JP2003046907A - 投射型表示装置 - Google Patents

投射型表示装置

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JP2003046907A JP2001229856A JP2001229856A JP2003046907A JP 2003046907 A JP2003046907 A JP 2003046907A JP 2001229856 A JP2001229856 A JP 2001229856A JP 2001229856 A JP2001229856 A JP 2001229856A JP 2003046907 A JP2003046907 A JP 2003046907A
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克浩 木戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横方向の台形歪みを補正するためのデジタル
処理を行う回路を有する液晶プロジェクタにおいて、ス
クリーンに対して斜め横方向に設置しても横方向の台形
歪みを補正することのできる角度を大きくする。 【解決手段】 横方向の台形歪みを補正するためのデジ
タル処理を行う回路7を有する投射型表示装置におい
て、映像を投影すべき信号として選択された入力映像信
号の映像フォーマットを判別する判別手段12と、判別
手段12の判別結果に応じて回路7での台形歪みの補正
範囲を制御する制御手段12とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶プロジ
ェクタのような投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクタからスクリーンに映像
を投影する場合、図6に示すように液晶プロジェクタ2
1をスクリーン22に対して斜め上の位置に設置したり
(例えば液晶プロジェクタ21を天井に吊り下げた
り)、あるいは逆に液晶プロジェクタをスクリーンに対
して斜め下の位置に設置すると、そのままでは、図7A
に例示するように、スクリーン上の画面23に、画面の
横サイズが画面上端から画面下端に向けて漸減または漸
増する歪みである縦方向の台形歪みが生じてしまう(図
7では液晶プロジェクタが斜め下の位置にある状態につ
いて示している)。
【0003】そこで、従来から液晶プロジェクタには、
この縦方向の台形歪みを補正する機能が備えられてい
る。この補正は、1フレーム分の映像データ中の個々の
水平ラインのデータに対して、個別に補間処理や間引き
処理などのデジタル処理を施すことによって行われる。
すなわち、例えば液晶プロジェクタがスクリーンに対し
て斜め下の位置にあるときには、液晶プロジェクタをス
クリーンと同じ高さの位置に設置して映像を投影したと
すると図7Bに示すようにスクリーン上の画面24の形
状が図7Aとは逆の形状の台形(画面の横サイズが画面
上端から画面下端に向けて漸増するような形状)になる
ようなデジタル処理を、個々の水平ラインのデータに対
して施す。
【0004】これにより、液晶プロジェクタをスクリー
ンに対して斜め下の位置に設置して映像を投影するとき
には、図7Cに示すように、スクリーン上の画面25の
形状が、縦方向の台形歪みが補正された形状になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、家庭内など
で液晶プロジェクタを使用する場合、スペースの都合
で、図8に示すように液晶プロジェクタ21をスクリー
ン22に対して或る角度αだけ斜め左横または斜め右横
の位置に設置する(例えば、スクリーンの正面には家具
があるのでその家具の横に液晶プロジェクタを設置す
る)ことも少なくない。
【0006】このように液晶プロジェクタをスクリーン
に対して斜め左横または斜め右横に設置して映像を投影
するとき、そのままでは、図9Aに例示するように、ス
クリーン上の画面26に、画面の縦サイズが画面左端か
ら画面右端に向けて漸増または漸減する歪みである横方
向の台形歪みが生じてしまう(図9では液晶プロジェク
タが斜め左横の位置にある状態について示している)。
【0007】この横方向の台形歪みを補正するために
は、縦方向の台形歪みの補正の場合と同様に、液晶プロ
ジェクタをスクリーンの正面の位置に設置して映像を投
影したとするとスクリーン上の画面27の形状が図9B
に示すように図9Aとは逆の形状の台形(画面の縦サイ
ズが画面左端から画面右端に向けて漸減するような形
状)になるようなデジタル処理を施せばよい。
【0008】これにより、液晶プロジェクタをスクリー
ンに対して斜め左横の位置に設置して映像を投影すると
きには、図9Cに示すように、スクリーン上の画面28
の形状が、横方向の台形歪みが補正された形状になる。
【0009】ただし、縦方向の台形歪みの補正の場合に
は画面の横方向(画面サイズを変更すべき方向)と各水
平ラインの方向とが一致するので個々の水平ラインのデ
ータに対して個別にデジタル処理を施せばよいのに対し
て、横方向の台形歪みの補正の場合には、画面の縦方向
(画面サイズを変更すべき方向)と各水平ラインの方向
とが一致しないので、複数本の水平ライン分の映像デー
タに対してまとめてデジタル処理を施すことが必要であ
る。
【0010】すなわち、図10に模式的に示すように、
1フレーム中の各水平ラインL(1)〜L(n)を扇状
にカバーする各範囲e(1)〜e(m)の映像データ
(同図上段参照)に対してそれぞれまとめてデジタル処
理を施すことにより、各範囲e(1)〜e(m)の映像
データがそれぞれ同じ水平ラインのデータとなるように
する(同図下段参照)ことが必要である。
【0011】そして、まとめてデジタル処理を施さなけ
ればならない水平ラインの本数(水平ラインの方向に対
する図10の範囲e(1)〜e(m/2−1), e(m
/2+1)〜e(m)の傾き)は、スクリーンに対する
液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度(図8の角度
α)が大きくなるほど増大する。
【0012】しかし、液晶プロジェクタ内においてフレ
ームメモリから読み出された映像データに対してこうし
たデジタル処理を施す回路では、一度に処理することの
できるデータ量に限界があるので、まとめてデジタル処
理を施すことのできる水平ラインの本数にも限界があ
る。
【0013】したがって、横方向の台形歪みの補正可能
範囲(液晶プロジェクタをスクリーンに対して斜め横方
向に設置しても横方向の台形歪みを補正することのでき
る最大の設置角度)には、この回路の処理能力からくる
制約が存在する。
【0014】そして、近年の液晶プロジェクタではコン
ポジットビデオ信号, Sビデオ信号, コンポーネント信
号, アナログRGB信号といった様々な映像フォーマッ
トの映像信号を入力し、そのうちの所望の映像信号を選
択して映像を投影することができるようになっている
が、図10の各範囲e(1)〜e(m)の映像データの
データ量は、それぞれの映像フォーマットで同一ではな
い。
【0015】特に、アナログRGB信号では、一般に水
平解像度が高いことや、静止画像を高精細に表示する必
要があることなどから、各範囲e(1)〜e(m)の映
像データのデータ量が他の映像信号におけるよりも多く
なっている。
【0016】そのため、アナログRGB信号の映像デー
タに対して前述の回路でデジタル処理を施す場合には、
コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネン
ト信号の映像データに対してデジタル処理を施す場合よ
りも、まとめてデジタル処理を施すことのできる水平ラ
インの本数が少なくなる(水平ラインの方向に対する図
10の範囲e(1)〜e(m/2−1), e(m/2+
1)〜e(m)の傾きの限界が小さくなる)。
【0017】その結果、アナログRGB信号の映像を投
影する場合には、コンポジットビデオ信号やSビデオ信
号やコンポーネント信号の映像を投影する場合よりも、
横方向の台形歪みの補正可能範囲が狭くなる。
【0018】ここで、操作者が横方向の台形歪みの補正
のために操作パネルやリモートコントローラ上の操作キ
ーで設定可能な液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角
度を、この最も狭い補正可能範囲であるアナログRGB
信号の場合の補正可能範囲内の角度にすることもひとつ
の方法である。
【0019】そうすれば、液晶プロジェクタをスクリー
ンに対して斜め横方向に設置する角度をこの操作キーで
設定可能な設置角度の範囲内にさえしておけば、どの映
像フォーマットの映像信号を入力して映像を投影すると
きにも横方向の台形歪みを補正することができる。
【0020】しかし、そうした場合には、液晶プロジェ
クタをスクリーンに対して斜め横方向に設置しても横方
向の台形歪みを補正することのできる角度が小さくなる
ので、家庭内などでの液晶プロジェクタの設置場所の制
約が大きくなる。
【0021】本発明は、上述の点に鑑み、横方向の台形
歪みを補正するためのデジタル処理を行う回路を有する
液晶プロジェクタその他の投射型表示装置において、ス
クリーンに対して斜め横方向に設置しても横方向の台形
歪みを補正することのできる角度を大きくすることを課
題としてなされたものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本出願人は、横方向の台形歪みを補正するためのデ
ジタル処理を行う回路を有する投射型表示装置におい
て、映像を投影すべき信号として選択された入力映像信
号の映像フォーマットを判別する判別手段と、この判別
手段の判別結果に応じてこの回路での台形歪みの補正範
囲を制御する制御手段とを備えた投射型表示装置を提案
する。
【0023】この投射型表示装置では、映像を投影すべ
き信号として選択された入力映像信号の映像フォーマッ
トが判別され、その判別結果に応じて、横方向の台形歪
みを補正するためのデジタル処理を行う回路での補正範
囲が制御される。
【0024】このように横方向の台形歪みの補正範囲を
映像フォーマットに応じて可変制御することにより、ア
ナログRGB信号以外の映像信号の映像を投影する場合
には、この回路の処理能力の範囲内で、アナログRGB
信号の映像を投影する場合よりも横方向の台形歪みの補
正範囲を広くすることができる。
【0025】したがって、アナログRGB信号以外の映
像信号の映像を投影する場合に、投射型表示装置をスク
リーンに対して斜め横方向に設置しても横方向の台形歪
みを補正することのできる角度を大きくすることができ
る。
【0026】なお、この投射型表示装置において、一例
として、映像を投影すべき信号として選択された入力映
像信号がアナログRGB信号であるか否かを示す情報を
入力するための操作手段をさらに備え、判別手段は、映
像を投影すべき信号として選択された入力映像信号から
得た水平走査周波数及びこの操作手段でのこの情報の入
力結果に基づいて判別を行うことが好適である。
【0027】このように、映像を投影すべき信号として
選択された入力映像信号から得た水平走査周波数だけで
なく、操作者が入力したアナログRGB信号であるか否
かを示す情報にも基づいて映像フォーマットを判別する
ことにより、互いに水平走査周波数がほぼ等しいアナロ
グRGB信号とコンポーネント信号とのうちのいずれか
一方が映像を投影すべき信号として選択された場合に
も、その信号がアナログRGB信号とコンポーネント信
号とのうちのいずれであるかを正しく判別することがで
きるようになる。
【0028】したがって、水平走査周波数がアナログR
GB信号とほぼ等しいコンポーネント信号の映像を投影
する場合にも、補正範囲を広くすることができるので、
投射型表示装置を斜め横方向に設置しても横方向の台形
歪みを補正することのできる角度を大きくすることがで
きるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を液晶プロジェクタ
に適用した例について、図面を用いて具体的に説明す
る。
【0030】図1は、本発明を適用した液晶プロジェク
タ内の回路のうち本発明に関連する部分を示す。この液
晶プロジェクタにそれぞれ別々の入力端子を介して外部
から入力したコンポジットビデオ信号やSビデオ信号
は、ビデオ信号処理系1に送られる。ビデオ信号処理系
1は、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号を処理し
てRGB信号を作成するものである。ビデオ信号処理系
1には、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号から水
平同期信号及び垂直同期信号を分離する同期分離回路2
が含まれている。
【0031】他方、この液晶プロジェクタに共通の入力
端子を介して外部から入力した(または、この液晶プロ
ジェクタに設けられているスロットに挿入されたメモリ
ースティック(小型メモリーカード)から入力した)コ
ンポーネント信号またはアナログRGB信号は、同期信
号処理回路3に送られる。同期信号処理回路3は、これ
らの信号を処理して、RGB信号を出力したり水平同期
信号及び垂直同期信号を生成したりするものである。
【0032】ビデオ信号処理系1から出力されたRGB
信号は2入力1出力のセレクタ4の一方の入力端に送ら
れ、同期信号処理回路3から出力されたRGB信号はこ
のセレクタ4のもう一方の入力端に送られる。
【0033】セレクタ4で選択されたRGB信号は、A
/D変換機5でデジタル変換された後、フレームメモリ
6に記憶される。
【0034】フレームメモリ6から読み出された各水平
ラインの映像データは、スケーラ7に送られる。スケー
ラ7は、縦方向の台形歪みや横方向の台形歪みを補正す
るためのデジタル処理を映像データに対して施す回路で
ある。
【0035】スケーラ7での縦方向の台形歪みの補正
は、図7を用いて説明したようにして行われる。
【0036】他方、スケーラ7での横方向の台形歪みの
補正は、図9及び図10を用いて説明したように、1フ
レーム中の各水平ラインL(1)〜L(n)を扇状にカ
バーする各範囲e(1)〜e(m)の映像データに対し
てそれぞれまとめてデジタル処理を施すことにより、各
範囲e(1)〜e(m)の映像データがそれぞれ同じ水
平ラインのデータとなるようにして行われる。
【0037】スケーラ7内のレジスタ8には、スクリー
ンに対する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度
(図8の角度α)の範囲を±30°として、この範囲内
での設置角度毎に(例えば1°刻みや5°刻みといった
ような所定のピッチでの設置角度毎に)、その設置角度
での横方向の台形歪みを補正するためにまとめてデジタ
ル処理を施すべき範囲を具体的に特定する情報(図10
に模式的に示した各範囲e(1)〜e(m)を具体的に
特定する情報)が格納されている。
【0038】スケーラ7から出力された映像データは、
ミキシング回路9でキャラクタジェネレータ(図示略)
からのキャラクタデータを混合され、ガンマ補正回路1
0でガンマ特性を補正され、D/A変換器11でアナロ
グ変換された後、液晶パネルの駆動回路(図示略)に供
給される。
【0039】CPU12は、液晶プロジェクタ内の各回
路の制御を行う(図では、CPU12から各回路への制
御ラインは、スケーラ7への制御ラインを除いて図示を
省略している)。
【0040】ROM13には、CPU12が実行すべき
プログラムが格納されている以外に、図2〜図4に示す
ように、複数種類の映像フォーマットとそれらの映像フ
ォーマットの各々についてのスケーラ7での横方向の台
形歪みの補正範囲の情報(レジスタ8内の情報に基づい
て映像データに対してデジタル処理を施すことを許容す
る液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度の範囲の情
報)とを対応させたテーブルが格納されている。
【0041】このテーブルでは、アナログRGB信号に
ついての補正範囲は±9°となっていて狭いのに対し、
コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネン
ト信号についての補正範囲は±30°(一部では±20
°)でありアナログRGB信号におけるよりも広くなっ
ている。なお、この補正範囲における「+」, 「−」の
角度はそれぞれ斜め左横方向, 斜め右横方向の設置角度
を表す。
【0042】この±9°という補正範囲は、アナログR
GB信号の映像を投影する場合のスケーラ7での横方向
の台形歪みの補正可能範囲(スケーラ7の処理能力によ
って決まる補正可能範囲)内になっている。また、この
±30°(一部では±20°)という補正範囲も、コン
ポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネント信
号の映像を投影する場合のスケーラ7での横方向の台形
歪みの補正可能範囲内になっている。
【0043】この液晶プロジェクタの操作パネルやリモ
ートコントローラには、図示は省略するが、映像を投影
すべき信号として、コンポジットビデオ信号の入力端
子, Sビデオ信号の入力端子, コンポーネント信号/ア
ナログRGB信号の入力端子,メモリースティック用の
スロットのうちのいずれかを介して入力されている映像
信号を選択するための操作キー(「入力選択キー」と呼
ぶ)や、台形歪みの補正のために液晶プロジェクタの設
置角度を設定する(例えば1°刻みや5°刻みといった
ような所定のピッチで設定する)ための操作キー(「設
置角度設定キー」と呼ぶ)などの各種の操作キーに加え
て、入力選択キーで選択された入力映像信号がアナログ
RGB信号であるか否かを示す情報(入力設定情報)を
設定するための操作キー(「入力設定キー」と呼ぶ)が
設けられている。
【0044】また、この設置角度設定キーで横方向の台
形歪みの補正のために設定可能な液晶プロジェクタの斜
め横方向の設置角度は、ROM13内のテーブル(図2
〜図4)において最も広い補正範囲である±30°にな
っている。
【0045】CPU12には、操作パネルやリモートコ
ントローラ上のこれらの操作キーの操作に基づく情報が
送られる。
【0046】図5は、CPU12がこの入力選択キー及
び入力設定キーの操作情報に基づいて定期的に(例えば
数秒〜数十秒程度の期間毎に)実行する処理を示す。こ
の処理では、まず、入力選択キーで現在選択されている
入力映像信号から得た水平同期信号を所定時間カウント
し、そのカウント結果に基づいてその水平同期信号の周
波数を算出する(ステップS1)。
【0047】すなわち、入力選択キーで現在コンポジッ
トビデオ信号やSビデオ信号が選択されている場合(こ
の場合には図1のセレクタ4ではビデオ信号処理系1か
ら出力されたRGB信号が選択される)には、ビデオ信
号処理系1内の同期分離回路2で分離された水平同期信
号を所定時間カウントしてその水平同期信号の周波数を
算出する。
【0048】他方、入力選択キーで現在コンポーネント
信号/アナログRGB信号が選択されている場合(この
場合には図1のセレクタ4では同期信号処理回路3から
出力されたRGB信号が選択される)には、同期信号処
理回路3で生成された水平同期信号を所定時間カウント
してその水平同期信号の周波数を算出する。
【0049】続いて、入力設定キーの入力設定情報か
ら、入力選択キーで現在選択されている入力映像信号が
アナログRGB信号であるか否を確認する(ステップS
2)。
【0050】続いて、ステップS1での算出結果及びス
テップS2での確認結果に基づき、入力選択キーで現在
選択されている入力映像信号の映像フォーマットが、R
OM13内のテーブル(図2〜図4)におけるいずれの
映像フォーマットと一致するかを判別する(ステップS
3)。
【0051】すなわち、例えばステップS1で算出した
水平同期信号の周波数が約15.73kHzである場合
には、現在選択されている入力映像信号の映像フォーマ
ットが、ROM13内のテーブルにおける名称「V6
0」や「15k60」の映像フォーマット(fH=1
5.734kHzのビデオ信号のフォーマット)(図
2)と一致していると判別する。
【0052】また、例えばステップS1で算出した水平
同期信号の周波数が約31.47kHzであってステッ
プS2でアナログRGB信号であると確認した場合に
は、現在選択されている入力映像信号の映像フォーマッ
トが、ROM13内のテーブルにおける名称「VGA−
1(VGA350)」や「VGA−2(TEXT)/V
ESA70」や「VESA60」の映像フォーマット
(fH=31.469kHzのアナログRGB信号のフ
ォーマット)(図2)と一致していると判別する。
【0053】また、例えばステップS1で算出した水平
同期信号の周波数が約31.47kHzであってステッ
プS2でアナログRGB信号ではないと確認した場合に
は、現在選択されている入力映像信号の映像フォーマッ
トが、ROM13内のテーブルにおける名称「P.Co
mponent480/60p」の映像フォーマット
(fH=31.470kHzの倍速コンポーネント信号
のフォーマット)(図3)と一致していると判別する。
【0054】続いて、ROM13内のテーブルにおいて
ステップS3で判別した映像フォーマットに対応してい
る補正範囲を、レジスタ8内の情報に基づいて映像デー
タに対してデジタル処理を施すことを許容する液晶プロ
ジェクタの斜め横方向の設置角度の範囲として、スケー
ラ7に指示する(ステップS4)。
【0055】すなわち、ステップS3で名称「V60」
や「15k60」の映像フォーマットと一致していると
判別した場合には、レジスタ8内の情報に基づいて映像
データに対してデジタル処理を施すことを許容する液晶
プロジェクタの斜め横方向の設置角度の範囲として、±
30°をスケーラ7に指示する。
【0056】また、ステップS3で名称「VGA−1
(VGA350)」や「VGA−2(TEXT)/VE
SA70」や「VESA60」の映像フォーマットと一
致していると判別した場合には、レジスタ8内の情報に
基づいて映像データに対してデジタル処理を施すことを
許容する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度の範
囲として、±9°をスケーラ7に指示する。
【0057】また、ステップS3で名称「P.Comp
onent480/60p」の映像フォーマットと一致
していると判別した場合には、レジスタ8内の情報に基
づいて映像データに対してデジタル処理を施すことを許
容する液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度の範囲
として、±30°をスケーラ7に指示する。
【0058】このステップS4が終わると、処理を終了
する。
【0059】スケーラ7では、この図5の処理によって
指示された補正範囲内で、前述の設置角度設定キーで設
定された液晶プロジェクタの斜め横方向の設置角度に応
じて、その設置角度での横方向の台形歪みを補正するた
めのデジタル処理を、フレームメモリ6から読み出され
た各水平ラインの映像データに対して施す。
【0060】次に、この液晶プロジェクタにおいて横方
向の台形歪みが補正される様子について説明する。
【0061】操作者は、アナログRGB信号の映像を投
影したい場合には、入力選択キーでアナログRGB信号
を選択するとともに、入力設定キーでアナログRGB信
号であることを示す情報を設定する。
【0062】すると、図5に示したCPU12の処理に
より、補正範囲±9°がスケーラ7に指示される。
【0063】操作者が、例えば液晶プロジェクタをスク
リーンに対して斜め左横方向に9°の角度で設置し、設
置角度設定キーで設置角度を+9°に設定して映像を投
影すると、スケーラ7の処理により、横方向の台形歪み
が補正される。
【0064】他方、操作者は、コンポジットビデオ信
号, Sビデオ信号またはコンポーネント信号の映像を投
影したい場合には、入力選択キーでコンポジットビデオ
信号,Sビデオ信号またはコンポーネント信号を選択す
るとともに、入力設定キーでアナログRGB信号ではな
いことを示す情報を設定する。
【0065】すると、図5に示したCPU12の処理に
より、補正範囲±30°(一部では±20°)がスケー
ラ7に指示される。
【0066】操作者が、例えば液晶プロジェクタをスク
リーンに対して斜め左横方向に30°(補正範囲が±2
0°の映像信号については20°)の角度で設置し、設
置角度設定キーで設置角度を+30°(補正範囲が±2
0°の映像信号については+20°)に設定して映像を
投影すると、スケーラ7の処理により、横方向の台形歪
みが補正される。
【0067】このように、この液晶プロジェクタによれ
ば、コンポジットビデオ信号やSビデオ信号やコンポー
ネント信号の映像を投影する場合には、スケーラ7の処
理能力の範囲内で、アナログRGB信号の映像を投影す
る場合よりも横方向の台形歪みの補正範囲が広くなる。
【0068】したがって、コンポジットビデオ信号やS
ビデオ信号やコンポーネント信号の映像を投影する場合
に、スクリーンに対して液晶プロジェクタを斜め横方向
に設置しても横方向の台形歪みを補正することのできる
角度が大きくなっている。
【0069】これにより、家庭内などでの液晶プロジェ
クタの設置場所の制約が少なくなっている。
【0070】また、前述のfH=31.469kHzの
アナログRGB信号とfH=31.470kHzの倍速
コンポーネント信号との例のように、互いに水平走査周
波数がほぼ等しいアナログRGB信号とコンポーネント
信号とのうちのいずれか一方を映像を投影すべき信号と
して選択した場合にも、その信号がアナログRGB信号
とコンポーネント信号とのうちのいずれであるかが正し
く判別され、コンポーネント信号であるときには、アナ
ログRGB信号の映像を投影する場合よりも横方向の台
形歪みの補正範囲が広くなる。
【0071】したがって、水平走査周波数がアナログR
GB信号とほぼ等しいコンポーネント信号の映像を投影
する場合にも、スクリーンに対して液晶プロジェクタを
斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正するこ
とのできる角度が大きくなっている。
【0072】なお、以上の例では、CPU12が図5の
処理によってスケーラ7に指示した補正範囲を操作者に
知らせるようにはなっていない。しかし、例えば、この
補正範囲を表す文字のキャラクタデータをミキシング回
路9で映像データに混合させることにより、スクリーン
への投影画像にこの補正範囲を表す文字がスーパインポ
ーズして表示される(アナログRGB信号の映像を投影
する場合には「±9°」の文字が表示され、コンポジッ
トビデオ信号やSビデオ信号やコンポーネント信号の映
像を投影する場合には「±30°」の文字(一部では
「±20°」の文字)が表示される)ようにしてもよ
い。
【0073】それにより、操作者が、液晶プロジェクタ
をスクリーンに対して斜め横方向に設置してもよい角度
(横方向の台形歪みを補正することのできる角度)の上
限や、設置角度設定キーで設定してもよい角度の上限
を、映像フォーマット毎に簡単且つ正確に把握すること
ができるようになる。
【0074】また、以上の例では液晶プロジェクタに本
発明を適用しているが、液晶プロジェクタ以外の投射型
表示装置であって横方向の台形歪みを補正するためのデ
ジタル処理を行う回路を有するものにも本発明を適用し
てよい。
【0075】また、本発明は、以上の例に限らず、本発
明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとり
うることはもちろんである。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る投射型表示
装置によれば、アナログRGB信号以外の映像信号の映
像を投影する場合に、アナログRGB信号の映像を投影
する場合よりも、投射型表示装置をスクリーンに対して
斜め横方向に設置しても横方向の台形歪みを補正するこ
とのできる角度を大きくすることができるので、家庭内
などでの投射型表示装置の設置場所の制約を少なくする
ことができるという効果が得られる。
【0077】また、水平走査周波数がアナログRGB信
号とほぼ等しいコンポーネント信号の映像を投影する場
合にも、補正範囲を広くすることができるので、投射型
表示装置をスクリーンに対して斜め横方向に設置しても
横方向の台形歪みを補正することのできる角度を大きく
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶プロジェクタ内の回路の
うち本発明に関連する部分を示す図である。
【図2】図1のROM内のテーブルを示す図である。
【図3】図1のROM内のテーブルを示す図である。
【図4】図1のROM内のテーブルを示す図である。
【図5】図1のCPUが実行する処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】液晶プロジェクタの設置例を示す図である。
【図7】縦方向の台形歪み及びその補正の様子を示す図
である。
【図8】液晶プロジェクタの設置例を示す図である。
【図9】横方向の台形歪み及びその補正の様子を示す図
である。
【図10】横方向の台形歪み補正のためのデジタル処理
を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 ビデオ信号処理系、 2 同期分離回路、 3 同
期信号処理回路、 4セレクタ、 5 A/D変換器、
6 フレームメモリ、 7 スケーラ、8 レジス
タ、 9 ミキシング回路、 10 ガンマ補正回路、
11 D/A変換器、 12 CPU、 13 RO
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 慎吾 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA12 HA06 MA01 2H091 FA14X GA11 LA16 MA07 5C058 BA27 BB13 BB14 EA02 EA11 EA33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向の台形歪みを補正するためのデジ
    タル処理を行う回路を有する投射型表示装置において、 映像を投影すべき信号として選択された入力映像信号の
    映像フォーマットを判別する判別手段と、 前記判別手段の判別結果に応じて、前記回路での前記台
    形歪みの補正範囲を制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とする投射型表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の投射型表示装置におい
    て、 映像を投影すべき信号として選択された入力映像信号が
    アナログRGB信号であるか否かを示す情報を入力する
    ための操作手段をさらに備えており、 前記判別手段は、前記入力映像信号から得た水平走査周
    波数及び前記操作手段での前記情報の入力結果に基づい
    て判別を行うことを特徴とする投射型表示装置。
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