JPH10239507A - 光学結像装置 - Google Patents

光学結像装置

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JPH10239507A
JPH10239507A JP6242397A JP6242397A JPH10239507A JP H10239507 A JPH10239507 A JP H10239507A JP 6242397 A JP6242397 A JP 6242397A JP 6242397 A JP6242397 A JP 6242397A JP H10239507 A JPH10239507 A JP H10239507A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物を見る観察者側に対象物の実像を簡便
に結像させることができる光学結像装置を提供する。 【解決手段】 内側が反射面となって、一端には微小透
光部17が設けられた短い円筒反射素子11を平行に多
数配置した反射素子集合基板12を、各円筒反射素子1
1の軸心方向と直交する方向に高速移動させて、反射素
子集合基板12の一方側に配置された対象物から反射素
子集合基板12に向かう光を多数集め、各円筒反射素子
11の反射面によって一回反射させて、反射素子集合基
板12の他方側に対象物21の光学像を結像させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多数の円筒反射素子
を用いて対象物からの散乱光を収斂させて、対象物の光
学像を別の位置に立体的に結像させる光学結像装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】対象物の表面から発する散乱光から立体
像を形成する装置として、本出願人が先に特開平7−5
6112号公報記載の立体像表示装置や、特開平6−1
60770号公報記載の三次元立体表示装置があり、多
数の微小透光部を備えた不透光パネルと、この不透光パ
ネルの背部に配置されて前記微小透光部に対応する多数
の小画像が表示された画像表示パネルとを有して構成さ
れている。また、従来のレンズ等の光学手段を使用しな
いで、立体像を表示させる装置としては、例えば、特開
昭58−21702号公報記載の微小幅両面反射帯を用
いた結像素子があり、複数本の幅数ミクロンから数十ミ
クロンの両面反射板を隣接する反射面が互いに向かい合
うように並べて構成されている。また、同様な装置とし
ては、本出願人が先にWO97/01116号公報で提
案した内側が反射面となった短い円筒反射素子を平行に
多数配置した反射素子集合基板を有する光学結像装置が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記不
透光パネルと画像表示パネルの組み合わせからなる特開
平7−56112号公報記載の立体像表示装置や、特開
平6−160770号公報記載の三次元立体表示装置
は、予め多数の小画像を記録しておく必要があり、光学
像を結像させるために多大の労力を必要とすると共に、
特に動いている対象物の光学像を処理する場合には膨大
な情報量を必要とするため、データ処理が困難になると
いう問題があった。また、特開昭58−21702号公
報記載の微小幅両面反射帯を用いた結像素子や、WO9
7/01116号公報記載の光学結像装置においては、
例えば、特開昭58−21702号公報第3頁の第2
図、第3図に説明されているように、対象物からの散乱
光は、結像素子や光学結像装置を通過した後は、必ず一
点には収束せず、一定の幅を有するので、結果として鮮
明な画像を得ることが困難であるという問題があった。
そして、前記公報記載の光学結像装置等においては、円
筒反射素子が大きさを有し、鮮明な画像を得ようとする
場合には、円筒反射素子の直径を短くして多数の円筒反
射素子を備える必要があり、その製造が極めて困難であ
るという問題があった。本発明はこのような事情に鑑み
てなされたもので、対象物を見る観察者側に対象物の実
像を簡便に結像させることができる光学結像装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の光学結像装置は、内側が反射面となって、一端に
は微小透光部が設けられた短い円筒反射素子を平行に多
数配置した反射素子集合基板を、前記各円筒反射素子の
軸心方向と直交する方向に高速移動させて、前記反射素
子集合基板の一方側に配置された対象物から前記反射素
子集合基板に向かう光を多数集め、前記各円筒反射素子
の前記反射面によって一回反射させて、前記反射素子集
合基板の他方側に前記対象物の光学像を結像させてい
る。また、請求項2記載の光学結像装置は、請求項1記
載の光学結像装置において、前記反射素子集合基板は中
央の軸心を中心に回転駆動されて、しかも前記各円筒反
射素子の一部又は全部は、前記軸心を中心に微小間隔で
その中心位置が異なる位置に配置されている。請求項3
記載の光学結像装置は、請求項1記載の光学結像装置に
おいて、前記反射素子集合基板の各円筒反射素子は均等
配置されて、しかも、前記反射素子集合基板は、前記円
筒反射素子のピッチの範囲内で、X及び/又はY方向に
繰り返し移動している。請求項4記載の光学結像装置
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学結像装置
において、前記反射素子集合基板は、中心部分は不透明
部となって、その周囲に多数の前記円筒反射素子が配置
されている。
【0005】請求項5記載の光学結像装置は、請求項1
〜4のいずれか1項に記載の光学結像装置において、外
側に配置された前記円筒反射素子の長さは、内側に配置
された前記円筒反射素子の長さより短くなっている。請
求項6記載の光学結像装置は、請求項1〜5のいずれか
1項に記載の光学結像装置において、前記微小透光部
は、前記円筒反射素子の軸心にそれぞれ形成されてい
る。そして、請求項7記載の光学結像装置は、極軸上の
一方に微小入光部が、他方に微小出光部がそれぞれ形成
され、しかも内面が反射面となった透明小球を、前記各
極軸を平行にし、しかも前記微小入光部が表面から、前
記微小出光部が裏面から光学的に露出するようにして不
透光パネル内に配置している。また、請求項8記載の光
学結像装置は、請求項7記載の光学結像装置において、
前記不透光パネルは中央の軸心を中心に回転駆動され
て、しかも前記各透明小球はその回転軸心を中心に微小
間隔でその中心位置が異なる位置に配置されている。請
求項9記載の光学結像装置は、請求項7記載の光学結像
装置において、前記不透光パネルの各透明小球は均等配
置されて、しかも、前記不透光パネルは、前記透明小球
のピッチの範囲内で、X及び/又はY方向に繰り返し移
動している。
【0006】請求項1〜6記載の光学結像装置は、内側
が反射面となって、一端には微小透光部が設けられた短
い円筒反射素子を平行に多数配置した反射素子集合基板
を、その軸心方向と直交する方向に高速移動させている
ので、対象物から多数の散乱光を集めることができ、こ
れによって鮮明な画像が得られる。特に、請求項2記載
の光学結像装置は、反射素子集合基板は中央の軸心を中
心に回転駆動されて、しかも各円筒反射素子の一部又は
全部は、軸心を中心に微小間隔でその中心位置が異なる
位置に配置されているので、微小間隔で配置された円筒
反射素子のピッチに応じて対象物からの散乱光が入射す
ることになる。また、反射素子集合基板を回転させれば
よいので、その駆動が簡単となる。請求項3記載の光学
結像装置は、反射素子集合基板の各円筒反射素子は均等
配置されて、しかも、反射素子集合基板は、円筒反射素
子のピッチの範囲内で、X及び/又はY方向に繰り返し
移動しているので、請求項2記載の光学結像装置と同
様、対象物から発する多数の散乱光を集めることができ
る。
【0007】請求項4記載の光学結像装置においては、
反射素子集合基板の中心部分が不透明部となっている。
これは、反射素子集合基板の中心部分は光の入射角(=
反射角)が小さいので、長い円筒反射素子を配置する必
要があるが、中央部分を不透明部としているので、長い
円筒反射素子が不要となる。請求項5記載の光学結像装
置は、反射素子集合基板の光軸(対象物と光学像の軸心
を結ぶ直線)を中心として、その半径方向外側に配置さ
れた円筒反射素子の長さは、内側に配置された円筒反射
素子の長さより短くなっているので、効率良く円筒反射
素子から光を反射させることができる。請求項6記載の
光学結像装置は、微小透光部は、円筒反射素子の軸心に
それぞれ形成されているので、均等に入射光を一回反射
させることができ、明暗の差及び歪みのない像を結像で
きる。そして、請求項7〜9記載の光学結像装置は、一
方に微小入光部が、他方に微小出光部がそれぞれ形成さ
れ、しかも内面が反射面となった透明小球を、各極軸を
平行にし、しかも微小入光部が表面から、微小出光部が
裏面から光学的に露出するようにして不透光パネル内に
配置しているので、微小入光部から入った光は、入射角
と同じ角度で逆方向に微小出光部から出光する。これに
よって、不透光パネルの一方側に配置した対象物の光学
像(実像)が不透光パネルの他方側に結像される。特
に、請求項8記載の光学結像装置は、不透光パネルは中
央の軸心を中心に回転駆動されて、しかも各透明小球は
その回転軸心を中心に微小間隔でその中心位置が異なる
位置に配置されているので、対象物からの多数の散乱光
を集めることができて、より鮮明な画像が得られる。ま
た、請求項9記載の光学結像装置は、不透光パネルの各
透明小球は均等配置されて、しかも、不透光パネルは、
透明小球のピッチの範囲内で、X及び/又はY方向に繰
り返し移動しているので、対象物からの多数の散乱光を
集めることができて、より鮮明な画像が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る光学結像装置の側面図、図2は同正面図、
図3(A)、(B)は同説明図、図4は本発明の第2の
実施の形態に係る光学結像装置の正面図、図5(A)、
(B)は同説明図、図6は本発明の第3の実施の形態に
係る光学結像装置の側面図、図7は更に具体化した実施
の形態に係る光学結像装置の説明図である。
【0009】図1、図2に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係る光学結像装置10は、多数の円筒反射
素子11を備える反射素子集合基板12と、これを回転
する回転駆動装置13とを有している。以下、これらに
ついて詳しく説明する。
【0010】前記反射素子集合基板12には、図1に示
すように、多数の円筒反射素子11がその光軸(中心
軸)を平行にして配置されている。この円筒反射素子1
1は透明ガラス質の短い円柱体からなって、側周面14
に必要に応じて鏡面処理(例えば、めっき処理又は金属
蒸着処理)がなされ内側が反射面となっている。なお、
透明ガラス質の屈折率が大きい場合には、円柱の側周面
14の鏡面処理を省略することもできる。円筒反射素子
11の前面15は不透光シート16によって被われ、そ
の中央(軸心)に円筒反射素子の直径D(例えば、1〜
20mm)の1/5〜1/100程度の微小透光部17
が設けられ、後面18は開放されて何れの部分からでも
光が通過するようになっている。なお、ここで、円筒反
射素子11の後面18に不透光シートを配置し、更にそ
の中央に微小透光部を設けることも可能であるが、光の
経路が制限されて、鮮明で明るい像を結像できないとい
う欠点がある。
【0011】前記円筒反射素子11の配置は、直径Dの
隣り合う円筒反射素子11が隙間なく充填されるように
してもよいが、図2に示すよう、隣り合う円筒反射素子
11の、回転中心軸心19(反射素子集合基板12の中
央の軸心)からの距離r1 、r2 、・・・、rn を僅少
の距離(微小間隔)(例えば、D/100〜D/5)ず
つ短くするのが好ましい。この場合、最も理想的には、
特定半径位置R0 にある円筒反射素子11を基準にし
て、略同一半径(即ち、半径R0 〜R0 −D)の間にn
個の円筒反射素子11が並ぶとした場合、隣り合う円筒
反射素子11の取付け半径位置の差をD/nとするのが
よい。多数の円筒反射素子11は環状に配置され、円形
の反射素子集合基板12の中心部分は不透光部(不透明
部)20が設けられ、その裏面側には図示しないシャフ
トを介して回転駆動装置13に連結されている。
【0012】回転駆動装置13は、図示しない架台に載
置され、内部に電動モータを有し、反射素子集合基板1
2を30〜1200rpm(より好ましくは、60〜3
00rpm)程度の回転速度で回転駆動するようになっ
ている。これによって、対象物21から発するより多数
の散乱光が、僅少の範囲で配置された微小透光部17か
ら入光することになり、より鮮明な対象物21の実像
(光学像)22を結像することができる。
【0013】続いて、第1の実施の形態に係る光学結像
装置10の作用について詳細に説明すると、図1に示す
ように、対象物21(AB)からの散乱光の一部は反射
素子集合基板12に照射され、各円筒反射素子11の微
小透光部17から円筒反射素子11内に入り込む。円筒
反射素子11の側周面14は鏡面となっているのでその
部分で反射し、円筒反射素子11の後方に出ることにな
る。光の入射角と反射角は同一であるので、反射素子集
合基板12の一方側から入光し各円筒反射素子11を通
過した光は一点に集まり、結果として反射素子集合基板
12の手前側(他方側)に、対象物21の実像22
(A′B′)が形成される。
【0014】ここで、反射素子集合基板12を回転しな
い場合でも、対象物21の各位置から各円筒反射素子1
1を通過する光は同一点に集まるので、対象物21の実
像22は形成されるが、円筒反射素子11の大きさは有
限であるので、一定の大きさを有し、少ない光の本数し
か入光しないことになって、実像22が粗くなるという
問題がある。そこで、回転駆動装置13を駆動して反射
素子集合基板12を回転駆動すると、反射素子集合基板
12に照射される各点の散乱光を多数集めることがで
き、結果として実像22の精度が向上することになる。
なお、反射素子集合基板12の回転速度は、目にちらつ
きを生じさせない程度の高速移動をする回転数であれば
十分である。
【0015】ここで、円筒反射素子11に入光する光は
内部一回反射である必要がある。反射素子集合基板12
の円筒反射素子11が設けられている部分の半径(回転
中心軸心19からの距離)が小さい場合(即ち内側)に
は、図3(A)に示すうように、円筒反射素子11aの
長さを長くする必要があり、円筒反射素子11b、11
cのように、配置されている部分の半径が大きい場合
(即ち外側)には、それに応じて円筒反射素子11b、
11cの長さを短くするのが好ましい。ところが、図3
(A)に示すように円筒反射素子11a〜11cのよう
に各円筒反射素子の長さを変えて製造することは極めて
困難であり、実用上、対象物は一定の大きさを有し、必
ずしも光軸上にある分けではないので、円筒反射素子1
1a〜11cが回転中心軸心19から一定の距離範囲内
にあれば支承はない。そこで、図3(B)に示すよう
に、各円筒反射素子11を半径h1 〜hn の間に配置し
て、同一の長さとしている。半径h1 の限界値は、微小
透光部17を通過して入射した光が内部で二回反射を起
こさないことであり、半径hn の限界値は微小透光部1
7を通過した光が円筒反射素子11の内部で一回反射す
ることである。
【0016】次に、図4に示す本発明の第2の実施の形
態に係る光学結像装置25について説明するが、多数の
円筒反射素子26が一定間隔で均等配置された反射素子
集合基板27と、これをX、Y方向に駆動する駆動装置
28とを有している。前記反射素子集合基板27はこの
実施の形態では四角形となって、内部に不透光部(不透
明部)29を有し、その外側部分に円筒反射素子26が
平行に配置されている。円筒反射素子26と、前記円筒
反射素子11とは同一の構造となって、前面側に微小透
光部30が設けられている。
【0017】前記駆動装置28は、反射素子集合基板2
7をX軸方向(水平方向)に所定距離動かすX軸駆動装
置と、反射素子集合基板27及び前記X軸駆動装置をY
軸方向(垂直方向)に所定距離動かすY軸駆動装置とを
有し、予めプログラムされた信号によって、それぞれの
駆動用モータが回転して反射素子集合基板27をXY平
面内で繰り返し動かすようになっている。反射素子集合
基板27のXY平面内の動作を、図5に示すが、各円筒
反射素子26の直径D(ピッチ)の範囲内で、微小透光
部30が万遍なく移動するようにすればよい。従って、
各円筒反射素子26が図5(A)に示すように密に配置
されている場合は、隣り合う円筒反射素子26の微小透
光部30は正三角形の頂点になるので、形成される正三
角形の内部で図5(A)に矢印で示すように移動させ
る。
【0018】また、隣り合う円筒反射素子26を図5
(B)に示すように正方形配置した場合には、その正方
形の中で動かせば十分であるので、例えば図5(B)の
矢印に示すようになる。なお、31は不透光シートを示
し、その中央に微小透光部30が形成されている。以上
の構成とすることによって、微小透光部30が平面内を
万遍なく移動するので、対象物からの散乱光を効率良く
集めてより鮮明な画像ができる。以上の第1、第2の実
施の形態に係る光学結像装置10、25においては、円
筒反射素子11、26は透明ガラス質で構成したが、内
部を中空とし内壁又は外壁に反射材料が塗布された円筒
で構成することも可能である。
【0019】続いて、図6に示す本発明の第3の実施の
形態に係る光学結像装置33について説明すると、反射
素子集合基板34は不透光パネルからなって、内部に多
数の透明物質(例えば、ガラス、透明プラスチック)か
らなる透明小球35が配置されている。前記反射素子集
合基板34の厚みは透明小球35の直径と略同一となっ
て、反射素子集合基板34の表面側に透明小球35の一
部が微小入光部36となって光学的に露出し、更には反
射素子集合基板34の裏面側に透明小球35の一部が微
小出光部37となって光学的に露出するようになってい
る。これによって、微小入光部36、微小出光部37で
透明小球35の軸心(極軸)を通る光軸38を形成し、
反射素子集合基板34に埋設された透明小球35の各光
軸38が平行になることになる。なお、透明小球35の
微小入光部36、微小出光部37を除く周面には鏡面処
理がなされて入射した光が反射するようになっている。
【0020】反射素子集合基板34には、回転駆動装置
13が設けられて、一定の速度が回転するようになって
いると共に、各透明小球35の位置は、好ましくは第1
の実施の形態に係る光学結像装置10と同様、微小入光
部36の位置が同一半径位置にならないように、少しず
つその配置位置を変えておくのが好ましい。なお、反射
素子集合基板を、第2の実施の形態に示すように、透明
小球を均等配置してXY方向に微小範囲動かすこともで
きる。一方、図6の拡大図に矢印で示すように、両端に
微小入光部36、微小出光部37を有する透明小球35
に、微小入光部36から入射した光は、通常は内部で一
回又は2回以上の反射を行って、微小出光部37から入
射した角度と同じ角度で反射する。これによって、対象
物39(CD)が実像40(C′D′)として反射素子
集合基板34の反対側に結像することになる。
【0021】前記実施の形態では、反射素子集合基板の
形状を円形又は四角形で説明したが、他の形状であって
もよい。また、第3の実施の形態において、透明小球は
中実材料で構成したが、中空材で構成し、内面又は外面
に鏡面処理を行ってもよい。なお、以上の光学結像装置
を用いた場合には、結像された光学像が対象物に対して
凹凸逆の形で表示されるので、結像された光学像を更
に、別の光学結像装置に通して、対象物の凹凸状態に合
わせることができ、この場合も本発明は適用される。こ
の様子を、図7に示すが、第1の光学結像装置10によ
って対象物(P0 0 0 )の光学像(P1 1 1
が結像される。この光学像は凹凸が逆の像となっている
ので、、第2の光学結像装置10′によって対象物(P
0 0 0 )と凹凸状態の合った光学像(P2
2 2 )が結像される。これによって、対象物の凹凸状
態にあった正しい像を観察できる。
【0022】
【発明の効果】請求項1〜6記載の光学結像装置は、反
射素子集合基板を、その軸心方向と直交する方向に高速
移動させているので、対象物から多数の角度の散乱光を
集めることができ、これによって鮮明な画像が得られ
る。そして、結像された実像は、反射素子集合基板の手
前側に突出状態で形成されるので、実像を用いて種々の
シミュレーションを行うことができる。特に、請求項
2、3記載の光学結像装置は、反射素子集合基板の円筒
反射素子の微小透光部が多数の散乱光を効率良く集める
ようにしているので、更に精度の高い実像を結像するこ
とができる。請求項4記載の光学結像装置は、反射素子
集合基板の中心部分が不透明部となっているので、反射
制御が難しい光を除去してより鮮明な実像を得ることが
できる。請求項5記載の光学結像装置は、中心に近い側
の円筒反射素子が周辺部の円筒反射素子より長くなって
いるので、より効率的に円筒反射素子内で一回反射を起
こさせることができ、これによってより明るくてより鮮
明な実像を形成することができる。請求項6記載の光学
結像装置は、微小透光部は、円筒反射素子の軸心にそれ
ぞれ形成されているので、製造が容易であり、更には円
筒反射素子の長さが適正であれば、均等に入射光を一回
反射させることができ、明暗の差及び歪みのない像を結
像できる。そして、請求項7〜9記載の光学結像装置
は、一方に微小入光部が、他方に微小出光部がそれぞれ
形成され、しかも内面が反射面となった透明小球を不透
光パネル内に多数配置しているので、微小入光部から入
った光は、入射角と同じ角度で微小出光部から出ること
になり、これによって、不透光パネルの一方側に配置し
た対象物の実像が不透光パネルの他方側に結像される。
特に、請求項8、9記載の光学結像装置は、入光側の微
小透光部が反射素子集合基板に照射する対象物からの散
乱光を効率良く集めるようにしているので、より鮮明な
実像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光学結像装置
の側面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】(A)、(B)は同説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る光学結像装置
の正面図である。
【図5】(A)、(B)は同説明図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る光学結像装置
の側面図である。
【図7】具体化した本発明の実施の形態に係る光学結像
装置の説明図である。
【符号の説明】 10 光学結像装置 10′ 光学結
像装置 11 円筒反射素子 11a〜11c
円筒反射素子 12 反射素子集合基板 13 回転駆動
装置 14 側周面 15 前面 16 不透光シート 17 微小透光
部 18 後面 19 回転中心
軸心 20 不透光部 21 対象物 22 実像 25 光学結像
装置 26 円筒反射素子 27 反射素子
集合基板 28 駆動装置 29 不透光部 30 微小透光部 31 不透光シ
ート 33 光学結像装置 34 反射素子
集合基板 35 透明小球 36 微小入光
部 37 微小出光部 38 光軸 39 対象物 40 実像

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側が反射面となって、一端には微小透
    光部が設けられた短い円筒反射素子を平行に多数配置し
    た反射素子集合基板を、前記各円筒反射素子の軸心方向
    と直交する方向に高速移動させて、前記反射素子集合基
    板の一方側に配置された対象物から前記反射素子集合基
    板に向かう光を多数集め、前記各円筒反射素子の前記反
    射面によって一回反射させて、前記反射素子集合基板の
    他方側に前記対象物の光学像を結像させることを特徴と
    する光学結像装置。
  2. 【請求項2】 前記反射素子集合基板は中央の軸心を中
    心に回転駆動されて、しかも前記各円筒反射素子の一部
    又は全部は、前記軸心を中心に微小間隔でその中心位置
    が異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項
    1記載の光学結像装置。
  3. 【請求項3】 前記反射素子集合基板の各円筒反射素子
    は均等配置されて、しかも、前記反射素子集合基板は、
    前記円筒反射素子のピッチの範囲内で、X及び/又はY
    方向に繰り返し移動していることを特徴とする請求項1
    記載の光学結像装置。
  4. 【請求項4】 前記反射素子集合基板は、中心部分は不
    透明部となって、その周囲に多数の前記円筒反射素子が
    配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の光学結像装置。
  5. 【請求項5】 外側に配置された前記円筒反射素子の長
    さは、内側に配置された前記円筒反射素子の長さより短
    くなっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の光学結像装置。
  6. 【請求項6】 前記微小透光部は、前記円筒反射素子の
    軸心にそれぞれ形成されたことを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の光学結像装置。
  7. 【請求項7】 極軸上の一方に微小入光部が、他方に微
    小出光部がそれぞれ形成され、しかも内面が反射面とな
    った透明小球を、前記各極軸を平行にし、しかも前記微
    小入光部が表面から、前記微小出光部が裏面から光学的
    に露出するようにして不透光パネル内に配置したことを
    特徴とする光学結像装置。
  8. 【請求項8】 前記不透光パネルは中央の軸心を中心に
    回転駆動されて、しかも前記各透明小球はその回転軸心
    を中心に微小間隔でその中心位置が異なる位置に配置さ
    れていることを特徴とする請求項7記載の光学結像装
    置。
  9. 【請求項9】 前記不透光パネルの各透明小球は均等配
    置されて、しかも、前記不透光パネルは、前記透明小球
    のピッチの範囲内で、X及び/又はY方向に繰り返し移
    動していることを特徴とする請求項7記載の光学結像装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4900618B2 (ja) * 2006-03-23 2012-03-21 独立行政法人情報通信研究機構 結像素子、ディスプレイ装置
WO2012165217A1 (ja) * 2011-05-27 2012-12-06 シャープ株式会社 光学素子および光学システム
JP2013142841A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Pioneer Electronic Corp 空間映像表示装置
JP2017107218A (ja) * 2017-01-19 2017-06-15 株式会社アスカネット 空間映像表示装置

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