JP3773469B2 - 移送駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、板材の抜きかす等を圧力気体により移送するためなどに供する移送駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、板材にパンチによって穴加工を施す加工装置を示している(特開平6−87098号公報)。この装置では、基板101の上部にダイホルダ103を介してダイ105が取り付けられている。
【0003】
前記ダイ105にはダイ孔107が設けられている。ダイ孔107の下方にはダイ105、ダイホルダ103、基板101にそれぞれ孔109,111,113が設けられ、抜きかす排出用の通路が形成されている。前記ダイ105の上方にはパンチホルダ115によってパンチ117及びストリッパプレート119が保持されている。
【0004】
そして、ダイ105上に配置された板材に対しパンチホルダ115と共にパンチ117を下降させることによって、パンチ117がダイ孔107に対し板材を打ち抜き加工する。打ち抜き加工された板材の抜きかすは、前記各孔109,111,113が形成する通路を介して排出される。
【0005】
このような抜きかすの排出に際して、抜きかすがダイ孔107側において引っ掛かり、排出できないことがある。
【0006】
このため従来では、真空ポンプ121をホース123によって前記通路に接続するような構造がとられていた。これによってダイ孔107側に引っ掛かっている抜きかすを真空ポンプ121によって吸引させ、ホース123を介して確実に排出させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構造では、工場に常備されているとはいえない真空ポンプ121を特別に設けなければならず、装置が高価になる虞れがある。また真空ポンプ121に対して孔109,111,113が形成する通路をホース123によって接続しなければならず、排出形態が限られてしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、真空ポンプを用いずに抜きかす等の排出等を行わせることのできる移送駆動装置の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、移送対象物が移動可能な通路を有しパンチと共に穴あけ加工を行うダイを支持するダイホルダに着脱可能に設けられ、前記ダイホルダと共に通路を形成し且つ移動の方向へ指向して通路内へ圧力気体を噴出可能な気体噴出口を備えた筒体と、該気体噴出口に連通して前記圧力気体を圧力気体源から圧送する供給路と、前記筒体を内包すると共に前記供給路に連通する接続口を有するソケット体とを備え、該ソケット体により前記筒体の外周に前記接続口及び気体噴出口に連通する空間部を周回状に形成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】
請求項1の発明では、ダイホルダーに対し着脱可能に設けられダイホルダと共に通路を形成する筒体に、移送対象物が移動可能な気体噴出口が設けられ、この気体噴出口から移送対象物の移動の方向へ指向して圧力気体を噴出させることができる。前記圧力気体は、圧力気体源から前記気体噴出口に連通下供給路を介して圧送することができる。従って、気体噴出口から圧力気体が噴出されると、移送対象物の移動の方向へ通路内空気の流れが形成され、気体噴出口に対し通路の上流側にある移送対象物が引かれて通路の後流側へ移動させることができる。
【0013】
また、前記気体噴出口はダイホルダーと共に前記通路を構成する筒体に設けられたため、通路に対して気体噴出口を容易に形成することができる。
また、ダイホルダーから筒体を取り外すことができ、気体噴出口の修理や他の形態の気体噴出口を備えた筒体への交換を容易に行うことができる。
【0014】
また、前記筒体を内包すると共に前記供給路に連通する接続口を有するソケット体を備え、該ソケット体により前記筒体の外周に前記接続口及び気体噴出口に連通する空間部を周回状に形成したため、供給路から接続口、空間部を介して圧力気体を圧送し、気体噴出口から通路内に圧力気体を確実に噴出することができる。また、ソケット体に対して筒体を取り外すことができ、気体噴出口の修理や他の形態の気体噴出口を備えた筒体への交換を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る移送駆動装置を取り付けた加工装置の要部概略断面図である。この加工装置は、板材1にパンチ3とダイ5によって穴開け加工するものである。ダイ5にはダイ孔7が設けられている。ダイ5はダイホルダ9に取り付けられている。ダイホルダ9には後述する通路を形成する孔11が設けられている。ダイホルダ9の下面中央には嵌合用の凹部13が設けられている。
【0016】
前記ダイホルダ9に対して移送駆動装置15が取り付けられている。この移送駆動装置15は、気体噴出口17と供給路19とを備えている。
【0017】
前記気体噴出口17は、移送対象物である板材1の抜きかす21が移動可能な通路23に設けられ、前記移動の方向へ指向して圧力気体を噴出可能となっている。本実施形態において、圧力気体は圧縮空気となっている。但し、圧力気体は、通路23内に下流側への空気流を形成して上流側から下流側へ移送対象物を吸引移送することができれば良く、他の気体を用いることもできる。
【0018】
前記供給路19は、前記気体噴出口17に連通して、前記圧力気体を圧力気体源であるコンプレッサ25から圧送する。前記気体噴出口17は、前記通路23に介設され、内周が前記通路23の一部を構成する筒体27に設けられている。
【0019】
また、移送駆動装置15は、ソケット体29を備えている。ソケット体29は前記筒体27を内包すると共に、前記供給路19に連通する接続口31を有している。またソケット体29により前記筒体27の外周に、前記接続口31及び気体噴出口17に連通する空間部33を周回状に形成している。
【0020】
前記筒体27には、図2の分解断面図をも参照すると明らかなように、前記通路23の一部を構成する孔35,37が設けられている。孔37はテーパ状に形成されている。前記気体噴出口17は、前記孔35と孔37との境に設けられている。気体噴出口17は、例えば周方向に45度振り分けで8個設けられている。この気体噴出口17は、各噴出口の中心を通る線の交角θが本実施形態において60度をなすように設定されている。但し、気体噴出口17の個数、交角θは任意に設定することができる。筒体27の上下周囲には、Oリング収容段部39,41が設けられている。
【0021】
前記ソケット体29は、前記通路23の一部を構成する孔43、前記空間部33を形成する孔45を備え、孔45に連続して取付口47が設けられている。前記接続口31は前記孔45に連通している。前記接続口31には、前記供給路19を形成するパイプの端部を螺合接続するための雌ねじ部51が設けられている。前記孔43の外周囲には、前記ダイホルダ9の凹部13に嵌合する嵌合部53が突設されている。嵌合部53の周囲には、Oリング収容部55が設けられている。前記取付口47には、ホース接続口57を螺合して取り付けるための雌ねじ部59が設けられている。前記ソケット体29の外周部には、ボルト挿通用の貫通孔61が設けられている。貫通孔61は、例えば周方向4箇所に設けられている。
【0022】
前記ホース接続口57には、前記ソケット体29の雌ねじ部59に螺合するための雄ねじ部63が設けられている。ホース接続口57には、前記通路23を構成する孔58が設けられている。ホース接続口57の下部外周には、ホース接続用の接続部64が設けられている。
【0023】
そして、前記筒体27の段部39にOリング65を保持させ、ソケット体29の取付口47から挿入し、筒体27の段部41にOリング67を保持させ、ホース接続口57の雄ねじ部63をソケット体29の雌ねじ部59に螺合させ、筒体27をソケット体29内に図1のように密に固定する。これによって、筒体27の外周に気体噴出口17に連通する空間部33が周回状に形成される。
【0024】
このように筒体27を組み込んだソケット体29のOリング収容部55にOリング69を収容し、ダイホルダ9の下面にボルト71によって締結固定する。この状態で、嵌合部53がダイホルダ9の凹部13に嵌合し、Oリング69がダイホルダ9の下面に密接する。
【0025】
前記接続口31には、パイプ等によって形成された供給路19の端部が接続され、供給路19の他端部にはコンプレッサ25が接続されている。このコンプレッサ25は、真空ポンプとは異なり、工場内に通常備えられているものである。
【0026】
前記ホース接続口57には、ホース73が接続される。ホース73は、抜きかす21を所定箇所に排出させるものである。このホース73は必ずしも設けなくてもよい。また、ホース接続口57は、ホース接続口として構成するものに限らず、ソケット体29に筒体27を収容固定する締結具として構成することもできる。前記ホース取付口57にホースを取り付けずに、その下方にベルトコンベア等を配置し、このベルトコンベア上に抜きかす21を排出し移送させる構成にすることもできる。
【0027】
そして、コンプレッサ25の稼働によって、供給路19から接続口31を介し、空間部33に圧力気体として圧縮空気が圧送される。空間部33からは、各気体噴出口17から矢印のように空気が噴出される。これによって、通路23内に噴出口17下流方向へ矢印のような空気流が形成され、筒体27の上流側において通路23内圧力が低下する。これによって、パンチ3及びダイ5によって穴開け加工されたあとの抜きかす21がダイ孔7、孔11等に引っ掛かっても、通路23の後流側に引かれることになり、通路23内を円滑に移動させることができる。これによって、特別な真空ポンプを用いることなく、抜きかす21の的確な排出を行うことができる。
【0028】
前記気体噴出口17は筒体27に設けられたため、通路23に対して気体噴出口17を容易に形成することができる。
【0029】
前記筒体27を内包すると共に前記供給路19に連通する接続口31を有するソケット体29を備え、該ソケット体29により前記筒体27の外周に前記接続口31及び気体噴出口17に連通する空間部33を周回状に形成したため、供給路19から接続口31、空間部33を介して圧縮空気を圧送し、気体噴出口17から通路23内に圧縮空気を確実に噴出することができる。
【0030】
また、ソケット体29に対して筒体27を取り外すことができ、気体噴出口17の修理や他の形態の気体噴出口を備えた筒体への交換を容易に行うことができる。
【0031】
なお、前記筒体27をソケット体29等と一体的に構成することも可能である。なお、移送駆動装置15は、板材1の抜きかす21を移送駆動するものに限らず、その他の移送対象物に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る移送駆動装置を取り付けた加工装置の要部拡大断面図である。
【図2】一実施形態に係り、移送駆動装置の分解断面図である。
【図3】従来例に係る加工装置の一部を断面にした正面図である。
【符号の説明】
17 気体噴出口
21 抜きかす(移送対象物)
19 供給路
27 筒体
29 ソケット体
31 接続口
33 空間部
Claims (1)
- 移送対象物が移動可能な通路を有しパンチと共に穴あけ加工を行うダイを支持するダイホルダに着脱可能に設けられ、前記ダイホルダと共に通路を形成し且つ移動の方向へ指向して通路内へ圧力気体を噴出可能な気体噴出口を備えた筒体と、
該気体噴出口に連通して前記圧力気体を圧力気体源から圧送する供給路と、
前記筒体を内包すると共に前記供給路に連通する接続口を有するソケット体とを備え、
該ソケット体により前記筒体の外周に前記接続口及び気体噴出口に連通する空間部を周回状に形成したことを特徴とする移送駆動装置。
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