JP3770337B2 - 釣り用リールのハンドル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドル、特に、スピニングリールや両軸受リール等の釣り用リールのハンドル軸の先端に固定された釣り用リールのハンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】
スピニングリールや両軸受リールや片受けリール等の釣り用リールのハンドル軸の先端にはハンドルが固定されている。この種の釣り用リール、特に大型リールのハンドルは、いわゆるT字型のハンドルであり、ハンドル軸の先端に固定されたアーム部材と、アーム部材の先端に装着された把手軸と、把手軸の先端部にT字型に固定された棒状の把手部材とを有している。把手軸は、ハンドル軸と平行な軸回りにアーム部材に回転自在に支持されている。把手部材は、把手軸の先端部に中心部が固定され、把手軸と垂直に配置されている。
【0003】
このようなハンドルを持ってハンドル軸を回転させる際には、把手部材を指で握って手先を円運動させる。このとき、たとえば中指と薬指との間に把手軸を挟んで把手部材を握り、把手軸と手の中心(力の中心)とのずれを少なくし、把手軸の回転軌跡と手の中心の回転軌跡とがあまりずれないようにして、ハンドル軸を効率よく回転させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のT字型のハンドルでは、把手部材を握るとき、指と指の間に把手軸が挟まれている。このため、特に、大きな魚がかかって強い力でハンドルを回す必要があるとき、把手軸を挟む指と指とが接近するように力が入り、把手軸に指が食い込み痛くなることがある。これを防止するために、把手軸をスポンジ等の弾性部材で被覆することが行われている。しかし、弾性部材で把手軸を被覆しても、使用するにつれて弾性部材がへたって用をなさなくなる。
【0005】
本発明の課題は、釣り用リールのハンドルにおいて、力を入れて指でハンドルを握ったときに指が痛くならないようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る釣り用リールのハンドルは、釣り用リールの回転するハンドル軸の先端に固定された構造であって、アーム部材と、回動部材と、把手部材とを備えている。アーム部材は、ハンドル軸の先端に固定され、ハンドル軸の径方向に延びている。回動部材は、アーム部材の先端に基端がハンドル軸とほぼ平行な軸回りに回動自在に支持され、先端がハンドル軸の軸方向外方に延びている。また、回動部材は、アーム部材に沿う方向から曲がってハンドル軸の軸方向外方に延びる部材である。把手部材は、回動部材の先端部に基端部が固定され、回動部材が延びる方向と交差する方向に配置された棒状の部材である。
【0007】
このハンドルでは、ハンドル軸を回転させる際には、把手部を指で握って手先を回転運動させる。この把手部材は、基端部が回動部材に固定されているので、間に指に挟まれる部材はない。このため、指に力を入れても指が痛くなることがない。また、把手部材を握った手の中心と回動部材の回動中心とのずれが少なくなり、回動中心の回転軌跡と手の中心の回転軌跡とがあまりずれないようになり、ハンドル軸を効率よく回転させることができる。
【0008】
発明2に係る釣り用リールのハンドルは、発明1に記載のハンドルにおいて、前記把手部材は、回動部材の基端部と捩じれ位置の関係に配置されている。この場合には、把手部材が回動部材の基端部と捩じれ位置の関係に配置されるので、回動部材の基端部と把手部材を握る指との間の隙間が大きくなり、指が回動部材の基端部に接触しにくい。
【0009】
発明3に係る釣り用リールのハンドルは、発明1又は2に記載のハンドルにおいて、前記把手部材は、固定側端部に親指を載せる親指載置部を有する。この場合には、把手部材を握り親指を親指載置部に載せて力を入れると、人差し指から小指までが親指側に近づき、把手部材を強く握ることができる。
【0010】
発明4に係る釣り用リールのハンドルは、発明3に記載のハンドルにおいて、前記親指載置部は、滑らかな載置面を有する。この場合には、滑らかな載置面に親指が載置されるので、親指により力を込めることができる。
【0011】
発明5に係る釣り用リールのハンドルは、発明3又は4に記載のハンドルにおいて、前記親指載置部は、把手部材の固定側端部から回動部材の一部を覆う形状になっている。この場合には、親指の載置面の面積が広くなり、親指の載置位置を個人の嗜好、状況に応じて変えても上記効果を達成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図3において、本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、レバードラグ型のものであり、内部にスプール4が配置されたリール本体1と、リール本体1の側方に揺動自在に配置されたドラグ操作レバー2と、ドラグ操作レバー2の下方でリール本体1に回転自在に支持されたハンドル3とを備えている。
【0013】
リール本体1は、左右1対の側板10,11及び側板10,11を連結する複数の連結部12からなるフレーム9と、フレーム9を両側で覆う側カバー13,14とを有している。リール本体1の上部にはカウンターケース15が固定されている。カウンターケース15には、液晶表示部16や操作キー部17が設けられている。液晶表示部16は、スプール4(後述)から繰り出された釣り糸先端部の水深を表示する。操作キー部17は、棚位置や表示モードの選択操作等を行うときに使用される。
【0014】
リール本体1の内部には、スプール4が回転自在かつ軸方向に移動自在に支持されている。スプール4の図1右側には、ドラグ機構(図示せず)が設けられており、スプール軸に連結されたドラグ操作レバー2を揺動させることでスプール4が軸方向右側に移動してドラグ機構に接触する。また、リール本体1の内部にはハンドル3の回転をスプールに伝達する伝達機構20が設けられている。
【0015】
側カバー14のドラグ操作レバー2の下方には突出筒14aが形成されている。この突出筒14aの内部にはスプール4に平行にハンドル軸21が配置されている。ハンドル軸21は、突出筒14aの両端に配置された2つの軸受22,23により突出筒14aに回転自在に支持されている。
【0016】
ハンドル3は、ハンドル軸21の先端に固定されている。ハンドル3は、ハンドル軸21の先端に固定されたアーム部材30と、アーム部材30の先端に回動自在に支持された回動部材31と、回動部材31の先端に固定された把手部材32とを備えている。
【0017】
アーム部材30は、ハンドル軸21の径方向に延びる板状の部材であり、ハンドル軸21の先端にねじ込まれたボルト33によりその基端が固定されている。アーム部材30の先端には、図4に示すように、丸孔40が形成されており、この丸孔40に筒状の回動支持部41が嵌め込まれている。回動支持部41は、キャップネジ42によりアーム部材30の先端に固定されている。回動支持部41の内周面両端には軸受43、44が装着されており、この軸受け43,44により回動軸45が回動支持部41に回動自在に支持されている。
【0018】
回動部材31は、アーム部材30に沿う方向から直角に湾曲して先端がハンドル軸21の軸方向外方に延びるL字状の板部材である。回動部材31の基端には、回動支持部41に支持された回動軸45がネジ込まれて固定されている。このため、回動部材31は、ハンドル軸21とほぼ平行な軸回りに回動自在にアーム部材30の先端に支持される。
【0019】
把手部材32は、回動部材31の先端部に基端部が固定され回動部材31が延びる方向と直交する方向に配置された棒状の部材である。把手部材32は、回動部材31の先端部にビス54により固定されたほぼ筒状の把手本体50と、把手本体50の固定端部に嵌め込まれ固定された親指載置部51と、把手本体50の先端にねじ込まれた尻栓52とを有している。把手本体50は、通常の人が手の人差し指から薬指までで握れる長さ(たとえば、70mm前後)を有しており、その外周面には、握り用の凹凸50aが形成されている。親指載置部51は、把手本体50と逆側に配置されており、中心部が回動部材31を貫通して把手本体50側に延び把手本体50にビス53により固定されている。親指載置部51は、回動部材31を挟んで固定用のビス54を隠すように配置されており、把手部材32の固定側端部から回動部材31の一部を覆うような形状になっている。親指載置部51の表面は滑らかな載置面51aとなっている。
【0020】
次に、両軸受リールの操作方法について説明する。
【0021】
船縁から釣り糸を繰り出すときには、ドラグ操作レバー2をたとえば、手前側(図3左側)に揺動させ、スプール4への制動を解除する。これにより、釣り糸は重りの自重により繰り出される。このときの繰り出し量(仕掛けの水深)は、液晶表示部16に表示される。そして、釣り糸が所定量繰り出されると、ドラグ操作レバー2を図3右側の適当な位置に揺動させ、スプール4に制動をかけて釣り糸の繰り出しを停止する。この状態で仕掛けに魚がかかると、ハンドル3を回して、釣り糸をスプール4に巻き付ける。このとき、把手本体50を、たとえば右手の人差し指から小指までで握り、親指を親指載置部51の載置面51aに載置する。そして、手先を回転運動させることでハンドル3を回転させる。この回転は、ハンドル軸21から伝達機構を介してスプール4に伝達されスプール4が巻取方向に回転する。
【0022】
このとき、ハンドル3の把手本体50には指に挟まれる部材はないので、力を入れて指が接近しても指が痛くなりにくい。また、親指が親指載置部51に載置されているので、力を入れると、人差し指から小指までが親指側に近づき、把手部材32をより強く握ることができる。さらに、一旦ハンドル軸21の径方向に延びた回動部材31が湾曲し、把手部材32につながっていわゆる「半環状」をなすので、把手部材32を握った手の中心と回動部材31の回動中心とのずれが少なくなり、回動中心の回転軌跡と手の中心の回転軌跡とがあまりずれないようになり、ハンドル軸21を効率よく回転させることができる。
【0023】
〔他の実施形態〕
(a) 図5及び図6に示すように、ハンドル軸21の軸方向外方に延びる回動部材31の途中に図5の反時計回りに捩じられた捩じれ部31aを設ける等により、把手部材32を、回動部材31の基端部31bに対して捩じれ位置となるように配置してもよい。この場合には、把手部材32が回動部材の基端部31bと捩じれ位置の関係に配置されるので、回動部材31の基端部31bと把手部材32を握る指との間の隙間が大きくなり、指が基端部31bから突出する回動軸45に接触しにくい。
【0024】
(b) 図7に示すように、リール外方に延びる回動部材31の途中にアーム部材30の先端側に曲がる曲折部31cを形成し、把手部材32をアーム部材30の先端より先端側に配置してもよい。この場合にも、回動部材31の基端部31bと把手部材32を握る指との間の隙間が大きくなり、指が基端部31bから突出する回動軸45に接触しにくい。
【0025】
(c) 回動部材31を湾曲させる角度は90度に限定されず、それより大きい角度又は小さい角度で湾曲させてもよい。この場合にも、回動部材31の基端部31bと把手部材32を握る指との間の隙間が大きくなり、指が基端部31bから突出する回動軸45に接触しにくい。また、湾曲させる代わりに折り曲げてもよい。
【0026】
(d) 回動部材31を湾曲させず、回動軸45を延長して回動部材とし、その先端部に把手部材32を固定してもよい。
【0027】
(e) 本発明は、ドラグレバー型の両軸受リールに限定されるものではなく、ハンドル軸にドラグ機構を装着した両軸受リール、片軸受リール、スピニングリール等の全ての釣り用リールのハンドルに適用できる。
【0028】
(f) 本発明は、アーム部材の一端に把手部材が配置されたシングルハンドル型に限定されるものではなく、アーム部材の両端に把手部材が配置されたダブルハンドル型にも適用できる。
【0029】
(g) 把手部材32が直円筒状ではなく、湾曲した円筒状であってもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、把手部材の基端部が、アーム部材からハンドル軸の軸方向外方に延びる回動部材に固定されているので、間に指に挟まれる部材はない。このため、指に力を入れても指が痛くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの一部破断背面図。
【図2】 その平面図。
【図3】 その側面図。
【図4】 アーム部材の先端部の断面図。
【図5】 他の実施形態のハンドル側面図。
【図6】 その平面図
【図7】 他の実施形態のハンドル平面図。
【符号の説明】
3 ハンドル
21 ハンドル軸
30 アーム部材
31 回動部材
32 把手部材
51 親指載置部
51a 載置面
Claims (5)
- 釣り用リールの回転するハンドル軸の先端に固定されたハンドルであって、
前記ハンドル軸の先端に固定され、前記ハンドル軸の径方向に延びるアーム部材と、
前記アーム部材の先端に基端が前記ハンドル軸とほぼ平行な軸回りに回動自在に支持され、先端が前記ハンドル軸の軸方向外方に延びる回動部材と、
前記回動部材の先端部に基端部が固定され、前記回動部材が延びる方向と交差する方向に配置された棒状の把手部材と、を備え、
前記回動部材は、前記アーム部材に沿う方向から曲がって前記ハンドル軸の軸方向外方に延びる部材である、釣り用リールのハンドル。 - 前記把手部材は、前記回動部材の基端部と捩じれ位置の関係に配置されている、請求項1に記載の釣り用リールのハンドル。
- 前記把手部材は、固定側端部に親指を載せる親指載置部を有する、請求項1又は2に記載の釣り用リールのハンドル。
- 前記親指載置部は、滑らかな載置面を有する、請求項3に記載の釣り用リールのハンドル。
- 前記親指載置部は、前記把手部材の固定側端部から前記回動部材の一部を覆う形状になっている、請求項3又は4に記載の釣り用リールのハンドル。
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