JP3771041B2 - 真空ゲート弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、隣接する真空容器同士の連通部を開閉して両真空容器間を連通状態又は連通遮断状態に切り換えるための真空ゲート弁に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の真空ゲート弁として、例えば実開昭64―770号公報等に示されるものが知られている。このものでは、隣接する1対の真空容器に連通する弁箱内に弁板支持体を、その背面に軸支したガイドローラで案内しながら昇降可能に配置し、この弁板支持体の一方の真空容器側の側面に、弁箱と一方の真空容器との間の連通部を開閉する弁板を平行リンク機構を介して接離可能に支持し、弁箱内の下部に、弁板支持体の下降時に弁板に当接して弁板を支持体に対し閉じ方向に相対移動させるストッパを設け、弁箱上壁外面に、該上壁を上下方向に気密状に貫通するピストンロッドを有するシリンダを取り付けて、そのピストンロッドの下端部を弁箱内の弁板支持部に連結し、シリンダの伸縮作動により弁板支持体を弁箱内で昇降移動させて弁板を開閉させ、シリンダの収縮作動により弁板支持体を上昇させたときには、その弁板支持体と共に弁板を上昇させて弁箱の真空容器との連通部を開き、両真空容器同士を連通させる一方、シリンダの伸長動作により弁板支持体を下降させたときには、その途中で、弁板支持体と共に下降する弁板をストッパに当接させて平行リンク機構により弁板支持体から離隔させ、この離隔により弁板を弁箱と真空容器との連通部の周りに押し付けて両真空容器同士の連通を遮断するようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のように、弁板支持体と弁板とが対のリンクからなる平行リンク機構を介して連結されていると、各リンクが弁板及び弁板支持体間に位置して両者により外部から遮られることとなる。このため、平行リンク機構をその動きが正常になるように調整するために、例えば各リンクの端部を軸支している取付部がそれぞれねじ部材により弁板及び弁板支持体に取付固定されている取付構造において、その各取付部のねじ部材を一旦少し弛め、平行リンク機構を作動させてリンク間の動きを調整した後に各取付部のねじ部材を増し締めしようとしても、上記弁板や弁板支持体が邪魔になって取付部のねじを弛めたり締めたりすることが難しい。特に、真空容器との連通部を開閉するための弁板にはリンク取付部用の貫通状の開口を開けられないことから、その弁板の背面側(弁板支持体側)からでしかリンク取付部のねじ部材を操作することができず、その作業は極めて困難であった。
【0004】
また、各リンクやリンク軸の点検や摩耗等による交換のためにリンクを取り外す場合、各リンクと弁板支持体との連結を解除して弁板支持体を弁板から分離した状態でないと、その各リンクを弁板から取り外すことができない。従って、弁板及び弁板支持体を弁箱外に取り出して分離する必要があり、その手間が面倒となる。
【0005】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記平行リンク機構における各リンクの取付構造を変更することで、弁板及び弁板支持体を弁箱内に配置したままで容易に、平行リンク機構の取付部の調整や交換等を行い得るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的の達成のため、この発明では、平行リンク機構の各リンクを弁板支持体に軸支するための取付部に工具挿通孔を貫通形成し、この工具挿通孔を経て、各リンクを弁板に軸支するための取付部のねじを調整操作するようにした。
【0007】
具体的には、請求項1の発明では、隣接する第1及び第2真空容器間に各真空容器と連通口を介して連通する弁箱が配設され、この弁箱内に、両真空容器の配列方向と略直交する方向に移動可能な弁板支持体と、この弁板支持体の真空容器側の側面に、対なるリンクを有する平行リンク機構を介して接離可能に支持され、弁箱の連通口を開閉可能な弁板と、弁板支持体の閉弁移動時に弁板に当接して弁板を弁板支持体から離隔する方向に相対移動させるストッパとが設けられ、弁板支持体の移動により弁板を弁板支持体から接離させ、該弁板により弁箱の連通口を開閉して両真空容器同士を連通又は連通遮断させるようにした真空ゲート弁が前提である。
【0008】
そして、上記弁板支持体に、弁板支持体を貫通する開口部を形成する。また、上記弁板の弁板支持体側の側面にねじ部材により取付固定され、各リンクの弁板側端部を軸支する弁板側受け部材と、弁板支持体の開口部周りに、弁板支持体の弁板と反対側から操作されるねじ部材により取付固定され、各リンクの弁板支持体側端部を軸支する支持体側受け部材とを設け、上記支持体側受け部材に、弁板側受け部材固定用のねじ部材を弁板支持体の弁板と反対側から螺合操作するための工具挿通孔を貫通形成する。
【0009】
上記の構成によると、平行リンク機構を調整するときには、各リンク毎に、支持体側受け部材を弁板支持体の開口部周りに取付固定しているねじ部材、及び弁板側受け部材を弁板に取付固定しているねじ部材をそれぞれ少し弛め、その状態で平行リンク機構を作動させてリンク間の動きを調整した後に、上記各ねじ部材を増し締めする。そして、上記前者の支持体側受け部材固定用のねじ部材を弛めたり増し締めしたりする際には、そのねじ部材を弁板支持体の弁板と反対側から操作する一方、後者の弁板側受け部材固定用のねじ部材を弛め又は増し締めする際には、支持体側受け部材に形成されている工具挿通孔に弁板支持体の弁板と反対側から工具を挿通して、その工具によりねじ部材を操作すればよい。従って、弁板及び弁板支持体同士が平行リンク機構の各リンクにより一体的に連結されていても、そのままの状態で平行リンク機構を調整することができ、その調整を極めて容易に行うことができる。
【0010】
請求項2の発明では、上記支持体側受け部材は弁板支持体の弁板と反対側の側面の開口部周りにねじ部材により取付固定されているものとする。また、弁板側受け部材は、リンクを軸支した状態で上記弁板支持体の開口部を挿通可能とされている構成とする。
【0011】
こうすると、平行リンク機構の点検や交換等を行うためにリンクを取り外すときには、支持体側受け部材については、ねじ部材を弛めることで開口部周りの弁板支持体から弁板と反対側に取り外される。一方、弁板側受け部材についても、そのねじ部材を上記支持体側受け部材の工具挿通孔を挿通した工具により弛めることで弁板の弁板支持体側の側面から取り外される。この弁板側受け部材は、リンクを軸支した状態で上記弁板支持体の開口部を挿通可能であるので、その後、リンクを弁板側受け部材及び支持体側受け部材に軸支したままでそれらの一体物を弁板支持体の弁板と反対側に取り出すことができる。逆に、リンクを軸支した弁板側受け部材及び支持体側受け部材を取り付けるときには、それら一体物を上記とは逆の手順で取り付ければよい。従って、弁箱内で弁板及び弁板支持体を連結したままで平行リンク機構を容易に点検又は交換することができる。
【0012】
請求項3の発明では、上記支持体側受け部材は、弁板支持体の弁板側の側面の開口部周りに配置されて各リンクの弁板支持体側端部を軸支する第1受け部材と、弁板支持体の弁板と反対側の側面の開口部周りに配置され、上記第1受け部材に弁板支持体を挟んでねじ部材により締結されて該第1受け部材を弁板支持体に固定する第2受け部材とを備えたものとする。
そして、上記弁板側受け部材及び第1受け部材は、リンクを軸支した状態で上記弁板支持体の開口部を挿通可能とする。
【0013】
このことで、平行リンク機構の点検や交換等のためにリンクを取り外すときには、支持体側受け部材におけるねじ部材を弛めることで、弁板支持体の弁板側にある第1受け部材と、弁板支持体の弁板と反対側にある第2受け部材とが分離され、その第2受け部材は弁板支持体から弁板と反対側に取り外される。一方、弁板側受け部材についても、そのねじ部材を、支持体側受け部材(第1及び第2受け部材)の工具挿通孔を通る工具により弛めることで弁板の弁板支持体側の側面から取り外される。この弁板側受け部材と上記第1受け部材とはいずれも、両者間にリンクを軸支した状態で弁板支持体の開口部を挿通可能であるので、リンクを弁板側受け部材及び第1受け部材に軸支したままでそれらの一体物を弁板支持体の弁板と反対側に取り出すことができる。また、弁板側受け部材及び支持体側受け部材を取り付けるときには、それらにリンクを軸支したままで上記とは逆の手順により取り付ければよい。従って、この発明でも、弁箱内で平行リンク機構の点検や交換を行うことができる。
【0014】
また、上記支持体側受け部材は、弁板支持体の弁板側の第1受け部材と、弁板支持体の弁板と反対側の側の第2受け部材とに分割され、第1受け部材にリンクの弁板支持体側端部が軸支されているので、ゲート弁の閉弁時に弁板からリンクを介して弁板支持体に伝達される力を直接弁板支持体で受けることとなり、ねじ部材は単に第1及び第2受け部材同士を連結するだけのものでよく、支持体側受け部材を安定して確実に弁板支持体に取付固定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図15〜図17は本発明の実施形態1を示し、1は前側に位置する第1真空容器、2は第1真空容器1の後側に隣接する第2真空容器であって、各真空容器1,2はそれぞれ互いに対向配置された略矩形状の開口3,4を有する。この両真空容器1,2間には両真空容器1,2の内部空間(真空空間)同士を連通又は連通遮断するための真空ゲート弁5が配設されている。この真空ゲート弁5は、両真空容器1,2間に気密状に挟まれた薄厚矩形状の弁箱6を備え、この弁箱6の前壁(図16及び図17で左側壁)の下部には上記第1真空容器1の開口3に対応する前側連通口7が、また後壁(図16及び図17で右側壁)の下部には第2真空容器2の開口4に対応する後側連通口8がそれぞれ開口されており、この連通口7,8を介して弁箱6内の真空空間が各真空容器1,2と連通している。
【0016】
上記弁箱6内の上部には、左右方向に所定間隔離れた位置を前後方向(図16及び図17で左右方向)に互いに平行に延びる左右1対の支持軸11,11がそれぞれ弁箱6の前後壁に形成した軸孔6a,6aを貫通して回転可能に支持されている。つまり、この弁箱6前後壁の軸孔6a,6aにはそれぞれ軸受10,10が気密シールされて嵌合固定され、この両軸受10,10には各支持軸11が軸受10,10にそれぞれ内挿したシール部材(図示せず)を介して回転可能にかつ気密状にシールされて挿通されている。
【0017】
上記左右の支持軸11,11において弁箱6内に位置する中間部にはそれぞれ前後方向に2股状に分かれた左右アーム12,12の基端部が回転一体に取付固定され、この両アーム12,12の各先端部にはアーム12と略同じ長さの板状の左右内側リンク13,13の各一端部(上端部)がそれぞれ前後方向の軸14,14により揺動可能に支持されている。この内側リンク13,13の各他端部(下端部)は、上記弁箱6下部の連通口7,8よりも若干大きくかつ弁箱6内の後側(第2真空容器2側)にオフセット配置した弁板支持体15上端に対し、その左右方向に離れた位置にある前後方向に2股状に分かれた取付部20,20にてそれぞれ前後方向の軸17,17により揺動可能に連結されている。つまり、弁板支持体15は、左右の両アーム12,12の先端部にそれぞれ内側リンク13,13を介して吊り下げられていて、左右の両支持軸11,11が互いに逆方向に同期して回転することで弁箱6内を昇降し、左側(図15で左側)の支持軸11が図15で時計回り方向に、また右側支持軸11が図15で反時計回り方向にそれぞれ同期回転したときに上昇するようになっている。
【0018】
上記弁板支持体15を弁箱6内で昇降案内する複数種類のガイドローラ18,19が設けられている。すなわち、図13及び図14に示すように、弁板支持体15の左右側部の上下端部にはそれぞれ弁箱6の前後壁内面間の間隔よりも若干小さい外径を有しかつ弁箱6の連通孔7,8の左右両側の前後壁内面上を転動するガイドローラ18,18,…(1つのみ図示する)が左右方向の回転軸心をもって回転可能に支持されている。また、上記弁板支持体15の第2真空容器2側(図16及び図17で右側)である後側面の左右中央の上下端部にはそれぞれ弁箱6の後壁内面上を転動可能な複数のガイドローラ19,19,…が左右方向に並んだ状態で水平軸心をもって軸支されている。さらに、図示しないが、弁板支持体15の左右側部の上下中間部にはそれぞれ弁箱6の左右側壁内面上を転動するガイドローラが前後方向の回転軸心をもって回転可能に支持されており、これらガイドローラ18,19により弁板支持体15が弁箱6内で前後方向及び左右方向に殆ど位置ずれすることなく昇降するようになっている。
【0019】
一方、弁板支持体15の前側面(図16及び図17で左側面)には弁板支持体15と略同じ大きさ(弁箱6下部の前側連通口7よりも若干大)の弁板21が平行リンク機構36,36,…を介して接離可能に支持されている。この弁板21は、弁箱6と第1真空容器1との間の連通部つまり弁箱6の前側連通口7を開閉して第1及び第2真空容器1,2同士を連通又は連通遮断させるもので、その前側面外周部には弁箱6の前壁内面における連通口7周りに当接してシールする金属製等のシール部材22が取付固定されている。
【0020】
図13及び図14に示すように、上記弁板21の前側面における左右側部下端にはそれぞれ弁板前ローラ24,24,…(1つのみ図示する)が左右方向の軸心をもって回転可能に支承されている。また、弁箱6の前壁内面における左右側部の下端には、弁板21が弁箱6の前側連通口7を閉じた閉弁状態にあるときの上記各弁板前ローラ24に対応して有底の凹部6bが形成されており、弁板21が前側連通口7を開いた状態では、弁板前ローラ24は前側連通口7の左右両側の前壁内面上を転動するが、閉じた状態では、弁板前ローラ24が弁箱6の凹部6b内にその底面から浮いた状態で落ち込むようになっている。
【0021】
さらに、上記弁箱6内の下部には上記各弁板前ローラ24の真下位置にそれぞれストッパ25,25が左右方向に並んだ状態で取り付けられている。この各ストッパ25はブロック状のもので、弁板支持体15が下降端位置近傍まで下降したときに弁板前ローラ24に当接して弁板21の下降移動を停止させ、その後の弁板支持体15の下降移動に伴い、弁板21を平行リンク機構36,36,…によって弁板支持体15から離隔する前方向つまり閉じ方向に相対移動させるように案内する。
【0022】
上記各支持軸11の前端部は弁箱6の前壁外面よりも前側(弁箱6外)に延び、その前端部には、前側(支持軸11の軸方向)から見て弁箱6の左右中央側に上記アーム12と直角となるように延びる板状のレバー27が基端部にて回転一体に取付固定されている。このレバー27の先端部にはレバー27と略同じ長さの1対の平行な板材からなる外側リンク28の一端部が前後方向の軸29により揺動可能に支持されている。また、弁箱6よりも前側の左右中央部には上下方向の軸線を有するリニアアクチュエータとしてのシリンダ31が配置固定されている。このシリンダ31は、シリンダボディから上方に突出して直線運動をするピストンロッド31aを有し、このピストンロッド31aの上端部には左右方向に延びる板状の連結部32が中央にて移動一体に取付固定され、この連結部32の両端部にそれぞれ上記外側リンク28,28の他端部が前後方向の軸29により揺動可能に連結されている。すなわち、シリンダ31のピストンロッド31aは各レバー27の先端部に外側リンク28を介して連結されており、シリンダ31の伸縮作動によりピストンロッド31aを昇降させて両支持軸11,11を同期して逆方向に回転させることにより、弁板支持体15及び弁板21を昇降させ、シリンダ31を収縮作動させたときには、左側支持軸11を図15で時計回り方向に、また右側支持軸11を図15で反時計回り方向にそれぞれ回転させて弁板支持体15及び弁板21を上昇させ、ゲート弁5を開弁状態とする一方、シリンダ31を伸長作動させたときには、左側支持軸11を図15で反時計回り方向に、また右側支持軸11を図15で時計回り方向にそれぞれ回転させて弁板支持体15及び弁板21を下降させ、ゲート弁5を閉弁状態とするようにしている。
【0023】
そして、上記アーム12とレバー27とは、各支持軸11の軸方向から見て直交方向に延びていて、弁板支持体15が上昇端位置近傍にあるときにアーム12が略水平状態になる一方、弁板支持体15が下降端位置近傍にあるときにレバー27が略水平状態になるように配置されている。
【0024】
本発明の特徴は、上記弁板支持体15に対し弁板21を接離可能に支持する平行リンク機構36,36,…の各々のリンク取付構造にある。すなわち、弁板支持体15の上下中間部には、弁板支持体15を前後方向に貫通しかつ上下1対を1組とした例えば4組の開口部16,16,…がそれぞれ左右方向に並んだ状態で形成され、この各開口部16内でリンク37の後端部(弁板支持体15側の端部)が弁板支持体15の移動方向と直交する水平左右方向の軸心回りに揺動可能に軸支されている。また、弁板21の後側面には上記弁板支持体15の各開口部16に略対応して凹部23が形成され、この各凹部23内で上記各リンク37の前端部(弁板21側の端部)が水平左右方向の軸心回りに揺動可能に軸支されている。そして、上記上下に対応する1対のリンク37,37で平行リンク機構36,36,…が構成されており、この平行リンク機構36を介して弁板21が弁板支持体15の前側面(第1の真空容器1側の側面)に接離可能に支持されている。
【0025】
具体的には、図1及び図3に拡大詳示するように、上記弁板21の後側面(弁板支持体15側の側面)の各凹部23には、各リンク37の前端部を軸支する弁板側受け部材43がねじ部材としてのボルト44,44,…により取付固定されている。この弁板側受け部材43は、図4〜図6に示すように、弁板21の凹部23内に嵌合される断面矩形状の本体43aと、この本体43aの後端部(図5で右端部)に左右方向に延びるように一体に形成され、弁板21後側面の凹部23周りに当接する左右フランジ43b,43bとからなる。各フランジ43bにはそれぞれ上下1対のボルト挿通孔43c,43cが貫通形成されており、図1及び図3に示す如く、この各ボルト挿通孔43cに挿通した例えば六角穴付ボルト等のボルト44を弁板21後側面のねじ穴からなるボルト穴21aに螺合することで、弁板側受け部材43を弁板21の後側面に取付固定している。上記本体43aないし各フランジ43bには前後方向に貫通する断面矩形状のリンク収容部43dが形成され、このリンク収容部43dの上側の側面は後側に向かって上側に所定角度で傾斜する傾斜面とされている。リンク収容部43dの左右側壁に相当する本体43aには左右方向の軸孔43e,43eが貫通形成されており、この軸孔43e,43e及びリンク37の前端部に形成した軸孔38(図1参照)にリンク軸40を挿通させることにより、リンク37の前端部が弁板側受け部材43により鉛直面内で回動可能に軸支されている。
【0026】
これに対し、上記弁板支持体15の開口部16周囲面のうち上下側面にはそれぞれ弁板支持体15の厚さ方向中央部に左右方向に延びる突起部16a,16bが上下に対向して形成されている。また、この上側の突起部16aよりも前側の開口部16上側面は後側の上側面よりも高くなっている。
【0027】
上記弁板支持体15の開口部16周りには、各リンク37の後端部を軸支する支持体側受け部材46が弁板支持体15の後側つまり弁板21と反対側から操作されるボルト49,49,…(ねじ部材)により取付固定されている。すなわち、この支持体側受け部材46は、弁板支持体15の前側面(弁板21側の側面)の開口部16周りに配置されてリンク37の後端部を軸支する第1受け部材47と、弁板支持体15の後側面(弁板21と反対側の側面)の開口部16周りに配置された第2受け部材48とからなる。第1受け部材47は、図7〜図9に示すように、弁板支持体15の開口部16内の上下突起部16a,16b間にスペースを空けて遊嵌合される断面矩形状の本体47aと、この本体47aの前端部(図8で左端部)に上下及び左右方向に延びるように一体に形成され、上記開口部16内の上下突起部16a,16b前面に当接するフランジ47bとからなり、フランジ47bの隅角部にはねじ孔からなる4つのボルト孔47c,47c,…が貫通形成されている。上記本体47aないしフランジ47bには前後方向に貫通する断面矩形状のリンク収容部47dが形成され、このリンク収容部47dの下側の側面は前側に向かって下側に所定角度で傾斜する傾斜面とされている。リンク収容部47dの左右側壁に相当する本体47aには左右方向の軸孔47e,47eが貫通形成されており、この軸孔47e及びリンク37の後端部に形成した軸孔39にリンク軸41(図1参照)を挿通させることにより、リンク37の後端部が第1受け部材47により鉛直面内で回動可能に軸支されている。
【0028】
一方、第2受け部材48は、図10及び図11に示すように、弁板支持体15の開口部16内の上下突起部16a,16b間に嵌合される断面矩形状の本体48aと、この本体48aの後端部(図11で右端部)に上下方向に延びるように一体に形成され、上記開口部16内の上下突起部16a,16b後面に当接するフランジ48b,48bとからなる。上記本体48aないしフランジ48bには前後方向に貫通する受け部材嵌合部48cが形成されており、この受け部材嵌合部48cに上記第1受け部材47の本体47aを密着状態に嵌合するようにしている。また、フランジ48bないし本体48aの隅角部には4つのボルト挿通孔48d,48d,…が上記第1受け部材47のボルト孔47c,47c,…に対応して貫通形成されており、図1に示す如く、この各ボルト挿通孔48dに挿通した六角穴付等のボルト49を第1受け部材47の対応するボルト孔47cに螺合することで、第1及び第2受け部材47,48同士を両者間に弁板支持体15(開口部16の上下突起部16a,16b)を挟んで締結し、第1受け部材47を弁板支持体15に取付固定するようにしている。
【0029】
また、上記支持体側受け部材46を構成する第1受け部材47には、上記弁板側受け部材43固定用の各ボルト44を弁板支持体15の後側(弁板21と反対側)から螺合操作する六角棒スパナ等の工具(図示せず)を挿通するための工具挿通孔47f,47f,…が、また第2受け部材48には同様の工具挿通孔48e,48e,…がそれぞれ前後に対応して貫通形成されている。第1受け部材47の各工具挿通孔47fは上記ボルト44のヘッド部を挿通可能な内径を有する一方、第2受け部材48の各工具挿通孔48eはボルト44の本体部のみを挿通可能な内径(尚、ボルト44のヘッド部を挿通可能な内径でもよい)を有する。
【0030】
そして、上記弁板側受け部材43は、上記弁板支持体15の開口部16よりも小さくて傾動等のない取付状態のままの姿勢で開口部16を挿通可能とされている。また、第1受け部材47は、弁板支持体15の開口部16と略同じ大きさで、取付状態のままの姿勢では弁板支持体15の開口部16を挿通不能であるが、図12に示す如くリンク軸40,41回りに前傾した姿勢では開口部16を挿通可能とされている。すなわち、弁板側受け部材43及び第1受け部材47は、両者間にリンク37を軸支した状態で上記弁板支持体15の開口部16を挿通可能とされている。
【0031】
尚、図1中、51は弁板21の後側面と弁板支持体15との間に伸装された引張ばねで、弁板21を弁板支持体15に接近する後側に付勢してその踊り(揺れや振れ)を防止するためのものである。
【0032】
次に、上記実施形態の作動について説明する。
図15で実線及び図17に示す閉弁状態にある真空ゲート弁5を開くときには、シリンダ31の収縮作動によりピストンロッド31aを下降移動させる。このことで、ピストンロッド31a上端の連結部32に外側リンク28,28及びレバー27,27を介して連結されている両支持軸11,11が同期して互いに逆方向に回転し、左側支持軸11は図15で時計回り方向に、また右側支持軸11は同反時計回り方向にそれぞれ回転する。この支持軸11,11の回転駆動により該支持軸11,11と一体のアーム12,12も回動し、その先端に内側リンク13,13を介して連結されている弁板支持体15が弁箱6内を上昇する。この弁板支持体15の上昇により、弁箱6と第1真空容器1との間の連通部つまり前側連通口7を気密状に閉じていた弁板21が平行リンク機構36,36,…により引き上げられて、その前側連通口7が開かれる。
【0033】
その際、上記弁板21が前側連通口7を閉じている状態では、その弁板21前側面の左右側部下端に軸支されている各弁板前ローラ24は、弁箱6前壁内面の左右側部下端の凹部6b内にその底面から浮いた状態で落ち込んでおり、弁板21が平行リンク機構36,36,…により引き上げられると、上記各弁板前ローラ24が凹部6bの開口上端縁を越えながら弁箱6の前壁内面に乗り上げる。この弁板前ローラ24の凹部6b内から弁箱6の前壁内面への乗上げに伴い、弁板前ローラ24が弁板21を弁箱6の前壁内面から離す後方向に押すことになる。このことで、ゲート弁5の閉弁時に、たとえ弁板21の前側面外周部のシール部材22が弁箱6の前壁内面における連通口7周りにロック状態となって食い付いていたとしても、弁板21を弁板支持体15側に常時引き寄せている引張ばね51の付勢効果と相俟って、弁板21を弁箱6の前壁内面から確実に離して開くことができる。
【0034】
そして、上記シリンダ31の収縮ストロークエンド近傍で、図15で仮想線及び図16に示すように弁板支持体15により弁板21が下端部を弁箱6の連通口7,8の上端位置に略一致させるように移動して、両真空容器1,2の内部空間同士が弁箱6内を介して連通状態となる。
【0035】
これに対し、上記開弁状態から逆にゲート弁5を閉じるときには、シリンダ31の伸長作動によりピストンロッド31aを上昇させる。このことで、両支持軸11,11が同期して互いに逆方向に回転し、左側支持軸11は図15で反時計回り方向に、また右側支持軸11は時計回り方向にそれぞれ回転する。この支持軸11,11の回転駆動により該支持軸11,11と一体のアーム12,12も回動して、その先端に内側リンク13,13を介して連結されている弁板支持体15が弁板21と共に弁箱6内を下降する。そして、弁板支持体15の下降端位置近傍で弁板21下端の上記各弁板前ローラ24がストッパ25に当接すると、弁板21のそれ以上の下降移動が停止され、弁板支持体15のさらなる下降移動により弁板21が今度は平行リンク機構36,36,…における各リンク37の立上がり動作により弁板支持体15から離隔するように前側に移動案内される。図15で実線及び図17に示すように、上記シリンダ31の伸長ストロークエンド近傍で弁板支持体15が下降端位置に達すると、弁板21はガイドローラ18,19により後側面を移動規制されている弁板支持体15によりリンク37,37,…を介して前側に押されて弁箱6と第1真空容器1との間の連通部つまり弁箱6の前側連通口7の周りに気密シール状態で押し付けられ、両真空容器1,2の内部空間同士の連通が弁板21によって遮断される。尚、この状態では、上記各弁板前ローラ24が弁箱6の前壁内面の凹部6b内に落ち込む。
【0036】
そして、この実施形態においては、上記弁板支持体15と弁板21とを連結している平行リンク機構36,36,…を調整する場合、その調整を以下の手順で行うことができる。まず、平行リンク機構36,36,…の各リンク37毎に、その支持体側受け部材46においてリンク37後端部を軸支している第1受け部材47と、この第1受け部材47に弁板支持体15を挟んで配置されている第2受け部材48とを締結している4つのボルト49,49,…、及び、弁板側受け部材43を弁板21の後側面に取付固定している4つのボルト44,44,…をそれぞれ少し弛める。その状態で、弁板21が弁板支持体15に対し接離するように各リンク機構36を作動させてリンク37,37,…間の動きを調整し、この調整後に、上記各ボルト44,49を増し締めすればよい。このようなリンク機構36の調整により、例えば各リンク37の揺動に伴うリンク軸40,41との間のこじりによる異音等を調整によってなくすことができる。
【0037】
そのとき、上記第1及び第2受け部材47,48同士を連結固定している各ボルト49を弛めたり増し締めしたりする際には、その各ボルト49を弁板支持体15の後側(弁板21と反対側)から工具により操作する。一方、弁板側受け部材43を締結固定している各ボルト44を弛めかつ増し締めする際には、上記第1及び第2受け部材47,48にそれぞれ上記弁板側受け部材43固定用の各ボルト44の位置に対応して工具挿通孔47f,48eが貫通形成されているので、この各工具挿通孔47f,48eに弁板支持体15の後側(弁板21と反対側)から工具を挿通して、その工具により上記各ボルト44を回し操作すればよい。従って、弁箱6内で弁板21及び弁板支持体15同士が平行リンク機構36,36,…の各リンク37により一体的に連結されていても、そのままの状態で上記各平行リンク機構36を調整することができ、その調整が容易となる。
【0038】
また、各平行リンク機構36の点検や交換等を行うために各リンク37を取り外す場合の手順は次のとおりである。すなわち、図1に示すように、弁板21の後側面を弁板支持体15の前側面に当接させた位置規制状態で、上記平行リンク機構36の調整時と同様にして、第1及び第2受け部材47,48の各工具挿通孔47f,48eに弁板支持体15の後側(弁板21と反対側)から工具を挿通し、その工具により弁板側受け部材43固定用の各ボルト44を回し操作して弛め、弁板側受け部材43を弁板21の後側面から取り外す。次いで、第1及び第2受け部材47,48同士を連結固定している各ボルト49を弁板支持体15の後側(弁板21と反対側)から工具により操作して弛め、第2受け部材48を第1受け部材47から取り外す。このことで第1受け部材47は弁板支持体15への取付固定が外れたフリー状態になる。しかる後、図12(a)に示すように、上記第1受け部材47の後面上部を前側に押すと、この受け部材47がリンク37後端部のリンク軸41を中心として前回りに回動するとともに、このリンク37自体も弁板側受け部材43におけるリンク収容部43dの上側の側面に当接するまで前側のリンク軸40回りに前回りに回動し、このリンク37が上記リンク収容部43dの上側の側面に当接した状態では第1受け部材47のフランジ47b下端部が弁板支持体15における開口部16の下側突起部16bを越えて後側に移動可能となる。この後、図12(b)に示す如く、上記第1受け部材47を弁板支持体15の開口部16を通って後側に引き出せばよい。また、この第1受け部材47にリンク37により連結されている弁板側受け部材43の大きさは上記開口部16よりも小さいので、上記第1受け部材47の引出しに伴って弁板側受け部材43も弁板支持体15の開口部16を通って後側に引き出される。つまり、リンク37に弁板側受け部材43及び第1受け部材47を軸支したままでそれらの一体物を弁板21及び弁板支持体15から取り外すことができる。
【0039】
また逆に、点検や交換の後に各リンク37、弁板側受け部材43、第1及び第2受け部材47,48を取り付けるときには、それらを上記取外し時とは逆の手順で取り付ければよい。従って、弁箱6内で弁板21及び弁板支持体15を連結したままで平行リンク機構36を容易に点検又は交換することができる。
【0040】
また、この実施形態では、上記支持体側受け部材46は、弁板支持体15の前側に配置されてリンク37の後端部を軸支する第1受け部材47と、後側に配置される第2受け部材48とに分割され、上記第1受け部材47のフランジ47bが弁板支持体15の開口部16における上下の突起部16a,16bに当接するので、ボルト49,49,…は単に第1及び第2受け部材47,48同士を連結するだけの機能があればよく、ゲート弁5の閉弁時に弁板21から各リンク37を介して伝達される力を直接に弁板支持体15で受けることができ、支持体側受け部材46を安定して確実に弁板支持体15に取付固定することができる。
【0041】
(実施形態2)
図18及び図19は本発明の実施形態2を示し(尚、図1〜図3、図15〜図17と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、上記実施形態1では、支持体側受け部材46を第1及び第2の2つの受け部材47,48に分割しているのに対し、1つとしたものである。
【0042】
すなわち、この実施形態では、弁板支持体15の開口部16内には上記実施形態1の如き上下の突起部16a,16bはなく、弁板支持体15の後側面において開口部16の上下両側には凹陥状の段差部15a,15aが形成されている。
【0043】
また、支持体側受け部材46′は、基本的に上記実施形態1の第1受け部材47と略同様のもので、弁板支持体15の開口部16内に嵌合される断面矩形状の本体46a′と、この本体46a′の後端部(図18で左端部)に上下方向に延びるように一体に形成され、上記開口部16上下の段差部15a,15a内に嵌合される上下フランジ46b′,46b′とからなり、各フランジ46b′には左右方向に並んだ3つずつのボルト挿通孔46c′,46c′,…が貫通形成されており、この各ボルト挿通孔46c′を挿通してボルト49を弁板支持体15後側面のボルト穴15bに螺合することで、支持体側受け部材46′を弁板支持体15の後側面(弁板21と反対側の側面)の開口部16周りに取付固定している。上記本体46a′ないしフランジ46b′には前後方向に貫通するリンク収容部46d′が形成され、このリンク収容部46d′の下側の側面は前側に向かって下側に傾斜する傾斜面とされている。リンク収容部46d′の左右側壁の本体46a′には左右方向の軸孔46e′,46e′が貫通形成されており、この軸孔46e′及びリンク37後端部の軸孔39にリンク軸41を挿通させることで、リンク37の後端部が支持体側受け部材46′により鉛直面内で回動可能に軸支されている。また、支持体側受け部材46′には、弁板側受け部材43固定用の各ボルト44のヘッド部を挿通可能な内径を有しかつ該各ボルト44を弁板支持体15の後側(弁板21と反対側)から螺合操作するための工具挿通孔46f′,46f′,…が貫通形成されている。
【0044】
その他の構成は上記実施形態1と同様である。また、弁板側受け部材43は、弁板支持体15の開口部16よりも小さくて、リンク37を軸支した状態で開口部16を挿通可能とされている。
【0045】
したがって、この実施形態においては、平行リンク機構36の点検や交換等のためにリンク37の着脱を行う場合、弁板支持体15の後側から、支持体側受け部材46′の工具挿通孔46f′,46f′,…を通して弁板側受け部材43固定用のボルト44,44,…を回して該弁板側受け部材43を弁板21から取り外した後、ボルト49,49,…を回して上記支持体側受け部材46′を弁板支持体15から取り外し、これらの両受け部材43,46′をリンク37による連結状態のまま後側に引き出せばよい。よって、この実施形態でも上記実施形態1と同様の作用効果が得られる。
【0046】
尚、上記各実施形態では、リニアアクチュエータをシリンダ31としているが、その他、直線運動をする出力部を有するものであればよく、また回転型のアクチュエータにより支持軸11を直接に回転駆動するようにしてもよい。
【0047】
また、上記各実施形態では、シリンダ31から弁板支持体15に至る駆動連絡系を2つとしているが、3つ以上又は1つに増減変更することもできる。
【0048】
さらに、上記各実施形態では、弁板支持体15及び弁板21を上昇移動させて開弁し、下降移動させて閉弁するようにしているが、逆に弁板支持体15及び弁板21の下降移動により開弁し、上昇移動により閉弁するようにしてもよい。また、弁板支持体15及び弁板21の開閉動作の向きを必ずしも上下方向に限定する必要はない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明した如く、請求項1の発明によると、隣接する1対の真空容器間に配設されて各真空容器に連通する弁箱内に、弁箱内面を移動する弁板支持体と、この弁板支持体に平行リンク機構を介して接離可能に支持され、弁箱の真空容器側の連通口を開閉する弁板とが設けられた真空ゲート弁に対し、上記平行リンク機構における各リンクの弁板側端部を軸支する弁板側受け部材を弁板の弁板支持体側の側面にねじ部材により取付固定する一方、リンクの弁板支持体側端部を軸支する支持体側受け部材を弁板支持体の開口部周りに、弁板支持体の弁板と反対側から操作されるねじ部材により取付固定し、この支持体側受け部材に、上記弁板側受け部材固定用のねじ部材を弁板支持体の弁板と反対側から螺合操作する貫通状の工具挿通孔を形成したことにより、弁箱内で、弁板及び弁板支持体同士が平行リンク機構により一体的に連結されたままの状態で平行リンク機構を調整でき、その調整の容易化を図ることができる。
【0050】
請求項2の発明では、支持体側受け部材を弁板支持体の弁板と反対側の側面の開口部周りに取付固定し、弁板側受け部材は弁板支持体の開口部を挿通可能とした。また、請求項3の発明では、支持体側受け部材は、弁板支持体の弁板側の側面の開口部周りに配置されて各リンクの弁板支持体側端部を軸支する第1受け部材と、弁板支持体の弁板と反対側の側面の開口部周りに配置され、上記第1受け部材に弁板支持体を挟んでねじ部材により締結される第2受け部材とを備えたものとし、弁板側受け部材及び第1受け部材を弁板支持体の開口部を挿通可能とした。従って、これらの発明によると、弁箱内で弁板及び弁板支持体を連結したままで平行リンク機構の点検や交換を行って、その容易化を図ることができる。特に、請求項3の発明によると、閉弁時に弁板からリンクを介して弁板支持体に伝達される力を直接弁板支持体で受けて、支持体側受け部材の弁板支持体への取付固定の安定化及び確実化を図りながら、平行リンク機構の点検や交換の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る平行リンク機構を示す拡大側面断面図である。
【図2】平行リンク機構のリンク部分を後側から見た状態を示す拡大正面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】弁板側受け部材の正面図である。
【図5】弁板側受け部材の側面図である。
【図6】図4のVI−VI線断面図である。
【図7】第1受け部材の正面図である。
【図8】第1受け部材の側面図である。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】第2受け部材の正面図である。
【図11】第2受け部材の側面図である。
【図12】リンクの着脱状態を示す断面図である。
【図13】弁板前ローラ及びその周縁部分の拡大側面図である。
【図14】弁板前ローラ及びその周縁部分の拡大正面図である。
【図15】真空ゲート弁の要部を示す正面図である。
【図16】真空ゲート弁の開弁状態を示す断面図である。
【図17】真空ゲート弁の閉弁状態を示す断面図である。
【図18】本発明の実施形態2を示す図1相当図である。
【図19】実施形態2を示す図2相当図である。
【符号の説明】
1 第1真空容器
2 第2真空容器
5 真空ゲート弁
6 弁箱
7 前側連通口
8 後側連通口
15 弁板支持体
16 開口部
16a,16b 突起部
21 弁板
23 凹部
24 弁板前ローラ
25 ストッパ
36 平行リンク機構
37 リンク
43 弁板側受け部材
43c ボルト挿通孔
44 ボルト(ねじ部材)
46,46′ 支持体側受け部材
46c′ ボルト挿通孔
46f′ 工具挿通孔
47 第1受け部材
47c ボルト孔
47f 工具挿通孔
48 第2受け部材
48d ボルト挿通孔
48e 工具挿通孔
49 ボルト(ねじ部材)
Claims (3)
- 隣接する第1及び第2真空容器間に各真空容器と連通口を介して連通する弁箱が配設され、
上記弁箱内に、両真空容器の配列方向と略直交する方向に移動可能な弁板支持体と、該弁板支持体の真空容器側の側面に、対なるリンクを有する平行リンク機構を介して接離可能に支持され、弁箱の連通口を開閉可能な弁板と、弁板支持体の閉弁移動時に弁板に当接して弁板を弁板支持体から離隔する方向に相対移動させるストッパとが設けられ、
上記弁板支持体の移動により弁板を弁板支持体から接離させ、該弁板により弁箱の連通口を開閉して両真空容器同士を連通又は連通遮断させるようにした真空ゲート弁において、
上記弁板支持体には弁板支持体を貫通する開口部が形成されており、
上記弁板の弁板支持体側の側面にねじ部材により取付固定され、各リンクの弁板側端部を軸支する弁板側受け部材と、
上記弁板支持体の開口部周りに、弁板支持体の弁板と反対側から操作されるねじ部材により取付固定され、各リンクの弁板支持体側端部を軸支する支持体側受け部材とを備え、
上記支持体側受け部材に、上記弁板側受け部材固定用のねじ部材を弁板支持体の弁板と反対側から螺合操作するための工具挿通孔が貫通形成されていることを特徴とする真空ゲート弁。 - 請求項1の真空ゲート弁において、
支持体側受け部材は弁板支持体の弁板と反対側の側面の開口部周りにねじ部材により取付固定され、
弁板側受け部材は、リンクを軸支した状態で上記弁板支持体の開口部を挿通可能とされていることを特徴とする真空ゲート弁。 - 請求項1の真空ゲート弁において、
支持体側受け部材は、弁板支持体の弁板側の側面の開口部周りに配置されて各リンクの弁板支持体側端部を軸支する第1受け部材と、
弁板支持体の弁板と反対側の側面の開口部周りに配置され、上記第1受け部材に弁板支持体を挟んでねじ部材により締結されて該第1受け部材を弁板支持体に固定する第2受け部材とを備え、
上記弁板側受け部材及び第1受け部材は、リンクを軸支した状態で上記弁板支持体の開口部を挿通可能とされていることを特徴とする真空ゲート弁。
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