル変調信号のビット誤り率を予め定めた値以下にするために必要な基準レベルよりも大きいかぎり、前記制御信号を継続して生成する過入力検出手段とを、
具備し、前記増幅手段は前後段の増幅段を有し、後段の増幅段の入力側に利得調整手段が設けられ、前記過入力検出手段は、前記前段の増幅段の出力側と前記利得調整手段の入力側との間に設けられているブースタ。 - デジタルテレビジョン放送信号を少なくとも1つ含む複数の高周波信号の入力端子と、
前記高周波信号を増幅する複数段の増幅手段と、
前記増幅手段へ入力前の前記高周波信号の減衰量を制御信号が供給されているとき増加させて、前記増幅手段へ供給する可変減衰手段と、
入力された前記高周波信号のレベルが、前記デジタル変調信号のビット誤り率を予め定めた値以下にするために必要な基準レベルよりも大きいかぎり、出力信号を継続して発生する過入力検出手段と、
前記出力信号に応動して作動する報知手段と、
前記可変減衰手段の減衰量を調整するための調整信号を手動操作によって発生する調整手段と、
前記過大入力検出手段の出力信号と前記調整手段の調整信号とのうち一方を選択して、前記制御信号として前記可変減衰手段に供給する選択手段とを、
具備し、前記増幅手段は前後段の増幅段を有し、後段の増幅段の入力側に利得調整手段が設けられ、前記過入力検出手段は、前記前段の増幅段の出力側と前記利得調整手段の入力側との間に設けられているブースタ。
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