JP3770780B2 - スライド操作式スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライド作動自在に支持されたスライド部材と、このスライド部材を非操作位置の側に付勢するバネ体と、このバネ体の付勢力に抗してスライド部材を設定位置まで操作した際に電気的な導通状態に達する導通部とを備えたスライド操作式スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のように構成されたスライド操作式スイッチとして、十字方向に操作自在に構成されたものを例に挙げると、特開平10‐21795号公報に示されるものが存在する。この従来の技術は、基台に対して互いに直交する方向にスライド作動自在に摺動片を重ね合わせた状態で備えると共に、夫々の摺動片を直交する方向に操作可能に操作軸を備え、夫々の摺動片を中立位置に付勢する圧縮コイルバネを夫々の摺動片を挟み込む位置に配置してある。又、夫々の摺動片に可動接片を備え、基台に対して正極固定切片と負極固定切片とを備え、操作軸を操作した場合には、可動切片が正極固定切片と負極固定切片とに接触して導通状態に達するものとなり、この結果、操作軸の操作方向を電気的に判別し得るよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種のスライド操作スイッチは、小型化されることが望ましい。しかし、従来の技術のように、圧縮コイルバネを用いたものでは、スイッチ全体の厚み(スライド操作方向と直交する方向への寸法)が大きくなりやすく小型化を図り難いものであった。この従来の技術のスイッチは可動接片をスライド作動させて、この可動接片を正極固定切片と負極固定切片との2部材に同時に接触させて導通状態を作り出すので、接触不良を発生させやすく改善の余地がある。又、この種の導通構造を有するものでは導通状態を維持する目的から従来技術中にも記載されるように可動接片をバネ板で構成する等、構造が複雑化しやすく改善の余地があった。
【0004】
本発明の目的は、スライド操作型のスイッチを薄く単純に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴(請求項1)は、スライド作動自在に支持されたスライド部材と、このスライド部材を非操作位置の側に付勢するバネ体と、このバネ体の付勢力に抗してスライド部材を設定位置まで操作した際に電気的な導通状態に達する導通部とを備えたスライド操作式スイッチにおいて、前記スライド部材を前記設定位置の方向にスライド操作した際に、前記バネ体が、スライド部材のスライド面に沿う姿勢、又は、スライド面に対して傾斜する姿勢から弾性変形を開始し、スライド操作が進むにつれて、バネ体が前記スライド面から張り出す方向に姿勢を変化するよう構成されると共に、前記導通部が、バネ体の姿勢の変化に連係して導通状態に達するよう構成され、前記スライド部材が、非操作位置を挟んだ2方向に操作自在に支持され、このスライド部材を非操作位置に付勢するよう、該スライド部材に対して一対の前記バネ体の付勢力を互いに逆向きに作用させると共に、このスライド部材を非操作位置を挟んだ2つの前記設定位置に操作した際に、対応するバネ体の姿勢変化に連係して導通状態に達する前記導通部を備えている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0007】
本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項1において、前記スライド部材を一対備え、夫々が互いに直交する方向にスライド作動自在となるよう支持すると共に、夫々のスライド部材の同時操作を可能にする人為操作部材を備えている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0008】
本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項1または2において、前記バネ体が、屈曲成形により中央部に突出部を有した線状材で構成されると共に、前記導通部がバネ体の姿勢の変化時に突出部からの押圧力で導通状態に達する一対の電気接点を備えて構成されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0009】
本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項1または2において、前記バネ体が、屈曲成型により中央部に突出部を有した導体で成る線状材で構成されると共に、前記導通部が、この突出部と、バネ対の姿勢の変化時に突出部に接触して導通状態に達する電気接点とを備えて構成されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0010】
〔作用〕
【0011】
上記第1の特徴によると、スライド部材を非操作位置から設定位置の方向にスライド操作した場合には、この操作の開始に伴って、バネ体が、スライド部材が作動するスライド面に沿う平面上、又は、スライド面に対して傾斜する姿勢から弾性変形を開始して付勢力をスライド操作部材に作用させると共に、この操作が進むにつれて、バネ体がスライド面から張り出す姿勢に変化し、この変化と連動して導通部が導通状態に達するものとなり、その結果、スライド部材が操作されたことを電気的に検出できるものとなる。つまり、本発明では、バネ体として平面上で弾性変形することで付勢力を発生させるものの使用が可能であるので、ピアノ線や巻き数が少ないツル巻き型のバネを屈曲成型した構造のバネのように薄い配置スペースのバネ体を使用してスイッチ全体の厚みを小さくできると共に、スライド部材の操作時にはバネ体の姿勢を変化させ、この姿勢変化に連係して導通部を導通状態にするので、例えば、バネ体の近傍位置に対して、押圧操作で導通状態となる電気接点を配置する程度の構成を採用することも可能となり、従来例のように接触状態を維持するために板バネなどを特別に備える必要が無いばかりか、電気接点を押圧するための部材を特別に備える必要性も無い。
さらに、非操作時においてスライド部材は一対のバネ体の付勢力によって非操作位置に保持されると共に、このスライド部材を非操作位置を挟んだ何れの設定位置に操作した場合でも、この設定位置に達すると導通部を導通状態に設定して、この操作を電気的に検出できるものとなる。
【0013】
上記第2の特徴によると、人為操作部材が非操作状態にある場合には、一対のスライド部材は夫々とも、夫々に対応して備えた一対のバネ体の付勢力によって非操作位置に保持されると共に、人為操作部材を操作した場合には少なくとも1つのスライド部材が非操作位置から一方の側に操作され、設定位置に達すると導通部を導通させる結果、人為操作部材を十字方向(X・Y方向)の何れの方向に操作しても、その操作を電気的に検出できるものとなる。
【0014】
上記第3の特徴によると、バネ体が導電体で成る線状材で構成されているので、バネ体の配置スペースが極めて小さくなると共に、スライド部材が非操作位置から設定位置まで操作された場合には、バネ体の突出部が一対の電気接点に対して押圧力を作用させて、一対の電気接点を導通状態にするものとなる。
【0015】
上記第4の特徴によると、バネ体が線状材で構成されているので、バネ体の配置スペースが極めて小さくなると共に、スライド部材が非操作位置から設定位置まで操作された場合には、導体で成るバネ体の突出部が電気接点に接触して夫々を導通状態にするものとなる。
【0016】
〔発明の効果〕
従って、バネ体の合理的な利用によって簡単な構造で、しかも、薄く構成し得るスライド操作式スイッチが構成されたのである。又、非操作位置を挟んだ2位置へのスライド操作の検出が可能となり、非操作位置を挟んだ平面上においてスライド操作の検出が可能となり、一層薄く構成し得ると共に、電気的な検出構造も単純で済むものとなったのである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、人為操作部材としてのキートップ1が非操作状態では中立位置N(非操作位置)に保持されると共に、この中立位置Nを基準にしてキートップ1がX方向と、これに直交するY方向と、これらの方向を合成した方向にスライド操作自在に支持され、又、キートップ1がX方向の両端の操作位置と、Y方向の両端の操作位置との4位置の何れかに操作されたこと、及び、キートップ1がX方向とY方向との合成方向(X、Yの中間方向)へ操作されたことを電気的に検出可能なスライド操作式スイッチSWが構成されている。
【0018】
このスライド操作式スイッチSWは、家庭電化製品のリモートコントローラや、携帯電話や、ゲーム機器のコントローラ等に備えられるものであり、その概略は、前記キートップ1と、支持ケースAと、メンブレンスイッチBとを重ね合わせる状態で配置したものであり、キートップ1と支持ケースAとの間に家庭電化製品等のパネル2が配置される。そして、このスライド操作式スイッチSWの構造を以下に説明する。
【0019】
図2〜図4に示すように、前記支持ケースAは樹脂製で有底のケース30と、このケース30に対してX方向にスライド作動自在に支持したスライド部材としてのXスライダー40と、このケース30に対してXスライダー40と重ね合わせる状態でX方向と直交する姿勢のY方向にスライド操作自在に支持したスライド部材としてのYスライダー50と、Xスライダー40を中立位置に付勢する一対のバネ体60と、Yスライダー50を中立位置Nに付勢する一対のバネ体60とを備えると共に、カバー3で上面を閉塞して構成されている。カバー3には開口3Aが穿設され、この開口3Aに対して前記キートップ1の下面側に突設した係合片1Aを挿通させ、この係合片1AをXスライダー40、Yスライダー50夫々に穿設された係合孔41、51に挿通させている。尚、係合片1Aは断面形状が矩形に成形され、このキートップ1が回転する不都合を発生させないものにしており、又、Xスライダー40、Yスライダー50夫々とも中立位置Nにある場合にはキートップ1が中立位置Nに位置するものとなる。
【0020】
前記ケース30の底壁31には前記Xスライダー40、Yスライダー50を案内する開口32が形成され、又、このケース30の内部の4隅にはバネ体60の脚部(後述する)を保持する係合保持部33が一体的に形成され、更に、ケース30の底面の4隅には位置決め片34が突出形成されている。前記Xスライダー40、Yスライダー50には夫々とも中央位置に前記係合孔41、51が穿設されると共に、両端部側に夫々の幅方向の外方に向けて張り出し、ケース30の底壁31の内面側(図2、図3では上側)に接触する一対の案内片42、52が形成されている。又、一対の案内片42、52に挟まれる位置に貫通孔45、55が穿設されると共に、この貫通孔45,55を挟んだ幅方向の両外方側に前記案内片42、52と連なる形態で第1接当部43,53を形成し、貫通孔45,55の外端側に位置する内面に第2接当部44、54を形成してある。又、第2接当部44、54は夫々のスライダーの外端位置に対して上方側に突片状に突出する部位に沿って形成され、下側ほど外端方向に向かって傾斜する斜め姿勢に設定されている。
【0021】
前記バネ体60はピアノ線で成る線状材を、その中央部で折り曲げて突出部61を形成すると共に、この突出部に連なって緩い角度のV字状に拡大する一対の傾斜部62、62と、この傾斜部62に連なり夫々が略直線上に位置する一対の脚部63、63と、夫々の脚部63、63の端部を屈曲させた初期姿勢設定用の鉤状部64、64が形成されている。このバネ体は自然状態を基準にして脚部63、63同士の距離が仮想平面上で拡大、あるいは、短縮することで付勢力を作用させるものであり、このバネ材60の脚状部63、63を前記係合保持部33に保持し、突出部61の部位を前記貫通孔45、55に挿入する状態で、かつ、バネ材60の傾斜部62、62と第1接当部43、53とが接当可能な相対位置関係となるよう配置してある。このように配置することで、Xスライダー40、Yスライダー50夫々が非操作位置(中立位置N)にある状態で、バネ体60が位置する仮想平面がXスライダー40、Yスライダー50夫々が作動する平面 (ケース30の底壁31と平行)に略沿う姿勢となり、前記初期姿勢設定用の脚部64、64がカバー3の下面に接当することによって、突出部61の側が少し前記メンブレンスイッチBの側を向く傾斜姿勢に初期姿勢が設定されている。尚、図4(ロ)では、キートップ1が中立位置Nに位置する状態で(Xスライダー40、Yスライダー50夫々が非操作位置で)バネ体60が傾斜する姿勢に設定されているが、このバネ60が位置する仮想平面を夫々のスライダーが作動する平面と平行する姿勢に設定することも可能である。
【0022】
そして、一例として、図5に示す如くXスライダー40が一方の側にスライド作動した場合には、操作上手側(図5で右側)のバネ体60の中央部を第2接当部44が引き操作する形態となることから、バネ体60が脚部63、63同士の距離を短縮する側に弾性変形してXスライダー40を中立位置Nの方向に戻す付勢力を発生させる。又、これと同時に操作下手側(図で左側)のバネ体60の傾斜部62、62を第1接当部43、43の幅方向で中央に近い部分で押し操作する形態となることから、バネ体60が脚部63、63同士の距離を拡大する側に弾性変形してXスライダー40を中立位置Nの方向に戻す付勢力を発生させ、これと同時に、この押し操作力に起因して図5(ロ)に示す如く、バネ体60の突出部61が下方に向かう姿勢となるようバネ体60全体が回転する。具体的には、この操作下手側のバネ体60は、Xスライダー40の操作の開始時にはXスライダー40のスライド面に対して傾斜する仮想平面上で弾性変形を開始し、この操作が進むにつれて、バネ体60全体が前述のように弾性変形しながらスライド面から下方に張り出す姿勢に向けて回転する形態で姿勢が変化し、大きく操作するほど突出部61が開口32を介して下方に大きく突出し、メンブレンスイッチBに圧力を作用させる。
【0023】
尚、このようにバネ体60の突出部61が下方に向けて突出するためには、バネ体60の突出部61に対してスライダーからの圧力が作用するよう、スライダーに接当部を形成する構造を採用しても良い。又、図2に示すように、Xスライダー40、Yスライダー50夫々の第2接当部44、54と一体形成された突出部位を案内するよう、カバー3の下面側にはガイド用の溝3B、3Bを形成してある。
【0024】
図6、図7に示すように、前記メンブレンスイッチBは、PET等の樹脂シート70の表面に対して膜状の銀等の良導体で成る金属箔状の電気接点71を複数個形成し、この電気接点71を取り囲む状態で電気接点71の厚みより厚く形成された樹脂膜で成るスペーサ72(ハッチングの領域)を印刷等の技術で形成し、夫々の電気接点71と樹脂シート70の端部に形成した電極部73とを結ぶ配線パターン74を形成し、更に、この樹脂シート70を折り重ねてスペーサ72の部位で粘着剤によって粘着することにより、自然状態で対向する電気接点71、71同士が離間し、圧力が作用することで対向する電気接点71、71が接触して導通状態に達するよう構成されている。又、このメンブレンスイッチBには前記ケース30の底面に形成された前記複数の位置決め片34が係入する複数の位置決め孔75が穿設されている。そして、このメンブレンスイッチBより反ケース側に複数の位置決め孔4Aが穿設されたバックプレート4を配置し、ケース30とメンブレンスイッチBとを粘着固定すると共に、このバックプレート4とケース30とでメンブレンスイッチBを挟み込むことで、ケース30とメンブレンスイッチBとの相対位置関係が維持された状態で、夫々の電気接点71がバネ体60の突出部61で押圧される位置に配置されるものとなる。尚、このバックプレート4に代えて基板をメンブレンスイッチBの底面に密着しても良い。
【0025】
このように構成したことから、このスライド操作式スイッチSWでは、キートップ1が非操作状態にある場合には4つのバネ体60からの付勢力によって該キートップ1が中立位置N(非操作位置)を保持され、このキートップ1をX方向、Y方向ばかりでなく、夫々を合成した方向に操作した場合でも、Xスライダー40、Yスライダー50の一方、あるいは、Xスライダー40とYスライダー50との双方がケース30に対してスライド作動して操作位置に達するので、この作動に伴ってXスライダー40、Yスライダー50の操作下手側に位置するバネ体60の突出部61がメンブレンスイッチBの電気接点71、71を押圧して接触させ導通状態に切換える結果、メンブレンスイッチBの電極部73を介してキートップ1の操作方向を判別できるものとなっている。そして、キートップ1に対する操作力を解除することでキートップ1は4つのバネ体60の付勢力によって中立位置Nに復元し、電気接点71、71も離間する(非導通状態となる)ので、キートップ1が中立位置Nに復元したこともメンブレンスイッチBの電極部73を介して判別できるものとなっている。
【0026】
特に、Xスライダー40、Yスライダー50夫々を中立位置Nに付勢するバネ体60がピアノ線で成る線状材で構成され、Xスライダー40、Yスライダー50夫々のスライド面に沿う姿勢の仮想平面上に配置されるのでスイッチ全体の厚みを小さくできるものとなっており、しかも、キートップ1からの操作力でXスライダー40、Yスライダー50がスライド作動した場合には、そのスライド作動量が大きいほどバネ体60の突出部が大きく突出するものとなるので、メンブレンスイッチBの電気接点71、71を確実に導通状態に設定できるものとなり、従来の技術のように電気接点71、71を接触状態に維持するためのバネ板のように付勢手段を特別に備える必要がないばかりか、バネ体60に一体形成した突出部61からの押圧力を利用するので、電気接点71、71に押圧力を作用させるための部材を特別に備える必要もない。
【0027】
〔別実施の形態〕
本発明は上記実施の形態以外に、例えば、図8(イ)、(ロ)に示すように構成することも可能である(この別実施の形態では前記実施例と同じ機能を有するものに実施の形態と共通する番号・符号を附している)。つまり、同図に示す構造は前述の実施の形態と比較して、ケース30の内部にキートップ1で操作されるXスライダー40、Yスライダー50をスライド自在に備えた点、Xスライダー40、Yスライダー50夫々を中立位置Nに付勢するバネ体60を備えた点については何ら異なるところは無く、バネ体60が銅合金等の良導体で成る金属で構成され、ケース30の内面において、バネ体60の脚部63、63が接触する部位に対して、内面電極81を形成して外部端子82に導通させた点、ケース30の底部に対してバネ体60の突出部61に接触可能な電気接点83を形成して外部端子84に導通させた点において異なる構成となっている。
【0028】
このように構成したことから、このスライド操作式スイッチSWでは、キートップ1が非操作状態にある場合には4つのバネ体60の付勢力によって該キートップ1が中立位置Nを保持され、このキートップ1をX方向、Y方向ばかりでなく、夫々を合成した方向に操作した場合でも、Xスライダー40、Yスライダー50の一方、あるいは、Xスライダー40とYスライダー50と双方がケース30に対してスライド作動し、この作動に伴ってスライダーの操作下手側のバネ体60の突出部61が電気接点83と接触して内面電極81と電気接点83とをバネ体60を介してを導通状態に切換える結果、キートップ1の操作方向を外部端子82、84を介して電気的に判別できるものとなっている。そして、キートップ1に対する操作力を解除することでキートップ1は4つのバネ体60の付勢力によって中立位置Nに復元するものとなり、突出部61と電気接点83とが離間することで、キートップ1が中立位置Nに復元したことも電気的に判別できるものとなっている。
【0029】
特に、この構成では、Xスライダー40、Yスライダー50夫々を中立位置Nに付勢するバネ体60が線状材で構成され、Xスライダー40、Yスライダー50夫々のスライド面に沿う姿勢の仮想平面上に配置することを可能にするので、厚みを小さくできるものとなっており、又、キートップ1からの操作力でXスライダー40、Yスライダー50がスライド作動した場合には、そのスライド作動量が大きいほどバネ体60の突出部61が大きく突出するものとなるので、確実な導通状態を現出するものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライド操作式スイッチの全体斜視図
【図2】スライド操作式スイッチの分解斜視図
【図3】スライド操作式スイッチのケースの分解斜視図
【図4】スライド操作式スイッチの内部構造を示す平面図及び縦断側面図
【図5】スライド操作式スイッチの操作状態における内部構造を示す平面図及び縦断側面図
【図6】メンブレンスイッチの展開図
【図7】メンブレンスイッチの配置を示す縦断側面図
【図8】別実施の形態のスライド操作式スイッチの操作状態における内部構造を示す平面図及び縦断側面図
【符号の説明】
1 人為操作部材
40、50 スライド部材
60 バネ体
61 突出部
71 導通部・電気接点
81 電気接点
N 非操作位置
Claims (4)
- スライド作動自在に支持されたスライド部材と、このスライド部材を非操作位置の側に付勢するバネ体と、このバネ体の付勢力に抗してスライド部材を設定位置まで操作した際に電気的な導通状態に達する導通部とを備えたスライド操作式スイッチであって、
前記スライド部材を前記設定位置の方向にスライド操作した際に、前記バネ体が、スライド部材のスライド面に沿う姿勢、又は、スライド面に対して傾斜する姿勢から弾性変形を開始し、スライド操作が進むにつれて、バネ体が前記スライド面から張り出す方向に姿勢を変化するよう構成されると共に、前記導通部が、バネ体の姿勢の変化に連係して導通状態に達するよう構成され、
前記スライド部材が、非操作位置を挟んだ2方向に操作自在に支持され、このスライド部材を非操作位置に付勢するよう、該スライド部材に対して一対の前記バネ体の付勢力を互いに逆向きに作用させると共に、このスライド部材を非操作位置を挟んだ2つの前記設定位置に操作した際に、対応するバネ体の姿勢変化に連係して導通状態に達する前記導通部を備えているスライド操作式スイッチ。 - 前記スライド部材を一対備え、夫々が互いに直交する方向にスライド作動自在となるよう支持すると共に、夫々のスライド部材の同時操作を可能にする人為操作部材を備えている請求項1に記載のスライド操作式スイッチ。
- 前記バネ体が、屈曲成形により中央部に突出部を有した線状材で構成されると共に、前記導通部がバネ体の姿勢の変化時に突出部からの押圧力で導通状態に達する一対の電気接点を備えて構成されている請求項1または2に記載のスライド操作式スイッチ。
- 前記バネ体が、屈曲成型により中央部に突出部を有した導体で成る線状材で構成されると共に、前記導通部が、この突出部と、バネ対の姿勢の変化時に突出部に接触して導通状態に達する電気接点とを備えて構成されている請求項1または2に記載のスライド操作式スイッチ。
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