JP3770222B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿載置台下に設けられた白基準板からの反射光により生成した基準データに基づき、読み取った画像データを補正する画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モノクロ及びカラーの原稿画像を読み取り、読み取った画像データを記録シートに記録する複写機が普及しており、このような装置における画像読取装置は、載置ガラス等の原稿載置台上に載置された原稿に光を照射する光源と、原稿からの反射光の光路を変更するミラーと、前記光源及びミラーを移動させる移動機構と、光電変換素子を主走査方向に多数並べ、集光レンズを通してミラーからの光が入射されるCCD(Charge Coupled Device )ラインセンサ等とを備えている。
また、光源等を搭載したキャリッジを前記原稿載置台に沿って、副走査方向に移動させながら、主走査方向を長手方向とするCCDラインセンサ(主走査方向と平行に配置されたCCDラインセンサ)により1ラインずつ原稿画像の読み取りを行うように構成されている。
【0003】
上述した複写機においては、1頁の画像を読み取る間に、光源の光量に変動が生じ、画像の明るさ及びカラーバランスが変動してしまうため、前記光源の光量の変動による原稿画像における明るさ等のばらつきを除去する必要があり、この光源における光量の変動を測定し、測定された光量の変動に基づいて、読み取った画像データを補正する構成を有する装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、原稿載置台の下部の、前記キャリッジの待機位置、即ち、キャリッジの移動開始位置の近傍に、白い板からなる白基準板を配置し、画像データの読み取り時において、前記白基準板からの反射光を取得し、この反射光による画像データを白基準データとして取得しておき、原稿画像データを取得した場合に、前記白基準データに基づき、前記原稿画像データを補正することにより、光源における光量の不均一性,CCDの各素子における感度のばらつき等を除去する装置がある(例えば、特許文献2参照)。尚、光源を消灯した状態で白基準板からの反射光を取得して黒基準データとし、該黒基準データと前記白基準データとに基づく補正処理を行う構成が一般的である。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−87281号公報 (第3頁)
【特許文献2】
特許第2138694号公報 (第2頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したように、光源における光量の変動を測定するためには、順次光源から照射される光の光量を測定しておく必要があり、また、この光源の光量は、測定する環境条件等に伴い変化するため、測定された光源の光量が適切でない場合が生じることがある。
一方、上述した構成の画像読取装置における光源には、白色蛍光灯又は冷陰極管等が使用されており、これらの光源は、点灯後の所定時間経過後に最大光量に到達し、その後、温度の上昇とともに光量が低下していく傾向があり、例えば、原稿画像データを取得する前に生成された基準データに基づく補正処理を、1枚の原稿画像データに対して行った場合、1枚の原稿において、副走査方向の明るさ及びカラーバランスの不均一が生じ、原稿画像を正しく読み取れないという問題があった。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、光源が照射可能な位置に第2の白基準板が配置されており、該第2の白基準板からの反射光に基づき生成された第2の基準データにより、原稿載置台下に設けられた白基準板からの反射光に基づき生成された基準データを変更し、変更された前記基準データに基づき、原稿画像から読み取った原稿画像データを補正することにより、1枚の原稿画像を読み取る際の副走査方向についての光源の光量の変動に伴い、原稿画像データに対する補正処理における基準データを変更する画像読取装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の他の目的は、光源の反射光を取得する取得手段が、第2の白基準板からの反射光も取得すべくなしてあることにより、原稿からの反射光の取得と同時に、第2の白基準板からの反射光を取得することができ、1枚の原稿画像における副走査方向についての光源の光量の変動を順次取得することができ、この光源の光量の変動を含んだ第2の基準データに基づき、原稿画像データに対する補正処理における基準データを変更することにより、副走査方向における光源の光量の変化を反映させた基準データに基づく補正処理を実行する画像読取装置を提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、光源の照射のための点灯から所定時間経過後に取得された、原稿載置台下に設けられた白基準板からの反射光に基づき、補正処理に用いる基準データを生成することにより、前記光源の光量が最大となる時点での前記基準データの取得が可能となり、該基準データの、前記第2の基準データに基づく変更処理が、減算処理のみにて実行される画像読取装置を提供することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る画像読取装置は、原稿載置台下に設けられた白基準板と、該白基準板及び前記原稿載置台に載置された原稿を照射する光源と、該光源を副走査方向に走査して該光源による前記白基準板及び原稿からの反射光を取得する取得手段と、該取得手段が取得した前記白基準板からの反射光に基づき基準データを生成する基準データ生成手段と、前記取得手段が取得した前記原稿からの反射光に基づき画像データを生成する画像データ生成手段と、該画像データ生成手段が生成した画像データを、前記基準データ生成手段が生成した基準データに基づき補正するシェーディング補正手段とを備える画像読取装置において、前記光源が照射可能な位置に配置された第2の白基準板と、該第2の白基準板からの反射光に基づき第2の基準データを生成する第2基準データ生成手段と、前記第2基準データ生成手段が生成した第2の基準データを副走査方向の所定走査数について平均した平均値に基づいて、次の副走査方向の所定走査数毎に前記基準データ生成手段が生成した基準データを順次変更する変更手段とを備え、前記シェーディング補正手段は、前記変更手段が変更した基準データに基づき、副走査方向の所定走査数毎に前記画像データ生成手段が生成した画像データに対して副走査方向の光量変動を順次補正すべくなしてあることを特徴とする。
【0010】
第1発明による場合は、光源が照射可能な位置に第2の白基準板が配置されており、該第2の白基準板からの反射光に基づき生成された第2の基準データを副走査方向の所定走査数について平均した平均値に基づいて、次の副走査方向の所定走査数毎に前記基準データを順次変更し、変更された前記基準データに基づき、副走査方向の所定走査数毎に原稿画像から読み取った原稿画像データに対して副走査方向の光量変動を順次補正することができ、1枚の原稿画像の副走査方向における光源の光量のばらつきも同時に補正することができ、読み取った原稿画像データにおける副走査方向の明るさ及びカラーバランスを均一にすることができる。
【0011】
第2発明に係る画像読取装置は、第1発明に係る画像読取装置において、前記取得手段は、前記第2の白基準板からの反射光を取得すべくなしてあることを特徴とする。
【0012】
第2発明による場合は、光源の反射光を取得する取得手段が、第2の白基準板からの反射光も取得すべくなしてあることにより、原稿からの反射光の取得と同時に、第2の白基準板からの反射光を取得することができ、1枚の原稿画像における副走査方向についての光源の光量の変動を順次取得することができ、この光源の光量の変動を含んだ第2の基準データに基づき、原稿画像データに対する補正処理における基準データを変更することにより、副走査方向における光源の光量の変化を反映させた基準データに基づく補正処理を実行することができ、副走査方向の明るさ及びカラーバランスを均一にすることができる。
【0013】
第3発明に係る画像読取装置は、第1又は第2発明に係る画像読取装置において、前記光源の照射のための点灯からの時間を測定する計時手段を備え、前記基準データ生成手段は、前記計時手段が前記光源からの光が最大光量になる時間を測定した時点で前記取得手段が取得した白基準板からの反射光に基づき、前記基準データを生成すべくなしてあり、前記変更手段は、生成された基準データから前記第2の基準データを減算するようにしてあることを特徴とする。
【0014】
第3発明による場合は、光源の照射のための点灯から所定時間経過後に取得された、原稿載置台下に設けられた白基準板からの反射光に基づき、補正処理に用いる基準データを生成することにより、前記光源の光量が最大となる時点での前記基準データの取得が可能となり、該基準データの、前記第2の基準データに基づく変更処理が、減算処理のみにて実行され、前記基準データを補正するために必要な回路が減算回路のみとなり、回路を簡略化できるとともに、回路規模を減少させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る画像読取装置を、該画像読取装置を備える複写機における実施の形態に基づいて詳述する。図1は本発明に係る画像読取装置を備える複写機の構成を示すブロック図であり、図中1は複写機を示している。
この複写機1は、制御部10,ROM11,RAM12,画像読取装置2,表示部13,操作部14,画像メモリ15,記録部16等を備えている。
制御部10は、具体的にはCPU(Central Processing Unit) 等で構成され、バスを介して複写機1の上述したようなハードウェア各部と接続されており、それらを制御すると共に、ROM11に格納されたコンピュータプログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。
【0016】
ROM11は、本実施の形態に係る複写機1の動作に必要な種々のコンピュータプログラムを記憶している。
RAM12は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、制御部10による各プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。尚、RAM12にフラッシュメモリを使用した場合には、停電,複写機1の移動等のために電源が遮断された場合であっても、記憶内容が失われることはない。
【0017】
表示部13は、液晶ディスプレイ(LCD)で構成されており、複写機1の動作状況、操作部14から入力された文字等を表示する。
操作部14は、複写機1を操作するために必要な各種キーを備えている。尚、表示部13をタッチパネル方式のものとすることにより、操作部14の各種のキーのうちの一部又は全部を代用することも可能である。
【0018】
画像メモリ15は、DRAM等により構成されており、画像読取装置2により読み取られ、圧縮の処理を施された画像データを記憶する。
記録部16は、電子写真方式のプリンタ装置であって、出力すべき画像データを、ハードコピーとしてA3縦,B4縦,A4縦,B5横及びA5横等の各サイズの記録紙又はOHP(Over Head Projector) シートから最適なサイズのものを選択して記録する。
【0019】
図2は画像読取装置2を示す概観斜視図であり、この画像読取装置2は、直方体型の筺体21と、筺体21上面の一辺に開閉自在に取り付けられたプラテンカバー20と、筺体21上面に設けられた長方形型の載置ガラス(原稿載置台)22とを備えている。
この画像読取装置2は、FBS(Flat Bed Scanner)方式の読み取りが可能であるが、ADF(Automatic Document Feeder) 方式を備えて、原稿を自動的に搬送して読み取ることも可能である。また、ADF方式で原稿を読み取る場合は、プラテンカバー20を閉じて、プラテンカバー20上の図示しない原稿セット部に原稿束をセットし、1枚ずつ原稿を分離して取り込みながら読み取りを行う。
【0020】
一方、FBS方式で原稿を読み取る場合は、プラテンカバー20を開けて原稿を載置ガラス22上に載置し、プラテンカバー20を閉じて、載置ガラス22上に原稿が静止した状態で読み取りを行う。
図3は画像読取装置2の筺体21の内部構成図であり、筺体21の内部の構成を、図2において矢符Aで示す方向から見た図を示している。筺体21は、載置ガラス22を備える上面板の内側に、矢符yで示す方向(副走査方向)での載置ガラス22の一端辺(図2においては左側端辺)に沿って、白い板からなる第1白基準板31が、長手方向を図2の矢符xで示す方向(主走査方向)に平行に配置してある。
【0021】
また、筺体21の内部には、白色蛍光灯又は冷陰極管等からなり、載置ガラス22上に載置された原稿に光を照射する光源23と、原稿からの反射光の光路zを変更する板状の第1ミラー24,第2ミラー25及び第3ミラー26とを、夫々所定の位置で、長手方向を主走査方向に平行に配置してある。
光源23及び第1ミラー24は、副走査方向に、載置ガラス22の一端部から他端部までの移動が可能な第1キャリッジ27に搭載されており、第2ミラー25及び第3ミラー26は、第1キャリッジ27の移動に対応して、副走査方向に、載置ガラス22の中央部から前記他端部までの移動を行う第2キャリッジ28に搭載されている。また、第1キャリッジ27には、光源23から照射される光を第1ミラー24に反射できる位置に正方形状の第2白基準板(第2の白基準板)32が備えてあり、この第2白基準板32は、第1キャリッジ27の移動に伴い、主走査方向の載置ガラス22の一端辺(図2においては下側端辺)に沿って、載置ガラス22の内側の原稿読み取り範囲外を移動する。
【0022】
更に、筺体21の内部には、第1ミラー24,第2ミラー25及び第3ミラー26により光路zが変更された原稿からの反射光を集光する集光レンズ29を備え、該集光レンズ29を通して入射される前記反射光を取得する取得手段としてCCD(Charge Coupled Device) ラインセンサ30も、長手方向を主走査方向に平行に配置してある。
このような構成により、画像読取装置2は、第1キャリッジ27及び第2キャリッジ28を副走査方向に移動させながら、主走査方向を長手方向としたCCDラインセンサ30により副走査方向に1ラインずつ原稿画像の読み取りを行う。
【0023】
図4は画像読取装置2の筺体21の内部構成図であり、筺体21の内部構成を上方から見た図を示している。尚、図4においては、第2ミラー25及び第3ミラー26を省略しており、夫々第2ミラー25及び第3ミラー26により反射されることにより方向が変更された光路zを一直線で示している。
主走査方向(図4において矢符xで示す方向)を長手方向として配置された第1キャリッジ27は、載置ガラス22上に載置された原稿(図示せず)の下面に沿って副走査方向に移動しながら、原稿により反射された反射光を第1ミラー24により更に反射する。また、この反射光を第2ミラー25及び第3ミラー26により反射させて所定の光路zに変更し、この所定の光路zで入射された光を集光レンズ29を介してCCDラインセンサ30が取得する。尚、CCDラインセンサ30は、取得した光の大きさに基づきアナログ信号を生成し、このアナログ信号を図5に示すAFE(Analog Front End:アナログ・フロント・エンド)33に入力する。
【0024】
主走査方向に、図4中Bで示す幅は、載置ガラス22の主走査方向の幅であり、載置ガラス22上に載置された原稿を読み取ることが可能である原稿読取幅を示している。また、図中Cで示す幅は、集光レンズ29を介してCCDラインセンサ30により取得できる光源23からの光の幅であり、光源23からの光におけるCCD読取可能幅を示しており、図に明らかなように、光源23及び第1ミラー24は、読み取るべき原稿の主走査方向の幅よりも余裕のある長さを有している。尚、第2ミラー25及び第3ミラー26も、第1ミラー24と同等の長さを有している。
第1キャリッジ27に設けられた第2白基準板32は、第1キャリッジ27の移動に伴い載置ガラス22の内側の原稿読み取り範囲外を移動できる位置に搭載されており、これにより、第2白基準板32に反射された光源23からの光は、原稿からの反射光とともに、第1キャリッジ27及び第2キャリッジ28の移動に従い、第1ミラー24,第2ミラー25及び第3ミラー26に反射され、集光レンズ29を介してCCDラインセンサ30に取得される。
【0025】
一方、CCDラインセンサ30は、第1キャリッジ27及び第2キャリッジ28が移動を開始する所定時間前から、光源23から照射された光を取得しており、これにより、筺体21の上面内側に設けられた第1白基準板31からの反射光も取得している。
従って、上述したように、CCDラインセンサ30により取得された反射光には、載置ガラス22上に載置された原稿からの反射光,第1白基準板31からの反射光及び第2白基準板32からの反射光が含まれており、このCCDラインセンサ30により取得された反射光を後述するAFE33及びA/D変換器34に入力することにより、AFE33及びA/D変換器34は、原稿からの反射光に基づく原稿画像データを生成する画像データ生成手段と、第1白基準板31からの反射光に基づく第1基準データを生成する基準データ生成手段と、第2白基準板32からの反射光に基づく第2基準データ(第2の基準データ)を生成する第2基準データ生成手段として動作し、原稿画像データ,第1基準データ及び第2基準データを含んだデジタル信号を生成する。
【0026】
図5は画像読取装置2の構成を示すブロック図であり、この画像読取装置2は、図2及び図3に示す各構成部の他、AFE33と、A/D(アナログ/デジタル)変換器34と、シェーディング補正部(補正手段)35と、変更値算出部36と、シェーディングデータ生成部37と、減算器38と、黒カウンタ39と、白カウンタ40とを備えている。
CCDラインセンサ30は、複写機1の制御部10から、第1ミラー24,第2ミラー25及び第3ミラー26により反射された反射光を受光し、アナログ信号として出力するタイミングを制御される読取信号が入力されており、この読取信号のタイミングに基づき読み取ったアナログ信号をAFE33に入力する。
【0027】
AFE33は、増幅回路(図示せず),サンプルホールド回路(図示せず)等を備え、CCDラインセンサ30により出力されたアナログ信号を、増幅回路により所定の大きさに増幅し、この増幅されたアナログ信号を、サンプルホールド回路により一定のタイミング毎にサンプルホールドし、この各値をA/D変換器34に入力する。
A/D変換器34は、AFE33から取得したアナログ信号をデジタル信号に変換し、シェーディング補正部35,変更値算出部36及びシェーディングデータ生成部37に入力する。尚、本実施の形態においては、A/D変換器34は、8ビットのデジタル信号を出力しており、このデジタル信号には、原稿からの反射光に基づく原稿画像データ,第1白基準板31からの反射光に基づく第1基準データ及び第2白基準板32からの反射光に基づく第2基準データが含まれている。
【0028】
シェーディング補正部35は、取得したデジタル信号に含まれる原稿画像データに対して、画像読取装置2に含まれる照明系,結像系及び撮像系で生じた各種の歪みを取り除く補正処理を行い、補正された画像データを圧縮して画像メモリ15に記憶させる。
シェーディングデータ生成部37は、取得したデジタル信号に含まれる第1基準データに基づき、シェーディング補正部35により行われる補正処理に用いるシェーディングデータを生成する。尚、このシェーディングデータには、黒データ及び白データがあり、黒データは、光源23の消灯時において取得した第1基準データに基づき生成され、白データは、光源23の点灯時において取得した第1基準データに基づき生成される。
【0029】
シェーディングデータ生成部37には、黒カウンタ39及び白カウンタ40からの出力が入力されており、各カウンタ39,40からの入力に従い、シェーディングデータ生成部37は、黒データ及び白データを生成すべき第1基準データをA/D変換器34から取得する。
尚、黒カウンタ39及び白カウンタ40には、制御部10からCCDラインセンサ30に与えられる読取信号が入力されており、この読取信号の1周期単位でカウントする。また、黒カウンタ39及び白カウンタ40には、制御部10が光源23の点灯を制御すべく光源23に入力する点灯信号も夫々入力されており、この点灯信号の取得に従い、0から所定値までのカウントを開始し、所定値をカウントするまで、例えば0をシェーディングデータ生成部37に入力する。
【0030】
これにより、シェーディングデータ生成部37は、黒カウンタ39からの入力が0である時点に、A/D変換器34から取得した複数の第1基準データの平均値を算出し、この平均値を黒データKとし、また、白カウンタ40からの入力が0である時点に、A/D変換器34から取得した複数の第1基準データの平均値を算出し、この平均値を白データWとする。
このように生成された黒データK及び白データWはシェーディング補正部35に入力され、また、白データWは更に減算器38に入力される。
【0031】
本実施の形態では、黒カウンタ39は、光源23の点灯前にカウント処理を行うべく制御部10に制御されており、シェーディングデータ生成部37は、光源23の点灯前にCCDラインセンサ30により取得された第1基準データに基づき黒データKを生成する。
また、白カウンタ40は、光源の点灯後にカウント処理を行うべく制御部10に制御されており、シェーディングデータ生成部37は、光源23の点灯時に取得された第1基準データに基づき白データWを生成する。
【0032】
ここで、光源23は、白色蛍光灯又は冷陰極管等により構成されており、点灯後、所定時間経過後に最大光量に到達し、その後、温度の上昇とともに光量が低下していく傾向があるため、本実施の形態では、シェーディングデータ生成部37は、光源23からの光が最大光量である光による第1白基準板31からの反射光に基づき、白データWを生成する。尚、光源23において、照射時点から最大光量となるまでの時間は予め取得されており、制御部10が、光源23の照射時から前記時間を測定する計時手段として機能することにより、シェーディングデータ生成部37は、光源23からの光が最大光量である光による第1白基準板31からの反射光に基づき、白データWを生成することができる。
図6は光源23の点灯時からの時間の経過による光量の変化を表すグラフを示しており、このグラフは、横軸に時刻を、縦軸に光源23の光量を夫々示している。図中Tは光源23の点灯時刻を示しており、図に示すように、光源23は、点灯時刻Tから、所定時間t1 経過後の時刻T+t1 に最大光量に到達し、その後、温度の上昇とともに光量が低下していく傾向がある。
【0033】
このように、光源23の光量は、時間の経過に伴い低下していくため、1回の画像の読取処理において、副走査方向における光源23の光量にばらつきが生じることになる。そこで、本実施の形態では、上述のように光源23からの光が最大光量である光に基づき生成された白データWを、光源23の光量の減衰に基づき変更する必要があり、そのための変更値Wvを、変更値算出部36により算出し、算出された変更値Wvに基づき変更された白データ(W−Wv)に基づく補正処理を行うこととする。
変更値算出部36は、A/D変換器34から取得したデジタル信号に含まれる第2基準データに基づき、上述のように算出したシェーディングデータのうちの白データWを調整するための変更値Wvを算出する。
【0034】
変更値算出部36が取得する第2基準データは、光源23の副走査方向における光量のばらつき(減衰)を含んでおり、順次取得する第2基準データについて、副走査方向に所定数の第2基準データの平均値を算出し、この平均値を、次の所定数のラインについて、シェーディング補正部35が行う補正処理に用いるシェーディングデータを変更させるための変更値Wvとし、副走査方向について、変更値Wvを順次算出する。
【0035】
シェーディングデータ生成部37により算出されたシェーディングデータ(黒データK及び白データW)及び変更値算出部36により算出された変更値Wvは、夫々減算器38に入力され、減算器38は、以下の(1)式に従い、取得したシェーディングデータの白データWが示す値から変更値Wvを減算する変更手段として動作し、算出された減算値ΔEをシェーディング補正部35に入力する。
これにより、シェーディング補正部35は、取得した減算値ΔE及びシェーディングデータ生成部37により入力されたシェーディングデータの白データWに基づき、A/D変換器34から取得した原稿画像データに対して、副走査方向における光源23の光量のばらつきを除去したシェーディング補正処理を行うことができる。尚、シェーディング補正部35は、例えば以下のような(2)式に基づいた補正処理を行う。
【0036】
ΔE = W − Wv …(1)
Vout=(Vin−K)×255/{(W−ΔE)−K} …(2)
Vin:補正前の画像データ,Vout:補正後の画像データ
【0037】
上述のように、光源23による第1白基準板31からの反射光に基づくシェーディングデータの白データWを、第2基準板32からの反射光に基づく変更値Wvにより変更することにより、副走査方向における光源23の光量の減衰に基づく白データ(W−Wv)を順次生成することができ、この白データ(W−Wv)に基づくシェーディング補正処理を行うことにより、1枚の原稿画像の副走査方向における光源23の光量のばらつきも同時に補正することができる。
尚、この実施の形態では、モノクロのスキャナについて説明しているが、本発明はカラーのスキャナにおいても同様に適用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】
第1発明による場合は、光源が照射可能な位置に第2の白基準板が配置されており、該第2の白基準板からの反射光に基づき生成された第2の基準データを副走査方向の所定走査数について平均した平均値に基づいて、次の副走査方向の所定走査数毎に前記基準データを順次変更し、変更された前記基準データに基づき、副走査方向の所定走査数毎に原稿画像から読み取った原稿画像データに対して副走査方向の光量変動を順次補正することができ、1枚の原稿画像の副走査方向における光源の光量のばらつきも同時に補正することができ、読み取った原稿画像データにおける副走査方向の明るさ及びカラーバランスを均一にすることができる。
【0039】
第2発明による場合は、光源の反射光を取得する取得手段が、第2の白基準板からの反射光も取得すべくなしてあることにより、原稿からの反射光の取得と同時に、第2の白基準板からの反射光を取得することができ、1枚の原稿画像における副走査方向についての光源の光量の変動を順次取得することができ、この光源の光量の変動を含んだ第2の基準データに基づき、原稿画像データに対する補正処理における基準データを変更することにより、副走査方向における光源の光量の変化を反映させた基準データに基づく補正処理を実行することができ、副走査方向の明るさ及びカラーバランスを均一にすることができる。
【0040】
第3発明による場合は、光源の照射のための点灯から所定時間経過後に取得された、原稿載置台下に設けられた白基準板からの反射光に基づき、補正処理に用いる基準データを生成することにより、前記光源の光量が最大となる時点での前記基準データの取得が可能となり、該基準データの、前記第2の基準データに基づく変更処理が、減算処理のみにて実行され、前記基準データを補正するために必要な回路が減算回路のみとなり、回路を簡略化できるとともに、回路規模を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置を備える複写機の構成を示すブロック図である。
【図2】画像読取装置を示す概観斜視図である。
【図3】画像読取装置の筺体の内部構成図である。
【図4】画像読取装置の筺体の内部構成図である。
【図5】画像読取装置の構成を示すブロック図である。
【図6】光源の点灯時からの時間の経過による光量の変化を表すグラフである。
【符号の説明】
1 複写機
2 画像読取装置
23 光源
30 CCDラインセンサ(取得手段)
31 白基準板
32 第2白基準板(第2の白基準板)
35 シェーディングデータ補正部(補正手段)
36 変更値算出部(変更手段)

Claims (3)

  1. 原稿載置台下に設けられた白基準板と、該白基準板及び前記原稿載置台に載置された原稿を照射する光源と、該光源を副走査方向に走査して該光源による前記白基準板及び原稿からの反射光を取得する取得手段と、該取得手段が取得した前記白基準板からの反射光に基づき基準データを生成する基準データ生成手段と、前記取得手段が取得した前記原稿からの反射光に基づき画像データを生成する画像データ生成手段と、該画像データ生成手段が生成した画像データを、前記基準データ生成手段が生成した基準データに基づき補正するシェーディング補正手段とを備える画像読取装置において、
    前記光源が照射可能な位置に配置された第2の白基準板と、
    該第2の白基準板からの反射光に基づき第2の基準データを生成する第2基準データ生成手段と、
    前記第2基準データ生成手段が生成した第2の基準データを副走査方向の所定走査数について平均した平均値に基づいて、次の副走査方向の所定走査数毎に前記基準データ生成手段が生成した基準データを順次変更する変更手段と
    を備え、
    前記シェーディング補正手段は、前記変更手段が変更した基準データに基づき、副走査方向の所定走査数毎に前記画像データ生成手段が生成した画像データに対して副走査方向の光量変動を順次補正すべくなしてあることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記取得手段は、前記第2の白基準板からの反射光を取得すべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記光源の照射のための点灯からの時間を測定する計時手段を備え、
    前記基準データ生成手段は、前記計時手段が前記光源からの光が最大光量になる時間を測定した時点で前記取得手段が取得した白基準板からの反射光に基づき、前記基準データを生成すべくなしてあり、
    前記変更手段は、生成された基準データから前記第2の基準データを減算するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
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