JPH11150389A - ノイズ吸収装置 - Google Patents

ノイズ吸収装置

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JPH11150389A
JPH11150389A JP31735697A JP31735697A JPH11150389A JP H11150389 A JPH11150389 A JP H11150389A JP 31735697 A JP31735697 A JP 31735697A JP 31735697 A JP31735697 A JP 31735697A JP H11150389 A JPH11150389 A JP H11150389A
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noise absorbing
cores
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Yasuichi Takeuchi
保市 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のフェライト製の分割コアでケーブルを
包囲してノイズ吸収を行うノイズ吸収装置において、分
割コアをカバー内に安定に内装支持し、分割コアの密接
状態を確保してノイズ吸収効果を高める。 【解決手段】 一対のフェライトからなる分割コア1
A,1Bをそれぞれカバー2A,2Bで覆った構成のノ
イズ吸収装置において、カバー2A,2Bには周方向に
設けた溝26a,26bにより両端支持構造の押圧片2
7を形成し、これに設けた押圧突起27bにより分割コ
ア1A,1Bを密接状態とする。また、各カバー2A,
2Bの対向縁に設けたられた挟持片29aが各カバー2
A,2Bを連結する連結片21に設けられた長溝21b
内に進入して、挟持されるため、両カバー2A,2Bを
両側部において強固に係止でき、分割コア1A,1Bの
密接状態を高める。これにより、分割コア1A,1Bに
よるノイズ吸収効果を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーブルを伝送され
る信号に重畳されるノイズを吸収するためのノイズ吸収
装置に関し、特に一対の半筒状のフェライトコアでケー
ブルを包囲する構成のノイズ吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等のデジタル信号を取り扱
う電子機器では、ケーブルを通して伝送される信号にノ
イズが重畳されて機器内に侵入されると、機器の誤動作
を生じる原因となる。このため、近年では各種のノイズ
吸収装置が提案されており、例えば、半径方向に分割さ
れた一対の半筒状のフェライトコア(以下、分割コアと
称する)をケーブルを挟むようにして接触させ、これら
の分割コアでケーブルを包囲して閉磁路を構成する構成
のノイズ吸収装置が提案されている。図8はその一例を
示す斜視図であり、可撓性のある連結片203によって
互いの一側辺が連結された一対の半円筒容器状のカバー
201,202にはそれぞれ半円筒状をしたフェライト
製の分割コア204,205が内装されている。この場
合、前記各分割コア204,205の両端面にはそれぞ
れ凹部206が形成されており、これらの分割コア20
4,205を前記各カバー201,202に内装したと
きに、前記カバー201,202の両端内面に突出され
た突起207が前記凹部206に係合し、分割コアー2
04,205をカバー201,202内にそれぞれ支持
する構成とされている。
【0003】そして、前記連結片203を曲げながら両
カバー201,202の開口部を合わせて両カバー20
1,202を閉じることにより、前記分割コア204,
205はそれぞれの径位置にある分割面が互いに接触さ
れ、円筒状とされる。このとき、前記分割コア204,
205間にノイズ吸収の対象となるケーブル(図示せ
ず)を挿通させておくことにより、前記分割コア20
4,205がケーブルの周囲に配置されることになり、
フェライトによる高周波に対するインピーダンス特性に
よってケーブルに生じるノイズを減衰ないし吸収するこ
とが可能となる。また、前記カバー201,202の周
面には、コ字状の切り溝によって押圧片208を形成
し、この押圧片208の弾性力を利用して各分割コア2
04,205を中心方向、すなわち各分割コア204,
204の当接方向に押圧し、各分割コア204,205
が互いに分割面において密着して閉磁路を形成すること
が可能とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のノ
イズ吸収装置では、分割コア204,205をカバー2
01,202内に内装する際に、各分割コア204,2
05の凹部206がカバー201,202の突起207
を外側に弾性変形させながらこの突起207を乗り越え
て挿入する必要があるが、カバー201,202は所要
の強度を保持するために比較的に厚肉構造に形成される
ため、前記突起207の弾性力が大きくなり、分割コア
204,205を内装する際に大きな力が必要となり、
組付性が悪いという問題がある。また、分割コア20
4,205はフェライトを成形して製造するが、製造誤
差によって長さ方向の寸法精度を高く保持することが難
しいため、カバー201,202に内装したときにカバ
ーに対する寸法誤差が大きいときには前記した内装がさ
らに困難なものになり、逆に寸法誤差が小さいときには
カバー内に内装したときに凹部206と突起207との
間の寸法誤差によるガタが生じ、安定した支持が困難に
なるという問題がある。
【0005】また、分割コア204,205に互いの当
接方向の弾性力を付与するための押圧片208は、カバ
ー201,202の周面の一部を利用して一端支持構造
の舌片として構成されているため、強い弾性力を得るこ
とが難しく、しかも経時的に弾性力が低下されて分割コ
ア204,205の密接状態が劣化され、ノイズ吸収効
果が劣化されるとい問題がある。さらに、カバー20
1,202を連結している連結片203はカバーを閉じ
たときの曲げに対処できるように薄肉に形成されている
ため、両分割コア204,205が当接された際の当接
力の反力によって連結片203が変形され、連結片20
3に損傷を受けるとともに、連結片203が設けられて
いる側でのカバー201,202の閉じた状態、すなわ
ち分割コア204,205の密接状態が劣化され易く、
良好な閉磁路を長期間にわたって維持することができ
ず、ノイズ吸収効果が劣化されるとい問題がある。
【0006】本発明の目的は、分割コアの密接状態を改
善し、ノイズ吸収効果の高いノイズ吸収装置を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、分割コアの内
装を容易に行う一方で、分割コアを安定に支持すること
が可能なノイズ吸収装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のノイズ吸収装置
は、半円筒状に形成された一対のフェライト製分割コア
を内装する半円筒容器状の一対のカバーを有しており、
前記各カバーの周面には筒軸方向に所要の間隔をおいて
周方向に形成された一対の溝により両端支持構造の押圧
片が形成され、この押圧片の弾性力により前記各分割コ
アを分割面方向に押圧することを特徴とする。また、前
記分割コアはその両端面に支持用突起が形成され、前記
カバーはその両端内面に前記支持用突起が係合される支
持用凹部を有する支持壁が形成されると共に、この支持
壁に沿って前記溝が形成され、この溝により前記支持壁
が筒軸方向に弾性変形可能に構成されることが好まし
い。
【0008】また、本発明のノイズ吸収装置は、半円筒
状に形成された一対のフェライト製分割コアを内装する
一対のカバーが連結片によって互いに連結されており、
前記連結片は厚肉に形成されるとともに、その長さ方向
に沿って長溝が形成され、前記各カバーの前記連結片を
形成した側の側縁には、カバーを閉じたときに前記長溝
内に進入されて長溝内面により挟持される挟持片がそれ
ぞれ形成されていることを特徴とする。
【0009】本発明のノイズ吸収装置は、押圧片が両端
支持構造であるために、容易に強い弾性力が得られ、分
割コアの密接状態を良好な状態に保持することが可能と
なる。また、分割コアを支持するためのカバーの支持壁
が弾性変形可能であるために、分割コアの長さに寸法誤
差が生じた場合でも好適な支持が可能となる。さらに、
連結片の耐久性を高めるとともに、カバーの閉じた状態
を長期間にわたって保持することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明のノイズ吸収装
置の実施形態の一部を分割した状態の斜視図である。ノ
イズ吸収装置100は、それぞれ半円筒状に形成された
対をなすフェライト製の分割コア1A,1Bと、これら
の分割コア1A,1Bをそれぞれ内装支持するためのほ
ぼ半円筒容器状をしたカバー2A,2Bとで構成され
る。前記分割コア1A,1Bは円筒の直径線に沿って分
割され、その分割面11は平坦な面に形成されており、
これらの分割面11を互いに密接した状態で前記分割コ
ア1A,1Bを閉じた状態とすることで両分割コア1
A,1Bで閉磁路を形成し、両分割コア間を挿通される
ケーブルを伝送される信号に重畳されるノイズを吸収す
るためのものであることは前記した通りであり、このノ
イズ吸収動作についても既に広く知られているために、
ここではその説明は省略する。また、前記各分割コア1
A,1Bは、前記カバー2A,2Bに内装支持されるた
めに、その筒軸方向の両端面には、筒軸方向に突出され
て、外径側の面がテーパ面とされた支持用突起12が形
成されている。
【0011】一方、図2(a),(b)に平面図と底面
図を、図3(a),(b),(c)に図2(a)のA矢
視図、BB線断面図、CC線断面図をそれぞれ示すよう
に、前記カバー2A,2Bは、各一側部において連結片
21により一体的に連結された状態で樹脂成形されてお
り、この連結片21の有する可撓性によって両カバー2
A,2Bは開閉可能とされ、閉じたときには両カバー2
A,2Bで円筒状の容器が構成される。また、前記カバ
ー2A,2Bの両端面にはそれぞれ半円状の開口部2
2,23が形成されており、前記両カバー2A,2Bが
閉じられたときにこれらの開口部22,23でケーブル
挿通穴が構成される。また、前記カバー2A,2Bのう
ち、一方のカバー2Bの他側辺部には矢尻状をした係合
突部24が円筒面の接線方向に突出され、他方のカバー
2Aの他側辺部には前記係合突部24が挿通されて係合
される一対の係合枠部25が形成されている。そして、
前記両カバー2A,2Bが閉じられたときに、これらの
係合突部24と係合枠部25が係合されることで、カバ
ーを円筒容器状態に保持することになる。
【0012】さらに、前記各カバー2A,2Bの外周面
の筒軸方向の両端部近傍位置には、、筒軸方向に所要の
寸法を有する各一対の溝26a,26bが、各カバー2
A,2Bの板厚を貫通して、しかも周方向に沿って形成
されており、これら各対の溝26a,26bによって挟
まれた前記各カバー2A,2Bの周面の一部領域にそれ
ぞれ押圧片27が形成されている。この場合、筒軸方向
に沿って外側の溝26aは各カバー2A,2Bの両端の
後述する支持壁28に沿った位置に形成されている。ま
た、前記押圧片27は常態では、前記各カバー2A,2
Bの外周面よりも内径側に位置される形状となるように
樹脂成形されており、しかもその内面のほぼ中央位置に
中心方向に向けて押圧用突起27aが一体に形成されて
おり、この押圧用突起27aは後述するように各カバー
2A,2B内に前記分割コア1A,1Bが内装されたと
きに、各分割コア1A,1Bの外周面に当接されるよう
に構成される。
【0013】また、前記各カバー2A,2Bの両端面
は、その外周側の領域に内装される分割コア1A,1B
の両端面に当接して分割コア1A,1Bを筒軸方向に挟
持させるための支持壁28として、各両端面を幾分厚肉
に形成することによって形成されている。そして、この
支持壁28のほぼ中央位置には、前記分割コア1A,1
Bの両端面の支持用突起12が進入して係合される支持
用凹部28aが形成されている。なお、この実施形態で
は、前記支持用凹部28aと前記支持用突起12との係
合状態を助長して安定化するために、支持用凹部28a
の内径側の一部を部分的に厚肉として形成した厚肉部2
8bが設けられている。
【0014】一方、前記連結片21はカバー2A,2B
の筒軸方向のほぼ全長に近い長さで形成されるととも
に、各カバー2A,2Bとの境界部を除く中央領域21
aが厚肉に形成されている。そして、この厚肉の中央領
域21aには厚さ方向に貫通される長溝21bが開口さ
れており、この長溝21bの長さ方向に沿う両側面はテ
ーパ状に形成されている。また、前記連結片21が形成
されている前記各カバー2A,2Bの周面は、前記連結
片に沿う領域のカバー厚さが低減されており、この厚さ
が低減された領域29の各カバー2A,2Bの一側縁に
は、前記長溝21bに対応する長さ及び幅寸法をしたテ
ーパ状断面を有する挟持片29aが突出形成されてい
る。なお、この実施形態では、前記長溝21bは筒軸方
向に分離されて同一線上に配置された2つの長溝として
形成され、かつ前記挟持片29aは前記各長溝21bに
対応するように、同じく各カバー2A,2Bの筒軸方向
に2つに分離された構成とされている。
【0015】さらに、前記各カバー2A,2Bの筒軸方
向の一方の端面には、それぞれケーブル挟持片4が設け
られている。このケーブル挟持片4は各カバー2A,2
Bの前記一端面とは微小の間隙をもって延長され、かつ
各カバーの内径方向に開口を向け、外径方向に底部を突
出させたU字型部41を備えている。このケーブル挟持
片4は素材の特性によって多少の弾力性が付与されてお
り、前記U字型部41が前記両カバーの開口部22,2
3の径寸法内に突出位置され、かつその対向間隔は後述
するケーブルの径寸法よりも小さな寸法とされている。
【0016】この構成のノイズ吸収装置では、図4に斜
視図を示すように、分割コア1A,1Bはそれぞれカバ
ー2A,2Bに内装される。この内装に際しては、単に
分割コア1A,1Bをその円筒面側をカバー2A,2B
に向けてカバー内に押し込めばよい。これにより、分割
コア1A,1Bに設けられた支持用突起12がそのテー
パ形状によって厚肉部28bを乗り越えて支持用凹部2
8aに弾性的に係合される。このとき、支持用凹部28
aが形成されているカバー2A,2Bの両端面の支持壁
28は、周方向に形成されている溝26aによって変形
の自由度が高められているため、前記支持用突起12が
厚肉部28bを乗り越える際の支持用凹部28bの弾性
変形を容易なものとし、分割コア1A,1Bの内装を容
易なものとする。また、一度支持用突起12と支持用凹
部28bが嵌合した状態では、厚肉部28aによって両
者の離脱が防止され、安定な支持状態が保持される。
【0017】さらに、前記分割コア1A,1Bに製造時
における寸法誤差が生じている場合でも、前記支持用凹
部28bが形成されているカバー2A,2Bの両側内面
の支持壁28の筒軸方向の寸法を、分割コア1A,1B
の軸方向の最小側寸法に設定しておけば、分割コア1
A,1Bの軸方向寸法に短い側の誤差が生じた場合には
そのままの状態で内装、保持が可能であり、ガタが生じ
ることはない。また、分割コア1A,1Bの軸方向寸法
に長い側の誤差が生じた場合には、前記した支持壁28
が溝26aによって筒軸方向の外側に弾性変形すること
によってこの誤差を吸収し、分割コア1A,1Bを安定
に支持することが可能となる。
【0018】そして、図5(a),(b)に平面図とそ
のDD線断面図を、また図6(a),(b),(c)に
E矢視図、FF線断面図、GG線断面図をそれぞれ示す
ように、前記カバー2A,2Bを閉じて係合突部24と
係合枠部25とを係合することにより、カバー2A,2
Bは円筒状に組み立てられる。このとき、前記各カバー
2A,2Bに内装された分割コア1A,1Bはそれぞれ
の分割面11が互いに当接された状態となり、かつ前記
両カバー2A,2Bの周面に形成された押圧片27の押
圧用突起27aが各分割コア1A,1Bの外周面に衝接
される。このため、各押圧片27は外径方向に膨らむよ
うに弾性変形されることになり、その際に押圧片27に
生じる弾性復帰力によって各分割コア1A,1Bは互い
に当接方向に押圧され、両分割コア1A,1Bの各分割
面11が互いに密接状態とされることになる。このと
き、前記押圧片27は両端においてカバー2A,2Bに
連結されているため、弾性力、換言すれば押圧力に大き
なものが得られ両分割コア1A,1Bの密接状態を好適
なものとする。また、その一方で押圧片27の経時的な
弾性力の劣化が抑制され、長期間にわたって安定な保持
が可能となる。
【0019】また、前記したようにカバー2A,2Bを
閉じたときには、連結片21は半円筒状に曲げ変形され
ることになるが、これと同時に各カバー2A,2Bに設
けられている挟持片29aが互いに密接された状態とな
る。そして、これらの挟持片29aは連結片21に設け
られている長溝21b内に進入される。このため、両挟
持片29aは、長溝21b内において連結片21によっ
て両外側から挟持されることになり、両カバー2A,2
Bは連結片21を設けた側の縁部が密接された状態を保
持することが可能となる。このとき、連結片21は中央
領域21aが厚肉に形成されているが、カバー2A,2
Bとの境界部は薄肉に形成され、かつ中央領域21aに
は長溝21bが形成されているために、前記した曲げ変
形はこれまでと同様に容易に行われ、その一方で連結片
21の強度が高められ、その耐久性が改善される。ま
た、長溝21bの内面と挟持片29aの外面はそれぞれ
テーパ面として形成されているため、挟持片29aが長
溝21b間に挟持される際に両テーパ面での楔作用によ
って、両カバーを密接する方向の挟持力が発生され、よ
り安定な挟持を行うことが可能となる。
【0020】このように組み立てられたノイズ吸収装置
では、各分割コア1A,1Bの内周面およびカバー2
A,2Bの開口部23にわたって図7のようにケーブル
3を挿通させることで、両分割コア1A,1Bでケーブ
ル3を包囲する閉磁路が構成され、ケーブル3における
ノイズを吸収することが可能となる。また、このとき
に、この実施形態のノイズ吸収装置では、各カバー2
A,2Bに設けられているケーブル挟持片4は、図7
(a)のように、それぞれのU字型部41の間にケーブ
ル5を挟持し、この挟持力によって1本の中径寸法のケ
ーブル3Aに対してノイズ吸収装置を固定する。この場
合、ケーブル挟持片4は全体として外径方向に弾性変形
するとともに、U字型部41はケーブル3Aの径寸法に
対応して対向幅が拡大されるように弾性変形される。し
たがって、図7(b)のように、大径のケーブル3Bの
場合には、その弾性変形の度合いが大きくなるため、U
字型部41は対向間隔が大きく開いた状態でケーブル3
Bを挟持する。これにより、ケーブル3の径寸法にかか
わらずノイズ吸収装置の固定が可能となる。このとき、
ケーブル挟持片4はカバー2A,2Bの各端面から離間
されているためにカバー2A,2Bに対して独立して変
形可能であり、しかもその径方向および対向幅方向の弾
性変形はケーブル挟持片4の板厚方向であるために、そ
の幅寸法にかかわらず容易となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、カバー内
に内装された分割コアを互いに密接方向に押圧するため
の押圧片が、カバーの周面に形成された一対の周方向の
溝で形成されるため、押圧片は両端支持構造として構成
されることになり、これにより、容易に強い弾性力が得
られ、分割コアの密接状態を良好な状態に保持すること
が可能となる。また、分割コアを支持するために、カバ
ーの両端内面に形成される支持壁に沿ってカバーの周面
に溝が形成されているので、前記支持壁が筒軸方向に弾
性変形可能とされ、これにより分割コアの長さに寸法誤
差が生じた場合でもこれに追従して支持壁が筒軸方向に
弾性変形されるので、分割コアの好適な支持が可能とな
る。さらに、連結片が厚肉に形成されるとともに、その
一部に長溝が形成され、カバーを閉じたときにカバーに
設けられた挟持片を長溝内に挟持する構成とされている
ので、連結片の耐久性を高めるとともに、カバーの閉じ
た状態を長期間にわたって保持することが可能となる。
これにより、ノイズ吸収効果の高い、信頼性の高いノイ
ズ吸収装置を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズ吸収装置の一部を分解した状態
の斜視図である。
【図2】図1におけるカバーの平面図と底面図である。
【図3】図2のA矢視図、BB線断面図、CC線断面図
である。
【図4】分割コアをケースに内装した状態の斜視図であ
る。
【図5】図4の平面図とそのDD線断面図である。
【図6】図4のE矢視図、FF線断面図、GG線断面図
である。
【図7】ケーブルを挟持した状態の正面図である。
【図8】従来のノイズ吸収装置の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1A,1B フェライト 2A,2B カバー 3 ケーブル 4 ケーブル挟持片 11 分割面 12 支持用突起 21 連結片 21b 長溝 24 係合突部 25 係合枠部 26a,26b 溝 27 押圧片 27a 押圧用突起 28 支持壁 28a 支持用凹部 28b 厚肉部 29a 挟持片 100 ノイズ吸収装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半円筒状に形成された一対のフェライト
    製分割コアと、これらの分割コアをそれぞれ内装して開
    閉可能な一対のカバーを有し、前記カバーを閉じた時に
    前記各分割コアはそれぞれの分割面が互いに密接されて
    ケーブルを包囲する筒状に構成されるノイズ吸収具にお
    いて、前記各カバーの周面には筒軸方向に所要の間隔を
    おいて周方向に形成された一対の溝により両端支持構造
    の押圧片が形成され、この押圧片の弾性力により前記各
    分割コアを分割面方向に押圧することを特徴とするノイ
    ズ吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記分割コアはその両端面に支持用突起
    が形成され、前記カバーはその両端内面に前記支持用突
    起が係合される支持用凹部を有する支持壁が形成される
    と共に、この支持壁に沿って前記溝が形成され、この溝
    により前記支持壁が筒軸方向に弾性変形可能に構成され
    ている請求項1に記載のノイズ吸収装置。
  3. 【請求項3】 半円筒状に形成された一対のフェライト
    製分割コアと、これらの分割コアをそれぞれ内装し、か
    つ連結片によって互いに連結された開閉可能な一対のカ
    バーを有し、前記連結片を曲げ変形して前記カバーを閉
    じた時に前記各分割コアはそれぞれの分割面が互いに密
    接されてケーブルを包囲する筒状に構成されるノイズ吸
    収具において、前記連結片は厚肉に形成されるととも
    に、その長さ方向に沿って長溝が形成され、前記各カバ
    ーの前記連結片を形成した側の側縁には、カバーを閉じ
    たときに前記長溝内に進入されて長溝内面により挟持さ
    れる挟持片がそれぞれ形成されていることを特徴とする
    ノイズ吸収装置。
JP31735697A 1997-11-18 1997-11-18 ノイズ吸収装置 Expired - Lifetime JP3776220B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002033217A (ja) * 2000-07-13 2002-01-31 Murata Mfg Co Ltd ノイズ吸収部品
JP2007273715A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Tdk Corp ノイズ吸収装置
US7319376B2 (en) 2005-11-29 2008-01-15 Tdk Corporation Noise filter

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