JPH1033094A - 魚釣り用具 - Google Patents
魚釣り用具Info
- Publication number
- JPH1033094A JPH1033094A JP19612796A JP19612796A JPH1033094A JP H1033094 A JPH1033094 A JP H1033094A JP 19612796 A JP19612796 A JP 19612796A JP 19612796 A JP19612796 A JP 19612796A JP H1033094 A JPH1033094 A JP H1033094A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- finger
- fishing
- reel
- grip
- rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fishing Rods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は握り部を軽く握持してもその握持が自
然で安定し、握り部を確実に保持することができる竿一
体型魚釣用リールを提供することにある。 【解決手段】本発明は釣竿との一体化が可能な竿一体型
魚釣用リールにおいて、リール本体1の下面の握持領域
に畝状の指掛け部30を設け、その指掛け部30の指掛
け面32には握り部2を握持する人差し指を沿わせて掛
け、自然に握持し確実に保持する。
然で安定し、握り部を確実に保持することができる竿一
体型魚釣用リールを提供することにある。 【解決手段】本発明は釣竿との一体化が可能な竿一体型
魚釣用リールにおいて、リール本体1の下面の握持領域
に畝状の指掛け部30を設け、その指掛け部30の指掛
け面32には握り部2を握持する人差し指を沿わせて掛
け、自然に握持し確実に保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿やこれに装着
されるリール等の魚釣り用具の改良に関する。
されるリール等の魚釣り用具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】軽量コンパクト化を図るために釣竿の基
部にリール本体を組み込んだ竿一体型魚釣用リールは、
例えば、米国特許第2,536,288号明細書におい
て見られるように公知である。これには指掛け部が設け
られているが、その指掛け部はリール本体よりも後方に
位置する握りシャフトの下部に尖った角(つの)形状に
設けられたものである。
部にリール本体を組み込んだ竿一体型魚釣用リールは、
例えば、米国特許第2,536,288号明細書におい
て見られるように公知である。これには指掛け部が設け
られているが、その指掛け部はリール本体よりも後方に
位置する握りシャフトの下部に尖った角(つの)形状に
設けられたものである。
【0003】一方、実開平1−82765号公報で知ら
れるように、リール装着するためのリール本体取付け部
を設けた釣竿のものにあってはそのリール本体装着部の
後方下側に位置して指掛け部を設けたものが提案されて
いる。しかし、この指掛け部はリール本体より後方に位
置して設けられ、フッキング及び糸巻取り時の際に小指
と薬指の間に挟み込むものである。このため、この指掛
け部は釣竿の握りシャフト部の下方に尖った角形状に突
出して設けられている。
れるように、リール装着するためのリール本体取付け部
を設けた釣竿のものにあってはそのリール本体装着部の
後方下側に位置して指掛け部を設けたものが提案されて
いる。しかし、この指掛け部はリール本体より後方に位
置して設けられ、フッキング及び糸巻取り時の際に小指
と薬指の間に挟み込むものである。このため、この指掛
け部は釣竿の握りシャフト部の下方に尖った角形状に突
出して設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のものに
おける指掛け部はいずれも比較的細い尖った角状の突出
部であるためにその指当て面が狭く、握持の安定化には
さほど寄与しない。握持が不自然で不安定となり、竿が
ぐらついたりその軸心回りに回転したりし易いためにか
なり強く握らなければならない。このため疲れ易いもの
であり、また、指当て面が狭いために掛止する指に力が
集中し、指が痛くなり易い。このように従来のものでは
しっかりと握り込めないために不安定な握持を強いら
れ、しかも、指掛け部の指への当たりが鋭くフィット感
に乏しく、握り具合が悪かった。また、握り部を持ち換
えないと、キャステングとリトリーブができない等、竿
に動きを加える時の操作性が悪いものであった。
おける指掛け部はいずれも比較的細い尖った角状の突出
部であるためにその指当て面が狭く、握持の安定化には
さほど寄与しない。握持が不自然で不安定となり、竿が
ぐらついたりその軸心回りに回転したりし易いためにか
なり強く握らなければならない。このため疲れ易いもの
であり、また、指当て面が狭いために掛止する指に力が
集中し、指が痛くなり易い。このように従来のものでは
しっかりと握り込めないために不安定な握持を強いら
れ、しかも、指掛け部の指への当たりが鋭くフィット感
に乏しく、握り具合が悪かった。また、握り部を持ち換
えないと、キャステングとリトリーブができない等、竿
に動きを加える時の操作性が悪いものであった。
【0005】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、軽く握持してもその握持
が自然で安定し、握り部を確実に保持することができる
とともに、握持する手が握り部にフィットし、リールや
釣竿等の操作性を向上できる魚釣り用具を提供すること
にある。
で、その目的とするところは、軽く握持してもその握持
が自然で安定し、握り部を確実に保持することができる
とともに、握持する手が握り部にフィットし、リールや
釣竿等の操作性を向上できる魚釣り用具を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は釣竿やリール等
の魚釣り用具において、握り部を備え、この握り部を握
持する手の人差し指を掛ける指掛け部を、前記握り部の
下面の握持領域に設け、これにより握り部を軽く握持し
てもその握持が自然で安定し、握り部を確実に保持する
ことができるようにしたものである。また、前記握り部
の下面に前記指掛け部を畝状に形成し、この指掛け部の
畝の向きに沿って、その指掛け部に前記握り部を握持す
る手の人差し指を掛けるようにしたものであり、さらに
は指掛け面の沿面長さを少なくとも人差し指の第1指骨
と第2指骨の両方の中央部分が掛かり得る広い幅に形成
し、握り部を確実に安定した状態で保持できて、リール
や釣竿等の操作性を向上するようにしたものである。
の魚釣り用具において、握り部を備え、この握り部を握
持する手の人差し指を掛ける指掛け部を、前記握り部の
下面の握持領域に設け、これにより握り部を軽く握持し
てもその握持が自然で安定し、握り部を確実に保持する
ことができるようにしたものである。また、前記握り部
の下面に前記指掛け部を畝状に形成し、この指掛け部の
畝の向きに沿って、その指掛け部に前記握り部を握持す
る手の人差し指を掛けるようにしたものであり、さらに
は指掛け面の沿面長さを少なくとも人差し指の第1指骨
と第2指骨の両方の中央部分が掛かり得る広い幅に形成
し、握り部を確実に安定した状態で保持できて、リール
や釣竿等の操作性を向上するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1ないし図3を参照して、本発
明の第1の実施形態を説明する。この第1の実施形態は
釣竿に糸巻取り用リールを一体的に内蔵させる竿一体型
魚釣用リールの例である。図1はルアー用釣竿に魚釣用
リールを装着した状態でのリール付近の平面図、図2は
そのリール付近の底面図、図3はその魚釣用リールの縦
断面図である。ここでの魚釣用リールは左手でハンドル
の巻取り操作を行うように設定された形態のものであ
る。
明の第1の実施形態を説明する。この第1の実施形態は
釣竿に糸巻取り用リールを一体的に内蔵させる竿一体型
魚釣用リールの例である。図1はルアー用釣竿に魚釣用
リールを装着した状態でのリール付近の平面図、図2は
そのリール付近の底面図、図3はその魚釣用リールの縦
断面図である。ここでの魚釣用リールは左手でハンドル
の巻取り操作を行うように設定された形態のものであ
る。
【0008】図中1はリール本体1であり、このリール
本体1はフレーム1aとそれの左右に取り付けられる左
側板1bと右側板1cを有して構成されている。リール
本体1の先端部分(釣糸放出方向側部分)には、そのフ
レーム1aに捩じ込み、または嵌入等の接続手段によっ
て釣竿50の基端部分51が着脱自在に装着され、もし
くは釣竿50の基端部分51が接着によって一体的に固
定取着されている。リール本体1の外表面は、それに取
着される釣竿50の外表面と連続的に一体化して連なる
ように構成されており、釣竿50が装着される領域から
スプール支持領域に至るまで、高さ方向および幅方向の
ディメンションが次第に滑らかな曲面で増加し、その最
大の膨出部分から後方に向けて次第に滑らかな曲面で減
少するように卵形の略球形に形成される。つまり、これ
によってリール本体1は片手で握りやすい大きさで卵形
の膨大部1dを構成している。そして、このリール本体
1のスプール支持領域付近から後方に向けて次第に減少
する領域部分にわたる部分によって片手で握れる握り部
2を構成している。つまり、この握り部2にはリール本
体1の部分を含むものである。そして、この握り部2は
図1中での2点鎖線で示すように、手の掌の母指球領域
および小指球領域とその手の指で握持して保持される。
この握り部2の後方には連続してシャフト状の後握り部
2aが接続されている。前記リール本体1と握り部2お
よび後握り部2aは一体的に形成されている。
本体1はフレーム1aとそれの左右に取り付けられる左
側板1bと右側板1cを有して構成されている。リール
本体1の先端部分(釣糸放出方向側部分)には、そのフ
レーム1aに捩じ込み、または嵌入等の接続手段によっ
て釣竿50の基端部分51が着脱自在に装着され、もし
くは釣竿50の基端部分51が接着によって一体的に固
定取着されている。リール本体1の外表面は、それに取
着される釣竿50の外表面と連続的に一体化して連なる
ように構成されており、釣竿50が装着される領域から
スプール支持領域に至るまで、高さ方向および幅方向の
ディメンションが次第に滑らかな曲面で増加し、その最
大の膨出部分から後方に向けて次第に滑らかな曲面で減
少するように卵形の略球形に形成される。つまり、これ
によってリール本体1は片手で握りやすい大きさで卵形
の膨大部1dを構成している。そして、このリール本体
1のスプール支持領域付近から後方に向けて次第に減少
する領域部分にわたる部分によって片手で握れる握り部
2を構成している。つまり、この握り部2にはリール本
体1の部分を含むものである。そして、この握り部2は
図1中での2点鎖線で示すように、手の掌の母指球領域
および小指球領域とその手の指で握持して保持される。
この握り部2の後方には連続してシャフト状の後握り部
2aが接続されている。前記リール本体1と握り部2お
よび後握り部2aは一体的に形成されている。
【0009】握り部2の後部および後握り部2aの中心
軸線Lは、リール本体1に装着されるスプール3の左右
方向の中央位置Sに対し、ハンドル4の設置位置とは反
対側(反ハンドル側)へWだけ偏位して形成されてい
る。ここではスプール3の左右方向の中央位置Sは平面
から見ると、釣竿50の中心軸線に一致する。すなわ
ち、握り部2が中央位置Sと一致していると、リール本
体1および握り部2を自然に握持した際、親指の先端腹
部はスプール5の中央部からハンドル4側に寄って位置
してしまうが、前記のように握り部2を反ハンドル側に
偏位させることにより、その親指の先端腹部の位置をス
プール5の中央部に位置させることができる。この結
果、リール本体1および握り部2を自然に握持して保持
した際のスプール5のサミング操作をそのスプール5の
中央部位で、容易かつ安定して行うことができることに
なる。
軸線Lは、リール本体1に装着されるスプール3の左右
方向の中央位置Sに対し、ハンドル4の設置位置とは反
対側(反ハンドル側)へWだけ偏位して形成されてい
る。ここではスプール3の左右方向の中央位置Sは平面
から見ると、釣竿50の中心軸線に一致する。すなわ
ち、握り部2が中央位置Sと一致していると、リール本
体1および握り部2を自然に握持した際、親指の先端腹
部はスプール5の中央部からハンドル4側に寄って位置
してしまうが、前記のように握り部2を反ハンドル側に
偏位させることにより、その親指の先端腹部の位置をス
プール5の中央部に位置させることができる。この結
果、リール本体1および握り部2を自然に握持して保持
した際のスプール5のサミング操作をそのスプール5の
中央部位で、容易かつ安定して行うことができることに
なる。
【0010】前記リール本体1における左側板1bと右
側板1cの間には、スプール5を取り付けたスプール軸
6が架設され、図示しない軸受を介して回転可能に保持
されている。スプール軸6の一端にはピニオン7が軸方
向に摺動可能に設けられている。このピニオン7は前記
ハンドル4のハンドル軸8に取り付けられた駆動歯車1
0と噛合している。この結果、スプール5はそのハンド
ル軸8に取り付けられている前記ハンドル4を回転操作
することによって、駆動歯車10およびピニオン7を介
して回転駆動される。また、ハンドル軸8上には公知の
ドラグ機構(図示せず)が設けられており、このドラグ
機構は前記ハンドル4側においてハンドル軸8回りに設
置した制動調節ノブ13を回転操作することによってド
ラグ調節を行う。
側板1cの間には、スプール5を取り付けたスプール軸
6が架設され、図示しない軸受を介して回転可能に保持
されている。スプール軸6の一端にはピニオン7が軸方
向に摺動可能に設けられている。このピニオン7は前記
ハンドル4のハンドル軸8に取り付けられた駆動歯車1
0と噛合している。この結果、スプール5はそのハンド
ル軸8に取り付けられている前記ハンドル4を回転操作
することによって、駆動歯車10およびピニオン7を介
して回転駆動される。また、ハンドル軸8上には公知の
ドラグ機構(図示せず)が設けられており、このドラグ
機構は前記ハンドル4側においてハンドル軸8回りに設
置した制動調節ノブ13を回転操作することによってド
ラグ調節を行う。
【0011】前記スプール軸6の他端にはギヤ11が取
り付けられており、このギヤ11にはレベルワインド装
置20のトラバース軸21の一端に取り付けられたギヤ
22が、中間ギヤ23を介して噛合している。トラバー
ス軸21は糸案内体24が係合しており、この糸案内体
24は前記ギヤ22が回転させられることによって左側
板1bと右側板1cの間を往復動させられる。スプール
5に巻回されている釣糸25はこの糸案内体24を介し
て釣竿50内に中通しされる。この結果、ハンドル4を
巻取り側に回転すると、スプール5の巻取回転と共にレ
ベルワインド装置20の糸案内体24はギヤ11,2
3,22およびトラバース軸21を介して左右方向に往
復動され、釣糸25はスプール5に平行に巻き付けられ
る。
り付けられており、このギヤ11にはレベルワインド装
置20のトラバース軸21の一端に取り付けられたギヤ
22が、中間ギヤ23を介して噛合している。トラバー
ス軸21は糸案内体24が係合しており、この糸案内体
24は前記ギヤ22が回転させられることによって左側
板1bと右側板1cの間を往復動させられる。スプール
5に巻回されている釣糸25はこの糸案内体24を介し
て釣竿50内に中通しされる。この結果、ハンドル4を
巻取り側に回転すると、スプール5の巻取回転と共にレ
ベルワインド装置20の糸案内体24はギヤ11,2
3,22およびトラバース軸21を介して左右方向に往
復動され、釣糸25はスプール5に平行に巻き付けられ
る。
【0012】また、前記スプール軸6に取着されたピニ
オン7には図示していない公知のクラッチ機構が係合し
ている。このクラッチ機構はピニオン7を軸方向に摺動
させることにより、ハンドル4からの回転駆動力をスプ
ール5に伝達し(クラッチON;釣糸巻取状態)、もし
くはその伝達を断つ(クラッチOFF;釣糸放出状態)
ものであり、この切換え操作はクラッチ切換部材26の
操作によってなされる。
オン7には図示していない公知のクラッチ機構が係合し
ている。このクラッチ機構はピニオン7を軸方向に摺動
させることにより、ハンドル4からの回転駆動力をスプ
ール5に伝達し(クラッチON;釣糸巻取状態)、もし
くはその伝達を断つ(クラッチOFF;釣糸放出状態)
ものであり、この切換え操作はクラッチ切換部材26の
操作によってなされる。
【0013】一方、前記リール本体1の膨大部1dにお
ける上面部には、実釣時において、そのリール本体1お
よび握り部2を一体的に握持して保持した際に、スプー
ル5のサミング操作を可能とするように、親指を位置さ
せ得る開口部27が形成されている。このサミング操作
は、図1の2点鎖線で示すように、握り部2を自然に握
持している手の親指の先端腹部を、開口部27を通して
スプール5に押し付けることによって行われる。
ける上面部には、実釣時において、そのリール本体1お
よび握り部2を一体的に握持して保持した際に、スプー
ル5のサミング操作を可能とするように、親指を位置さ
せ得る開口部27が形成されている。このサミング操作
は、図1の2点鎖線で示すように、握り部2を自然に握
持している手の親指の先端腹部を、開口部27を通して
スプール5に押し付けることによって行われる。
【0014】この場合、リール本体1の上面部に形成さ
れる開口部27は図1に示すようにリール本体1および
握り部2を握持して保持した際、その手の親指の向きに
沿うように形成することが好ましい。すなわち、リール
本体1および握り部2を確実に握持して保持すると、そ
の親指は握り部2が延出する方向に対し、ハンドル4側
に傾斜する方向となる。従って、開口部27を、そのよ
うな親指方向に沿うように、直線Sに対してハンドル4
側に傾斜させることにより、確実に握持しながらスプー
ル5のサミング操作を行うことを可能ならしめている。
れる開口部27は図1に示すようにリール本体1および
握り部2を握持して保持した際、その手の親指の向きに
沿うように形成することが好ましい。すなわち、リール
本体1および握り部2を確実に握持して保持すると、そ
の親指は握り部2が延出する方向に対し、ハンドル4側
に傾斜する方向となる。従って、開口部27を、そのよ
うな親指方向に沿うように、直線Sに対してハンドル4
側に傾斜させることにより、確実に握持しながらスプー
ル5のサミング操作を行うことを可能ならしめている。
【0015】このような構成により、実釣時におけるサ
ミング操作はスプール5の中央部で行えると共に、自然
に握持した状態で確実に行うことができるが、このよう
な握持をより確実にするために、握り部2には、図に示
すように、握持して保持した際に、薬指および小指が確
実に係止できるように、幅方向および高さ方向において
中心側に緩やかに窪む凹所28a,28bを形成してい
る。
ミング操作はスプール5の中央部で行えると共に、自然
に握持した状態で確実に行うことができるが、このよう
な握持をより確実にするために、握り部2には、図に示
すように、握持して保持した際に、薬指および小指が確
実に係止できるように、幅方向および高さ方向において
中心側に緩やかに窪む凹所28a,28bを形成してい
る。
【0016】一方、前記握り部2においてそのリール本
体1の下面の握持領域には、その握り部2を握持した成
人の手の指、特に人差し指の腹が広い範囲で掛止できる
ようにした、幅広の指掛け部(トリガー)30が形成さ
れている。この指掛け部30は峰続きに突出する一条の
突出部によって畝状に形成されている。この指掛け部3
0の畝は図2で示すように、そのハンドル側端部が竿先
側(前寄り側)に偏って位置し、反ハンドル側端部が竿
尻側(後寄り側)に偏って位置して傾斜している。ま
た、後述する指掛け面32も同じく傾斜している。図3
で示すように指掛け部30の断面形状は山の形になって
いる。そして、指掛け部30の起立する前方の壁面によ
って形成される指掛け面32には図2で示すように、人
差し指の第1指骨から第2指骨の両方の部分にわたりそ
れら両方を含む略全長の腹が広く対面可能な横幅の長さ
で形成されている。つまり、指掛け部30の指掛け面3
2の、その畝に沿う沿面幅(長さ)は、人差し指の3つ
の指関節を指先側から第1指関節、第2指関節、第3指
関節と呼ぶとき、少なくとも第2指関節より指先側の指
部分の腹が、畝状の指掛け部30にその畝の向きに沿っ
て当たって広く掛止するように設定されている。指掛け
部30は長い領域にわたって人差し指がその指掛け面3
2に掛けられるようにリール本体1の下面に沿って幅広
く畝状に形成されるのである。
体1の下面の握持領域には、その握り部2を握持した成
人の手の指、特に人差し指の腹が広い範囲で掛止できる
ようにした、幅広の指掛け部(トリガー)30が形成さ
れている。この指掛け部30は峰続きに突出する一条の
突出部によって畝状に形成されている。この指掛け部3
0の畝は図2で示すように、そのハンドル側端部が竿先
側(前寄り側)に偏って位置し、反ハンドル側端部が竿
尻側(後寄り側)に偏って位置して傾斜している。ま
た、後述する指掛け面32も同じく傾斜している。図3
で示すように指掛け部30の断面形状は山の形になって
いる。そして、指掛け部30の起立する前方の壁面によ
って形成される指掛け面32には図2で示すように、人
差し指の第1指骨から第2指骨の両方の部分にわたりそ
れら両方を含む略全長の腹が広く対面可能な横幅の長さ
で形成されている。つまり、指掛け部30の指掛け面3
2の、その畝に沿う沿面幅(長さ)は、人差し指の3つ
の指関節を指先側から第1指関節、第2指関節、第3指
関節と呼ぶとき、少なくとも第2指関節より指先側の指
部分の腹が、畝状の指掛け部30にその畝の向きに沿っ
て当たって広く掛止するように設定されている。指掛け
部30は長い領域にわたって人差し指がその指掛け面3
2に掛けられるようにリール本体1の下面に沿って幅広
く畝状に形成されるのである。
【0017】また、指掛け部30の指掛け面32の沿面
長さは第2指関節より指先側の指部分が掛かるだけでな
く、それ以上に長い幅で指掛け面32を形成してもよ
い。もっとも、リール本体1の横幅を越えてまで設ける
ことは必ずしも必要ではない。また、通常は指掛け面3
2の沿面幅は少なくとも人差し指の第1指骨と第2指骨
の両方の中央部分が掛り得る長さに形成すれば足りる。
この場合は指掛け部30の指掛け面32の沿面幅は前記
リール本体1の横幅の1/3であり、その横幅の1/3
以上が望ましい。また、前記リール本体1の横幅を越え
ない長さであれば足りる。
長さは第2指関節より指先側の指部分が掛かるだけでな
く、それ以上に長い幅で指掛け面32を形成してもよ
い。もっとも、リール本体1の横幅を越えてまで設ける
ことは必ずしも必要ではない。また、通常は指掛け面3
2の沿面幅は少なくとも人差し指の第1指骨と第2指骨
の両方の中央部分が掛り得る長さに形成すれば足りる。
この場合は指掛け部30の指掛け面32の沿面幅は前記
リール本体1の横幅の1/3であり、その横幅の1/3
以上が望ましい。また、前記リール本体1の横幅を越え
ない長さであれば足りる。
【0018】ここで、前記指掛け部30の指掛け面32
の沿面幅の長さを一具体例として挙げれば、1.5cm
以上、好ましくは2cm以上、より好ましくは2.5c
m以上、さらには3cm以上が望ましい。図2で示すこ
の実施形態では3cm以上である。
の沿面幅の長さを一具体例として挙げれば、1.5cm
以上、好ましくは2cm以上、より好ましくは2.5c
m以上、さらには3cm以上が望ましい。図2で示すこ
の実施形態では3cm以上である。
【0019】そして、人差し指の腹を当てる指掛け面3
2は前記リール本体1の膨大部1dの幅を利用するた
め、人差し指の長さ方向に沿う長い畝状の幅広の指掛け
面32を容易に形成することができる。ここではリール
本体1がフレーム1aと左右側板1b,1cによって形
成されているため、フレーム1aの下面部の左右幅一杯
にわたって傾斜する状態で設けられている。もちろん、
フレーム1aと左右側板1b,1cにわたりそれらの下
面部の左右幅一杯にわたって形成してもよい。
2は前記リール本体1の膨大部1dの幅を利用するた
め、人差し指の長さ方向に沿う長い畝状の幅広の指掛け
面32を容易に形成することができる。ここではリール
本体1がフレーム1aと左右側板1b,1cによって形
成されているため、フレーム1aの下面部の左右幅一杯
にわたって傾斜する状態で設けられている。もちろん、
フレーム1aと左右側板1b,1cにわたりそれらの下
面部の左右幅一杯にわたって形成してもよい。
【0020】さらに、指掛け部30に人差し指を幅広く
密着させて掛止させるために、指掛け面32はその中間
部分が竿先側に円弧状に膨らむように湾曲している。ま
た、指掛け部30の指掛け面32の断面形状も図3で示
すように、人差し指の表面が適合するように円弧状に窪
んでいる。
密着させて掛止させるために、指掛け面32はその中間
部分が竿先側に円弧状に膨らむように湾曲している。ま
た、指掛け部30の指掛け面32の断面形状も図3で示
すように、人差し指の表面が適合するように円弧状に窪
んでいる。
【0021】次に、魚釣用リールが一体化された釣竿を
用いて魚釣りを行う場合の作用について説明する。ま
ず、握り部2を右手で握り、クラッチ切換部材26をO
FFにし、キャスティング操作を行って仕掛けを放出す
る。この操作の際、リール本体1を含む握り部2を自然
に握持することができる。このとき、前記凹所28a,
28bに薬指および小指が掛り、指掛け部30には人差
し指の少なくとも第2指関節より指先側の指部分のほど
んとが当たって広く掛止するため、リール本体1を含む
握り部2をがたつくことなく確実に握持した状態で保持
できる。従って、キャスティング操作等を安定して行う
ことができる。特に、指掛け部30に対して人差し指の
第1指骨から第2指骨の部分にわたりそれらの腹部分を
広く掛止させておけるので、しっかりと一体感をもって
無理なく握持することができる。
用いて魚釣りを行う場合の作用について説明する。ま
ず、握り部2を右手で握り、クラッチ切換部材26をO
FFにし、キャスティング操作を行って仕掛けを放出す
る。この操作の際、リール本体1を含む握り部2を自然
に握持することができる。このとき、前記凹所28a,
28bに薬指および小指が掛り、指掛け部30には人差
し指の少なくとも第2指関節より指先側の指部分のほど
んとが当たって広く掛止するため、リール本体1を含む
握り部2をがたつくことなく確実に握持した状態で保持
できる。従って、キャスティング操作等を安定して行う
ことができる。特に、指掛け部30に対して人差し指の
第1指骨から第2指骨の部分にわたりそれらの腹部分を
広く掛止させておけるので、しっかりと一体感をもって
無理なく握持することができる。
【0022】従って、保持安定性が高まり、また釣竿5
0がぐらついたり、その軸回りにずれたりしにくくな
る。さらに、釣人は軽い力で握持しても保持安定性が確
保できるから長時間使っても疲れにくいし、握持する各
指はもちろん、特に力を入れ易い人差し指にも部分的に
握持力が集中しないので、指が疲れたり痛くなったりす
ることがない。
0がぐらついたり、その軸回りにずれたりしにくくな
る。さらに、釣人は軽い力で握持しても保持安定性が確
保できるから長時間使っても疲れにくいし、握持する各
指はもちろん、特に力を入れ易い人差し指にも部分的に
握持力が集中しないので、指が疲れたり痛くなったりす
ることがない。
【0023】以上の如く、リール本体1および握り部2
は確実に握持されて安定した状態でキャスティング操作
を行うことができる。そして、このキャスティング操作
の際、親指でスプール5に制動を付与するサミング操作
が成されるが、前記したように確実な保持状態で行うこ
とから、スプール5の中央領域に親指の先端腹部を確実
に当接させ得るため、スプール5へのサミング操作を容
易にかつ微妙に行える。さらに、開口部27は親指の方
向と一致する方向に沿った形状となっているため、その
サミング操作に際してリール本体1および握り部2の握
持状態を助けるため、保持安定性を高める。
は確実に握持されて安定した状態でキャスティング操作
を行うことができる。そして、このキャスティング操作
の際、親指でスプール5に制動を付与するサミング操作
が成されるが、前記したように確実な保持状態で行うこ
とから、スプール5の中央領域に親指の先端腹部を確実
に当接させ得るため、スプール5へのサミング操作を容
易にかつ微妙に行える。さらに、開口部27は親指の方
向と一致する方向に沿った形状となっているため、その
サミング操作に際してリール本体1および握り部2の握
持状態を助けるため、保持安定性を高める。
【0024】仕掛けが着水した後、リトリーブ操作を行
う場合にも、その握持状態を持ち換えることなくそのま
ま容易に行うことができる。また、親指の操作により、
クラッチ切換部材26をONし、ハンドル4の巻取操作
を行う。この操作の際のサミング操作においても、その
親指の先端腹部はスプール5の中央領域に当接するた
め、そのサミング操作が容易にかつ微妙に行うことがで
きる。またリール本体1および握り部2を楽に握持して
も保持安定性があるため、魚信感度が向上する。
う場合にも、その握持状態を持ち換えることなくそのま
ま容易に行うことができる。また、親指の操作により、
クラッチ切換部材26をONし、ハンドル4の巻取操作
を行う。この操作の際のサミング操作においても、その
親指の先端腹部はスプール5の中央領域に当接するた
め、そのサミング操作が容易にかつ微妙に行うことがで
きる。またリール本体1および握り部2を楽に握持して
も保持安定性があるため、魚信感度が向上する。
【0025】図4は第2の実施形態を示すものであり、
これは右手でハンドル操作が行えるように構成したもの
である。そのための構成を除き、他は前述した第1の実
施形態の構成と同一であり、同様な構成部分には同一の
符号を付す。
これは右手でハンドル操作が行えるように構成したもの
である。そのための構成を除き、他は前述した第1の実
施形態の構成と同一であり、同様な構成部分には同一の
符号を付す。
【0026】図5は第3の実施形態を示すものである。
これは、指掛け部30の配置形状の変形例であり、同図
で示すように、リール本体1の下面領域に、そのリール
本体1の中央線Pを中心として左右対称に丸みをもって
竿先側へ膨らむ逆Uの字状に指掛け部30を形成したも
のである。これによると、右側の指掛け面32aと左側
の指掛け面32bとを連続して形成する。握持する手の
人差し指における第1指骨部分の腹が、その指掛け部3
0の頂点湾曲部分30aの付近に当たるようになるから
握持する手の人差し指の掛りを強くできる。また、握持
する手が右でも左でも同様に握持することが可能であ
り、自由に右と左の手を持ち替えて握持できるようにな
る。
これは、指掛け部30の配置形状の変形例であり、同図
で示すように、リール本体1の下面領域に、そのリール
本体1の中央線Pを中心として左右対称に丸みをもって
竿先側へ膨らむ逆Uの字状に指掛け部30を形成したも
のである。これによると、右側の指掛け面32aと左側
の指掛け面32bとを連続して形成する。握持する手の
人差し指における第1指骨部分の腹が、その指掛け部3
0の頂点湾曲部分30aの付近に当たるようになるから
握持する手の人差し指の掛りを強くできる。また、握持
する手が右でも左でも同様に握持することが可能であ
り、自由に右と左の手を持ち替えて握持できるようにな
る。
【0027】図6および図7は第4の実施形態を示すも
のである。これは前記第3の実施形態の変形例であり、
その指掛け部30の右側の指掛け面32aと左側の指掛
け面32bの前方下部に溝状の凹部35をえぐって形成
し、指掛け部30に掛ける指が嵌まり込むようにしたも
のである。右側の凹部35と左側の凹部35は中央部分
で交差する如く連通している。各凹部35の指先側部分
には指を真っ直ぐにしたときに逃がせる延長部36が連
続的に形成されている。
のである。これは前記第3の実施形態の変形例であり、
その指掛け部30の右側の指掛け面32aと左側の指掛
け面32bの前方下部に溝状の凹部35をえぐって形成
し、指掛け部30に掛ける指が嵌まり込むようにしたも
のである。右側の凹部35と左側の凹部35は中央部分
で交差する如く連通している。各凹部35の指先側部分
には指を真っ直ぐにしたときに逃がせる延長部36が連
続的に形成されている。
【0028】この実施形態によれば、指掛け部30に掛
ける人差し指が溝状の凹部35に嵌まり込んで位置決め
させられるので、指掛け部30からの人差し指のずれを
防止し、握持操作の安定性が増す。また、リール本体1
の外表面からの指掛け部30の高さ抑制しても指掛け面
32の実質的な高さを確保できるため、図7で示すよう
にリール本体1の膨大部が全体的に滑らかな略球状の外
形することができる。
ける人差し指が溝状の凹部35に嵌まり込んで位置決め
させられるので、指掛け部30からの人差し指のずれを
防止し、握持操作の安定性が増す。また、リール本体1
の外表面からの指掛け部30の高さ抑制しても指掛け面
32の実質的な高さを確保できるため、図7で示すよう
にリール本体1の膨大部が全体的に滑らかな略球状の外
形することができる。
【0029】この実施形態の場合にもその指掛け部30
は指掛け面32を有する畝状に形成されるものと見れる
ものである。また、前記凹部35を指を差し込める孔状
に代えてその孔の内面によって畝状の指掛け部の指掛け
面を形成するようにしてもよいものである。
は指掛け面32を有する畝状に形成されるものと見れる
ものである。また、前記凹部35を指を差し込める孔状
に代えてその孔の内面によって畝状の指掛け部の指掛け
面を形成するようにしてもよいものである。
【0030】図8は第5の実施形態を示すものである。
これは握り部2の本体部材に対して指掛け部30を別部
材とし、これを握り部2の本体部材に対して着脱自在に
取着できるようにしたものである。図8(a)で示すよ
うに握り部2の本体部材40の下面部には指掛け部30
の部材41の基部を密に嵌め込む比較的浅い第1の溝部
42と、この第1の溝部42の中央に形成され、前記部
材41の基部下面中央から突き出す突部43を密に嵌め
込む第2の溝部44を形成し、さらに握り部2の本体部
材40には内側から止めねじ45を貫通して前記突部4
3の部分にねじ込んで、指掛け部30の部材41を固定
するようになっている。止めねじ45を緩めれば指掛け
部30の部材41を取り外すことができる。
これは握り部2の本体部材に対して指掛け部30を別部
材とし、これを握り部2の本体部材に対して着脱自在に
取着できるようにしたものである。図8(a)で示すよ
うに握り部2の本体部材40の下面部には指掛け部30
の部材41の基部を密に嵌め込む比較的浅い第1の溝部
42と、この第1の溝部42の中央に形成され、前記部
材41の基部下面中央から突き出す突部43を密に嵌め
込む第2の溝部44を形成し、さらに握り部2の本体部
材40には内側から止めねじ45を貫通して前記突部4
3の部分にねじ込んで、指掛け部30の部材41を固定
するようになっている。止めねじ45を緩めれば指掛け
部30の部材41を取り外すことができる。
【0031】また、図8の(b)(c)(d)で示すよ
うに指掛け部30の部材41はその高さや形状等の異な
る複数のものが用意され、それを選択して装着できるよ
うになっている。図8の(b)(c)で示すものは高さ
と形状が異なり、図8(d)で示すものはその表面に軟
質材等の被覆部材46を被覆したものである。
うに指掛け部30の部材41はその高さや形状等の異な
る複数のものが用意され、それを選択して装着できるよ
うになっている。図8の(b)(c)で示すものは高さ
と形状が異なり、図8(d)で示すものはその表面に軟
質材等の被覆部材46を被覆したものである。
【0032】この実施形態によれば、使う人の手のサイ
ズや好みに応じて指掛け部30の部材41を適宜選択し
てそれを取り付けて使用することができる。また、右手
握持用のものと左手握持用のものを用意し、使う人の特
性に応じてそれを取り付けて使用することもできる。こ
の場合には指掛け部30の部材41のみを変えれば、右
利き、左利きの人に対処できる。
ズや好みに応じて指掛け部30の部材41を適宜選択し
てそれを取り付けて使用することができる。また、右手
握持用のものと左手握持用のものを用意し、使う人の特
性に応じてそれを取り付けて使用することもできる。こ
の場合には指掛け部30の部材41のみを変えれば、右
利き、左利きの人に対処できる。
【0033】図9は第6の実施形態を示すものである。
この実施形態は前述した第1の実施形態における指掛け
部30の指掛け面32に、その長手方向中央部分に位置
して1つの凹面部50を形成したものである。この凹面
部50によって、指掛け部30に指を掛けた際の滑りを
防止することができる。
この実施形態は前述した第1の実施形態における指掛け
部30の指掛け面32に、その長手方向中央部分に位置
して1つの凹面部50を形成したものである。この凹面
部50によって、指掛け部30に指を掛けた際の滑りを
防止することができる。
【0034】図10は第7の実施形態を示すものであ
る。この実施形態は前記第6の実施形態の変形例であ
り、複数の滑り防止用凹面部50を形成したものであ
る。また、各凹面部50は比較的浅く、各凹面部50を
等間隔で配置してある。これによると、前記実施形態の
ものに比べて指の滑り防止効果が高まる。
る。この実施形態は前記第6の実施形態の変形例であ
り、複数の滑り防止用凹面部50を形成したものであ
る。また、各凹面部50は比較的浅く、各凹面部50を
等間隔で配置してある。これによると、前記実施形態の
ものに比べて指の滑り防止効果が高まる。
【0035】図11は第8の実施形態を示すものであ
る。この実施形態は前述した第1の実施形態における指
掛け部30の裏側壁部に凹部55を形成し、指掛け部3
0の壁の厚さを薄くしたものである。これによると、リ
ール本体1を含む握り部2の軽量化が図れる。
る。この実施形態は前述した第1の実施形態における指
掛け部30の裏側壁部に凹部55を形成し、指掛け部3
0の壁の厚さを薄くしたものである。これによると、リ
ール本体1を含む握り部2の軽量化が図れる。
【0036】図12は第9の実施形態を示すものであ
る。この実施形態は前述した第1の実施形態における指
掛け部30の指掛け面32が略ストレート状に形成した
ものである。これによっても人差し指の第1指骨から第
2指骨の部分にわたり掛止させる際の安定感とフィット
感が十分に得られ、握り部2を確実に握持することがで
きる。
る。この実施形態は前述した第1の実施形態における指
掛け部30の指掛け面32が略ストレート状に形成した
ものである。これによっても人差し指の第1指骨から第
2指骨の部分にわたり掛止させる際の安定感とフィット
感が十分に得られ、握り部2を確実に握持することがで
きる。
【0037】図13は第10の実施形態であって、この
実施形態は前述した第9の実施形態の変形例を示すもの
である。指掛け部30の指掛け面32における先端部分
に人差し指の先端の腹部分、つまり第1指骨の部分の指
球が当接する窪み60を形成したものである。人差し指
の先端の腹部分が当接する窪み60を形成したから安定
感とフィット感が高まり、握り部2をより確実に握持す
ることができる。なお、このような窪み60は他の実施
形態のものにも形成してもよいものである。
実施形態は前述した第9の実施形態の変形例を示すもの
である。指掛け部30の指掛け面32における先端部分
に人差し指の先端の腹部分、つまり第1指骨の部分の指
球が当接する窪み60を形成したものである。人差し指
の先端の腹部分が当接する窪み60を形成したから安定
感とフィット感が高まり、握り部2をより確実に握持す
ることができる。なお、このような窪み60は他の実施
形態のものにも形成してもよいものである。
【0038】図14は第11の実施形態を示すものであ
る。この実施形態は前述した第1の実施形態における指
掛け部30の指掛け面32が緩やかに窪む凹状に形成し
たものである。これによっても人差し指の第1指骨から
第2指骨の部分にわたり掛止させる際の安定感が得ら
れ、握り部2を確実に握持することができる。
る。この実施形態は前述した第1の実施形態における指
掛け部30の指掛け面32が緩やかに窪む凹状に形成し
たものである。これによっても人差し指の第1指骨から
第2指骨の部分にわたり掛止させる際の安定感が得ら
れ、握り部2を確実に握持することができる。
【0039】なお、前述した実施形態では、釣竿に糸巻
取り用リールを一体的に内蔵させる竿一体型魚釣り用リ
ールの例であったが、従来技術で挙げた実開平1−82
765号公報で知られるようなリール装着部を釣竿基部
に備えた釣竿において、その一部、例えばリール装着部
に握り部を形成し、その握り部の下面に前述したような
指掛け部を設けて握持保持性を向上させたものでもよ
い。この場合、無駄のない構成とする上では、リール装
着部を竿本体よりも太い膨出とし、この膨出部を前記握
り部とすることが望ましい。また、本発明は前述した各
実施形態のものに限定されるものではなく、発明の要旨
の範囲内で種々の形態が考えられるものである。
取り用リールを一体的に内蔵させる竿一体型魚釣り用リ
ールの例であったが、従来技術で挙げた実開平1−82
765号公報で知られるようなリール装着部を釣竿基部
に備えた釣竿において、その一部、例えばリール装着部
に握り部を形成し、その握り部の下面に前述したような
指掛け部を設けて握持保持性を向上させたものでもよ
い。この場合、無駄のない構成とする上では、リール装
着部を竿本体よりも太い膨出とし、この膨出部を前記握
り部とすることが望ましい。また、本発明は前述した各
実施形態のものに限定されるものではなく、発明の要旨
の範囲内で種々の形態が考えられるものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、竿一体型
魚釣用リールにおいて、リール本体を含む握り部の下面
の握持領域に指掛け部を設けたので、軽く握持しても握
り部の握持が自然で安定し、しかも、確実に保持するこ
とができる。また、釣竿や竿一体型魚釣用リールにおい
て、握り部の下面にその握り部を握持する手の人差し指
に沿うように指掛け部を設けたので、確実かつ安定した
握持がなされる。従って、仕掛け投入時や合わせ時等の
釣竿に動きを加える時の操作性を向上させることができ
る。また、軽く握持しても確実かつ安定した保持が得ら
れために、魚釣り用具を操作する上での疲れが少ない。
また、特に指に沿う畝状の広い幅の形状の指掛け部を設
けたことからその指掛け部に掛ける指の一部分に力が集
中的に加わらず、長時間操作を繰り返しても疲れず、指
に痛みを招くこともない。このように握り部の握持が安
定するために、例えば竿一体型魚釣用リールの場合には
キャスト時や釣糸巻取り時の操作が行い易く、またスプ
ールへのサミング等の操作性が向上し、不要なトラブル
の発生を未然に回避できる。
魚釣用リールにおいて、リール本体を含む握り部の下面
の握持領域に指掛け部を設けたので、軽く握持しても握
り部の握持が自然で安定し、しかも、確実に保持するこ
とができる。また、釣竿や竿一体型魚釣用リールにおい
て、握り部の下面にその握り部を握持する手の人差し指
に沿うように指掛け部を設けたので、確実かつ安定した
握持がなされる。従って、仕掛け投入時や合わせ時等の
釣竿に動きを加える時の操作性を向上させることができ
る。また、軽く握持しても確実かつ安定した保持が得ら
れために、魚釣り用具を操作する上での疲れが少ない。
また、特に指に沿う畝状の広い幅の形状の指掛け部を設
けたことからその指掛け部に掛ける指の一部分に力が集
中的に加わらず、長時間操作を繰り返しても疲れず、指
に痛みを招くこともない。このように握り部の握持が安
定するために、例えば竿一体型魚釣用リールの場合には
キャスト時や釣糸巻取り時の操作が行い易く、またスプ
ールへのサミング等の操作性が向上し、不要なトラブル
の発生を未然に回避できる。
【図1】第1の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿に装
着した状態でのリール付近の平面図。
着した状態でのリール付近の平面図。
【図2】同じく第1の実施形態に係る魚釣用リールを釣
竿に装着した状態でのリール付近の底面図。
竿に装着した状態でのリール付近の底面図。
【図3】同じく第1の実施形態に係る魚釣用リールを釣
竿に装着した状態でのリール付近の図2中A−A線に沿
う縦断面図。
竿に装着した状態でのリール付近の図2中A−A線に沿
う縦断面図。
【図4】第2の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿に装
着した状態でのリール付近の底面図。
着した状態でのリール付近の底面図。
【図5】第3の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿に装
着した状態でのリール付近の底面図。
着した状態でのリール付近の底面図。
【図6】第4の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿に装
着した状態でのリール付近の底面図。
着した状態でのリール付近の底面図。
【図7】同じく第4の実施形態に係る魚釣用リールを釣
竿に装着した状態でのリール付近の図6中B−B線に沿
う縦断面図。
竿に装着した状態でのリール付近の図6中B−B線に沿
う縦断面図。
【図8】(a)は第5の実施形態に係る魚釣用リールを
釣竿に装着した状態でのリール付近の縦断面図、(b)
(c)(d)はそれぞれ指掛け部の部材の断面図。
釣竿に装着した状態でのリール付近の縦断面図、(b)
(c)(d)はそれぞれ指掛け部の部材の断面図。
【図9】第6の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿に装
着した状態でのリール付近の底面図。
着した状態でのリール付近の底面図。
【図10】第7の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿に
装着した状態でのリール付近の底面図。
装着した状態でのリール付近の底面図。
【図11】第8の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿に
装着した状態でのリール付近の底面図。
装着した状態でのリール付近の底面図。
【図12】第9の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿に
装着した状態でのリール付近の底面図。
装着した状態でのリール付近の底面図。
【図13】第10の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿
に装着した状態でのリール付近の底面図。
に装着した状態でのリール付近の底面図。
【図14】第11の実施形態に係る魚釣用リールを釣竿
に装着した状態でのリール付近の底面図。
に装着した状態でのリール付近の底面図。
1 …リール本体 50…釣竿 2 …握り部 5 …スプール 4 …ハンドル 30…指掛け部 32…指掛け面 35…凹部
Claims (8)
- 【請求項1】釣竿との一体化が可能な竿一体型魚釣用リ
ールを有した魚釣り用具において、リール本体を含む握
り部を有し、この握り部を握持する手の人差し指を掛け
る指掛け部を前記リール本体の下面における握持領域に
設けたことを特徴とした魚釣り用具。 - 【請求項2】前記指掛け部は、前記リール本体の下面に
畝状に形成してなり、この指掛け部の畝の向きに沿って
その指掛け部に、前記握り部を握持する手の人差し指を
掛けるようにしたことを特徴とした請求項1に記載の魚
釣り用具。 - 【請求項3】前記指掛け部の指掛け面の沿面幅は、少な
くとも成人の人差し指の第1指骨と第2指骨の両方の中
央部分が掛り得る長さに形成したことを特徴とした請求
項1または請求項2に記載の魚釣り用具。 - 【請求項4】前記指掛け部の指掛け面の沿面幅は、その
指掛け面に掛かる成人の人差し指の第1指骨と第2指骨
の両方を含む略全長の長さ以上であることを特徴とした
請求項1または請求項2に記載の魚釣り用具。 - 【請求項5】前記指掛け部の指掛け面は、ハンドル側端
部が竿先側に偏って位置し、反ハンドル側端部が竿尻側
に偏って位置するように傾斜していることを特徴とした
請求項1ないし請求項4のうちの1つに記載の魚釣り用
具。 - 【請求項6】前記指掛け部は、竿本体より太く形成した
膨出部の下面に形成されたことを特徴とした請求項1な
いし請求項5のうちの1つに記載の魚釣り用具。 - 【請求項7】釣糸巻取り用リールが装着されるリール装
着部を有した竿本体と、この竿本体に設けられた握り部
とを備え、前記握り部の下面における握持領域に握持す
る手の人差し指を掛ける指掛け部を設け、この指掛け部
の指掛け面の沿面幅を、少なくとも成人の人差し指の第
1指骨と第2指骨の両方の中央部分が掛り得る長さに形
成したことを特徴とした魚釣り用具。 - 【請求項8】釣糸巻取り用リールが装着される竿本体
と、この竿本体に設けられその竿本体より太く膨出した
握り部とを備え、前記握り部の下面における握持領域
に、握持する手の人差し指を掛け得る畝状の指掛け部を
設けたことを特徴とした魚釣り用具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19612796A JPH1033094A (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 魚釣り用具 |
US08/825,022 US6016982A (en) | 1996-03-26 | 1997-03-26 | Reel for fishing with integral reel body and grip portion |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19612796A JPH1033094A (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 魚釣り用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1033094A true JPH1033094A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16352700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19612796A Pending JPH1033094A (ja) | 1996-03-26 | 1996-07-25 | 魚釣り用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1033094A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006204115A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Daiwa Seiko Inc | 釣竿 |
JP2019146496A (ja) * | 2018-02-26 | 2019-09-05 | 株式会社シマノ | リールシートのアタッチメント及び釣竿 |
-
1996
- 1996-07-25 JP JP19612796A patent/JPH1033094A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006204115A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Daiwa Seiko Inc | 釣竿 |
JP4498937B2 (ja) * | 2005-01-25 | 2010-07-07 | グローブライド株式会社 | 釣竿 |
JP2019146496A (ja) * | 2018-02-26 | 2019-09-05 | 株式会社シマノ | リールシートのアタッチメント及び釣竿 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5537773A (en) | Fishing rod handle | |
CA2637091C (en) | Handle for fishing rod | |
US5829701A (en) | Double-bearing fishing reel with finger placing members | |
US4697376A (en) | Palming grip fishing rod | |
US4654996A (en) | Casting rod handle with pistol grip and butt extension | |
US6016982A (en) | Reel for fishing with integral reel body and grip portion | |
US5988548A (en) | Easy hold fishing reel body | |
JP2003521356A (ja) | 縄跳びの縄 | |
JP3866509B2 (ja) | 釣竿用リールシートと、釣竿 | |
JPH1033094A (ja) | 魚釣り用具 | |
US3910294A (en) | Dental floss holder | |
JPH0246389Y2 (ja) | ||
JP3218279B2 (ja) | 釣り竿 | |
KR860001081B1 (ko) | 수동 공구용 손잡이 | |
JP6649136B2 (ja) | 魚釣り用リール | |
JPH0755897Y2 (ja) | 釣 竿 | |
JPH0516945Y2 (ja) | ||
JP3884171B2 (ja) | 釣り用リールのハンドル組立体 | |
JPH0130058Y2 (ja) | ||
JP2542612Y2 (ja) | キャスティングハンドル | |
JPH0719260Y2 (ja) | リール脚固定装置 | |
US20070037460A1 (en) | Handle for a water sports tow rope | |
JPH0410777Y2 (ja) | ||
JPH0646256Y2 (ja) | 刈払機用ハンドル構造 | |
JPS6348294Y2 (ja) |