JP2000114743A - 電気機器の防水構造 - Google Patents

電気機器の防水構造

Info

Publication number
JP2000114743A
JP2000114743A JP10280993A JP28099398A JP2000114743A JP 2000114743 A JP2000114743 A JP 2000114743A JP 10280993 A JP10280993 A JP 10280993A JP 28099398 A JP28099398 A JP 28099398A JP 2000114743 A JP2000114743 A JP 2000114743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
case
case portion
waterproof structure
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10280993A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Yajima
英男 矢嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP10280993A priority Critical patent/JP2000114743A/ja
Publication of JP2000114743A publication Critical patent/JP2000114743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高精度の寸法管理が不要となり、
コストが低減され得るようにした、電気機器の防水構造
を提供することを目的とする。 【解決手段】 電気機器を構成する電気回路,電気部品
等を収容する第一のケース部11及び第二のケース部1
2から成るケースと、上記第一のケース部及び第二のケ
ース部の突き合わせ端面に介挿される防水パッキン16
と、外部からのケーブルをケース内に導入するために、
第二のケース部12の突き合わせ端面に隣接して形成さ
れた切欠部13と、上記切欠部の形状に対応した形状を
有し且つ上記ケーブルの周囲に一体的に形成されると共
に、上記切欠部内に挿入されるブッシュ15と、を含ん
でいる、電気機器の防水構造10において、上記ブッシ
ュの外側端面に、上記切欠部より大きい平板パッキン1
7が配設され、押さえ板18によりブッシュの外側端面
に対して圧接されるように、電気機器の防水構造10を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部ケーブル導入
部に関して防水性を備えるようにした電気機器の防水構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種電気機器においては、ケース
内に収容される電気回路,電気部品の防水性を確保する
ために、密閉式ケースを使用すると共に、外部との接続
のためのケーブル等の導入部に防水性を備えるようにし
た防水構造が知られている。このような防水構造を備え
た電気機器として、例えば屋外に設置される所謂GPS
(グローバルポジショニングシステム)用のアンテナ装
置があり、これは、例えばケース内部に、平面アンテナ
素子と、このアンテナ素子による受信電波を増幅するロ
ーノイズアンプ等の電気回路を収容しており、外部の信
号処理回路等に対してケーブルにより接続されるように
なっている。
【0003】このようなアンテナ装置は、例えば図7に
示すように構成されている。即ち、図7において、アン
テナ装置1は、ケース2と、ケース2内に収容されたア
ンテナ組立体3と、から構成されている。上記ケース2
は、樹脂成形による上ケース4及び下ケース5とから構
成されており、これらの上ケース4及び下ケース5が互
いに組合せられることにより、内部に密閉空間を画成す
るようになっている。上記下ケース5は、収容室5aを
備えており、この収容室5a内に上記アンテナ組立体3
が組み込まれるようになっている。さらに、上記上ケー
ス4及び下ケース5は、互いに突き合わせられる環状壁
4a及び座面5bとの間に、平坦な環状の防水パッキン
6が配設されることにより、上ケース4及び下ケース5
の間の防水性が確保され得るようになっている。
【0004】上記アンテナ組立体3は、アンテナ素子3
a,回路基板3b及びシールドケース3cから構成され
ている。アンテナ素子3aは、平面アンテナ素子であっ
て、GPS衛星からの電波を受信するようになってい
る。回路基板3bは、アンテナ素子3aからの受信電波
を検波すると共に、増幅するローノイズアンプ等を含ん
でおり、その出力信号は、アンテナケーブル7を介して
外部に送出されるようになっている。
【0005】このアンテナケーブル7は、図8に示すよ
うな防水構造により、ケース2内に導入されるようにな
っている。図8にて、防水構造8は、下ケース5に設け
られたU字形の切欠部5dと、ケース2内に導入される
アンテナケーブル7の先端部分7aに取り付けられ且つ
上記切欠部5d内に圧入されるブッシュ8aと、から構
成されている。上記ブッシュ8aは、アンテナケーブル
7の先端部分7aに対して一体成形され、あるいは被嵌
されることにより、一体的に構成されている。この場
合、ブッシュ8aは、その外形が、上記切欠部5dの形
状に合わせて、U字形に形成されていると共に、圧入に
より上記切欠部5dの内面に密着するように、切欠部5
dの内寸より僅かに大きく形成されている。さらに、こ
のブッシュ8aは、上ケース4及び下ケース5が組み合
わせられたとき、ブッシュ8aの上面に前記防水パッキ
ン6が載置されることにより、上ケース4に対して密着
する。これにより、アンテナケーブル7をケース2内に
導入する部分における防水構造8による防水性が得られ
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の防水構造8においては、図9に示すように、ブッ
シュ8aと切欠部5dの形状がU字形であることから、
ブッシュ8aの両側にて圧入方向に沿って延びる領域8
b,8cを含んでいる。このため、上ケース4及び下ケ
ース5の組合せによる防水パッキン6の押圧力がブッシ
ュ8aの下方領域には作用するが、これらの領域8b,
8cには作用しないことになり、ブッシュ8aの周面に
おける防水性が不均一になる。従って、この領域8b,
8cにおける防水性を確保して、ブッシュ8aの周面に
おける防水性を均一にするためには、ブッシュ8aと切
欠部5dの寸法公差の精度を高める必要がある。これに
より、ブッシュ8a及び切欠部5dの厳密な寸法管理が
必要となり、コストが高くなってしまうという問題があ
った。
【0007】さらに、上記防水構造8においては、防水
境界、即ちブッシュ8aと切欠部5dとの接触部が面で
あることから、例えば図10に示すように、ブッシュ8
aの上面8dと下カバー5の座面5bとの間に段差hが
ある場合、防水パッキン6の押圧力を高めたとしても、
この段差部分における防水性が低下してしまうことにな
る。従って、このような段差hを形成しないようなブッ
シュ8a及び切欠部5dの寸法管理が必要となり、同様
にコストが高くなってしまうと共に、防水性を高めるた
めに、接触部にシリコンオイルや接着剤を塗布する必要
があり、コストが高くなってしまうという問題があっ
た。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、高精度の寸法
管理が不要となり、コストが低減され得るようにした、
電気機器の防水構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、電気機器を構成する電気回路,電気部品等を収容
する第一のケース部及び第二のケース部から成るケース
と、上記第一のケース部及び第二のケース部の突き合わ
せ端面に介挿される防水パッキンと、外部からのケーブ
ルをケース内に導入するために、第一のケース部または
第二のケース部の一方の突き合わせ端面に隣接して形成
された切欠部と、上記切欠部の形状に対応した形状を有
し且つ上記ケーブルの周囲に一体的に形成されると共
に、上記切欠部内に挿入されるブッシュと、を含んでい
る、電気機器の防水構造において、上記ブッシュの外側
端面に、上記切欠部より大きい平板パッキンが配設さ
れ、押さえ板によりブッシュの外側端面に対して圧接さ
れることを特徴とする、電気機器の防水構造により、達
成される。
【0010】本発明による電気機器の防水構造は、好ま
しくは、防水パッキンが、ブッシュに対応する領域に
て、ブッシュの外側端面まで延びる延長部を備えてい
る。
【0011】本発明による電気機器の防水構造は、好ま
しくは、上記押さえ板が、ブッシュの外側端面から垂直
に突出した係合部に係合している。
【0012】本発明による電気機器の防水構造は、好ま
しくは、上記係合部が、小径の円筒状の軸の先端に設け
られた長円形の係合部から構成されており、押さえ板の
中心に、この係合部の形状に対応し且つ所要角度回転さ
れた長円形の係合孔が設けられている。
【0013】本発明による電気機器の防水構造は、好ま
しくは、第一のケース部及び第二のケース部の他方に、
上記押さえ板を内側に向かって押圧するリブが形成され
ていて、上記押さえ板が、第一のケース部または第二の
ケース部の他方に向いた側面にて、外側の側縁が斜めに
面取りされている。
【0014】本発明による電気機器の防水構造は、好ま
しくは、さらに、上記第一のケース部または第二のケー
ス部の突き合わせ端面に、上記切欠部を横切るように形
成された第一の溝と、上記第一の溝と連続するように、
上記ブッシュに形成された第二の溝と、上記第一の溝及
び第二の溝に対向するように、第二のケース部または第
一のケース部の突き合わせ端面に形成された突条部と、
を含んでいる。
【0015】上記構成によれば、ブッシュ及び切欠部に
よる防水境界が、ブッシュの外側端面に当接される平板
パッキンによって覆われる。そして、平板パッキンが押
さえ板によってブッシュ及び切欠部の周囲の第一のケー
ス部または第二のケース部の外側端面に当接される。従
って、ブッシュと切欠部との境界部分がすべて平板パッ
キンにより覆われ、密閉されるので、ブッシュの周面に
おける均一な防水性が得られることになる。この場合、
ブッシュ及び切欠部の互いに接触する面の寸法公差の精
度が、従来に比較して高くなくても、平板パッキンによ
って外側面にて防水が行なわれ得ることから、ブッシュ
及び切欠部の寸法管理が厳密でなくてもよく、製造コス
トが低減され得ることになる。
【0016】防水パッキンが、ブッシュに対応する領域
にて、ブッシュの外側端面まで延びる延長部を備えてい
る場合には、平板パッキンが、ブッシュと第二のケース
部または第一のケース部の突き合わせ端面との境界部分
にて、防水パッキンの延長部に当接することにより、防
水が行なわれ得る。
【0017】上記押さえ板が、ブッシュの外側端面から
垂直に突出した係合部に係合している場合、例えば上記
係合部が、小径の円筒状の軸の先端に設けられた長円形
の係合部から構成されており、押さえ板の中心に、この
係合部の形状に対応し且つ所要角度回転された長円形の
係合孔が設けられている場合には、押さえ板の係合孔を
ブッシュの係合部の長円形部に整合して、係合させた
後、押さえ板を所要角度回転させると、押さえ板は、そ
の係合孔に対して直角に延びる長円形部が係合すること
により、ブッシュの外側端面から所定距離に保持され
る。従って、簡単な構成により、低コストで、平板パッ
キンがブッシュに対して容易に固定保持され得ることに
なる。
【0018】第一のケース部及び第二のケース部の他方
に、上記押さえ板を内側に向かって押圧するリブが形成
されていて、上記押さえ板が、第一のケース部または第
二のケース部の他方に向いた側面にて、外側の側縁が斜
めに面取りされている場合には、第一のケース部と第二
のケース部とが互いに突き合わせされる際に、上記リブ
が、先づ押さえ板の面取り部に係合することにより、面
取り部の斜面に沿って、押さえ板をブッシュの外側端面
に向かって移動させる。従って、平板パッキンは、押さ
え板とブッシュの外側端面との間で圧縮されることにな
り、平板パッキンは、ブッシュと切欠部の周囲の第一の
ケース部または第二のケース部の外側端面に対して圧接
される。かくして、平板パッキンの圧接によって、ブッ
シュと切欠部との間が、確実に密閉されることになる。
【0019】さらに、上記第一のケース部または第二の
ケース部の突き合わせ端面に、上記切欠部を横切るよう
に形成された第一の溝と、上記第一の溝と連続するよう
に、上記ブッシュに形成された第二の溝と、上記第一の
溝及び第二の溝に対向するように、第二のケース部また
は第一のケース部の突き合わせ端面に形成された突条部
と、を含んでいる場合には、第一のケース部及び第二の
ケース部が互いに突き合わされたとき、防水パッキンの
一部が、上記突条部により、上記第一の溝及びブッシュ
の第二の溝内に押し込まれて、変形する。これにより、
第一の溝及び第二の溝の端縁と防水パッキンとが線接触
することになることから、ブッシュと切欠部の寸法管理
が厳密でなく、ブッシュと切欠部の間に段差が発生した
としても、高い防水性が得られることになると共に、第
一のケース部及び第二のケース部の間に加えられる押圧
力があまり大きくなくても、十分な防水性が達成され得
ることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図1乃至図6は、本
発明による防水構造の一実施形態を示している。図1乃
至図3において、防水構造10は、例えば図7に示した
電気機器の一部であり、図8に示す防水構造8に代わっ
て備えられるものである。防水構造10は、密閉した内
部空間を画成する上ケース11及び下ケース12から成
るケースに関して、下ケース12に設けられたU字形の
切欠部13と、ケース内に導入されるべきケーブル14
の先端部分14aに取り付けられ且つ上記切欠部13内
に挿入されるブッシュ15と、から構成されている。
【0021】上記ブッシュ15は、ケーブル14の先端
部分14aに対して一体成形され、あるいは被嵌される
ことにより、一体的に構成されている。この場合、ブッ
シュ15は、その外形が、上記切欠部13の形状に合わ
せて形成されていると共に、上記切欠部13内に挿入さ
れ得るように、切欠部13の内寸とほぼ同じ寸法に形成
されている。さらに、このブッシュ15は、上ケース1
1及び下ケース12がその突き合わせ端面の間に防水パ
ッキン16を挟持して組み合わせられたとき、ブッシュ
15の上面に前記防水パッキン16が載置されることに
より、上ケース11に対して密着するようになってい
る。
【0022】以上の構成は、図8に示した従来の防水構
造8とほぼ同様の構成であるが、本発明実施形態による
防水構造10においては、以下の点で異なる構成になっ
ている。即ち、上記切欠部13及びブッシュ15は、外
側端面に平板パッキン17が当接されることにより、そ
の境界部分が密閉されるようになっている。この平板パ
ッキン17は、図示の場合、中央に大径の孔17aが形
成されると共に、全体がブッシュ15の外径より大き
く、図示の場合には四角形に形成されており、ブッシュ
15の外側端面にてケーブル14の周囲に形成された大
径部15aに被嵌されるように構成されている。
【0023】さらに、この平板パッキン17は、押さえ
板18により、ブッシュ15の外側端面に対して圧接さ
れるように構成されている。押さえ板18は、平板パッ
キン17全体をブッシュ15の外側端面に対して圧接す
るように、平板パッキン17と同じかあるいはそれより
やや大きく形成されていると共に、中央に長円形の係合
孔18aを備えており、また係合時に、上ケース11に
向いた側面にて、外側の側縁が斜めの面取り部18bを
備えている。
【0024】また、上記ブッシュ15は、その外側端面
に、上記大径部15aからさらに外側に延びる小径部1
5bを介して、図面にて横方向に延びる長円形の係合部
15cを備えている。この係合部15cの内側面は、ブ
ッシュ15の外側端面から、所定距離、即ち平板パッキ
ン17及び押さえ板18の厚さとほぼ同じからそれより
大きい厚さに選定されている。
【0025】さらに、上カバー11は、下ケース12と
突き合わされたとき、押さえ板18をブッシュ15の外
側端面に向かって押圧するリブ11aを備えている。こ
のリブ11aは、横断面形状がほぼ「コ」字形に形成さ
れており、両側縁11bが、押さえ板18の両側縁に当
接して、ブッシュ15の外側端面に向かって押圧するよ
うに形成されている。この両側縁11bは、その下端に
て、内側の側縁が斜めに形成された面取り部11cを備
えている。尚、リブ11aは、ケーブル14の先端部分
14aの通過を許すように、中央付近に、切欠部11d
を備えている。
【0026】また、下ケース12の突き合わせ端面即ち
上面12aにて、切欠部13を横切るように形成された
第一の溝19と、この第一の溝19と連続するようにブ
ッシュ15の上面15dに形成された第二の溝20と、
これらの溝19,20に対向するように、上ケース11
の突き合わせ端面に形成された突条部21と、を含んで
いる。上記第一の溝19は、その幅方向の中央付近に、
長手方向に延びる小さな溝19aを備えている。上記突
条部21は、その厚さが、溝19,20の幅と同じかそ
れよりも薄く設定されている。
【0027】さらに、上記防水パッキン16は、ブッシ
ュ15の上面15dに対応する領域にて、ブッシュ15
の外側端面まで延びる延長部16aを備えている。
【0028】本発明実施形態による防水構造10は、以
上のように構成されており、以下のようにして組立が行
なわれる。先づ、ブッシュ15の大径部15aに平板パ
ッキン17の孔17aが嵌合され、さらにブッシュ15
の係合部15cに、押さえ板18の係合孔18aが図2
に示すように整合され、嵌入される。そして、押さえ板
18の係合孔18aがブッシュ15の係合部15cを完
全に通過した後、押さえ板18が所要角度、本発明実施
形態では90度回転され、図3に示すように、その面取
り部18bが上ケース11に対向するように、平板パッ
キン17がブッシュ15に対して係合される。尚、この
状態においては、平板パッキン17は、僅かに圧縮され
るか、あるいは全く圧縮されていない。
【0029】次に、ブッシュ15が、下カバー12の切
欠部13内に挿入され、このとき、下ケース12の上面
12a及びブッシュ15の上面15dにおいて、第一の
溝19及び第二の溝20が連続した一つの溝のようにな
る。続いて、防水パッキン16が下ケース12の第一の
溝19及びブッシュ15の第二の溝20内に挿入され
る。その後、上カバー11が下カバー12に対して突き
合わされることにより、上カバー11に備えられたリブ
11aが、押さえ板18に係合する。その際、リブ11
a及び押さえ板18に設けられた斜めの面取り部11
c,18bにより、リブ11aの押さえ板18への係合
が円滑に行なわれるようになっている。
【0030】そして、面取り部11c,18bが互いに
摺動することにより、押さえ板18がブッシュ15の外
側端面に向かって押圧される。これにより、平板パッキ
ン17は、ブッシュ15及び下ケース12の外側端面と
押さえ板18との間で圧縮されることになる。従って、
リブ11aが押さえ板18に完全に係合することによ
り、平板パッキン17は、図4及び図5に示すように、
圧縮状態に保持され得ることになると共に、上カバー1
1の突条部21の先端が、防水パッキン16の中央を下
方に向かって押圧することになるので、図6に示すよう
に、防水パッキン16は、溝19,20内に一部が入り
込むように変形する。
【0031】かくして、防水構造10においては、上ケ
ース11と下ケース12との突き合わせ端面の間が、防
水パッキン16によって防水されると共に、ブッシュ1
5と切欠部13との境界部分が、ブッシュ15の外側端
面に圧接される平板パッキン17によって密閉され、ま
たブッシュ15と上ケース11との境界部分では、平板
パッキン17が防水パッキン16に圧接される。従っ
て、上ケース11と下ケース12そしてブッシュ15の
間の継ぎ目の領域に関して、そのすべての接触部分にお
いて、確実に防水性が得られることになり、従来のよう
な防水のためのシリコンオイルや接着剤等の塗布が不要
になる。この場合、ブッシュ15及び切欠部13の寸法
公差は、従来に比較して高精度でなくてもよいことか
ら、ブッシュ15及び切欠部13の寸法管理はあまり厳
密でなくてもよい。これにより、ブッシュ15及び切欠
部13の製造コストが低減され得ると共に、防水設計が
容易に行なわれ得ることになる。
【0032】さらに、突条部21によって変形した防水
パッキン16が、溝19,20の縁部と線接触すること
になるので、下ケース12の切欠部13とブッシュ15
の寸法管理が厳密でなく、図10に示すように段差が発
生したとしても、確実に防水性が得られることになる。
この場合、上ケース11及び下ケース12を組み合わせ
て防水パッキン16を変形させる押圧力は、防水パッキ
ン16を平坦な状態のままで圧縮する場合に比較して、
小さくてもよいことになる。
【0033】上記実施形態においては、切欠部13は下
ケース12に設けられているが、これに限らず、上ケー
ス11に設けられていてもよいことは明らかである。ま
た、上記実施形態においては、何れの場合も、ケースは
水平な分割ラインによって上ケース11及び下ケース1
2に分割されているが、これに限らず、垂直な分割ライ
ンあるいは斜めの分割ラインによって分割されたケース
の場合にも本発明を適用し得ることは明らかである。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ブ
ッシュ及び切欠部による防水境界が、ブッシュの外側端
面に当接される平板パッキンによって覆われる。そし
て、平板パッキンが押さえ板によってブッシュ及び切欠
部の周囲の第一のケース部または第二のケース部の外側
端面に当接される。従って、ブッシュと切欠部との境界
部分がすべて平板パッキンにより覆われ、密閉されるの
で、ブッシュの周面における均一な防水性が得られるこ
とになる。この場合、ブッシュ及び切欠部の互いに接触
する面の寸法公差の精度が、従来に比較して高くなくて
も、平板パッキンによって外側面にて防水が行なわれ得
ることから、ブッシュ及び切欠部の寸法管理が厳密でな
くてもよく、製造コストが低減され得ることになる。
【0035】防水パッキンが、ブッシュに対応する領域
にて、ブッシュの外側端面まで延びる延長部を備えてい
る場合には、平板パッキンが、ブッシュと第二のケース
部または第一のケース部の突き合わせ端面との境界部分
にて、防水パッキンの延長部に当接することにより、防
水が行なわれ得る。
【0036】上記押さえ板が、ブッシュの外側端面から
垂直に突出した係合部に係合している場合、例えば上記
係合部が、小径の円筒状の軸の先端に設けられた長円形
の係合部から構成されており、押さえ板の中心に、この
係合部の形状に対応し且つ所要角度回転された長円形の
係合孔が設けられている場合には、押さえ板の係合孔を
ブッシュの係合部の長円形部に整合して、係合させた
後、押さえ板を所要角度回転させると、押さえ板は、そ
の係合孔に対して直角に延びる長円形部が係合すること
により、ブッシュの外側端面から所定距離に保持され
る。従って、簡単な構成により、低コストで、平板パッ
キンがブッシュに対して容易に固定保持され得ることに
なる。
【0037】第一のケース部及び第二のケース部の他方
に、上記押さえ板を内側に向かって押圧するリブが形成
されていて、上記押さえ板が、第一のケース部または第
二のケース部の他方に向いた側面にて、外側の側縁が斜
めに面取りされている場合には、第一のケース部と第二
のケース部とが互いに突き合わせされる際に、上記リブ
が、先づ押さえ板の面取り部に係合することにより、面
取り部の斜面に沿って、押さえ板をブッシュの外側端面
に向かって移動させる。従って、平板パッキンは、押さ
え板とブッシュの外側端面との間で圧縮されることにな
り、平板パッキンは、ブッシュと切欠部の周囲の第一の
ケース部または第二のケース部の外側端面に対して圧接
される。かくして、平板パッキンの圧接によって、ブッ
シュと切欠部との間が、確実に密閉されることになる。
【0038】さらに、上記第一のケース部または第二の
ケース部の突き合わせ端面に、上記切欠部を横切るよう
に形成された第一の溝と、上記第一の溝と連続するよう
に、上記ブッシュに形成された第二の溝と、上記第一の
溝及び第二の溝に対向するように、第二のケース部また
は第一のケース部の突き合わせ端面に形成された突条部
と、を含んでいる場合には、第一のケース部及び第二の
ケース部が互いに突き合わされたとき、防水パッキンの
一部が、上記突条部により、上記第一の溝及びブッシュ
の第二の溝内に押し込まれて、変形する。これにより、
第一の溝及び第二の溝の端縁と防水パッキンとが線接触
することになることから、ブッシュと切欠部の寸法管理
が厳密でなく、ブッシュと切欠部の間に段差が発生した
としても、高い防水性が得られることになると共に、第
一のケース部及び第二のケース部の間に加えられる押圧
力があまり大きくなくても、十分な防水性が達成され得
ることになる。
【0039】かくして、本発明によれば、高精度の寸法
管理が不要となり、コストが低減され得るようにした、
極めて優れた電気機器の防水構造が提供され得ることに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気機器の防水構造の一実施形態
を示す概略斜視図である。
【図2】図1の防水構造の組立前の状態を示す分解斜視
図である。
【図3】図1の防水構造の一部を組み立てた状態を示す
分解斜視図である。
【図4】図1の防水構造の組立後の要部縦断面図であ
る。
【図5】図1の防水構造の組立後の要部横断面図であ
る。
【図6】図1の防水構造の組立後の防水パッキンを示す
部分拡大縦断面図である。
【図7】従来の防水構造を備えた電気機器の一例を示す
概略断面図である。
【図8】従来の防水構造の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図9】図7の防水構造の概略正面図である。
【図10】図7の防水構造における段差を説明する正面
図である。
【符号の説明】
10 電気機器の防水構造 11 上ケース 11a リブ 11c 面取り部 12 下ケース 13 切欠部 14 ケーブル 15 ブッシュ 15c 係合部 16 防水パッキン 17 平板パッキン 18 押さえ板 18a 係合孔 18b 面取り部 19 第一の溝 20 第二の溝 21 突条部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器を構成する電気回路,電気部品
    等を収容する第一のケース部及び第二のケース部から成
    るケースと、 上記第一のケース部及び第二のケース部の突き合わせ端
    面に介挿される防水パッキンと、 外部からのケーブルをケース内に導入するために、第一
    のケース部または第二のケース部の一方の突き合わせ端
    面に隣接して形成された切欠部と、 上記切欠部の形状に対応した形状を有し且つ上記ケーブ
    ルの周囲に一体的に形成されると共に、上記切欠部内に
    挿入されるブッシュと、を含んでいる、電気機器の防水
    構造において、 上記ブッシュの外側端面に、上記切欠部より大きい平板
    パッキンが配設され、押さえ板によりブッシュの外側端
    面に対して圧接されることを特徴とする、電気機器の防
    水構造。
  2. 【請求項2】 防水パッキンが、ブッシュに対応する領
    域にて、ブッシュの外側端面まで延びる延長部を備えて
    いることを特徴とする、請求項1に記載の電気機器の防
    水構造。
  3. 【請求項3】 上記押さえ板が、ブッシュの外側端面か
    ら垂直に突出した係合部に係合していることを特徴とす
    る、請求項1に記載の電気機器の防水構造。
  4. 【請求項4】 上記係合部が、小径の円筒状の軸の先端
    に設けられた長円形の係合部から構成されており、 押さえ板の中心に、この係合部の形状に対応し且つ所要
    角度回転された長円形の係合孔が設けられていることを
    特徴とする、請求項3に記載の電気機器の防水構造。
  5. 【請求項5】 第一のケース部及び第二のケース部の他
    方に、上記押さえ板を内側に向かって押圧するリブが形
    成されていて、 上記押さえ板が、第一のケース部または第二のケース部
    の他方に向いた側面にて、外側の側縁が斜めに面取りさ
    れていることを特徴とする、請求項1に記載の電気機器
    の防水構造。
  6. 【請求項6】 さらに、上記第一のケース部または第二
    のケース部の突き合わせ端面に、上記切欠部を横切るよ
    うに形成された第一の溝と、 上記第一の溝と連続するように、上記ブッシュに形成さ
    れた第二の溝と、 上記第一の溝及び第二の溝に対向するように、第二のケ
    ース部または第一のケース部の突き合わせ端面に形成さ
    れた突条部と、を含んでいることを特徴とする、請求項
    1に記載の電気機器の防水構造。
JP10280993A 1998-10-02 1998-10-02 電気機器の防水構造 Pending JP2000114743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10280993A JP2000114743A (ja) 1998-10-02 1998-10-02 電気機器の防水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10280993A JP2000114743A (ja) 1998-10-02 1998-10-02 電気機器の防水構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000114743A true JP2000114743A (ja) 2000-04-21

Family

ID=17632776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10280993A Pending JP2000114743A (ja) 1998-10-02 1998-10-02 電気機器の防水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000114743A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203127A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Saxa Inc 電子機器の防水構造
EP1753076A2 (de) * 2005-08-12 2007-02-14 Hirschmann Car Communication GmbH Antenne für ein Fahrzeug zum Senden und/oder Empfangen hochfrequenter Signale
JP2008182093A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Sanyo Electric Co Ltd 防水機構
JP2008211643A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Sumida Corporation 電子部品収納ケース
JP2009010792A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Sanyo Electric Co Ltd 携帯用電子機器
JP2011166460A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Yupiteru Corp コードの取り付け構造

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203127A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Saxa Inc 電子機器の防水構造
EP1753076A2 (de) * 2005-08-12 2007-02-14 Hirschmann Car Communication GmbH Antenne für ein Fahrzeug zum Senden und/oder Empfangen hochfrequenter Signale
EP1753076A3 (de) * 2005-08-12 2007-03-28 Hirschmann Car Communication GmbH Antenne für ein Fahrzeug zum Senden und/oder Empfangen hochfrequenter Signale
JP2008182093A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Sanyo Electric Co Ltd 防水機構
JP2008211643A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Sumida Corporation 電子部品収納ケース
JP2009010792A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Sanyo Electric Co Ltd 携帯用電子機器
JP2011166460A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Yupiteru Corp コードの取り付け構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8827569B2 (en) Connector
JP3405961B2 (ja) リセプタクルタイプの中継用コネクタ
KR100942681B1 (ko) 전기 커넥터
US6309225B2 (en) Connector
US9277658B2 (en) Electronic controller and method of manufacturing the electronic controller
KR940002227Y1 (ko)
US7611363B2 (en) Connector
JP2001068205A (ja) パネル取り付けコネクタ
JP2000331754A (ja) アンテナ線接続用l型コネクタ
JPH05326066A (ja) 防水型コネクタ
CN109428217B (zh) 电连接器
JP2000114743A (ja) 電気機器の防水構造
US6748091B2 (en) Capacitor microphone and portable telephone using the capacitor microphone
KR100514561B1 (ko) 전자 장치용 하우징
KR100653936B1 (ko) 커넥터 일체형 방향성 커플러
JP2001291547A (ja) 電気コネクタ
JP4201681B2 (ja) 電子機器の防水構造
JP2000101265A (ja) 電気機器の防水構造
JPH11274753A (ja) 電気機器の防水構造
JP2002039388A (ja) シール構造
JPH07220815A (ja) 電気コネクタ
JP3419286B2 (ja) 計器ケースの防水構造
JPH10199627A (ja) アースジョイントコネクタの取付構造
JP3121232B2 (ja) ピンジャック
JP3025168B2 (ja) パネル取付コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120129

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term