JPH0719260Y2 - リール脚固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、リール脚を固定するリール脚固定装置に関
する。

（従来の技術） 従来、釣竿を握り易くするために、実開昭59-81361号公
報に開示のように握り部を膨出させた提案や、実公昭59
-13826号公報に開示のようにトリガーを設けた提案があ
る。

（考案が解決しようとする課題） 上記前者の公報の第４図では、板シートの反対側中間部
を膨出しているため、両軸受型リールを取付けた時には
人差し指が膨出部の中央の高い所に当り、かつ握り部を
握った手の滑り止めがないので握り難く、、スピニング
リールを取付けた時には親指付け根の手の膨出部が握り
部の膨出部に当って握り難い等の欠点がある。

上記後者の場合は、トリガーが設けられているため、両
軸受型リールを取付けた時には、人差し指がトリガーに
掛けられて握り易いが、スピニングリールを取付けた時
にはトリガーが邪魔になって握れない等の欠点がある。

本考案は上記欠点に鑑みて、取付けるリールの種類に応
じて色々の握持方法に対応して握り易く、握り心地が良
く、握った手が滑り止めされるリール脚固定装置を提案
することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的に鑑みて本考案は、リール脚載置部の前側に移
動フードを有し、これに対向して後側に固定タイプフー
ドを有するリール脚固定装置において、前記固定タイプ
フードの径方向反対側周側部でかつ該固定タイプフード
開口より後方になだらかな起伏の凸部を設けたことを特
徴とするリール脚固定装置を提供する。

また、上記固定タイプフードの径方向反対側周側部に、
上記凸部に連続してその前側に長手方向に長い凹部を形
成したリール脚固定装置を提供する。

（実施例） 以下、図示の実施例によって本考案を説明すると、第１
図から第７図はリール脚固定装置の第１実施例で、第１
図から第６図で釣竿１の外周にリール脚載置部1aと、そ
の後部に固定タイプフード1bと、前側に雄螺子部1cとが
一体に形成されている。

固定タイプフード1bの径方向反対側周側部で、かつ固定
タイプフード開口Ａよりも後方になだらかな起伏の凸部
1dが、その前側に長手方向に長い形状の凹部1eが釣竿１
の外周に一体に形成されている。

釣竿１の外周の前記リール脚載置部1aの前側には固定タ
イプフード1bに対向するように移動フード２が嵌合さ
れ、前記雄螺子部1cにはナット３が螺合されてナット３
と移動フード２が一体に移動可能に両者が係合されてい
る。

前記固定タイプフード1bの後方と、前記なだらかな起伏
の凸部1dと、長手方向に長い凹部1eの外側面は天然ゴ
ム、合成ゴム、コルク材、合成発泡材等の柔軟性部材４
で嵌合固定されてカバーされ、柔軟性部材４に、なだら
かな起伏の凸部1dと凹部1eとに応じた、なだからな起伏
の凸部4aと凹部4bが形成されている。

前記なだらかな起伏の凸部4aの高さは手の指の厚さの半
分以下程度が望ましい。

前記移動フード２に形成された凸部2aは釣竿１の外周に
形成された溝1fに嵌められて回り止めされている。

第１図のようにリール脚載置部1aに両軸受型リール５が
載せられてリール脚６が固定タイプフード1bと移動フー
ド２に挿入されて取付けられ、例えば中指と薬指の間に
なだらかな起伏の凸部4aが位置するように釣竿１が握ら
れると、中指と薬指がなだらかな起伏の凸部4aの前後の
傾斜面に当って滑り止めされ、人差し指は凹部4bの前側
の平面4cに当って握り易いと共に握り心地がよくなる。

リール５が図示のリールよりも大型の場合は、親指が後
退されるので、例えば人差し指と中指の間になだからな
起伏の凸部4aが位置するように釣竿１が握られて滑り止
めされる。

第７図はリール脚載置部1aが下向きにされてスピニング
リール７のリール脚８が固定タイプフード1bと移動フー
ド２に挿入されて取付けられ、例えば中指と薬指の間に
リール脚杆8aが挟まれ、親指付け根の手の膨出部がなだ
らかな起伏の凸部4aの前側の傾斜面に当てられ、親指が
移動フード２に当てられる。

このようにスピニングリール７が取付けられると、なだ
らかな起伏の凸部4aの高さは低いので邪魔にならず、手
の膨出部がなだらかな起伏の凸部4aの前側の傾斜面に当
って握り易いと共に、握り心地がよくなる。

更に上述したような凹部4bが設けられていると、スピニ
ングリール７が取付けられた場合に、親指の付け根の手
の膨出部が凹部4bに嵌まって握り易いと共に、握り心地
がよくなる。

前記のようにリール脚固定装置が構成されると、両軸受
型リールが取付けられる時、及びスピニングリールが取
付けられる時に夫々の握り方法に対応できて、握り易い
と共に握り心地がよく、長時間握っても手が痛くなら
ず、両軸受型リールが取付けられた時には手の滑り止め
もなされる。

第８図は天然ゴム、合成ゴム等の弾性部材９になだらか
な起伏の凸部9aと凹部9bが一体に形成されて釣竿１の外
周に嵌合固定されたリール脚固定装置の第２実施例であ
る。

第２実施例のリール脚固定装置に両軸受型リールが取付
けられた時は第１図と同一であり、スピニングリールが
取付けられた時は第７図と同一である。

前記説明では釣竿１の外周１にリール脚載置部1aと固定
タイプフード1bと雄螺子部1cとなだらかな起伏の凸部1d
と凹部1eが一体に形成されたリール脚固定装置を図示し
たが、リール脚載置部と固定タイプフードと雄螺子部と
なだらかな起伏の凸部を凹部を釣竿１と別体の筒体に一
体に形成し、釣竿１の外周に嵌合固定してもよい。

図面は本考案の実施を例示しているが、本考案の作用効
果を奏する範囲内でこの例に限定されるものではない。

（考案の効果） 本考案は以上のように構成されたから、両軸受型リール
が取付けられる時及びスピニングリールが取付けられる
時に夫々の握り方法に対応できて、握り易いと共に握り
心地がよく、長時間握っていても手が痛くならず、両軸
受型リールが取付けられた時、手の滑り止めもなされる
等、実用上優れた効果を奏するリール脚固定装置が提供
可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はリール脚固定装置の第１実施例を示す側面図、 第２図は第１図の装置の縦断面図、 第３図は第２図の矢視線III−IIIによる横断面図、 第４図は第２図の矢視線IV−IVによる横断面図、 第５図は第１図の装置の平面図、 第６図は第１図の装置の底面図、 第７図は第１の装置の他の使用態様を示す側面図、 第８図はリール脚固定装置の第２実施例を示す縦断面
図。 １……釣竿 1a……リール脚載置部 1b……固定タイプフード 1d,4a,9a……なだらかな起伏の凸部 1e,4b,9b……凹部 Ａ……開口

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】リール脚載置部の前側に移動フードを有
   し、これに対向して後側に固定タイプフードを有するリ
   ール脚固定装置において、前記固定タイプフードの径方
   向反対側周側部でかつ該固定タイプフード開口より後方
   になだらかな起伏の凸部を設けたことを特徴とするリー
   ル脚固定装置。
2. 【請求項２】前記固定タイプフードの径方向反対側周側
   部に、前記凸部に連続してその前側に長手方向に長い凹
   部を形成した請求項１記載のリール脚固定装置。