JP3769993B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高輝度放電灯(HIDランプ)用の放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は高輝度放電灯用である従来の放電灯点灯装置の一例を示す構成図、図6は図5に示す放電灯に印加する電圧波形図で、図5に示す放電灯点灯装置は、負荷となる放電灯(高輝度放電灯)DLと、イグナイタ回路IGと、このイグナイタ回路IGを介した放電灯DLへの電力供給用の高周波電源PSと、この高周波電源PS用の制御回路3とにより構成されている。
【0003】
イグナイタ回路IGは、パルス電圧発生回路PGと、このパルス電圧発生回路PGの出力に接続される一次巻線n1を有するとともに高周波電源PSおよび放電灯DL間に介設される二次巻線n2を有するパルストランスPTとを備え、図6に示すように、放電灯DLが点灯を開始する前の非点灯期間に駆動して、高周波電源PSから放電灯DLへの矩形波交流電圧に始動パルスを重畳するように構成される。
【0004】
高周波電源PSは、例えばバッテリなどにより成る直流電源BTと、この直流電源BTの両端に接続される降圧チョッパ回路1と、この降圧チョッパ回路1の両出力端子間に接続される平滑用のコンデンサCE10と、このコンデンサCE10の両端に接続される極性反転回路2とを備えている。
【0005】
降圧チョッパ回路1は、FETQ10、ダイオードD10およびインダクタL10により構成されている一方、極性反転回路(インバータ回路)2は、FETQ11〜Q14によりフルブリッジ回路に構成されている。
【0006】
制御回路3は、高周波電源PSの各FETのオン/オフ制御を行うもので、例えばFETQ10に対して、直流電源BTの電圧V1のレベルをコンデンサCE10に直流電圧V2(0≦V2≦V1)が発生するレベルに変換させるように、高周波制御信号を用いてオン/オフ制御を行う。なお、その直流電圧V2は、FETQ10に対するスイッチング周波数、デューティおよびコンデンサCE10に加わる負荷状態によって変化する。
【0007】
また、制御回路3は、コンデンサCE10の直流電圧が数10〜数100Hz程度の周波数で正負の両極性を有する矩形波交流電圧となるように、FETQ11〜Q14のオン/オフ制御を行う。
【0008】
このように構成される放電灯点灯装置の動作を説明する。まず、電源が投入されると、制御回路3からの制御信号に従ってFETQ10がオン/オフする。この動作で、直流電源BTの電圧V1のレベル変換が行われ、コンデンサCE10に直流電圧V2が発生する。このとき、放電灯DLが実質的に開放状態であるので、通常、直流電圧V2は電圧V1にほぼ等しくなる。一方、制御回路3からの制御信号に従って、FETQ11〜Q14がオン/オフするとともに、イグナイタ回路IGが駆動する。そうすると、図6に示すように、コンデンサCE10の直流電圧が数10〜数100Hz程度の周波数で正負の両極性を有する矩形波交流電圧に変換されるとともに、この矩形波交流電圧に始動パルスが重畳することになる。これにより、放電灯DLが放電を開始して点灯期間に移行する。
【0009】
点灯期間に移行すると、放電灯DLを安定に動作させるための直流電圧V2がコンデンサCE10に発生するように、制御回路3からの制御信号に従ってFETQ10がオン/オフする。一方、コンデンサCE10の直流電圧が放電灯DLを安定に点灯させるための矩形波電圧になるように、制御回路3からの制御信号に従ってFETQ11〜Q14がオン/オフする。これにより、放電灯DLの点灯が安定に維持されることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示す放電灯点灯装置では、始動用のパルス電圧を発生させるためのイグナイタ回路IGなどが必要になるため、部品点数の増大、コストアップおよび装置の大型化などの課題が生じる。
【0011】
図7にこの課題を解決し得る放電灯点灯装置の構成例を示し、図8,図9に図7の各部の信号波形図を示す。
【0012】
図7における放電灯点灯装置は、負荷回路(負荷共振回路)11、高周波電源回路12、およびこの高周波電源回路12用の制御回路13aにより構成され、イグナイタを具備しない構成となっている。
【0013】
負荷回路11は、インダクタL1と、このインダクタL1に直列に接続されるコンデンサC1と、このコンデンサC1と並列に接続されるインダクタL2およびコンデンサC2の直列回路と、コンデンサC2と並列に接続される放電灯DLとにより構成されている。
【0014】
高周波電源回路12は、負荷回路11への電力供給用であって、直流電源121と、この直流電源121の出力に対して、2つのFETQ1,Q2の直列回路と2つの平滑用のコンデンサCE1,CE2の直列回路とを並列に接続することにより構成され、FETQ1,Q2の接続点とコンデンサCE1,CE2の接続点との間に負荷回路11が接続されるインバータ回路122とにより構成されている。
【0015】
制御回路13aは、FETQ1,Q2のオン/オフ制御を行うもので、例えば図8に示すように、FETQ2をオフ状態にしてFETQ1を高周波制御信号でオン/オフする制御とFETQ1をオフ状態にしてFETQ2を高周波制御信号でオン/オフする制御とを数10〜数100Hzの低周波動作で交互に切り替えて実行する。これにより、点灯用の低周波の矩形波電圧Vlaが放電灯DLに印加することになる。
【0016】
また、制御回路13aは、放電灯DLの少なくとも非放電期間および放電開始後の所定期間には、図9に示すように、FETQ1のオン期間がFETQ2のそれよりも長くなるようにFETQ1,Q2をオン/オフする制御と、FETQ2のオン期間がFETQ1のそれよりも長くなるようにFETQ1,Q2をオン/オフする制御とをそれぞれ期間A,Bで交互に繰り返し行う。また、このとき、FETQ1,Q2のスイッチング周波数fswをスイープ、つまり連続的に変化させる制御が行われる。
【0017】
ここで、放電灯DLが点灯に至るまでの動作を説明する。FETQ1,Q2が高周波制御信号に従って交互にオン/オフすると、高周波電圧が発生する。この高周波電圧が負荷回路11に印加すると、負荷回路11の共振によって高電圧が発生し、この高電圧が放電灯DLに印加する。これにより、放電灯DLはイグナイタがなくても放電を開始して点灯に至る。
【0018】
このとき、共振ピークを使用すればより高い電圧を発生させることができる。また、部品定数のばらつきなどによる共振ピークのずれも考慮に入れて、負荷回路11のLC共振のピークを含む所定範囲内でFETQ1,Q2をスイープするようにすれば、部品定数がばらついてもLC共振のピークを利用することが可能になるので、より高い電圧を確実に発生させることが可能になる。
【0019】
さらに、スイッチング周波数fswのスイープに加えて、図9に示すように、FETQ1のオン期間がFETQ2のそれよりも長くなるようにFETQ1,Q2をオン/オフする制御と、FETQ2のオン期間がFETQ1のそれよりも長くなるようにFETQ1,Q2をオン/オフする制御とをそれぞれ期間A,Bで交互に繰り返し行うようにすれば、期間A,Bで交番する低周波の矩形波電圧が発生して、共振ピークを含む高電圧パルス列に直流成分が重畳することになる。
【0020】
このようにFETQ1,Q2のオン/オフ制御を行えば、少ない部品で高電圧を発生させることが可能となるとともに、低周波の矩形波電圧による放電灯の点灯が可能になる。
【0021】
さらに、LC共振によって発生した高電圧で放電灯が放電を開始した後も、完全に放電が安定するまでの所定時間、非放電状態時の上記高周波スイッチング動作を継続し、放電が安定した後、図8に示すスイッチング制御に切り替えれば、放電灯DLが点灯に至るまでの放電を安定にすることができる。
【0022】
このような回路構成にすれば、少ない部品で安価な放電灯点灯装置を提供することができる。
【0023】
しかしながら、二組の直列共振回路を構成するインダクタL1,L2およびコンデンサC1,C2を負荷回路11に具備すると、図10に示すランプ電圧の周波数特性図のように、ランプ電圧Vlaに2つの共振ピークf3,f4が現れ、FETに無用の電流ストレスが加わる。
【0024】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減し得る放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明の放電灯点灯装置は、第1インダクタ、この第1インダクタに直列に接続される第1コンデンサ、この第1コンデンサと並列に接続される第2インダクタおよび第2コンデンサの直列回路、および前記第2コンデンサと並列に接続される放電灯により構成される負荷回路と、前記負荷回路への電力供給用の高周波電源回路と、前記高周波電源回路の駆動制御を行うもので、前記放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間の場合には、高周波電圧をこの周波数を連続的に変化させながら前記負荷回路に印加する駆動制御を行い、前記非放電期間の場合には、前記負荷回路および高周波電源回路で共振を起こして放電開始に必要な高電圧を前記放電灯に印加する駆動制御を行うとともに、正極性の期間と負極性の期間とが異なる高周波電圧を前記負荷回路に印加する駆動制御を行う制御回路とを備え、前記第1インダクタおよび第1コンデンサの第1直列共振周波数よりも前記第2インダクタおよび第2コンデンサの第2直列共振周波数のほうが高くなるように定数設定が行われているとともに、前記制御回路が前記高周波電圧の周波数を連続的に変化させる範囲は、前記負荷回路のリアクタンスがゼロとなる高い方の周波数を含み、前記リアクタンスがゼロとなる低い方の周波数よりも高い範囲に設定されているのである。
【0026】
この構成によれば、共振による高電圧を放電灯に印加させることができ、放電灯が放電開始に必要でないところで共振電流が増大するのを防止することができるので、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0027】
なお、請求項1記載の放電灯点灯装置において、前記範囲は、前記高い方の周波数を含み、前記第1インダクタの電流ピークが前記高い方の周波数における電流ピークを越えない範囲である構成でもよい(請求項2)。この構成によれば、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0028】
また、請求項1記載の放電灯点灯装置において、前記範囲は、前記高い方の周波数を含み、前記低い方の周波数と前記高い方の周波数との範囲内における前記放電灯の両端電圧が極小となる値に対応する周波数以上に設定されている構成でもよい(請求項3)。この構成によれば、より好適に共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0029】
また、請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、前記制御回路は、前記所定期間、正極性の期間と負極性の期間とが異なる高周波電圧を前記負荷回路に印加する駆動制御を行う構成でもよい(請求項4)。この構成によれば、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0030】
また、請求項1〜4のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、高周波電源回路は、直流電源と、この直流電源の出力に接続され、前記負荷回路に電力を供給するインバータ回路とにより構成されるものでもよい(請求項5)。この構成によれば、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0031】
また、請求項5記載の放電灯点灯装置において、前記直流電源は、交流電源からの交流電力を直流電力に整流する整流器と、この整流器の両出力端子間に接続される昇圧チョッパ回路とにより構成されるものでもよい(請求項6)。この構成によれば、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0032】
さらに、請求項5記載の放電灯点灯装置において、前記インバータ回路は、前記直流電源の出力に対して、2つのスイッチング素子の直列回路と2つの平滑コンデンサの直列回路とを並列に接続することにより構成され、前記負荷回路は、前記2つのスイッチング素子の接続点と前記2つの平滑コンデンサの接続点との間に接続される構成でもよい(請求項7)。この構成によれば、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施形態に係る放電灯点灯装置の構成図、図2はランプ電圧およびインダクタに流れる電流の周波数特性図で、これらの図を用いて以下に第1実施形態の説明を行う。ただし、図2におけるIL1,IL2はそれぞれインダクタL1,L2に流れる電流を示す。
【0034】
図1に示す放電灯点灯装置は、負荷回路11、高周波電源回路12、およびこの高周波電源回路12用の制御回路13により構成されている。
【0035】
負荷回路11は、インダクタL1と、このインダクタL1に直列に接続されるコンデンサC1と、このコンデンサC1と並列に接続されるインダクタL2およびコンデンサC2の直列回路と、コンデンサC2と並列に接続される放電灯DLとを備え、インダクタL1およびコンデンサC1の直列共振周波数よりもインダクタL2およびコンデンサC2の直列共振周波数のほうが常に高くなるように各定数を設定して成る。また、インダクタL1のインダクタンス値はインダクタL2のインダクタンス値よりも小さな値に設定され、コンデンサC1の容量値はコンデンサC2の容量値よりも大きな値に設定されている。
【0036】
高周波電源回路12は、図7に示す放電灯点灯装置と実質同様、直流電源121およびインバータ回路122により構成されている。図1の例では、直流電源121は、交流電源ACからの交流電力を直流電力に整流する整流器DBと、この整流器DBの両出力端子簡に接続される昇圧チョッパ回路121aとにより構成されている。この昇圧チョッパ回路121aは、インダクタL3、FETQ3およびダイオードD1により構成され、交流電源ACからの入力電流の力率改善機能を有し、図7に示した直流電圧V1の供給源となる。
【0037】
制御回路13は、インダクタL1に対する2次巻線として設けられた巻線L12と、検出回路131と、FETQ3用の制御回路132と、FETQ1,Q2用の制御回路133とにより構成されている。
【0038】
検出回路131は、放電灯DLが放電を開始する前の非放電期間に、巻線L12から、LC共振動作により高電圧を発生する際のインダクタL1に流れる共振電流Il1の検出を行う電流検出回路131aと、ランプ電圧Vlaの検出を行い、この検出結果から、非放電期間の負荷回路11のリアクタンスがゼロとなる高い方の周波数f4(図2参照)の検出を行う周波数検出回路131bと、この周波数検出回路131bの検出結果を用いて、電流検出回路131aの検出結果から、スイッチング周波数fswが周波数f4となる時にインダクタL1に流れる電流のピーク値P21を保持する電流値保持回路131cとにより構成されている。ただし、上記周波数検出回路131bは、ランプ電圧Vlaの検出結果から、周波数f4に対応するランプ電圧Vlaのピーク値P22を検出することにより周波数f4の検出を行うように構成される。
【0039】
制御回路132は、昇圧チョッパ回路121aのFETQ3のオン/オフ制御を行うもので、例えば整流器DBの出力電圧のレベルを所定レベルに変換させるようにFETQ3のオン/オフ制御を行う。
【0040】
制御回路133は、インバータ回路122のFETQ1,Q2のオン/オフ制御を行うもので、例えば、図7に示した制御回路13aと同様に、FETQ2をオフ状態にしてFETQ1を高周波制御信号でオン/オフする制御とFETQ1をオフ状態にしてFETQ2を高周波制御信号でオン/オフする制御とを数10〜数100Hzの低周波動作で交互に切り替えて実行する。これにより、点灯用の低周波の矩形波電圧Vlaが放電灯DLに印加することになる。
【0041】
また、制御回路133は、非放電期間、周波数f4を含む所定範囲内でFETQ1,Q2に対するスイッチング周波数fswをスイープして高電圧を発生させ、その高電圧を負荷回路11に印加する制御を行う。具体的には、上記スイープは、周波数f4より高い所定の周波数f5から、周波数f4よりも低く、インダクタL1に流れる電流値が電流値保持回路131cで保持されている電流のピーク値P21になる周波数fcまで行われる(図2参照)。
【0042】
さらに、制御回路133は、上記高電圧を発生させる場合、FETQ1のオン期間がFETQ2のそれよりも長くなるようにFETQ1,Q2をオン/オフする制御と、FETQ2のオン期間がFETQ1のそれよりも長くなるようにFETQ1,Q2をオン/オフする制御とをそれぞれ期間A,Bで交互に繰り返し行う。FETQ1,Q2は、図9と同様に、LC共振で高電圧を発生するのに十分な値に調整されるアンバランスなデューティでオン/オフ制御される。つまり、制御回路133は、所望の高電圧が発生するようにFETQ1,Q2のデューティの差を調整する。
【0043】
次に、第1実施形態の特徴となるスイッチング周波数fswのスイープ制御について説明する。非放電期間の場合、電流検出回路131aで、インダクタL1に流れる共振電流Il1が検出される。一方、周波数検出回路131bで、周波数f4が検出される。この後、電流値保持回路131cで、ピーク値P21が保持される。この後、制御回路133により、周波数f5から、インダクタL1に流れる電流値が電流値保持回路131cで保持されている電流のピーク値P21になる周波数fcまでスイッチング周波数fswをスイープする制御が行われる。またこのとき、図9と同様のアンバランスなデューティ制御が行われる。
【0044】
以上により、共振による高電圧を放電灯に印加させることができ、放電灯DLが放電開始に必要でないところで共振電流が増大するのを防止することができるので、FET、インダクタおよびコンデンサに加わるストレスを低減することが可能になる。
【0045】
図3は本発明の第2実施形態に係る放電灯点灯装置の構成図、図3はランプ電圧およびインダクタに流れる電流の周波数特性図で、これらの図を用いて以下に第2実施形態の説明を行う。
【0046】
図3に示す放電灯点灯装置は、負荷回路11および高周波電源回路12を第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態と同様の制御回路132に加えて、検出回路231および制御回路233により構成される制御回路23を備えている。
【0047】
検出回路231は、ランプ電圧の検出を行うランプ電圧検出回路231aと、負荷回路11のリアクタンスがゼロとなる低い方の周波数f3と高い方の周波数f4との間の範囲内におけるランプ電圧検出回路231aの検出結果の極小値を検出する極小値検出回路231bとにより構成されている。つまり、極小値検出回路231bでは、図4に示す極小値Dでのランプ電圧Vlaが検出されるのであり、このランプ電圧Vlaは、図4の例では周波数fdに対応するランプ電圧となる。
【0048】
制御回路233は、周波数f4より高い所定の周波数f5から、極小値Dに対応する周波数fdまで行うように構成される以外は、第1実施形態の制御回路133と同様に構成される。
【0049】
次に、第2実施形態の特徴となるスイッチング周波数fswのスイープ制御について説明する。非放電期間の場合、ランプ電圧検出回路231aで、ランプ電圧が検出される。そして、極小値検出回路231bで、周波数f3,f4間の範囲内におけるランプ電圧検出回路231aの検出結果の極小値が検出(抽出)される。この後、制御回路233により、周波数f5から、周波数f4以下でランプ電圧Vlaが極小値検出回路231bで検出された極小値Dとなる周波数fdまでスイッチング周波数fswをスイープする制御が行われる。また、このとき、図9と同様のアンバランスなデューティ制御が行われる。
【0050】
以上により、共振による高電圧を放電灯に印加させることができ、放電灯DLが放電開始に必要でないところで共振電流が増大するのを防止することができるので、FET、インダクタおよびコンデンサに加わるストレスを低減することが可能になる。また、図2の周波数fcに対応する電流IL1と図4の周波数fdに対応する電流IL1との比較からも分かるように、第1実施形態よりも好適に上記ストレスの低減が可能になる。
【0051】
なお、第1および第2実施形態では、周波数のスイープ制御とデューティのアンバランス制御とが非放電期間に行われる構成になっているが、さらに放電が開始してからアーク放電に移行するまでの間実行される構成でもよい。また、放電開始時点から所定時間経過後に、図8に示した制御に切り替える構成でもよい。
【0052】
また、インバータ回路122は回路構成がハーフブリッジになっているが、図5と同様のフルブリッジでもよい。この場合、例えば放電灯DLの非放電期間および放電開始後の所定期間には、FETQ11,Q14のオン期間がFETQ12,Q13のそれよりも長くなるようにFETQ11〜Q14をオン/オフする制御と、FETQ12,Q13のオン期間がFETQ11,Q14のそれよりも長くなるようにFETQ11〜Q14をオン/オフする制御とをそれぞれ図9で示した期間A,Bで交互に繰り返し行う構成にすれば、期間A,Bで交番する低周波の矩形波電圧が発生して、高電圧パルス列に直流成分が重畳する。
【0053】
さらに、スイッチング素子として、逆並列のダイオード(寄生ダイオード)を有するFETが使用される構成になっているが、例えば、トランジスタとこれに逆並列に接続されるダイオードとを使用する構成でもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば、第1インダクタ、この第1インダクタに直列に接続される第1コンデンサ、この第1コンデンサと並列に接続される第2インダクタおよび第2コンデンサの直列回路、および前記第2コンデンサと並列に接続される放電灯により構成される負荷回路と、前記負荷回路への電力供給用の高周波電源回路と、前記高周波電源回路の駆動制御を行うもので、前記放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間の場合には、高周波電圧をこの周波数を連続的に変化させながら前記負荷回路に印加する駆動制御を行い、前記非放電期間の場合には、前記負荷回路および高周波電源回路で共振を起こして放電開始に必要な高電圧を前記放電灯に印加する駆動制御を行うとともに、正極性の期間と負極性の期間とが異なる高周波電圧を前記負荷回路に印加する駆動制御を行う制御回路とを備え、前記第1インダクタおよび第1コンデンサの第1直列共振周波数よりも前記第2インダクタおよび第2コンデンサの第2直列共振周波数のほうが高くなるように定数設定が行われているとともに、前記制御回路が前記高周波電圧の周波数を連続的に変化させる範囲は、前記負荷回路のリアクタンスがゼロとなる高い方の周波数を含み、前記リアクタンスがゼロとなる低い方の周波数よりも高い範囲に設定されているので、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0055】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の放電灯点灯装置において、前記範囲は、前記高い方の周波数を含み、前記第1インダクタの電流ピークが前記高い方の周波数における電流ピークを越えない範囲であるので、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0056】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の放電灯点灯装置において、前記範囲は、前記高い方の周波数を含み、前記低い方の周波数と前記高い方の周波数との範囲内における前記放電灯の両端電圧が極小となる値に対応する周波数以上に設定されているので、より好適に共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0057】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、前記制御回路は、前記所定期間、正極性の期間と負極性の期間とが異なる高周波電圧を前記負荷回路に印加する駆動制御を行うので、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0058】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、高周波電源回路は、直流電源と、この直流電源の出力に接続され、前記負荷回路に電力を供給するインバータ回路とにより構成されるので、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0059】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の放電灯点灯装置において、前記直流電源は、交流電源からの交流電力を直流電力に整流する整流器と、この整流器の両出力端子間に接続される昇圧チョッパ回路とにより構成されるので、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【0060】
請求項7記載の発明によれば、請求項5記載の放電灯点灯装置において、前記インバータ回路は、前記直流電源の出力に対して、2つのスイッチング素子の直列回路と2つの平滑コンデンサの直列回路とを並列に接続することにより構成され、前記負荷回路は、前記2つのスイッチング素子の接続点と前記2つの平滑コンデンサの接続点との間に接続されるので、放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間における高電圧発生時の共振電流の増大による部品のストレスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る放電灯点灯装置の構成図である。
【図2】ランプ電圧およびインダクタに流れる電流の周波数特性図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る放電灯点灯装置の構成図である。
【図4】ランプ電圧およびインダクタに流れる電流の周波数特性図である。
【図5】高輝度放電灯用である従来の放電灯点灯装置の一例を示す構成図である。
【図6】図5に示す放電灯に印加する電圧波形図である。
【図7】別の放電灯点灯装置の構成例を示す図である。
【図8】図7の各部の信号波形図である。
【図9】図7の各部の信号波形図である。
【図10】図7に示す放電灯点灯装置のランプ電圧の周波数特性図である。
【符号の説明】
11 負荷回路
12 高周波電源回路
13,23 制御回路
L1,L2 インダクタ
C1,C2 コンデンサ
DL 放電灯
L12 巻線
131,231 検出回路
132 制御回路
133,233 制御回路
131a 電流検出回路
131b 周波数検出回路
131c 電流値保持回路
231a ランプ電圧検出回路
231b 極小値検出回路

Claims (7)

  1. 第1インダクタ、この第1インダクタに直列に接続される第1コンデンサ、この第1コンデンサと並列に接続される第2インダクタおよび第2コンデンサの直列回路、および前記第2コンデンサと並列に接続される放電灯により構成される負荷回路と、
    前記負荷回路への電力供給用の高周波電源回路と、
    前記高周波電源回路の駆動制御を行うもので、前記放電灯の放電開始前の非放電期間および放電開始後の所定期間の場合には、高周波電圧をこの周波数を連続的に変化させながら前記負荷回路に印加する駆動制御を行い、前記非放電期間の場合には、前記負荷回路および高周波電源回路で共振を起こして放電開始に必要な高電圧を前記放電灯に印加する駆動制御を行うとともに、正極性の期間と負極性の期間とが異なる高周波電圧を前記負荷回路に印加する駆動制御を行う制御回路と
    を備え、
    前記第1インダクタおよび第1コンデンサの第1直列共振周波数よりも前記第2インダクタおよび第2コンデンサの第2直列共振周波数のほうが高くなるように定数設定が行われているとともに、
    前記制御回路が前記高周波電圧の周波数を連続的に変化させる範囲は、前記負荷回路のリアクタンスがゼロとなる高い方の周波数を含み、前記リアクタンスがゼロとなる低い方の周波数よりも高い範囲に設定されている
    放電灯点灯装置。
  2. 前記範囲は、前記高い方の周波数を含み、前記第1インダクタの電流ピークが前記高い方の周波数における電流ピークを越えない範囲である請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記範囲は、前記高い方の周波数を含み、前記低い方の周波数と前記高い方の周波数との範囲内における前記放電灯の両端電圧が極小となる値に対応する周波数以上に設定されている請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記制御回路は、前記所定期間、正極性の期間と負極性の期間とが異なる高周波電圧を前記負荷回路に印加する駆動制御を行う請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 高周波電源回路は、直流電源と、この直流電源の出力に接続され、前記負荷回路に電力を供給するインバータ回路とにより構成される請求項1〜4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 前記直流電源は、交流電源からの交流電力を直流電力に整流する整流器と、この整流器の両出力端子間に接続される昇圧チョッパ回路とにより構成される請求項5記載の放電灯点灯装置。
  7. 前記インバータ回路は、前記直流電源の出力に対して、2つのスイッチング素子の直列回路と2つの平滑コンデンサの直列回路とを並列に接続することにより構成され、前記負荷回路は、前記2つのスイッチング素子の接続点と前記2つの平滑コンデンサの接続点との間に接続される請求項5記載の放電灯点灯装置。
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