JP3777082B2 - デジタル再生装置およびデジタル再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル映像信号から映像を再生するデジタル再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アナログ映像信号が記録された磁気テープ等からアナログ映像信号を読み出し、映像を再生する従来のアナログ再生装置では、例えば、スローモーション再生や、早送り再生または巻戻し再生を行うと、画面には映像の他にノイズバーが発生する。図4は、再生された映像41とノイズバー42とを示す。ノイズバーとは、機器により様々であるが、走査線数10本程度の縦方向の幅をもった帯状のノイズであり、複数のノイズがそのまま画面に出力され、または黒やグレーの輝度レベルで置き換えられて画面に出力されたものである。
【0003】
ノイズバーが発生する理由は、ヘッドがテープのトラックをなぞる際に、従来のアナログ再生装置は再生できる部分のみ再生し、再生できない部分についてはノイズとして出力するよう構成されているからである。再生できない部分が存在する理由は、アナログ記録の場合、トラックをバラバラに読み出してつなぎ合わせると、つなぎ目がテープの伸び縮みによるスキュー等の影響により不連続になるからである。また、つなぎ合わせるためにA/D変換を行うとコストアップは避けられない。
【0004】
図6は、アナログ再生装置におけるスロー再生時の回転ヘッドのスキャン軌跡63を示す。スロー再生では、アナログ再生装置の回転ヘッドは、スキャン軌跡63で示すようにテープ61の複数のトラック62をスキャンする。すなわち回転ヘッドは、通常領域a2、領域c、領域a1の順にトラックをスキャンする。その結果、領域a1および領域a2から映像41(図4)が再生され、一方領域cによりノイズバー42(図4)が表示される。ノイズバーは、このように回転ヘッドがトラックをまたぐ場合に発生する。その発生頻度の多少、上下の移動スピードは再生スピードに応じて異なる。また、正方向(順送り方向)の再生時には例えば上から下へ、逆方向(巻戻し方向)の再生時には例えば下から上へ動く。映像の再生上、ノイズバーは目障りであった。
【0005】
このようなノイズバーは、デジタル再生装置を利用して除去できる。図7は、従来のデジタル再生装置70のブロック図を示す。デジタル再生装置70は、再生用回転ヘッド72で磁気テープ71からデジタル映像信号を読み出し、映像信号再生処理回路73による一連の信号処理、D/A変換器74による変換を行い、アナログ映像信号として映像出力端子75から出力する。図8は、デジタル再生装置におけるスロー再生時の回転ヘッドのスキャン軌跡83、84を示す。スロー再生では、デジタル再生装置の回転ヘッドは、まずスキャン軌跡83で示すようにテープ81の複数のトラック82をスキャンし、領域b1のデジタル映像信号を得る。その後、回転ヘッドのスキャン軌跡はスキャン軌跡84のように変化し、領域b2のデジタル映像信号を得る。このようにして、最終的に一画面を構成するトラックを全てスキャンする。別々に読み取られた映像信号は、予めアドレス管理されてメモリに格納されており、容易につなぎ合わされて一画面分の映像として出力される。これらの過程により、デジタル再生装置はノイズレスで映像を再生できる。スロー以外の、例えば早送り再生や巻戻し再生についても同様である。したがって、デジタル再生装置によれば見やすい映像を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし変速再生された映像がノイズレスであることにより、画面を見ながら映像の変化を感じ取ることが困難になった。例えば、スロー再生時に画面自体に動きが少ない時は、映像の再生に応じて画面が切り替わっているのか、それとも同じ画面が静止画として表示されているかの判断がつきにくい。また、映像が正方向に再生されているのか逆方向に再生されているかの判断もつきにくい。これでは、特に映像を編集する場合に、一コマ単位で頭出しをしながら編集点としての映像の切り替わり点を探すのが困難になる。
【0007】
本発明の目的は、少なくとも変速再生の際に、映像の切り替わりの視認性を向上できるデジタル再生装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のデジタル再生装置は、デジタル映像信号から映像を再生する再生系と、
少なくとも前記映像を変速再生する際に、前記映像の一部に擬似ノイズバーを発生させる擬似ノイズバー発生回路を備えたデジタル再生装置であり、これにより上記目的が達成される。
【0009】
前記擬似ノイズバー発生回路は、前記映像を再生する再生速度に応じて、前記擬似ノイズバーを発生させる頻度および量の少なくとも一方を変化させてもよい。
【0010】
前記擬似ノイズバー発生回路は、前記再生速度が比較的遅い場合には前記擬似ノイズバーを少なく発生させ、前記再生速度が比較的早い場合には前記擬似ノイズバーを多く発生させてもよい。
【0011】
前記擬似ノイズバー発生回路は、前記映像の再生に応じて前記擬似ノイズバーを動かしてもよい。
【0012】
前記擬似ノイズバー発生回路は、前記映像の再生方向が正方向か逆方向かに応じて、前記擬似ノイズバーの動く方向を変化させてもよい。
【0013】
前記擬似ノイズバー発生回路は、前記擬似ノイズバーを発生させる前記映像上の位置を、前記映像の表示フレーム毎に順にずらしてもよい。
【0014】
前記擬似ノイズバー発生回路は、ユーザの指示に基づいて前記擬似ノイズバーを発生させるか否かを調整してもよい。
【0015】
疑似ノイズバーの発生タイミングを表すパルスを生成するパルス発生回路をさらに備え、前記擬似ノイズバー発生回路は、前記パルス発生回路により生成された前記パルスに基づいて、前記映像を表す信号の一部を前記疑似ノイズバーに相当する信号に置換してもよい。
【0016】
前記パルス発生回路は、映像の再生速度および再生方向の少なくとも一方を表す信号に基づいて、前記パルスを生成してもよい。
【0017】
本発明のデジタル再生装置は、デジタル映像信号から映像を再生する再生系と、前記映像を変速再生する際に、前記映像に、前記映像の再生速度および再生方向の少なくとも一方を表す画像を重畳して表示する画像表示回路を備えたデジタル再生装置であり、これにより上記目的が達成される。
【0018】
本発明のデジタル再生方法は、デジタル映像信号から映像を再生するステップと、少なくとも前記映像を変速再生する際に、前記映像の一部に擬似ノイズバーを発生させるステップとを包含するデジタル再生方法であり、これにより上記目的が達成される。
【0019】
本発明のデジタル再生方法は、デジタル映像信号から映像を再生するステップと、前記映像を変速再生する際に、前記映像に、前記映像の再生速度および再生方向の少なくとも一方を表す画像を重畳して表示するステップとを包含するデジタル再生方法であり、これにより上記目的が達成される。
【0020】
以下、作用を説明する。
【0021】
請求項1および10〜11にかかる本発明のデジタル再生装置、および方法では、映像の一部に擬似ノイズバーを発生させ、または再生映像に、映像の再生速度および再生方向の少なくとも一方を表す画像を重畳して表示する。再生映像に擬似ノイズバーまたは所定の画像を表示することにより、従来のアナログ記録再生装置並の映像切り替わりの視認性を向上できるので、再生された映像の切り替わりが分かりやすく、また正方向再生か逆方向再生かを容易に認識できる。
【0022】
請求項2にかかる本発明のデジタル再生装置では、疑似ノイズバーを出す際に、再生速度に応じて、擬似ノイズバーを発生させる頻度および量の少なくとも一方を変化させる。これにより、ユーザは擬似ノイズバーに基づいて現在の再生速度を判断し、映像の切り替わりを容易に視認できる。
【0023】
請求項3にかかる本発明のデジタル再生装置では、例えば同じスローモーションでも画面が早く切り替わる場合と遅く切り替わる場合とがあり、画面が早く切り替わる場合にはそれに応じて疑似ノイズバーを何本も画面上に発生させ、また画面が遅く切り替わる場合にはそれに応じて疑似ノイズバーを少なく画面上に発生させることにより、視認性が向上する。また、疑似ノイズバーの量的なものも、画面の切り替わりのスピードに応じて走査線何本分という値を増減することによりより見やすくできる。
【0024】
請求項4にかかる本発明のデジタル再生装置では、前記映像の再生に応じて前記擬似ノイズバーを動かす。これにより、映像が単に静止しているのか、同じ映像が再生されつづけているのかを区別でき、視認性を向上できる。
【0025】
請求項5にかかる本発明のデジタル再生装置では、映像の再生方向が正方向か逆方向かに応じて、擬似ノイズバーの動く方向を変化させる。これにより、ユーザは擬似ノイズバーの動く方向に基づいて、現在の再生方向が正方向か逆方向かを視覚的に判断できる。より詳しくは、請求項6にかかる本発明のデジタル再生装置では、擬似ノイズバーを発生させる前記映像上の位置を映像の表示フレーム毎に順にずらすことにより、例えば、正方向の再生時には上から下へ、逆方向の再生時には下から上へ疑似ノイズバーが動き、ユーザは再生がどちらの方向に行われているのかを感覚的に知ることができる。これを利用すると、映像の編集において、ユーザが一コマ単位での頭出しをしながら編集点を見つける際、ユーザは画面を見ながらその変化を容易に感じ取ることができる。
【0026】
請求項7にかかる本発明のデジタル再生装置では、ユーザの指示に基づいて擬似ノイズバーを発生させるか否かを調整する、すなわち疑似ノイズバーの発生をON/OFFする。これにより、例えば編集時に、頭出しは疑似ノイズバーをONにして頭出しをやりやすくし、その後の他の映像装置へのダビングの際は疑似ノイズバーをOFFにすることにより、ノイズのない映像をダビングできるようにでき、視認性が必要な場合と必要でない場合のいずれにも対応できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態1および2を説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1は、デジタル再生装置10のブロック図と磁気テープ1とを示す。磁気テープ1にはデジタル映像信号が記録されている。デジタル映像信号とは、アナログ映像信号がA/D変換され、さらに圧縮処理、エラー訂正符号付加処理、記録変調等の一連の信号処理が施された結果のデジタル形式の映像信号である。デジタル再生装置10は、磁気テープ1に記録されたデジタル映像信号を読み出して、映像を再生する再生装置である。デジタル再生装置10の特徴は、例えば変速再生を行う際に、映像の一部に意図的にノイズバー(疑似ノイズバー)を発生させることである。変速再生とは、映像のスローモーション再生や、テープを早送りしながらの映像の再生(早送り再生)またはテープを巻戻しながらの映像の再生(巻戻し再生)をいう。これにより、ユーザは映像の再生に応じて画面が切り替わっているのか、それとも同じ画面が静止画として表示されているかを容易に判断でき、映像の切り替わりの視認性を向上できる。
【0029】
デジタル再生装置10は、再生用回転ヘッド2と、映像信号再生処理回路3と、D/A変換器4と、ブランキング回路5と、サーボ系6と、ブランキングパルス発生回路7と、映像出力端子8とを含む。
【0030】
デジタル再生装置10を構成するこれらの要素の機能およびそれら相互の動作は、以下のとおりである。再生用回転ヘッド2は、磁気テープ1に回転しながら接触して、磁気テープ1上のデジタル映像信号を読み出す。映像信号再生処理回路3は、再生用回転ヘッド2から読み出したデジタル映像信号に記録の際に行われた処理とは逆の処理、すなわち変調された信号の復調、エラー訂正符号を用いたエラー訂正、圧縮された信号の伸張を行う。D/A変換器4は、映像信号再生処理回路3で処理されたデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換する。再生用回転ヘッド2、映像信号再生処理回路3およびD/A変換器4を再生系ともいう。続いてブランキング回路5は、D/A変換器4からアナログ映像信号を、さらにブランキングパルス発生回路7からブランキングパルスを受け取り、ブランキングパルスに基づいてアナログ映像信号をブランキングする。「ブランキングパルス」とは、ブランキングのタイミングを表す信号である。また「ブランキング」とは、ブランキングパルスに基づいて映像の一部を走査線単位で消去することをいう。ブランキングパルス発生回路7はサーボ系6からテープ送り方向信号およびテープ送りスピード信号を受け取り、それらの信号に基づいてブランキングパルスを生成する。ブランキングされたアナログ映像信号は、合成映像信号として映像出力端子8から出力される。出力された合成映像信号は、モニタ(図示せず)に映像として表示され、ユーザにより視聴される。
【0031】
なお、これまでの説明で明らかなように、磁気テープ1に記録された「デジタル映像信号」と、映像信号再生処理回路3により処理された後の、すなわちD/A変換器4に入力される「デジタル映像信号」とは、厳密には異なる信号である。しかし、その信号に含まれる内容はデジタル形式で表現された映像であることに変わりはないので、本明細書では両者の区別なく「デジタル映像信号」と言及する。
【0032】
次に、ブランキング回路5をより詳しく説明する。図2は、ブランキング回路5の構成を示す。ブランキング回路5は、アナログ映像信号の一部をブランク信号と置換することにより、アナログ映像信号をブランキングする。ブランク信号の部分に対応する映像が、疑似ノイズバーである。疑似ノイズバーは、ノイズバーのような態様で現れた、通常視聴される映像とは異なるブランク映像である。ブランキング回路5は、疑似ノイズバー発生回路ともいうことができる。ブランキング回路5の構成を説明すると、ブランキング回路5は、アナログ映像信号端子21と、接地端子23と、スイッチ制御部24とを含む。アナログ映像信号受信端子21には、信号線22を経てD/A変換器4(図1)から送信されてきたアナログ映像信号が与えられる。接地端子23は、接地されている。スイッチ制御部24は、アナログ映像信号端子21のアナログ映像信号または接地端子23のブランク信号のいずれか一方を、スイッチングにより選択的に映像出力端子8へ出力する。スイッチ制御部24のスイッチングは、ブランキングパルス発生回路7から与えられるブランキングパルスに基づいて行われる。より具体的には、例えばブランキングパルスがローレベルの時(ブランキングパルスが生成されない時)には、映像出力端子8にアナログ映像信号を導くようにスイッチ制御部24がスイッチングし、ブランキングパルスがハイレベルの時には、映像出力端子8にブランク信号が導くようにスイッチ制御部24がスイッチングする。スイッチ制御部24による一連のスイッチング動作により、スイッチ制御部24から映像出力端子8には、アナログ映像信号の一部がブランク信号に置き換えられた合成映像信号が出力される。なお、以下では、「ブランキングパルスを生成する」とは、ハイレベルのブランキングパルスが生成され、それにより映像出力端子8にブランク信号が導かれるとして説明する。
【0033】
図3は、ブランキングされた結果得られた合成映像信号33の波形を示す。合成映像信号は、通常視聴されるアナログ映像信号31の一部がブランク信号32に置換された映像信号として得ることができる。図3の左方向から右方向が合成映像信号33の時間軸の正方向であるとすると、左側の垂直同期信号34の直後の信号31は、画面上部の情報を含む信号に相当し、右側の垂直同期信号34の直前の信号31は、その画面下部の信号に相当する。したがって、画面上のどの位置に疑似ノイズバーを表示させるかは、2つの前後する垂直同期信号34の間のどの位置にブランク信号32を重畳するかを調整することにより任意に設定できる。
【0034】
続いて図4は、再生された映像41とノイズバー42とを示す。ノイズバー42は、合成映像信号33(図3)のブランク信号32(図3)に相当する疑似ノイズバーである。上述のように、ブランク信号32(図3)は左側の垂直同期信号34(図3)のより近くに重畳されているので、図4において画面の上部に近い方の位置に表示されていることが理解される。
【0035】
次に、再び図1を参照して、このような疑似ノイズバー生成に必要なブランキングパルスを生成するブランキングパルス発生回路7を説明する。すでに簡単に説明したように、ブランキングパルス発生回路7は、サーボ系6からテープ送り方向信号およびテープ送りスピード信号を受け取る。ここでサーボ系6とは、テープ1を送出するのに必要なモータ等の駆動機構をいう。サーボ系6は、モータの回転方向、モータの回転数を直接測定して、またはモータに流れる電流の方向および大きさ等から間接的に、テープ送り方向を表すテープ送り方向信号と、テープ送りスピードを表すテープ送りスピード信号とを生成する。これらの信号に基づいて、ブランキングパルス発生回路7は生成するブランキングパルスの頻度および量、位置を変化させ、それにより疑似ノイズバーの発生頻度、量および位置を調整でき、さらに疑似ノイズバーを動かし、その動く方向をも調整できる。以下、そのそれぞれの実現方法を説明する。
【0036】
(a)まず映像を再生する速度に応じて、擬似ノイズバーを発生させる頻度を変化させる方法を説明する。
【0037】
例えば変速再生の1つであるスローモーション再生が行われている場合を考える。テープ送り方向信号とテープ送りスピード信号とを受け取ったブランキングパルス発生回路7が、テープが例えば8フレーム/秒の再生速度で送られていると認識すると、1フレームに1本の割合で疑似ノイズバーが含まれるタイミングでブランキングパルスを生成する。さらにテープが16フレーム/秒で再生される速度で送られている場合には、1フレームに2本の割合で、かつそれぞれが重ならないように、疑似ノイズバーが含まれるようなタイミングでブランキングパルスを生成する。このように映像を再生する速度に応じて、擬似ノイズバーを発生させる頻度を変化させることができるので、従来のアナログ記録再生装置並の画像切り替わりの視認性を向上することができる。さらにブランキングパルス生成のタイミングを調整して、再生される映像の任意の位置に疑似ノイズバーを発生させることもできる。なお、この場合のブランキングパルスがハイレベルである時間的な幅は特に問わない。したがって画面上に表示される疑似ノイズバーの縦方向の幅も特に問題とはしない。
【0038】
(b)続いて、映像を再生する速度に応じて、擬似ノイズバーを発生させる量を変化させる方法を説明する。これは生成するブランキングパルスの時間的な幅を変化させればよい。
【0039】
例えば、上述した例でいえば、映像が8フレーム/秒で再生されている場合には時間幅tのブランキングパルスを生成し、16フレーム/秒で再生されている場合には時間幅2tのブランキングパルスを生成する。これにより、再生された映像に含まれる疑似ノイズバーの量(縦方向の太さ)は2倍になる。この疑似ノイズバーの量は、疑似ノイズバー部分の走査線の数として定量的に取り扱うことができる。この場合、時間幅tに対応する走査線の本数は、画面を構成する走査線の例えば5%程度である。さらにブランキングパルス生成のタイミングを調整することにより、再生される映像の任意の位置に疑似ノイズバーを発生させることもできる。したがって疑似ノイズバーが縦方向に比較的太い場合には、その位置を編集等の妨げにならないような位置、例えば、画面の上方または下方に表示すればよい。このようにしてブランキングパルスの時間的な幅を変化させることにより、映像の再生速度が比較的遅い場合には細い疑似ノイズバーが表示され、比較的早い場合には太い疑似ノイズバーが表示される。この場合も従来のアナログ記録再生装置並の画像切り替わりの視認性を向上することができる。
【0040】
なお上記(a)および(b)において発生させる疑似ノイズバーの頻度や量は、再生される映像のスピードが早くなったときに増やしてもよいし、逆に減らしてもよい。
【0041】
(c)次は、映像の再生に応じて擬似ノイズバーを所望の方向に動かす方法を説明する。より具体的には、映像の再生方向が正方向(テープを先に送る方向)か逆方向(テープを巻き戻す方向)かに応じて、前記擬似ノイズバーの動く方向を変化させる方法を説明する。
【0042】
例えば、映像の再生方向が正方向の場合を考える。表示される各フレームに疑似ノイズバーが表示されるようにブランキングパルスを生成する点は(a)と同じである。しかしこの場合は、さらに各フレームの疑似ノイズバーの位置が少しずつ下にずれるように、ブランキングパルス生成のタイミングを調整すればよい。例えば、あるフレームに対しては画面上部から数えて30〜40番目の走査線に疑似ノイズバーを発生させ、次のフレームには32〜42番目に、その次のフレームには34〜44番目に疑似ノイズバーを発生させるようにすればよい。疑似ノイズバーの位置が少しずつ下にずれて表示されることにより、連続的にみれば疑似ノイズバーが画面の上から下方向へ移動しているように見える。逆に映像の再生方向が逆方向の場合には、各フレームに表示される疑似ノイズバーの位置が少しずつ上にずれるように、ブランキングパルス生成のタイミングを調整すればよい。このようにブランキングパルスを生成して疑似ノイズバーを表示させることにより、ユーザは再生がどちらの方向に行われているのかを感覚的に知ることができる。例えば映像の編集において、ユーザが一コマ単位での頭出しをしながら編集点を見つける際、ユーザは画面を見ながら再生方向が正方向か逆方向かの変化を容易に感じ取ることができる。なお、疑似ノイズバーの動く方向については、再生される映像が正方向か逆方向かにより、上から下に移動してもよいし、逆に下から上に移動してもよい。
【0043】
上記方法(a)〜(c)を組み合わせて疑似ノイズバーを生成してもよい。例えば順送りのスローモーション再生の場合には、その再生速度に応じて、画面上に複数の疑似ノイズバーが表示され、かつそれらの疑似ノイズバーが上から下へ移動するようにしてもよい。なお、再生したまま映像を静止させた場合には、疑似ノイズバーも画面上に静止させることができる。
【0044】
以上、疑似ノイズバーを様々に表示させるためのブランキングパルスの生成について説明した。図2の構成およびその説明から明らかなように、疑似ノイズバーは、ブランキングパルスが生成された場合にだけ画面上に表示される。したがって、ブランキングパルスはユーザが疑似ノイズバーを表示させたい場合にだけ生成すればよく、疑似ノイズバーの表示が必要でない場合には生成する必要はない。換言すれば、映像の切り替わりに対する視認性が必要な場合と必要でない場合のいずれにも対応できる。よって、デジタル再生装置10(図1)は、ユーザが疑似ノイズバーを発生させるか否かを選択できる指示入力部(図示せず)を備えていてもよい。これにより、例えば編集時に、頭出しは疑似ノイズバーを発生させることにより頭出ししやすくし、その後の他の映像装置へのダビングの際は疑似ノイズバーを発生させないことによりノイズのない映像をダビングできる。
【0045】
なお以上の説明では、ブランキング回路5(図1)は、D/A変換器8(図1)の後に配置され、アナログ映像信号とブランク信号とを処理の対象にするとして説明した。しかしブランキング回路5(図1)は、D/A変換器8(図1)の前に配置され、デジタル映像信号とブランク信号とを処理の対象としてもよい。この場合には、ブランキング回路5(図1)はデジタル信号処理回路となり、映像の各フレームに相当するデジタル映像信号とブランク信号とに対してデジタル信号処理を施すことになる。
【0046】
またブランキング回路5(図1)は、アナログ映像信号31(図3)をブランキングして合成映像信号33(図3)を生成すると説明した。図3によれば、合成映像信号33は、アナログ映像信号31の一部を振幅0のブランク信号32で置換した信号として記載されているが、これは必ずしも振幅0に限られない。すなわち、完全にブランキングする必要はない。それは、通常の映像とは明らかに異なる表示であれば、視認性の向上を図ることができ、よって本発明の目的は達成できるからである。例えば、アナログ映像信号31(図3)の一部を振幅が所定量以下の小さい信号に置換してもよいし、逆に振幅が所定量以上の大きい信号に置換してもよい。このとき、ブランキング回路5の接地端子23(図2)はそれらの信号を発生させる所定の回路と接続される。この結果、映像はその一部においてより暗く表示され、またはより明るく表示されるので、ブランキングされた疑似ノイズバーと同様、視認性の向上を図ることができる。
【0047】
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1で説明した疑似ノイズバーに代えて、映像の再生速度に応じて形状等が変化するキャラクタを表示させる。キャラクタとは、例えば「》》》」、「》」等の記号、「早送り再生」、「巻戻し再生」、「スロー再生」等の文字である。
【0048】
図1を参照して、本実施の形態のデジタル再生装置は、実施の形態1のデジタル再生装置10の構成を一部変更して得ることができる。すなわち、デジタル再生装置10のブランキング回路5およびブランキングパルス発生回路7を、キャラクタ発生回路および映像合成回路に変更する。ブランキング回路5およびブランキングパルス発生回路7以外の構成要素は、実施の形態1のデジタル再生装置10の構成要素がそのまま利用されるので、その説明は省略する。
【0049】
図5は、キャラクタ発生回路51および映像合成回路53を示す。これはアナログ映像信号とキャラクタとを合成するための構成である。より詳しく説明すると、まず、キャラクタ発生回路51は、配線52を介して、サーボ系6(図1)からテープ送り方向信号とテープ送りスピード信号とを受け取る。キャラクタ発生回路51は、受け取ったテープ送り方向信号とテープ送りスピード信号とにより示される再生状態に応じて、内部のキャラクタ発生IC(図示せず)に格納された各キャラクタに相当するコードをキャラクタIC(図示せず)に出力する。キャラクタIC(図示せず)は、そのコードに応じてそのコードに対応する記号、文字を生成する。キャラクタ発生回路51は、それらの記号、文字を映像合成回路53へ出力する。この「記号、文字」とは、例えば早送り再生/巻戻し再生に対する「早送り再生」/「巻戻し再生」、スロー再生に対する「スロー再生」等の文字、さらに再生速度が早い早送り再生に対する「》》》」、遅い場合の「》」等の記号である。
【0050】
映像合成回路53は、キャラクタ発生回路51において作成されたキャラクタ表示信号を受け取る。さらに映像合成回路53は、配線54を介してD/A変換器4(図1)からアナログ映像信号を受け取る。そして映像合成回路53は、アナログ映像信号とキャラクタ表示信号とを合成(スーパーインポーズ)して、合成映像信号として映像出力端子8から出力する。このようにして得られた合成映像信号を表示すると、映像の再生速度および再生方向の少なくとも一方を表すキャラクタが重畳されているので、従来のアナログ記録再生装置並の映像切り替わりの視認性を得ることができる。
【0051】
以上、本発明の実施の形態1および2を説明した。これらの説明では、デジタル再生装置10(図1)を再生装置に限定しているが、少なくとも上述した再生機構を備えている装置であれば、さらに記録機構を備えているデジタル記録再生装置等でもよい。記録機構としては、アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するA/D変換器、圧縮処理、エラー訂正符号付加、記録変調を行う映像信号記録処理回路、記録用回転ヘッド等である。
【0052】
また、デジタル映像信号を記録する媒体は磁気テープ1(図1)に限られず、デジタル映像信号としてアドレス管理可能な状態で格納されている媒体、例えばハードディスクドライブ(HDD)等の他の磁性記憶媒体、DVD等の光ディスク、RAM等の半導体記憶装置等であればよい。これらの場合には、再生用回転ヘッド2(図1)は例えば、HDDのヘッドおよびその関連機構、光ピックアップおよびその関連機構に置換され、またはメモリ駆動回路や中央演算装置等に置換される。さらにサーボ系6(図1)からのテープ送り方向信号とテープ送りスピード信号とは、ユーザにより指示された再生速度および/または再生方向を表す信号等に置換される。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも変速再生された映像について、再生された映像の切り替わりに対する視認性を向上できる。すなわち、再生映像に擬似ノイズバーまたは所定の画像を表示することにより、従来のアナログ記録再生装置並の映像切り替わりの視認性を向上できるので、再生された映像の切り替わりが分かりやすく、また正方向再生か逆方向再生かを容易に認識できる。また、ユーザは擬似ノイズバーに基づいて現在の再生速度を判断し、映像の切り替わりを容易に視認できる。
【0054】
また、画面が早く切り替わる場合にはそれに応じて疑似ノイズバーを何本も画面上に発生させ、また画面が遅く切り替わる場合にはそれに応じて疑似ノイズバーを少なく画面上に発生させることにより、視認性を向上できる。さらに、映像の再生に応じて前記擬似ノイズバーを動かすことにより、映像が単に静止しているのか、同じ映像が再生されつづけているのかを区別でき、視認性を向上できる。
【0055】
また、映像の再生方向が正方向か逆方向かに応じて、擬似ノイズバーの動く方向を変化させることにより、ユーザは擬似ノイズバーの動く方向に基づいて、現在の再生方向が正方向か逆方向かを視覚的に判断できる。
【0056】
ユーザの指示に基づいて擬似ノイズバーを発生させるか否かを調整できるので、視認性が必要な場合と必要でない場合のいずれにも対応できる。
【0057】
再生映像に、映像の再生速度および再生方向の少なくとも一方を表す画像を表示することにより、従来のアナログ記録再生装置並の映像切り替わりの視認性を向上できるので、再生された映像の切り替わりが分かりやすく、また正方向再生か逆方向再生かを容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 デジタル再生装置のブロック図と磁気テープとを示す図である。
【図2】 ブランキング回路の構成を示す図である。
【図3】 ブランキングされた結果得られた合成映像信号の波形を示す図である。
【図4】 再生された映像とノイズバーとを示す図である。
【図5】 キャラクタ発生回路および映像合成回路を示す図である。
【図6】 アナログ再生装置におけるスロー再生時の回転ヘッドのスキャン軌跡を示す図である。
【図7】 従来のデジタル再生装置のブロック図である。
【図8】 デジタル再生装置におけるスロー再生時の回転ヘッドのスキャン軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ
2 再生用回転ヘッド
3 映像信号再生処理回路
4 D/A変換器
5 ブランキング回路
6 サーボ系
7 ブランキングパルス発生回路
8 映像出力端子
10 デジタル再生装置
Claims (10)
- デジタル映像信号から映像を再生する再生系と、
少なくとも前記映像を変速再生する際に、前記映像の一部に擬似ノイズバーを発生させる擬似ノイズバー発生回路を備えたデジタル再生装置。 - 前記擬似ノイズバー発生回路は、前記映像を再生する再生速度に応じて、前記擬似ノイズバーを発生させる頻度および量の少なくとも一方を変化させる、請求項1に記載のデジタル再生装置。
- 前記擬似ノイズバー発生回路は、前記再生速度が比較的遅い場合には前記擬似ノイズバーを少なく発生させ、前記再生速度が比較的早い場合には前記擬似ノイズバーを多く発生させる、請求項2に記載のデジタル再生装置。
- 前記擬似ノイズバー発生回路は、前記映像の再生に応じて前記擬似ノイズバーを動かす、請求項1に記載のデジタル再生装置。
- 前記擬似ノイズバー発生回路は、前記映像の再生方向が正方向か逆方向かに応じて、前記擬似ノイズバーの動く方向を変化させる、請求項4に記載のデジタル再生装置。
- 前記擬似ノイズバー発生回路は、前記擬似ノイズバーを発生させる前記映像上の位置を、前記映像の表示フレーム毎に順にずらす、請求項5に記載のデジタル再生装置。
- 前記擬似ノイズバー発生回路は、ユーザの指示に基づいて前記擬似ノイズバーを発生させるか否かを調整する、請求項1〜6に記載のデジタル再生装置。
- 疑似ノイズバーの発生タイミングを表すパルスを生成するパルス発生回路をさらに備え、
前記擬似ノイズバー発生回路は、前記パルス発生回路により生成された前記パルスに基づいて、前記映像を表す信号の一部を前記疑似ノイズバーに相当する信号に置換する、請求項1〜7に記載のデジタル再生装置。 - 前記パルス発生回路は、映像の再生速度および再生方向の少なくとも一方を表す信号に基づいて、前記パルスを生成する、請求項8に記載のデジタル再生装置。
- デジタル映像信号から映像を再生するステップと、
少なくとも前記映像を変速再生する際に、前記映像の一部に擬似ノイズバーを発生させるステップと、
を包含するデジタル再生方法。
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