JP3767016B2 - マイクロレンズアレイの製造方法および圧子押圧装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロレンズアレイの製造方法およびその製造方法で用いられる圧子押圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロレンズアレイを用いた一般的な例として、一眼レフカメラの焦点板があげられる。図6は一眼レフカメラの基本的な構成を示す断面図である。焦点板30はマイクロレンズアレイからなるマット面30aと、輪帯構造をしたフレネルレンズ面30bとで構成されている。マイクロレンズアレイは多数のマイクロレンズから成り、撮影レンズ31を通過した後に主ミラー32で反射された光束はマット面30aにより拡散された後、フレネルレンズ面30bにより撮影レンズ31の光軸外の結像光束が光軸方向へ偏向される。焦点板30で拡散された光束はコンデンサレンズ33,ペンタプリズム34を通過してファインダ光学系35に達し、ファインダを覗いている撮影者によって観察される。
【0003】
ところで、マイクロレンズアレイの製造方法としては、圧痕法を利用したものが知られている。圧痕法では、金型に対して圧子を所定の荷重で押圧して圧痕(凹面)を所定の間隔で多数形成し、この金型を用いて射出成形,圧縮成形,注型成形等によりマイクロレンズアレイが作製される。この際に、圧子を鉛直方向に上下動させるとともに金型を水平方向に移動させることによって、多数の圧痕が金型に形成される。圧子としては一般的にダイヤモンドが用いられ、圧子先端形状によりマイクロレンズ形状が決定される。通常、光学設計上必要とされるマイクロレンズの曲率半径に転写係数を乗じたものが、圧子の曲率半径として用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、圧子の先端形状は理想的な球面となっておらず、実際には歪んでいる。その結果、マイクロレンズ形状の歪みの方向が揃い、このようにして作製されたマイクロレンズアレイにあっては、マイクロレンズアレイを透過した光が方向性を有し、焦点板を見づらくしてしまうという欠点があった。また、撮影者がファインダ光学系を通して見た被写体像の状態(明暗等)と、実際にフィルムに露光された映像との間にずれが生じるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、方向性がなく拡散性の良いマイクロレンズアレイを製作することができる製造方法およびその製造方法で用いられる製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、マイクロレンズアレイを透過した光の方向性の原因を鋭意検討したところ、次の点にあることが判明した。
【0007】
図7は圧子1の先端部分を示す図であり、光干渉を用いた非接触形状測定装置により測定したものである。図7では、圧子1の軸方向(すなわち圧子の押圧方向)をz軸とし、曲線101は圧子先端部分の等高線を表している。なお、等高線の間隔はλ/2(λは光源光の波長)である。圧子1の先端部分の最終的な形状創成は全て研磨にて行われるが、完全な球面とはならず結晶方位の影響で部分的な硬度差により歪んだ形状を示す場合が多い。圧子先端形状が完全な球面であれば、z軸を含む面(紙面に垂直な面)で断面したときの曲率半径は断面の方向によらず同一となる。しかし、圧子先端形状が歪んでいる場合には、図7のX−X’断面およびY−Y’断面の図からもわかるように、断面の方向によって曲率半径が異なる。
【0008】
図8、このような歪んだ圧子1を用いて製作したマイクロレンズアレイを説明する図である。図8(a)はマイクロレンズアレイの平面図であり、金型の圧痕形状が転写されて形成されたひとつひとつのマイクロレンズ40の形状には、圧子先端形状の歪みが転写される。等高線401の様子からも分かるように、マイクロレンズ40の中心より図示左側は曲率半径が大きく右側は小さい。さらに、各マイクロレンズ40は、歪みの方向が同一方向に揃っている。図8(b)は、図8(a)に示すマイクロレンズアレイが形成された焦点板を使用し、点光源を撮影した場合にファインダ光学系から観察される明暗を模式的に示した図である。マイクロレンズ40の曲率半径の大きい部分では光の屈折が抑えられ、逆に曲率半径が小さい部分ではより強く屈折を生じさせるため、ファインダの中心より左側に一番明るい部分があり、そこから遠ざかるにつれて徐々に暗くなり、右上隅および右下隅に極端に暗い部分が生じる。
【0009】
そのため、本発明のマイクロレンズアレイは次のように構成した。
発明の実施の形態を示す図1に対応付けて説明する。
(1)請求項1の発明は、圧子1を型母材5の表面に押圧して複数の圧痕を形成し、圧痕の形状を光学部材に転写して複数の微小凸曲面を形成するマイクロレンズアレイの製造方法に適用され、圧痕を形成する際に、圧子1の押圧方向の軸に関して圧子1を所定角度回転させてから型母材5の表面に押圧する工程を含むことにより上述の目的を達成する。
(2)請求項2の発明は、圧子1を光学材料からなる被加工部材の表面に押圧し、複数の微小凹曲面を形成するマイクロレンズアレイの製造方法に適用され、微小凹曲面を形成する際に、圧子1の押圧方向の軸に関して圧子1を所定角度回転させてから被加工部材の表面に押圧する工程を含むことにより上述の目的を達成する。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載の製造方法に適用され、1回の圧子押圧操作毎に圧子1を所定角度回転する。
(4)請求項4の発明による圧子押圧装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法に用いられる圧子押圧装置であって、圧子1を型母材5に押圧する圧子駆動装置2と、圧子1の押圧方向の軸に関して圧子1を回動する圧子回動装置3と、各圧痕を形成する際、圧子1を所定角度回動させた後に型母材5に押圧させるように圧子回動装置3および圧子駆動装置2を制御する制御手段20,22,23,24とを備えて上述の目的を達成する。
(5)請求項5の発明は、請求項4に記載の圧子押圧装置において、型母材5が載置され、型母材5を圧子駆動装置2による圧子1の移動方向(Z方向)と直交する面(xy面)内で駆動するステージ6を備え、制御手段20,21,22,23,24が、ステージ6による型母材5の駆動と連動して圧子回動装置3および圧子駆動装置2を制御する。
【0010】
(1)請求項1〜4の発明では、圧子1を型母材5または被加工部材の表面に押圧する際に、圧子1を所定角度回転させてから型母材5に押圧する工程を含み、圧痕の歪みの方向がばらつく。
(2)請求項5の発明では、ステージ6の移動と連動して、圧子1が回転および押圧される。
【0011】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、金型母材5にマイクロレンズアレイの型となる圧痕を形成するための圧子押圧装置の概略図である。金型母材5は機械式あるいは接着等の固定方法によりXYステージ6上に載置される。7X,7YはXYステージ6を駆動するステージ移動用モータであり、ステージ駆動回路20により制御される。8X,8YはXYステージ6の位置を検出するデジタルマイクロメータであり、デジタルマイクロメータ8X,8Yの出力に基づいてXYステージ6の移動量がステージ移動量検知回路21により検出される。
【0013】
2は圧子押圧装置の臥体4に固定されたムービングコイル装置であり、図2にその詳細な断面を示す。ムービングコイル装置2のシャフト11には、先端部分が円錐形をした圧子1が取り付けられている。ムービングコイル装置2は、圧子1が取り付けられたシャフト11を回転するためのモータ3を備えている。モータ3はステッピングモータであり、回転角割り出し回路23からのパルス数により回転角が制御される。22はムービングコイル装置2のシャフトを上下方向に駆動するためのムービングコイル駆動回路、24は各回路20,21,22,23に対して所定の指示を与えるコンピュータである。コンピュータ24には入力装置により、作業条件(回転角度や圧痕ピッチ等)を入力することができる。
【0014】
図2において、12はシャフト11に外挿するように設けられた円筒状の永久磁石であり、ベース板10cに固定されている。13はシャフト11に取り付けられ、永久磁石12に外挿するように設けられたコイル支持枠であり、コイル14が環状に巻き付けられている。15はコイル14に外挿するように設けられた環状の永久磁石であり、ベース板10aに固定されている。
【0015】
9a,9bは板バネであり、板バネ9aの基端は、ベース板10cに固定されたブロック17に押さえ板17aとボルトにより固定されている。板バネ9aの先端は、ピン18aによりシャフト11と一体となっている連結リング18とともに押え板16aとブロック16とで挟み込むことによりシャフト11と連結されている。一方、板バネ9bの基端は、ベース板10aに固定されたブロック17に押え板17aとボルトにより固定されている。板バネ9bの先端は、連結リング18とともに押さえ板13aと支持枠13とで挟み込むことにより、シャフト11と連結されている。したがって、シャフト11は板バネ9a,9bによって鉛直線上を往復移動可能に弾性支持されているが、シャフト11自体は回転できるようになっている。シャフト11の上端はジョイント19を介して圧子回転用モータ3に接続されている。ジョイント19は回転(ラジアル)方向に対して剛性をもち、上下(スラスト)方向に関してはフレキシブルな構造になっているため、モータ3の回転はシャフト11に伝わるが、シャフト11の上下方向の動きはモータ3に伝わることはない。
【0016】
次に、図3を用いてムービングコイル装置2のシャフト駆動部の詳細を説明する。図3に示すように、永久磁石15は下部がS極、上部がN極に、一方、永久磁石12は下部がN極、上部がS極に着磁されており、シャフト11の中心軸では矢印Bで示すように磁力線の向きは鉛直下方である。ここで、コイル14で発生する磁力線がシャフト11の中心軸で矢印Bのように鉛直下向きとなるように電流を与えると、コイル14に対して鉛直下向きの力が働いてシャフト11が鉛直下方へ移動する。一方、逆向きの電流をコイル14に与えると、鉛直上方の力が働いてシャフト11が鉛直上方へ移動する。ムービングコイル駆動回路22は可変パルス電流発生器を有しており、周期的に極性が変化するパルス波形状の電流をコイル14へ出力することにより圧子1を高速で上下動させることができる。この上下動の周期は0.1〜50Hzにすることができる。なお、上下のストロークは50μm程度である。また、コイル14に供給する電流の大きさ変えることにより、圧子1の押し付け力を変えることができる。なお、XYステージ6,ムービングコイル装置2およびモータ3は、コンピュータ24の指令に基づいて、回路20〜23により制御される。
【0017】
図4は金型の製造工程の一例を示すフローチャートであり、図4および図1を用いて圧子押圧装置によるマイクロレンズアレイの金型の製造方法を説明する。図4のフローチャートは圧痕の大きさαが20μmの場合を想定して説明している。まず、金型母材5をXYステージ6に固定し装置のスタートボタンを押すことによってスタートする。ステップS1でモータ3により圧子1を所定角度(本実施の形態では、1.8度だけ時計回りに回転する)回転したら、ステップS2に進んで圧子1を金型母材5に所定の力で押圧する。ステップS3は、図1に示すx方向の一列分の圧痕が全て形成されたか否かを判断するステップであり、終了していない場合にはステップS5へ進む。ステップS5は、ステップS2で形成した圧痕がy方向に関して奇数列目か否かを判断するステップであり、奇数列の場合にはステップS6でd=20とした後、ステップS8でXYステージ6をx方向にdμm(すなわち20μm)移動する。一方、ステップS5で偶数列と判断された場合には、ステップS7に進んでd=−20とした後、ステップS8に進んでXYステージ6をx方向にdμm、すなわち−x方向に20μmだけXYステージ6を移動する。
【0018】
一方、ステップS3で一列分の圧痕の形成が終了したと判断されたならば、ステップS4へ進む。ステップS4は全ての圧痕の形成が終了したか否かを判断するステップであり、終了していない場合にはステップS9へ進んでXYステージ6をy方向に圧痕を大きさαのおよそ31/2/2倍(約17.32μm)だけ移動して、さらにx方向に圧痕の大きさαの−1/2倍(10μm)だけ移動する。そして、ステップS1へ戻り上述した動作を繰り返し、全ての圧痕の形成が終了したならば一連の動作を終了する。このようにして、間隔20μmで形成された多数の圧痕を有する金型が作製される。なお、マイクロレンズアレイ用の金型材料としては、結晶質の材料であるマルテンサイト系ステンレス鋼が用いられ、圧痕加工面は予め金属研磨により鏡面とされる。また、圧子材料にはダイヤモンドが適している。
【0019】
なお、本実施の形態では回転角を1.8度と設定したが、例えば、1行に200個のマイクロレンズ40を形成する場合には、1.8度×200=360度となるので1行目,2行目,3行目…の配列が全て同じになる。そのため、行ごと、あるいは列ごとに周期性をもって全体の方向性が生じないように、回転角をマイクロレンズ40の縦横の数に応じて決定する。また、各圧痕ごとに一定の角度ずつ回転するようにしたが、方向性が生じない範囲であれば、2つおき、3つおき等、複数の圧痕ごとに圧子を回転させても良い。また、圧子を一定の角度ずつ回転するのではなく、各押圧ごとにランダムな角度だけ回転するようにしてもよい。
【0020】
図5は、上述のように作製された金型を用いて周知の方法で作製したマイクロレンズアレイを説明する図であって、従来の技術で説明した図7と同様の図であり、圧子の回転角がランダムな場合について示した。図5(a)からもわかるように、圧痕形成毎に圧子1を所定角度回転しているため、ひとつひとつのマイクロレンズ40の歪みの方向が一定方向に揃うこと無くランダムである。その結果、マイクロレンズアレイからの拡散光は方向性が無いため、このマイクロレンズアレイを焦点板として用いた場合には、図5(b)に示すようにファインダの中心部に明部が位置し、中心から遠ざかるにつれて暗くなるという対称性が得られる。すなわち、中心に対して上下左右ともムラの無い焦点板が得られる。また、従来は歪が非常に小さな圧子を選んで用いる必要があったが、本実施の形態によればそのような必要がないため、製造コストを低減することができる。さらに、作業条件(回転角度や圧痕のピッチ等)を変更する場合、コンピュータ24に入力するデータを変更するだけでよい。
【0021】
上述した実施の形態では、金型母材5に形成された圧痕の形状を光学部材に転写してマイクロレンズアレイを作製したが、上述した圧子押圧装置を用いて光学部材に圧痕を直接形成するようにしてもよい。この場合、マイクロレンズアレイは多数の微小凹曲面から成るが、金型を用いて製作された微小凸曲面から成るマイクロレンズアレイと同様の拡散性を有する。
【0022】
上述した発明の実施の形態と特許請求の範囲の事項との対応において、ムービングコイル装置2は圧子駆動装置を、モータ3は圧子回動装置をそれぞれ構成し、請求項4における制御手段はステージ駆動回路20,ムービングコイル駆動回路22,回転角割出し回路23およびコンピュータ24により構成され、請求項5における制御手段はステージ駆動回路20,ステージ移動量検知回路21,ムービングコイル駆動回路22,回転角割出し回路23およびコンピュータ24により構成される。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、圧子を型母材または被加工部材の表面に押圧する前に、その都度、圧子を所定角度回転させるので圧痕の歪みの方向がばらつくため、型母材を型にして作製されたマイクロレンズアレイ、または被加工部材から形成されるマイクロレンズアレイは透過光の方向性が小さく拡散性が向上する。また、従来のように歪が無く形状精度の良い圧子を必要としないため、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧子押圧装置の概略を示す斜視図。
【図2】ムービングコイル装置2の詳細を示す断面図。
【図3】ムービングコイル装置2の動作を説明する図。
【図4】金型の製造工程を示すフローチャート。
【図5】マイクロレンズアレイを説明する図であり、(a)はマイクロレンズアレイの平面図、(b)はファインダ光学系から観察される明暗を模式的に示した図。
【図6】カメラの断面図。
【図7】圧子の先端形状を説明する図。
【図8】従来のマイクロレンズアレイを説明する図であり、(a)はマイクロレンズアレイの平面図、(b)はファインダ光学系から観察される明暗を模式的に示した図。
【符号の説明】
1 圧子
2 ムービングコイル装置
3 モータ
5 金型母材
6 XYステージ
20 ステージ駆動回路
21 ステージ移動量検知回路
22 ムービングコイル駆動回路
23 回転角割出し回路
24 コンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロレンズアレイの製造方法およびその製造方法で用いられる圧子押圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロレンズアレイを用いた一般的な例として、一眼レフカメラの焦点板があげられる。図6は一眼レフカメラの基本的な構成を示す断面図である。焦点板30はマイクロレンズアレイからなるマット面30aと、輪帯構造をしたフレネルレンズ面30bとで構成されている。マイクロレンズアレイは多数のマイクロレンズから成り、撮影レンズ31を通過した後に主ミラー32で反射された光束はマット面30aにより拡散された後、フレネルレンズ面30bにより撮影レンズ31の光軸外の結像光束が光軸方向へ偏向される。焦点板30で拡散された光束はコンデンサレンズ33,ペンタプリズム34を通過してファインダ光学系35に達し、ファインダを覗いている撮影者によって観察される。
【0003】
ところで、マイクロレンズアレイの製造方法としては、圧痕法を利用したものが知られている。圧痕法では、金型に対して圧子を所定の荷重で押圧して圧痕(凹面)を所定の間隔で多数形成し、この金型を用いて射出成形,圧縮成形,注型成形等によりマイクロレンズアレイが作製される。この際に、圧子を鉛直方向に上下動させるとともに金型を水平方向に移動させることによって、多数の圧痕が金型に形成される。圧子としては一般的にダイヤモンドが用いられ、圧子先端形状によりマイクロレンズ形状が決定される。通常、光学設計上必要とされるマイクロレンズの曲率半径に転写係数を乗じたものが、圧子の曲率半径として用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、圧子の先端形状は理想的な球面となっておらず、実際には歪んでいる。その結果、マイクロレンズ形状の歪みの方向が揃い、このようにして作製されたマイクロレンズアレイにあっては、マイクロレンズアレイを透過した光が方向性を有し、焦点板を見づらくしてしまうという欠点があった。また、撮影者がファインダ光学系を通して見た被写体像の状態(明暗等)と、実際にフィルムに露光された映像との間にずれが生じるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、方向性がなく拡散性の良いマイクロレンズアレイを製作することができる製造方法およびその製造方法で用いられる製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、マイクロレンズアレイを透過した光の方向性の原因を鋭意検討したところ、次の点にあることが判明した。
【0007】
図7は圧子1の先端部分を示す図であり、光干渉を用いた非接触形状測定装置により測定したものである。図7では、圧子1の軸方向(すなわち圧子の押圧方向)をz軸とし、曲線101は圧子先端部分の等高線を表している。なお、等高線の間隔はλ/2(λは光源光の波長)である。圧子1の先端部分の最終的な形状創成は全て研磨にて行われるが、完全な球面とはならず結晶方位の影響で部分的な硬度差により歪んだ形状を示す場合が多い。圧子先端形状が完全な球面であれば、z軸を含む面(紙面に垂直な面)で断面したときの曲率半径は断面の方向によらず同一となる。しかし、圧子先端形状が歪んでいる場合には、図7のX−X’断面およびY−Y’断面の図からもわかるように、断面の方向によって曲率半径が異なる。
【0008】
図8、このような歪んだ圧子1を用いて製作したマイクロレンズアレイを説明する図である。図8(a)はマイクロレンズアレイの平面図であり、金型の圧痕形状が転写されて形成されたひとつひとつのマイクロレンズ40の形状には、圧子先端形状の歪みが転写される。等高線401の様子からも分かるように、マイクロレンズ40の中心より図示左側は曲率半径が大きく右側は小さい。さらに、各マイクロレンズ40は、歪みの方向が同一方向に揃っている。図8(b)は、図8(a)に示すマイクロレンズアレイが形成された焦点板を使用し、点光源を撮影した場合にファインダ光学系から観察される明暗を模式的に示した図である。マイクロレンズ40の曲率半径の大きい部分では光の屈折が抑えられ、逆に曲率半径が小さい部分ではより強く屈折を生じさせるため、ファインダの中心より左側に一番明るい部分があり、そこから遠ざかるにつれて徐々に暗くなり、右上隅および右下隅に極端に暗い部分が生じる。
【0009】
そのため、本発明のマイクロレンズアレイは次のように構成した。
発明の実施の形態を示す図1に対応付けて説明する。
(1)請求項1の発明は、圧子1を型母材5の表面に押圧して複数の圧痕を形成し、圧痕の形状を光学部材に転写して複数の微小凸曲面を形成するマイクロレンズアレイの製造方法に適用され、圧痕を形成する際に、圧子1の押圧方向の軸に関して圧子1を所定角度回転させてから型母材5の表面に押圧する工程を含むことにより上述の目的を達成する。
(2)請求項2の発明は、圧子1を光学材料からなる被加工部材の表面に押圧し、複数の微小凹曲面を形成するマイクロレンズアレイの製造方法に適用され、微小凹曲面を形成する際に、圧子1の押圧方向の軸に関して圧子1を所定角度回転させてから被加工部材の表面に押圧する工程を含むことにより上述の目的を達成する。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載の製造方法に適用され、1回の圧子押圧操作毎に圧子1を所定角度回転する。
(4)請求項4の発明による圧子押圧装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法に用いられる圧子押圧装置であって、圧子1を型母材5に押圧する圧子駆動装置2と、圧子1の押圧方向の軸に関して圧子1を回動する圧子回動装置3と、各圧痕を形成する際、圧子1を所定角度回動させた後に型母材5に押圧させるように圧子回動装置3および圧子駆動装置2を制御する制御手段20,22,23,24とを備えて上述の目的を達成する。
(5)請求項5の発明は、請求項4に記載の圧子押圧装置において、型母材5が載置され、型母材5を圧子駆動装置2による圧子1の移動方向(Z方向)と直交する面(xy面)内で駆動するステージ6を備え、制御手段20,21,22,23,24が、ステージ6による型母材5の駆動と連動して圧子回動装置3および圧子駆動装置2を制御する。
【0010】
(1)請求項1〜4の発明では、圧子1を型母材5または被加工部材の表面に押圧する際に、圧子1を所定角度回転させてから型母材5に押圧する工程を含み、圧痕の歪みの方向がばらつく。
(2)請求項5の発明では、ステージ6の移動と連動して、圧子1が回転および押圧される。
【0011】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、金型母材5にマイクロレンズアレイの型となる圧痕を形成するための圧子押圧装置の概略図である。金型母材5は機械式あるいは接着等の固定方法によりXYステージ6上に載置される。7X,7YはXYステージ6を駆動するステージ移動用モータであり、ステージ駆動回路20により制御される。8X,8YはXYステージ6の位置を検出するデジタルマイクロメータであり、デジタルマイクロメータ8X,8Yの出力に基づいてXYステージ6の移動量がステージ移動量検知回路21により検出される。
【0013】
2は圧子押圧装置の臥体4に固定されたムービングコイル装置であり、図2にその詳細な断面を示す。ムービングコイル装置2のシャフト11には、先端部分が円錐形をした圧子1が取り付けられている。ムービングコイル装置2は、圧子1が取り付けられたシャフト11を回転するためのモータ3を備えている。モータ3はステッピングモータであり、回転角割り出し回路23からのパルス数により回転角が制御される。22はムービングコイル装置2のシャフトを上下方向に駆動するためのムービングコイル駆動回路、24は各回路20,21,22,23に対して所定の指示を与えるコンピュータである。コンピュータ24には入力装置により、作業条件(回転角度や圧痕ピッチ等)を入力することができる。
【0014】
図2において、12はシャフト11に外挿するように設けられた円筒状の永久磁石であり、ベース板10cに固定されている。13はシャフト11に取り付けられ、永久磁石12に外挿するように設けられたコイル支持枠であり、コイル14が環状に巻き付けられている。15はコイル14に外挿するように設けられた環状の永久磁石であり、ベース板10aに固定されている。
【0015】
9a,9bは板バネであり、板バネ9aの基端は、ベース板10cに固定されたブロック17に押さえ板17aとボルトにより固定されている。板バネ9aの先端は、ピン18aによりシャフト11と一体となっている連結リング18とともに押え板16aとブロック16とで挟み込むことによりシャフト11と連結されている。一方、板バネ9bの基端は、ベース板10aに固定されたブロック17に押え板17aとボルトにより固定されている。板バネ9bの先端は、連結リング18とともに押さえ板13aと支持枠13とで挟み込むことにより、シャフト11と連結されている。したがって、シャフト11は板バネ9a,9bによって鉛直線上を往復移動可能に弾性支持されているが、シャフト11自体は回転できるようになっている。シャフト11の上端はジョイント19を介して圧子回転用モータ3に接続されている。ジョイント19は回転(ラジアル)方向に対して剛性をもち、上下(スラスト)方向に関してはフレキシブルな構造になっているため、モータ3の回転はシャフト11に伝わるが、シャフト11の上下方向の動きはモータ3に伝わることはない。
【0016】
次に、図3を用いてムービングコイル装置2のシャフト駆動部の詳細を説明する。図3に示すように、永久磁石15は下部がS極、上部がN極に、一方、永久磁石12は下部がN極、上部がS極に着磁されており、シャフト11の中心軸では矢印Bで示すように磁力線の向きは鉛直下方である。ここで、コイル14で発生する磁力線がシャフト11の中心軸で矢印Bのように鉛直下向きとなるように電流を与えると、コイル14に対して鉛直下向きの力が働いてシャフト11が鉛直下方へ移動する。一方、逆向きの電流をコイル14に与えると、鉛直上方の力が働いてシャフト11が鉛直上方へ移動する。ムービングコイル駆動回路22は可変パルス電流発生器を有しており、周期的に極性が変化するパルス波形状の電流をコイル14へ出力することにより圧子1を高速で上下動させることができる。この上下動の周期は0.1〜50Hzにすることができる。なお、上下のストロークは50μm程度である。また、コイル14に供給する電流の大きさ変えることにより、圧子1の押し付け力を変えることができる。なお、XYステージ6,ムービングコイル装置2およびモータ3は、コンピュータ24の指令に基づいて、回路20〜23により制御される。
【0017】
図4は金型の製造工程の一例を示すフローチャートであり、図4および図1を用いて圧子押圧装置によるマイクロレンズアレイの金型の製造方法を説明する。図4のフローチャートは圧痕の大きさαが20μmの場合を想定して説明している。まず、金型母材5をXYステージ6に固定し装置のスタートボタンを押すことによってスタートする。ステップS1でモータ3により圧子1を所定角度(本実施の形態では、1.8度だけ時計回りに回転する)回転したら、ステップS2に進んで圧子1を金型母材5に所定の力で押圧する。ステップS3は、図1に示すx方向の一列分の圧痕が全て形成されたか否かを判断するステップであり、終了していない場合にはステップS5へ進む。ステップS5は、ステップS2で形成した圧痕がy方向に関して奇数列目か否かを判断するステップであり、奇数列の場合にはステップS6でd=20とした後、ステップS8でXYステージ6をx方向にdμm(すなわち20μm)移動する。一方、ステップS5で偶数列と判断された場合には、ステップS7に進んでd=−20とした後、ステップS8に進んでXYステージ6をx方向にdμm、すなわち−x方向に20μmだけXYステージ6を移動する。
【0018】
一方、ステップS3で一列分の圧痕の形成が終了したと判断されたならば、ステップS4へ進む。ステップS4は全ての圧痕の形成が終了したか否かを判断するステップであり、終了していない場合にはステップS9へ進んでXYステージ6をy方向に圧痕を大きさαのおよそ31/2/2倍(約17.32μm)だけ移動して、さらにx方向に圧痕の大きさαの−1/2倍(10μm)だけ移動する。そして、ステップS1へ戻り上述した動作を繰り返し、全ての圧痕の形成が終了したならば一連の動作を終了する。このようにして、間隔20μmで形成された多数の圧痕を有する金型が作製される。なお、マイクロレンズアレイ用の金型材料としては、結晶質の材料であるマルテンサイト系ステンレス鋼が用いられ、圧痕加工面は予め金属研磨により鏡面とされる。また、圧子材料にはダイヤモンドが適している。
【0019】
なお、本実施の形態では回転角を1.8度と設定したが、例えば、1行に200個のマイクロレンズ40を形成する場合には、1.8度×200=360度となるので1行目,2行目,3行目…の配列が全て同じになる。そのため、行ごと、あるいは列ごとに周期性をもって全体の方向性が生じないように、回転角をマイクロレンズ40の縦横の数に応じて決定する。また、各圧痕ごとに一定の角度ずつ回転するようにしたが、方向性が生じない範囲であれば、2つおき、3つおき等、複数の圧痕ごとに圧子を回転させても良い。また、圧子を一定の角度ずつ回転するのではなく、各押圧ごとにランダムな角度だけ回転するようにしてもよい。
【0020】
図5は、上述のように作製された金型を用いて周知の方法で作製したマイクロレンズアレイを説明する図であって、従来の技術で説明した図7と同様の図であり、圧子の回転角がランダムな場合について示した。図5(a)からもわかるように、圧痕形成毎に圧子1を所定角度回転しているため、ひとつひとつのマイクロレンズ40の歪みの方向が一定方向に揃うこと無くランダムである。その結果、マイクロレンズアレイからの拡散光は方向性が無いため、このマイクロレンズアレイを焦点板として用いた場合には、図5(b)に示すようにファインダの中心部に明部が位置し、中心から遠ざかるにつれて暗くなるという対称性が得られる。すなわち、中心に対して上下左右ともムラの無い焦点板が得られる。また、従来は歪が非常に小さな圧子を選んで用いる必要があったが、本実施の形態によればそのような必要がないため、製造コストを低減することができる。さらに、作業条件(回転角度や圧痕のピッチ等)を変更する場合、コンピュータ24に入力するデータを変更するだけでよい。
【0021】
上述した実施の形態では、金型母材5に形成された圧痕の形状を光学部材に転写してマイクロレンズアレイを作製したが、上述した圧子押圧装置を用いて光学部材に圧痕を直接形成するようにしてもよい。この場合、マイクロレンズアレイは多数の微小凹曲面から成るが、金型を用いて製作された微小凸曲面から成るマイクロレンズアレイと同様の拡散性を有する。
【0022】
上述した発明の実施の形態と特許請求の範囲の事項との対応において、ムービングコイル装置2は圧子駆動装置を、モータ3は圧子回動装置をそれぞれ構成し、請求項4における制御手段はステージ駆動回路20,ムービングコイル駆動回路22,回転角割出し回路23およびコンピュータ24により構成され、請求項5における制御手段はステージ駆動回路20,ステージ移動量検知回路21,ムービングコイル駆動回路22,回転角割出し回路23およびコンピュータ24により構成される。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、圧子を型母材または被加工部材の表面に押圧する前に、その都度、圧子を所定角度回転させるので圧痕の歪みの方向がばらつくため、型母材を型にして作製されたマイクロレンズアレイ、または被加工部材から形成されるマイクロレンズアレイは透過光の方向性が小さく拡散性が向上する。また、従来のように歪が無く形状精度の良い圧子を必要としないため、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧子押圧装置の概略を示す斜視図。
【図2】ムービングコイル装置2の詳細を示す断面図。
【図3】ムービングコイル装置2の動作を説明する図。
【図4】金型の製造工程を示すフローチャート。
【図5】マイクロレンズアレイを説明する図であり、(a)はマイクロレンズアレイの平面図、(b)はファインダ光学系から観察される明暗を模式的に示した図。
【図6】カメラの断面図。
【図7】圧子の先端形状を説明する図。
【図8】従来のマイクロレンズアレイを説明する図であり、(a)はマイクロレンズアレイの平面図、(b)はファインダ光学系から観察される明暗を模式的に示した図。
【符号の説明】
1 圧子
2 ムービングコイル装置
3 モータ
5 金型母材
6 XYステージ
20 ステージ駆動回路
21 ステージ移動量検知回路
22 ムービングコイル駆動回路
23 回転角割出し回路
24 コンピュータ
Claims (5)
- 圧子を型母材の表面に押圧して複数の圧痕を形成し、前記圧痕の形状を光学部材に転写して複数の微小凸曲面を形成するマイクロレンズアレイの製造方法において、
前記圧痕を形成する際に、前記圧子の押圧方向の軸に関して前記圧子を所定角度回転させてから前記型母材の表面に押圧する工程を含むことを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法。 - 圧子を光学材料からなる被加工部材の表面に押圧し、複数の微小凹曲面を形成するマイクロレンズアレイの製造方法において、
前記微小凹曲面を形成する際に、前記圧子の押圧方向の軸に関して前記圧子を所定角度回転させてから前記被加工部材の表面に押圧する工程を含むことを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法。 - 請求項1または2に記載の製造方法において、
1回の圧子押圧操作毎に前記圧子を所定角度回転することを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法に用いられる圧子押圧装置であって、
前記圧子を前記型母材または被加工部材に押圧する圧子駆動装置と、
前記圧子の押圧方向の軸に関して前記圧子を回動する圧子回動装置と、
前記各圧痕または各微小凹曲面を形成する際、前記圧子を所定角度回動させた後に前記型母材または被加工部材に押圧させるように前記圧子回動装置および圧子駆動装置を制御する制御手段とを備えることを特徴とする圧子押圧装置。 - 請求項4に記載の圧子押圧装置において、
前記型母材または被加工部材が載置され、前記型母材または被加工部材を前記圧子駆動装置による前記圧子の移動方向と直交する面内で駆動するステージを備え、
前記制御手段が、前記ステージによる前記型母材または被加工部材の駆動と連動して前記圧子回動装置および圧子駆動装置を制御することを特徴とする圧子押圧装置。
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