JP3770457B2 - 車両用ハブの構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハブのフランジ部両側にブレーキドラムとホイルとがハブボルト及びナットで固定されている車両用ハブの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図3で示されている様に、フロントアクスル20に揺動自在に枢着されたナックル21に、2個のテーパベアリング2、2を介して回転自在にハブ1が取り付けられ、そのハブ1のフランジ部3にブレーキドラム(以下、ドラムという)15が複数のハブボルト5とナット8とにより締結され、そのハブボルト5にホイル16がホイルナット7で取りつけられる技術は知られている。
なお、符号22はステアリングアームを示している。
【0003】
そして、図4で示す様に、フランジ部3のドラム15取付面を軽量化するため、ハブボルト穴間に肉抜き凹部14が形成される技術も、又、公知技術である。
【0004】
一方、車両の緩制動時にブレーキトルク変動に起因するブレーキジャダーと称されるキャブ振動を伴う振動問題がある。
これはドラム15の変形が原因であり、その変形は、ホイルの取付面の歪がフランジ部3を介してドラムに影響していることが、種種の机上の解析や、実験により分かってきている。
【0005】
ここで、フランジ部3の両側取付面とドラム15の取付面とは、いずれも加工面であるため平坦度の管理が可能である。
【0006】
しかし、一般的なディスクホイル(以下、ホイルという)はプレス成形品であるので、ホイルのハブフランジ取付面は加工面に比して管理が困難である。そして、管理が困難なホイルのハブフランジ取付面には歪が発生し易いので、ブレーキジャダーも発生し易い。
【0007】
また、ホイルは、車両販売後に使用者が一般市販品を自己調達して用いるので、平面管理が困難である。従って、上述したのと同様に、ホイルのハブフランジ取付面は歪が発生し易く、ブレーキジャダーも発生し易い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたもので、ホイルの取付面に多少の歪が存在していてもブレーキジャダーの発生を防止できる車両用ハブの構造の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明者は種々の研究・開発の結果、中心線が前記ハブボルト孔の中心を結ぶピッチ円であり、フランジ面とが面一となる様に構成されているリブを前記肉抜き凹部に形成すれば、取付面に多少の歪のあるホイルが取り付けられても、フランジ部の剛性が十分に高くなり、ドラムの変形量も減少或いは抑制され、ブレーキジャダーを解消することが出来ることを見出した。
【0010】
本発明によれば、フランジ部(3)にはハブボルト(5)が挿通される複数のハブボルト孔(10)がピッチ円に沿って穿設され、そのフランジ部(3)を挟みその両側にブレーキドラム(15)とホイル(16)とがハブボルト(5)およびナット(8)により固着されており、そしてそのフランジ部(3)のブレーキドラム取付面(10a)には肉抜き凹部(13)が設けられている車両用ハブ(1)の構造において、前記ブレーキドラム取付面(10a)の肉抜き凹部(13)はフランジ周縁部を除いた前記各ハブボルト孔(10)間に凹設され、その凹部(13)には円弧状のリブ(12)がその凹部(13)を2つ(13a、13b)に分け前記ハブボルト孔(10)が穿設されたピッチ円上に凸設されており、そのリブ(12)の頂部は前記フランジ部(3)のドラム取付面(10a)と面一であって、ピッチ円半径がホイル規格である285mmあるいは335mmであって、そのフランジ(12)の半径方向の幅寸法(W)は5mmとなっている。
【0011】
上記した発明者の知見に基いて、上述した様な構成を具備する本発明の車両用ハブの構造によれば、フランジ部の剛性が十分に高くなり、ドラムの変形量も減少或いは抑制されるので、取付面に多少の歪のあるホイルが取り付けられていても、ブレーキジャダーを解消することが出来るのである。
しかも、従来品に適切なリブを形成するだけなので、部品としての互換性が確保される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1、図2を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
図1、図2において、図3、図4(従来技術)で示す部材と同じ機能を有する部材には、同じ符号を付して、重複説明は省略する。
【0013】
図1において、全体を符号1で示す車両用のハブにおいて、フランジ部3のドラム取付面10aには肉抜き凹部13aと13bとが設けられ、それら2つの凹部の間にはリブ12が形成されている。
【0014】
そして、ハブ1には、ハブを回転自在にナックル21に支持するためのベアリング嵌入孔2aと2bとが設けられている。そしてホイル取付面10bには、ハブボルト5の回り止めのため、ハブボルト5の鍔と係合する(従来公知技術である)円形溝11が設けらている。ここで、符号4はグリス溜め、符号23はカバー取付用のねじ孔を、それぞれ示している。
【0015】
図2を参照して、リブ12は、複数個(図示の例は8個)のハブボルト孔10の、孔の中心を結ぶピッチ円を中心とする円弧状に配列されている。
換言すれば、リブ12は、図3、図4で示す従来技術のハブ1における肉抜き凹部14(図4参照)の、ハブボルト孔を結ぶピッチ円上に相当する箇所に、配置されている。
【0016】
そして、リブ12の高さはフランジ部の面と同じになる様に形成される。
幅寸法Wは、大きければジャダーは減衰するが、重量が大となってしまう。一方、幅寸法Wが小であれば、ジャダーの減衰効果が少なくなってしまう。例えば、ハブボルト孔のピッチ円径が285mm或いは335mm(ホイルの規格)の場合、幅寸法Wは5mmが好ましい。
【0017】
以下、作用効果について説明する。
図示の実施形態では、リブ12がハブボルト孔10のピッチ円の中心を結んだ円弧状に形成されており、且つ、リブ12の幅寸法Wが上述した様に設定されて、最適寸法に形成されている。
【0018】
そのため、取付面に多少の歪のあるホイルがフランジ部3に取り付けられた場合でも、フランジ部の剛性は十分に高くなり、ドラムの変形量が少なくなり、或いはドラム変形量が抑制されるため、ブレーキジャダーを減衰し、或いは解消することが出来る。
【0019】
しかも、従来のハブの肉抜き凹部に適切なリブを形成するだけで実施出来るので、部品としての互換性が確保出来るのである。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上説明した通り構成されているので、ホイルの取付面に多少の凹凸や波うちがあっても、ブレーキジャダーが発生しない、という優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すハブの側断面図。
【図2】図1のドラム取付面を示す部分図。
【図3】従来技術のフロントホイル部の例を示す図。
【図4】図3のハブのドラム取付面を示す部分図。
【符号の説明】
1…ハブ
2a、2b…ベアリング嵌入孔
3…フランジ部
4…グリス溜まり
5…ハブボルト
7…ホイルナット
10…ハブボルト孔
12…リブ
13a、13b…肉抜き凹部
Claims (1)
- フランジ部(3)にはハブボルト(5)が挿通される複数のハブボルト孔(10)がピッチ円に沿って穿設され、そのフランジ部(3)を挟みその両側にブレーキドラム(15)とホイル(16)とがハブボルト(5)およびナット(8)により固着されており、そしてそのフランジ部(3)のブレーキドラム取付面(10a)には肉抜き凹部(13)が設けられている車両用ハブ(1)の構造において、前記ブレーキドラム取付面(10a)の肉抜き凹部(13)はフランジ周縁部を除いた前記各ハブボルト孔(10)間に凹設され、その凹部(13)には円弧状のリブ(12)がその凹部(13)を2つ(13a、13b)に分け前記ハブボルト孔(10)が穿設されたピッチ円上に凸設されており、そのリブ(12)の頂部は前記フランジ部(3)のドラム取付面(10a)と面一であって、ピッチ円半径がホイル規格である285mmあるいは335mmであって、そのフランジ(12)の半径方向の幅寸法(W)は5mmであることを特徴とする車両用ハブの構造。
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JP2000027565A JP3770457B2 (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 車両用ハブの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000027565A JP3770457B2 (ja) | 2000-02-04 | 2000-02-04 | 車両用ハブの構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001213105A JP2001213105A (ja) | 2001-08-07 |
JP3770457B2 true JP3770457B2 (ja) | 2006-04-26 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103407328A (zh) * | 2013-07-17 | 2013-11-27 | 广东富华工程机械制造有限公司 | 轮毂 |
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