JP3767161B2 - 高さ測定装置および高さ測定方法および観測装置 - Google Patents

高さ測定装置および高さ測定方法および観測装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、何らかの部品・部材の基準面からの高さを測定するための装置および方法にかかわり、特にはICやLSIなどのパッケージにおけるバンプの高さを測定する技術に関する。また、何らかの観測対象を目視で観察する観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
裏面に半球状のバンプをアレイ状に並べた面実装型のパッケージであるBGA(Ball Grid Array)やICチップとほぼ同じ外形寸法をもつパッケージであるCSP(Chip Size Package)は、パッケージサイズが小さいという利点のほか、パッケージの裏面で基板と半田接合するので、QFP(Quad Flat Package)などに比べて端子数を多くとれるという利点があるため、近年、ICパッケージの主流となりつつある。これらのパッケージは、パッケージ裏面の端子上に半田ボールをのせてバンプとなし、パッケージ裏面を基板に対接させ、バンプ(半田ボール)をリフローなどにより基板上のランドに対して半田接合するものである。
【0003】
これらのパッケージを用いた実装において歩留まり(良品数/投入数)の向上を期するため、メーカーにおいては次のような点の厳密な管理が求められている。(1) バンプの高さのばらつき(コプラナリティ)がないこと。(2) バンプの欠落がないこと。これらが生じると、一部の端子が基板のランドと接合しなくなり、実装不良を招く。(3) バンプの変形(例えば、過小、過大、突起、一部欠けなど)がないこと。これが生じると、実装した製品の信頼性不良を招く。
【0004】
従来、これらの点を管理する手法として、共焦点法を用いてバンプ高さを計測し、高さのばらつきやバンプの有無を判定するようにした方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
共焦点法は、オートフォーカスの原理によりバンプに焦点を合わせることを通じてバンプの高さを計測するものであるが、焦点合わせおよびバンプ高さ計測はバンプの1つずつに対して順次的に行うようになっている。すなわち、パッケージを載置してあるXYテーブルを微小量移動させてパッケージ上の1つのバンプを光学系の光軸の直下に位置させ、焦点合わせを行い、バンプ高さを計測するといった一連の動作をバンプごとに繰り返し実行するのである。このときのXYテーブルの微小量移動が機械的なものであり、1回の移動には短くても0.2secはかかり、しかもその回数が多いので、パッケージ1個当たりの検査に要する時間が10secくらいとかなり長いものとなっている。
【0006】
また、バンプの変形の検査は共焦点法ではできない。バンプの変形を検査するには別の観測系が必要となり、装置が全体として大型になり、高価となる。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みて創案されたものであって、パッケージにおけるバンプ高さなど部品・部材の高さを測定するに当たって高速に処理できる高さ測定装置および高さ測定方法を提供することを目的としており、また、部品・部材の変形も高速に処理できるようにし、さらに、できるだけ構造簡単で安価に構成することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかわる請求項1の高さ測定装置は、次のような構成となっている。すなわち、第1の波長の光を出射する第1波長光出射手段と、第2の波長の光を出射する第2波長光出射手段を用意する。検査対象に対する入射の角度が第1の波長の光と第2の波長の光とで異なるように第1波長光出射手段と第2波長光出射手段とを配置する。また、検査対象からの第1の波長の反射光を受光する位置に第1受光手段を配置するとともに、検査対象からの第2の波長の反射光を受光する位置に第2受光手段を配置する。そして、第1受光手段および第2受光手段の受光結果として得られた検査対象についての第1の波長の光によるイメージデータと第2の波長の光によるイメージデータとの電子的な画像処理に基づいて検査対象の高さを計測する高さ計測手段を設ける。波長が異なる2つの光を角度を異ならせて検査対象に出射する方式は明らかに従来の技術の共焦点法とは異なっている。2つの波長の光による検査対象のイメージデータの電子的な画像処理により検査対象の高さを計測するので、複数の検査対象についての高さ測定処理を共焦点法よりも高速に実行する。さらに、第3の波長の光を検査対象に向けてその周囲からほぼ均等に出射する第3波長光出射手段と、検査対象からの第3の波長の反射光を受光する第3受光手段とを設ける。そして、第1から第3までの受光手段の受光結果に基づいて検査対象の高さだけでなく変形(大きさの異常、形の異常など)も検査する。検査対象について大きさ・形の異常という変形も検査する必要のあるときに有効となり、しかも、高さ計測と変形検査とを同時的に行えるので、それらを別途に処理していた従来の技術に比べて、高速化と構造の簡素化および低廉化が図れる。
【0009】
本発明にかかわる請求項2の高さ測定装置は、上記請求項1において、次のような構成となっている。すなわち、第1波長光出射手段から出射される第1の波長の光と第2波長光出射手段から出射される第2の波長の光とを所定の基準面上で線状に交わる状態にそれぞれ面状の光として出射する。そして、検査対象を両出射手段に対して基準面に沿った方向に移動させる。あるいは、両出射手段を検査対象に対して同方向に移動させる。複数の検査対象が2次元的に分布している場合であっても、単なる相対移動によりすべての検査対象の2次元イメージデータを取得して電子的に画像処理するので、2次元分布の検査対象についての高さ計測処理も共焦点法に比べて高速に実行する。
【0010】
本発明にかかわる請求項3の高さ測定装置は、検査対象を、BGAやCSPなどの面実装タイプのパッケージに2次元的に配列された複数のバンプとする。上記と同じ理由により、2次元分布のバンプの高さ計測を共焦点法に比べて高速に行う。
【0011】
本発明にかかわる請求項4の高さ測定装置は、上記請求項1から請求項3までのいずれかにおいて、出射する光の波長を異ならせる代わりに、出射タイミングまたは受光タイミングを互いに異ならせるようにする。各出射手段の波長を同じとしても、上記同様の作用がある。
【0012】
本発明にかかわる請求項5の高さ測定方法は、互いに異なる第1,第2の波長の光を互いに異なる角度で検査対象に出射するとともに、第3の波長の光を検査対象に向けてその周囲からほぼ均等に出射し、検査対象からの第1の波長の反射光および第2の波長の反射光の受光結果に基づいて検査対象の高さを計測するとともに、検査対象からの第1の波長の反射光、第2の波長の反射光および第3の波長の反射光の受光結果に基づいて検査対象の変形も検査する。複数の検査対象についての高さ測定処理を共焦点法よりも高速に実行する。
【0013】
本発明にかかわる請求項6の観測装置は、第1の波長の光を観測対象に向けて出射する第1波長光出射手段と、第2の波長の光を前記第1の波長の光とは異なる角度で観測対象に向けて出射する第2波長光出射手段と、第3の波長の光を観測対象に向けてその周囲からほぼ均等に出射する第3波長光出射手段と、観測対象からの第1の波長の反射光を受光する第1受光手段と、観測対象からの第2の波長の反射光を受光する第2受光手段と、観測対象からの第3の波長の反射光を受光する第3受光手段とを備え、前記第1受光手段、第2受光手段および第3受光手段の受光結果による観測対象の画像を目視で観測するものである。観測対象の高さの状態や変形の状態等を一目瞭然に目視観測することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかわる高さ測定装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、BGAやCSPなどのパッケージのバンプ検査装置に応用した場合の実施の形態を例にあげて説明する。
【0016】
〔実施の形態1〕
図1は実施の形態1にかかわるバンプ検査装置の光学系の概略構成図である(パッケージ部分の拡大図を含む)。BGAまたはCSPのパッケージ40を水平方向に沿って一定速度で搬送する搬送ライン1の所定箇所の上方に検査装置光学系2が配置されている。パッケージ40は、その裏面に縦・横両方向にそれぞれ複数並んだバンプ41のアレイを有している(複数のバンプの画像データを示す図4を参照)。検査装置光学系2は次のような構成となっている。光学系2の基準垂直面3に対して搬送ライン1の搬送方向Aの上手側に、第1の波長の光として例えば緑(G)の面状の光LG を出射する第1のライン状光源11と、第2の波長の光として例えば青(B)の面状の光LB を出射する第2のライン状光源12とが配置されている。第2のライン状光源12は第1のライン状光源11に対して搬送方向Aの下手側に位置している。第1のライン状光源11と第2のライン状光源12とはともに搬送方向Aに対して直角で水平方向(紙面に垂直な方向)に沿った線状の光源である。第3の波長の光として例えば赤(R)の光LR を全周斜めから立体的に出射する第3のリング状面状光源13が配置されている。第3のリング状面状光源13の軸心は基準垂直面3上にある。
【0017】
光学系2の照射基準水平面4として、例えば搬送ライン1の上面からパッケージ40の厚み分だけ高い水平面を設定し、この照射基準水平面4と基準垂直面3とが交差する線を照射基準線5として設定してある(図5参照)。第1のライン状光源11は照射基準線5に向けて第1の波長の面状の光LG を斜め下方向に出射し、その光路途中で、図2に示すように、搬送ライン1によって搬送されているパッケージ40の裏面にある横1列(紙面に垂直な方向)の複数のバンプ41に対して同時に入射するようになっている。バンプ41の頂点から反射した面状の光を入射して集光するレンズ6が基準垂直面3に対して第1のライン状光源11とは反対側に配置され、レンズ6の焦点位置に第1の波長の面状の光LG を検出するための第1の一次元光センサー21が配置されている。なお、正常なバンプ41は半球状であり、その頂点は水平であるため、入射光の水平方向に対する角度と反射光の水平方向に対する角度とが等しくなるように、レンズ6および第1の一次元光センサー21を配置してある。
【0018】
基準垂直面3上で第2のライン状光源12とほぼ同じ高さ位置において第2のライン状光源12に対して搬送方向Aの下手側に搬送方向Aに対して直角で水平方向(紙面に垂直な方向)に沿うハーフミラー7が水平方向に対して45°の傾斜姿勢で配置されている。第2のライン状光源12はハーフミラー7に向けて第2の波長の面状の光LB を水平方向に出射するようになっている。ハーフミラー7で反射された第2の波長の面状の光LB は鉛直下方向に進み、図2に示すように、搬送ライン1によって搬送されているパッケージ40の裏面にある横1列(紙面に垂直な方向)の複数のバンプ41に対して同時に入射され、バンプ41の頂点から反射した面状の光は入射時と同じ経路すなわち基準垂直面3に沿って鉛直上方向に進み、ハーフミラー7を透過するようになっている。ハーフミラー7の直上に集光用のレンズ8が配置され、さらにその上方にビームスプリッタ9が配置され、ビームスプリッタ9によって光路変換された第2の波長の面状の光LB を検出するための第2の一次元光センサー22が配置されている。
【0019】
第3のリング状面状光源13から照射基準水平面4に向けて出射された第3の波長の全周光LR は図2にも示すように複数のバンプ41に対してそれぞれの全周方向から入射する。第3のリング状面状光源13の直径に比べてパッケージ40のサイズが充分に小さく、その小さなパッケージ40に複数のバンプ41が配列されているので、第3のリング状面状光源13から出射される第3の波長の全周光LR はパッケージ40上の横1列の複数のバンプ41に対してほぼ均等にそれぞれの全周から照射されることになる。バンプ41に入射した光LR はあらゆる方向に反射するが、その反射光のうち基準垂直面3に沿った(紙面に垂直な方向)の横1列の複数のバンプ41からの反射光を検出するために、反射光をハーフミラー7、レンズ8およびビームスプリッタ9を通るようにし、ビームスプリッタ9によって光路変換された第3の波長のリング光LR を検出するための第3の一次元光センサー23を配置してある。第2の波長の面状の光LB と第3の波長のリング光LR とを個別に第2の一次元光センサー22と第3の一次元光センサー23とに導くのであるが、これらが同一光路をとっているために分離する必要があり、その分離のためにビームスプリッタ9を配置してある。なお、図1において、第3のリング状面状光源13から出射されてバンプ41に入射される第3の波長の全周光LR の光路の図示として次第に絞られていくような光路を図示してあるが、実際上は、このような絞りのための手段は設けられておらず、第3のリング状面状光源13からは放射状に出射され、またバンプ41からはあらゆる方向に反射される。図1の光路は、それらすべての光のうち第3の一次元光センサー23に入射されるものだけを抽出して描いたものである。
【0020】
特許請求の範囲に記載の事項との対応関係を示すと、第1のライン状光源11は第1波長光出射手段に対応し、第1の一次元光センサー21は第1受光手段に対応し、第2のライン状光源12は第2波長光出射手段に対応し、第2の一次元光センサー22は第2受光手段に対応し、第3のリング状面状光源13は第3波長光出射手段に対応し、第3の一次元光センサー23は第3受光手段に対応している。
【0021】
上記の3つの一次元光センサー21,22,23としては例えば一次元CCDが用いられる。一次元CCDとレンズとの組み合わせにより一次元カメラが構成されていることになる。図1の奥行き方向(紙面に垂直な方向)においても3つの一次元光センサー21,22,23による撮像範囲を一致させる必要があるので、一次元光センサー21,22,23の奥行き方向での高精度な位置調整が必要である。なお、上記の説明では、3つの光源11,12,13の光の色をそれぞれ3原色のG,B,Rとしたが、これは一例にすぎない。どの光源に対してR,G,Bのどの色を適用してもよいし、また、相互に分離できるのであればR,G,B以外の任意の互いに異なる波長の光を採用してもよい。もっとも、一次元CCDとしてR,G,Bに対して感度の高いものが開発されているので、光源の色としてはR,G,Bを用いるのが互いに他の波長光の干渉を受けにくくなる点で有利である。寸法について一例を記すと、パッケージ40は10mm角程度、厚さ2mm程度、バンプ41の高さは1〜2mm、第3のリング状面状光源13の直径は100〜130mmなどがある。第1・第2のライン状光源11,12、第1〜第3の一次元光センサー21,22,23の長さはパッケージ40の寸法に対応している。レンズ6,8の直径は約10mmである。
【0022】
図3はバンプ検査装置の全体の概略構成を示すブロック図である。図3において、31は制御系、32は搬送系、33は画像処理系、34はカラーモニターである。制御系31は光学系2における各光源の駆動を行ったり、各一次元光センサーのスキャンタイミングを同期制御したり、搬送系32や画像処理系33を制御したりする。搬送系32には、図1にも示した搬送ライン1や、搬送ライン1によって搬送されているパッケージ40が光学系2に到達したことを検出する開始センサー32a、パッケージ40が光学系2から出たことを検出する終了センサー32b、バンプ異常があったときに動作して搬送ライン1からその異常のパッケージ40を排出する排出処理機構32cなどが含まれている。光学系2における3つの一次元光センサー21,22,23はそれぞれ個別の信号ラインを介して画像処理系33に接続されている。画像処理系33にはあらかじめ検査対象のパッケージ40についてのバンプ41のデータが登録されている。そのデータには、バンプの基準の高さ・大きさ・ピッチや分布の情報のほか、判定基準となる各種のスレッショルドレベルが含まれている。画像処理系33は、一次元光センサー21,22,23それぞれからのG,B,Rの各アナログ映像信号をA/D変換器によってG,B,Rの各ディジタル画像データに変換し、それぞれの画像データを個別にVRAMに格納し、VRAMから1つのバンプに対応したエリアを抽出し、そのバンプに高さ異常があるか否かの判定処理と変形の異常があるか否かの判定処理とを行い、1つのバンプについての判定処理が終わると、次のバンプについて同様の処理を実行し、以下すべてのバンプについての処理が終了するまであるいは異常の判定が出るまで同様の処理を繰り返し実行する。上記において次のバンプのVRAM上でのアドレス領域は、あらかじめ登録されているバンプの分布情報に基づいて決定する。図4を参照すると、位置によってはバンプが無い箇所があり、その場合には飛ばして次のバンプを決定する。そして、すべてのバンプについての高さと変形について異常がないと判定したときには制御系31に対して正常信号を送出し、異常があると判定したときは制御系31に対して異常信号を送出する。制御系31は正常信号を受けたときは排出処理機構32cを動作させることなく搬送ライン1により引き続きパッケージ40を次工程へと搬送し、異常信号を受けたときは排出処理機構32cを動作させてその異常のあるパッケージ40を搬送ライン1外へ排出する。これによって不良品が外部に漏れるのを防止することができる。画像処理系33はまた、制御系31からの表示指示信号に基づいて、3つの一次元光センサー21,22,23から入力したG,B,Rのアナログ映像信号を合成し、その合成映像信号をカラーモニター34に出力する機能も有しており、現在検査対象となっている1つのパッケージ40のすべてのバンプ41の状態を2次元カラー画像としてモニタリングすることができ、人為による直感判断によって検査精度を高めることを可能とする。図4はカラーモニター34に映し出された1つのパッケージ40についてのすべてのバンプ41のG,B,Rの2次元カラー画像である。図示例の画像は、すべてのバンプ41が正確な半球状である正常な大きさ・形状の場合に対応している。白い円の中心より左側に寄った小楕円51Gは第1の波長の面状の光LG (緑)のバンプからの反射光の画像、白い円の中心の小円51Bは第2の波長の面状の光LB (青)の反射光の画像、大きなドーナツ状の環51Rは第3の波長の全周光LR (赤)の反射光の画像である。大きなドーナツ状の環51Rが横方向で長い楕円になっているのは、パッケージ40がその方向に沿って搬送されていることに対応している。
【0023】
次に、図5に基づいて画像処理系33におけるバンプ高さの計測の手法を説明する。図の(a),(c)は各一次元光センサー21,22,23で得られたG,B,Rの画像信号を合成した状態で示すイメージを示し、(a)の合成イメージ51はバンプ41の高さΔH1が相対的に高い図(b)の場合に対応し、(c)の合成イメージ52はバンプ41の高さΔH2が相対的に低い図(d)の場合に対応している。(a)において、白い円の中心部分にあるイメージデータ51B,52Bは第2の波長の面状の光LB によるバンプ41からの反射光によるものであり、それより時間的に先行しているイメージデータ51G,52Gは第1の波長の面状の光LG によるバンプ41からの反射光によるものであり、ドーナツ状のイメージデータ51R,52Rは第3の波長の全周光LR によるバンプ41からの反射光によるものである。第1の波長の面状の光LG と第2の波長の面状の光LB とのうち搬送ライン1によって搬送されているパッケージ40上のバンプ41の頂点に入射するのがより早いタイミングとなるのは斜めから入射する第1の波長の面状の光LG である。この第1の波長の面状の光LG はすでに述べたように基準垂直面3と照射基準水平面4とが交差する照射基準線5に向かっている。照射基準水平面4はパッケージ40の裏面(図面上では上面)に設定されている。バンプ41の形状が正常であれば、バンプ41の頂点は水平面となっている。第1の波長の面状の光LG の出射角度と第2の波長の面状の光LB の出射角度とが相違していることが原因で、バンプ41の水平頂点から反射した第1の波長の面状の光LG が第1の一次元光センサー21によって検出されるタイミングとバンプ41の水平頂点から反射した第2の波長の面状の光LB が第2の一次元光センサー22によって検出されるタイミングとに時間ずれが生じる。点線で示すバンプ41のように基準垂直面3より搬送方向Aの少し上手側にバンプ41の水平頂点が来たとき、第1の波長の面状の光LG がバンプ41の水平頂点に入射し、そこから反射された第1の波長の面状の光LG はレンズ6を介して第1の一次元光センサー21に入射され、光電変換により電気信号に変換され、画像処理系33においてA/D変換されてイメージデータ51G,52Gとなる。時間経過に伴ってバンプ41の水平頂点が基準垂直面3に達したときに第2の波長の面状の光LB がバンプ41の水平頂点に入射し、そこから反射された第2の波長の面状の光LB はハーフミラー7、レンズ8、ビームスプリッタ9を介して第2の一次元光センサー22に入射され、上記同様にしてイメージデータ51B,52Bとなる。このイメージデータ51B(52B)は先のイメージデータ51G(52G)よりも時間的にあととなった状態でVRAMに格納される。図(a),(c)はそのことを示している。なお、ここでは第3の波長の全周光LR については説明しない。パッケージ40の移動速度をV、照射基準線5へ入射する第1の波長の面状の光LG の照射基準水平面4に対する角度である撮像角をθとする。図(b)の場合に第1の波長の面状の光LG がバンプ41の水平頂点に入射した時刻と第2の波長の面状の光LB がバンプ41の水平頂点に入射した時刻との差分をΔT1、互いに同期されている第1の一次元光センサー21と第2の一次元光センサー22とのスキャンレートをα、VRAMにおけるイメージデータ51Gの重心位置の時刻とイメージデータ51Bの重心位置の時刻との差分をΔD1とすると、図5(b)より、
tanθ=ΔH1/(V×ΔT1)
ΔD1=ΔT1/α
であるので、
ΔH1=α・V・tanθ・ΔD1 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1)
α、V、θがそれぞれ定数であるとすると、
α・V・tanθ=k
とおいて、
ΔH1=k・ΔD1 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2)
となる。つまり、バンプ41の高さΔH1は第1の波長の面状の光LG によるVRAMにおけるイメージデータ51Gの重心位置の時刻とイメージデータ51Bの重心位置の時刻との差分ΔD1に比例する。図(d)の場合は、バンプ41の高さΔH2はより小さいが(ΔH2<ΔH1)、原理は同じであり、
ΔH2=α・V・tanθ・ΔD2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3)
ΔH2=k・ΔD2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(4)
となる。一般に、バンプ41の高さをΔHで表し、第1の波長の面状の光LG と第2の波長の面状の光LB による両イメージデータの重心位置の時刻間差分をΔDとすると、
ΔH=α・V・tanθ・ΔD ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(5)
ΔH=k・ΔD ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(6)
α,V,θが可変のときは、画像処理系33は式(5)に基づいてバンプ高さΔHを算出し、α,V,θがいずれも定数で、α・V・tanθ=kのときは、画像処理系33は式(6)に基づいてバンプ高さΔHを算出する。いずれにしても、α,V,θあるいはkを画像処理系33のメモリにあらかじめ格納しておく。あるいは制御系31のメモリにあらかじめ格納しておいて、画像処理系33からの転送要求のアクセスにより読み出す。バンプ高さΔHが大きいほどΔDも大きく、ΔHが小さいほどΔDも小さくなる。ΔDを求めることによってバンプ高さΔHを計測することができる。バンプ高さの許容範囲の下限をHth1 、上限をHth2 とすると、
Hth1≦ΔH≦Hth2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(7)
のときに、バンプ高さが正常であると判定し、この許容範囲外のときに異常であると判定する。Hth1 ,Hth2 についてもあらかじめ画像処理系33のメモリまたは制御系31のメモリに格納しておく。バンプ高さの判定は電子的にバンプの1つずつについて行う。
【0024】
次に、図6〜図9に基づいて画像処理系33によるバンプの変形の有無の判定の手法について説明する。まず、図6に基づいて突起の有無判定について説明する。図の(a)は、バンプ41の形状が図(b)に示すように半球状である正常な・大きさ形状の場合に対応したイメージデータ51G,51B,51Rを示す。添字のG,B,Rはそれぞれ第1の波長の面状の光LG (G:緑)、第2の波長の面状の光LB (B:青)、第3の波長の全周光LR (R:赤)に対応している。この添字については以下同様である。図の(c)は、バンプ41の形状が図(d)に示すように突起41aを有している場合に対応し、バンプ41に水平頂点がないことから、イメージデータには第1の波長の面状の光LG および第2の波長の面状の光LB によるものがなく、第3の波長の全周光LR による同心円的な2つのイメージデータ53R,54Rのみが示されている。画像処理系33は図(e)に示すように、所定の大きさのウインドウ61を設定し、ウインドウ61内にVRAMから第1の波長の面状の光LG および第2の波長の面状の光LBによるイメージデータ55G,55Bを読み出す。そして、イメージデータ55G,55Bそれぞれの面積Gs,Bsを演算し、それらの和と突起判定しきい値THs1 とを比較し、
Gs+Bs<THs1 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(8)
のように面積和がしきい値未満となるときは突起有りの異常と判定し、面積和がしきい値以上となるときは突起無しの正常と判定する。THs1 はあらかじめ画像処理系33のメモリまたは制御系31のメモリに格納しておく。突起の有無の判定はバンプの1つずつについて行う。
【0025】
次に、図7に基づいて画像処理系33によるバンプ無しの判定について説明する。図の(a)は、バンプ41の形状が図(b)に示すように半球状である正常な大きさ・形状の場合に対応したイメージデータ51G,51B,51Rを示す。図の(c)は、バンプ41が図(d)に示すように潰れた状態になっている場合すなわちバンプ無しの場合に対応し、潰れ半田41bに水平頂点が多いことから、第1の波長の面状の光LG によるイメージデータ56Gおよび第2の波長の面状の光LB によるイメージデータ56Bが不規則な形状で分散している。また、第3の波長の全周光LR によるイメージデータはない。画像処理系33は図(e)に示すように、所定の大きさのウインドウ61を設定し、ウインドウ61内にVRAMから第1の波長の面状の光LG および第2の波長の面状の光LB によるイメージデータ56G,56Bを読み出す。そして、イメージデータ56G,56Bそれぞれの面積Gs,Bsを演算し、それらの和とバンプ無し判定しきい値THs2 とを比較し、
Gs+Bs>THs2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(9)
のように面積和がしきい値を超えるときはバンプ無しの異常と判定し、面積和がしきい値以下となるときはバンプ有りの正常と判定する。THs2 もあらかじめ画像処理系33のメモリまたは制御系31のメモリに格納しておく。バンプ無しの判定はバンプの1つずつについて行う。式(8)でも式(9)でも面積の和Gs+Bsを算出しているので、図6の突起の有無の判定に引き続いて図7のバンプ無しの判定を行うようにすることが好ましい。すなわち、THs1 <THs2として、
THs1<Gs+Bs<THs2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(10)
の判定を行うようにすればよい。式(10)を満たすときは、突起なしでかつ潰れなしの正常と判定することになる。
【0026】
次に、図8に基づいて画像処理系33によるバンプ径の判定について説明する。図の(a)は、バンプ41の形状が図(b)に示すように半球状である正常な大きさ・形状の場合に対応したイメージデータ51G,51B,51Rを示す。バンプ径は正常で、イメージデータ51Rの面積をRsとすると、所定の許容範囲に収まっている。すなわち、許容範囲の下限をTHs3 、上限をTHs4 とすると、
THs3≦Rs≦THs4 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(11)
となっている。図の(c)は、図(d)に示すようにバンプ41の高さは正常であるが、バンプ径が過剰に小さくなっている場合に対応し、第1の波長の面状の光LG によるイメージデータ57Gおよび第2の波長の面状の光LB によるイメージデータ57Bの大きさ、位置関係は図(a)の場合とあまり変化はないが、第3の波長の全周光LR によるイメージデータ57Rの大きさがかなり小さくなっている。画像処理系33は図(e)に示すように、所定の大きさのウインドウ61を設定し、ウインドウ61内にVRAMから第3の波長の全周光LR によるイメージデータ57Rを読み出す。そして、イメージデータ57Rの面積Rsを演算し、2つのしきい値THs3 、THs4 (ただし、THs3<THs4)と比較し、
Rs<THs3 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(12)
のように小さい方のしきい値未満のときはバンプ径過小の異常と判定し、
Rs>THs4 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(13)
のように大きい方のしきい値を超えるときはバンプ径過大の異常と判定する。THs3 、THs4 はあらかじめ画像処理系33のメモリまたは制御系31のメモリに格納しておく。バンプ径の判定はバンプの1つずつについて行う。
【0027】
次に、図9に基づいて画像処理系33によるバンプ欠けの判定について説明する。図の(a)は、バンプ41の形状が図(b)に示すように半球状である正常な大きさ・形状の場合に対応したイメージデータ51G,51B,51Rを示す。図の(c)は、図(d)に示すようにバンプ41の高さは正常であるが、周面の一部に欠け41bが生じている場合に対応し、第1の波長の面状の光LG によるイメージデータ58Gおよび第2の波長の面状の光LB によるイメージデータ58Bの大きさ、位置関係は図(a)の場合とあまり変化はないが、第3の波長の全周光LR によるイメージデータ58Rには欠損58Ra,58Rbが生じている。画像処理系33は図(e)に示すように、対角線上に8つのウインドウ62a〜62hを設定する。そして、VRAMから第3の波長の全周光LR によるイメージデータ58Rを読み出し、このイメージデータにおける各ウインドウ62a〜62hごとの個別の面積Rs1〜Rs8 を演算し、その8つの面積のうち任意の2つの面積差の絶対値ΔRsij=|Rsi−Rsj |(i=1,2…8、j=1,2…8、i≠j、i<j)をすべて算出し、算出したすべての絶対値の中の最大値max(ΔRsij)を欠け判定しきい値Ths5 と比較する。
【0028】
max(ΔRsij)>THs5 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(14)
のようにしきい値を超えるときはバンプ欠け有りの異常と判定し、そうでないときはバンプ欠け無しの正常と判定する。THs5 もあらかじめ画像処理系33のメモリまたは制御系31のメモリに格納しておく。バンプ欠けの判定はバンプの1つずつについて行う。バンプ径の判定でもバンプ欠けの判定でも第3の波長の全周光LR のイメージデータのみをVRAMから読み出しているので、この2つの判定は連続して行うのが好ましい。処理は以下のように行う。
【0029】
(1) 変数iをi=1に、変数jをj=2にイニシャルし、また、β0 =0にセットする。
【0030】
(2) i≧8に達したかどうかを判断し、達していないときは (3)に進み、達したときは (9)に進む。
【0031】
(3) 差分βi=|Rsi−Rsj|を算出する。
【0032】
(4) βi−βi-1>0かどうかを判断し、YESのときは (5)へ進み、NOのときは (6)へ進む。
【0033】
(5) 変数max(ΔRsij)にβi をセットする。max(ΔRsij)←βi (6) j≧8に達したかどうかを判断し、達していないときは (7)に進み、達したときは (8)に進む。
【0034】
(7) j←j+1とインクリメントし、 (3)に戻る。
【0035】
上記の (3)〜 (7)を繰り返すことにより、
|Rs1−Rs2|,|Rs1−Rs3|‥‥|Rs1−Rs8
の算出が行われ、そのうち最大のものがmax(ΔRsij)としてセットされる。
【0036】
(8) jが一巡したので、今度はi←i+1とインクリメントするとともに、インクリメント後のiを基準として、j←i+1とセットし(j>i)、 (2)に戻る。
【0037】
上記の (2)〜 (8)を繰り返すことにより、
|Rs2−Rs3|,|Rs2−Rs4|‥‥|Rs2−Rs8|,
|Rs3−Rs4|,|Rs3−Rs5|‥‥|Rs3−Rs8|,
|Rs4−Rs5|,|Rs4−Rs6|‥‥|Rs4−Rs8|,
|Rs5−Rs6|,|Rs5−Rs7|,|Rs5−Rs8|,
|Rs6−Rs7|,|Rs6−Rs8|,
|Rs7−Rs8
の算出が行われる。これで、すべての任意の2つの面積差の絶対値ΔRsij=|Rsi−Rsj|のうちの最大のものがmax(ΔRsij)としてセットされる。
【0038】
i=7のときに (8)でi←i+1として、i=8となるが、 (2)に戻ったときの判断がYESとなり、 (9)に進む。
【0039】
(9) max(ΔRsij)>Ths5 の判断を行い、NOであるときは (10)に 進み、YESであるときは (11)に進む。
【0040】
(10) バンプ欠け無しの正常状態と判定する。
【0041】
(11) バンプ欠け有りの異常状態と判定する。
【0042】
以上でバンプの変形の有無の判定の手法についての説明を終える。
【0043】
次に、バンプ検査装置の全体の概略の動作を説明する。搬送系32の搬送ライン1は制御系31によって一定搬送速度のもとで駆動されているとする。
【0044】
(S1) バンプ欠陥フラグF1 をイニシャルクリアし、F1←0とする。
【0045】
(S2) 搬送系32における開始センサー32aにパッケージ40が到達することによる開始センサー32aのONを待って、 (S3) に進む。
【0046】
(S3) 光学系2における第1ないし第3の一次元光センサー21,22,23を同期してスキャンし、1つのパッケージ40についての横1列のバンプ41群のG,B,Rの画像データを取り込み、個別にVRAMに格納する。
【0047】
(S4) 画像処理系33におけるVRAMより1つのバンプに対応したG,Bのイメージデータを読み出し、重心間の時間距離ΔDを測定し、式(5)のΔH=α・V・tanθ・ΔDまたは式(6)のΔH=k・ΔDに基づいてバンプ 高さΔHを演算する。
【0048】
(S5) 算出したバンプ高さが式(7)による許容範囲(Hth1≦ΔH≦Hth2)か否かを判定し、YESのときは (S6) に進み、NOのときはバンプ欠陥フラグF1 をセットするために (S14)に進む。
【0049】
(S6) G,Bのイメージデータそれぞれの面積Gs,Bsを演算し、面積和Gs+Bsを演算する。
【0050】
(S7) 算出した面積和Gs+Bsが式(8)による突起判定基準(Gs+Bs<THs1)となっていないときは (S8) に進み、なっているときはバンプ欠 陥フラグF1 をセットするために (S14)に進む。
【0051】
(S8) 面積和Gs+Bsが式(9)によるバンプ無し判定基準(Gs+Bs>THs2)となっていないときは (S9) に進み、なっているときはバンプ欠陥 フラグF1 をセットするために (S14)に進む。
【0052】
(S9) VRAMより1つのバンプに対応したRのイメージデータを読み出し、その面積Rsを演算する。
【0053】
(S10) 算出した面積Rsが式(11)によるバンプ径についての許容範囲(TH s3≦Rs≦THs4)か否かを判定し、YESのときは (S11)に進み、N Oのときはバンプ欠陥フラグF1 をセットするために (S14)に進む。
【0054】
(S11) Rのイメージデータに基づいて前記の (1)〜(11)で説明したバンプ欠け の判定を式(14)による判定基準(max(ΔRsij)>Ths5)に従って行い、欠け無しのときは (S12)に進み、欠け有りのときはバンプ欠陥フ ラグF1 をセットするために (S14)に進む。
【0055】
(S12) すべてのバンプについて判定処理が終了したか否かを判断し、終了して いないときは (S13)に進み、終了したときは (S15)に進む。
【0056】
(S13) イメージデータ上での判定処理対象のバンプを1つ進め、 (S3) に戻り 、画像データを引き続き取り込みながら、次のバンプについての判定処理 を行う。
【0057】
(S14) バンプ欠陥フラグF1 をセットする。F1 ←1。そして (S15)に進む。
【0058】
(S15) 搬送系32における終了センサー32bがONするのを待って、 (S16) に進む。
【0059】
(S16) バンプ欠陥フラグF1=1かどうかを判断し、YESのときは (S17)に進み、NOのときは次のパッケージ40の受け入れを待つために (S2) に戻 る。
【0060】
(S17) 判定処理終了済みのパッケージ40が排出処理機構32cに達するまで のアイドリングを行う。
【0061】
(S18) 排出処理機構32cを駆動して、バンプに何らかの欠陥があったと判定 したパッケージ40を搬送ライン1から図示しない不良品回収部へ排出す る。これによって不良品が外部に漏れるのを防止する。
【0062】
(S19) バンプ欠陥フラグF1 をクリアし(F1 ←0)、次のパッケージ40の 受け入れを待つために (S2) に戻る。
【0063】
以上のようにしてパッケージ40を光学系2中に1回通すことにより、すべてのバンプ41の高さ、有無、変形の検査が可能である。その検査に際して図2に示すように第1および第2の波長の面状のLG ,LB と第3の波長の全周光LRとを横1列の複数のバンプ41に対して同時に照射することと、その反射光をそれぞれ一次元光センサー21,22,23で電気信号に変換し、画像処理系33において電子的に処理することで検査を行っているので、1つのパッケージのすべてのバンプについての検査に要する時間は高々数100msecであり、バンプの1つずつに対して焦点合わせすることをXYテーブルを機械的に動かすことにより繰り返し行う従来の技術の場合に要していた時間10secに比べてきわめて高速に処理することができる。しかも、バンプの高さ、有無の検査だけでなく過小・過大・突起・一部欠けを含めた変形の検査も同時的に行えるので、総合的検査に必要な時間が従来の技術に比べて大幅に少なくてすむ。また、装置をコンパクトに構成することができる。そして、検査精度が高いので、不良品が外部に漏れるのを確実に防止し、基板に対する実装の歩留まりを向上することができる。
【0064】
なお、バンプの変形判定をしないでもよいときは、 (S6) 〜 (S11)を省略すればよい。この場合、第3のリング状面状光源13および第3の一次元光センサー23とビームスプリッタ9は省略する。照射基準水平面4をパッケージ40の裏面(図では上面)に設定したが、照射基準水平面4は任意の高さに設定してよい。カラーモニター34を液晶表示装置(LCD)とする場合には、VRAMからG,B,Rの各イメージデータを合成せずにそのまま液晶表示装置に出力するものとする。検査対象としてはバンプに限定するものではなく、任意の部品・部材が対象となる。
【0065】
〔実施の形態2〕
実施の形態2にかかわるバンプ検査装置は時分割出射方式としたものである。光学系2の構成は図1と同じとする。第1のライン状光源11による第1の波長の面状の光LG の出射タイミングと、第2のライン状光源12による第2の波長の面状の光LB の出射タイミングとを互いにずらし、しかも各光とも互いに同一周期で周期的な点滅動作を行うようにする。タイミングのずらし時間は、搬送ライン1の搬送速度に対応する。第1の波長の面状の光LG が第1の一次元光センサー21に受光されるタイミングはその出射タイミングに対応し、第2の波長の面状の光LB が第2の一次元光センサー22に受光されるタイミングはその出射タイミングに対応するから、各一次元光センサー21,22の受光タイミングは自ずと互いにずれることになる。ただし、第1の波長の面状の光LG の出射タイミングと第2の波長の面状の光LB の出射タイミングとのずれ時間は搬送ライン1の搬送速度に応じて定めるものとする。バンプ41の高さが正規の場合に、バンプ41の水平頂点に第1の波長の面状の光LG が入射する時刻と第2の波長の面状の光LB が入射する時刻との差分の時間ずれとする。バンプ高さが正規のときに両一次元光センサー21,22での受光量が最大となり、バンプ高さが正規高さからはずれるに従って受光量が減少する。このことを利用してバンプ高さを計測するのである。第3のリング状面状光源13による第3の波長の全周光LRは連続的に出射するものとする。その他は実施の形態1と同様である。
【0066】
この実施の形態2の変形形態として、第1のライン状光源11による第1の波長の面状の光LG および第2のライン状光源12による第2の波長の面状の光LB を連続的に出射し、その代わりに第1の一次元光センサー21と第2の一次元光センサー22の受光タイミングをずらせるという方法もある。
【0067】
さらに、上記の実施の形態1または実施の形態2の変形形態として、高さの計測や変形の計測を行わずに、光学系2で取得した画像データをカラーモニター34に映出することで、検査員が目視で観察するようにしてもよい。観測対象の高さの状態や変形の状態等を一目瞭然に目視観察することができる。この場合、画像処理系33における処理の負担が軽減される。
【0068】
【発明の効果】
バンプ検査装置についての本発明によれば、波長が異なる2つの光を角度を異ならせて検査対象に出射し、各反射光を個別に受光し、2つの波長の光による検査対象のイメージデータの電子的な画像処理により検査対象の高さを計測するので、複数の検査対象についての高さ測定処理を共焦点法よりも高速に実行することができる。検査対象と光源との相対移動により2次元分布の検査対象(例えばBGAやCSPなどの面実装タイプのパッケージに2次元的に配列された複数のバンプ)についての高さ計測処理も共焦点法に比べて高速に実行することができる。また、第3の波長の光を検査対象にその周囲から均等に出射する場合には、検査対象の変形(大きさの異常、形の異常など)も検査でき、一層の高速化と構造の簡素化および低廉化を図ることができる。また、取得した画像データをカラーモニターに映出することで、観測対象の高さの状態や変形の状態等を検査員が一目瞭然に目視観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかわる高さ測定装置が適用されたバンプ検査装置の光学系の概略構成図
【図2】実施の形態において横1列の複数のバンプに対する各波長の光に入射の様子を示す平面図
【図3】実施の形態のバンプ検査装置の全体の概略構成を示すブロック図
【図4】実施の形態のバンプ検査装置においてカラーモニターに映出された1つのパッケージについてのすべてのバンプのG,B,Rの2次元カラー画像の図
【図5】実施の形態におけるバンプ高さの計測の手法の説明図
【図6】実施の形態におけるバンプの突起の有無の判定手法の説明図
【図7】実施の形態におけるバンプ無しの判定手法の説明図
【図8】実施の形態におけるバンプ径の判定手法の説明図
【図9】実施の形態におけるバンプ欠けの判定手法の説明図
【符号の説明】
1……搬送ライン 2……光学系
4……照射基準水平面 7……ハーフミラー
9……ビームスプリッタ 11……第1のライン状光源
12……第2のライン状光源 13……第3のリング状面状光源
21……第1の一次元光センサー 22……第2の一次元光センサー
23……第3の一次元光センサー 31……制御系
32……搬送系 32a…開始センサー
32b…終了センサー 32c…排出処理機構
33……画像処理系 34……カラーモニター
40……パッケージ 41……バンプ
G ……第1の波長の面状の光 LB ……第2の波長の面状の光
R ……第3の波長の全周光

Claims (6)

  1. 第1の波長の光を検査対象に向けて出射する第1波長光出射手段と、第2の波長の光を前記第1の波長の光とは異なる角度で検査対象に向けて出射する第2波長光出射手段と、第3の波長の光を検査対象に向けてその周囲からほぼ均等に出射する第3波長光出射手段と、検査対象からの第1の波長の反射光を受光する第1受光手段と、検査対象からの第2の波長の反射光を受光する第2受光手段と、検査対象からの第3の波長の反射光を受光する第3受光手段とを備え、前記第1受光手段および第2受光手段の受光結果に基づいて検査対象の高さを計測するとともに、第1から第3までの受光手段の受光結果に基づいて検査対象の変形も検査するように構成されている高さ測定装置。
  2. 第1波長光出射手段と第2波長光出射手段とはそれぞれ第1の波長の光、第2の波長の光として互いに所定の基準面上で線状に交わる面状の光を出射するように構成され、検査対象と前記両出射手段とを前記基準面に沿った方向に相対的に移動可能に構成してある請求項1に記載の高さ測定装置。
  3. 検査対象をパッケージに2次元的に配列された複数のバンプとする請求項2に記載の高さ測定装置。
  4. 出射する光の波長を異ならせる代わりに、出射タイミングまたは受光タイミングを互いに異ならせるように構成されている請求項1から請求項3までのいずれかに記載の高さ測定装置。
  5. 互いに異なる第1,第2の波長の光を互いに異なる角度で検査対象に出射するとともに、第3の波長の光を検査対象に向けてその周囲からほぼ均等に出射し、検査対象からの第1の波長の反射光および第2の波長の反射光の受光結果に基づいて検査対象の高さを計測するとともに、検査対象からの第1の波長の反射光、第2の波長の反射光および第3の波長の反射光の受光結果に基づいて検査対象の変形も検査する高さ測定方法。
  6. 第1の波長の光を観測対象に向けて出射する第1波長光出射手段と、第2の波長の光を前記第1の波長の光とは異なる角度で観測対象に向けて出射する第2波長光出射手段と、第3の波長の光を観測対象に向けてその周囲からほぼ均等に出射する第3波長光出射手段と、観測対象からの第1の波長の反射光を受光する第1受光手段と、観測対象からの第2の波長の反射光を受光する第2受光手段と、観測対象からの第3の波長の反射光を受光する第3受光手段とを備え、前記第1受光手段、第2受光手段および第3受光手段の受光結果による観測対象の画像を観測するように構成されている観測装置。
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