JP3769637B2 - 斜面の安定化工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、斜面特に切土法面を安定化するための安定化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
斜面の安定化工法としては、地盤に削孔した孔内に鉄筋を挿入すると共に、硬化材グラウトを注入して鉄筋を地盤に定着させる鉄筋補強土工法、ケーシングを用いて地盤に削孔した後、ケーシング内にアンカーを挿入して、前記ケーシングを引抜き、しかる後に孔内に硬化材グラウトを注入してアンカーを地盤に定着させるグランドアンカー工法、鋼管を打設してこれを抑止杭とする抑止杭工法等が従来より用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記鉄筋補強土工法によれば、小径(D20〜30程度)の鉄筋を使用することに加え、削孔径、削孔長共にかなり小さく(削孔径:40〜60mm程度、削孔長:5m程度)、グラウト定着層の厚さもわずかとなり、引張り、曲げ、せん断等に対する耐力はそれほど期待できず、小規模の斜面安定化対策に限定されるという問題があった。
また、上記グランドアンカー工法によれば、アンカーに大きなプレストレスを付与するため、受圧盤として剛性の高い大型の法枠や十字ブロックが必要となり、それらの打設に多くの工数と時間とを要して施工が面倒になる、という問題があった。また、このように打設されたアンカーは引張りに対する耐力は十分となるものの、曲げおよびせん断に対する耐力が小さく、地すべりに対する抑止効果はあまり期待できない、という問題もあった。
一方、上記抑止杭工法によれば、大口径の鋼管の使用により地すべりに対する抑止効果は十分となるものの、大口径の鋼管使用による材料コストの負担が大きく、大型の施工機械も必要になって、道路等の切土法面のような小規模乃至中規模の斜面の安定化に適用するには経済性の面で問題が多いところとなっていた。
【0004】
ところで、直径が100〜300mmの鋼管を地盤に削孔した孔内に挿入した後、該鋼管の周りの空隙に硬化材グラウトを加圧注入して該鋼管を地盤に定着させるマイクロパイル工法が従来より知られている。このマイクロパイル工法によれば、施工が簡単である上、強度の大きい鋼管と厚肉のグラウト定着層とが一体となって大きな支持力を発揮するので、これを斜面安定化工法に適用すれば、上記した在来工法のもつ諸問題を解決できるものと期待される。
しかしながら、このマイクロパイルは、一般には引張り耐力に比べて曲げ耐力(水平方向支持力)が不足し、これを単に斜面に打設したのでは、地すべりに対する十分なる抑止効果が得られない虞があり、この不安を解消するには、斜面に対して小ピッチ(1m程度)で多数のマイクロパイルを打設しなければならず、上記したマイクロパイル工法が有するせっかくの利点(経済性)が失われてしまうことになる。
【0005】
本発明は、上記した技術的背景に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、斜面の安定化に対するマイクロパイル工法の適用性を高め、もって施工性、経済性の面で利するところの大きい斜面の安定化工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、切土法面の途中の小段に対してこれとほぼ垂直をなす方向に鉛直杭状に、鋼管とその周りのグラウト定着層とからなるマイクロパイルを一列に打設すると共に、該小段の直上部分の斜面に対してこれとほぼ垂直をなす方向に斜杭状に、前記同様の構造のマイクロパイルを一列に打設し、しかる後、前記各列間および各列内のマイクロパイルの杭頭部同士を基礎梁により剛結することを特徴とする。
このように行う斜面の安定化工法においては、小段に対してほぼ垂直をなす鉛直杭状のマイクロパイルと斜面に対してほぼ垂直をなす斜杭状のマイクロパイルとが組杭となって、引張り、曲げ、せん断等に対して大きな耐力を発揮し、地すべりに対する抑止効果も十分となる。また、斜面途中に二列をなすようにマイクロパイルを打設するので、マイクロパイルの打設数も大幅に削減することができ、しかも、切土法面の途中の小段を利用して効率よくマイクロパイルを打設できる。
この場合、上記鉛直杭状のマイクロパイルと斜杭状のマイクロパイルとを相互に千鳥状に配置することにより、各列のマイクロパイルの打設ピッチを大きく設定しても、実質的に地すべりに対する抑止効果が減殺されることはなく、マイクロパイルの打設数をより削減することができるようになる。
【0007】
本発明は、マイクロパイルの打設に先行して、地盤中に高圧噴射攪拌工法により改良柱を造成し、該改良柱内に前記マイクロパイルを打設するようにしてもよいものである。この場合は、大径の改良柱とマイクロパイルとが一体となって大きな支持力を発揮することに加え、改良柱が地盤の安定化に大きく寄与するので、崩壊性土砂を含む地山を対象にしても十分に安定化できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態により安定化された斜面の状態を示したものである。本第1の実施の形態としての安定化工法は、道路(計画道路)1を造成すべく既存の地山2を掘削して形成された切土法面3を対象になされたもので、切土法面3は、ここでは2つの小段4、5により分割された3つの斜面6、7、8とを含んでいる。
【0009】
本第1の実施の形態においては、上記2つの小段4、5とこれら小段の直上部分の斜面6、7とを対象に、各小段4、5に対してこれとほぼ垂直方向をなすように(鉛直杭状に)第1マイクロパイル11を、各斜面6、7に対してこれとほぼ垂直方向をなすように(斜杭状に)第2マイクロパイル12をそれぞれ打設している。第1マイクロパイル11は各小段4、5上に所定のピッチで一列に打設され、一方、第2マイクロパイル12は各小段4、5に沿って所定のピッチで一列に打設されている。また、第1、第2マイクロパイル11、12は切土法面2の背後のすべり面A、Bよりも十分深く打設されている。すなわち、鉛直杭状の第1マイクロパイル11と斜杭状の第2マイクロパイル12とは、切土法面3の途中に二列をなすようにかつ背後のすべり面A、Bに達するように打設されている。しかして、第1、第2のマイクロパイル11、12は、各列間および各列内でそれぞれの杭頭部同士が相互に基礎梁13により剛結されている。この基礎梁13は、例えば鉄筋コンクリートを現場打ちしてなるもので、この基礎梁13により第1、第2のマイクロパイル11、12は組杭として構成されている。なお、上段の斜面6に対するすべり面Cはかなり浅いので、ここでは、この斜面6に対して、複数の鉄筋14を打設する汎用の鉄筋補強土工法を施工している。
【0010】
道路1の切土法面3は、通常、計画道路1に隣接する地山2を上部側から下部側へ段階的に掘削することにより形成される。この場合、各段の境界は、図1に示すように小段4、5を含む面上に設定されるのが通例で、したがって、ここでは3つの領域I、II、IIIに分けて地山2の掘削が行われることになる。
【0011】
そこで、本実施の形態においては、上記した地山2の掘削に合せて段階的に施工を行うようにする。具体的には、先ず、地山2の上部側から上側の小段4までの上段領域Iの掘削を終了した段階で、該小段4を含む掘削底面上に施工機械を乗り入れ、小段4およびその直上部分の斜面6に対して上記したように鉛直杭状の第1マイクロパイル11と斜杭状の第2マイクロパイル12とを各一列となるように打設し、これらマイクロパイル11、12の杭頭部同士を基礎梁13により剛結して組杭を完成させる。次に、上側の小段4から下側の小段5までの中段領域IIの掘削を行い、再び掘削底面上に施工機械を乗り入れて、該小段5およびその直上部分の斜面7に対して上記したように鉛直杭状の第1マイクロパイル11と斜杭状の第2マイクロパイル12とを各一列となるように打設し、これらマイクロパイル11、12の杭頭部同士を基礎梁13により剛結して組杭を完成させる。その後は、下側の小段5から計画道路1までの下段領域IIIの掘削を行い、これにて、組杭により補強され、地すべりに対する抑止効果も十分な切土法面3が完成する。
【0012】
ここで、鉛直杭状の第1マイクロパイル11と斜杭状の第2マイクロパイル12とは、図2に示すように、相互に千鳥状に配置するのが望ましい。この場合、第1マイクロパイル11の打設ピッチP1と第2マイクロパイル12の打設ピッチP2は、一例として1〜2m程度、第1マイクロパイル11の列と第2マイクロパイル12の列との間隔Sは、一例として0.5〜1m程度に設定する。マイクロパイルを抑止杭として用いる場合は、通常その打設ピッチを1m程度とする必要があるが、このように千鳥状に配置した場合は、前記したように各列のマイクロパイル11、12を大きく(1〜2m)設定しても十分なる抑止効果を発揮し、その分、マイクロパイル11、12の打設数をより削減することができる。
【0013】
また、上記マイクロパイル11、12を打設するための施工手順を具体的に説明すると、先ず、図3(A)および図4▲1▼に示すように、管壁に複数の逆止弁20を有する鋼管21を用意し、この鋼管21内に、偏心拡径ビット22とダウンザホールハンマー23とを連設してなる削孔ツール24を先端に有する削孔ロッド25を挿入する。そして、これら鋼管21と削孔ロッド25とを、図示を略す施工機械(削孔機械)に一体的に支持させ、鋼管21をケーシングとして用いて削孔ロッド25を回転させながら、前記斜面6、7(または小段4、5)に対してほぼ垂直となるよう削孔を行い、鋼管(ケーシング)21を地盤に貫入させる。ダウンザホールハンマー23は空気圧によりハンマー部を作動させて偏心拡径ビット22に衝撃荷重を加える機能を有するもので、このダウンザホールハンマー23と偏心拡径ビット22との併用により地盤には、鋼管21よりも大径の孔26が高能率に削孔されるようになる。この時、削孔により生じた掘削ずりは、偏心拡径ビット22に貫設された流通孔(図示略)からケーシング21と削孔ロッド25との間の環状通路27を経て外部へ排出される。なお、鋼管21としては、一例として外径200〜300mm程度のものが用いられる。
上記削孔は、鋼管21を継足しながら予定深度まで行い、削孔終了後、上記削孔ロッド25を削孔ツール24と一緒に鋼管21から引抜き、鋼管21のみを孔26内に残す。
【0014】
次に、図3(B)および図4▲2▼に示すように、前記鋼管21内に注入機30を挿入する。この注入機30は、シングルパッカーと呼称されるもので、空気圧により膨出する1つの膨出体31と吐出ノズル32とを備えており、膨出体31には地上の圧縮空気源から延ばしたエアホース33が、吐出ノズル32には地上のグラウト供給源から延ばしたグラウト管34がそれぞれ接続されている。
上記注入機30は、最初、鋼管21の最深位置まで挿入し、その位置でエアホース33を通じて膨出体31に圧縮空気を送ってこれを膨出させ、鋼管21に対してその位置を固定する。続いて、グラウト管34を通じて吐出ノズル32にグラウトセメントミルク、セメントモルタル等の硬化材グラウトを圧送する。すると、この硬化材グラウトは、吐出ノズル32から吐出して鋼管21の先端開口から前方の地盤内に加圧注入され、その一部は鋼管21の先端部の外側にも回り、さらに鋼管21内の、膨出体31より前方域にフィルアップする。そして、鋼管21内へのフィルアップにより内圧が高まると、逆止弁20が開いて硬化材グラウトが鋼管21の周辺へ放射状に噴出し、鋼管21の周りの地盤内に加圧注入される。吐出ノズル32からの硬化材グラウトの吐出圧力は、一例として、1〜2MPa(10〜20kgf/cm2)程度とかなりの高圧に設定されており、これにより、硬化材グラウトは地盤中に浸透し、特に、地盤が玉石混じり礫や崖錘性堆積層あるいは崩壊し易い岩盤などからなっている場合は、これらの中に十分に浸透する。
【0015】
このようにして、鋼管21の前方領域および周辺領域には、土砂を含む厚肉のグラウト層35が形成され、このグラウト層35は、注入機30を、逆止弁20の配列ピッチに相当するピッチで引上げながら、前記硬化材グラウトの吐出を繰返すことで、図4▲3▼に示すように次第に上方へ拡大する。そして、このグラウト層35が前記小段4、5または斜面6、7の近傍まで拡大したら、注入機30からの硬化材グラウトの吐出を停止し、これと同時に膨出体31に接続するエアホース33を大気側に切換えて、膨出体31を縮径させ、鋼管21から注入機30を引抜く。
上記グラウト層35は、所定時間経過することで硬化して、図4▲4▼に示すように定着層36に変質し、鋼管21と定着層36とが一体となったマイクロパイル11、12(図1)が打設される。
なお、上記注入機30としては、上記したシングルパッカーに代えて、一対の膨出体を備えたダブルパッカーを用いてもよいことはもちろんである。ただし、この場合は、鋼管21の内部が空洞となるので、鋼管21内に鉄筋、H形鋼、小口径鋼管等の補強用心材を装入するのが望ましい。
【0016】
図5は、本発明の第2の実施の形態としての斜面の補強工法を示したものである。本第2の実施の形態の特徴とするところは、上記第1、第2のマイクロパイル11、12の打設に先行して、前記小段4、5または斜面6、7下の地盤中に高圧噴射攪拌工法により改良柱40を造成し、この改良柱40内に各マイクロパイル11、12を打設する点にある。
【0017】
高圧噴射攪拌工法により改良柱40を造成するには、予め前記図4▲1▼および図3に示したように、鋼管(ここでは逆止弁20付きでなくてもよい)21および削孔ロッド25を用いて削孔を行った後、この削孔により形成された孔26内に、図5▲1▼に示すように、先端に噴射ノズル41を有する注入ロッド(単管または二重管)42を挿入する。そして、この注入ロッド42を回転および下降させ、その先端の噴射ノズル41が所定深さに達したら、注入ロッド42内に超高圧(30〜40MPa 程度)の水を供給し(圧縮空気を併用する場合もある)、その噴射ノズル41から水平方向へ超高圧水を噴射させる。この超高圧水の噴射により地盤が広範囲に切削攪拌(プレカッティング)され、地盤内には大径の切削攪拌層43が形成され、この切削攪拌層43は、注入ロッド42の回転および下降に応じて下方へ拡大する。なお、この時発生する余剰スライムは注入ロッド42の周りの空隙を通して地上へ排出される。
【0018】
そして、マイクロパイル11、12の打設深度よりもわずか深い位置までのプレカッティングを終えたら、前記超高圧水をグラウト(セメントミルク:水セメント比W/C =60〜70程度)に切替え、噴射ノズル41から超高圧(40MPa 程度)のグラウトを水平方向へ噴射させながら(圧縮空気を併用する場合もある)、図5▲2▼に示すように注入ロッド42を回転および上昇させる。このグラウトの高圧噴射により、前記切削攪拌層43内の土砂はグラウトと攪拌混合されてグラウト混合層44に変質し、このグラウト混合層44は注入ロッド42の回転および上昇に応じて上方へ拡大する。この時、余剰スライムは地上へ誘導排出されるが、この段階では水の噴射が停止されているので、その誘導排出の程度はわずかであり、グラウトの無駄な消費が抑えられる。このようにしてグラウト混合層44の形成が計画改良域の上限に達したら、注入ロッド42に対するグラウトの供給を停止し、注入ロッド42を地盤から引抜き、そのまま養生させる。この養生によりグラウト混合層44が硬化し、地盤内には、図5▲3▼に示すように前記した大径の改良柱40が造成される。
【0019】
次に、図5▲3▼に示すように、上記のように造成された改良柱40に、例えばアースオーガー45を用いて前記縦穴46を掘削する。この縦穴46の掘削は、改良柱40の底面近傍まで行い、掘削終了後、アースオーガー45を改良柱40から引抜く。その後、図5▲4▼に示すように、この縦穴46内に、上記した逆止弁20を備えた鋼管21を挿入し、さらにこの鋼管21内に前記注入機30を挿入して、前記図4▲3▼および図3に示したように逆止弁20を通して鋼管21の周りに硬化材グラウトを加圧注入し、これにより鋼管21と定着層36とが一体となったマイクロパイル11、12が打設される。
なお、上記鋼管21としては、図5▲4▼に示したように軸方向に多数の節47を有する節付き鋼管を用いるようにしてもよく、これによりマイクロパイル11、12の支持力はより一層向上する。
【0020】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係る斜面安定化工法によれば、小段に対してほぼ垂直をなす鉛直杭状のマイクロパイルと斜面に対してほぼ垂直をなす斜杭状のマイクロパイルとの杭頭部同士を剛結して組杭とするので、引張り、曲げ、せん断等に対して大きな耐力を発揮し、地すべりに対する抑止効果も十分となって、斜面の安定化に対するマイクロパイル工法の適用性が著しく向上するようになる。また、斜面途中に二列をなすようにマイクロパイルを打設するので、マイクロパイルの打設数も最小限に抑えることができ、しかも切土法面の途中の小段を利用して効率よくマイクロパイルを打設できるので、マイクロパイル工法のもつ施工性、経済性の良さを十分に活かすことができ、総じて本発明の利用価値は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態により安定化された斜面の状態を模式的に示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態におけるマイクロパイル打設の打設状態を模式的に示す平面図である。
【図3】マイクロパイル打設における削孔工程とグラウト注入工程とを示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態におけるマイクロパイル打設工程を順を追って示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における改良柱造成工程とマイクロパイル打設工程とを順を追って示す断面図である。
【符号の説明】
1 道路
2 地山
3 切土法面
4、5 小段
6、7、8 斜面
11 第1マイクロパイル(鉛直杭状のマイクロパイル)
12 第2マイクロパイル(斜杭状のマイクロパイル)
13 基礎梁
43 改良柱

Claims (3)

  1. 切土法面の途中の小段に対してこれとほぼ垂直をなす方向に鉛直杭状に、鋼管とその周りのグラウト定着層とからなるマイクロパイルを一列に打設すると共に、該小段の直上部分の斜面に対してこれとほぼ垂直をなす方向に斜杭状に、前記同様の構造のマイクロパイルを一列に打設し、しかる後、前記各列間および各列内のマイクロパイルの杭頭部同士を基礎梁により剛結することを特徴とする斜面の安定化工法。
  2. 鉛直杭状のマイクロパイルと斜杭状のマイクロパイルとを相互に千鳥状に配置することを特徴とする請求項1に記載の斜面の安定化工法。
  3. マイクロパイルの打設に先行して、地盤中に高圧噴射攪拌工法により改良柱を造成し、該改良柱内に前記マイクロパイルを打設することを特徴とする請求項1または2に記載の斜面の安定化工法。
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