JP3774939B2 - 空調機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は床置きタイプの空調機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空調機器のファンケース構成は、図6に示すようにその主部品であるファンガイド21が、ファンケースL22およびファンケースR23にスポット溶接24、あるいはねじ等で固定されたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本来、空調機器は、ファン20によって空気を導くものであり、その通路においては必ず塵やほこりがあり、使用時間の経過とともに、その塵やほこりが通路であるファンケース22、23に付着していく。その付着量が増加していくと、空調機器の本来の送風性能が損なわれ、しばしばトラブルの原因になる。
【0004】
そこで、この塵やほこりを取り除くことが課題解決につながるのであるが、従来の空調機器においては、その手段として本体をかなり分解する必要があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、ファンガイドは一端部を回動自在に支持するとともに他端部を着脱自在に係止して送風経路を形成し、前記ファンガイドと対向する本体ケースの背面側に開閉自在なふたを設け、前記ふたを開き、前記ファンガイドの係止状態を解除することで、前記ファンガイドの送風面及び送風ファンを露出可能な構成としてある。
【0006】
この空調機器は、ふたを外してファンガイドのふたと対向する部分の係合を解くとファンガイドを傾斜させてファンガイドとファンの間を広くすることができ、ふたを外してできた開口部分から容易にほこり等の除去ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、本体ケースの背面から取り入れた空気をバーナの燃焼熱で加熱し、送風ファンの回転によりファンガイドに沿って本体ケースの前面に吹き出すようにした空調機器であって、前記ファンガイドは一端部を回動自在に支持するとともに他端部を着脱自在に係止して送風経路を形成し、前記ファンガイドと対向する本体ケースの背面側に開閉自在なふたを設け、前記ふたを開き、前記ファンガイドの係止状態を解除することで、前記ファンガイドの送風面及び送風ファンを露出可能な構成としてある。
【0008】
従ってこの空調機器は、ふたを外してファンガイドのふたと対向する部分の係合を解くとファンガイドを傾斜させてファンガイドとファンの間を広くすることができ、ふたを外してできた開口部分から容易にほこり等の除去ができる。
【0009】
また、ファンガイドの両側面に配置したファンケースに設けた長孔に、前記ファンガイドの一端部側に設けた回転軸を摺動自在に嵌合して回動自在な構成としてあり、ファンガイドの他端部を外したり、傾斜させるときに、一端部側が移動するので、これらの作業が容易に行える。
【0010】
また、ファンガイドの両側面に配置したファンケースに設けた切込み部に、前記ファンガイドの他端部側に設けた突起部を嵌めこんで着脱自在に係合させた構成としてあり、ねじ等を用いていないので、その係脱が容易に行える。
【0011】
更にふたは1本のねじで取り付けているので、ふた外しも容易に行える。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の実施例の空調機器の縦断面図である。
図1において、1は空調機器の本体ケース、2は複数箇所に吸気孔3を有する裏板であり、その背面にはフィルター4が装着されている。5は本体ケース1の下部に設けたファンで、このファン5により吸引された空気6は、フィルター4を通りバーナー7で加熱され、さらに熱源8で熱交換され、ルーバー9で風向制御され、温風10となり吐出される。
【0013】
この空気6の流れの過程における塵やほこりは、一部フィルター4にて除去されるが、フィルター4を通過した塵やほこりは本体ケース1の内側のあらゆる部分に付着する。とりわけファン5およびファンガイド11の内側にはよく付着する。この塵やほこりの付着量が増加していくと、空調機器の本体の送風性能が損なわれトラブルの原因になるので、その除去作業が必要になる。
【0014】
そこで図2および図3の部分断面図を用いその作業方法及び構成を説明する。
図2において、まずファンガイド11の後面と対向する部分に設けられている裏板2のふた12をねじ13を外して取り除く。次に図4に示す如くファンケースL14およびファンケースR19の各切り込み部16に嵌合させたファンガイド11の突起部15を持ち上げてファンケースL,Rから外す。
【0015】
ファンガイド11はその回転軸17がファンケースL14およびファンケースR19の前下部に設けた長孔18の間で摺動し、図3に示す位置まで回転して傾斜する。
【0016】
するとファン5とファンガイド11の間が拡がり、ふた12を外した裏板2の開口部より手等を入れ、ファン5やファンガイド11を容易に掃除ができるようになる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明の空調機器によれば、次の効果が得られる。
【0018】
(1)ファンやファンケースに付着した塵やほこりの掃除が本体の大幅な分解をすることなく、裏板のふたを外すだけで容易にできる。そして空調機器の本来の送風性能が維持できる。
【0019】
(2)ファンガイドはその一端部側に設けた回転軸をファンケースに設けた長孔に摺動自在に嵌合して回動自在としてあり、ファンガイドの他端部側を外したり傾斜させるときに一端部側が移動するのでこれらの作業が容易に行える。
【0020】
(3)ファンガイドの他端部側は突起部を設けてファンケースに設けた切り込み部に着脱自在に係合させた構成としてあり、ねじ等を用いていないのでその係脱が容易に行える。
【0021】
(4)ふたは1本のねじで取り付けているので、ふた外しが容易でメンテナンスも短時間で行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の空調機器を示す縦断面図
【図2】同空調機器の部分断面図
【図3】同空調機器のほこり除去時を示す部分断面図
【図4】同空調機器の要部を示す部分斜視図
【図5】同空調機器の後部斜視図
【図6】従来の空調機器の部分斜視図
【符号の説明】
1 本体ケース
2 裏板
4 フィルター
5 ファン
11 ファンガイド
12 ふた
14 ファンケースL
15 突起部
16 切り込み部
17 回転軸
18 長孔
19 ファンケースR

Claims (4)

  1. 本体ケースの背面から取り入れた空気をバーナの燃焼熱で加熱し、送風ファンの回転によりファンガイドに沿って本体ケースの前面に吹き出すようにした空調機器であって、前記ファンガイドは一端部を回動自在に支持するとともに他端部を着脱自在に係止して送風経路を形成し、前記ファンガイドと対向する本体ケースの背面側に開閉自在なふたを設け、前記ふたを開き、前記ファンガイドの係止状態を解除することで、前記ファンガイドの送風面及び送風ファンを露出可能な構成とした空調機器。
  2. ファンガイドの両側面に配置したファンケースに設けた長孔に、前記ファンガイドの一端部側に設けた回転軸を摺動自在に嵌合して回動自在な構成とした請求項1記載の空調機器。
  3. ファンガイドの両側面に配置したファンケースに設けた切込み部に、前記ファンガイドの他端部側に設けた突起部を嵌めこんで着脱自在に係合させた請求項1記載の空調機器。
  4. ふたは1本のねじで取り付けた請求項1記載の空調機器。
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