JP3771614B2 - 入力パネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、抵抗膜方式の入力パネルの電極形成方法に係り、特にガラス基板或いはフィルムに形成した抵抗膜と電極との接触抵抗値の変動の防止に関するものである。
【0002】
対向する抵抗膜の一点を接触させることによりその位置座標情報を得る抵抗膜方式の入力パネルにおいては、ガラス基板に形成した抵抗膜の両側端部に電極を形成しているので、この抵抗膜と電極との接触状態が経年変化により悪くなり、電気抵抗値が変動すると、座標検知特性に大きな影響を及ぼし、座標検知精度が悪くなっている。
【0003】
以上のような状況から、この抵抗膜と電極との接触状態の経年変化を防止し、電気抵抗値の変動を防止することが可能な入力パネルの電極形成方法が要望されている。
【0004】
【従来の技術】
従来の入力パネルについて図5〜図6により詳細に説明する。
図5は従来の入力パネルの構造を示す図、図6は従来の入力パネルの電極部の構造を示す図である。
【0005】
図5に示すように、表面にインジウム・ティン・オキサイド膜(以下、ITO膜と呼称する)からなる抵抗膜1aを形成したガラス基板1と、表面にITO膜からなる抵抗膜3aを形成したフィルム3とが対向して設けられており、ガラス基板1上の抵抗膜1aの両側端部の表面には電極1bが形成されており、この電極1bには電源4により直流電圧が印加されている。
【0006】
ガラス基板1上の抵抗膜1aの表面には、抵抗膜1aと抵抗膜3aとの不要な接触を防止するスペーサ2が所定の間隔で設けられている。
このような入力パネルにおいては、電圧計5を図に示すようにフィルム3の抵抗膜3aとガラス基板1の端部に設けた電極1bとの間に接続しておき、図においてAと示す位置を押し下げると、Aの位置に応じて電圧計5の指示値が変化するので、この指示値によりAの位置を検出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した従来の入力パネルにおいては、図6に示す電極1bとその反対側の側端部の電極との間に電源により電圧を印加し、この抵抗膜1a上の電位を測定して座標値に変換しているが、この測定により得られる電位は電極1bから反対側の電極までの抵抗値により定まるものであり、この抵抗値は、電極1bと抵抗膜1aとの間の接触抵抗値R' と、抵抗膜1aの抵抗値Rと、反対側の電極と抵抗膜1aとの間の接触抵抗値R'との合計の抵抗値である。
【0008】
従来の入力パネルにおいては、同一位置を入力しているにもかかわらず、環境の変化や経年変化により電極1bと抵抗膜1aとの間の接触抵抗値R' が変化するためにR'+R+R'が増加するので、測定電位が変動して座標値が異なる値になるいう問題点があった。
【0009】
本発明は以上のような状況から、座標値が異なる値になるのを簡単且つ容易に防止することが可能となる入力パネルの電極形成方法の提供を目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の入力パネルは、表面に基板側抵抗膜を有し、この基板側抵抗膜の両側端部に電源電圧印加用の基板側電極を設けたガラス基板と、表面にフィルム側抵抗膜を有し、このフィルム側抵抗膜の両側端部に電源電圧印加用のフィルム側電極を設けたフィルムとを対向させた入力パネルにおいて、この基板側電極とこの基板側抵抗膜との間およびこのフィルム側電極とこのフィルム側抵抗膜との間に、島状にアクリル樹脂層を介在させるか、或いは格子状にアクリル樹脂層を介在させるように構成する。
【0011】
このようにガラス基板の表面に設けた基板側抵抗膜の両側端部に形成する電源電圧印可用の基板側電極或いはフィルムの表面に設けたフィルム側抵抗膜の両側端部に形成する電源電圧印可用のフィルム側電極を、この電極及びこの抵抗膜との密着性が良好な材料からなる被膜を介して設けるから、電極と抵抗膜とを安定した状態で接続することができるので、電極と抵抗膜との接続の劣化を防止し、確実に電気的な接続性を維持することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図1〜図4により本発明の第1〜第4の実施例について詳細に説明する。
図1〜図4は本発明の入力パネルの第1〜第4の実施例の電極部の構造を示す図である。
【0013】
本発明の第1の実施例は図1に示すように、ITO膜からなる抵抗膜1aの側端部の表面にアクリル樹脂からなる絶縁膜1cを図示するように島状にスクリーン印刷して形成し、この表面に銀を含有する導電性樹脂をスクリーン印刷により電極1bを形成する。
【0014】
このように抵抗膜1aの表面に絶縁膜1cを島状に形成し、この表面に電極1bを形成すると、電極1bと抵抗膜1aとの密着性よりも、電極1b及びこの抵抗膜1aと絶縁膜1cとの密着性の方が強力であるから、この島以外の領域における電極1bと抵抗膜1aとの電気的な接続が確実になり、電極1bと抵抗膜1aとの接触抵抗が安定するので、入力パネルの特性の劣化を防止することが可能となる。
【0015】
本発明の第2の実施例は図2に示すように、ITO膜からなる抵抗膜1aの側端部の表面にアクリル樹脂からなる絶縁膜1cを図示するように格子状にスクリーン印刷により形成し、この表面に銀を含有する導電性樹脂をスクリーン印刷して電極1bを形成するから、第2の実施例においては格子部分の面積を広くとることができる。
【0016】
このように抵抗膜1aの表面に絶縁膜1cを格子状に形成しこの表面に電極1bを形成すると、電極1bと抵抗膜1aとの密着性よりも、電極1b及びこの抵抗膜1aと絶縁膜1cとの密着性の方が強力であるから、この格子の枠内の領域における電極1bと抵抗膜1aとの電気的な接続が確実になり、電極1bと抵抗膜1aとの接触抵抗が安定するので、電極1bのITO膜への密着性を第1の実施例より高くすることができ、入力パネルの特性の劣化を防止することが可能となる。
【0017】
本発明の第3の実施例は図3に示すように、ITO膜からなる抵抗膜1aの側端部の表面にカーボンと樹脂とを混合したカーボンペーストを図示するように全面にスクリーン印刷により印刷し、カーボンからなる高抵抗膜1dを形成し、この表面に銀を含有する導電性樹脂をスクリーン印刷して電極1bを形成する。
【0018】
このように側端部の抵抗膜1aの表面にカーボンからなる高抵抗膜1dを全面に形成し、この表面に電極1bを形成すると、電極1bと抵抗膜1aとの密着性よりも、電極1b及びこの抵抗膜1aと高抵抗膜1dとの密着性の方が強力であるから、電極1bと抵抗膜1aとの電気的な接続が確実になり、高抵抗膜1dを介する電極1bと高抵抗膜1dとの接触抵抗が安定するので、入力パネルの特性の劣化を防止することが可能となる。
【0019】
本発明の第4の実施例はカーボンからなる高抵抗膜1dの代わりに導電性ポリマーを用いる実施例である。
導電性ポリマーはポリアルキルチオフェンをECA等の溶剤で溶解して溶液状にしたものを抵抗膜1aの側端部の全面に印刷して形成する。導電性ポリマーは樹脂であるから抵抗膜1aへの接着性が良好であり、導電性を有しているのでカーボンからなる高抵抗膜1dを用いる第3の実施例と同様に全面に形成するのである。
【0020】
本発明の第5の実施例は図1に示すように、側端部のITO膜からなる抵抗膜1aの表面にウレタン系の熱硬化性樹脂からなる絶縁膜1cを図示するように島状にスクリーン印刷により形成し、この表面に銀を含有する導電性樹脂をスクリーン印刷して電極1bを形成する。
【0021】
このように抵抗膜1aの表面に絶縁膜1cを島状に形成し、この表面に電極1bを形成すると、電極1bとガラス基板1の熱膨張の相違に起因する温度変化に対するストレスを緩和することが可能となり、また、電極1bと絶縁膜1cとの密着性が良好であるから、この島以外の領域における電極1bと抵抗膜1aとの電気的な接続が確実になり、電極1bと抵抗膜1aとの接触抵抗が安定するので、入力パネルの特性の劣化を防止することが可能となる。
【0022】
上記実施例においては絶縁膜1cを島状に形成したが、図2に示すように格子状にしても同様な効果を得ることが可能である。
本発明の第6の実施例は図4に示すように、側端部のITO膜からなる抵抗膜1aの一部分をエッチングにより除去し、図示するように島状にガラス基板1の表面を露出した後、第1の実施例と同様に、この表面に銀を含有する導電性樹脂をスクリーン印刷により電極1bを形成する。
【0023】
このように抵抗膜1aの一部分をエッチングにより除去し、島状にガラス基板1の表面を露出させ、この表面に銀を含有する導電性樹脂をスクリーン印刷により電極1bを形成すると、電極1bと抵抗膜1aとの密着性よりも、電極1bとガラス基板1との密着性の方が強力であるから、この島状領域以外の領域における電極1bと抵抗膜1aとの電気的な接続が確実になり、電極1bと抵抗膜1aとの接触抵抗が安定するので、入力パネルの特性の劣化を防止することが可能となる。
【0024】
なお、ガラス基板として表面をSiO2 処理を施したガラス基板を用いると、特に密着性を増強させるプライマー処理を利用できるため、抵抗膜1aをエッチングにより除去した上記の島状の領域では、電極1bとの十分な密着力を得ることが可能となる。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば極めて簡単な電極部の構造の改良により、電極部における抵抗膜と電極との電気的な接続状態を安定にすることが可能となり、入力パネルの特性の劣化を防止することが可能となる利点があり、著しい経済的及び、信頼性向上の効果が期待できる入力パネルの電極形成方法の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の入力パネルの第1の実施例の電極部の構造を示す図
【図2】 本発明の入力パネルの第2の実施例の電極部の構造を示す図
【図3】 本発明の入力パネルの第3の実施例の電極部の構造を示す図
【図4】 本発明の入力パネルの第6の実施例の電極部の構造を示す図
【図5】 従来の入力パネルの構造を示す図
【図6】 従来の入力パネルの電極部の構造を示す図
【符号の説明】
1 ガラス基板
1a 抵抗膜
1b 電極
1c 絶縁膜
1d 高抵抗膜
2 スペーサ
3 フィルム
3a 抵抗膜
3b 電極
4 電源
5 電圧計
Claims (2)
- 表面に基板側抵抗膜を有し、該基板側抵抗膜の両側端部に電源電圧印加用の基板側電極を設けたガラス基板と、表面にフィルム側抵抗膜を有し、該フィルム側抵抗膜の両側端部に電源電圧印加用のフィルム側電極を設けたフィルムとを対向させた入力パネルにおいて、
前記基板側電極と前記基板側抵抗膜との間および前記フィルム側電極と前記フィルム側抵抗膜との間に、島状にアクリル樹脂層を介在させることを特徴とする入力パネル。 - 表面に基板側抵抗膜を有し、該基板側抵抗膜の両側端部に電源電圧印加用の基板側電極を設けたガラス基板と、表面にフィルム側抵抗膜を有し、該フィルム側抵抗膜の両側端部に電圧印加用のフィルム側電極を設けたフィルムとを対向させた入力パネルにおいて、
前記基板側電極と前記基板側抵抗膜との間および前記フィルム側電極と前記フィルム側抵抗膜との間に、格子状にアクリル樹脂層を介在させることを特徴とする入力パネル。
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- 1995-12-27 JP JP34057795A patent/JP3771614B2/ja not_active Expired - Fee Related
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