JP3775256B2 - 投射型表示装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶プロジェクタのような投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクタからスクリーンに映像を投影する場合、図6に示すように液晶プロジェクタ21をスクリーン22に対して斜め上の位置に設置したり(例えば液晶プロジェクタ21を天井に吊り下げたり)、あるいは逆に液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め下の位置に設置すると、そのままでは、図7Aに例示するように、スクリーン上の画面23に、画面の横サイズが画面上端から画面下端に向けて漸減または漸増する歪みである縦方向の台形歪みが生じてしまう(図7では液晶プロジェクタが斜め下の位置にある状態について示している)。
【0003】
そこで、従来から液晶プロジェクタには、この縦方向の台形歪みを補正する機能が備えられている。この補正は、1フレーム分の映像データ中の個々の水平ラインのデータに対して、個別に補間処理や間引き処理などのデジタル処理を施すことによって行われる。すなわち、例えば液晶プロジェクタがスクリーンに対して斜め下の位置にあるときには、液晶プロジェクタをスクリーンと同じ高さの位置に設置して映像を投影したとすると図7Bに示すようにスクリーン上の画面24の形状が図7Aとは逆の形状の台形(画面の横サイズが画面上端から画面下端に向けて漸増するような形状)になるようなデジタル処理を、個々の水平ラインのデータに対して施す。
【0004】
これにより、液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め下の位置に設置して映像を投影するときには、図7Cに示すように、スクリーン上の画面25の形状が、縦方向の台形歪みが補正された形状になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、家庭内などで液晶プロジェクタを使用する場合、スペースの都合で、図8に示すように液晶プロジェクタ21をスクリーン22に対して或る角度αだけ斜め左横または斜め右横の位置に設置する(例えば、スクリーンの正面には家具があるのでその家具の横に液晶プロジェクタを設置する)ことも少なくない。
【0006】
このように液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め左横または斜め右横に設置して映像を投影するとき、そのままでは、図9Aに例示するように、スクリーン上の画面26に、画面の縦サイズが画面左端から画面右端に向けて漸増または漸減する歪みである横方向の台形歪みが生じてしまう(図9では液晶プロジェクタが斜め左横の位置にある状態について示している)。
【0007】
この横方向の台形歪みを補正するためには、縦方向の台形歪みの補正の場合と同様に、液晶プロジェクタをスクリーンの正面の位置に設置して映像を投影したとするとスクリーン上の画面27の形状が図9Bに示すように図9Aとは逆の形状の台形(画面の縦サイズが画面左端から画面右端に向けて漸減するような形状)になるようなデジタル処理を施せばよい。
【0008】
これにより、液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め左横の位置に設置して映像を投影するときには、図9Cに示すように、スクリーン上の画面28の形状が、横方向の台形歪みが補正された形状になる。
【0009】
ただし、縦方向の台形歪みの補正の場合には画面の横方向(画面サイズを変更すべき方向)と各水平ラインの方向とが一致するので個々の水平ラインのデータに対して個別にデジタル処理を施せばよいのに対して、横方向の台形歪みの補正の場合には、画面の縦方向(画面サイズを変更すべき方向)と各水平ラインの方向とが一致しないので、複数本の水平ライン分の映像データに対してまとめてデジタル処理を施すことが必要である。
【0010】
すなわち、図10に模式的に示すように、1フレーム中の各水平ラインL(1)〜L(n)を扇状にカバーする各範囲e(1)〜e(m)の映像データ(同図上段参照)に対してそれぞれまとめてデジタル処理を施すことにより、各範囲e(1)〜e(m)の映像データがそれぞれ同じ水平ラインのデータとなるようにする(同図下段参照)ことが必要である。
【0011】
そして、まとめてデジタル処理を施さなければならない水平ラインの本数(水平ラインの方向に対する図10の範囲e(1)〜e(m/2−1), e(m/2+1)〜e(m)の傾き)は、スクリーンに対する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度(図8の角度α)が大きくなるほど増大する。
【0012】
しかし、液晶プロジェクタ内においてフレームメモリから読み出された映像データに対してこうしたデジタル処理を施す回路では、一度に処理することのできるデータ量に限界があるので、まとめてデジタル処理を施すことのできる水平ラインの本数にも限界がある。
【0013】
したがって、横方向の台形歪みの補正可能範囲(液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる最大の設置角度)には、この回路の処理能力からくる制約が存在する。
【0014】
そして、近年の液晶プロジェクタではコンポジットビデオ信号, Sビデオ信号, コンポーネント信号, アナログRGB信号といった様々な映像フォーマットの映像信号を入力し、そのうちの所望の映像信号を選択して映像を投影することができるようになっているが、図10の各範囲e(1)〜e(m)の映像データのデータ量は、それぞれの映像フォーマットで同一ではない。
【0015】
特に、アナログRGB信号では、一般に水平解像度が高いことや、静止画像を高精細に表示する必要があることなどから、各範囲e(1)〜e(m)の映像データのデータ量が他の映像信号におけるよりも多くなっている。
【0016】
そのため、アナログRGB信号の映像データに対して前述の回路でデジタル処理を施す場合には、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネント信号の映像データに対してデジタル処理を施す場合よりも、まとめてデジタル処理を施すことのできる水平ラインの本数が少なくなる(水平ラインの方向に対する図10の範囲e(1)〜e(m/2−1), e(m/2+1)〜e(m)の傾きの限界が小さくなる)。
【0017】
その結果、アナログRGB信号の映像を投影する場合には、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネント信号の映像を投影する場合よりも、横方向の台形歪みの補正可能範囲が狭くなる。
【0018】
ここで、操作者が横方向の台形歪みの補正のために操作パネルやリモートコントローラ上の操作キーで設定可能な液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度を、この最も狭い補正可能範囲であるアナログRGB信号の場合の補正可能範囲内の角度にすることもひとつの方法である。
【0019】
そうすれば、液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め横方向に設置する角度をこの操作キーで設定可能な設置角度の範囲内にさえしておけば、どの映像フォーマットの映像信号を入力して映像を投影するときにも横方向の台形歪みを補正することができる。
【0020】
しかし、そうした場合には、液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる角度が小さくなるので、家庭内などでの液晶プロジェクタの設置場所の制約が大きくなる。
【0021】
本発明は、上述の点に鑑み、横方向の台形歪みを補正するためのデジタル処理を行う回路を有する液晶プロジェクタその他の投射型表示装置において、スクリーンに対して斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる角度を大きくすることを課題としてなされたものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本出願人は、横方向の台形歪みを補正するためのデジタル処理を行う回路を有する投射型表示装置において、映像を投影すべき信号として選択された入力映像信号の映像フォーマットを判別する判別手段と、この判別手段の判別結果に応じてこの回路での台形歪みの補正範囲を制御する制御手段とを備えた投射型表示装置を提案する。
【0023】
この投射型表示装置では、映像を投影すべき信号として選択された入力映像信号の映像フォーマットが判別され、その判別結果に応じて、横方向の台形歪みを補正するためのデジタル処理を行う回路での補正範囲が制御される。
【0024】
このように横方向の台形歪みの補正範囲を映像フォーマットに応じて可変制御することにより、アナログRGB信号以外の映像信号の映像を投影する場合には、この回路の処理能力の範囲内で、アナログRGB信号の映像を投影する場合よりも横方向の台形歪みの補正範囲を広くすることができる。
【0025】
したがって、アナログRGB信号以外の映像信号の映像を投影する場合に、投射型表示装置をスクリーンに対して斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる角度を大きくすることができる。
【0026】
なお、この投射型表示装置において、一例として、映像を投影すべき信号として選択された入力映像信号がアナログRGB信号であるか否かを示す情報を入力するための操作手段をさらに備え、判別手段は、映像を投影すべき信号として選択された入力映像信号から得た水平走査周波数及びこの操作手段でのこの情報の入力結果に基づいて判別を行うことが好適である。
【0027】
このように、映像を投影すべき信号として選択された入力映像信号から得た水平走査周波数だけでなく、操作者が入力したアナログRGB信号であるか否かを示す情報にも基づいて映像フォーマットを判別することにより、互いに水平走査周波数がほぼ等しいアナログRGB信号とコンポーネント信号とのうちのいずれか一方が映像を投影すべき信号として選択された場合にも、その信号がアナログRGB信号とコンポーネント信号とのうちのいずれであるかを正しく判別することができるようになる。
【0028】
したがって、水平走査周波数がアナログRGB信号とほぼ等しいコンポーネント信号の映像を投影する場合にも、補正範囲を広くすることができるので、投射型表示装置を斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる角度を大きくすることができるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を液晶プロジェクタに適用した例について、図面を用いて具体的に説明する。
【0030】
図1は、本発明を適用した液晶プロジェクタ内の回路のうち本発明に関連する部分を示す。この液晶プロジェクタにそれぞれ別々の入力端子を介して外部から入力したコンポジットビデオ信号やSビデオ信号は、ビデオ信号処理系1に送られる。ビデオ信号処理系1は、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号を処理してRGB信号を作成するものである。ビデオ信号処理系1には、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号から水平同期信号及び垂直同期信号を分離する同期分離回路2が含まれている。
【0031】
他方、この液晶プロジェクタに共通の入力端子を介して外部から入力した(または、この液晶プロジェクタに設けられているスロットに挿入されたメモリースティック(小型メモリーカード)から入力した)コンポーネント信号またはアナログRGB信号は、同期信号処理回路3に送られる。同期信号処理回路3は、これらの信号を処理して、RGB信号を出力したり水平同期信号及び垂直同期信号を生成したりするものである。
【0032】
ビデオ信号処理系1から出力されたRGB信号は2入力1出力のセレクタ4の一方の入力端に送られ、同期信号処理回路3から出力されたRGB信号はこのセレクタ4のもう一方の入力端に送られる。
【0033】
セレクタ4で選択されたRGB信号は、A/D変換機5でデジタル変換された後、フレームメモリ6に記憶される。
【0034】
フレームメモリ6から読み出された各水平ラインの映像データは、スケーラ7に送られる。スケーラ7は、縦方向の台形歪みや横方向の台形歪みを補正するためのデジタル処理を映像データに対して施す回路である。
【0035】
スケーラ7での縦方向の台形歪みの補正は、図7を用いて説明したようにして行われる。
【0036】
他方、スケーラ7での横方向の台形歪みの補正は、図9及び図10を用いて説明したように、1フレーム中の各水平ラインL(1)〜L(n)を扇状にカバーする各範囲e(1)〜e(m)の映像データに対してそれぞれまとめてデジタル処理を施すことにより、各範囲e(1)〜e(m)の映像データがそれぞれ同じ水平ラインのデータとなるようにして行われる。
【0037】
スケーラ7内のレジスタ8には、スクリーンに対する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度(図8の角度α)の範囲を±30°として、この範囲内での設置角度毎に(例えば1°刻みや5°刻みといったような所定のピッチでの設置角度毎に)、その設置角度での横方向の台形歪みを補正するためにまとめてデジタル処理を施すべき範囲を具体的に特定する情報(図10に模式的に示した各範囲e(1)〜e(m)を具体的に特定する情報)が格納されている。
【0038】
スケーラ7から出力された映像データは、ミキシング回路9でキャラクタジェネレータ(図示略)からのキャラクタデータを混合され、ガンマ補正回路10でガンマ特性を補正され、D/A変換器11でアナログ変換された後、液晶パネルの駆動回路(図示略)に供給される。
【0039】
CPU12は、液晶プロジェクタ内の各回路の制御を行う(図では、CPU12から各回路への制御ラインは、スケーラ7への制御ラインを除いて図示を省略している)。
【0040】
ROM13には、CPU12が実行すべきプログラムが格納されている以外に、図2〜図4に示すように、複数種類の映像フォーマットとそれらの映像フォーマットの各々についてのスケーラ7での横方向の台形歪みの補正範囲の情報(レジスタ8内の情報に基づいて映像データに対してデジタル処理を施すことを許容する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度の範囲の情報)とを対応させたテーブルが格納されている。
【0041】
このテーブルでは、アナログRGB信号についての補正範囲は±9°となっていて狭いのに対し、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネント信号についての補正範囲は±30°(一部では±20°)でありアナログRGB信号におけるよりも広くなっている。なお、この補正範囲における「+」, 「−」の角度はそれぞれ斜め左横方向, 斜め右横方向の設置角度を表す。
【0042】
この±9°という補正範囲は、アナログRGB信号の映像を投影する場合のスケーラ7での横方向の台形歪みの補正可能範囲(スケーラ7の処理能力によって決まる補正可能範囲)内になっている。また、この±30°(一部では±20°)という補正範囲も、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネント信号の映像を投影する場合のスケーラ7での横方向の台形歪みの補正可能範囲内になっている。
【0043】
この液晶プロジェクタの操作パネルやリモートコントローラには、図示は省略するが、映像を投影すべき信号として、コンポジットビデオ信号の入力端子, Sビデオ信号の入力端子, コンポーネント信号/アナログRGB信号の入力端子, メモリースティック用のスロットのうちのいずれかを介して入力されている映像信号を選択するための操作キー(「入力選択キー」と呼ぶ)や、台形歪みの補正のために液晶プロジェクタの設置角度を設定する(例えば1°刻みや5°刻みといったような所定のピッチで設定する)ための操作キー(「設置角度設定キー」と呼ぶ)などの各種の操作キーに加えて、入力選択キーで選択された入力映像信号がアナログRGB信号であるか否かを示す情報(入力設定情報)を設定するための操作キー(「入力設定キー」と呼ぶ)が設けられている。
【0044】
また、この設置角度設定キーで横方向の台形歪みの補正のために設定可能な液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度は、ROM13内のテーブル(図2〜図4)において最も広い補正範囲である±30°になっている。
【0045】
CPU12には、操作パネルやリモートコントローラ上のこれらの操作キーの操作に基づく情報が送られる。
【0046】
図5は、CPU12がこの入力選択キー及び入力設定キーの操作情報に基づいて定期的に(例えば数秒〜数十秒程度の期間毎に)実行する処理を示す。この処理では、まず、入力選択キーで現在選択されている入力映像信号から得た水平同期信号を所定時間カウントし、そのカウント結果に基づいてその水平同期信号の周波数を算出する(ステップS1)。
【0047】
すなわち、入力選択キーで現在コンポジットビデオ信号やSビデオ信号が選択されている場合(この場合には図1のセレクタ4ではビデオ信号処理系1から出力されたRGB信号が選択される)には、ビデオ信号処理系1内の同期分離回路2で分離された水平同期信号を所定時間カウントしてその水平同期信号の周波数を算出する。
【0048】
他方、入力選択キーで現在コンポーネント信号/アナログRGB信号が選択されている場合(この場合には図1のセレクタ4では同期信号処理回路3から出力されたRGB信号が選択される)には、同期信号処理回路3で生成された水平同期信号を所定時間カウントしてその水平同期信号の周波数を算出する。
【0049】
続いて、入力設定キーの入力設定情報から、入力選択キーで現在選択されている入力映像信号がアナログRGB信号であるか否を確認する(ステップS2)。
【0050】
続いて、ステップS1での算出結果及びステップS2での確認結果に基づき、入力選択キーで現在選択されている入力映像信号の映像フォーマットが、ROM13内のテーブル(図2〜図4)におけるいずれの映像フォーマットと一致するかを判別する(ステップS3)。
【0051】
すなわち、例えばステップS1で算出した水平同期信号の周波数が約15.73kHzである場合には、現在選択されている入力映像信号の映像フォーマットが、ROM13内のテーブルにおける名称「V60」や「15k60」の映像フォーマット(fH=15.734kHzのビデオ信号のフォーマット)(図2)と一致していると判別する。
【0052】
また、例えばステップS1で算出した水平同期信号の周波数が約31.47kHzであってステップS2でアナログRGB信号であると確認した場合には、現在選択されている入力映像信号の映像フォーマットが、ROM13内のテーブルにおける名称「VGA−1(VGA350)」や「VGA−2(TEXT)/VESA70」や「VESA60」の映像フォーマット(fH=31.469kHzのアナログRGB信号のフォーマット)(図2)と一致していると判別する。
【0053】
また、例えばステップS1で算出した水平同期信号の周波数が約31.47kHzであってステップS2でアナログRGB信号ではないと確認した場合には、現在選択されている入力映像信号の映像フォーマットが、ROM13内のテーブルにおける名称「P.Component480/60p」の映像フォーマット(fH=31.470kHzの倍速コンポーネント信号のフォーマット)(図3)と一致していると判別する。
【0054】
続いて、ROM13内のテーブルにおいてステップS3で判別した映像フォーマットに対応している補正範囲を、レジスタ8内の情報に基づいて映像データに対してデジタル処理を施すことを許容する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度の範囲として、スケーラ7に指示する(ステップS4)。
【0055】
すなわち、ステップS3で名称「V60」や「15k60」の映像フォーマットと一致していると判別した場合には、レジスタ8内の情報に基づいて映像データに対してデジタル処理を施すことを許容する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度の範囲として、±30°をスケーラ7に指示する。
【0056】
また、ステップS3で名称「VGA−1(VGA350)」や「VGA−2(TEXT)/VESA70」や「VESA60」の映像フォーマットと一致していると判別した場合には、レジスタ8内の情報に基づいて映像データに対してデジタル処理を施すことを許容する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度の範囲として、±9°をスケーラ7に指示する。
【0057】
また、ステップS3で名称「P.Component480/60p」の映像フォーマットと一致していると判別した場合には、レジスタ8内の情報に基づいて映像データに対してデジタル処理を施すことを許容する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度の範囲として、±30°をスケーラ7に指示する。
【0058】
このステップS4が終わると、処理を終了する。
【0059】
スケーラ7では、この図5の処理によって指示された補正範囲内で、前述の設置角度設定キーで設定された液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度に応じて、その設置角度での横方向の台形歪みを補正するためのデジタル処理を、フレームメモリ6から読み出された各水平ラインの映像データに対して施す。
【0060】
次に、この液晶プロジェクタにおいて横方向の台形歪みが補正される様子について説明する。
【0061】
操作者は、アナログRGB信号の映像を投影したい場合には、入力選択キーでアナログRGB信号を選択するとともに、入力設定キーでアナログRGB信号であることを示す情報を設定する。
【0062】
すると、図5に示したCPU12の処理により、補正範囲±9°がスケーラ7に指示される。
【0063】
操作者が、例えば液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め左横方向に9°の角度で設置し、設置角度設定キーで設置角度を+9°に設定して映像を投影すると、スケーラ7の処理により、横方向の台形歪みが補正される。
【0064】
他方、操作者は、コンポジットビデオ信号, Sビデオ信号またはコンポーネント信号の映像を投影したい場合には、入力選択キーでコンポジットビデオ信号, Sビデオ信号またはコンポーネント信号を選択するとともに、入力設定キーでアナログRGB信号ではないことを示す情報を設定する。
【0065】
すると、図5に示したCPU12の処理により、補正範囲±30°(一部では±20°)がスケーラ7に指示される。
【0066】
操作者が、例えば液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め左横方向に30°(補正範囲が±20°の映像信号については20°)の角度で設置し、設置角度設定キーで設置角度を+30°(補正範囲が±20°の映像信号については+20°)に設定して映像を投影すると、スケーラ7の処理により、横方向の台形歪みが補正される。
【0067】
このように、この液晶プロジェクタによれば、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネント信号の映像を投影する場合には、スケーラ7の処理能力の範囲内で、アナログRGB信号の映像を投影する場合よりも横方向の台形歪みの補正範囲が広くなる。
【0068】
したがって、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネント信号の映像を投影する場合に、スクリーンに対して液晶プロジェクタを斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる角度が大きくなっている。
【0069】
これにより、家庭内などでの液晶プロジェクタの設置場所の制約が少なくなっている。
【0070】
また、前述のfH=31.469kHzのアナログRGB信号とfH=31.470kHzの倍速コンポーネント信号との例のように、互いに水平走査周波数がほぼ等しいアナログRGB信号とコンポーネント信号とのうちのいずれか一方を映像を投影すべき信号として選択した場合にも、その信号がアナログRGB信号とコンポーネント信号とのうちのいずれであるかが正しく判別され、コンポーネント信号であるときには、アナログRGB信号の映像を投影する場合よりも横方向の台形歪みの補正範囲が広くなる。
【0071】
したがって、水平走査周波数がアナログRGB信号とほぼ等しいコンポーネント信号の映像を投影する場合にも、スクリーンに対して液晶プロジェクタを斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる角度が大きくなっている。
【0072】
なお、以上の例では、CPU12が図5の処理によってスケーラ7に指示した補正範囲を操作者に知らせるようにはなっていない。しかし、例えば、この補正範囲を表す文字のキャラクタデータをミキシング回路9で映像データに混合させることにより、スクリーンへの投影画像にこの補正範囲を表す文字がスーパインポーズして表示される(アナログRGB信号の映像を投影する場合には「±9°」の文字が表示され、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネント信号の映像を投影する場合には「±30°」の文字(一部では「±20°」の文字)が表示される)ようにしてもよい。
【0073】
それにより、操作者が、液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め横方向に設置してもよい角度(横方向の台形歪みを補正することのできる角度)の上限や、設置角度設定キーで設定してもよい角度の上限を、映像フォーマット毎に簡単且つ正確に把握することができるようになる。
【0074】
また、以上の例では液晶プロジェクタに本発明を適用しているが、液晶プロジェクタ以外の投射型表示装置であって横方向の台形歪みを補正するためのデジタル処理を行う回路を有するものにも本発明を適用してよい。
【0075】
また、本発明は、以上の例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとりうることはもちろんである。
【0076】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る投射型表示装置によれば、アナログRGB信号以外の映像信号の映像を投影する場合に、アナログRGB信号の映像を投影する場合よりも、投射型表示装置をスクリーンに対して斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる角度を大きくすることができるので、家庭内などでの投射型表示装置の設置場所の制約を少なくすることができるという効果が得られる。
【0077】
また、水平走査周波数がアナログRGB信号とほぼ等しいコンポーネント信号の映像を投影する場合にも、補正範囲を広くすることができるので、投射型表示装置をスクリーンに対して斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる角度を大きくすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶プロジェクタ内の回路のうち本発明に関連する部分を示す図である。
【図2】図1のROM内のテーブルを示す図である。
【図3】図1のROM内のテーブルを示す図である。
【図4】図1のROM内のテーブルを示す図である。
【図5】図1のCPUが実行する処理を示すフローチャートである。
【図6】液晶プロジェクタの設置例を示す図である。
【図7】縦方向の台形歪み及びその補正の様子を示す図である。
【図8】液晶プロジェクタの設置例を示す図である。
【図9】横方向の台形歪み及びその補正の様子を示す図である。
【図10】横方向の台形歪み補正のためのデジタル処理を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 ビデオ信号処理系、 2 同期分離回路、 3 同期信号処理回路、 4セレクタ、 5 A/D変換器、 6 フレームメモリ、 7 スケーラ、 8 レジスタ、 9 ミキシング回路、 10 ガンマ補正回路、 11 D/A変換器、 12 CPU、 13 ROM

Claims (2)

  1. 横方向の台形歪みを補正するためのデジタル処理を行う回路を有する投射型表示装置において、
    映像を投影すべき信号として選択された入力映像信号の映像フォーマットを判別する判別手段と、
    前記判別手段の判別結果に応じて、前記回路での前記台形歪みの補正範囲を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 請求項1に記載の投射型表示装置において、
    映像を投影すべき信号として選択された入力映像信号がアナログRGB信号であるか否かを示す情報を入力するための操作手段
    をさらに備えており、
    前記判別手段は、前記入力映像信号から得た水平走査周波数及び前記操作手段での前記情報の入力結果に基づいて判別を行うことを特徴とする投射型表示装置。
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