JP3776220B2 - ノイズ吸収装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はケーブルを伝送される信号に重畳されるノイズを吸収するためのノイズ吸収装置に関し、特に一対の半筒状のフェライトコアでケーブルを包囲する構成のノイズ吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ等のデジタル信号を取り扱う電子機器では、ケーブルを通して伝送される信号にノイズが重畳されて機器内に侵入されると、機器の誤動作を生じる原因となる。このため、近年では各種のノイズ吸収装置が提案されており、例えば、半径方向に分割された一対の半筒状のフェライトコア(以下、分割コアと称する)をケーブルを挟むようにして接触させ、これらの分割コアでケーブルを包囲して閉磁路を構成する構成のノイズ吸収装置が提案されている。図8はその一例を示す斜視図であり、可撓性のある連結片203によって互いの一側辺が連結された一対の半円筒容器状のカバー201,202にはそれぞれ半円筒状をしたフェライト製の分割コア204,205が内装されている。この場合、前記各分割コア204,205の両端面にはそれぞれ凹部206が形成されており、これらの分割コア204,205を前記各カバー201,202に内装したときに、前記カバー201,202の両端内面に突出された突起207が前記凹部206に係合し、分割コアー204,205をカバー201,202内にそれぞれ支持する構成とされている。
【0003】
そして、前記連結片203を曲げながら両カバー201,202の開口部を合わせて両カバー201,202を閉じることにより、前記分割コア204,205はそれぞれの径位置にある分割面が互いに接触され、円筒状とされる。このとき、前記分割コア204,205間にノイズ吸収の対象となるケーブル(図示せず)を挿通させておくことにより、前記分割コア204,205がケーブルの周囲に配置されることになり、フェライトによる高周波に対するインピーダンス特性によってケーブルに生じるノイズを減衰ないし吸収することが可能となる。また、前記カバー201,202の周面には、コ字状の切り溝によって押圧片208を形成し、この押圧片208の弾性力を利用して各分割コア204,205を中心方向、すなわち各分割コア204,204の当接方向に押圧し、各分割コア204,205が互いに分割面において密着して閉磁路を形成することが可能とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のノイズ吸収装置では、分割コア204,205をカバー201,202内に内装する際に、各分割コア204,205の凹部206がカバー201,202の突起207を外側に弾性変形させながらこの突起207を乗り越えて挿入する必要があるが、カバー201,202は所要の強度を保持するために比較的に厚肉構造に形成されるため、前記突起207の弾性力が大きくなり、分割コア204,205を内装する際に大きな力が必要となり、組付性が悪いという問題がある。また、分割コア204,205はフェライトを成形して製造するが、製造誤差によって長さ方向の寸法精度を高く保持することが難しいため、カバー201,202に内装したときにカバーに対する寸法誤差が大きいときには前記した内装がさらに困難なものになり、逆に寸法誤差が小さいときにはカバー内に内装したときに凹部206と突起207との間の寸法誤差によるガタが生じ、安定した支持が困難になるという問題がある。
【0005】
また、分割コア204,205に互いの当接方向の弾性力を付与するための押圧片208は、カバー201,202の周面の一部を利用して一端支持構造の舌片として構成されているため、強い弾性力を得ることが難しく、しかも経時的に弾性力が低下されて分割コア204,205の密接状態が劣化され、ノイズ吸収効果が劣化されるとい問題がある。さらに、カバー201,202を連結している連結片203はカバーを閉じたときの曲げに対処できるように薄肉に形成されているため、両分割コア204,205が当接された際の当接力の反力によって連結片203が変形され、連結片203に損傷を受けるとともに、連結片203が設けられている側でのカバー201,202の閉じた状態、すなわち分割コア204,205の密接状態が劣化され易く、良好な閉磁路を長期間にわたって維持することができず、ノイズ吸収効果が劣化されるとい問題がある。
【0006】
本発明の目的は、分割コアの密接状態を改善し、ノイズ吸収効果の高いノイズ吸収装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、分割コアの内装を容易に行う一方で、分割コアを安定に支持することが可能なノイズ吸収装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のノイズ吸収装置は、半円筒状に形成された一対のフェライト製分割コアと、これらの分割コアをそれぞれ内装して開閉可能な一対のカバーを有し、前記カバーを閉じたときに前記各分割コアはそれぞれの分割面が互いに密接されてケーブルを包囲する筒状に構成されるノイズ吸収具において、前記カバーの周面には筒軸方向に所要の間隔をおいて周方向に形成された一対の溝により両端支持構造の押圧片が形成され、この押圧片の弾性力により前記各分割コアを分割面方向に押圧するようにし、前記分割コアはその両端面に支持用突起が形成され、前記カバーはその両端内面に前記支持用突起が係合される支持用凹部を有する支持壁が形成されると共に、この支持壁に沿って前記溝が形成され、この溝により前記支持壁が筒軸方向に弾性変形可能に構成されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のノイズ吸収装置は、半円筒状に形成された一対のフェライト製分割コアを内装する一対のカバーが連結片によって互いに連結されており、前記連結片はその長さ方向に沿って長溝が形成され、前記各カバーの前記連結片を形成した側の側縁には、カバーを閉じたときに前記長溝内に進入されて長溝内面により挟持される挟持片がそれぞれ形成されていることを特徴とする
【0009】
本発明のノイズ吸収装置は、押圧片が両端支持構造であるために、容易に強い弾性力が得られ、分割コアの密接状態を良好な状態に保持することが可能となる。また、分割コアを支持するためのカバーの支持壁が弾性変形可能であるために、分割コアの長さに寸法誤差が生じた場合でも好適な支持が可能となる。さらに、連結片の耐久性を高めるとともに、カバーの閉じた状態を長期間にわたって保持することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明のノイズ吸収装置の実施形態の一部を分割した状態の斜視図である。ノイズ吸収装置100は、それぞれ半円筒状に形成された対をなすフェライト製の分割コア1A,1Bと、これらの分割コア1A,1Bをそれぞれ内装支持するためのほぼ半円筒容器状をしたカバー2A,2Bとで構成される。前記分割コア1A,1Bは円筒の直径線に沿って分割され、その分割面11は平坦な面に形成されており、これらの分割面11を互いに密接した状態で前記分割コア1A,1Bを閉じた状態とすることで両分割コア1A,1Bで閉磁路を形成し、両分割コア間を挿通されるケーブルを伝送される信号に重畳されるノイズを吸収するためのものであることは前記した通りであり、このノイズ吸収動作についても既に広く知られているために、ここではその説明は省略する。また、前記各分割コア1A,1Bは、前記カバー2A,2Bに内装支持されるために、その筒軸方向の両端面には、筒軸方向に突出されて、外径側の面がテーパ面とされた支持用突起12が形成されている。
【0011】
一方、図2(a),(b)に平面図と底面図を、図3(a),(b),(c)に図2(a)のA矢視図、BB線断面図、CC線断面図をそれぞれ示すように、前記カバー2A,2Bは、各一側部において連結片21により一体的に連結された状態で樹脂成形されており、この連結片21の有する可撓性によって両カバー2A,2Bは開閉可能とされ、閉じたときには両カバー2A,2Bで円筒状の容器が構成される。また、前記カバー2A,2Bの両端面にはそれぞれ半円状の開口部22,23が形成されており、前記両カバー2A,2Bが閉じられたときにこれらの開口部22,23でケーブル挿通穴が構成される。また、前記カバー2A,2Bのうち、一方のカバー2Bの他側辺部には矢尻状をした係合突部24が円筒面の接線方向に突出され、他方のカバー2Aの他側辺部には前記係合突部24が挿通されて係合される一対の係合枠部25が形成されている。そして、前記両カバー2A,2Bが閉じられたときに、これらの係合突部24と係合枠部25が係合されることで、カバーを円筒容器状態に保持することになる。
【0012】
さらに、前記各カバー2A,2Bの外周面の筒軸方向の両端部近傍位置には、、筒軸方向に所要の寸法を有する各一対の溝26a,26bが、各カバー2A,2Bの板厚を貫通して、しかも周方向に沿って形成されており、これら各対の溝26a,26bによって挟まれた前記各カバー2A,2Bの周面の一部領域にそれぞれ押圧片27が形成されている。この場合、筒軸方向に沿って外側の溝26aは各カバー2A,2Bの両端の後述する支持壁28に沿った位置に形成されている。また、前記押圧片27は常態では、前記各カバー2A,2Bの外周面よりも内径側に位置される形状となるように樹脂成形されており、しかもその内面のほぼ中央位置に中心方向に向けて押圧用突起27aが一体に形成されており、この押圧用突起27aは後述するように各カバー2A,2B内に前記分割コア1A,1Bが内装されたときに、各分割コア1A,1Bの外周面に当接されるように構成される。
【0013】
また、前記各カバー2A,2Bの両端面は、その外周側の領域に内装される分割コア1A,1Bの両端面に当接して分割コア1A,1Bを筒軸方向に挟持させるための支持壁28として、各両端面を幾分厚肉に形成することによって形成されている。そして、この支持壁28のほぼ中央位置には、前記分割コア1A,1Bの両端面の支持用突起12が進入して係合される支持用凹部28aが形成されている。なお、この実施形態では、前記支持用凹部28aと前記支持用突起12との係合状態を助長して安定化するために、支持用凹部28aの内径側の一部を部分的に厚肉として形成した厚肉部28bが設けられている。
【0014】
一方、前記連結片21はカバー2A,2Bの筒軸方向のほぼ全長に近い長さで形成されるとともに、各カバー2A,2Bとの境界部を除く中央領域21aが厚肉に形成されている。そして、この厚肉の中央領域21aには厚さ方向に貫通される長溝21bが開口されており、この長溝21bの長さ方向に沿う両側面はテーパ状に形成されている。また、前記連結片21が形成されている前記各カバー2A,2Bの周面は、前記連結片に沿う領域のカバー厚さが低減されており、この厚さが低減された領域29の各カバー2A,2Bの一側縁には、前記長溝21bに対応する長さ及び幅寸法をしたテーパ状断面を有する挟持片29aが突出形成されている。なお、この実施形態では、前記長溝21bは筒軸方向に分離されて同一線上に配置された2つの長溝として形成され、かつ前記挟持片29aは前記各長溝21bに対応するように、同じく各カバー2A,2Bの筒軸方向に2つに分離された構成とされている。
【0015】
さらに、前記各カバー2A,2Bの筒軸方向の一方の端面には、それぞれケーブル挟持片4が設けられている。このケーブル挟持片4は各カバー2A,2Bの前記一端面とは微小の間隙をもって延長され、かつ各カバーの内径方向に開口を向け、外径方向に底部を突出させたU字型部41を備えている。このケーブル挟持片4は素材の特性によって多少の弾力性が付与されており、前記U字型部41が前記両カバーの開口部22,23の径寸法内に突出位置され、かつその対向間隔は後述するケーブルの径寸法よりも小さな寸法とされている。
【0016】
この構成のノイズ吸収装置では、図4に斜視図を示すように、分割コア1A,1Bはそれぞれカバー2A,2Bに内装される。この内装に際しては、単に分割コア1A,1Bをその円筒面側をカバー2A,2Bに向けてカバー内に押し込めばよい。これにより、分割コア1A,1Bに設けられた支持用突起12がそのテーパ形状によって厚肉部28bを乗り越えて支持用凹部28aに弾性的に係合される。このとき、支持用凹部28aが形成されているカバー2A,2Bの両端面の支持壁28は、周方向に形成されている溝26aによって変形の自由度が高められているため、前記支持用突起12が厚肉部28bを乗り越える際の支持用凹部28bの弾性変形を容易なものとし、分割コア1A,1Bの内装を容易なものとする。また、一度支持用突起12と支持用凹部28bが嵌合した状態では、厚肉部28aによって両者の離脱が防止され、安定な支持状態が保持される。
【0017】
さらに、前記分割コア1A,1Bに製造時における寸法誤差が生じている場合でも、前記支持用凹部28bが形成されているカバー2A,2Bの両側内面の支持壁28の筒軸方向の寸法を、分割コア1A,1Bの軸方向の最小側寸法に設定しておけば、分割コア1A,1Bの軸方向寸法に短い側の誤差が生じた場合にはそのままの状態で内装、保持が可能であり、ガタが生じることはない。また、分割コア1A,1Bの軸方向寸法に長い側の誤差が生じた場合には、前記した支持壁28が溝26aによって筒軸方向の外側に弾性変形することによってこの誤差を吸収し、分割コア1A,1Bを安定に支持することが可能となる。
【0018】
そして、図5(a),(b)に平面図とそのDD線断面図を、また図6(a),(b),(c)にE矢視図、FF線断面図、GG線断面図をそれぞれ示すように、前記カバー2A,2Bを閉じて係合突部24と係合枠部25とを係合することにより、カバー2A,2Bは円筒状に組み立てられる。このとき、前記各カバー2A,2Bに内装された分割コア1A,1Bはそれぞれの分割面11が互いに当接された状態となり、かつ前記両カバー2A,2Bの周面に形成された押圧片27の押圧用突起27aが各分割コア1A,1Bの外周面に衝接される。このため、各押圧片27は外径方向に膨らむように弾性変形されることになり、その際に押圧片27に生じる弾性復帰力によって各分割コア1A,1Bは互いに当接方向に押圧され、両分割コア1A,1Bの各分割面11が互いに密接状態とされることになる。このとき、前記押圧片27は両端においてカバー2A,2Bに連結されているため、弾性力、換言すれば押圧力に大きなものが得られ両分割コア1A,1Bの密接状態を好適なものとする。また、その一方で押圧片27の経時的な弾性力の劣化が抑制され、長期間にわたって安定な保持が可能となる。
【0019】
また、前記したようにカバー2A,2Bを閉じたときには、連結片21は半円筒状に曲げ変形されることになるが、これと同時に各カバー2A,2Bに設けられている挟持片29aが互いに密接された状態となる。そして、これらの挟持片29aは連結片21に設けられている長溝21b内に進入される。このため、両挟持片29aは、長溝21b内において連結片21によって両外側から挟持されることになり、両カバー2A,2Bは連結片21を設けた側の縁部が密接された状態を保持することが可能となる。このとき、連結片21は中央領域21aが厚肉に形成されているが、カバー2A,2Bとの境界部は薄肉に形成され、かつ中央領域21aには長溝21bが形成されているために、前記した曲げ変形はこれまでと同様に容易に行われ、その一方で連結片21の強度が高められ、その耐久性が改善される。また、長溝21bの内面と挟持片29aの外面はそれぞれテーパ面として形成されているため、挟持片29aが長溝21b間に挟持される際に両テーパ面での楔作用によって、両カバーを密接する方向の挟持力が発生され、より安定な挟持を行うことが可能となる。
【0020】
このように組み立てられたノイズ吸収装置では、各分割コア1A,1Bの内周面およびカバー2A,2Bの開口部23にわたって図7のようにケーブル3を挿通させることで、両分割コア1A,1Bでケーブル3を包囲する閉磁路が構成され、ケーブル3におけるノイズを吸収することが可能となる。また、このときに、この実施形態のノイズ吸収装置では、各カバー2A,2Bに設けられているケーブル挟持片4は、図7(a)のように、それぞれのU字型部41の間にケーブル5を挟持し、この挟持力によって1本の中径寸法のケーブル3Aに対してノイズ吸収装置を固定する。この場合、ケーブル挟持片4は全体として外径方向に弾性変形するとともに、U字型部41はケーブル3Aの径寸法に対応して対向幅が拡大されるように弾性変形される。したがって、図7(b)のように、大径のケーブル3Bの場合には、その弾性変形の度合いが大きくなるため、U字型部41は対向間隔が大きく開いた状態でケーブル3Bを挟持する。これにより、ケーブル3の径寸法にかかわらずノイズ吸収装置の固定が可能となる。このとき、ケーブル挟持片4はカバー2A,2Bの各端面から離間されているためにカバー2A,2Bに対して独立して変形可能であり、しかもその径方向および対向幅方向の弾性変形はケーブル挟持片4の板厚方向であるために、その幅寸法にかかわらず容易となる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、カバー内に内装された分割コアを互いに密接方向に押圧するための押圧片が、カバーの周面に形成された一対の周方向の溝で形成されるため、押圧片は両端支持構造として構成されることになり、これにより、容易に強い弾性力が得られ、分割コアの密接状態を良好な状態に保持することが可能となる。また、分割コアを支持するために、カバーの両端内面に形成される支持壁に沿ってカバーの周面に溝が形成されているので、支持壁が筒軸方向に弾性変形可能とされ、これにより分割コアの長さに寸法誤差が生じた場合でもこれに追従して支持壁が筒軸方向に弾性変形されるので、分割コアの好適な支持が可能となる。さらに、連結片の一部に長溝が形成され、カバーを閉じたときにカバーに設けられた挟持片を長溝内に挟持する構成とされているので、連結片の耐久性を高めるとともに、カバーの閉じた状態を長期間にわたって保持することが可能となる。これにより、ノイズ吸収効果の高い、信頼性の高いノイズ吸収装置を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズ吸収装置の一部を分解した状態の斜視図である。
【図2】図1におけるカバーの平面図と底面図である。
【図3】図2のA矢視図、BB線断面図、CC線断面図である。
【図4】分割コアをケースに内装した状態の斜視図である。
【図5】図4の平面図とそのDD線断面図である。
【図6】図4のE矢視図、FF線断面図、GG線断面図である。
【図7】ケーブルを挟持した状態の正面図である。
【図8】従来のノイズ吸収装置の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1A,1B フェライト
2A,2B カバー
3 ケーブル
4 ケーブル挟持片
11 分割面
12 支持用突起
21 連結片
21b 長溝
24 係合突部
25 係合枠部
26a,26b 溝
27 押圧片
27a 押圧用突起
28 支持壁
28a 支持用凹部
28b 厚肉部
29a 挟持片
100 ノイズ吸収装置

Claims (2)

  1. 半円筒状に形成された一対のフェライト製分割コアと、これらの分割コアをそれぞれ内装して開閉可能な一対のカバーを有し、前記カバーを閉じたときに前記各分割コアはそれぞれの分割面が互いに密接されてケーブルを包囲する筒状に構成されるノイズ吸収具において、前記カバーの周面には筒軸方向に所要の間隔をおいて周方向に形成された一対の溝により両端支持構造の押圧片が形成され、この押圧片の弾性力により前記各分割コアを分割面方向に押圧するようにし、前記分割コアはその両端面に支持用突起が形成され、前記カバーはその両端内面に前記支持用突起が係合される支持用凹部を有する支持壁が形成されると共に、この支持壁に沿って前記溝が形成され、この溝により前記支持壁が筒軸方向に弾性変形可能に構成されていることを特徴とするノイズ吸収装置。
  2. 半円筒状に形成された一対のフェライト製分割コアと、これらの分割コアをそれぞれ内装し、かつ連結片によって互いに連結された開閉可能な一対のカバーを有し、前記連結片を曲げ変形して前記カバーを閉じた時に前記各分割コアはそれぞれの分割面が互いに密接されてケーブルを包囲する筒状に構成されるノイズ吸収具において、前記連結片はその長さ方向に沿って長溝が形成され、前記各カバーの前記連結片を形成した側の側縁には、カバーを閉じたときに前記長溝内に進入されて長溝内面により挟持される挟持片がそれぞれ形成されていることを特徴とするノイズ吸収装置。
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