JP4566430B2 - 成形用金型 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形などの成形用金型と、この金型に使用されるエジェクタピンに関する。特に本発明は、成形用金型内のガスを負圧によって外部に吸引除去する真空ポンプ構造が造り込まれたエジェクタピンと、かかるエジェクタピンを備えた成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来の金型装置の断面図であり、図14は図13のイ−イ切断線における断面図である。
図示しない射出成形装置の固定部分には固定取り付け板1が固定され、固定取り付け板1には固定型板2が固定されている。図示しない射出成形装置の可動部分には可動取り付け板3が固定され、可動取り付け板3にはスペーサブロック4を介して可動型板5が固定されている。対面する固定型板2と可動型板5は、閉止して互いに密着した時(型締め時)には、製品を成形するための材料が充填されるキャビティ6を区画する。可動型板5にはガイドシャフト7が固定され、このガイドシャフト7は固定型板2のガイドブシュ8に摺動可能に挿入されている。よって、射出成形装置の可動部分がガイドシャフト7の軸方向に移動すれば、ガイドシャフト7及びガイドブシュ8の案内によって、可動型板5は固定型板2に対して平行状態を保持しながら移動して型締め・型開きができる。可動取り付け板3と可動型板5の間には、ガイドシャフト9を案内として上下のエジェクタ板10,11が移動可能に設けられている。エジェクタ板10,11には1本又は複数本のエジェクタピン12が設けられている。エジェクタピン12は可動型板5に形成された貫通孔13を摺動可能に挿通しており、前記キャビティ6に対して出没可能とされている。型締め時、エジェクタ板10,11は可動型板5から離れる方向に移動し、エジェクタピン12はキャビティ6から退避する。型開き時、エジェクタ板10,11は可動型板5に接近する方向に移動し、エジェクタピン12はキャビティ6内に突出して成形品を可動型板5から分離する。
【0003】
成形用金型では、成形時に充填中の樹脂から腐食ガスが発生して型内にデポジット成分(ヤニ)が付着するという不都合があり、このために成形品に巣ができたり、キャビティ6内に樹脂が回りきらず、精密な成形品が得られない等の問題があった。
【0004】
この問題を解決すべく、成形用金型にはキャビティ6からガスを抜くための構造を有しているものがある。即ち、図14に示すように、キャビティ6にはゲート14と反対の側に多孔質の材料からなるベント部15が設けられている。キャビティ6は、このベント部15を介して、外部空間に開放されたガス抜き用の空間16に連通している。即ち、キャビティ6内のガスはベント部15を通過してガス抜き用の空間16から外に放散される。
【0005】
しかしながら、前述したベント部によるガス抜きは必ずしも充分ではなく、型内にヤニが付着し、またベント部自体がヤニで詰まる等の不都合が避けられなかった。
【0006】
そこで、図15に示すようなガス抜き装置を備えた成形用金型が提案されている。これは、エジェクタピン12内に上下に連通する1本の管路17を形成し、その下側に真空ポンプ装置18を接続したものである。真空ポンプ装置18を作動させれば、エジェクタピン12の先端からキャビティ6内のガスが吸引されるものとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、真空ポンプ装置18を成形用金型の外部に別途設置し、金型装置の管状のエジェクタピン12と真空ポンプ装置18を配管19を付設して接続する構成には次のような問題があった。
1.真空系の配管19では、多少の空気漏れが生じてもガスの吸引効果は大きく低下してしまう。
2.エジェクタピン12から吸い込んだガスは配管19から真空ポンプ装置18に入るので、これら配管19や真空ポンプ装置18内にヤニが付くおそれがある。
3.外部に設けた真空ポンプ装置18とエジェクタピン12の間を相当の長さの配管19で接続する構成では、真空化する容量が大きくなり、大きなポンプ容量が必要となる。また、圧縮空気の消費量が多い。
4.外部に相応の容量の真空ポンプ装置18を設置すれば、騒音の問題が発生することがあり、サイレンサを設置する必要が生じるなどさらに設備費用がかさむおそれがある。
5.外部に設けた真空ポンプ装置18とエジェクタピン12の間を配管19で接続する構成では、配管19の継手部分や切換弁等の接続・組み立てが煩雑であり、また当該部分の信頼性に不安がある。
【0008】
本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、成形用金型への組み付けが簡単で既存の設備にも容易に適用でき、装置が小型でメンテナンス等が簡単であり、ガスの吸引効果が安定している吸引機能付きの金型装置及び吸引機能付きのエジェクタピンを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された成形用金型は、開閉可能に設けられて閉時に製品を成形するための材料が充填されるキャビティを区画する一対の型板と、一方の型板を摺動自在に挿通して前記一対の型板の開時に前記一対の型板の間に突出して前記型板から製品を分離するエジェクタピンを備えた成形用金型において、加圧空気が供給される供給孔と、排気孔と、前記キャビティ内に突出する前記エジェクタピンの先端部に形成された吸引孔と、前記供給孔と前記排気孔と前記吸引孔とを連通させる管路とが前記エジェクタピンに形成されてなり、前記供給孔から供給された空気が前記排気孔から排出される際に前記管路内に生じる負圧によって前記吸引孔を介して前記キャビティ内を排気する真空ポンプ構造と、前記エジェクタピンの先端部に設けられ、前記吸引孔を前記キャビティ内に連通させるとともに、前記一対の型板の閉時に前記キャビティ内に供給された材料が前記吸引孔に流入するのを阻止する阻止手段とを有し、前記一対の型板が開いて前記エジェクタピンが前記一対の型板の間に突出した時に前記エジェクタピンの前記排気孔が閉止され、前記供給孔から供給された空気が前記吸引孔から排出されることを特徴としている。
【0013】
請求項に記載された成形用金型は、請求項記載の成形用金型において、前記一方の型板は取り付け板に取り付けられており、前記エジェクタピンは前記一方の型板と前記取り付け板の間に移動可能に設けられたエジェクタ板に取り付けられて前記一方の型板の貫通孔を摺動可能に貫通しており、前記一対の型板が開いた時に、前記エジェクタ板が前記一方の型板に向けて移動し、前記エジェクタピンの周面に開口した前記排気孔が、前記一方の型板の貫通孔によって閉止されることを特徴としている。
【0014】
請求項に記載された成形用金型は、請求項記載の成形用金型において、前記一方の型板は取り付け板に取り付けられており、前記エジェクタピンは前記一方の型板と前記取り付け板の間に移動可能に設けられたエジェクタ板に貫通して取り付けられており、前記エジェクタピンの先端部は前記一方の型板の貫通孔を摺動可能に貫通し、前記エジェクタピンの後端部は前記排気孔が形成されて前記取り付け板の貫通孔を摺動可能に貫通しており、前記一対の型板が開いた時に、前記エジェクタ板が前記一方の型板に向けて移動することにより、前記エジェクタピンの前記排気孔が、前記取り付け板の貫通孔によって閉止されることを特徴としている。
【0015】
請求項に記載された成形用金型は、請求項記載の成形用金型において、前記排気孔には、前記一対の型板が開いた時には前記供給孔から供給された空気が前記吸引孔から排出されるように前記排気孔を閉止し、前記一対の型板が閉じた時には前記供給孔から供給された空気が前記排気孔から排出されるように前記排気孔を開放する排気弁が設けられたことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に説明する本発明の実施の形態は成形用金型に関するものであるが、その基本的な構成は図13を参照して説明した従来の金型と略同一である。本発明の実施の形態における特徴は、エジェクタピンの構成と、以下に説明する当該エジェクタピンと金型装置本体との組み合せにある。そこで、以下の説明では、金型装置の全体の図示は説明の簡潔化のために省略し、エジェクタピン付近を示す断面図を主に参照して説明する。
【0020】
図1〜図4は、第1の例の成形用金型のエジェクタピン付近を示す断面図である。まず図1を参照してこのエジェクタピン21の構造を説明する。
本例のエジェクタピン21は全体として丸棒状であるが、軸方向の略中央部分で段差が設けられ、上半部がやや細径とされている。エジェクタピン21の後端部(図中における下端部)は拡径したつば部22とされており、上下のエジェクタ板10,11の間に挟まれて上エジェクタ板10の段部23に係止固定されている。このつば部22の側周面には加圧空気が供給される供給孔24が形成されている。供給孔24には接続管25が連通して設けられている。接続管25の外周には抜け止めとなるねじ式の固定手段が形成されており、接続管25に加圧空気の供給管26が確実に接続されるよう構成されている。本例の加圧空気の供給管26は、上下のエジェクタ板10,11の間に配管される。供給管26には本金型装置外部に設けられた加圧空気供給装置から加圧空気が供給される。
【0021】
エジェクタピン21の内部には、管路27a,27bが形成されている。管路27a,27bは、つば部22において一体となってつば部22の下面に開口しているが、この開口にノズル部材22aがOリングでシールされた状態で嵌入されている。このノズル部材22aにはベンチュリ部28とこれに連通する連通孔22bが形成されるとともに、圧縮空気の供給される空気供給部24が螺着されている。そしてこの連通孔22bが、前記供給孔24aに連通している。これによって、供給孔24aは、連通孔22b、ベンチュリ部28を経て垂直上方に延設された管路27aに連通し、エジェクタピン21の側周面に排気孔29として開口している。
【0022】
前記ベンチュリ部28には、他の管路27bが連通している。この管路27bは、エジェクタピン21の内部を略垂直方向に沿って形成され、先端部の吸引孔30で外部に連通する。この吸引孔30には阻止弁31が設けられている。この阻止弁31はエジェクタピン21の吸引孔30とキャビティ6とを連通させるとともに、成形時にキャビティ6内に供給された材料100に押されて閉止することにより当該材料100が吸引孔30からエジェクタピン21の流路27b内に流入するのを阻止する阻止手段としても機能する。
【0023】
前記阻止弁31は、エジェクタピン21の吸引孔30に摺動可能に挿入された弁体32と、エジェクタピン21の保持孔と弁体32の長孔32aを介してエジェクタピン21と弁体を貫通する止めピン33と、エジェクタピン21と弁体32の間に設けられた付勢手段としてのばね34とを有している。弁体32の管路は直角に曲がっており、型板5の面に平行な軸方向の開口35を介して外部に連通している。弁体32はばね34によって常時上方に付勢されているが、弁体32が押されれば、ばね34が縮退して前記長孔32aの寸法分だけ弁体32は下降できる。
【0024】
このように、エジェクタピン21は、ベンチュリ部28が設けられた管路27a,27bを介して連通する3つの孔、即ち供給孔24aと排気孔29と吸引孔30(あるいはこれに連通する阻止弁31の開口35)を有している。かかる構造は、空気供給部24から供給された空気がベンチュリ部28を経て排気孔29から排出される際に、ベンチュリ部28に生じる負圧によって吸引孔30(あるいは開口35)からキャビティ6内を排気する真空ポンプ構造として機能する。
【0025】
次に、この成形用金型において成形が行なわれる際に、真空ポンプ構造を有するエジェクタピン21が示す作用について説明する。
図1(a)は一対の型板2,5が閉じられ、キャビティ6内に樹脂材料100が供給されつつある状態を示している。エジェクタピン21の先端にある弁体32の開口35はキャビティ6内に開口している。一方、空気供給部24には常時加圧空気が供給されている。管路27aのベンチュリ部28に生じる負圧によって、弁体32の開口35及び吸引孔30からキャビティ6内が吸引され、キャビティ6内のガスはエジェクタピン21の管路27b,27aを通って排気孔29から排出される。ガスを吸い出すことによって前述した種々の弊害を回避できるとともに、ガスを含むキャビティ6内の気体の吸い出しによって樹脂材料がキャビティ6内の隅々にまで回り易くなり、ショートショットが発生しにくくなる。
【0026】
図2に示すように、樹脂材料100がキャビティ6内に広がる際に弁体32を押し、弁体32は型板2の貫通孔13内に没する。これによって弁体32の開口35は閉じ、エジェクタピン21の吸引孔30はキャビティ6に対して閉止される。空気供給部24から供給される加圧空気は排気孔29から排出される。
【0027】
図3に示すように、成形が終了して一対の型板が開くとともにエジェクタ板10,11が型板5の方向に移動してエジェクタピン21が型板5を貫く方向に移動する。エジェクタピン21の先端にある弁体32の開口はキャビティ6内に開口し、弁体32の開口及び吸引孔30からキャビティ6内のガスが吸引され、ガスはエジェクタピン21の管路27b,27aを通って排気孔29から排出される。
【0028】
図4に示すように、さらにエジェクタピン21が型板5から上方に突出すると、エジェクタピン21の排気孔29の部分が型板5の貫通孔13内に入り、排気孔29は貫通孔13の周壁に閉止されて排気ができなくなる。エジェクタピン21の先端にある弁体32の開口35はキャビティ6内に開口しているので、空気供給部24から供給された加圧空気は空気供給孔24a、管路27bを通って吸引孔30及び弁体32の開口35からキャビティ6内に吐出される。この加圧空気の吐出によってエジェクタピン21の管路27b及びベンチュリ部28が清掃される。即ち、エジェクタピン21の管路27b及びベンチュリ部28はキャビティ6内のガス抜きに常時供されており、その壁面にはヤニが付着しがちである。しかし、型開きの度にかかる掃気を行なえば付着したヤニを除去して型板外に吹き飛ばすことができる。さらに、キャビティ6を構成する型板2,5の内面やベント部15に付着したヤニも加圧空気の吹付けで清掃することができる。
【0029】
図5は第2の例である。基本的な構成は第1の例と実質的に同一であり、第1の例と対応する部分には図1〜図4と同一の符号を付して説明を省略する。
本例では、可動型板5は受け板36に取り付けられており、受け板36の下側にはエジェクタピン21が挿通するスリーブ37aが環状部材37によって着脱可能に固定されている。成形用金型の作動に伴って型板5とエジェクタピン21が相対的に移動し、エジェクタピン21の排気孔29が受け板36によって閉止された時に前記掃気が行なわれるが、本例では受け板36に環状部材37を介して取り付けたスリーブ37aによって掃気が開始されるタイミングを早くしている。即ち、エジェクタピン21の排気孔29がスリーブ37aによって閉止された時に掃気が行なわれる。スリーブ37aの長さを変えれば、掃気が開始されるタイミングを変えることもできる。
【0030】
なお、スリーブ37aを受け板36に取り付ける際、エジェクタピン21の軸方向と直交する方向(図面中では左右方向)にずれを許容する構成としておけば、エジェクタピンの外形形状に基づく位置ずれや、型板51に形成されるエジェクタピンの挿入孔などの位置ずれが生じたとしても、エジェクタピン21に負荷をかけることなく、取り付けることができる。
【0031】
なお、図5では1本のエジェクタピン21について1個の環状部材37及びスリーブ37aを設けたが、複数本のエジェクタピン21が列設されている場合において、各エジェクタピン21が挿入される孔がエジェクタピン21の間隔で形成された1枚の板材を前記環状部材37と同様の目的で用い、エジェクタピン21が挿入される各孔ごとにスリーブ37aを取り付けることができる。
【0032】
また、この例では掃気のタイミングを早めているが、受け板36乃至可動型板5の下面側であってエジェクタピン21の排気孔29を塞がないように排気孔29から離れた位置に、エジェクタ板10に係止してエジェクタ板10を受け板36乃至可動型板5から一定距離よりも接近しないようにするためのストッパを設けることができる。これによって、受け板36乃至可動型板5がエジェクタ板10に最も接近した位置に来ても、エジェクタピン21がこれらの貫通孔に挿入されてエジェクタピン21の排気孔29が受け板36乃至可動型板5によって閉止されないようにするためにある。このようにすれば、金型装置の工程中において掃気動作は行なわれない。
【0033】
図6は第3の例である。基本的な構成は第1の例と実質的に同一であり、第1の例と対応する部分には図1〜図4と同一の符号を付して説明を省略する。
本例では、エジェクタピン41の外径が一定であり段差がない。また、本例では拡径したつば部43の下面に空気供給部24が開口しており、つば部43には、分配アダプタ42がこのつば部43の下端面に螺着されて結合され、側周面に接続管25を有する継手44がOリングを介してつば部43と分配アダプタ42間にシールされた状態ではさみ込まれて取り付けられている。そして、下エジェクタ板11内に配設された加圧空気の供給管26が、接続管25に結合されている。
【0034】
なお、分配アダプタ24には、管路27a、27b方向に開口する管路42aと、この管路42aと通じ、分配アダプタ24と継手44間に形成されるリング状の空間44aを介して接続管25に通じる管路42bを有している。空間44aをリング状に設けたので、継手44と分配アダプタ24の取り付け位置を特に考慮しなくても、接続管25と管路27a、27bとが連通するので取り付け時に各管路と接続管等の位置を気にせず取り付けることができ、仕事が容易で取り付けの自由度も向上する。
【0035】
以上説明した各例に共通する構成であるが、本例によれば、ピン内の管路27aの少なくとも一端(本例では下端側)は軸方向に貫通しており、軸方向の貫通孔の両端を軸方向から直角に曲がって側周面に開口するという複雑で困難な加工を必要とする構成とはなっていない。ピン内の管路27aの下端側はつば部43の下面側に固定された分配アダプタ42(図1〜図5の例ではノズル部材22a)を介して側面側の接続管25に連通する構成になっている。従って、本例によれば、比較的細径でつば部43が小さいエジェクタピンにも真空ポンプ構造を適用することができる。
【0036】
図7は第4の例である。基本的な構成は第1の例と実質的に同一であり、第1の例と対応する部分には図1〜図4と同一の符号を付して説明を省略する。
本例では、エジェクタピン51のつば部52の下端面に軸方向に沿って突出部53が取り付けられ、その下端面に排気孔29を形成開口した。また、突出部53には、突出部53に形成された長孔53aとこの長孔53aを摺動自在に貫通したピン54aとによってスリーブ54が取り付けられている。また、排気孔29と管路27bを連通する管路53bを有している。この構造から、スリーブ54は突出部53に対して長孔の寸法分だけ軸方向に移動可能である。可動取り付け板3には非貫通の孔55が形成されており、このスリーブ54が挿入されている。そして、つば部52の下面とスリーブ54の上端面との間にはばね56が設けられ、スリーブ54はばね56によって前記孔55の底部方向に付勢されている。本例の構成によれば、図7に示すように上下のエジェクタプレート10,11が下がった状態にあればスリーブ54は孔55の底部に当接し、排気孔29は開口した状態にある。一方、加圧空気の管路27b内には、接続管25に螺着されてノズル57が形成されており、放出部57aから管路53b方向に加圧空気が放出される構成である。そのため、放出部57aから放出される加圧空気によって、常時は、下方へ空気の流れができ、キャビティ内のガスを、管路27b、ノズル57と管路27b間に形成される隙間、管路53bを通って排気孔29から外部に排出される。また、上下のエジェクタプレート10,11及びエジェクタピン51が上昇位置にくる製品の突き出し時には、ばね56によってスリーブ54が突出部53に対して下方に押し下げられ、排気孔29が閉止して前述した阻止弁31等を介しての掃気が行われる。
【0037】
なお、排気孔29から放出されるガスは、可動取り付け板3、エジェクタ板10,11とスリーブ54、突出部53、エジェクタピン52とで形成される隙間を通って金型外部に放出される。
【0038】
図8は第5の例である。基本的な構成は第4の例(図7)と実質的に同一であり、第4の例と対応する部分には図7と同一の符号を付して説明を省略する。
本例によれば、エジェクタピン61の吸引孔30には、阻止弁に替えて多孔質材料からなる阻止部材64が設けられている。この多孔質材料は、空気やガスは通過させるが樹脂材料の通過は許さない程度の通気性を有しており、また型板の成型時には多孔質材料の上端面は可動側型板5の表面に略一致する。
本例によれば、多孔質材料からなる阻止部材64は阻止弁31のように可動部分がないので故障が生じにくい。また、本例によれば、前記掃気によって阻止部材を構成する多孔質材料の目詰まりを防止することができる。
【0039】
図9は第6の例である。本例のエジェクタピン71の基本的な構成は第5の例(図8)と実質的に同一であり、第5の例と対応する部分には図8と同一の符号を付して説明を省略する。
本例では、樹脂材料の阻止手段が多孔質材料の阻止部材64でなく、阻止弁73である。この阻止弁73では、弁体72に斜めの通気孔75が形成されており、この通気孔75と通気溝76を介して吸引孔30と側周面に開口した開口35が連通している。
【0040】
図10は第7の例である。本例のエジェクタピン81の基本的な構成は第6の例(図9)と実質的に同一であり、第6の例と対応する部分には図9と同一の符号を付して説明を省略する。本例では、きのこ形の弁体82を有する阻止弁83の構成が図9の場合と異なる。
【0041】
図11は第8の例である。本例のエジェクタピン91の基本的な構成は第1の例と実質的に同一であり、第1の例と対応する部分には図1〜図4と同一の符号を付して説明を省略する。
本例では、排気孔29が、空気供給部24からベンチュリ部28を経てそのままつば部22の反対側の側周面に形成され、上下エジェクタ板10,11の間で開口している。従って、吸引孔30に連通する管路27bは軸方向に沿って真っ直ぐに形成され、ベンチュリ部28を介して管路27aに連通し、上下エジェクタ板10,11の間で排気孔29に連通している。そして、この排気孔29には排気弁92が設けられている。この排気弁92の弁体93は、付勢手段としてのばね94に付勢されており、外力を加えられない状態では流路を開放してエジェクタピン91に供給された空気を排気しており、その結果吸引孔30に連通する阻止弁31の開口35には吸引力が発生する。この弁体93の操作棒95は上エジェクタ板10の表面に突出しており、型開き時(製品取りだし時)には上エジェクタ板10が移動して受け板36に当接するので、弁体93は該受け板36に相対的に押されて流路を閉じ、その結果エジェクタピン91に供給された空気が吸引孔30から吹き出して前述した掃気が行なわれる。
【0042】
図12は第9の例である。本例のエジェクタピン101の基本的な構成は第8の例(図11)と実質的に同一であり、第8の例と対応する部分には図11と同一の符号を付して説明を省略する。本例の排気弁92の弁体93は、付勢手段としてのばね94に付勢されており、外力を加えられない状態では流路を閉止してエジェクタピン101に供給された空気をピン先端側の吸引孔30に連通する阻止弁31の開口35から掃気させている。そして、この排気弁92の弁体93の操作棒95は下エジェクタ板11の下面側に突出しており、型閉じ時(成型時)には下エジェクタ板11が移動して取り付け板3に当接するので、弁体93が該取り付け板3に相対的に押されて流路を開放し、これによってエジェクタピン101に供給された空気を排気して吸引孔30に連通する阻止弁31の開口35に吸引力を発生させる。
【0043】
以上説明した各例では、型板の貫通孔近傍や、阻止弁や阻止部材を含めたエジェクタピンの先端部付近の構成については特に詳細には説明せず、また機能的に特定の構成に限定しなかったが、成型装置に求められる種々の要求に応えて最適な構成とすることができる。例えば、型開き時に成型品を保持して引っ張ることにより型離れさせるため、弁の一部、ピンの先端、型板の貫通孔の内周面等にくさび状等のアンダーカット、凹部を設け、成型時に流入した樹脂材料が固化して係止されるようにしてもよい。また成型装置に求められる成型品の突き出し力や成型品の強度、ピンが当たる位置等を考慮してピンの先端の形状を円形、矩形、多角形等、種々の形状にすることができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
1.金型装置外に真空ポンプを設置する従来の構成では配管系に多少の空気漏れが生じてもガスの吸引効果は大きく低下してしまうが、本発明ではエジェクタピン21自体に真空吸引構造を設けて加圧空気を供給するだけで吸引できるので、配管系に多少の空気漏れが生じたとしてもガスの吸引効果が大きく低下することはない。
2.エジェクタピンから吸い込んだガスは直ちにピン外に排出されるので、配管内にヤニが付くおそれがない。従来のように外部設置の真空ポンプもないので、これがヤニで汚染される心配もない。
3.外部に設けた真空ポンプ装置とエジェクタピンの間を相当の長さの配管で接続する従来の構成では、真空化する容量が大きくなり、大きなポンプ容量が必要となり、圧縮空気の消費量も多いが、本発明によれば真空吸引効果を生ぜしめる必要があるのはエジェクタピンの流路内のみであり、比較的少ない圧縮空気で充分効果的にガスを吸引することができる。
4.外部に設置する真空ポンプには騒音の問題が発生することがあり、サイレンサの設置等により設備費用がかさむおそれがあるが、本発明は工場で一般的に得られる加圧空気のみで運用できるので、付加的な騒音問題の発生や追加的な設備費の発生という問題がない。
5.外部に設けた真空ポンプ装置とエジェクタピンの間を配管で接続する従来の構成では、配管の継手部分や切換弁等の接続・組み立てが煩雑であり、また当該部分の信頼性に不安があるが、本発明では加圧空気の配管をエジェクタピンに接続するだけで真空力はエジェクタピンで発生させる構成なので、接続箇所が少なく組み立て等の作業が簡単であり、また当該部分の信頼性は高い。
【0045】
このように、本発明は、成形用金型への組み付けが簡単で既存の設備にも後付けで容易に適用でき、装置が小型でメンテナンス等が簡単であり、ガスの吸引効果が安定している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態の第1の例を示す断面図、(b)は(a)のb−b切断線における断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の第1の例の成型時における断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の第1の例の型開き時における断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の第1の例の型開き時における断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の第2の例の断面図である。
【図6】(a)は本発明の実施の形態の第3の例を示す断面図、(b)は(a)のb−b切断線における断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の第4の例の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の第5の例の断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の第6の例の断面図である。
【図10】本発明の実施の形態の第7の例の断面図である。
【図11】本発明の実施の形態の第8の例の断面図である。
【図12】本発明の実施の形態の第9の例の断面図である。
【図13】成形用金型装置の断面図である。
【図14】図13におけるイ−イ切断線における断面図である。
【図15】従来の成型用金型装置の構成を示す略図である。
【符号の説明】
2…固定側型板
3…可動取り付け板
5…可動型板
6…キャビティ
10…上エジェクタ板
11…下エジェクタ板
21,41,51,61,71,81,91,101…エジェクタピン
24…供給孔
27a,27b…管路
29…排気孔
30…吸引孔
31,83…阻止手段としての阻止弁
64…阻止手段としての阻止部材

Claims (4)

  1. 開閉可能に設けられて閉時に製品を成形するための材料が充填されるキャビティを区画する一対の型板と、一方の型板を摺動自在に挿通して前記一対の型板の開時に前記一対の型板の間に突出して前記型板から製品を分離するエジェクタピンを備えた成形用金型において、
    加圧空気が供給される供給孔と、排気孔と、前記キャビティ内に突出する前記エジェクタピンの先端部に形成された吸引孔と、前記供給孔と前記排気孔と前記吸引孔とを連通させる管路とが前記エジェクタピンに形成されてなり、前記供給孔から供給された空気が前記排気孔から排出される際に前記管路内に生じる負圧によって前記吸引孔を介して前記キャビティ内を排気する真空ポンプ構造と、
    前記エジェクタピンの先端部に設けられ、前記吸引孔を前記キャビティ内に連通させるとともに、前記一対の型板の閉時に前記キャビティ内に供給された材料が前記吸引孔に流入するのを阻止する阻止手段と、
    を有し、
    前記一対の型板が開いて前記エジェクタピンが前記一対の型板の間に突出した時に前記エジェクタピンの前記排気孔が閉止され、前記供給孔から供給された空気が前記吸引孔から排出されることを特徴とする成形用金型。
  2. 前記一方の型板は取り付け板に取り付けられており、前記エジェクタピンは前記一方の型板と前記取り付け板の間に移動可能に設けられたエジェクタ板に取り付けられて前記一方の型板の貫通孔を摺動可能に貫通しており、
    前記一対の型板が開いた時に、前記エジェクタ板が前記一方の型板に向けて移動し、前記エジェクタピンの周面に開口した前記排気孔が、前記一方の型板の貫通孔によって閉止される請求項記載の成形用金型。
  3. 前記一方の型板は取り付け板に取り付けられており、前記エジェクタピンは前記一方の型板と前記取り付け板の間に移動可能に設けられたエジェクタ板に貫通して取り付けられており、前記エジェクタピンの先端部は前記一方の型板の貫通孔を摺動可能に貫通し、前記エジェクタピンの後端部は前記排気孔が形成されて前記取り付け板の貫通孔を摺動可能に貫通しており、
    前記一対の型板が開いた時に、前記エジェクタ板が前記一方の型板に向けて移動することにより、前記エジェクタピンの前記排気孔が、前記取り付け板の貫通孔によって閉止される請求項記載の成形用金型。
  4. 前記排気孔には、前記一対の型板が開いた時には前記供給孔から供給された空気が前記吸引孔から排出されるように前記排気孔を閉止し、前記一対の型板が閉じた時には前記供給孔から供給された空気が前記排気孔から排出されるように前記排気孔を開放する排気弁が設けられた請求項記載の成形用金型。
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