JP3769847B2 - タッチパネル及び電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子腕時計、携帯電話、電子手帳、パソコン等に設けられ、指のタッチによって信号を出力するタッチパネル及びタッチパネルを有した電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
タッチパネルは、表示画面に指をタッチすることにより、画面上から信号を直接に入力できる入力装置である。このタッチパネルは、押釦スイッチ等の他のスイッチに比べ、画面を見ながら入力できる便利性を有しているため、上述した各種電子機器に設けられている。
【0003】
かかるタッチパネルは、対向する一対の透明フィルムの対抗面に、透明電極が印刷等によって形成されることによって構成されている。そして、この透明電極形成部位を指やタッチ部材によってタッチして透明電極を接触させ、この接触によって信号を入力することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タッチパネルは対向している透明フィルムの間隔が小さいため、僅かな外力によって接触し易く、この接触によって不必要な信号が出力される問題を有している。そして、信号の出力により、電子機器内に配置してあるエレクトロルミネッセンス等の照明部材や液晶表示部材、さらには回路基板のLSIが作動して無用な電力を消費する不都合がある。
【0005】
このようなことは、特に、電子腕時計、携帯電話等の小型で常時、携帯する電子機器に頻繁に発生し易く、携帯型電子機器に対してタッチパネルを設ける点での問題点となっていた。
【0006】
本発明はこのような従来の問題点を考慮してなされたものであり、透明フィルムの不用意な接触を防止して、不必要な信号の出力及び電力の消費を防止でき、これにより携帯型の電子機器に好適に組み込むことが可能なタッチパネルを提供することを目的とする。
又、本発明は、組み込まれたタッチパネルの変形を防止することができる構造の電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明のタッチパネルは、一対の可撓性のフィルムが対向して配置され、このフィルムの対向面に対向して形成された複数の透明電極からなる透明電極部(例えば、図2,3の透明電極19,20,21,22)と、前記一対のフィルムのうち、上方のフィルムに形成された複数の透明電極(例えば、図2,3の透明電極19,20)と下方のフィルムに形成された複数の透明電極(例えば、図2,3の透明電極21,22)とが交差する交差部(例えば、アイコン12,13)と、隣接する透明電極の間に設けられ、且つ、前記交差部の周囲に位置するように前記下方のフィルム上に形成されたスペーサからなるスペーサ部(例えば、図4のスペーサ23)と、前記交差部のうち、上方のフィルムに形成された透明電極の幅と下方のフィルムに形成された透明電極の幅が他の交差部の透明電極の幅よりも小さく形成された特定部(例えば、図2,3のアイコン12)と、を備え、前記特定部の周囲の前記スペーサは、該特定部を囲む周壁状に形成されている(例えば、図5のスペーサ24)ことを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明では、上方のフィルムに形成された複数の透明電極と下方のフィルムに形成された複数の透明電極とが交差する交差部のうち、透明電極の幅を小さくした特定部を設けたことにより、特別なときや重要なときにのみ特定部を使用することで、誤入力を防止することができる。また、特定部の周囲の前記スペーサは特定部を囲む周壁状に形成されているため、特定部のタッチ入力時の機械的抵抗力が他の交差部のタッチ入力より大きくなり、従って、特定部に外力が作用しにくくなり、不用意な外力に起因した不必要な信号の出力を防止することができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のタッチパネルにおいて、前記交差部は、前記上方のフィルムに形成された透明電極と下方のフィルムに形成された透明電極とが直角に交差するとともに、前記特定部のスペーサが他の部位のスペーサより高くなるように形成されている(例えば、図6のスペーサ25)ことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明では、特定部のスペーサが他の部位のスペーサよりも高くなるように形成されているため、特定部に対して外力が作用しにくくなり、特定部への誤入力を防止することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1に記載のタッチパネルにおいて、前記交差部及び前記特定部にアイコンが配置されると共に、該特定部のアイコンは前記交差部のアイコンより小さくなるように表示される(例えば、図2,3のアイコン12)ことを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明では、交差部と特定部とにアイコンが配置されるが、且つ特定部のアイコンが交差部のアイコンより小さくなるように表示されるため、特別なときや重要なときにのみ特定部を使用する態様とすることができ、特定部への誤入力を防止することができる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1に記載のタッチパネルにおいて、前記特定部における上方のフィルムに形成された透明電極と下方のフィルムに形成された透明電極との間に、電気抵抗値が加圧力の大きさに反して変化する導電性シート(例えば、図7,8加圧シート26)が配置されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明では、特定部における上方のフィルムに形成された透明電極と下方のフィルムに形成された透明電極との間に、電気抵抗値が加圧力の大きさに反して変化する導電性シートを配置されるため、特定部のタッチ入力を他の交差部のタッチ入力より大きな力で行う必要がある。従って、不用意な外力に対して特定部が作用することがなくなる。
【0015】
請求項5の発明の電子機器は、機器ケース(例えば、図1,2の機器ケース1)と、この機器ケースの内部に設けられたモジュール(例えば、図1のモジュール2)と、このモジュールの上面に設けられた表示部材(例えば、図1の表示部材9)と、一対の可撓性のフィルムが対向して配置されこのフィルムの対向面に対向して形成された複数の透明電極からなる透明電極部(例えば、図2,3の透明電極19,20,21,22)、前記一対のフィルムのうち上方のフィルムに形成された複数の透明電極(例えば、図2,3の透明電極19,20)と下方のフィルムに形成された複数の透明電極(例えば、図2,3の透明電極21,22)とが交差する交差部(例えば、アイコン12,13)、隣接する透明電極の間に設けられ、且つ、前記交差部の周囲に位置するように前記下方のフィルム上に形成されたスペーサ(例えば、図4のスペーサ23)からなるスペーサ部及び前記交差部のうち、上方のフィルムに形成された透明電極の幅と下方のフィルムに形成された透明電極の幅が他の交差部の透明電極の幅よりも小さく形成され、周囲の前記スペーサが該交差部を囲む周壁状に形成されている(例えば、図5のスペーサ24)特定部とを有するタッチパネルと、を備え、該タッチパネルが前記機器ケースの上部に配置されていることを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明では、タッチパネルが機器ケースの上部に配置されるため、タッチパネルへの操作を容易に行うことができる。また、タッチパネルの特定部への誤操作を防止することができるため、不必要な信号を出力することがなく、不必要な信号の出力による誤作動や電力の消費を防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は本発明を電子腕時計に適用した第1の実施形態であり、図1及び図2に示すように、時計ケースとなる機器ケース1と、機器ケース1の内部に設けられたモジュール2と、機器ケース1の上部に配置されたタッチパネル3とを備えている。
【0028】
機器ケース1は、12時及び6時方向の端部にバンド取付部1aが一体的に形成されており、上面の外周部分に装飾用のベゼル4が超音波溶着等によって取り付けられる一方、下面には裏蓋5が取り付けられている。
【0029】
モジュール2は、LSIが実装された回路基板(図示省略)と、回路基板を挟んだ状態で固定する上下のハウジング(図示省略)と、ハウジングに取り付けられた電池7と、上下のハウジングを組み付けると共に、立ち上がった端部6aが機器ケース1の内面に係合してモジュール2全体を機器ケース1内に固定する地板6とを備えている。モジュール2の回路基板は、導電性樹脂からなるインターコネクタ等の接続部材8によってタッチパネル3の接続電極(図示省略)と接続されており、これによりタッチパネル3へのタッチ入力によって、モジュール2に信号を出力することができる。
【0030】
このモジュール2の上面には、液晶表示パネルからなる表示部材9がモジュール2との接続状態で取り付けられている。表示部材9は図2に示すように、時刻、計算結果、モジュール2が記憶しているメッセージ等を7セグメントの形態及びシンボル、文字、記号等によって表示するものであり、図2において、10はその表示部である。
【0031】
この表示部材9の表示部10に対し、機器ケース1の6時方向には、アイコン表示領域11が設けられている。このアイコン表示領域11には、絵文字、図形等を表示するアイコン12、13が複数、整列状態で表示されている。各アイコン12、13は電子腕時計の作動モードを表示するものである。一方、タッチパネル3には後述するように、このようなアイコン12、13と対応した位置で交差する透明電極が形成されている。なお、アイコン13は通常に使用されるものであり、アイコン12は特定な時又は重要な時にのみ使用されるものである。このため、使用頻度がアイコン13に比べて少なくなっている、又は、誤入力を防止しなければならないものである。
【0032】
図1において、14はタッチパネル3の下方に配置された支持パネルである。この支持パネル14は、機器ケース1の内方に延びるように形成された支持板部15に外周部分が支持されるように取り付けられており、タッチパネル3を下面から支持することにより、タッチ操作によるタッチパネル3の凹みを受けるようになっている。かかる支持パネル14としては、透明ガラスの表面に印刷が施された時計ガラスを使用することができる。
【0033】
タッチパネル3は、図1に示すように、機器ケース1の一部を構成するベゼル4に上面外周部分が接合されることにより、支持パネル14の上方に固定されている。この接合は、粘着フィルム16によって上面外周部分をベゼル4に接合することによってなされ、タッチパネル3は上面外周部分がベゼル4に接合されるため、上面外周部分の気密性を確保することができる。
【0034】
図3及び図4はタッチパネル3を示し、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の一対の可撓性の透明フィルム17、18と、この透明フィルム17、18の対向面に印刷等によって形成された透明電極19、20及び21、22とを有している。この内、透明電極19、20は3時及び9時方向に沿うように、上方の透明フィルム17下面に形成されている。これに対して、透明電極21、22は下方の透明フィルム18の上面に、6時及び12時方向に沿うように形成されている。
【0035】
これらの透明電極19、20及び21、22が交差する部分に、上述したアイコン12、13が配置され、これによりアイコン12、13をタッチすることにより、対応した透明電極19、20、21、22が接触して導通する。そして、この導通信号がモジュール2の回路基板に出力される。
【0036】
この実施形態において、下方の透明フィルム18に形成されている透明電極21、22の内、9時側に位置する透明電極21は図2、図3及び図4に示すように、12時側の先端部分21aの幅hが、同電極21の6時側の部分の幅及び透明電極22の幅Hに比べて狭くなっている。又、上方の透明フィルム17における透明電極19、20の内、12時側に位置する透明電極19は、9時側の先端部分19aの幅が、同電極19の3時側の部分の幅及び透明電極20の幅に比べて、同様に狭くなっている。
【0037】
このように、透明電極21における幅が狭くなっている先端部分21a及び透明電極19における幅が狭くなっている先端部分19aが重なる部分は、使用頻度が他の部位よりも少ない特定部位、又は、その操作結果が重要な意味を持つ部位とすることができ、先端部分21a、19aが接触することにより出力される信号としては、使用頻度が少ない信号、又は、重要な意味を持つ信号を選択できる。例えば、透明電極21、19の先端部分21a、19aが接触することによって出力される信号としては、機器ケース1内に設けたエレクトロルミネッセンス等の照明部材(図示省略)の駆動などの電力を多く消費するモードを選択する信号とすることができる。なお、この特定部位を表示するアイコン12は、図2に示すように、電極の先端部分21a、19aと同様に、他の部位のアイコン13よりも小さくなるように表示される。
【0038】
以上の構造では、透明電極21、19の先端部分21a、19aの交差部分が構成する特定部位(アイコン12)の電極の幅hが他の部位の透明電極(アイコン13)の幅Hよりも小さくなっており、この特定部位に対しては外力が作用しにくくなっている。このため、不用意に外力が作用することがなく、不必要な信号の出力を防止することができる。従って、小型で常時、携帯する電子腕時計においては、タッチパネルの誤作動を防止できる点で、特に有用となる。
【0039】
この実施形態では、以上の構成に加え、透明電極19、20、21、22の間にスペーサ23が設けられている。スペーサ23は図2及び図3に示すように、アイコン12、13を単位とした透明電極19、20、21、22の交差部分の周囲に位置するように、下方の透明フィルム18上に形成されている(図4参照)。このスペーサ23は、一のアイコン12、13に対してタッチ入力した場合、隣接するアイコン12、13部分の透明電極19、20、21、22が接触することを防止するものであり、これにより誤信号の出力を防止することができる。図示する形態では、スペーサ23はドット状に形成されて、上述した作用を行うようになっている。
【0040】
かかるスペーサ23において、透明電極21、19の先端部分21a、19aが交差する特定部位(アイコン12)に配置されているスペーサ23は、他の部位(アイコン13)の透明電極に配置されているスペーサ23に比べて、間隔が狭くなっている。すなわち、図4に示すように、特定部位の周囲に設けられるスペーサ23の間隔dが、他の部位の周囲に設けられるスペーサ23の間隔Dに比べて小さくなるように設定されるものである。
【0041】
このように透明電極における特定部位の周囲のスペーサ23の間隔が、他の部位の周囲のスペーサ23の間隔に比べて狭くなっている状態では、特定部位のスペーサ23の密度が大きくなっており、特定部位のアイコン12へのタッチ入力時の機械的抵抗力が他の部位のアイコン13へのタッチ入力時の機械的抵抗力よりも大きなものとなる。このため、不用意な外力が作用しても、特定部位の透明電極が接触しにくくなり、不必要な信号の出力を防止することができる。
【0042】
図5は本発明の第2の実施形態を示す。この実施形態では、第1の実施形態と同様に、特定部位(アイコン12)である透明電極21、19の先端部分21a、19aの幅が他の部位(アイコン13)の透明電極の幅よりも小さくなっている。 これに加えて、特定部位の周囲のスペーサ24は、特定部位を囲む周壁状に形成されている。一方、他の部位の周囲のスペーサ23は、第1の実施形態と同様の間隔で配置されたドット状となっている。
【0043】
このようにスペーサ24を周壁状に形成することにより、特定部位のアイコン12へのタッチ入力時の機械的抵抗力が、他の部位のアイコン13へのタッチ入力時の機械的抵抗力よりも大きくなる。このため特定部位に外力が作用しにくくなり、不用意な外力に起因した不必要な信号の出力を防止することができる。
【0044】
図6は本発明の第3の実施形態を示し、特定部位(アイコン12)である透明電極21、19の先端部分21a、19aの幅が他の部位(アイコン13)の透明電極の幅よりも小さくなっている。さらに、特定部位の周囲にドット状のスペーサ25が設けられるが、このスペーサ25は他の部位の周囲のドット状のスペーサ23に比べて高くなるように形成されている。
【0045】
このようにスペーサ25が高くなることにより、特定部位のアイコン12へのタッチ入力を他の部位のアイコン13へのタッチ入力よりも強くする必要がある。すなわち特定部位のアイコン12へのタッチ入力時の機械的抵抗力が、他の部位のアイコン13へのタッチ入力時の機械的抵抗力よりも大きくなるものであり、これにより特定部位に外力が作用しにくくなり、不用意な外力に起因した不必要な信号の出力を防止することができる。
【0046】
図7及び図8は本発明の第4の実施形態を示し、26は一対の透明フィルム17、18の間に配置された加圧導電シートである。この加圧導電シート26は加圧力が小さい場合に電気抵抗値が大きく、加圧力が大きくなると電気抵抗値が小さくなる特性を有した導電性シートであり、電気抵抗値が加圧力の大きさに反して変化する。
【0047】
この加圧導電シート26は、使用頻度が少ないアイコンに対応した透明電極間に位置するように、すなわち特定部位の透明電極間に位置するように設けられる。従って、特定部位へのタッチ入力に際しては、加圧導電シート26の電気抵抗値が小さくなるように、他の部位へのタッチ入力よりも大きな力で行う必要がある。これに対し、不用意な外力は、一般的に加圧力が小さいため、加圧導電シート26の電気抵抗値を小さくすることができない。このため、不用意な外力が作用しても、特定部位の透明電極が導通することがなく、不必要な信号の出力を防止することができる。
【0048】
以上の実施形態において、ドット状のスペーサ23の間隔を小さくしたり(第1の実施形態)、周壁状のスペーサ24としたり(第2の実施形態)、スペーサ25の高さを高くした(第3の実施形態)場合には、特定部位の透明電極への不用意な外力による電極の接触を防止できるため、特定部位の透明電極の幅を小さくすることなく、他の部位の幅と同等としても良い。又、加圧導電シート26を使用した第4の実施形態の場合においては、透明電極21、19の先端部分21a、19a及びスペーサ23、24、25を第1〜第3の実施形態と同様な構造としても良い。
【0049】
図9及び図10は本発明の第5の実施形態を示し、図1と同一の部分は同一の符号を付して対応させてある。この実施形態において、タッチパネル3は第1の実施形態乃至第4の実施形態と同様のものが使用されるが、通常のタッチパネルであっても良い。このタッチパネル3は、その上面外周部分が粘着フィルム16によってベゼル4に接合されており、これによりタッチパネル3の上面側の気密性が確保されている。
【0050】
この実施形態において、31はタッチパネル3とモジュール2との電気的接続を行うインターコネクタ等の接続部材である。この接続部材31は弾性を有した中実の導電性樹脂によって成形されており、モジュール2の回路基板(図示省略)に形成された接続端子27及びタッチパネル3の上方の透明フィルム17に形成された接続電極(図示省略)を導通させる。
【0051】
この接続部材31は、図9に示すように、機器ケース1を上下方向に貫通するように形成した貫通穴28内に挿入されて、モジュール2とタッチパネル3とを電気的に接続する。
【0052】
接続部材31は図10に示すように、長い長円形に形成された上端面がタッチパネル3に当接する上側接続部32となっていると共に、短い長円形に形成された下端面がモジュール2の回路基板に当接する下側接続部33となっている。上側接続部32は、タッチパネル3の紙面貫通方向の幅と同等か幾分長くなっており、タッチパネル3の上方の透明フィルム17の全幅に対して接触することができる。
【0053】
さらに、接続部材31における上側接続部32及び下側接続部33の間には、上方に向かって広がるテーパ形状の密着部34が一体的に形成されていると共に、機器ケース1の貫通穴28には、接続部材31の密着部34が密着するテーパ形状の密着部29が形成されている。
【0054】
このような組み立ては、機器ケース1の貫通穴28に接続部材31を挿入し、粘着フィルム17によってタッチパネル3が接合されたベゼル4を上方から機器ケース1に取り付け、ベゼル4を機器ケース1に超音波溶着して固定することによって行われる。このベゼル4の固定によって接続部材31は上下方向から圧縮され、接続部材31の密着部34と貫通穴28の密着部29とが相互に確実に密着する。
【0055】
従って、タッチパネル3と機器ケース1の内部とが遮断されて、これらの間の気密性が確保されるため、温度上昇によって、機器ケース1内部の空気が膨張しても、タッチパネル3の内部及び機器ケース1上部のタッチパネル3の装着部分に空気が入り込むことがなくなる。これによりタッチパネル3が変形することがなく、表示しているアイコンの変形がなくなり、アイコンが見易くなる。
【0056】
本発明は以上の実施形態に限定されることなく、種々変形が可能であり、例えば、携帯電話、電子手帳、パソコン等の電子腕時計以外の電子機器に同様に適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明のタッチパネルは、不用意な外力によって透明電極が接触することを防止できる。このため、このタッチパネルを組み込んだ電子機器は、不必要な信号を出力することがなく、不必要な信号の出力による誤作動や電力の消費を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の断面図である。
【図2】第1の実施形態の正面図である。
【図3】第1の実施形態のタッチパネルの正面図である。
【図4】図2のA−A線におけるタッチパネルの部分断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の斜視図である。
【図8】第4の実施形態の断面図である。
【図9】本発明の第5の実施形態の断面図である。
【図10】第5の実施形態の接続部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 機器ケース
2 モジュール
3 タッチパネル
17 18 透明フィルム
19、20、21、22 透明電極
23、24、25 スペーサ
26 加圧導電シート
Claims (5)
- 一対の可撓性のフィルムが対向して配置され、このフィルムの対向面に対向して形成された複数の透明電極からなる透明電極部と、
前記一対のフィルムのうち、上方のフィルムに形成された複数の透明電極と下方のフィルムに形成された複数の透明電極とが交差する交差部と、
隣接する透明電極の間に設けられ、且つ、前記交差部の周囲に位置するように前記下方のフィルム上に形成されたスペーサからなるスペーサ部と、
前記交差部のうち、上方のフィルムに形成された透明電極の幅と下方のフィルムに形成された透明電極の幅が他の交差部の透明電極の幅よりも小さく形成された特定部と、を備え、
前記特定部の周囲の前記スペーサは、該特定部を囲む周壁状に形成されていることを特徴とするタッチパネル。 - 前記交差部は、前記上方のフィルムに形成された透明電極と下方のフィルムに形成された透明電極とが直角に交差するとともに、前記特定部のスペーサが他の部位のスペーサより高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
- 前記交差部及び前記特定部にアイコンが配置されると共に、該特定部のアイコンは前記交差部のアイコンより小さくなるように表示されることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
- 前記特定部における上方のフィルムに形成された透明電極と下方のフィルムに形成された透明電極との間に、電気抵抗値が加圧力の大きさに反して変化する導電性シートが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
- 機器ケースと、
この機器ケースの内部に設けられたモジュールと、
このモジュールの上面に設けられた表示部材と、
一対の可撓性のフィルムが対向して配置されこのフィルムの対向面に対向して形成された複数の透明電極からなる透明電極部、前記一対のフィルムのうち上方のフィルムに形成された複数の透明電極と下方のフィルムに形成された複数の透明電極とが交差する交差部、隣接する透明電極の間に設けられ、且つ、前記交差部の周囲に位置するように前記下方のフィルム上に形成されたスペーサからなるスペーサ部及び前記交差部のうち、上方のフィルムに形成された透明電極の幅と下方のフィルムに形成された透明電極の幅が他の交差部の透明電極の幅よりも小さく形成され、周囲の前記スペーサが該交差部を囲む周壁状に形成されている特定部とを有するタッチパネルと、を備え、
該タッチパネルが前記機器ケースの上部に配置されていることを特徴とする電子機器。
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